琵琶湖の中浜、伊崎以南の46カ所のエリアを見事に捉えた空撮写真に下野正希プロがみずからバスフィッシングのポイントを書き込み、重要ポイントについては狙い方から有効ルアーまでを徹底解説するという、琵琶湖のバスフィッシングファンならよだれが出そうなガイドブックが97年後半にえい出版社から相次いで発売された。
A4版オールカラーのこの本は、Part.1南エリア編を97年7月中旬にバスワールドのえい出版社から発売することを目標に、3月末から製作がスタートした。ところが下野プロには、5月末までに琵琶湖でのJBジャパンプロトーナメント、カリフォルニアでの取材、八郎潟でのJBワールドプロトーナメント、6月に入って琵琶湖でのJBジャパンプロトーナメント、韓国でのJBワールドプロトーナメントと超タイトなスケジュールが控えている。
これは、よほどがんばらないと締め切りまでに間に合わない危険な仕事だが、空撮写真のできを見た下野プロは、やるだけの価値があると判断した。なにしろ、空撮のエリア自体、下野プロが選んだものだし、木浜沖などは浚渫のブレークラインが写っているほどなのだ。
なんとかPart1は発売できたものの、Part2はどうするかというところで、「やったらええやん」と下野プロ。過激なスケジュールの中、8月、9月とがんばって、当初の予定を1カ月のばした同年11月に、なんとかPart.2を発売することができた。
発売後の評判は、書店、タックルショップに積み上げられた本が、1週間もたたないうちになくなってしまうほどで、その後も順調に売れ続けている。その理由をご理解いただくには、この本の素材となった驚くほど鮮明な航空写真をごらんいただくのが一番早いだろう。