プロフェッショナルガイド杉戸繁伸の
琵琶湖ガイド情報

2006年3月11-12日
Vol.287
におの浜じゃなくても釣れるよ

 最近、暖かくなったと思えば、寒の戻りがあり、週明けの琵琶湖は冬に戻っています。しかし確実に春は近付いてきており、我が家はまさに春の行事でバタバタしています。この週末は上のお姉ちゃんの卒園式。6年間通った保育園にさよならです。もちろん私も6年間通ったわけですから、思い出いっぱい。当日は多分泣いてしまいそうな感じです。次は6年後の小学校の卒業時、私は何をしているのか自分自身とても楽しみです。釣らなあかん魚いっぱいおるからね〜!!

 さて先週末ですが、土日両日琵琶湖に出てきましたよ。3月11日(土)、予報では穏やかな晴れ模様で、朝もそれ程寒くなく、先週のリベンジをすべくゲスト共々私もかなりテンションが高くなっていました。そして、まずは船を走らせ、とりあえず船の少ないエリアからチェックしていくことに。

 多くの船が南下しているので、それ以外のエリアは案外空いており、どこもすんなり入れる状況。そこでこの時期定番のDDスクワレルからチェックすると、それ程時間を要さずバイトがあり、ナイスキーパーがポロポロ反応してきます。

 でもこのパターンになるとサイズUPが望めないので、次なる作戦に移ります。それはもう少し春めいた魚を狙うべく、各エリアごとにウィードと魚の映り方に注意を払い、追うべきレンジをアジャスト開始。使用するメインルアーはバイブレーションとクランクの2本立てです。

 他の船よりはかなり早いテンポで各エリアを回っていくと、それなりにアジャスト成功。まずはゲストのバイブに47cm。その後も飽きない程度に反応はあり、またまたゲストのクランク(B-7)に48cm。そして最後に運悪く私のサンダーシャッドに54cmがヒットしました。

 

 この54cmはボート際で食ってきたのが見えたぐらいで、食った次の瞬間に猛スピードで下へ潜っていきました。食いはかなり浅かったので、もしこれが堅いカーボンロッドなら、乗り切らず、はじいていたと思います。最近超お世話になっているFD-610MLクランキング、今日もかなり助けられました。

 その後もバイブレーションでポツポツ反応はあるも、サイズUPはできず、午後4時終了。数は18本と、数釣りをやっていないにも関わらず、それなりに釣れたので、かなり楽しめました。

 翌日12日(日)は打ってかわって雨もようの中スタート。ゲストは2年ぶりにお越しになられた、向井さんと黒川さんです。4カ月ぶりの釣りで、しかも初釣り。寒さにめげず2人ともテンションはかなり高い状態でした。今日の天気の状態から、「前線が通過する午前中までが勝負やから〜集中してや〜」と説明し、湖上に出ることに。

 まずは手堅いスクワレル、パワーダンクでチェックするとすぐに反応があり、サイズはダウンしたものの魚は釣れます。ゲストに使い方を説明し、すぐさま実践で試すと、早い段階でナイスキーパーをゲットできるなど、早い段階で皆がボーズを回避できました。

 サイズはバイブレーションで狙い、各エリアでタイミングを計るように移動を繰り返していきます。このパターンは完全に確率の釣りで投げる距離×回数に比例します。そこで、かなり気になっていたFD&DCのセットをレンタルすることに。「何や〜このリール、鳥肌もんや〜」と向井さん。その後、最後まで私の手元に帰ってくることはありませんでした。

 飽きない程度に反応はあるものの、サイズは伸びず、最大40cm。その他は25〜38cm、数は13本という結果で本日は終了となりました。まあこの季節で悪天候の中、プラグオンリーでそれなりに楽しめたので、よかったのではないでしょうか!! 予定では午前中にサイズを出すはずでしたが、それが不発だったのが残念です。ちなみに向井さん、「リール触らんかった方がよかったやろ〜!! もう後戻りはできないよ〜」

 という内容の土日ガイドでした。昨年にくらべると、魚は確かに釣れやすい状態だと思います。ただいつも言うことやけど、情報に振り回されたら何がなんだかわからんようになるのが春の怖さです。この広い湖、常に誰かはデカイのを釣ってるわけやし、釣れてる者は威勢よく話をするもの。要は、今から魚はどこへ向おうとしているのか!!をきちんと認識して、常に魚の身になってその行動を考えていけば、自ずと見えてくると思う。結果はボーズでもいいから、次に繋がる釣りをしてほしいと思う。それが楽しくてバスフィッシングしてるんですからね!!

■使用タックル
巻き物系
ロッド シマノ・フィナルディメンションTS-610MLF
リール シマノ・アンタレスDC(右)
ライン サンライン・FCスナイパー12lb
ルアー B-7(塚本オリジナル)、サンダーシャッド、マッドパピーなど
サスペンド系
ロッド シマノ・フィナルディメンションPV-162ML
リール シマノ・1000MG (左)
ライン サンライン・FCスナイパー10lb
ルアー DDスクワレル、OSPパワーダンク

■今日の疑似餌 

 今回のバイブはシマノのアンジュレイターVR70LC(プロト)を使用しており、40cm台後半をゲットできましたが、このバイブは他にはない波動系バイブで、やや深めの水深をトレースできるように設計されています。さらに、タックルとの相乗効果により破格の飛距離を実現でき、この琵琶湖において抜群のサーチベイトとなり得るでしょう。

 それと今回シャローで抜群の結果を出したシマノのマッドパピー5F。このクランクは、あのクランクビルダー塚本のトータル監修にて製造されたモデルで、トータルバランスは見事なものです。そのクランクがなんと定価950円でリリースできるようになりました。どちらも来月発売になります。ご期待くださいね。

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