Satoshi Okumura's
ぶちょうウィークリー
Vol.6

バックナンバー

ぶちょうウィークリー

May 07, 2008 ボートのマナーが気になります

 「浜大津沖のディンギーのマナーが気になります」


 先日こんなメールをかわら版読者の方からいただきました。ゴールデンウィークに入り、大学も長期休みになったので、現在浜大津沖には連日のように、京都や滋賀の各大学のヨット部の方々がディンギーの練習をし、そのまわりにはコーチの方が乗っていると思われるボートが走り回っています。そのディンギーやボートが、釣りをしているボートのわずか数m先を走り抜けていくことがしばしば・・・きっと、そのことについて思われることがあって、メールされたのでしょうね。


 確かに、僕も正直「イラッ」とするときがあります。「すみません」の声を掛けるのがたいへんなら、軽く会釈してくれればいいのに。とにかく「あたりまえ」のようにボートのすぐ横を走り抜け、ゲストさんのラインを引っ掛けることもしばしば・・・。実は、2年前に、そういった行為についてコーチの方と話をしたことがあるのです。「湖上利用はお互いさまなので、走るな!とは言いませんが、会釈くらい・・・」その僕の言葉への対応が「バスボートも僕らのすぐ横を走り抜けてるんやぞ!」でした。言葉を荒げられたのは、恐いコーチだからではなく、相当バスボートに対して怒りを覚えておられるからだと感じました。


 とにもかくにも、そういった流れから、お互いに相手に対して“怒り”を持っているのだと理解することができました。ですので、「コラー!」と声を掛けるよりも、声が届きそうになったら、「頑張れ〜!」とか「気を付けて〜!」なんて声を掛けてみてはいかがでしょうか?


 何艇かの心ないバスボートのおかげで、相手はすべてのバスボートに怒りを持っているのかもしれません。でも、そういった声掛けで、もしかしたら、「バスボートの人は、すべが危ないヤツじゃない」そう思ってもらえて、今度は向こうから「すみません」や、それこそ「釣れますか?」の声が出てくるかもしれませんよ。そうなれば、もっと平和な心で浜大津沖で釣りができ、釣果が上がるかもしれませんよ。イライラしてたら、釣れるモノも釣れませんね。

おくむら・さとし

1971年生まれ。滋賀県大津市在沖。CS釣りビジョンの番組「進め!西日本バスクラブ」で部長役を務めたことにより、愛称が「ぶちょう」になりました。どこかの会社の部長ではありませんのであしからず。琵琶湖とは、オカッパリアングラー時代やトーナメンター時代を経て、現在はフルタイムガイドとしてお付き合いさせていただいています。お付き合いは、三つの時代を合わせて、かれこれ30年になりますが、まだまだ琵琶湖の「イロハ」をすべて把握するには至っておらず、試行錯誤の日々が続いています。そんな試行錯誤から生まれた琵琶湖に関する「よもやま話」や、ガイドでの様々な「出会い」、さらには開発に携わるルアー達の「内緒話」などなどを綴っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします(ぺこり)


奥村哲史Official Web Site
部長倶楽部
ぶちょうウィークリー