琵琶湖の湖底から
(2008/03)

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■新名神開通1週間、1日2万5000台 利便性向上、甲賀の観光地手応え 08/03/02 京都新聞電子版
 近畿圏と中部圏を結ぶ新名神高速道路の草津田上インターチェンジ(IC、大津市)―亀山ジャンクション(JCT、三重県亀山市)間が2月23日に部分開通し、1週間が過ぎた。24日から28日の5日間の1日平均交通量は約2万5000台で、想定の約1万4000台を上回り、滑り出しは順調だ。今後は高速バスの運行が始まり、利便性はさらに向上する。地元の甲賀市では、観光客が増えるなどの効果も表れているようだ。
 西日本高速道路によると、新名神開通後、名神高速道路の八日市IC−竜王IC間の2月24日から5日間の交通量は、2006年度の平均約6万4000台より少なく、約4万8000台だった。一定の交通量が、新名神に流れたとみられる。
 これまで京都府−三重県の直通バスはなかったが、京阪バス(京都市)など3社が共同で、今月20日から高速バスの運行開始を予定している。京都駅から津市と四日市市の2区間で、それぞれ1日に12便、8便が走る。
 京阪バスは「三重までの所要時間が短くなり、利便性は良くなる。お互いが魅力をPRすることで、活発な交流につながれば」という。
 西日本ジェイアールバス(大阪市)も、京都−名古屋間を運行する「名神ハイウェイバス」の一部を新名神に路線変更することを検討している。
 また、近江鉄道(彦根市)が開通を記念して、2月と3月の10日間で、新名神を利用したミステリーツアーを企画したところ、申し込みが殺到。定員450人から540人に増やした。
 地元甲賀市でも歓迎の声が上がる。信楽焼の窯元で、信楽町観光協会企画委員長の奥田忠司さん(60)は「週末の悪天候が続いたわりには、信楽中心地でも名古屋や三重ナンバーの車が例年より目立った」と話す。2カ所の小売店のうち、信楽ICに近い店では平日の売り上げが土日並みになる日もあるという。
 市商工観光課は「まだ詳しい状況は把握していないが、土山サービスエリアや甲南パーキングエリアの観光パンフレットがすぐになくなり、毎日補充しなくてはいけないほど」と手応えを話す。
 同市甲南町の甲賀流忍術屋敷は「例年お客さんが少ない時期だが、客足が途切れない」といい、「8割が新名神で来られており、来年の甲南ICの開通が楽しみ」と期待している。
 新名神は、カーブもこう配も緩やかで、運転しやすいとドライバーの評判はよい。路面は従来のアスファルトに比べて路面にすき間があり、雨水が排水しやすい高機能舗装を採用している。
 一方、高速道路網の増加に伴い、滋賀県警高速道路交通警察隊は、開通に合わせて、信楽ICに分駐隊を新設し、パトロールを強化している。北村敏雄副隊長は「快適に運転できるからといってスピードを出し過ぎると、大きな事故につながる。速度と適切な車間距離は守ってほしい」と呼び掛ける。

■シンポジウム:淀川のイタセンパラ守れ、絶滅防ぐ方策を探る 08/03/02 毎日jp大阪
 環境省の絶滅危惧(きぐ)種に指定され、国内有数の生息地の淀川でも06年から姿が確認されていないタナゴの一種「イタセンパラ」。絶滅を防ぐ方策を検討するシンポジウムが1日、大阪市東住吉区の市立自然史博物館であった。参加した140人を前に研究者らが現状を報告。「イタセンパラはひん死の状態。住むのに適した環境を取り戻さないと本当に絶滅してしまう」と訴えた。
 イタセンパラは淀川河川敷の水たまり「城北(しろきた)わんど群」(同市旭区)を中心に生息。01年は8000匹近く確認された。しかし、最近3、4年で、ブルーギルなど外来魚の増加に加え、淀川大堰(ぜき)で川がせき止められ流れが緩やかになり、飲み水確保のため水位を上げていることなどが重なって数を減らしたとみられている。
 生態の研究を続ける小川力也・府立西野田工業高教諭は「繁殖には日当たりのよい深さ30センチの浅くて広い水域が必要だが、今の淀川にはない」と指摘。上原一彦・府水生生物センター研究員も「わんどが60年代には500あったが、今は40ほどになり、生息域が減った」と話した。
 村上興正・同志社大講師は「堰の稼働(83年)前は、洪水で水位が2〜3メートル変動し、生息に適した環境を作っていた。可能な限り水位変動を増やさなければ」と提案。河川管理者の吉田延雄・国土交通省淀川河川事務所長は「治水のために川底を深く掘ったことと、高い水位が原因と考えている。イタセンパラは自然に修復できる状態ではなく、わんどからポンプで水をくみ上げ、水位を下げるなどの対策を取る」と改善策を示した。【野田武】

■生態系への影響考える/横浜で外来魚フォーラム 08/03/02 神奈川新聞カナロコ
 外来魚の繁殖による生態系への影響を考えるフォーラム「ストップ・ザ・外来魚2008」が二日、横浜市鶴見区の県立三ツ池公園パークセンターで開かれた。市民団体「三ツ池公園を活用する会」と県公園協会の主催で、約九十人が参加。同公園をはじめ、首都圏の池などで外来魚の調査・防除活動をする市民団体が取り組みや成果などを報告した。
 環境省外来生物対策室の水谷知生室長が、生態系や農林水産業に影響を与える特定外来生物の規制・防除を定めた外来生物法について解説。二〇〇五年の同法の施行などで「有害な外来生物を意図的に移入するケースは減っている」としながらも、食料輸入などに伴って入ってくる事例が後を絶たない現状を報告した。
 在来生物が絶滅の危機にある三ツ池公園や東京・井の頭公園、千葉県・手賀沼で活動する市民団体の代表らによるパネルディスカッションでは、団体間の連携や活動継続の重要性を確認した。
 三ツ池公園を活用する会水辺クラブの天野隆雄代表は「”官民協働”で息の長い取り組みに育てることが必要」と強調。全国ブラックバス防除市民ネットワークの小林光事務局長は「外来魚の駆除だけが目的ではない。取り戻したい生態系の目標を明確に持つ必要がある」と訴えた。
 会場では、三ツ池公園内で捕獲された外来生物のワニガメ(重さ約六キロ)も展示され、参加者が生態系保護に理解を深めた。

■「ヒナモロコ」の未成魚展示 草津の琵琶湖博物館 08/03/03 Chunichi Web滋賀
 三日の桃の節句にちなみ、草津市下物町の県立琵琶湖博物館に、名前に「ヒナ」がつく「ヒナモロコ」の未成魚三十匹が登場し、来館者を楽しませている。展示は二十三日まで。
 ヒナモロコは福岡県に分布するコイ科の魚。環境省のレッドリスト(二〇〇七年)で、最も絶滅が危惧(きぐ)される「絶滅危惧1A類」に分類されている。
 博物館は、前身の琵琶湖文化館時代の一九八〇年から繁殖に取り組んでおり、体長五−七センチの成魚は常設展示で通常期間も見られる。今回の未成魚は三−四センチ。昨年七月に生まれた。
 入館料は大人六百円、高校・大学生四百円、小中学生二百五十円。月曜休み。問い合わせは博物館=電077(568)4811=へ。(中村禎一郎)

■開発会社との事業白紙 草津の烏丸半島リゾート計画 08/03/06 京都新聞電子版
 滋賀県草津市の烏丸半島でホテルや結婚式場などのリゾート開発を計画している滋賀県や同市などの第三セクター「びわ湖レイクフロントセンター」は5日、開発会社との協議を打ち切り、事業を白紙化すると発表した。
 県と草津市は同センターの借入金償還のため毎年計1億円を貸し付けており、事業中止後も行政の負担が続くことになる。
 リゾート開発では、同センターが2006年4月、開発会社に「エイ・ピイホールディング」(東京都)を内定。同社の計画では、9ヘクタールの土地にショッピングモールや温浴施設、900台分の駐車場などを整備することとしていた。
 同センターやエイ社などによると、計画ではエイ社が中心となって別会社を立ち上げ、出資者を募ることにしていたが、資金集めが難航し、開発の主体となる別会社は、開発会社の内定から2年近くが過ぎた現在でもまだ設立されていない。
 計画地は、1987年に施行された総合保養地域整備法(リゾート法)に基づき、国の財政優遇措置などが受けられる重点整備地区に指定されており、長期滞在型の宿泊施設の整備が必須条件とされている。
 エイ社は「銀行からの出資が得られず、国内での資金集めが難しくなっていた。今でも協議は続いていると認識しており、事実関係を調査したい」としている。
 リゾート開発には基盤整備に伴う借入金が12億円あり、その償還のため、県と草津市が02年度から毎年、同センターに5000万円ずつ無利子で貸し付けている。同センターは開発会社から土地使用料を徴収し、償還に充てることにしていた。
 同センターは「今後の活用法については未定だが、早急に検討したい」としている。

■烏丸半島:中央部の9ヘクタール、開発提案交渉打ち切り 「見通しない」 08/03/06 毎日jp滋賀
◇管理の三セク「見通しない」
 草津市下物町の烏丸半島を管理する県や同市などの第三セクター「財団法人びわ湖レイクフロントセンター」は5日、半島中央部の民間ゾーン(約9ヘクタール)について、ホテルを核とした複合商業施設の建設を提案していた東京都の投資会社との交渉を打ち切ったと発表した。06年4月から交渉したが、現時点でも最終的な計画書の提出がないため。同センターは県と市からの借り入れが約7億円にまで膨らみ、センター側は「これ以上の民間誘致は不可能に近い」とし、県や市と協議する。
 同社と06年から交渉してきたが、大規模開発の規制強化や出資企業探しに難航したと見られ、同センターは「合意の可能性がない」と交渉を打ち切った。
 同ゾーンでは、92年に民間出資会社「烏丸タウン開発」が中心となり、ショッピングモールやシネコン建設などを目指したが、バブル崩壊で実現せず、02年に撤退。それ以降、土地を持つ水資源機構に使用料を払うため、県や市がセンターに毎年計1億円を貸し付けるなど行政の財政負担も問題となっていた。【阿部雄介】

■桜開花予想:4月5日、昨年より6日遅く 08/03/06 毎日jp滋賀
 彦根地方気象台は5日、彦根地方の桜(ソメイヨシノ)の開花を4月5日とする1回目の開花予想を発表した。
 2月の気温が平年より低く推移したのと、3月以降の気温は平年並みか高いと予想されるものの、これまでの天候の経過から、開花は昨年より6日、平年よりは1日遅くなりそうという。
 満開は開花の1週間〜10日後で、約1200本の桜がある彦根城城山や内堀沿いの桜並木の見ごろは4月中旬ごろになる見通し。
 同気象台は、12日に2回目、19日に3回目の開花予想と、開花日や満開日も発表する。【松井圀夫】

■新名神、1日2万6300台 開通1週間、名神は1万5000台減 08/03/07 京都新聞電子版
 中日本高速道路などは6日、2月23日に部分開通した新名神高速道路(草津田上インターチェンジ−亀山ジャンクション間)の開通1週間の1日平均交通量が2万6300台だったと発表した。一方、名神高速道路は同1万5000台減少しており、名神から新名神への利用転換が進んだことが浮き彫りになった。
 新名神の甲賀土山、信楽、草津田上の各インターチェンジ(IC)に出入りした車両は1日平均でそれぞれ5900台、6000台、1万1300台だった。これに対して、同期間の名神高速道路の交通量は、関ケ原IC−米原ジャンクション(JCT)間で前年度比1万5000台、八日市IC−竜王IC間で同1万4000台減少した。
 また、新名神の滋賀・三重県境と、名神の滋賀・岐阜県境の交通量の合計は1万2000台増え、中日本高速道路は「新名神の開通による誘発交通も含まれている」としている。このほか、開通前後の国道1号を草津市役所から亀山市役所まで実走調査したところ、開通後は所要時間が約20分短縮されたという。

■山育ちホンモロコ 東近江の横山さん 手塩に掛け 08/03/07 京都新聞電子版
 琵琶湖の固有種ホンモロコを養殖する試みが、滋賀県の鈴鹿山系の山あいで始まっている。琵琶湖畔で行われることが多いが、休耕田に山のわき水を注ぐ「山ならでは」の工夫を交えて飼育している。
 東近江市和南(わなみ)町の横山藤逸さん(73)。70歳を超えたのを機に、半世紀に及ぶ酪農をやめた。だが「自然と触れ合う仕事を続けたい」と、好物のホンモロコに着目。愛荘町の知人から稚魚約1000匹を譲り受け昨年4月、養殖を始めた。
 ホンモロコの養殖は県内では草津市や東近江市能登川地区、高島市などで手掛けられているが、ほとんどがホンモロコになじみがある琵琶湖畔。山間部での養殖は珍しく、手探りで乗り出した。
 1年中水温が安定している山のわき水を、休耕田1300平方メートルに流し込んで飼育している。冬場は雪で池が埋まるため、乳牛用に使っていた屋根付きのサイロ(約9平方メートル)3基を水槽として使っている。
 1年目は約2万匹にまで増やし、知人たちに分けた。「身が引き締まっておいしい」と評判だが、餌代がかさむのが課題という。
 横山さんは「まだ試行錯誤中だが、獣害がひどく畑作も難しいこの山間地域の特産にしていきたい」と話している。

■温暖化対策、滋賀の特性生かせ 大津で「びわ湖フォーラム」 08/03/07 京都新聞電子版
 地球温暖化を考える「びわ湖フォーラム 滋賀の持続可能社会を考える」が7日、大津市であった。学識者らが石油依存社会からの脱却を唱えるとともに、滋賀の特性を生かした温暖化対策を訴えた。
 県琵琶湖環境科学研究センターの主催。石油資源開発に携わった経験がある石井吉徳・東京大名誉教授は、最近の原油や穀物の高騰の背景には、世界の原油生産が2005年5月をピークに減少に転じたことがあると指摘。今後も増産は見込めず、資源の減量、再使用、再利用を進めることが避けられないとした。
 西岡秀三・独立行政法人国立環境研究所参与は、車を使わないまちづくりなど社会経済改革を進めれば、2050年に二酸化炭素70%削減は可能とした。
 内藤正明センター長を交えたてい談では、「山に囲まれた滋賀では間伐材をバイオ燃料に生かせないか」「湖岸線は自然を浄化してくれる。コンクリートの道路を取り払ってヨシを復活させるなど、琵琶湖の能力をゼロから見直すべき」などと活発に意見を交わした。

■市民主導で琵琶湖を再生 4月にトラスト発足 08/03/07 Chunichi Web
 民間資金を活用して琵琶湖の環境保全に取り組もうと、滋賀県の市民らが特定非営利活動法人(NPO法人)「びわ湖トラスト」を、4月中旬に発足させる。
 大学教授や主婦など、幅広い層の約250人が発起人。県が財政難で琵琶湖の水質調査などの予算を減らしたのに伴い、中止が決まった潜水ロボット「淡探」を使った生態調査の継続などを目指す。地元企業や団体に出資を呼び掛け、地域ぐるみでの保全活動を展開する。
 ほかに、手作りの紙芝居を使った子ども向けの環境学習や、湖岸のごみ拾いを計画。琵琶湖関連の研究者への資金援助も予定している。
 発足準備会の山内陽子事務局長(51)は「状況は危機的。市民の力で美しい琵琶湖を取り戻し、世界遺産登録にも貢献したい」と話している。(共同)

■琵琶湖でヨシ刈りに奮闘 八日市南高生ら、卒業証書に利用へ 08/03/08 Chunichi Web滋賀
 八日市南高の2年生が7日、滋賀県東近江市伊庭町でヨシ刈りを行った。刈り取ったヨシでモニュメントやランプなどを作るほか、紙にすいて自分たちの卒業証書にする。
 琵琶湖の自然環境を体感し、環境保全に貢献しようと初めて行い、生徒や地元住民ら約150人が参加した。
 生徒たちは、ヨシが水質浄化に寄与するなど、琵琶湖の環境に影響を与えているという話を聞いた後、ヨシ群落に入った。ぬかるみに足を取られながらも、高さ3メートルほどのヨシを手にしたかまで次々と刈り取った。
 ヨシはたい肥や土壌改良材などに実用化する研究にも使う。参加した山村まことさん(17)は「エコにつながる体験でやりがいがある」と満足そうだった。

■“春一番” 「びわ湖開き」 湖上をパレード 08/03/08 Chunichi Web滋賀
 湖上観光シーズンの開幕を告げる「第53回びわ湖開き」(びわ湖大津観光協会主催)が8日、大津市の大津港一帯で催された。春めいた陽光の下、招待された保育園児ら約1200人は観光船に乗り込み、盛大な湖上パレードに目を奪われていた。
 今年の遊覧船ミシガンの一日船長は、NHK朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」で、ヒロインの幼なじみ和田清海(きよみ)(通称エーコ)役を演じている女優の佐藤めぐみさん(23)。開会式で出港を合図する鐘を打ち鳴らした後、ミシガンの船上から巨大な「黄金の鍵」(長さ1.7メートル)を琵琶湖に投げ入れ、観光客の安全を祈った。
 ミシガンを先頭に、招待客らを乗せた観光船7隻は湖上パレードに出発。モーターボートなどが円陣を組んで進む姿を見ながら、園児らは「春一番」のクルージングを楽しんでいた。

■海づくり全国大会開催へ “海なし県”では初 08/03/08 Chunichi Web岐阜
 古田肇知事は7日、全国の漁業者が集う2010年の「第30回全国豊かな海づくり大会」の県内開催が決まったことを明らかにした。昨年は琵琶湖のある滋賀県で開かれたが、海や大きな湖に面していない“海なし県”での開催は初めて。4月から水産課に同大会推進室を新設し、準備を進める。大会は、県と豊かな海づくり大会推進委員会(会長・服部郁弘全国漁業協同組合連合会長)の共催。
 同委員会によると、海づくりには川や上流の山々の環境を守ることが必要で、長良川などの河川や豊かな森林に恵まれた岐阜を選んだ。全国上位の漁獲量を誇るアユ漁など活発な内水面漁業の実績も後押ししたという。
 会場や時期は未定だが、県は岐阜市を流れる長良川などを候補地に検討し、「県の魚」のアユなど水産資源のPRにつなげたい考え。川の水質保全や森林整備などの取り組みも発信する。
 大会には国体、全国植樹祭と並んで天皇皇后両陛下が出席される。過去の大会では両陛下が開催地にゆかりのある稚魚を放流されたほか、式典や漁船パレードなどが行われた。(河原広明)

■琵琶湖守るNPO設立へ 08/03/08 asahi.com滋賀
【野口健さんら発起人に】
 琵琶湖の環境を守ろうと、研究者や市民らが、NPO法人「びわ湖トラスト(仮称)」の設立に向けて動き始めた。4月に準備会を発足させて賛同者を増やし、今秋にも正式に設立する。関係者が7日記者会見し、明らかにした。
 発起人には、アルピニストの野口健さんのほか、全国各地の研究者、経営者、市民活動家、国会議員ら250人以上が名前を連ねる。急速に進む地球温暖化から琵琶湖を守るため、琵琶湖をはじめとした湖沼の調査研究や環境修復などを支援したり、環境教育を推進したりする。
 準備会の暫定代表を務める滋賀女子短大の板倉安正学長は「ほんの数カ月でこれだけの賛同者が現れ、琵琶湖への関心の深さを知った。琵琶湖をテーマに活動している既存のNPOとも連携し、市民活動を広げていきたい」と話している。

■高校生、ヨシ刈り体験/八日市 08/03/08 asahi.com滋賀
 東近江市春日町、県立八日市南高校の2年生110人が7日、環境教育の一環で同市伊庭町、伊庭内湖近くに生えているヨシを刈り取った=写真。
 ヨシはこの時期に刈り取ると、元気な新芽が出てヨシの保全につながる。生徒たちは少しぬかるんだヨシ原に入り、鎌で刈り取り、縄で縛っていった。学校に持ち帰ったヨシは、「ヨシ灯(あか)り」など作品作りに利用するほか、堆肥(たいひ)や土壌改良材に使えないか研究する。卒業証書用にヨシ紙を作ることも計画している。

■ヨシ刈り:八日市南高2年生が挑戦 紙をすき卒業証書に利用も−−東近江 08/03/08 毎日jp滋賀
 東近江市の県立八日市南高の2年生約110人が7日、同市伊庭町の伊庭内湖沿いのヨシ地で、地元自治会とヨシ刈りをし、高校生の人海戦術で約3ヘクタールがきれいになった。刈り取ったヨシはパルプ化して紙をすき、自らの卒業証書に利用する。
 高校生らはヨシが水質保全や湖岸の侵食防止に役立つことは習ったが、ヨシ刈りは大半が初めて。長靴に軍手姿で自治会員からヨシにまつわる話を聞きながら刈り取った。
 ヨシは一部を持ち帰り、卒業証書のほか、ヨシ灯りやモニュメントを作ったり、土壌改良の実験材料にする。
 自治会の川原崎貞夫会長は「40年くらい前から韓国産ヨシの流入でヨシ刈りをしなくなり、荒れ放題になっていた。高校生のお陰で、来年から良いヨシが取れそう」と話していた。【斎藤和夫】

■びわ湖トラスト:来月発足 環境情報、発信促す 機器、県と共同利用 08/03/08 毎日jp滋賀
 琵琶湖環境の研究支援や情報発信を促す団体「びわ湖トラスト」の準備会が7日、県庁で記者会見し、4月発足を正式に発表した。資金を集め、水中探査ロボット「淡探」などの機器を県と共同利用することや環境情報の公開促進、環境教育や市民活動支援などを目指す。暫定代表の板倉安正・滋賀女子短大学長は「琵琶湖の総合診断が必要。いろんな人が調査し、知見や情報を市民に公開する橋渡しになれば」などと思いを述べた。【服部正法】
 同トラストは、県予算の削減で県琵琶湖環境科学研究センターの淡探の来年度の運用が困難になったのを機に、市民や関係者が新たな研究の枠組みを模索し、発起人にはアルピニストの野口健さんや、「ヤンキー先生」として知られる義家弘介(ひろゆき)参院議員ら約250人が集まった。将来はNPO法人化を目指す。
 理事長就任が予定される比叡山行院院長の山田能裕さん(77)は「琵琶湖の水は京阪神にも役立っており、汚れたら生活を脅かす。昔の美しい琵琶湖に持っていきたい」と話した。副理事長予定者の旅行作家、西本〓枝さん(62)=兵庫県西宮市=は「琵琶湖の問題は滋賀県だけでなく、淀川流域住民全体の問題」と強調した。
 事務局長の山内陽子さん(51)は「地球温暖化の進行で、思いも寄らないことが起きる可能性がある。機材の共同利用などで琵琶湖の真の姿を知る必要がある」などと意気込みを語った。

■男性の遺体見つかる 高島沖合の琵琶湖 08/03/08 京都新聞電子版
 8日午前10時ごろ、滋賀県高島市勝野の沖合約4キロの琵琶湖上で、底引き網漁をしていた近江八幡市の漁師(57)が、網に引っかかった男性の遺体を見つけた。高島署が身元を調べている。
 調べでは、男性は年齢不明で、身長170センチ。ジャンパーとジーンズ姿に茶色のスニーカーを履き、銀色の腕時計をしている、という。

■湖畔の炎、春告げる 大津でヨシたいまつ点火 08/03/08 京都新聞電子版
 琵琶湖に春の訪れを告げるヨシたいまつの一斉点火が8日夜、大津市内の琵琶湖畔の7カ所であった。赤々と燃え盛る炎が水辺で帯をつくる幻想的な光景に、訪れた市民らが見入っていた。
 冬に市民が刈り取ったヨシで作ったたいまつ500本を、延べ3キロにわたり並べて火を付け、湖の恵みに感謝し、環境保全を願う。ヨシ保全事業実行委などが毎年「びわ湖開き」の夜に行い、今年で18回目。春の風物詩として定着している。同市のなぎさ公園サンシャインビーチでは午後7時、湖岸に置いたたいまつに点火。激しく燃え上がる炎が夜の水辺に浮かび上がる様子を、大勢の市民が眺めていた。
 午前中には、びわ湖開きがあり、遊覧船の一日船長に就任したNHKのドラマ「ちりとてちん」の出演者佐藤めぐみさん(23)が1・7メートルの「黄金の鍵」を投げ入れ、湖の安全を祈った。同市浜大津では物産の展示試食などもあった。

■びわ湖開き/朝ドラ出演女優が安全祈願 08/03/09 asahi.com滋賀
 8日、大津市の大津港一帯で「第53回びわ湖開き」(びわ湖大津観光協会など主催)があり、春の訪れと湖上観光シーズンの到来を祝った。NHKの連続テレビ小説「ちりとてちん」で、ヒロイン喜代美の同級生・和田清海(エーコ)役を演じる佐藤めぐみさん(23)が大型観光船ミシガンの一日船長を務めた。
 開会式で佐藤さんは鐘を打ち鳴らして出航を知らせ、湖上パレードがスタート。市内の保育園児ら招待者約1100人が約30隻に分乗した。佐藤さんは、嘉田由紀子知事らと湖上の安全祈願の神事を終えたあと、春の扉を開く「黄金の鍵」を湖に投げ入れた。
 佐藤さんは東京都出身で、初めて滋賀県を訪れたという。「琵琶湖は海と思うくらいで、びっくりした。滋賀は遠いイメージだったけれど、身近で家族と一緒に来たい」と話していた。
 観光船ビアンカでは「びわ湖大津観光情報プレゼンテーション」があり、旅行会社の担当者らが参加した。紫式部が石山寺で源氏物語を完成して1千年にあたるのを記念して、18日から始まる「源氏物語千年紀in湖都大津」の説明やマスコットキャラクター「おおつ光ルくん」のPRがあり、ふなずしや湯葉など特産品が振る舞われた。
 日没後は、市内の湖岸7カ所でヨシたいまつ約530本がともされ、燃え上がる炎が夜空と湖面を赤く染めた。

■ヨシ原8600平方メートル焼く 湖北町 08/03/09 京都新聞電子版
 9日午後1時半ごろ、滋賀県湖北町海老江のヨシ原が燃えている、と119番通報があった。駆け付けた消防隊員が、さらに約600メートル北の同町延勝寺のヨシ原でも出火を確認、海老江で約6600平方メートル、延勝寺で約2000平方メートルを焼いた。けが人などはなかった。
 長浜署などによると、いずれも県道沿いの琵琶湖岸側のヨシ原だった。野焼きには事前届け出が必要だが、2カ所の届け出はなかった、という。
 また、同日午後3時半ごろ、米原市磯でも矢倉川中州の竹やぶ約250平方メートルを焼いた。

■魚のゆりかご琵琶湖よみがえれ 水資源機構が棚田型ビオトープ 08/03/10 京都新聞電子版
 フナやコイ、ホンモロコなど琵琶湖の在来魚の産卵や成育の場をよみがえらせようと、滋賀県草津市新浜町の琵琶湖岸で、ビオトープづくりが進められている。南湖では初めての試みといい、4月中の完成を目指す。北湖と比べ、汚染の深刻な南湖で「生命のゆりかご」再生が期待されている。
 水資源機構琵琶湖開発総合管理所が進めている「新浜うおじまプロジェクト」。「うおじま」はかつて産卵のために湖岸に押し寄せた魚が島のように見えたことを指す。
 同機構が管理する約5ヘクタールの用地のうち、約1・5ヘクタールを棚田型の田んぼ池にする。上中下の三段に分け、上段の池に琵琶湖の水を引き込む。それぞれの池は、魚が通る「魚道」でつなぎ、下段の魚道から琵琶湖へ池の水が流れ込むようにする。
 琵琶湖とつながる魚道を通って魚が遡上(そじょう)する仕組みになっているが、水深を浅くして、ブラックバスやブルーギルなど外来魚は池に上がってこないよう工夫した。池周辺にはヨシなど、琵琶湖在来の植物を植えることも検討しており、在来魚が産卵し、成育できる場を目指す。
 用地のうち約2ヘクタールは芝生広場とし、市民の憩いの場とする。
 同機構はこれまで、高島市や野洲市の北湖岸でビオトープをつくり、本年度の調査で、アユやタモロコ、コイやニゴロブナなどの生息や産卵を確認した。総合管理所の杉村重憲環境課長は「南湖でも成功すれば、琵琶湖再生への大きな一歩になる」と話している。

■80年以前の生態系に 宮城県の伊豆沼・内沼再生骨格案 08/03/10 河北新報社Kolnet
 伊豆沼・内沼(宮城県栗原、登米市)のあるべき姿を取り戻す、県の「伊豆沼・内沼自然再生事業」の第2回準備委員会が9日、栗原市役所であり、実施のたたき台となる再生全体構想骨格案が固まった。
 骨格案は事業期間を2009年度から18年度までとし、自然再生の目標を「沼が洪水被害を受ける1980年以前の自然環境を取り戻し、多様な生態系を再生させる」と規定。重点施策として(1)生物多様性の保全と再生(2)健全な水環境の回復(3)賢明な利用の推進(4)住民参加・環境教育の充実―の四つを掲げている。
 具体的な取り組みとしては「ヨシやハスなど水生植物の適正管理」「外来魚駆除と在来魚・二枚貝の増殖」「沼への導水による水質浄化実験」「周辺水田を利用した環境教育」などを例示した。
 準備委には地元や環境関係NPO関係者、学識経験者ら35委員と県の担当者が参加。4月以降に一般公募委員も加えて法定自然再生協議会に移行し、骨格案を基に事業をスタートさせる。

■伊豆沼・内沼:自然再生全体構想、80年代以前を目標 協議会、6月スタート 08/03/10 毎日jp宮城
 伊豆沼・内沼の自然をよみがえらせる総合的な施策の基本になる「伊豆沼・内沼自然再生全体構想」を08年度に1年間かけて作成する「自然再生協議会」が6月スタートする。前身の「自然再生事業準備委員会」が9日の会合で決めた。同日示された「全体構想」の骨格案は、両沼の水底が見え、マツモなど水生植物群が広がり、ゼニタナゴなど在来魚が多数泳いでいた80年以前の回復を目標に挙げている。
 全体構想は環境省の事業で、県内では仙台市の蒲生干潟に次ぐ。これを基本に国、県、栗原、登米両市、地元団体、NPOなどが共同で09年度から10年間かけて再生に向けた具体的な施策を実施する。
 9日の会合に県側が出した資料によると、両沼は魚、鳥、水生植物とも種類が減って単調な生態系に陥っており、多様な生態系の回復が課題となっている。【小原博人】

■手作り噴水:日進の三ッ池公園に 市民、技術や経験生かし金はほとんど使わず 08/03/10 毎日jp愛知
 日進市野方地区の野方三ッ池公園に、市民手作りの噴水が作られ、9日から通水を始めた。地区住民が身近な公園の世話をする同市の「公園愛護会制度」は99年度に始まったが、手作り噴水が登場するのは初めて。
 噴水を作ったのは、野方三ッ池公園竹林・水辺愛護会(21人)。昨年秋、ブルーギルなど外来生物の駆除を兼ねて池の水を抜き、池の中央部の底にコンクリートでノズルを固定。池に注ぐ園内の井戸と、ノズルを約80メートルのパイプで結んで完成させた。
 噴水作りは、会の代表で水道設備業を営む市川利治さん(63)が「眺めがよくなり、水質浄化にも役立つ」と提案した。本職だけに設計はお手のもの。材料のポリパイプは不要になった品を会社から調達、さまざまな技術や経験を持つ他のメンバーの協力で、ほとんど金を使わず済ませたという。
 この日は他のボランティアも含めた23人が参加。池の周辺でごみ拾いなど清掃を行った後、全員が見守る中で通水、噴水の水が勢いよく噴き上がると拍手があがった。市川さんは「今後、水面に花を浮かべるなど工夫し、市民に愛される公園にしていきたい」と話していた。【坂東伸二】

■ラムサール条約、西の湖など登録濃厚 滋賀県、国に指定申し入れへ 08/03/11 京都新聞電子版
 滋賀県は11日、西の湖と下流の長命寺川(近江八幡市、安土町)のラムサール条約登録に向けた指定を国に申し入れる方針を明らかにした。同条約への登録は、実質的に国が指定すれば決まることになっており、西の湖と長命寺川の登録実現が濃厚になった。
 同日の県議会で、県は、すでに登録されている琵琶湖の一部として追加する形なら、条約が掲げる「水鳥が飛来する国際的に重要な湿地」との登録基準も満たせるとの判断を環境省から示されていると報告した。
 県は「(西の湖)水鳥が飛来し、ヨシ群落の規模も大きい。琵琶湖に劣らず重要性が高い」とも説明、両市町と足並みをそろえて登録を目指す方針を説明した。
 新年度に環境省が県と市町に対して意見照会して登録湿地に指定し、条約事務局に通知する。10月末に韓国で開幕する条約締約国会議で認定証が交付される。

■コイヘルペス:40センチ以上、9割「抗体陽性」−−県水産試験場調査 08/03/12 毎日jp滋賀
◇04年琵琶湖で流行 感染死、県内で10万4000匹
◇06年度は25匹、大量死の可能性は減少
 04年に琵琶湖で大流行し、県内のコイ10万4000匹が死んだコイヘルペスウイルス(KHV)問題で、死がいの大半を占めた体長40センチ以上のコイを06年に琵琶湖で調べると、9割が「抗体陽性」を示し、今後は感染しない可能性が高いことが県水産試験場の調査で分かった。04年以降に感染後も生き残った個体で、免疫ができたと考えられる。40センチ未満にも抗体陽性が増え、同試験場は琵琶湖でコイの大量死の可能性は低くなったとみている。【服部正法】
 KHVは03年11月に霞ケ浦(茨城県)の養殖ゴイから検出されて以降、国内各地で問題化し、琵琶湖では04年4月に感染が拡大。県水産課によると、県内でKHV陽性だったコイの死がいは▽04年度約10万4000匹▽05年度87匹▽06年度25匹▽今年度4匹−−などと減っている。
 KHV問題を継続して調査していた同試験場の吉岡剛主査が06年1〜12月、琵琶湖のコイ298匹から血清を採取し、抗体を測定すると、体長40センチ以上のコイの87%が陽性を示した。その一方、小型のコイは1〜3月に陽性は6〜10%程度だったが、5月に26%に急上昇し、12月には37%が陽性となった。
 この年の6月に小型のコイが死んで小規模なKHV感染が表面化したが、これまでの調査結果を考慮すると、04年に未感染の小さめの魚に06年に感染が広がって死ぬ個体が出る一方、生き延びた大きいコイは06年の感染でも死ななかった可能性がある。
 吉岡主査は「KHV陰性のコイはいるが、抗体を持ったコイの割合が増えているので、死ぬ数は減少していくだろう」と分析している。

■豊かな湖づくり推進委、4月発足 滋賀県、琵琶湖再生をアピール 08/03/12 京都新聞電子版
 滋賀県で昨秋開催された「全国豊かな海づくり大会」で培った市民団体などの連携を大会後も生かそうと、県の呼び掛けで、NPO(非営利団体)や水産団体、行政による「(仮称)豊かな湖(うみ)づくり推進委員会」が4月に発足する。大会で実施したイベントやフォーラムを継続し、大会の趣旨だった琵琶湖再生をアピールする。
 昨年11月10、11日に大津市などで開かれた「海づくり大会」では、県内外のNPOなど79団体でつくる「湖づくりキャンペーン委員会」が、外来魚駆除釣り大会や湖づくりフォーラムなどの事前イベントを担当し、大会を盛り上げた。キャンペーン委が今月3日の総会で終了したのに合わせ、大会事務局の県が新団体を呼び掛けた。
 新たに発足する推進委は、参加団体をあらためて募り、稚魚のリレー放流や琵琶湖の一斉清掃、講演などの湖づくりフォーラムなど、事前イベントで行ったのと同様の事業を企画運営する。参加団体からの提案を具体化することも検討する。
 設立は4月10日の予定で、県水産課は「大会で生まれた市民団体のつながりを大事にして、琵琶湖保全に向けた全県的な取り組みを継承したい」と話している。

■イワトコナマズの養殖に力 滋賀県試験場 最も美味 08/03/12 京都新聞電子版
 琵琶湖の固有種イワトコナマズの養殖に滋賀県水産試験場(彦根市)が取り組んでいる。希少な生物の保全に向けた技術開発が目的だが、ナマズの中では最も美味とされており、成功すれば琵琶湖の幸の普及にも役立ちそうだ。
 漁業者が捕った親魚から卵を採り、人工授精させて稚魚を育てた。ミジンコやボウフラをえさとして与えたところ順調に育ち、現在は1匹ずつ小さな水槽に入れて飼育している。昨年生まれたものが25センチほどに育っち、イワトコナマズの特徴である黄褐色のまだら模様も体に現れた。
 どのくらいの数が琵琶湖に生息しているのか不明なため、激減した時に備えて昨年度から養殖技術の開発を始めた。
 夜行性でえさは魚やエビを食べるなど、これまで試験場が取り組んできたニゴロブナやホンモロコとえさや暮らしぶりが違うため、養殖は手探りだった。昨年は多くの稚魚をいけすで飼ったことが災いし、共食いや病気のまん延でほぼ全滅するなど失敗もあった。
 担当する根本守仁主査は「どうすれば大量に飼えるかが課題だ。来年度も引き続き取り組みたい」としている。
 イワトコナマズはその名の通り北湖の岩場に住む。深場のきれいな水で育つので泥臭さがなく、湖北地方の民宿や家庭では刺身や空揚げ、じゅんじゅん(すき焼き)で賞味されている。

■芹谷ダム 知事「10月までに結論」 08/03/13 Yomiuri On Line滋賀
 嘉田知事は12日の記者会見で、県営芹谷ダム(多賀町)の建設の是非について、10月までに結論を出す意向を明らかにした。
 同ダムをめぐり、嘉田知事は2006年12月に「凍結・見直し」の公約を撤回し、建設を容認。しかし、支持者から反発を受け、「建設を決めたわけではない」と発言を軌道修正した。07年9月に予定地の水没地区であった住民との話し合いでは、早期着工を求める住民に対し、財政難を理由に着工時期の明言を避け、その後も明確な姿勢を示さない状態が続いている。
 嘉田知事は会見で、現段階で結論が出せない理由として、治水対策を協議する「川づくり会議」で話し合いが続いていることや、財政見通しが立たないことなどを挙げた。また、高齢化が進んでいるため、一部住民から着工決定前の集団移転を求める声が上がっていることに関しては、「ダム建設を決めたことになる」と否定的な見解を示した。
 一方、琵琶湖・淀川水系の河川整備計画原案を審議している国土交通省近畿地方整備局長の諮問機関「淀川水系流域委員会」が大戸川ダム(大津市)など4ダムの建設を認めないとする意見書案を公表したことについて、「審議状況の報告を十分に受けていない」と述べるにとどまり、早急に国や同委の見解を確認したいとの意向を示した。

■天皇陛下の歌碑除幕 大津で琵琶湖岸 「海づくり大会」に出席 08/03/13 京都新聞電子版
 滋賀県で昨秋開催された「全国豊かな海づくり大会」に出席された天皇陛下が、大会後に詠んだ和歌を記した石碑の除幕式が13日、大津市打出浜の琵琶湖岸であった。
 石碑は高さ、横幅とも約1・6メートルの御影石製で、大会で天皇、皇后両陛下がニゴロブナを放流された場所に建てられた。「古き湖(うみ)に育(はぐく)まれきし種々(くさぐさ)の魚(うお)安らかに住み継ぐを願ふ」の和歌を天台宗の半田孝淳座主が揮毫(きごう)し、信楽焼製の陶板に焼き付けている。
 除幕式には大会実行委員会に参加した県や大津市、漁業団体などの関係者約70人が出席。実行委会長の嘉田由紀子知事が「天皇陛下のお言葉が、琵琶湖を再生していくうえでの後押しになる」と述べ、関係者が白い幕を引き石碑を披露した。

■ヨシ群落に「火入れ」 高島の保護地区 08/03/13 京都新聞電子版
 滋賀県高島市新旭町針江の琵琶湖岸のヨシ群落で13日、新芽育成などのための「火入れ」が行われ、ヨシ群落を焼いた。
 同地域には、ヨシ群落が約6ヘクタールがあり、県内3カ所ある保護地区の一つになっている。この日は、市から委託を受けた市内の12団体から約15人が参加した。8日に1度実施したが、ヨシが湿っていて途中で取りやめていた。
 火入れをしたのは、昨年12月にボランティアらが刈った約2ヘクタール。晴天が続いていたため、火が回るのも早く、写真愛好家が琵琶湖をバックに盛んにシャッターを切っていた。

■田尻生き物マップ:調査結果を基に作製、多様な田んぼの“住民”紹介 08/03/14 毎日jp宮城
◇「共生農業」普及目指し配布へ
 大崎市田尻の22の農業環境保全組織の代表者ら約50人が、昨春からこの冬に各地区で行った田んぼの生き物調査結果を基に「田尻生き物マップ」を作製した。全国的に希少なメダカが田尻の少なくない場所で生息しているなど興味深い事柄が分かった。作製を指導した農業環境NPO「田んぼ」は、「共生農業」の普及を目指し、同マップを冊子にして関係先に配布する予定。
 生き物調査は、農水省が今年度始めた「農地・水・環境保全向上対策」に沿って各地にできた保全組織が行った活動の一つ。田尻の各組織はそれぞれ1〜10回調査。その結果を7日に持ち寄り、「水質」「鳥」「植物」「カエル」「魚」のジャンルごとに田尻全域図にプロットした。
 メダカは田と水路間に魚道を設けた所に特に多くいた。ドジョウは田尻全域でメダカ以上に多数見つかった。「水質」が透視度、溶存酸素とも押しなべて良好で、小魚の生息に適しているとの見方も。だが、タナゴ、フナは少なかった。ブラックバスとの関連性は不明。
 「鳥」では、マガンが圧倒的に多く、糞(ふん)が飼料わらに混入する被害が出ているとの指摘があった。「植物」では除草剤の影響が出ている所があった。カエルはニホンアカガエルが山あい、トウキョウダルマガエルが平地の田とすみ分けしていた。
 マップ作製は、環境農業に懸ける意欲の表れで、農業者が調査に基づいて合併前の旧町単位の規模で生き物マップを作製したのは全国的に珍しいという。マップはまだ簡素なものだが、「田んぼ」の岩渕成紀理事長は「調査は少なくとも5年間続ける。内容を充実させ、それに基づき良好な環境を広げ、生き物と農業が支え合う田尻モデルを発信したい」と話す。【小原博人】

■大津京駅、おごと温泉駅誕生 歓迎ムードと戸惑いが交錯 08/03/13 京都新聞電子版
 JR西大津駅(大津市皇子が丘2丁目)と雄琴駅(同市雄琴北1丁目)がそれぞれ「大津京駅」と「おごと温泉駅」に改称された15日、両駅では記念行事が行われた。また、歓迎ムードが広がる一方で、改称に異を唱える声も聞かれた。
 大津京駅では、日本画家の鈴木靖将さん(63)が制作した大津京をテーマにした壁画の除幕式が行われた。
 5枚連作のうち、野で宴を催す額田王らを描いた「蒲生野遊猟(みかり)」と「壬申の乱」の2点で、それぞれ縦2メートル、横1・4メートル。残り3枚も近く完成する見込みといい、鈴木さんは「地元の歴史や文化を学ぶきっかけになれば」としている。9月15日まで展示される。
 また、おごと温泉駅前には、温泉を利用した足湯がオープンした。「改称を機会に、地元にも恩返しを」として、雄琴温泉観光協会が630万円をかけて整備した。
 式典後、観光客や地元の人たちが、さっそく真新しい湯船に足をつけた。近くに住む親子は「何ができるのか、楽しみにしていた。気持ちいいですね」と話していた。毎日午前10時から午後5時まで、無料開放される。
 一方、大津京駅改称に反対する市民運動ネットワーク滋賀の岡田啓子運営委員は「歴史的根拠に基づかない『偽装』の駅名で恥ずかしいこと。混乱が今後も続くことになる」と懸念する。また、おごと温泉駅でも、訪れた人の中には「駅周辺は住宅街なので、元の名前でもよかったのでは」との声もあった。

■「ふなずしの材料」危機から大幅回復 08/03/17 Sponichi Annex
 滋賀県の伝統食「ふなずし」の材料となる琵琶湖の固有種で、環境省が絶滅危惧種に指定しているニゴロブナについて県は17日、放流や漁獲制限の効果で大幅に生息数が増加し2006年度には、対策に乗り出した1994年度以降、最大になったとの推計をまとめた。
 県水産課は「ようやくいい状況が見えてきた。ふなずしが昔のように手ごろな値段で食卓に並ぶようになってほしい」と期待している。
 ニゴロブナは外来魚ブラックバスやブルーギルの繁殖や産卵場所の減少によって、ピーク時の1960年代に推計500トンだった漁獲量は90年代に低迷。97年には18トンまで減少した。
 県は地元漁業団体などと協力して回復に着手し、稚魚の放流とともに、一定の大きさまで成長していないニゴロブナの漁獲禁止や禁漁期間の設定、外来魚の駆除などを実施中だ。
 併せて毎年秋、放流した稚魚の一部に薬品で標識をつけ、翌年の春に採取されたニゴロブナの中に、どの程度標識をつけた個体が混じっているかを調べることで全体量を試算してきた。
 この結果、06年秋の段階で、その年の春に生まれたニゴロブナの当歳魚は約619万匹おり1994年度の約162万匹から4倍近く増えたことが判明。さらに3分の1は天然のニゴロブナとみられ、こちらも大幅に増えていた。
◆ニゴロブナ コイ科の琵琶湖固有種。沿岸のヨシ帯などに4〜6月に産卵。動物プランクトンや水生昆虫を食べ2、3年で全長25〜35センチに成長する。米飯と一緒に発酵させ独特のにおいがする珍味「ふなずし」の材料としては、たくさんの卵を持つメスが重宝される。ふなずしは平安中期に編さんされた「延喜式」にも記載がある特産だが、ニゴロブナの減少に伴い価格も上昇し最近では手に入りにくくなっているという。

■ふなずしの材料、ニゴロブナの生息数最大──琵琶湖の絶滅危惧種 08/03/17 日経ネット関西版
 ふなずしの材料となる琵琶湖の固有種で絶滅危惧種「ニゴロブナ」の2006年度の生息数が1994年度以降、最大だったことが17日、滋賀県の推計でわかった。
 ニゴロブナは外来魚の繁殖や産卵場所の減少で、ピーク時の60年代に推計500トンだった漁獲量は90年代に低迷。97年には18トンまで減少した。
 放流や漁獲制限の効果が表れたことに県水産課は「いい状況が見えてきた。ふなずしが昔のように手ごろな値段で食卓に並ぶようになってほしい」と期待している。(共同)

■春の水辺に炎と白煙、琵琶湖・西の湖でヨシ焼き 08/03/17 Yomiuri On Line関西発
 琵琶湖周辺に点在する内湖の一つで、滋賀県安土町と近江八幡市にまたがる西の湖で16日、ヨシ焼きがあり、春の光を受けて輝く水辺に、炎と白煙が舞い上がった=写真、本社ヘリから。
 西の湖のヨシ群は国内有数の広さで、冬の刈り取り後、害虫を駆除し、新芽の発育を促すため、農家などが毎年行っている春の風物詩。
 この日、湖畔2ヘクタールが正午から1時間かけて燃やされた。西の湖のヨシは良質と評判で、すだれなどに使われるが、近年は安価な中国産に押されており、農家男性(67)は「立派な芽を出し、地域に活気をもたらしてほしい」と願っていた。

■旅立ち、半月遅れ  琵琶湖のコハクチョウ 08/03/18 Chunichi Web滋賀
 琵琶湖の冬の使者コハクチョウが、北帰の時期を迎えた。例年より半月ほど遅く、越冬地となっている湖北町今西の湖北野鳥センター前の湖岸では十六日にも、約四百羽が観察されていた。センターは「この時期としては異例の多さ。春の珍事」と驚いていたが、十七日早朝に約二百六十羽が飛び去り、ようやくの旅立ちに胸をなで下ろしている。
 センターによると、コハクチョウは例年十月二十日前後に飛来。二月下旬に北へ帰り始め、三月上旬にはほとんど飛び去る。傷ついたり弱った鳥や、その家族の群れが残ることはあるが、それも数十羽程度。昨年と一昨年は二月末までに大半が帰った。
 今年は湖全体で確認された飛来数ピークが二月二十日の五百十羽。三月半ばにも約八割が残っていたことになる。二月に寒い日が続いた影響が考えられるというが理由は謎。センター職員の清水幸男さんは「二十年近く見ているが、この時期にこんなにたくさんいるのは記憶にない」と首をひねっていた。
 最近の陽気に誘われ、コハクチョウも旅立ちを決めたよう。十七日はまだ、百四十羽余りがセンター前にいたが、清水さんは「十八日早朝にも飛び立つのでは。これで見納めでしょう」と話していた。(近藤歩)

■木曽川に外来種247種 悪影響及ぼす10種も 08/03/18 Chunichi Web愛知
 岐阜県の今渡ダムから伊勢湾までの木曽川(約70・4キロ)流域に、特定外来生物10種を含む外来種247種が生息していることが、国土交通省中部地方整備局の調査で17日分かった。生息域と生息種は広がる傾向を見せており、同省は2008年度からNPOや専門家らと協力して、駆除など対策に取り組む。
 調査は、1990−2005年の「河川水辺の国勢調査」に基づいて行われ、今回初めて外来種マップにまとめ、ホームページで公表した。
 調査結果によると、植物193種や陸上昆虫類29種、底生生物8種、魚類6種、ほ乳類4種、鳥類とは虫類各3種、両生類1種の計247種の外来種の生息を確認。このうち、外来生物法で人体や生態系、農林水産業に悪影響を及ぼす特定外来生物が10種確認された。
 特定外来生物だけでみると、ブルーギルやオオクチバス(ブラックバス)がほぼ木曽川全域で見られたほか、犬山市から愛西市までの区間ではヌートリアやアライグマなどの大型生物が生息。稲沢市から下流ではカワヒバリガイが確認された。中でも植物外来種は、106種(1991−92年)から173種(02年)へと大幅に増えた。
 同省木曽川下流河川事務所(三重県桑名市)河川環境課は「外来種は繁殖力が旺盛で、放置すると、さらに増える可能性がある」としており、外来種に関する情報提供を地域住民に呼び掛けている。ホームページはhttp://www.cbr.mlit.go.jp/kisokaryu/

■ニゴロブナ生息数が大幅回復 対策開始後では最大 08/03/19 Chunichi Web滋賀
 滋賀県の伝統食「ふなずし」の材料となる琵琶湖の固有種で、環境省が絶滅危惧(きぐ)種に指定しているニゴロブナについて、県は放流や漁獲制限の効果で大幅に生息数が増加し、二〇〇六年度には対策に乗り出した一九九四年度以降最大になったとの推計をまとめた。県水産課は「ようやくいい状況が見えてきた。ふなずしが昔のように手ごろな値段で食卓に並ぶようになってほしい」と期待している。
 ニゴロブナは外来魚ブラックバスやブルーギルの繁殖や産卵場所の減少によってピーク時の一九六〇年代に推計五百トンだった漁獲量が九十年代に低迷。九七年には十八トンまで減少した。
 県は地元漁業団体などと協力して回復に着手し、稚魚の放流とともに、一定の大きさまで成長していないニゴロブナの漁獲禁止や禁漁期間の設定、外来魚の駆除などを実施中だ。
 併せて毎秋、放流した稚魚の一部に薬品で標識をつけ、翌春に採取されたニゴロブナの中に、どの程度標識を付けた個体が混じっているかを調べることで全体量を試算してきた。
 この結果、〇六年秋の段階で、その年の春に生まれたニゴロブナは約六百十九万匹おり一九九四年度の約百六十二万匹から四倍近く増えたことが判明。さらに三分の一は天然のニゴロブナとみられ、こちらも大幅に増えていた。
【ニゴロブナ】 コイ科の琵琶湖固有種。沿岸のヨシ帯などに4−6月に産卵。動物プランクトンや水生昆虫を食べ2、3年で全長25−35センチに成長する。米飯と一緒に発酵させ独特のにおいがする珍味「ふなずし」の材料としては、たくさんの卵を持つメスが重宝される。ふなずしは平安中期に編さんされた「延喜式」にも記載がある特産だが、ニゴロブナの減少に伴い価格も上昇し最近では手に入りにくくなっているという。

■クロレラ与えると成長2倍 琵琶湖のシジミ 08/03/19 Chunichi Web
 漁獲量が激減している琵琶湖の特産品「セタシジミ」の増産を目指している滋賀県水産試験場は19日までに、餌となる植物プランクトンの「クロレラ」を大量に与えることで、成長速度を2倍に上げる実験に成功した。
 試験場は「稚貝を早く確実に大きくできれば放流効果も高まる。絶滅の危険もささやかれていた資源を復活できそうだ」と期待している。
 謎が多いセタシジミは、餌もはっきりとは分からない状態。このため従来、稚貝をろ過しただけの湖水に入れて育ててきたが、資源回復の「決定打」にはならなかった。
 効率よくセタシジミを増やすには、もっと早く稚貝を成長させる必要があると考えた試験場が、新たな方法を模索。アサリやカキなど海の二枚貝の育成で各種植物プランクトンが使われており、健康食品として知られるクロレラに着目した。(共同)

■ソメイヨシノ:「開花は1日」 彦根地方気象台、3回目の予想 08/03/20 毎日jp滋賀
 彦根地方気象台は19日、彦根地方の桜(ソメイヨシノ)の開花を4月1日とする3回目の開花予想を発表した。12日の第2回予想より2日早くなったが、昨年より2日遅く、平年よりは3日早い。
 満開は開花の1週間〜10日後という。開花予想の発表は今回が最後で、今後は開花日と満開日を発表する。【松井圀夫】

■事件・事故:高島市沖で発見の遺体の身元判明 08/03/20 毎日jp滋賀
 高島市勝野沖の琵琶湖で8日に見つかった遺体の身元が19日、DNA鑑定で彦根市内の無職男性(40)と判明した。男性は05年5月26日、近江八幡市内でボートを借りて1人で出航し、行方不明になっていた。(高島署調べ)

■第七回「琵琶湖外来魚駆除の日」 08/03/20 EICネット
こんにちは、いつもお世話になっております。琵琶湖を戻す会です。
恒例となりました琵琶湖外来魚駆除の日の告知をさせて頂きます。
開催日 : 2008年5月25日(日) ・・・ 雨天決行
時間 : 10:00〜16:00   駐車場の開門は8:30
※随時参加・随時解散といたします
会場 : 草津市烏丸半島多目的広場 (琵琶湖博物館駐車場奥にある芝生の広場)
交通 : JR草津駅西口より近江鉄道バス「烏丸半島」行きで「琵琶湖博物館前」下車
駐車場 : 琵琶湖博物館駐車場   料金:550円/1日
※博物館の入場券があれば無料
参加費 : 大人200円,子供100円(保険料等の実費 ただし変更となる可能性があります)
※小学生以下のお子さんは保護者の方と一緒にご参加下さい。
主催:琵琶湖を戻す会

■強風で97本運休 JR湖西線 08/03/21 京都新聞電子版
 JR西日本は、20日午前10時50分ごろから終日、強風のため湖西線の堅田(大津市)−近江今津(高島市)間の運転を見合わせた。上下線計97本が運休、61本が最大で約1時間20分遅れ、約2万6000人に影響が出た。
 JR西日本によると、湖西線の比良川設置の風速計が規制値の風速25メートルを超え、その後も断続的に規制値を上回る強風が吹いた。

■強風で運休続く JR湖西線堅田−近江今津間 08/03/21 京都新聞電子版
 前日朝から吹き始めた強風は21日になっても続き、JR湖西線の比良川(大津市南小松)と大谷川(同市荒川)に設置している風速計が規制値の毎秒25メートルを断続的に記録したため、JR西日本は同線の始発から堅田(大津市)−近江今津(高島市)間の運転を見合わせている。
 JR西日本によると、正午現在で、上下線計35本が運休したほか、サンダーバード3号など上下線の特急12本を米原経由に変更し、25−44分遅れた。約1万4000人に影響が出ている。また、この運転見合わせにより、大津市立木戸、小松の両小、志賀中が休校となった。

■湖守るヨシ育て 長浜で市民50人苗植え 08/03/21 Yomiuri On Line滋賀
 琵琶湖の水質浄化を図ろうと、長浜市平方町の琵琶湖岸で20日、ヨシの苗を植えるイベントがあり、市民ら約50人が参加した。
 朝から小雨が降る中、長靴に軍手姿の参加者らがスコップで地面を掘り、高さ20センチほどの苗約70株を一つずつ丁寧に植えていった。米原市立米原小1年の橘明さん(7)は「みんなと一緒に植えて楽しかった。早く大きく育ってほしい」と笑顔を見せた。
 午後からは、同市港町の長浜勤労者総合福祉センターで、立命館大の天野耕二教授(環境システム工学)が「琵琶湖と滋賀から考える地球環境問題」をテーマに講演。参加者は琵琶湖の水質など身近な問題に真剣な表情で聞き入っていた。
 市は1999年に春分の日を条例で「環境にやさしい日」と定め、ヨシ植えなどを行っている。

■運転を再開 JR湖西線 08/03/21 京都新聞電子版
 強風のため、運転を見合わせていたJR湖西線堅田(大津市)−近江今津(滋賀県高島市)間は21日午後4時前に運転を再開、さらに同4時半に再び運転を見合わせ、1時間後に再開した。
 同日は計82本が運休し、40本が最大65分遅れるなど、約3万6000人に影響が出た。

■わんわん王国跡地に大型店 湖国で最大規模、流通競争激化へ 08/03/22 京都新聞電子版
 不動産開発の大和システム(大阪市)が、琵琶湖岸の旧「びわ湖わんわん王国」(滋賀県守山市)跡地に今年9月に開店する大型商業施設の概要が21日分かった。中核の大型店はスーパーとスポーツ用品、家具インテリアの3店で、スーパーは東海地方が地盤の「バロー」が初出店。2010年ごろには、複合型映画館を中心とした2棟目もオープンする方針で、滋賀県内で大型店同士の集客競争が激化しそうだ。
 商業施設は、専門店約220店でつくるモール型で商業面積は7万9000平方メートル。名称は「ピエリ守山」。開店から1年半−2年後に、10スクリーンほどの映画館、挙式専用施設などを設けた2棟目を設ける予定。商業面積は約8万平方メートル強に膨らみ、今秋開店の「イオンモール草津(仮称)」(草津市)並みの県内最大規模になる。
 テナントは、店舗面積3000平方メートル前後の大型店を中核に位置付け、岐阜県や愛知県で食品スーパー約150店を展開するバローや、スポーツ用品店「ヒマラヤ」を誘致。衣料や書籍、雑貨の大手チェーンも出店するほか、県内初出店や京滋の有力店をそろえる。
 さらに、琵琶湖を望む景観を生かして、湖岸側に約1600席分の飲食店やフードコートを設置。琵琶湖汽船の協力で店から直通の桟橋を設けて、琵琶湖クルーズも楽しめるようにするという。
 滋賀では今秋にかけて、「イオンモール草津」や「フォレオ大津一里山」(大津市)、「アンビエントガーデン彦根」(彦根市)など、大型商業施設が相次いで開店。地場大手スーパー平和堂も出店や店舗改築を強化しており、大型店同士が競う流通戦国時代が幕を開けそうだ。

■守山の水辺風景紹介 NPOがパンフ作製 08/03/22 京都新聞電子版
 身近な水環境に目を向けてもらおうと、滋賀県守山市のNPO法人(特定非営利活動法人)「びわこ豊穣(ほうじょう)の郷(さと)」が市内各地の水辺風景を紹介したパンフレット「守山の水辺百選」を作った。住宅街を流れる小川や植物が生い茂る池などをすべて写真付きで掲載している。
 都市化が進む中、地域の豊かな水辺環境を見直し、住民による保全活動の必要性を訴える目的で作製した。将来残したい水辺風景を市民や自治会に募り、豊穣の郷の会員らが景観、歴史性、生活への密着度、生き物の生息状況などを審査して80カ所を選定した。
 選ばれたのは夏にホタルが舞う三津川河川公園(守山3丁目)や旧野洲川の伏流水で豊富な水量があった湧水池(立田町)、えり漁で栄えた木浜内湖(木浜町)などで、市内の地図とともに写真入りで紹介されている。
 選定にかかわった立命館大理工学部4年の大目淳一さん(22)は「身近な水環境に関心を持ってもらい、地域の川を守る活動に役立ててほしい」と話している。A2判の折り畳み式で2000部作製した。希望者はびわこ豊穣の郷TEL077(583)8686へ。

■アキバに新名物? ブルーギル+モッフル 08/03/22 東京新聞TOKYO Web
 東京・秋葉原で、いま話題の食べ物が「ブルーギルもっふるたん」。琵琶湖で大繁殖し、生態系に打撃を与えている外来淡水魚「ブルーギル」と、もちを使った「モッフル」を組み合わせたファストフードだ。販売する「ドラゴンアイス秋葉原店」では、品切れの日も出る人気となっている。
 「モッフル」とは、薄いもちをワッフルメーカーで厚く焼いたおやつ。はちみつなどをトッピングして食べることが多いが、同店では白身のブルーギルをフライにし、レタスやタルタルソースと一緒にモッフルで挟む。
 淡泊な味わいで、タルタルソースと相性が良く、意外なほどおいしい。モッフルのもちもちした食感も楽しめる。
 同店の田中博仁店長(34)が考案。「好奇心の強いアキバの人に受けたみたい。いまは看板商品」と話す。1個196円と、安めの価格設定。

■アキバ人気おやつは「ブルーギル」 08/03/22 nikkansports.com
 東京・秋葉原で、いま話題の食べ物が「ブルーギルもっふるたん」。琵琶湖で大繁殖し、生態系に打撃を与えている外来淡水魚「ブルーギル」と、もちを使った「モッフル」を組み合わせたファストフードだ。販売する「ドラゴンアイス秋葉原店」では、品切れの日も出る人気となっている。
 「モッフル」とは、薄いもちをワッフルメーカーで厚く焼いたおやつ。はちみつなどをトッピングして食べることが多いが、同店では白身のブルーギルをフライにし、レタスやタルタルソースと一緒にモッフルで挟む。
 くせのない淡泊な味わいで、タルタルソースと相性が良く、意外なほどおいしい。モッフルのもちもちした食感も楽しめる。同店の田中博仁店長(34)が考案。「好奇心の強いアキバの人に受けたみたい。いまは看板商品」と話す。

■シジミ漁:琵琶湖・沖島で40年 聴覚障害持つ中島さん、「昔の大漁」願い 08/03/22 毎日jp滋賀
◇島の仲間に支えられ、「昔の大漁」日々願う
◇温暖化、燃料高騰、将来の不安「それでも私は死ぬまで漁師」
 琵琶湖に浮かぶ沖島(近江八幡市)で、聴覚障害を持つ漁師、中島孝さん(67)が40年以上にわたってシジミ漁一筋に打ち込んでいる。船のエンジン音の異音を島の人が指摘してくれるなど「島の仲間が助けてくれている」と言い、島の人らに支えられながら、沖島でほとんどいなくなってしまったシジミ漁専門の漁師としての技術を守ってきた。漁獲量は温暖化や外来魚などの影響で減っているが「いつか昔のようにシジミが戻ってきてほしい」との願いを込めながら、漁を続けている。【蒔田備憲】
 中島さんは沖島生まれの沖島育ち。生まれつき耳が聞こえない。小学3年生まで沖島小に通い、聴覚障害を持つ妹が聾話学校に入学するのに合わせ、同校に小学1年として編入した。もともと釣りが好きだったこともあり、同校中学部を卒業後、島に戻り、漁師として家業を継ぐため、修業を始めた。
 父は戦争で早くに亡くなり、ほとんどの漁の技術は母うたさんから教わった。うたさんは手話は使えなかったこともあり、網の引き方や手入れなど、身ぶり手ぶりを交えながら「見よう見まねで学んだ」という。
 20歳を超えたころ、自分の船「さざなみ号」を持ち独り立ち。36歳の時に、下半身に障害を持つ多賀子さん(現56歳)と結婚し、支え合って生活してきた。
 「家族的な沖島の仲間が、助けてくれている」と中島さんは言う。組合のお知らせなども、頼まなくても連絡してくれるという。声の会話ができなくても、身ぶりと手ぶりで、道で「あいさつ」も交わしている。
 近江八幡市農政課のまとめでは沖島のシジミの漁獲高は年々減少し、02年に5263キロだったのが、06年には1024キロに。妻多賀子さんによれば、温暖化が進んでいるといわれてから、湖底の藻が冬になって枯れずに残ったり、シジミが小さくなり、昔に使っている網の目では採れなくなったという。船の燃料の原油の高騰も追い打ちをかけている。多賀子さんは「今、目の前の生活が手いっぱい。島に残っているのも、私たちのような高齢者ばかりで、島も、琵琶湖の漁も、将来の姿なんて見えない」と不安をみせる。
 中島さんは「漁師だから、私は死ぬまで続けるだけだよ」と話す。「でもいつか、昔のようにたくさんのシジミをみたい」。骨張った手で手話を使いながら、港から琵琶湖を見つめた。

■カワウ撃退に「新兵器」 琵琶湖岸でサーチライト試行 08/03/23 Chunichi Web滋賀
 漁業や森林に被害をもたらすカワウをサーチライトの光で追い払う初の試みが二十一日夜、近江八幡市沖島町の琵琶湖岸にある伊崎国有林で行われ、林野庁近畿中国森林管理局などの担当職員六人が参加した。県が費用対効果や安全面から、新年度はカワウの銃器駆除を見合わせる方針を打ち出す中、「新兵器」に期待が高まっている。(松瀬晴行)
 県は昨秋の調査で、長浜市の竹生島で二万九千羽、伊崎国有林で七千八百羽のカワウを確認。二〇〇四年度から銃器駆除を行ってきたが生息数は横ばいで、昨年七月には学習船「うみのこ」に銃器駆除されたカワウが落下し、甲板から散弾粒が見つかるなど、安全面で不安が広がっていた。
 伊崎国有林は五十七ヘクタール。そのうちカワウの営巣区域は南西側の一〇・八ヘクタールに集中する。北東側に被害を広げないため、管理局はカワウを尾根の南側斜面に追い込む方策を考えてきた。
 カワウは警戒心が強く、人が暮らす湖上の沖島では生息しない。こうした特性から「営巣を始めるこの時期、ねぐらにライトを照らせば追い払いに効果的では」と考え、試行的に実施した。
 この日は辺りが暗くなった午後六時半過ぎ、ねぐらが密集する標高百八十メートル付近で、管理局や滋賀森林管理署の職員が十基のライトで一斉にヒノキの上部を照らすと、「グルルルルルル」という低い鳴き声と大きな羽音を立てながら、約五十羽が飛び立った。
 管理局指導普及課の廣田知己課長は「ライトの照射により、カワウを追い払えることは確認できた」とする一方、「退避が一時的なものかどうか、見極める必要がある」と課題を挙げる。月内に二回の確認調査を行い、今後の対応策を検討するという。

■室蘭・楢崎製作所、新型水質改善装置を販売 08/03/23 室蘭民報WEB NEWS
 楢崎製作所(本社室蘭市、鈴木博社長)が高濃度酸素溶解水による水質・底質改善装置「アクオン」の販売を開始した。横河電機(本社東京、海堀周造社長)が研究・開発した新技術の譲渡を受けた。従来の水質改善法の5―7倍の酸素濃度の溶解水を河川や湖の底層に供給し、これまでは難しかった全体の水質改善につなげる画期的浄化システムとして注目されている。
 河川や湖の底層は酸素が少ないため、溶出したリンや窒素、鉄などが秋から冬の循環期に全層に拡散し、植物プランクトン増殖や異臭、水中生物への悪影響などが生じる。従来の水質改善法として、泡状の酸素を水中に送り込む曝気(ばっき)や微細気泡があるが、大気に抜ける酸素が多く、底層には届きにくい。
 これに対し新技術は、ホースで吸入した底層の水を溶解タンクで高濃度酸素溶解水に変え、再び戻す方式。溶解水は水温約15度での酸素濃度が1リットル中50―70ミリグラムと高く、酸素の大気流出がほとんどないなど従来方式よりもはるかに効率が良い。水質悪化のもとである底層を改善することで、中層、表層も浄化されていく。
 平成13年から横河電機が財団法人琵琶湖・淀川水質保全機構と共同研究・開発を開始。東京の河川や東北地方のダム湖などで実証実験を重ねてきた。琵琶湖での実証データでは、1リットル中の酸素量が当初の4.7ミリグラムから4カ月後には27.8ミリグラムと約6倍に。逆にリンと窒素は適正量まで減少させる効果が出た。
 楢崎製作所は、水質浄化をはじめとする環境技術を有し、多くの実績を上げていることから、今年2月に横河電機と事業譲渡契約を結んだ。以来、官公庁や大手ゼネコン、リース会社などをターゲットとした営業活動に力を入れている。
 五十嵐啓取締役計画工事部長は「東京、大阪などの河川では、海水逆流や生活排水による汚染が深刻化している。東京の河川では魚が住めるようになった実証結果も出ており、これから大都市圏を中心に技術の優秀性をアピールしていきたい」と話している。
 発注、問い合わせは楢崎製作所総務部、電話0143−59局3611番へ。

■新名神の功と罪 滋賀…客増加、三重…渋滞 08/03/23 Chunichi Web
 新名神高速道路の亀山ジャンクション(JCT、三重県亀山市)−草津田上インターチェンジ(IC、大津市)間が開通して23日で1カ月。滋賀県内の観光施設にはぐんと近くなった中京圏からの来客が増えている。一方で、三重県内では亀山JCTに接続する東名阪自動車道の渋滞が目立つように。春の行楽シーズンを前に、開通の功罪が見てとれる。
 陶芸体験や遊歩道の散策が楽しめる滋賀県甲賀市信楽町の「県立陶芸の森」は、信楽ICから車でわずか10分。開通で目立って観光客が増加。同館総務課は「開通前の平均来場者数は1日750人程度だったが、現在は平日でもその2倍以上」と驚く。
 忍者屋敷を見学できる「甲賀流忍術屋敷」(同市甲南町)の福井実館長も「これまでほとんどなかった名古屋からの客が増えた」と喜ぶ。来春にはすぐ近くに甲南ICも完成、「さらに便利になるはず」と期待を込める。
 滋賀県名古屋観光物産情報センター(名古屋市中区)では、18日に初めて、名古屋に拠点を置く旅行代理店に沿線の観光地を紹介するキャラバンを組んだ。今後も名古屋で新名神沿線の観光PRを続ける方針という。
 新名神の好調な滑り出しの余波とみられるのが、亀山JCTで接続する東名阪自動車道の混雑ぶりだ。
 3月になって毎週土、日曜日、東名阪の下り線は午前中に四日市IC付近で5キロ以上、上り線も午後6時前後をピークに同IC付近で18キロ以上の渋滞が発生するようになった。
 22日も下り線は午前9時すぎに約22キロ、上り線は午後5時すぎから23キロを超す渋滞に。昨年は同じ3月の週末でも下り線はほぼ5キロ以下、上り線も日曜日にしか渋滞が起きなかったのに比べ、混雑が目立つ。新たに新名神ともつながり、通過車両が増えた影響とみられる。
 渋滞対策として中日本高速(名古屋市)は東名阪の4カ所で2車線から3車線に増やす工事を進めている。しかし、根本的な迂回(うかい)路となる新名神の四日市JCT−亀山西JCT間の完成は2018年度まで待たなければならない。
 三重県警高速隊は「渋滞は週末だけでなく平日も慢性化しつつある。ゴールデンウイークにパンクしないか心配」と気をもむ。

■ビワマス稚魚3000匹を放流 大津の市民団体 琵琶湖のシンボルに 08/03/23 京都新聞電子版
 琵琶湖の固有種「ビワマス」を南湖で復活させようと、大津市の市民グループ「ビワマスを琵琶湖のシンボルに育てる会」が23日、稚魚約3000匹を市内の大宮川に放流した。今年で3回目になり、メンバーは「今秋にも初年に放流した稚魚が戻ってくるのでは」と期待している。
 今年は地元の子どもたちら約50人が参加した。昨秋ふ化した5−7センチの稚魚をバケツで6カ所に分けて流した。澄んだ川の中で、勢いよく泳ぎ回る稚魚の様子を名残惜しそうに眺めていた。
 滋賀大付属小4年の大角実聖君(10)=坂本6丁目=は、流れが急で、水温が低い水中を泳ぐ稚魚を興味深く観察し、「成長して、また元気に戻ってきてほしい」と話していた。
 同会によると、稚魚は今年5月ぐらいまで川に留まってから琵琶湖に下る。成長して3、4年後には元の川に帰って来るという。

■清掃活動:靴、タバコ…なんでポイ捨て! 市民60人が新草津川河口周辺を 08/03/24 毎日jp滋賀
◇ペットボトル、空き缶、廃タイヤ、靴、タバコ…
 桜の季節を前に、子供と大人が一緒になって川や琵琶湖岸をきれいにしようと23日、草津市矢橋町の新草津川河口付近で清掃活動が行われた。
 NPO法人「琵琶湖ネット草津」の主催。ボランティアの市民ら約60人が約1キロにわたり、水面に浮かぶペットボトルや空き缶などのごみを拾い集めた。廃タイヤや靴なども見つかり「何でこんなものを捨てるのか」とため息をつく人もいた。
 市立山田小4年の杉江佑菜さん(10)と馬場千尋さん(10)は、火ばさみで岸を清掃。杉江さんは「タバコがいちばん多くて汚かった。でも、きれいになったから楽しかったよ」と満足げに話していた。【近藤希実】

■魚躍沼:注水完了、コイなど200匹古巣に 天日干しされ水質改善−−彦根 08/03/25 毎日jp滋賀
 彦根城内の大名庭園「玄宮楽々園」(国の名勝)にあり、水質改善のため天日干しされた池「魚躍沼(ぎょやくしょう)」の注水作業がこのほど、終わり、一時避難していたコイなど約200匹が池に戻された。魚が池底の泥をかき回したり、水草やユスリカの幼虫を食べ、水質改善が期待できるという。
 池は広さ7260平方メートル、水深60センチ前後。放されたコイなどは、池に以前からいた魚と、昨年3月に彦根市高宮町の大日本スクリーン製造彦根地区事業所から提供された魚で、体長50〜70センチのコイやフナ、ソウギョもいる。2月初めに天日干しを始めて以降、内堀のいけすに移していた。
 放流は、城山公園事務所員11人が内堀から数匹ずつコイを網ですくい、池に運んだ。職員は「水質改善や夏場には蚊の発生も抑えられる」と話していた。【松井圀夫】

■バス再放流禁止、08年度も継続 県内水面漁場管理委 08/03/25 さきがけ on The Web
 県内水面漁場管理委員会(伊藤彊会長)が25日、秋田市山王のルポールみずほで開かれ、釣った後のブラックバスなどの再放流禁止について、2008年度も引き続き継続することを決めた。
 県や漁業関係者、有識者ら10人が出席。初めに県水産漁港課が八郎湖などで実施しているブラックバスの駆除状況について報告。07年度は刺し網などで県が約7200匹、民間が約750匹の計7950匹を駆除。一方、八郎湖周辺に設置しているブラックバス回収ボックスの同年度の回収量は74匹と前年度(139匹)の約半数にとどまった。駆除数は総じて減少傾向にあるという。
 同委員会は03年度から3年間、県内の湖沼や河川でブラックバス(オオクチバス、コクチバスなど)とブルーギルの再放流禁止を実施。06年以降、繁殖状況の変化に対応して1年ごとに延長するかどうか協議してきた。

■琵琶湖:「低酸素の疑い強い」 イサザ大量死で、環境審部会が報告 08/03/26 毎日jp滋賀
◇漁師の声基に異論も
 県環境審議会水環境部会(部会長、津野洋・京大大学院教授)が25日、県庁であり、琵琶湖北湖(琵琶湖大橋以北)の深層での低酸素化状況の報告などが行われた。昨年12月に北湖の底で確認された固有種のイサザなどの大量死について、県琵琶湖環境科学研究センターは「現時点では、酸素濃度低下の影響の疑いが強い」と報告。しかし、委員からは「因果関係について、さらに研究が必要」と異論が出た。
 北湖では例年、冬に酸素を多く含んだ冷たい表面の水が深層に沈み、湖水が循環することで深層部も酸素濃度を回復する。06〜07年の暖冬で循環が大幅に遅れ、07年10月には深層で観測史上最低水準の酸素濃度を記録。同12月にはイサザなどの死がいが見つかった。
 この日は、同センターが、死がいの多くが口を開け、病変部らしい部位がなかったことや現場で長期に低酸素状態が続いたことを指摘し、酸素低下の影響と推察したが、委員から「昔からある現象という漁師の声がある」と異論が出た。また、県琵琶湖再生課は湖水の循環に関し、姉川の雪解け水の水温は、同時期の琵琶湖深層の水温と同様か高いとのデータなどを基に「雪解け水は(循環の)駆動力になりにくい」と説明した。【服部正法】

■外来水生生物の駆除求め 知事に要望書 琵琶湖の環境保全4団体 08/03/26 京都新聞電子版
 琵琶湖の環境保全グループ4団体が26日、ミズヒマワリなど外来水生生物の駆除を求め、嘉田由紀子知事あてに要望書を提出した。
 団体はレッドデータブック近畿研究会、FLBびわ湖自然環境ネットワーク、近江ウェットランド研究会、関西自然保護機構。要望書では、琵琶湖で繁殖し、環境省の「特定外来生物」指定のミズヒマワリ、ナガエツルノゲイトウ、ボタンウキクサについて拡散防止と駆除事業の継続的な実施を求めている。

■琵琶博「うみんど」休刊 県の財政難が波及 08/03/27 京都新聞電子版
 琵琶湖の情報や文化を発信している滋賀県立琵琶湖博物館(草津市下物町)の情報誌「うみんど」が、県の財政難により休刊する。嘉田由紀子知事も博物館在籍時に寄稿していた冊子だが、琵琶湖の研究費も削られた県の財政構造改革プログラムの波にのまれる格好となった。
 「うみんど」は、博物館が開館した1996年10月から、毎年4回発行していた。3月上旬に発行した46号を最後に発行を休止、誌面で告知している。
 学芸員らが原稿を書いたり編集作業を担当。博物館の展示紹介だけでなく、学芸員の研究やブラックバスなど琵琶湖の外来種の特集など、幅広い内容を盛り込んできた。嘉田知事も、博物館の研究員や顧問を務めていた際に「世界の湖と人々の暮らし」などのテーマで記事を執筆していた。
 博物館によると、1号当たり2万−2万5000部を発行し、教育機関や公共施設に配布しているほか、個人購読の読者もいる。製作には、年間200万円弱の費用をかけているが、研究費も削られる県の財政事情の中、休刊されることになった。
 博物館では、「うみんど」に代わる情報発信の方法を検討しているが、発行を担当する博物館の小川雅広専門員は「いずれ、何らかの形で再開できれば」と話している。

■琵琶湖の固有種イサザが大量死、冬の水温上昇が影響か 08/03/29 Yomiuri On Line
 私たちの身の回りで、魚や花や虫が、環境の異変を告げている。地球温暖化が原因なのか、越境汚染の影響なのか。不気味な変化のリポートを随時掲載する。
 朝もやに包まれた琵琶湖の湖面を、イサザ漁の小舟が5隻、滑るように進む。イサザの群れは深さ60メートル前後の湖底に潜む。漁師が網を投げ入れ、湖底をさらうように引き揚げると、体長5〜6センチの小魚が塊になって姿を現した。琵琶湖だけに住む固有種で、つくだ煮やみそ汁の具として地元の食卓を飾る。
 昨年12月、滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの無人潜水艇の水中カメラが、深さ約90メートルの湖底で多数の魚の死骸(しがい)をとらえた。石川俊之研究員らが映像を分析し、1800匹以上のイサザを確認。湖底観測は7年目だが、大量死が見つかったのは初めてだった。
 当時、湖底の溶存酸素濃度(DO)の最低値は1リットルあたり0・6ミリ・グラム。通常、魚が生きられる2ミリ・グラムを大幅に下回った。回収した魚の多くが口を開けて死んでおり、センターは「酸欠死の疑いが強い」と結論づけた。
 湖面近くでは、植物プランクトンによる光合成が酸素を作り出すが、太陽光が届きにくい下層に酸素は乏しい。冬になると表層の水が冷やされて重くなり、下層の水と混ざり合って酸素が行き渡る。これが「深呼吸」と呼ばれ、毎年繰り返される湖の水循環だ。
 しかし、遠藤修一・滋賀大教授(地球環境学)らの観測によると、琵琶湖の平均水温は過去20年間で2度以上も上昇。「冬場の水温が十分下がらず、正常な水循環が妨げられている」と石川研究員はみる。
 富栄養化が進んで水質が悪化すると、DOは下がる。県水産試験場によると、DOは1950年に9ミリ・グラムだったが、70年代以降、4〜6ミリ・グラムに。下水道整備などにより、DOも下げ止まったが、2002年には一転、2ミリ・グラムと最低記録を更新している。
 研究者らは、住民や行政が富栄養化対策に取り組む琵琶湖に、温暖化が新たな負荷をかけているのではないか、と考える。
 70〜80年代、年200〜500トンだったイサザの漁獲量は90年代以降に激減。95年は112キロ・グラムしか捕れず、「幻の魚」と呼ばれるまでになった。昨年、環境省は、準絶滅危惧(きぐ)種だったイサザを絶滅危惧種に格上げした。
 樋口広芳・東京大教授(保全生物学)は警告する。「環境の悪化がある臨界点を超えると、種の死滅など生態系のありようが劇的に変わる『レジームシフト』(相の移行)が起こる。今、それが琵琶湖で起きつつある」(地方部 高倉正樹)

■ウインドサーファーが男性救助 琵琶湖でカヌー転覆、漂流 08/03/30 京都新聞電子版
 29日午後2時50分ごろ、滋賀県野洲市吉川から北西約100メートルの琵琶湖沖で、守山市播磨田町、会社員松本伸幸さん(58)のセーリングカヌー(長さ約4メートル、幅約0・9メートル)が強風でバランスを崩し転覆した。
 松本さんはカヌーにしがみつき、約40分間漂流していたが、ウインドサーフィン中の栗東市綣、会社社長田村俊之さん(34)が救助に向かい、ボードに松本さんを乗せて岸まで運び、守山市播磨田町、会社員伊庭本靖典さん(45)と浜辺に引っ張り上げた。松本さんにけがはなかったが、体温低下のため入院した。
 守山署によると、松本さんはライフジャケットの装着を忘れ、浜辺に引き返そうと方向転換中に転覆した、という。当時、滋賀県には強風注意報が発令されていた。

■琵琶湖文化館との別れ惜しむ 最終開館日、全国から来館者 08/03/30 京都新聞電子版
 休館となる琵琶湖文化館(大津市)が最終開館日の30日に無料開放され、全国から大勢の家族連れらが訪れ、仏教美術や館の歴史に触れて、別れを惜しんだ。
 この日の入館者は、本年度の1日平均約84人を大きく上回る977人。開館した午前9時から閉館まで客足が途絶えることなく、仏像や掛け軸などを興味深げに眺めていた。東京から日帰りで来た会社員築信久さん(56)は「これだけの文化財を保護し、展示している施設は貴重。これまで何度も足を運んだ。非常に残念です」と話していた。閉館前には「蛍の光」が流れ、玄関ロビーに宮本忠雄館長らが並んで、「どうもありがとうございました」と頭を下げて、来館者を見送った。

■滋賀も桜、ぽっ! 彦根地方気象台が開花宣言 08/03/30 京都新聞電子版
 彦根地方気象台は30日、桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。平年より5日早く、昨年と同じ日だった。気象台は「3月中旬から暖かい日が続いたことで、開花が早まったのでは」としている。満開は約1週間後になるという。
 県内は朝から小雨に見舞われたが、気象台の敷地内にある標準木が五輪ほど咲いたのを確認した。この日の彦根市内の最低気温は、5・4度とほぼ平年並みだった。
 大津市では、大戸川沿いなど約260本のソメイヨシノがある南郷水産センターで、まだ大半がつぼみの中、枝先でちらほらと咲き始めた。行楽に訪れた家族連れらが、雨にぬれた桜を、携帯電話やカメラで撮影していた。

■「水城」の展示見納め/県立琵琶湖文化館 08/03/31 asahi.com滋賀
【47年の歴史に幕、市民ら惜しむ】
 琵琶湖に浮かぶようにそびえ、滋賀の歴史や文化を発信してきた県立琵琶湖文化館(大津市打出浜)が30日、展示や公開の最終日を迎え、最後の別れを惜しむ多くの人でにぎわった。同館の活動は県内外から高く評価され、61年の開館からの入館者数は約650万人。4月以降は文化財の収蔵機能だけが残る事実上の「閉館」で、47年の歴史に幕を下ろした。
 同館によると、国宝と重要文化財の収蔵数(215点)は全国6位。建物は地上5階、地下1階で、そのデザインは「現代の水城」に例えられる。開館当初は、併設された水族館やレストランが人気で、年間入館者数はピークの64年度に約28万人を数えた。
 だが、80年代から90年代にかけて別の県立施設が相次いで開館すると、同館収蔵の文化財なども移され、展示機能も低下。入館者数の減少につながり、03年度には約1万3400人まで落ち込んだ。ここ数年は持ち直していたが、建物の老朽化に県の財政難が重なり、3月末での休館が決まった。県文化財保護連盟や美術史学会(東京)などが展示機能の存続を求めていたが、かなわなかった。
 最終日となった30日。雨が降り続く悪天候にもかかわらず、午前9時の開館から客足が途絶えなかった。展示品の説明文をメモに取ったり、5階の展望閣から一望できる大津市中心部や琵琶湖の風景をカメラに収めたりしていた。
 この日の入館者数は、今年度1日平均の10倍超の978人を記録。同館近くの女性(69)は展示された仏像一体一体と対話しながらゆっくり見て回った。「収蔵品の展示や公開ができなくても、文化館を住民の活動などで利用できるようにしてほしい」と話した。
 4月からは学芸員や県文化財保護課の職員らが収蔵品の保管や研究にあたる。退任する宮本忠雄館長(63)は「文化館の存在が忘れ去られないよう、所蔵資料をほかの博物館で公開するなど、今後も文化館主催のイベントを積極的に実施してほしい」と話していた。

■強風で電車遅れ JR湖西線 08/03/31 京都新聞電子版
 31日午前8時42分ごろ、大津市のJR湖西線近江舞子駅の風速計が規制値の秒速20メートルに達し、その後も断続的に規制値を超えた。同線は比良−北小松駅間で徐行運転となり、同11時半現在、普通電車2本が運休、特急電車4本が東海道線に路線変更するなど計20本が最大40分遅れた。

■生態学琵琶湖賞:日本生態学会、見直しで撤退の県から継承 ただし賞金なし 08/03/31 毎日jp滋賀
 県が事業の見直しで「生態学琵琶湖賞」の実施主体から撤退した問題で、日本生態学会(会長、矢原徹一・九州大教授)は28日、同学会が実施主体を受け継ぐと発表した。
 同賞は、水環境の生態学分野で優れた業績の研究者に贈ろうと、91年度に県が創設。昨年までに14回顕彰したが、財政改革などによる見直しで撤退した。
 同学会は賞の名称や回数も継承するが、500万円の賞金はなくす。学会の同賞担当委員の菊沢喜八郎・石川県立大教授は「14回も続いてきたこと自体に意義があり、お金では買えない大事なもので、なくすべきでない」と継承の思いを語った。【服部正法】

■県立琵琶湖文化館:開設から47年、休館惜しみ1000人 最終日、無料で 08/03/31 毎日jp滋賀
 県の財政難から今月末で休館する大津市打出浜の琵琶湖文化館は30日、最後の開館日に約1000人の来館者が企画展「仏教美術の精華」などを観覧し、休館を惜しんだ。
 同館は1961年開設。県内の文化財の保存、公開、研究の拠点になってきたが、建物の老朽化などが指摘され、県の財政構造改革プログラム(08年度から3年間)に伴い休館。県は収蔵機能を残し、他館での公開方法を検討するとしている。
 この日は特別に無料公開し、978人が来館。07年度の入館者数は、前年度比7341人増の2万6004人になった。訪れた同市皇子が丘1、自営業、林賢二さん(51)は「ずっとあると思っていた施設なので、このまま無くなってしまうとしたら残念」。山田栄藏・県教委文化財保護課長は「内部で検討し、08年度の早い時期に今後の方向性を示したい」と話した。【森田真潮】

■桜:昨年と同日の開花宣言−−彦根地方気象台 08/03/31 毎日jp滋賀
 彦根地方気象台は30日、彦根地方の桜の開花宣言をした。気象台内にあるソメイヨシノの標本木の花が5、6輪咲いたもので、平年より5日早く、昨年と同日の開花となった。
◇満開は1週間後
 4月1日から「彦根城桜まつり」が行われる彦根城内では、表門橋付近の内堀沿いの桜並木のつぼみが膨らみ、市民や観光客らが訪れている。市観光課は「満開は開花の1週間後と見られ、次の土、日曜ごろが見ごろになりそう」と話している。
 城内には約1200本の桜が植えられている。20日までのまつり期間中は内堀沿いの大小20本のぼんぼりや50本のサーチライトが日没〜午後9時まで点灯され、夜桜が楽しめる。【松井圀夫】

■5歳男児がため池で水死 一関、土堤から転落 08/03/31 岩手日報ネット版
 30日午後4時15分ごろ、一関市三関のため池で遊んでいた同市三関、会社員広長真也さん(33)の二男翔ちゃん(5)が、池に落ちたと119番通報があった。一関署員や消防団員が捜索して発見。県の防災ヘリで市内の病院に搬送したが、翔ちゃんは同6時15分に死亡が確認された。
 一関署の調べでは、翔ちゃんは同日午後2時ごろ、母親に「遊びに行く」と言って、きょうだいや友達3人と出掛けていた。翔ちゃんはため池で遊んでいるうち自分の靴を落とした。それを取ろうとして高さ約5メートルの土堤から転落し、深さ約2メートルの池に落ちたらしい。
 通行人が事故を知って通報。警察官や消防署員らがため池で発見し、午後5時ごろにヘリで搬送したが、病院で死亡が確認された。水死だった。
 ため池は「堤」などと呼ばれ、直径50―100メートルほどの池が数カ所にある。近くには翔ちゃんが住む団地などがあり、住民らは散策や犬の散歩、ブラックバス釣りなどで利用していた。
 翔ちゃんが転落した場所は幅5メートル、ほぼ直線で100メートルほどの土堤があり、左右は池。土堤は約45度の急傾面だった。
 近くに住む60代の男性は「子どもたちだけでは行ってはいけない場所だ。こんな事故があると立ち入り禁止にすることも考えないと」と沈痛な面持ちだった。

■イトウ釣り「一律自粛」は見送り 道が方針撤回 河川ごとに対策へ 08/03/31 北海道新聞ネット版
 絶滅危惧(きぐ)種の淡水魚・イトウの保護策を検討している道は四、五月に予定していた繁殖期の釣り自粛呼びかけの見送りを決めた。自粛要請の対象が全道一律だったため、「既存の地域ルールと矛盾し逆効果」と釣り人や保護団体から異論が出ていた。道自然環境課は「川ごとの事情に応じた、協力を得やすい方法を考えたい」としている。
 イトウは現在、日本では道内の十数河川にだけ生息。一部地域を除いて捕獲規制がない。道は当初、イトウが産卵する四、五月の釣り自粛を釣り団体などに提案した。
 これに対し、道内各地のイトウ保護団体や研究者が「影響の少ない下流部の釣りを認める地域ルールもある。釣り人を締め出すだけではイトウは守れない」と指摘。十団体でつくるイトウ保護連絡協議会は三月七日、一律自粛の見直しと協議の場を求めて、知事あてに要望書を提出した。
 こうした動きを受け、道は今春の一律自粛を見送り、水系ごとの情報収集や関係者との協議を行うことにした。
 同課は「何らかの保護策が必要という点では一致しており、乱獲防止や環境保全を実現したい」と話す。
 同協議会の江戸謙顕事務局長は「イトウと釣り人の共存が可能な地域や、厳しい保護が必要な川があるなど事情は異なる。道が拙速を避けたのは歓迎。規制前の駆け込み乱獲防止など、実態に応じた対策を望む」と話している。

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