Jniy 08, 2008 おそろしい量のウィードをどう攻略するか
現在の琵琶湖南湖には「おそろしい」量のウィードが繁殖し、そのウィードをどう攻略するかが南湖でのバスフィッシングのキーポイントになっています。ところで、これだけの量のウィードですが、僕の記憶の中では、琵琶湖大橋が現在の2本になった1990年代半ば頃から急激に増えだしたように感じています。正しいことはわかりませんが、琵琶湖大橋が2本になり、ボディウオーターの流れ方や強さに変化が現れたことがその原因だと、僕は推測しています。
さて、その「おそろしい」量のウィードですが、梅雨入り前後くらいからは、エビモが僕のガイドでは主役でした。と言うのも、梅雨空の影響で水深2m前後のシャローでの釣りがメインとなり、その水深でバスが好むウィードがエビモになるからです。エビモには大きな葉があり、また真っ直ぐに水面に向かって伸びるために、シェードができたりしてバスが身を隠すのにもってこいの環境が生まれます。そんなウィードを放っておくことなんてできませんからね。
そんなエビモですが、ご安心ください「在来種」です。「外国産だー!」ってことでイジめられることはありません。さらに豆知識としまして・・・「殖芽」という面白い特徴を持っております。一部のエビモは夏を前にして茎の先端に殖芽なるものを形成し、あの独特な葉は枯れてしまいます。殖芽とは種みたいなものかな? で、その殖芽から秋にまた発芽するって仕組みです。実は夏を乗り切るために殖芽を形成するのは、聞くところによるとエビモだけなのだそうです。
「殖芽はまだ出てないかな〜」「おぉ〜、このエリアは殖芽がバッチリですわ〜」エビモパッチにトップウオーターをキャストしたり、テキサスリグを撃ったりしながら、そんなことを想い浮かべているのは、きっと、僕だけかもしれませんね(汗)
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おくむら・さとし
1971年生まれ。滋賀県大津市在沖。CS釣りビジョンの番組「進め!西日本バスクラブ」で部長役を務めたことにより、愛称が「ぶちょう」になりました。どこかの会社の部長ではありませんのであしからず。琵琶湖とは、オカッパリアングラー時代やトーナメンター時代を経て、現在はフルタイムガイドとしてお付き合いさせていただいています。お付き合いは、三つの時代を合わせて、かれこれ30年になりますが、まだまだ琵琶湖の「イロハ」をすべて把握するには至っておらず、試行錯誤の日々が続いています。そんな試行錯誤から生まれた琵琶湖に関する「よもやま話」や、ガイドでの様々な「出会い」、さらには開発に携わるルアー達の「内緒話」などなどを綴っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします(ぺこり)
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