■琵琶湖情報 by B.B.C.
烏丸半島にオープンした
滋賀県立琵琶湖博物館を
チェックしてきたぞ


 96年10月20日にオープンした滋賀県立琵琶湖博物館へ、さっそく見学に出かけてみた。

 琵琶湖博物館は、琵琶湖のバスフィッシングに詳しい方ならよく知っている琵琶湖南湖の東岸の烏丸半島にある。これから本格的に寒くなるまでの間、大勢の岸釣りアングラーが集まる木浜、赤野井エリアの少し南側で、これまで長い間、大がかりな工事が続いていたのが、この烏丸半島だ。

 ここは岸釣りのポイントにも恵まれた場所で、琵琶湖博物館がオープンしたことによって烏丸半島の周囲全域が解放され、すごくアプローチしやすくなった。博物館は烏丸半島の先端寄りの半分ぐらいを占めていて、周囲はどこでも歩いて行くことができる。博物館よりも付け根側は、車で周回できる道路ができていて、例えば有名なバスポイントであるハス畑なども、この道路から湖岸に降りれば、すぐ目の前で釣りができるということになった。おそらく、来年の春のスポーニングシーズンあたりは、烏丸半島でのバスフィッシングがちょっとしたフィーバーになるのではないだろうか。

 ただし、駐車場はあまりなくて、烏丸半島の入り口付近にある博物館の駐車場に停めなければならない。ここへ車を停めようと思ったら駐車料金500円が必要なので、釣りだけで停めるにはちょっと痛いところだ。この駐車料金は、入場料を払って博物館を見学すれば無料となる。博物館の入場料は大人が500円なので、1人で行って駐車料金を払うのなら、釣りをするだけでなく博物館も見学した方が得だ。

 博物館の展示内容は、かなり充実したものとなっている。琵琶湖の誕生から現在に至るまでを「琵琶湖のおいたち」「人と琵琶湖の歴史」「湖の環境と人びとの暮らし」「淡水の生き物たち」の4つのテーマに分けて展示し、しっかり見ようと思ったら半日から1日ぐらいはかけないと満足できないほどだ。

 中でも面白い展示として、1万分の1の大きさの琵琶湖の航空写真を床に敷き詰めたホールがある。この航空写真は家の1軒々々がわかるぐらいで、湖岸の様子もよくわかり、バスアングラーなら自分がよく行くポイントを思わず探したくなってしまうだろう。

 琵琶湖に関する研究レポートを展示した中には、南湖の湖流が北から南への単純なものではないという報告があって、これもやはり南湖で釣りをするバスアングラーなら興味を引かれるものだ。
 魚の展示は琵琶湖に住む魚だけでなく、エビや貝類、世界中の淡水魚などもいる。淡水魚だけの水族館としては有数の規模で、いまはやりのトンネル水槽などもあって、魚好きには見逃せないものとなっている。琵琶湖と魚が大好きな人なら、見ていてすごく楽しい博物館ができたのはうれしいことだ。釣りのついでにちょっとよってみるには、もってこいの場所にあるので、ぜひ一度、のぞいてみられてはいかがだろうか。

 休日を中心に見学者はかなり多く、取材に出かけたのは97年10月23日の水曜日だったが、それでも観光バスが何台も来ていたし、小学校や幼稚園の遠足らしきグループが何組もいた。展示をしっかり見たいのなら、休日の見学は避けた方が賢明かもしれないことも合わせて報告しておく。

滋賀県立琵琶湖博物館
■問い合わせ
=TEL0775-68-4850
■会館時間=AM9:30〜PM5:00(入館はPM4:30まで)
■休館日=毎週月曜日、休日の翌日、年末年始(12月28日〜1月4日)
■入場料=大人500円、高校大学生400円、小中学生250円

琵琶湖のバスフィッシングデータベースへ戻る