琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
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琵琶湖の湖底から
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10/01/31

■「世界湿地の日」ちなみ観察会 琵琶湖の水鳥に熱視線(京都新聞電子版)
 「琵琶湖一斉水鳥観察会」が31日、琵琶湖岸7カ所で開かれた。野鳥愛好家や市民らが参加し、望遠鏡などを手に越冬する渡り鳥を熱心に観察した。
 水鳥の生息地の湿地を守るラムサール条約を記念した「世界湿地の日」(2月2日)にちなんだ取り組み。県と11市町でつくる琵琶湖ラムサール条約連絡協議会などが主催し、今回で17回目となる。
 草津市の烏丸半島では、親子連れら約50人が湖岸から望遠鏡や双眼鏡で沖合の群れを観察した。時折雨が降ったが、風もなく波も穏やかでヒドリガモ、ミコアイサなど例年より多い33種を確認した。ペアで羽を休めるマガモも見つけ、参加者は「ラッキーだった」「かわいい」などと話していた。
 観察会に先立ち、自然観察団体「滋賀自然環境保全・学習ネットワーク」のメンバーが同条約の意味や水鳥の生態などを説明し、参加者は湿地を守ることの大切さを学んだ。

■びわ湖毎日マラソン:環境キャンペーン ニゴロブナ放流、ヨシ刈りに汗(毎日jp滋賀)
◇琵琶湖の環境を考える地元社員ら−−草津
 琵琶湖の環境保全を考える企業の社員ら約400人が30日、草津市下物町の琵琶湖岸でニゴロブナの放流とヨシ刈りを行った。びわ湖毎日マラソン(3月7日)の環境キャンペーンの一環。
 滋賀銀行(大道良夫頭取)が主催。同銀行は毎年、ヨシ刈りなどの環境活動に取り組んでいる。今回はまず、今年10月に名古屋で開かれる「生物多様性条約第10回締約国会議」のパートナーシップ事業として、同行員と家族ら約300人がニゴロブナ1000匹を放流した。京都府宇治市折居台、こざくら幼稚園、坂田治輝君(5)は「魚がかわいくて、楽しかった」とにっこり。
 続いて、活動に賛同した地元企業などの社員ら約100人が加わり、湖岸のヨシを刈り取った。ヨシは窒素やリンを吸収し、水質浄化に効果があるとされる。参加者たちは、かまを手に高さ約4メートル前後のヨシを刈り、束ねる作業に汗を流した。【前本麻有】

■外来魚駆除へ彦根で釣り大会 魚70キロは堆肥に活用(Chunichi Web滋賀)
 琵琶湖の外来魚問題をめぐるイベントが30日、彦根市内で相次いで催された。
 彦根旧港湾付近では、外来魚駆除釣り大会が開かれ、県内外から愛好家ら580人が、ブラックバスとブルーギル計70キロを釣り上げた。釣った魚は草津市の就労継続支援事業所「みどりの風」が堆肥(たいひ)にし、野菜の肥料として活用する。
 県琵琶湖レジャー対策室の主催で今年で3回目。参加者は家族や友人らと岸壁に立ち、エビやミミズを餌に釣り糸をたらし、当たりを待った。
 市内の旭森小6年の馬場雄己君は父信行さんや弟2人と参加。「当たりが来るとうれしい。目標は30匹」と水面をじっと見つめていた。(伊藤弘喜)
◆現状や生態を情報交換
 彦根市の大学サテライト・プラザ彦根では、外来魚問題に取り組む団体が全国から集う外来魚情報交換会が始まった。31日まで。
 県内外の有志でつくる「琵琶湖を戻す会」が主催し、今年で5回目。2日間で、23都道府県の大学、企業、自治体などの24人が外来魚の現状や生態、駆除方法や釣り方のコツについて発表する。
 初日は、県立琵琶湖博物館(草津市)の中井克樹さんが、オオクチバスに産卵させ、卵と成魚を駆除する仕掛け「人工産卵床」の改良案を報告。ほかに県内からは立命館守山高や県漁業協同組合連合青年会などが発表した。
 31日は午前10時から、フェロモンを使ったユニークな駆除の報告を皮切りに9人が発表する。参加無料。(伊藤弘喜)

■外来魚駆除へ情報交換 彦根、全国の淡水魚愛好家ら集う(京都新聞電子版)
 外来魚駆除の取り組みや生態研究の成果などを発表する情報交換会が30日、彦根市大東町の大学サテライト・プラザ彦根で始まった。約100人が参加し、外来魚についての知識を深めた。
 全国の淡水魚愛好家らが作った市民団体「琵琶湖を戻す会」(事務局・大阪市中央区)が全国から外来魚に関する情報を持ち寄り、共有するため2006年から開いている。
 この日は14のテーマについて発表があった。立命館守山高の生徒は実際にブルーギルを飼育し、植物も栄養源としていることを調べた。「ほかに食べるものがなければ植物も食べる。生物層で変化する雑食ではないか」と報告した。
 電気ショックを与える機械をゴムボートに乗せて水面に浮かべ、ブルーギルなどを駆除する実験の成果が発表されたほか、オオクチバスの産卵を誘導する人工産卵床を、水底に置くのではなく水面からつり下げることで、駆除に効果があったことなども紹介された。
 戻す会の高田昌彦代表は「外来魚駆除に特効薬はない。情報交換会で一つでも有効な駆除方法を見つけてもらえたら」と話した。
 31日も発表がある。

■琵琶湖東岸、コハクチョウ減少続く 野洲川河口以南で環境団体調査(京都新聞電子版)
 環境ボランティア団体「琵琶湖草津湖岸コハクチョウを愛する会」の調査で、滋賀県の野洲川河口以南の琵琶湖東岸に飛来するコハクチョウの減少が今年も続いていることが分かった。同会では、水位上昇と湖岸でのヨシ帯造成工事の影響を原因に挙げている。
造成工事や水位上昇影響?
 同会は2001年から草津市志那町の湖岸でコハクチョウの飛来数を記録している。シーズン中の延べ飛来数(毎日の飛来数の合計)は05〜06年に約5千羽を記録して以降、減少が続いており、今冬は初飛来から1月27日までで197羽と少ない。昨冬は、3月4日までのシーズン中に262羽と過去最低だったが、それに近い少なさだという。
 同会事務局長の吉岡美佐子さん(62)=草津市木川町=は、水位上昇とヨシ帯造成工事の影響を原因に指摘する。水位は天候の影響で一昨年より30センチほど上昇しており、「水底の水草を食べにくい状況になっている」と話す。
 ヨシ帯造成工事は魚の産卵を促すために08年9月から旧草津川河口で、09年10月から野洲川河口で行われている。同会によると、両川河口はコハクチョウのねぐらだったが、工事以降はほとんど姿が確認できないという。吉岡さんは「南湖全体で飛来が減っているのでは。工事は仕方がないが、工事後、コハクチョウが戻ってくるか心配」と気遣う。
 滋賀県自然環境保全課によると、琵琶湖全体へのコハクチョウの飛来数に変化はないという。

10/01/30

■三輪崎海岸防潮堤新設工事 新宮市 12月完成に向け着々と(紀南新聞ネット版)
 新宮市の三輪崎海岸沿いで施工されている「三輪崎漁港海岸保全施設整備工事」が、今年12月完成予定に向けて、着々と進んでいる。
 老朽化した既設の防潮堤では、近年発生が予想される南海・東南海地震が発生すれば、決壊の恐れがあり、また、台風などの来襲時に砂利を含んだ越波など、近隣住民から不安の声が上がっていた。

■世界の高校生が「水」テーマに研究成果発表 立命館守山高で来月(Chunichi Web滋賀)
 各国の高校生が集まって水をテーマに研究成果を発表し合う「高校生国際みずフォーラム」が2月19日から4日間、守山市の立命館守山高校で初めて開かれる。ホスト校の同校では「琵琶湖を抱える滋賀から限りある水資源への思いを世界に発信しよう」と、生徒が主役になって準備に取り組んでいる。
 同校は理数や科学技術教育の先進校として、文部科学省の「スーパーサイエンスハイスクール」に指定され、琵琶湖の水問題に積極的に取り組んできた。フォーラムはこの研究成果を発展させ、世界の水資源や水環境について考えようと企画。米国、英国など海外7カ国11校と国内8校から130人余りの高校生らを迎える。
 「水と生物」「水とくらし」「水と科学」の3つのテーマに沿い、各校の生徒が自国の水問題を取り上げ、約20の研究成果を発表し、参加者同士で討議する。最後は水環境保全へ向けて将来の行動計画を定めた共同宣言を発信する。
 同校では40以上の研究課題から選抜し、外来魚ブルーギルの琵琶湖南湖での食性と、高島市の伝統的な井戸「川端(かばた)」を取り巻く生活について2つのグループがそれぞれ発表する。
 グループの一人、3年山本悠策さん(18)は、琵琶湖岸で釣った600匹のブルーギルのデータを基に生息地の環境や季節による食性の変化を分析してきた。「外来魚の大量繁殖による生態系の破壊は琵琶湖だけではない。地域レベルでの問題意識をグローバルに共有したい」と説明する。
 フォーラムの企画や運営など裏方の仕事も生徒が中心だ。50人の生徒が運営委員会と実行委員会を組織し、1年かけて準備を重ねてきた。ウオーターラインと呼ぶ500枚の三角形のハンカチをつないだ横断幕もその1つ。生徒1人ずつに水に込めたメッセージをハンカチに書いてもらい、フォーラム期間中、校内に飾ってその思いを来場者に伝える。
 運営委員長の2年大野由美子さん(16)は「次代を担う高校生の研究を通じて水への関心が世界中で深まれば」と願いを込める。
 研究発表がある20、21の両日は一般にも無料公開される。問い合わせは同校事務室=電077(582)8000=へ。(添田隆典)

10/01/29

■「びわ湖開き」湖上パレードに応募殺到−市民と湖上安全祈願(びわ湖大津経済新聞)
 「びわ湖開き」の湖上パレードに市民や観光客600人を招待する企画に応募が殺到している。主催はびわ湖大津観光協会(大津市春日町)。
 「びわ湖開き」は毎年3月に観光船など約30隻が大津港沖のびわ湖をパレードするイベントで、今春で55回目を迎える。NHK連続テレビ小説の出演者らが観光船「ミシガン」から春の扉を開くとされる長さ170センチメートル、重さ6キログラムある「黄金の鍵」をびわ湖に投げ入れ、春の到来と湖上安全、環境保全を願うもの。
 これまでは市民や観光客らがイベントを直接見ることができる機会が少なかったが、同協会が「市民や観光客と一緒に安全祈願を行い、びわ湖の魅力を再認識してもらおうと」と無料招待を初めて企画した。当選者は「べんてん」「リオグランデ」など3隻に乗船し約1時間のパレードに参加することができる。1月上旬から告知を始めたが、既に3,000人を超える応募が寄せられている。
 同協会の松浦康之さんは「予想以上の反響に驚いている。県内だけでなく県外からの応募も多い。少しでもびわ湖の魅力を伝えることができれば」と話す。「浜大津周辺でスタンプラリー(3月13日〜31日)も行うので少しでも多くの人に来てほしい」とも。
 湖上パレードは3月13日。9時30分から「1日船長」の任命式を行う。

■阿武隈川の外来魚:「釣って食べて」 福島で連絡会、看板設置へ(毎日jp福島)
 阿武隈川で北米原産の外来魚が増加している問題で、国土交通省と県、阿武隈川漁協でつくる「外来魚対応連絡会」が28日、福島市で開かれた。在来魚を守るため、外来魚を釣って食べる「キャッチ&イート」を県民に呼び掛ける看板を、3月までに同市と須賀川市の2カ所に設置することなどが報告された。
 外来魚は在来魚を食べるなどして生態系に影響を与えるため、情報交換や対策検討の場として同連絡会が04年から開かれている。同省の福島河川国道事務所の栗田外美専門職は、昨年の調査で捕獲した魚662匹のうち、30・8%がコクチバスやオオクチバスなどの外来魚だったと報告。最近増え始めたチャネルキャットフィッシュも27匹確認されたという。
 国交省は来年3月までに、阿武隈川をモデルに、外来魚の生態や駆除方法などを記した全国版の対策マニュアルをまとめるという。【蓬田正志】

■外来魚駆除へ「電気衝撃舟」(Yomiuri On Line滋賀)
 琵琶湖の固有種の減少などに影響しているブラックバスやブルーギルなど外来魚の一掃を目指し、県水産試験場は、彦根市内の琵琶湖につながる「内湖」などで、水中に電気を流して魚を感電させる「電気ショッカーボート」による駆除実験を始めた。電気ショックで動けなくなった外来魚をすくい取る手法で、同試験場は「効果が確かめられれば、琵琶湖での導入を検討する」としている。
 電気ショッカーボートは北海道立水産孵化(ふか)場が国内で初めて導入した駆除法で、ボートの先端部に高圧な電気を流す装置を取り付け、水中に電極のワイヤを垂らしながら進んでいく。同試験場によると、外来魚だけでなく、在来魚もしびれてしまうが、死ぬことはなく、しばらくすれば回復するという。
 皇居の堀などでも実績を上げていることから、同試験場では2008年5月に3日間、同孵化場からボートを借り、内湖の一つで試してみたところ、産卵期を迎えた大型のブラックバスをほぼ撃退した。今回は、冬季の捕獲量を確かめるのが目的という。
 実験は27日から1週間の日程で実施。初日は、同試験場職員ら4人がボートに乗り込み、感電して水面に浮き上がった外来魚をタモですくい上げていた。
 同試験場の担当者は「冬は水中の水草が少ないため、ボートの進み具合も良く、作業がはかどるのではないか。どの水域で、どのくらいの効果があるのかをしっかり調査し、実用化につなげたい」と話している。

10/01/27

■違法桟橋:琵琶湖に設置、京都の男性に原状回復命令−−県(毎日jp滋賀)
 県は26日、河川法に違反して大津市雄琴5の琵琶湖岸に桟橋とスロープを設置したとして、京都市左京区の男性に原状回復を命じる監督処分をした。県によると、男性は84年ごろに桟橋を、97年ごろには船を琵琶湖に降ろすためのコンクリート製スロープを設置。撤去を求める再三の警告を無視したため処分を決めた。履行期間は2月26日。【後藤由耶】

10/01/26

■環境交流会:小学生12人、水への理解度競う−−草津(毎日jp滋賀)
 県立水環境科学館(草津市矢橋町)で24日、「こども環境交流会」が開かれ、小学生12人が4チームに分かれて水への理解度を競った。
 同館で毎月開かれている科学教室で「水博士」の認定を受けている小4〜6年の子どもたちがクイズ形式で対戦。ボタンを早く押したチームが回答した。
 「琵琶湖に流れ込む川の数は?」「琵琶湖の水を水道水として使っている人口は?」など、大人も即答が難しい設問が飛び出したが、子どもたちは問題が読み上げられた瞬間にボタンを押す激戦を展開。勉強の成果を存分に発揮した。
 優勝は、全員4年生で結成されたチーム。守山市立吉身小の森永剛史君(10)は「難しかったけど楽しかった。もっと水のことを勉強したいと思いました」と笑顔を見せていた。【金志尚】

■ヨシ:伊庭内湖畔で刈り取り 「里湖づくり協議会」など113人−−東近江(毎日jp滋賀)
◇良いヨシが育つように
 東近江市の「伊庭の里湖(さとうみ)づくり協議会」や地元自治会、「伊庭内湖の自然を守る会」のメンバーなど113人がこのほど、同市伊庭町の伊庭内湖畔、通称大風呂地区のヨシ地でヨシ刈りを行った。
 この時期に刈り取ると元気な芽が出て、ヨシの保全につながる。同地区のヨシ刈りは3年前から地元自治会や自然を守る会などが中心になって始めた。今年は八日市南高や八幡商高の生徒のほか伊藤園、コクヨ工業なども参加。人海戦術で約3ヘクタールを刈り取った。
 地元住民は「手を入れなくなってから荒れたヨシ地も、刈り始めてから良いヨシができるようになった」と大喜び。刈り取り後はヨシ焼きも行い、ヨシ地の保全に努める。大津市内から参加したNPO環境グリーン購入ネットワークの辻博子さん(49)は「環境を少しでも良くしようと参加させてもらった。楽しくて寒さも忘れてしまう」と刈り取りに精を出していた。【斎藤和夫】

■外来魚肥料で野菜すくすく 草津の障害者施設(京都新聞電子版)
 滋賀県草津市の障害者施設「みどりの風」が、駆除された琵琶湖の外来魚を回収して肥料化し、野菜を育てている。30日に彦根市の彦根旧港湾付近である県の外来魚駆除釣り大会で、魚粉肥料で栽培したサツマイモを焼き芋にして参加者先着200人に振る舞い、外来魚の資源循環活用への取り組みをアピールする。
 外来魚の回収作業は2003年度から始まった県の委託事業。「みどりの風」は安土町を拠点に週3回、湖岸の30カ所に設置された回収いけすを回り、釣り人が駆除したブラックバスなどの外来魚を集め、もみがらや米ぬかなどと共に専用の処理機にかけて魚粉肥料に加工している。
 肥料は近くの農家に無償で配るほか、「みどりの風」や関連のNPO法人が取り組む野菜作りに活用している。通常の肥料と比べてホウレンソウなどの糖度がアップする特長があり、直売所などでの人気も高い。
 いけすから回収する外来魚は年約2トンで、300キロ程度の肥料になるという。「みどりの風」管理者の米澤大さん(37)は「魚粉肥料はカルシウム分が豊富で、農家の需要も高い。雇用創出や環境面への貢献も大きい。外来魚も活用次第で役に立ち、世の中に不要なものはない、というメッセージを伝えたい」と話す。
 サツマイモを振る舞う外来魚駆除釣り大会は、30日午前10時から、彦根総合運動場で受け付けを開始。釣り竿は用意され、えさ代は一人100円。事前申し込み不要。県琵琶湖レジャー対策室TEL077(528)3485。

10/01/25

■船の事故、大幅に増える 09年、田辺と和歌山の両海保(紀伊民報AGARA)
 田辺、和歌山の両海上保安部は、2009年に県内で起きた船の事故件数をまとめた。船の事故は96件で前年の72件から大幅に増えた。死者・行方不明者も前年に比べて2人多い4人になった。
 96件のうち、和歌山管内では56件(前年比15件増)、田辺管内では40件(同9件増)。行方不明者4人はいずれも田辺管内だった。
 船種別に見ると、プレジャーボートが53隻と最多。昨年よりも17隻増えた。このほかは、漁船18隻、貨物船12隻、タンカー1隻、引き船や台船などの「その他」が 12隻だった。
 事故種別では、衝突が35件で最も多い。乗り上げ16件、燃料切れなどの「運航阻害」14件、機関故障7件などが続いた。事故原因の約72%は、見張り不十分や居眠りといった人的ミスだった。
 田辺管内の40件の事故の中では、13件が乗り上げ。うち7件は浅瀬の部分が多い田辺湾で事故に遭った。
 船以外の人身事故の人数は79人で、前年に比べて15人減った。死者・行方不明者も28人と前年比で15人少なかった。
 79人のうち、和歌山管内が40人、田辺管内が39人。内訳は、釣り中の事故と自殺(未遂を含む)がいずれも16人と最多。このほかサーフィン中10人、岸壁からの転落が7人などだった。
 釣り中の海中転落は11人。このうちライフジャケットを着ていなかった人が7人いて、うち2人が死亡した。
 田辺海上保安部は「今年もパトロールなど地道な活動を続けていく。釣り中の転落事故が多いので、ライフジャケット着用の啓発や事故防止を呼び掛けたい」としている。

■気象庁が3か月予報、気温は平年より高め(Yomiuri On Line)
 気象庁は25日、2月〜4月の3か月予報を発表した。
 エルニーニョ現象の影響で、日本の南側で高気圧の勢力が強くなるため、寒気の影響を受けやすい北日本を除き、全国的に気温は平年より高めになる見通し。
 【2月】沖縄・奄美と西日本では平年より気温が高め。東日本日本海側では平年より雨や雪が少ない。
 【3月】沖縄・奄美と西日本、東日本太平洋側で平年より曇りや雨の日が多い。
 【4月】数日の周期で天気が変わる。沖縄・奄美と西日本、東日本は平年より気温は高め。

■春の訪れ早まりそう エルニーニョの影響、気象庁が予報(asahi.com)
 気象庁は25日、2〜4月の3カ月予報を発表した。太平洋上で発生しているエルニーニョ現象の影響で、東日本、西日本では平年より暖かくなる可能性が高く、春の訪れは早まりそうだ。
 気象庁によると、昨年6月に発生したエルニーニョ現象が続く影響で、日本の南海上で高気圧が強まる。このため、2〜4月は北日本を除く全国で気温が上がるという。一方、降水量は、東日本の太平洋側と西日本で2〜3月は多くなると見込まれている。

■地元漁師が操業再開 鵜殿港、72日ぶり市場に活気(Chunichi Web三重)
 御浜町沖のフェリー「ありあけ」横転事故で、休漁していた地元漁師は24日、操業を再開した。鵜殿港(紀宝町)にある紀南漁協の市場では、72日ぶりの競りが行われ、港はこの日を待ちわびた漁師や仲買人の活気に包まれた。
 海面に流出した燃料重油の影響で、同漁協は事故直後から全面休漁していた。サンプル調査の結果、魚介類に油の付着は確認されず、22日に安全宣言が出た。
 この日は早朝から、同町沖約2キロの定置網漁の船など4隻が出港し、タチウオやアジなど計600キロを同港に水揚げした。漁師たちは、船が港に戻ると、手際良く魚を種類ごとにより分けた。同漁協の佐田美知夫組合長は「大漁とはいかなかったが、今日が第1歩。みんないい顔をしている」と作業の様子を笑顔で眺めた。漁師になって半年ほどの田中裕也さん(29)=同町井田=は「網の手入れをしながら、早く漁に出たいとずっと思っていた。たくさん魚が捕れることを願っています」と話した。(鈴村隆一)

■熊野灘のフェリー座礁:休止の漁再開、市場活気戻る−−紀南、熊野漁協(毎日jp三重)
 昨年11月の熊野灘でのフェリー「ありあけ」(7910トン)の横転、座礁事故後、すべての漁がストップしていた紀南漁協(紀宝町)は24日、漁を再開、熊野漁協(熊野市)も休止していた一部の漁を始めた。両漁協の市場には定置網にかかったタチウオなど計900キロが水揚げされ、久しぶりに仲買人らの活気で沸いた。
 この日、紀南漁協が運営する鵜殿港の市場には御浜町沖で取れたアオリイカなど約600キロが揚がった。佐田美知夫組合長は、仲買人を前に「操業を再開します」とあいさつ。続いて、競り人の威勢の良い掛け声が響き、魚が次々に競り落とされた。
 御浜町阿田和、定置網経営の榎本恵一さん(75)は「これからブリの時期なので期待したい」と喜んだ。【汐崎信之】

■琵琶湖:「草津市水環境を守る市民運動協議会」解散 せっけん運動、成果残し(毎日jp滋賀)
◇琵琶湖の赤潮解決へ先駆け 32年の歴史に幕
 琵琶湖の赤潮問題を契機に県内に広がった「せっけん運動」を先駆けて実践してきた「草津市水環境を守る市民運動協議会」(上田恒章会長)が24日、32年間の歴史に幕を閉じた。草津市役所で開かれた解散記念セレモニーでは、上田会長に表彰状が贈られ、77年以降の活動をスライドやパネルディスカッションで振り返った。
 同会の前身の「草津市合成洗剤対策市民運動協議会」が発足したのは、富栄養化した琵琶湖で赤潮が大発生した77年。リンを含む合成洗剤がアトピーなどの健康問題ともつながるとして、市民と行政が団結していち早く「合成洗剤を買わない、贈らない、使わない」の「三ない運動」を展開。スーパーや集会所で、せっけんを使った上手な洗濯の仕方を広める講習会を開くなど、生活者の視点で活動を続けた。
 89年に現名称に改称。琵琶湖の水質が改善に向かい県内各地域の活動も次第に縮小する中、協議会では台所の三角コーナーを普及させたり、小学生らにホタルの生息調査を依頼して「ホタルマップ」を作るなど、環境教育にも取り組んだ。

■「石けん運動」活動精神これからも 草津の市民協が解散記念式典(京都新聞電子版)
 琵琶湖の水質保全のため「石けん運動」などを展開した「草津市水環境を守る市民運動協議会」が24日、本年度内での解散に伴う記念式典を市役所で開いた。構成する各種団体など約90人がこれまでの歴史を振り返り、解散を惜しんだ。
 同会は1977年、琵琶湖での赤潮発生を受けて結成。一因となったリンを含む合成洗剤から、環境に優しい粉石けんへの使用切り替えを呼び掛ける「石けん運動」の推進とともに、近年では家庭の廃食油の回収などにも取り組んできた。
 式典では、上田恒章会長(64)が「環境問題に取り組む市民団体も増えたため役目を終えた。だが、市民活動の精神は、今後も地球温暖化などを解決する原動力になる」とあいさつし、これまでの活動をスライドで振り返った。
 その後、「きれいな琵琶湖を残していくために」と題したパネル討論も行われた。

■高島にも外来シジミ、湖西で初確認 県全域で繁殖拡大裏付け(京都新聞電子版)
 滋賀県高島市今津町で外来種とみられるシジミが見つかった。外来種シジミは、大津市や草津市、長浜市湖北町で確認されているが、湖西で確認されたのは初めて。以前から懸念されていた外来種シジミの繁殖拡大が県内全域に広がっている可能性をあらためて裏付けた。
 高島市今津町北仰(きとげ)、農業橋本昭也さん(65)らによると、同町北部を流れる上郷(えご)川の支流辰巳川や田んぼの用水路で6年ほど前、これまで見かけたことのないシジミを発見。シジミ以外の二枚貝はほとんど見つからない一方で、ここ3年ほどでシジミは急激に数が増えた、という。
 昨年4月に行った川掃除では、スコップ一杯の中に小石などに混じり体長5ミリから1センチほどの黄褐色のシジミが50個以上もあった。
 琵琶湖博物館の松田征也専門学芸員によると、色や生息状況などから、県内で生息が確認されている外来種のタイワンシジミの可能性が高い、という。
 タイワンシジミはアジア原産で、食用として韓国や中国などから輸入され、商品価値のないものが、河川などに放たれ野生化したと考えられている。兵庫県などでは増加する一方で、在来種のマシジミが減ったという報告もある。
 松田専門学芸員は「国内でタイワンシジミの生息範囲は拡大している。タイワンシジミは雌雄同体で繁殖力が強く、急激に増えることがあり、生態系に影響を与える可能性もある」と指摘している。

10/01/24

■まぐろ祭り:一頭造りなど多彩に 漁協魚市場で30日−−那智勝浦(毎日jp和歌山)
 生鮮マグロの水揚げが全国屈指の那智勝浦町の勝浦漁協魚市場で30日、第16回まぐろ祭り(実行委主催)が開かれる。勝浦漁港に水揚げしたばかりのマグロの一頭造り、重量当てクイズなどさまざまなイベントのほか、人気抜群の刺し身やマグロ汁の無料サービスもある。実行委は約1万5000人の人出を見込んでいる。
 祭りは16回目を数え、県内外の認知度も高い。午前10時に始まる一頭造りは、地元旅館の調理師会の20人が豪快にマグロをさばき、試食してもらう。宇久井港に水揚げされたマンボウを調理し、珍しい刺し身400人分も振る舞う。重量当てクイズの当選者には数キロのブロックをプレゼントする。
 生鮮マグロ・冷凍マグロ即売市では特価で販売。無料試食コーナーでは、直径2・5メートルの特製鍋で炊くつみれ入りのマグロ汁2500人分、頭部を焼き上げたカブト焼き60個・約1000人分を用意する。また、マグロの骨についた身をそぎ落とした中落ちも試食できる。問い合わせは実行委(0735・52・5311)。【神門稔】

10/01/23

■熊野灘のフェリー座礁:地元漁協など、海域の安全宣言 あすから漁再開(毎日jp三重)
 熊野灘でのフェリー「ありあけ」(7910トン)の事故で、座礁・横転現場の地元、紀南漁協(紀宝町鵜殿)などは22日、周辺海域の魚介類の安全宣言を出した。昨年11月の発生当初からストップしている漁も24日、再開する。
 第5回漁業関係機関連絡会議(会長、永富洋一県漁連会長)が同漁協で開かれ、約60人が出席し協議した。県と漁協側がそれぞれ行った魚介類や水質、底質の調査結果が報告され、いずれもフェリーから流出した重油による汚染は検出されなかった、という。これを受け、安全宣言案を全会一致で採択した。
 昨年11月13日に起こった事故では、フェリーが岩礁に乗り上げ、燃料の重油などが流出。この影響で同漁協は定置網などのすべての漁を、熊野漁協(熊野市)もフグのはえ縄漁など一部の漁を自粛していた。【汐崎信之】

■311`のクロマグロ 勝浦漁協市場に水揚げ 那智勝浦町(南紀州新聞ネット版)
 那智勝浦町の勝浦漁業協同組合(片谷匡組合長)の第3市場で22日、重さ311`のクロマグロが水揚げされ、キロ当たり9090円、一本で282万6990円で取引された。
 水揚げをしたのは、第21精寿丸(19d、高知県黒潮町船籍)。八丈島南の海域で16日からはえ縄漁法を行い、20日に大物のクロマグロを釣り上げた。
 津野六男船長(53)は、「メバチなどは船員に任せているが、こいつは自分の手で一番もりを突いて仕留めた。大物ははじめてではないが、やはりうれしいものだ」と話した。

■311キロのクロマグロ 幸先よいシーズン幕開けに活気 三重県沖180キロの熊野灘で(紀南新聞ネット版)
 日本有数の生マグロ水揚げ基地、那智勝浦町の勝浦港で22日、重さ311キロの本マグロ(クロマグロ)が競りに掛けられ、市場は活気づいた。今年最大で、関係者は本格的なシーズン幕開けに向けて幸先よいスタートと喜んだ。
 高知県黒潮町の「第二十一精寿丸」(津野六男船長、8人乗り組み)が20日、三重県沖約180キロメートルの熊野灘で、はえ縄漁で釣った。体長は2・5メートル前後で、仲卸業者によると刺し身にすれば1200〜1500人前取れるという。この日午前11時すぎ、1キロ当たり9090円で競り落とされた。
 同港では今年、マグロの水揚げが好調で、クロマグロも昨年1月一か月間の6本に対し、この日はもう一本揚がり、7本となった。さらに、昨年1年間の最大は305キロで、この記録も更新した。
 津野船長は「大きなお年玉。うれしい。天然のクロマグロは釣ろうとしてもなかなか釣れない、海のダイヤ。マグロに関していろいろ言われていることもある。貴重な資源をみんなで大切にしてほしい」と話した。
 クロマグロ漁の最盛期は3〜5月。同漁協は「今年はビンチョウやキハダとともに、クロマグロも好調といえ、本格的なシーズンが楽しみ」と期待を寄せている。

■カヌーイスト 湖大好き(asahi.com滋賀)
【「自然・環境愛」も繰り出して/早大の下坂さん 後輩らにイメージ調査】
 県立大津高校カヌー部出身で早稲田大スポーツ科学部4年の下坂理想(のぞみ)さん(22)は、大学の卒業論文でカヌーイストと琵琶湖への愛情との相関関係をテーマに掲げた。導き出した結論は、やはりというか、カヌーイストは「愛湖心」が強いということ。「琵琶湖を好きになって、自分たちできれいにして、もっと好きになって。そんな好循環が広がれば」と願う。(大西英正)
 昨秋、母校の大津高生や県北部の高島高生、そして県内各校のカヌー部員ら300人以上に、琵琶湖のイメージについてアンケートした。
 琵琶湖から思い浮かぶ言葉を自由に挙げてもらい、その言葉を3点〜マイナス3点の7段階で点数化してもらう。評価をグループごとに集計し、各グループでどのようなイメージを持っているか探る。「ブランドイメージ調査」という手法だ。
 大津高校では多くの人が「水質」を挙げ、マイナス評価をつけた。「大きい」「日本一」などのプラス評価を押しのけ合計はマイナス20点。高島高校は「魚が多い」「観光客」などプラス評価が目立ちプラス10点だった。
 最も高評価だったのはカヌー部員で「広い」「スポーツ」など13点。下坂さんは、カヌーなど湖に接する機会が多い人ほど「愛湖心」があると結論づけた。
 下坂さんも故郷の琵琶湖が大好きだ。高校2年で18歳以下の日本代表に選ばれ、3年でアジア選手権3位に輝いた実力者。琵琶湖でパドルを漕(こ)いだ練習の賜物(たま・もの)だ。だが、練習中に湖の無残な姿も目の当たりにしてきた。
 琵琶湖大橋以南の「南湖」は、1990年代から水草の激増に見舞われている。85年までの20年間は最大1千トンあまり(乾燥重量、県まとめ)だったのに、02年以降1万トン(同)を超えた。
 水草が繁殖する7〜10月、浮かび上がった水草にパドルを取られカヌーが転覆することがあった。釣りが禁止の場所なのに、湖上に漂う水草に釣り針が絡みつく。パドルに付着した水草を手で取ろうとすると、針で手を切る仲間もいた。ごみを投げ捨てる姿は、湖でスポーツをさせてもらう立場からは信じられない光景だったという。
 早大カヌー部に入ってからも年50日ほど帰郷し、後輩たちと湖でパドルを漕いだ。「カヌーをすることで琵琶湖の環境にも興味を持ってほしい。友だちにも関心を広げて」と呼びかけ続けた。
 4月に民間企業へ就職予定。社会人になってからも、できる限り湖上の競技と美化にかかわるつもりだ。

■アメダス情報発表時の地名変更 「長浜市余呉町柳ケ瀬」に(Chunichi Web滋賀)
 彦根地方気象台は22日、湖北1市6町合併で新「長浜市」が誕生したのに伴って、1日から「長浜市柳ケ瀬」としていた柳ケ瀬地域気象観測システム(アメダス)の情報発表時の地名を、「長浜市余呉町柳ケ瀬」に変更した。
 積雪量の多い市北部の情報が全市の状況として受け取られると、観光拠点の中心市街地への客足が鈍る“風評被害”が生じかねないとする市の要請に応えた。
 気象台の発表に基づき、テレビ番組の天気予報では、6日の96センチなど「長浜市柳ケ瀬」の積雪量が繰り返し放送された。
 実際は市南部の中心市街地では10〜20センチだったが、市観光振興課は「県外の方は地理が分からず、長浜は雪が多いかとの問い合わせが少なくない」と話す。
 観光拠点の黒壁スクエアを運営する市の第3セクター黒壁も「ガラス体験教室のキャンセルもあり客足に影響した実感がある」と戸惑いを隠せない。
 市には、観光施設や商店から対応を求める「悲鳴」が寄せられていた。
 彦根気象台は「ほかの観測所と同様、町名を抜いた表記だが、予想外の出来事で変更するのは県内で初めて」と驚いている。(近藤歩)

10/01/22

■漁協が安全宣言、24日にも漁を再開 三重沖フェリー事故(Chunichi Web)
 三重県御浜町沖のフェリー「ありあけ」横転事故で、地元自治体や漁協などは22日、紀南漁協(紀宝町)で関係者連絡会議を開き、漁の再開に向けて安全宣言を出した。
 魚の安全性については、同県や漁協などが昨年12月と今月の2回、現場周辺の海で調査。ハマチやイセエビ、海藻などを検査した結果、油の付着はなかったと報告した。撤去作業が進む船体から、半径1・5キロの範囲を禁漁区とし、24日にも漁を再開する。
 昨年11月13日の事故発生直後から全面休漁している同漁協の佐田美知夫組合長は「撤去が終わっておらず不安もあるが、漁に出られるのはうれしい」と喜んだ。
 会議後にはこの日に試験操業で捕った魚の試食会があり、御浜町の古川弘典町長は「消費者に安全性をわかってもらえるよう、努力していきたい」と話した。

10/01/21

■「水や生命守ろう」がキャッチコピー 立命館守山高のみずフォーラム(京都新聞電子版)
 滋賀県守山市の立命館守山高が2月20〜21日に開く「高校生国際みずフォーラム」まで残り1カ月となった20日、プレイベントが同中・高であり、キャッチコピーが発表された。
 生徒有志でつくる同フォーラム実行委員会が中心になって開催した。イベントは、生徒有志のダンスで幕開け。米国から留学中の2年ウィルキン・セラさんが「水を守り、生命や暮らしを守ろう」という思いを込めて考えたキャッチコピー「save water save lives」が発表された。
 続いて、生徒たちは水環境への思いなどを書いて持ち寄った三角布を結び合わせる行事に参加。「びわ湖に感謝」「節水」などと書いた青や白の布の両端を結んで1本にし、高く掲げた。

■大寒ですが…ポカポカ 各地で3〜5月並み陽気(asahi.com)
 1年で最も寒い日とされる大寒の20日、日本列島は移動性の高気圧に覆われた。暦とは逆に寒さはゆるみ、各地で最高気温が3月下旬〜5月上旬並みの陽気に包まれた。
 気象庁によると、全国計27カ所の観測所で1月の最高気温の観測記録を更新。北海道の紋別では最高気温が平年を12.1度上回る8.8度まで上がった。沖縄県では石垣島や西表島などで最高気温が25度を上回る「夏日」に。東京都心でも平年より7.8度高い17.3度と4月上旬並みの暖かさになり、コートを脱いで歩く人が多く見られた。
 21日午後には日本海側から寒気が入るため、気温が下がって寒くなるという。

10/01/20

■梅花ほころぶ 3月下旬の暖かさ(紀伊民報AGARA)
 和歌山県の紀南地方はここ数日、暖かい日が続き、沿岸部の梅畑では、ちらほらと白い花が咲き始めた。20日午前中、田辺市内などで17度を超え、3月下旬並みの暖かさとなった。
 和歌山地方気象台によると、潮岬(串本町)の最高気温と最低気温は18日が12・9度、3・4度、19日が14・6度、6度で3月上旬並みの暖かさ。20日は正午現在、17・3度を記録した。22日からは上空に寒気が流れ込み、平年並みの寒さに戻るという。
 田辺市消防本部(同市新屋敷町)によると、最高気温は18日13・8度、19日14・7度、20日は正午すぎに17・9度を観測した。
 田辺市新庄町などの日当たりの良い梅畑では、数輪の花をつけた枝も目立ち、他のつぼみも柔らかく、白っぽく見えている。同市農業振興課によると、開花は平年並みの今月末から2月上旬を予測している。小梅、古城、南高の順に咲く。
 各梅林も開園の準備を進めており、田辺市の紀州石神田辺梅林は2月5日、みなべ町の南部梅林と岩代大梅林は1月30日に開園する。

■バイカモ 「大寒」に開花 滋賀も春の陽気(京都新聞電子版)
 二十四節気の「大寒」の20日、滋賀県内は好天に恵まれ、春を思わせる陽気に包まれた。日中の最高気温は甲賀市土山町で17・1度、同市信楽町で16・4度と、ともに平年を10度近くも上回った。1月の気温としては観測史上最高で、4月中旬並みとなった。
 高島市新旭町針江の集落を流れる針江大川では、初夏に咲くバイカモ(梅花藻)が早くも開花した。まだちらほら咲きだが、梅に似た直径約1センチの小さな白い花が水流に揺れ、訪れた観光客の目を楽しませていた。
 彦根地方気象台によると、この陽気は続かず、21日の降雨を境に再び寒気が南下して気温が下がり、湖北地方では積雪も予想されるという。

■湖魚料理:湖国の食文化を身近に 県水産課HPで紹介(毎日jp滋賀)
◇コアユ、ビワマスなど7種
 環境変化や外来魚などの影響で減少したホンモロコなどの湖魚を保護の観点だけでなく、食の面からも見つめようと、県水産課はホームページ(HP)で湖魚料理のレシピ紹介を始めた。同課は湖国で受け継がれてきた食文化を伝え、湖魚への関心を高めてもらいたいと期待している。【後藤由耶】
 掲載しているのは琵琶湖に生息する▽コアユ▽ビワマス▽セタシジミ▽ホンモロコ▽ワカサギ▽スジエビ▽イサザ−−の7種類。これらを28通りのレシピで、それぞれの特徴や入手方法なども紹介している。県漁業協同組合連合会が出版した「琵琶湖産魚介類の栄養と料理」の著者で、滋賀短大名誉教授の小島朝子さんと長浜クッキングスクール代表の古沢みどりさんの助言を受け、完成させた。
 同課の担当者は「これまでホンモロコやニゴロブナの放流など漁獲高を増やす取り組みをしていたが、今後は消費拡大にも力を入れて湖魚を身近に感じてもらい、琵琶湖保全の意識を高めたい」と話している。HPの名称は「琵琶湖の美味しい湖魚料理あれこれ」で、県水産課(http://www.pref.shiga.jp/g/suisan/)内にある。

■滋賀銀:「生態系保全」企業を応援 独自評価し金利を優遇(毎日jp滋賀)
 生態系の保全に取り組む企業を融資面で応援しようと、滋賀銀行が独自の評価、格付け制度を導入した。同行は温室効果ガス削減で同様の制度を導入しており、基準を満たせば新規融資で合わせて最大0・6%の金利が優遇される。
 同行では05年、温室効果ガス削減を促す環境格付け「しがぎん琵琶湖原則」を導入、0・2〜0・5%の5段階で金利の引き下げ幅を設定した。排出ガスを抑えた営業車を導入したり琵琶湖のヨシ刈りボランティアに参加するなど、環境問題に取り組む企業への融資を優遇し、今では取引先の30%を超す5956事業所(昨年末現在)が格付けを受けた。
 今回は、10月に名古屋市で開かれる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)への関心を高めようと企画した。基準を満たせば金利を0・1%優遇する。
 環境省などは、生物多様性の保全活動を評価する基準作りを進めており、その先導的な事例となる。今月から本格的に企業への説明を始め、15日までに約50件の申請を受けた。
 滋賀銀審査部の澤村享明次長は「不況を乗り越えるには環境ビジネスの成長が不可欠。中小企業の志をつなぎ、持続可能な社会作りを提案していきたい」と話している。【安部拓輝】

■【環境を考える】「ビオカフェ」定期開催へ 動植物専門家と市民語り合う場に(Chunichi Web)
 10月に名古屋市で開かれる生物多様性条約第10回締約国会議(いきもの地球会議=COP10)を機に、動物や植物の専門家たちがコーヒー片手に市民と語らう取り組みに挑戦する。欧米で盛んな専門家と市民が対等な立場で議論する「サイエンスカフェ運動」にならって、「ビオカフェ」と名付け、定期的に開く意向だ。
 全国の自然保護団体などでつくる「生物多様性条約市民ネットワーク」(CBD市民ネット)の生命流域作業部会が主催する。第1回は「外来種・移入種によるかく乱とその修復」をテーマに、22日午後6時半から名古屋市千種区青柳町5のらくだ書店本店の2階喫茶コーナーで。
 ブラックバスやブルーギルだけでなく、ホタルやメダカ、園芸種スイレンなども時には善意で池などに持ち込まれるが、本来の生物多様性を破壊する恐れもある。釣りを楽しむ人と保全活動家が各地で衝突するケースも。こうしたテーマを市民の視点で考える。
 愛知学泉大の矢部隆教授ら動物学や水草、ほ乳類学、魚類学などの専門家らが参加する予定。市民の参加は無料で事前の申し込みも必要ない。(問)CBDネットの大沼淳一さん=ファクス052(779)4291、メールnw4j-oonm@asahi-net.or.jp(豊田雄二郎)

■琵琶湖の環境体験学習、昨年も1万人超(Chunichi Web滋賀)
 センサーメーカーのオプテックス(大津市雄琴)の子会社オーパルオプテックスが琵琶湖で開いている環境体験学習で、2009年の参加者が08年に続いて1万人を超え、人気を集めた。
 カヌー、ヨット、ドラゴンボート、いかだ作りなどスポーツ体験や、湖畔の生物・水質調べ、ヨシを使った笛作り、漁業など水環境体験を実施している。
 09年は新型インフルエンザの流行で修学旅行や校外学習が延期され、この体験学習もキャンセルが相次いだ。しかし、学校の環境教育への関心が高まり、課外授業の経費削減で宿泊から日帰り研修に移行し、身近な環境について体験的に学ぶ学校が多く参加した。
 同年は琵琶湖汽船と共同で環境学習船「MEGUMI」に乗り込んでの湖上学習や、NWWA日本ウォーターウォーク協会と共同でビニール製の球体のウォーターボールに入っての水上散策のほか、幼児向けプログラムも取り入れた。
 同社では、今後も行政や大学、NPO・NGOなどの団体と連携し、「生物多様性」をキーワードにしたプログラムを展開していく計画。(早川昌幸)

■10・12キロバス世界記録認定(Sponichi Annex)
 世界共通の釣りルール(IGFAルール)普及と、釣った魚の記録認定を行う「IGFA(国際ゲームフィッシュ協会=本部・米フロリダ)」はこのほど、昨年7月に琵琶湖で釣られたオオクチバス10・12キロをオールタックル世界記録(タイ記録)として認定したことを発表した。
 釣ったのは、愛知県春日井市の会社員、栗田学さん(33)で、生きたブルーギルを餌に釣り上げたもの。これまでの世界最大は、1932年6月に米・ジョージア州のモンゴメリー湖で釣られた10・09キロだったが、栗田さんの魚は2オンス(56・7グラム)以上の差がないためIGFAルールの規定により、タイ記録になった。IGFAルールによる世界(日本)記録の認定対象は重さだが、ちなみに全長は73・5センチあった。▼JGFA事務局=(電)03(5423)6022。

10/01/19

■球に入ってダンシング(asahi.com滋賀)
【ウォーターボール ネットで注目/大学生の動画コンテスト入賞】
 直径2.5メートルのビニール製球体に入って水面に浮かびながら琵琶湖を観察できる「ウオーターボール」が、インターネット上で注目を浴びている。ボール内の水着姿の女子大生が湖畔で踊る動画にアクセスが殺到し、大手菓子メーカーが主催する動画コンテストに入賞した。賞金の一部を寄付された嘉田由紀子知事もボールに入って決めのポーズ。琵琶湖の観光をアピールし、環境学習に生かす新たなグッズになるか――。(浅野有美)
 ウオーターボールはイタリアで開発。ファスナーを開けて人が入り、空気で膨らませれば水面にぷかぷか浮かぶ。
 水の上を歩いてみたいと設立された日本ウォーターウォーク協会(NWWA、大津市)の御舩泰秀理事長(49)は2007年、琵琶湖に親しめるグッズとしてこのボールに着目。国内での使用権利を取得し、08、09年と50メートルのタイムを競う水上歩行大会を開催した。
 また、09年にはアウトドアスポーツクラブ「オーパルオプテックス」(大津市)がボールに入って自然体験ができる企画を開始。3〜11月で全国から約1700人の家族連れやカップルが参加した。
 動画コンテストは昨年10〜11月、ロッテが主催。ガムのCMソングに合わせたダンスを動画に投稿し、再生回数を競う。同協会は琵琶湖とウオーターボールを全国にアピールしようと応募。水着姿の立命館大の女子学生2人が、「噛(か)むンとフニャンフニャン……」という歌に合わせてボール内で転びながら踊る作品は、県最多の再生回数5045件を稼ぎ、都道府県別のエリアグランプリに輝いた。
 御舩理事長らは15日、県庁に嘉田由紀子知事を訪問。琵琶湖の環境学習に、賞金5万円のうち「笑顔(ニコニコ)が一番」という語呂合わせで2万5251円を寄付した。嘉田知事はボールに入り込んで動画に出演した女子大生らと一緒に踊り、息を弾ませて「次は琵琶湖で乗ってみたいです」。
 御舩理事長は「将来は水上歩行のコンテストを開き、鳥人間コンテストのように琵琶湖の名物にしたい。地元の大学が水上歩行の科学を研究し、琵琶湖をアピールできる新しい乗り物も作れたら」と、ボールのように夢を膨らませている。

■琵琶湖水質改善を世界モデルに 中国出身の研究員・焦さん(Chunichi Web滋賀)
 2009年11月、中国・武漢で開かれた世界湖沼会議で、中国出身の県琵琶湖環境科学研究センター研究員、焦春萌さん(47)が過去30年間の琵琶湖の水質改善について発表した。琵琶湖での取り組みは現地で高い評価を獲得。焦さんは「琵琶湖のこの30年間の体験は世界のモデルになる」と手応えを感じている。
 白い浜辺にきらめく透明なさざなみを見つめ、焦さんは声を弾ませる。「見てください。水がこんなに透明。素晴らしい」。焦さんにとって琵琶湖は、深刻だったアオコ被害から回復した成功の象徴だ。
 1980年代、中国ではトウ小平氏による改革開放政策で工業が発展、その一方で環境問題への関心が徐々に高まっていた。浙江省の太湖などではすでに琵琶湖と同じような富栄養化が問題化。「これからは環境の時代」。焦さんはそう決意し、南京の研究機関で湖沼についての研究を始めた。91年、日本で先進の事例を学ぶため京都大に留学。卒業後は琵琶湖博物館を経て、現在の研究所に勤めている。
 焦さんが湖沼会議で発表した内容はこの30年間の琵琶湖の水質変化。会議では中国の大臣級の政府幹部が滋賀の取り組みについて言及し、強い関心を寄せた。中国の湖沼の水質悪化は近年ますます進み、解決の糸口も見えていないという。
 滋賀では有機リン合成洗剤を追放したせっけん運動をはじめとして、市民や行政が研究者の指示を受け積極的に環境改善に取り組んだ。その成果もあり、深刻だったアオコ被害は改善。焦さんは「琵琶湖では国や県が科学的に正しい対策を打ち出すことができた。今ならそれが正しかったことが分かるが、前例のない30年前にそれをしたのはえらいこと」と評価する。
 「研究者、行政、住民が力を合わせて頑張った。どれか一つでも欠けてもできなかったろう。環境問題に国境はない。琵琶湖の経験は世界中で生かせる」。焦さんは琵琶湖の水質を改善させた取り組みが世界のモデルになると確信している。(小西数紀)

■第2回びわ湖検定 1級合格率6.4% 2、3級も大幅ダウン(Yomiuri On Line滋賀)
 琵琶湖を中心に滋賀に関する知識を問う「第2回びわ湖検定」の結果が18日、発表され、新設した1級に合格したのはわずか15人だった。合格率は6.4%。2、3級の合格率も前回を大きく下回り、実行委員会は「問題の参考となる公式テキストを2冊出したことで出題範囲が広がり、合格率を引き下げた」とみている。
 検定は昨年11月29日に実施し、前回検定の2級合格者が受けられる1級に233人、2級に522人、3級に290人が挑戦した。1級は80点以上が合格で、平均点は49.61点。最高得点は91.33点だった。
 スタンプラリーによる加算分を含めた2級の合格率は33.9%(前回87%)、3級は63.8%(同95.9%)。合格者数を年代別でみると2級は60歳代、3級は40、50歳代が最多だった。合格者には、県内の美術館や寺社など67施設で特典が受けられる合格証カードなどが贈られた。
 第3回検定は11月下旬に実施する予定。

10/01/18

■合格率6・4%、合格者は15人 びわ湖検定 初の1級試験(京都新聞電子版)
 びわ湖検定実行委員会は18日、昨年11月に実施した第2回びわ湖検定試験の結果を発表した。今回初めて行われた高度な1級試験の合格者は15人(受験者233人)で、合格率6・4%の難関だった。
 2級の合格者は177人(同522人)で合格率は33・9%、3級は185人(同290人)で63・8%だった。第1回試験の合格率は2級87%、3級95・9%。実行委は「公式テキストの続編発行で出題範囲が広がり、合格率の低下につながったのではないか」としている。
 最高得点(100点満点換算)は1級91・33点、2級91点、3級96・25点だった。
 第3回試験は今年11月下旬の実施を予定している。

■「ウォーターボールでダンス」動画が入賞−賞金の一部を滋賀県に寄付(びわ湖大津経済新聞)
 「かむ〜とフニャンフニャン♪」のCMで話題を集めたロッテ(東京都新宿区)の「都道府県別選抜ダンスコンテスト」で滋賀県から応募し入賞した団体が1月15日、滋賀県庁を訪れ、賞金の一部を県に寄付した。
 企画したのはNWWA日本ウォーターウォーク協会(大津市木の岡町)理事長の御舩泰秀さんら。昨年10月に立命館大学経営学部3年の久間菜央さんと高坂香梨奈さんが水着姿で直径2.5メートル、ビニール製の「ウォーターボール」に入りびわ湖の上でダンスを踊る動画を撮影。動画サイト「YouYube」を利用し再生回数で順位を競う同コンテストで県内最高の5,045回を記録、エリアグランプリに輝いた。久間さんと高坂さんは「今回のコンテストを通じていろんなことを体験できた。結果も残せて本当に良かった」と喜びを表す。
 今回は賞金5万円のうち「笑顔(ニコニコ)が一番」(御舩さん)という語呂に合わせ25,251円をびわ湖環境保全などに役立ててもらおうと贈呈した。その後、寄付金を受け取った嘉田由紀子滋賀県知事は入賞した作品などを鑑賞し大爆笑。自らもウォーターボールに入り、CM曲に合わせて今回出演した学生や家族らと踊りを体験した。嘉田知事は「一度入ってみたかった。今度はびわ湖の上で入って透明のボールから水草の繁茂などを見ながら寝転んでみたい」と話した。
 御舩さんは「今回は企業とのコラボ企画でびわ湖とウォーターボールをPRできた。少しでも地域に貢献できれば」と話す。

■読売テレビ:「鳥人間コンテスト」7月再開(毎日jp)
 読売テレビ(大阪市)の越智常雄社長は18日、昨年は中止した「鳥人間コンテスト選手権大会」を7月24、25日に再開すると発表した。放送日は未定。
 09年は不況の影響で中止し「来年は再開する」としていた。番組は1977年に開始。滋賀県の琵琶湖を会場に毎年開催されてきた読売テレビの看板番組の一つ。越智社長は「今年は復活する。安全面をチェックして実施したい」などと述べた。

■琵琶湖魚の漁獲量が増加 08年集計 県、漁場環境改善目指す(京都新聞電子版)
 琵琶湖固有種のニゴロブナ、ビワマス、ホンモロコの2008年漁獲量が、いずれも前年を上回ったことが滋賀農政事務所の集計で明らかになった。滋賀県は漁場環境の改善や湖魚料理の普及を進め、一層の資源回復を目指すとしている。
 ふなずしの原料となるニゴロブナの漁獲量は39トンで、前年より12トン増加。ビワマスは6トン増の33トン、ホンモロコは3トン増の10トンだった。
 ニゴロブナの漁獲量は1997年に統計上最少の18トンまで落ち込んだ。ビワマスは05年が13トン、ホンモロコは04年が5トンで、08年には3魚種とも2倍以上に増えている。また、セタシジミも08年は66トンと、過去最低だった前年(52トン)を上回った。
 ただ、80年代には、ニゴロブナは約200トン、ホンモロコは約300トンがそれぞれ漁獲されており、本格的な資源回復にはほど遠い状態だ。
 県は現在、06年に策定した「しがの農業・水産業新戦略プラン」に基づき、稚魚放流やヨシ帯の造成、外来魚駆除などに取り組んでいる。本年度はさらに、ビワマスやホンモロコなど琵琶湖産魚貝7種類の料理方法を県のホームページでPRしている。
 県水産課は「漁場環境の改善に加え、湖魚食の復活を通じて琵琶湖保全への関心を高め、さらなる漁獲量アップにつなげたい」としている。

■楠根ため:外来魚駆除で池干し ブラックバス70匹捕獲−−菰野(毎日jp三重)
◇地元住民や研究者ら300人参加
 菰野町田光のため池「楠根ため」で17日、絶滅が危ぶまれる魚「タナゴ」の観察会と、タナゴを食べる外来魚ブラックバスの駆除を目的にした「池干し」が行われた。ブラックバスが70匹も捕獲され、タナゴにとっては依然として厳しい生息環境にあることが分かった。【井上章】
 田光地区では「田光資源と環境を守る会」(諸岡稲造会長)と東海タナゴ研究会(北島淳也代表)などが協力し、3カ所のため池でタナゴの卵の採取、ふ化、放流などを行い、保護・観察活動を続けている。池の水を抜く「池干し」もその一環で、「楠根ため」(広さ約5000平方メートル)では05年10月にも実施している。今回は、地元の自然保護団体メンバーや家族連れ、研究者ら約300人が参加。午前10時ごろから、たも網を手にほとんど水がなくなった池に入り、泥だらけになって魚を捕まえた。
 その結果、在来種はタナゴ4匹のほか、コイ9匹やフナ11匹などを捕獲。タナゴは事前に捕まえてあった40匹と合わせ44匹を確認し、前回確認した26匹を上回った。一方、ブラックバスは前回の272匹から70匹に減ったが、タナゴの個体数より多かった。
 北島代表は05年の池干しでブラックバスを駆除したことを指摘。「池の大きさに比べ在来種が非常に少ない。心ない人によるブラックバス放流が原因としか考えられない」と残念がった。
 諸岡会長も「地元だけでは監視できない。特に子供たちに環境問題に関心をもってもらう活動を続けていきたい」と話した。
 捕まえた体長約30センチのブラックバスを持たせてもらった浦部悠真君(菰野小5年)は「怖そうなのでいなくなるといい」と話していた。

■「楠根ため」にブラックバス70匹確認 在来魚保護へ池干し(Chunichi Web三重)
 日本固有の淡水魚「タナゴ」の一種で環境省準絶滅危惧(きぐ)種「アブラボテ」が生息する菰野町田光の農業用ため池「楠根(くすね)ため」で、17日、泥を流し出す池干しに合わせ、水生生物の捕獲イベントがあった。5年前にすべて駆除したはずの外来魚も多く、継続した活動の必要性が浮き彫りになった。
 池干しは、水質改善などが目的の伝統的なため池の維持管理方法だったが、近年は回数が減少。5年前からは地元住民による「田光資源と環境を守る会」が、ブラックバスなど魚や貝を食べる外来魚を駆除し、在来魚が生息しやすい環境を整えようと、田光地区内のため池で順番に行うようになった。
 この日は地域の子どもたちや県内外の大学生ら300人近くが参加。水がほとんどなくなった5000平方メートルの池に入り、泥にまみれながら生き物を探した。
 アブラボテやドブガイ、カワムツなどの在来種もいたが、ブラックバス70匹など誰かが放流したとみられる魚も。守る会の諸岡稲造会長(74)は「多くの人に興味を持ってもらうことで、自然を守る監視の目が増える」と話し、取り組みの継続に意気込んでいた。
 楠根ためは農水省の「ため池百選」の候補の一つ。候補は全国で287カ所あり、2月8日までの一般投票の結果を踏まえ、百選が決まる。(福岡範行)

■身近な生態系を守ろう 菰野で300人が「池干し」(Yomiuri On Line三重)
 菰野町田光の農業用ため池「楠根(くすね)ため」(貯水量5000トン)で17日、生態系を壊す外来種の魚を駆除するため、池の水を抜く「池干し」が行われ、近隣住民や研究者ら約300人が参加した。
 同地区では、田光自然と環境を守る会(諸岡稲造会長)などが主催して、近隣の六つのため池を年一つずつ池干ししており、楠根ためは5年ぶり。国の天然記念物「田光のシデコブシ及び湿地群落」内にあり、環境省準絶滅危惧(きぐ)種の淡水魚「アブラボテ」が生息する。しかし、ブラックバスなどの外来種が放流され、在来種の魚が激減している。
 長靴を履いて池に入った参加者らは、ドロドロになりながら網やバケツを持って、魚や貝、カメ、カエルなどを捕まえた。同町の小学4年、巽広宣君(9)は「参加は3回目。魚は捕まえられなかったけれど、ザリガニなどを取った」と満足そうだった。
 捕獲されたブラックバスは70匹、アブラボテは4匹だった。東海タナゴ研究会の北島淳也会長は、「アブラボテが産卵する貝類は増えているが、全体的に魚が減っている感じだ。ブラックバスの影響だろう」と話していた。
 諸岡会長は、「かつて池干しは放流したフナなどを捕って食べる地域の行事で、外来種の駆除は最近の問題。今後は池を釣り禁止区域にしたい」としている。池は1か月ほど干された後、水を入れる。

10/01/16

■災害支援にボートを活用 県内マリーナが登録制度(京都新聞電子版)
 大規模災害時に琵琶湖のプレジャーボートを負傷者搬送や物資輸送に役立てようと、滋賀県内のマリーナが「災害支援艇」の登録を始めた。マリーナが保管する船の所有者に、あらかじめ災害時の自由な使用許可を求める制度で、陸路が断たれた場合を想定し、湖上輸送の有効活用を目指す。係留施設やその近くにある病院などが分かる地図の作成も始めている。
 プレジャーボートは浅い水路にも入れて小回りがきき、阪神大震災時にも物資輸送に使われた。「社団法人日本マリーナ・ビーチ協会」は、2年ほど前から小型船舶を使った防災ネットワークの構築を進めている。
 滋賀県内の5つのマリーナが所属する同協会滋賀県支部(林良訓支部長)でも「災害支援艇」の登録に取り組み、約250艇を管理する「マリーナ雄琴」(大津市雄琴5丁目)では、10艇のオーナーから登録への賛同を得た。マリーナ所有の船も合わせ、20艇ほどが災害時に自由に活用でき、登録を示すステッカーを張って識別するという。
 林支部長は阪神大震災の発生2日目に、阪神地区のボート仲間の要請を受け、大阪府堺市の港から兵庫県西宮市や明石市まで船で水や毛布を運んだ経験がある。林支部長は「琵琶湖汽船の大型船に負傷者を運び、医療拠点にする構想もある。地震で琵琶湖にかかる橋が使えなくなる可能性もあり、災害時のボート活用は滋賀では特に重要になるはず」と話す。

10/01/15

■海の安全情報、携帯電話に=潮流、海面水温など−海保(jiji.com)
 海上保安庁は15日、日本近海の潮流や海面水温などの安全情報を、18日から携帯電話のサイトで提供すると発表した。これまでインターネットのホームページでは一部の情報を提供してきたが、釣りやボートなどのマリンレジャーを楽しむ人たちから、現場で簡単に見られる携帯での情報提供を望む声が寄せられていた。
 提供するのは、海岸付近の強い流れが発生する可能性がある海域を示す「急潮情報」や、太平洋側を北上する暖流の「黒潮」の流路図、黒潮までの最短距離、北海道から沖縄までを八つの海域に分けて水温を示した「海面水温情報」など。
 海面水温情報は毎日、そのほかの情報は平日の毎日更新する。

■熊野灘のフェリー座礁:船体撤去、正式に覚書締結−−県漁連など4者(毎日jp三重)
 御浜町の七里御浜海岸沖で昨年11月に座礁したフェリー「ありあけ」の撤去方法などについて、船会社のマルエーフェリー(鹿児島県)と県漁連、地元の紀南漁協(紀宝町)、熊野漁協(熊野市)の4者が14日、正式に合意し、津市で覚書を締結した。合意を受け、サルベージ業者が船体の解体・撤去作業に着手した。撤去は4月中にも完了する見込みという。
 事故直後から、紀南漁協は全面休漁、熊野漁協も定置網漁など一部の漁を取りやめていたが、両漁協とも20日前後をめどに漁を再開するとしている。
 覚書によると、船体を現場で4分割した後に台船に乗せて撤去するとの同社案を漁協側が承認した。休漁に伴う漁業被害は、同社側が全額補償するとしている。
 サルベージ業者はこの日、切断場所のマーキング作業などを開始した。1月中旬から船体の切断と船体内の貨物の撤去を同時並行で行い、3月中旬にも分割した船体を台船に乗せる作業に着手する予定。【岡大介、汐崎信之】

■座礁フェリー、現場解体で合意 損害全額補償を明記(Chunichi Web三重)
 御浜町沖でフェリー「ありあけ」(7、910トン)が横転、座礁した事故で、県漁連と地元の紀南、熊野漁協は14日、現場で船体を切断して撤去することなどを了承する覚書を運航会社の「マルエーフェリー」(鹿児島県)と交わした。
 撤去作業は「深田サルベージ建設」(大阪市)が請け負い、15日から本格的に開始する。船体を4つに分割して台船に載せ、広島県江田島市の解体工場に運ぶ。4月下旬ごろに撤去が完了する見通し。その後、海に流出した積み荷の回収を進める。
 覚書は全9項目で、事故で操業できなくなった漁業者らへの損害をマルエーフェリーが全額補償すると明記。操業再開に向けて現場海域周辺の伊勢エビや貝類などの安全性を確認するため、地元漁協が今月20日ごろに行う試験操業やサンプル調査の費用を同社が負担することも盛り込んだ。
 津市の県水産会館で、四者の代表者が覚書に調印した。県漁連の永富洋一会長は「船体が1日も早く安全に撤去され、円滑に補償が実行されるよう願っている」と強調した。紀南漁協の佐田美知夫、熊野漁協の片岡秀詔両組合長は「できるだけ早く漁場が元通りになり、操業を再開したい」などと話した。
 同社の田中秀生常務は「今後も誠心誠意、誠実に対応していく。安全第一に撤去作業を進め、1日も早く元の海に返るように努力したい」と有村和晃社長の手紙を読み上げた。(平井一敏)

■水鳥:野鳥の会滋賀支部、県内92カ所で調査(毎日jp滋賀)
 冬に県内の水辺に飛来するガンやカモ、ハクチョウなど水鳥の数を数える調査が9〜11日、県の委託を受けた日本野鳥の会滋賀支部などによって行われた。望遠鏡やカウンターを手にしたメンバーらが、県内92カ所でカウントした。環境省の全国一斉調査の一環で、調査結果は水鳥保護に生かされる。
 調査は76年から毎年実施。07年まで県内の猟友会に調査を委託していたが、「種不明」が全体の2割に及ぶなどあまり精度は高くなかった。県の担当者は「狩猟対象の鳥以外は識別が難しかったのかもしれない」と言い、昨年から同支部に調査を依頼するようになった。
 昨年は38種17万890羽が確認され、今年の調査結果は1月下旬に公表される予定。同支部の植田潤・保護研究部長(40)は「この調査は継続に意味がある。長く続けることで、気候変動の影響が見えてくるのでは」と話している。【後藤由耶】

■びわ湖開き:600人参加者募集 観光客も初招待(毎日jp滋賀)
 湖国に春の訪れを告げる3月の「びわ湖開き」に合わせ、びわ湖大津観光協会(大津市)は、当日の湖上パレードに乗船する参加者600人の募集を始めた。例年は市内の保育園児らを招待していたが、市外の人にも参加してもらおうと、今回初めて観光客を無料招待。定員を超えた場合は抽選となる。応募は2月15日必着。
 今年のびわ湖開きは3月13日。大津港沖を観光船のミシガンやビアンカなど約30隻が湖上パレードし、例年通りNHKの連続テレビ小説出演者が「黄金の鍵」を湖に投げ入れる予定。参加者はパレードを含め大型客船での約1時間のクルーズも楽しめる。
 応募方法は、はがきで大津市春日町1の3の同協会へ。問い合わせは同協会(077・528・2772)。

■雪山背に菜の花 「初春」気分も(asahi.com滋賀)
【守山】
 守山市今浜町の琵琶湖岸にある第1なぎさ公園で、早咲きの菜の花「カンザキハナナ」が見ごろを迎えている。雪をいただく対岸の比良山系をバックに、初春と真冬のコントラストを楽しむことができる=写真。来月下旬ごろまで観賞できる。
 「冬の湖岸に彩りを添えたい」という思いから、市の委託を受けた市シルバー人材センターのお年寄りが10年以上前から種をまいて育てている。約4千平方メートルの畑に約1万3千本の菜の花が植えられ、毎年多くの観光客や写真愛好家らが訪れている。

10/01/14

■凍る波 琵琶湖岸で「しぶき氷」 湖国、今冬一番の冷え込み(京都新聞電子版)
 西高東低の冬型の気圧配置が強まり、14日の湖国は今冬一番の冷え込みに見舞われた。琵琶湖岸では、着氷現象の一つ「しぶき氷」が見られた。
 最低気温は大津で氷点下1・9度、彦根が氷点下2・0度と平年を大きく下回り、今季最低となった。西風が強まる中、大津市萱野浦の琵琶湖岸では、岸辺の草木や岩などに打ち寄せた波が凍ってしまう「しぶき氷」ができ、散歩に来た人たちがのぞき込んでいた。
 彦根地方気象台によると、寒さは15日がピークで、その後は次第に緩み、来週は平年気温を上回る暖かさになりそうだという。

■紀南にも寒波 龍神で氷点下4.3度(紀伊民報AGARA)
 冬型の気圧配置が強まった影響で14日、和歌山県紀南各地で冷え込み、山沿いでは積雪が見られた。龍神(田辺市)では今季最低となる氷点下4・3度(午前5時55分)まで下がった。最高気温も潮岬で6度と予想され、紀南が寒波のベールに包まれた。
 和歌山地方気象台によると、栗栖川(田辺市)氷点下3度▽西川(古座川町)氷点下1・3度▽新宮(新宮市)0度▽潮岬(串本町)0・8度▽南紀白浜(白浜空港)1・2度―だった。田辺市街地でも冷え込み、市消防本部(田辺市新屋敷町)によると、午前5時34分に1度となった。
 今回の寒波は、12日から続いており、今後、次第に緩んでくるという。

■熊野灘のフェリー座礁:船体4分割案、漁協受け入れ きょう調印(毎日jp三重)
 熊野灘でのフェリー「ありあけ」(7910トン)の事故で、座礁・横転現場の地元の紀南漁協(紀宝町)と熊野漁協(熊野市)は13日、マルエーフェリー(鹿児島県)が示した現場での4分割による船体撤去案と漁業補償案を受け入れることを決めた。14日に津市の県水産会館で合意文書に調印する。これを受け、会社側は同日中にも座礁している御浜町の七里御浜海岸沖で、撤去に向けた準備に入る。
 船体4分割案は会社側が先月24日に地元漁協などに提示、今月7日に再び説明されたが、2次災害が起きた際の対応や漁業補償問題などで合意には至らなかった。
 この日、両漁協の組合長が前日の12日夜、県漁連(津市)を経由して会社側から届けられたフェリー会社からの資料や補償の一部修正案を検討したという。修正案では、休漁に伴う被害の全額補償などが盛り込まれている、という。
 船体のえい航による撤去を求めてきた紀南漁協の佐田美知夫組合長は、「船体4分割案には納得できない点もあるが、早期に撤去するためにはやむおえない」と苦渋の決断であることを明かした。【汐崎信之】

■列島、この冬一番の寒さ 東京都心は0.1度(asahi.com)
 日本の上空に強い寒気が流れ込んだ影響で、日本列島は14日午前、全国的に厳しい寒さとなった。気象庁によると、最低気温が0.1度だった東京都心や零下5.2度を記録した東京都府中市を始め、西日本から北日本にかけての広い範囲でこの冬の最低気温を記録した。東日本ではさいたま市で零下3.9度、静岡市で0.8度、千葉市で0.6度といずれも前日の最低気温を下回る寒さだった。
 日本海側では北陸を中心に大雪が降り、新潟県上越市と同県十日町市では14日午前9時までの24時間の降雪量が1メートルを超えた。北日本の日本海側と北陸では15日も冬型の気圧配置が続くため、山沿いを中心に大雪の恐れがある。
 15日午前6時までの24時間の予想降雪量はいずれも多い所で、北陸で70センチ、岐阜県で60センチ、北海道日本海側で50センチ、東北日本海側、長野、群馬両県、近畿北部で40センチ、山陰で20センチ、九州北部で10センチの見込み。
 東京・日比谷公園では、池に氷が張り、噴水にはつららができていた。霞が関の官庁街では、白い息を吐きながら足早に職場へ向かう人の姿が多く見られた。千代田区の公務員の男性(26)は「自転車で通っているので、顔がかなり冷たい」と話していた。

■冬のびわ湖縦走雪見船、運行開始−大津・長浜間を周航(びわ湖大津経済新聞)
 琵琶湖汽船(大津市浜大津5)は1月21日から、大津から長浜を結ぶ「冬のびわこ縦走雪見船」の運航を始める。
 同社では20年以上前から冬の風物詩として、この時期に運行している。「天気が良い時はびわ湖の冬景色と比良山系や伊吹山の雪景色が非常にきれいに見える」(同社広報担当者)。同船は大津港を出発し、おごと温泉港、琵琶湖大橋港を経由し約2時間15分で長浜港に到着する。
 運航期間中、長浜市慶雲館(長浜市港町)で開催される「長浜盆梅展」(1月20日〜3月10日)や旧竹林院(大津市坂本5)の「坂本盆梅展」(1月23日〜3月7日)も開催。「雪見船だけでなく梅の香り漂う盆梅展も楽しんでもらえたら」(同)。
 同担当者は「当社の高速船のほか、今年から『シップ・オブ・ザ・イヤー2008』に選ばれた新型クルーズ船『megumi』も運行予定。船内でお弁当を食べながら雪景色をゆっくり楽しんでもらえれば」と話す。
 運航スケジュールは、大津港発=9時50分、おごと温泉港発=10時30分、琵琶湖大橋港発=10時45分、長浜港着・発=12時05分〜14時30 分、大津港着=16時45分。乗船料(往復)は、大人=5,000円、子ども=2,500円。片道は、大人=3,000円、子ども=1,500円。3月 10日まで。

10/01/13

■早咲き菜の花 冠雪に映え 守山・琵琶湖岸(京都新聞電子版)
 滋賀県守山市今浜町の琵琶湖岸にある第一なぎさ公園で、早咲きの菜の花「カンザキハナナ」が見ごろを迎えた。黄色い花と白く冠雪した比良山系の対比をカメラに収めようと訪れた写真愛好家らでにぎわっている。
 広さ4千平方メートルの菜の花畑には1万3千本が植えられており、同市から委託を受けた守山市シルバー人材センターの約20人が維持、管理している。昨年10月初旬に種をまいて、12月下旬に咲き始めた花は、現在八分咲きとなっている。
 寒気の南下で、13日の湖国は、日中の最高気温が彦根市で4・7度、大津市で3・9度といずれも平年を大きく下回った。
 帰省先の京都から家族5人で訪れた札幌市西区の佐々木ちかさん(35)は「黄色が映えてきれい。久しぶりに満開の花を見て心が和みます」と話していた。

■日本海側で大雪の見込み…九州、四国でも降雪(Yomiuri On Line)
 北海道の東沖で発達中の低気圧が北東に進んでいる影響で、13日の日本付近は強い冬型の気圧配置となっており、中国地方から東北地方の日本海側と、北海道で14日にかけて大雪となる見込み。
 気象庁によると、14日午後6時までの24時間に予想される降雪量は、いずれも山沿いで、北陸が80センチ、東北の日本海側と長野県、岐阜県、近畿北部で60センチ、群馬県と山陰で50センチ、北海道で40センチ、九州北部・南部、四国、山陽で10〜20センチとなっている。
 気象庁は、強風や高波、風雪による交通障害に注意を呼びかけている。北陸では落雷や竜巻など激しい突風にも注意が必要という。

■早く安全な地元の魚を 仲買人も漁の再開待ち望む(紀南新聞ネット版)
 御浜町沖のフェリー「ありあけ」横転・座礁事故から13日で2か月を迎える。船体解体のめどが立たない中、紀南漁協は7日、早く漁がしたいとの組合員の声を受け、試験操業と品質確認のあと今月中にもフェリー周辺を除く海域で漁を再開する方針を明らかにしている。同漁協で鮮魚を仕入れている仲買人からも「1日も早く、安全な地元の魚を客に届けたい」と期待が高まっている。
 御浜町阿田和で卸売り、加工業をしている男性(65)は、「阿田和の魚はまだかとよく言われる。地元の魚を求める客が多い」と話す。阿田和の定置網は、陸から見えるほど近い場所で操業していることもあり、鮮度がいいと評判。もともと地元産を好む土地柄もあり、男性は「安全ということが分かれば欲しがる客は多い。少しでも早く漁を始めてほしい」と期待を込める。
 経営面でも影響が大きく、尾鷲から和歌山県串本町までの広い地域から仕入れていても、商品が不足している状況。「紀南漁協での仕入れが主力。これまで夕方まで掛った出荷作業が昼過ぎに終わる」と肩を落とす。「干物も地元の魚を使う方がおいしい。客も業者も待ち望んでいる」と語る。
 心配するのは、解体時の2次被害と風評被害が長引くこと。とりわけ、名古屋など他地域の市場でのイメージダウンは大きく、操業再開後、元通りのイメージにどれだけかかるかは未知数。「再開後、油が出て再び休漁ということになってはいけない。会社側には、油もれ防止の徹底と、風評被害をなくす努力を求めたい」と話していた。

■オオクチバス10.12kg、オールタックル世界記録(タイ記録)に認定(JGFA)
IGFA(本部:米・フロリダ)は、2010年1月8日13:30(現地時間)に記者会見を開き、昨年7月2日琵琶湖で釣られたオオクチバス10.12kgをオールタックル世界記録(タイ記録)として認定したことを発表した。
釣り上げたのは、愛知県春日井市の栗田学さん。
えさとしてブルーギルを使用した。
これまでのオールタックル世界記録は、1932年6月2日にU.S.A.ジョージア州のモンゴメリー湖で釣られたジョージ・ペリーさんの10.09kgだった。栗田さんの魚は2オンス(約56.7g)以上の差がないためIGFAルールの規定により、タイ記録となった。
この結果を反映し、JGFAもこの記録をオールタックル日本記録として認定することになった。
ちなみにIGFAルールによる世界(日本)記録は、認定対象は重さであり、長さは参考とされるが、この魚の全長は73.5センチであった。
認定までに時間がかかったのは、77年ぶりに「伝説となっていたジョージ・ペリーの記録」を塗り替える魚として全米で大きな話題となったこの魚に対し慎重に審査を進めていたから。あらゆる規定に抵触していないかをJGFAを介してアングラーと接触し、確認していたためでようやく今回の認定となった。そのあたりの詳しい事情は追ってIGFAの正式なコメントを和訳してお伝えする予定。
なお、IGFAの正式な発表(英文)は下記のURLで確認することができる。
IGFAのホームページ

■低気圧発達、列島大荒れ 九州の平地でも積雪(Chunichi Web)
 急速に発達する二つの低気圧の影響で13日、東北から九州の広い範囲で風や雪が強まった。九州は平野部でも雪が積もり、高速道路がほぼ全線で通行止めとなったほか、長崎空港が積雪で滑走路閉鎖。東京都八王子市では高さ約30メートルのクレーン車が突風でバランスを崩し横転した。
 気象庁は、大雪は山沿いを中心に14日まで続き、太平洋側の平地でも雪が積もる恐れがあるとして警戒を呼び掛けた。
 13日午前、長崎市で9センチ、佐賀市で8センチ、熊本市で7センチ、山口市と鹿児島市で5センチ、福岡市は2センチの積雪を観測。熊本市で積雪を記録したのは2005年12月以来、長崎市で5センチ以上の積雪となったのは01年以来で9年ぶりという。宮崎市で平年より11日早く初雪が降った。新潟県・佐渡島の相川でこの地点の1月の最大瞬間風速としては観測史上最強の40・0メートルを記録。長野県の信濃町でも30・5メートルを観測した。
 同庁によると、日本海中部の低気圧が急速に発達しながら東に進み、東北に接近。別の低気圧も発達しながら九州南部を通過する見込み。さらに寒気の流入で、冬型の気圧配置が強まるという。(共同)

■日本海側で暴風、九州でも積雪…空の便乱れる(Yomiuri On Line)
 東日本と西日本では13日、日本海側の沿岸部を中心に暴風に見舞われた。
 気象庁によると、同日午前10時現在、新潟県佐渡市の両津で観測史上最高の最大風速27・5メートルを観測。同市の相川では午前7時45分頃、40メートルの最大瞬間風速も観測された。
 また、西日本を中心に大陸からの寒気が流れ込んだ影響で各地で大雪となり、長崎、佐賀、鹿児島の各市など九州地方でも積雪が観測された。強風と雪の影響で、日本航空と全日空は同日午前10時半現在、九州方面を中心に計44便の欠航を決め、約3200人に影響が出た。
 同庁によると、14日にかけて日本付近は更に冬型の気圧配置が強まり、全国的に気温が急激に下がって日本海側を中心に大雪と強風になる恐れがある。
 同日午前6時までに予想される降雪量は、山沿いの多いところで北陸地方で80センチ、東北地方日本海側で70センチになる見込みで、同庁では警戒を呼びかけている。

■湖東三山スマートIC 3月にも地質調査着手(Yomiuri On Line滋賀)
 公共事業の削減を掲げる民主党政権の誕生で一時、継続が危ぶまれていた県と中日本高速道路による名神高速道路の仮称・湖東三山スマートインターチェンジ(IC)(愛荘町)の設置事業が、予定通り進められることになった。同社は3月にも、名神高速道路をまたぐ橋建設のため地質調査や設計業務に着手する。
 湖東三山スマートICは、八日市―彦根IC間に設置。現在の秦荘パーキングエリアと国道307号を連結道路でつなぎ、自動料金収受システム(ETC)搭載車であれば往来できるようにする。周辺市町などの要望を受けた県が、中日本高速道路に実施計画書を提出したのを受け、国土交通省が昨年6月に許可した。
 しかし、昨夏の衆院選で民主党が圧勝。事業は自民党政権時代に認められたため、地元からは「中止されるのではないか」などと不安視する声が相次ぎ、彦根市など周辺5市町長が同年9月、民主党の田島一成衆院議員(滋賀2区)に事業継続を要望していた。
 県は昨年9月以降、国交省の動向を見守ってきたが、設置の方針に変わりがないことを近畿地方整備局を通じて確認。昨年12月25日には、建設促進期成同盟会の起工式が行われ、民主党国会議員も出席した。
 事業では、県が国道307号―料金所間の連結道路(約300メートル)を、中日本高速道路が料金所―名神高速道路の連結道路(上り約150メートル、下り約450メートル)をそれぞれ建設。2014年春に使用を開始する予定。
 愛荘町の村西俊雄町長は「前政権が認めた計画だが、継続して事業を進めてくれることに安心した」と話している。

■身近な自然守る大切さ知って 「池干し」参加者を募集(Yomiuri On Line三重)
 生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が今年10月、名古屋市で開催されるのを機に、生物に対する関心を高めてもらおうと、非営利組織(NPO)法人「県自然環境保全センター」(菰野町)は、17日に菰野町田光の農業用ため池「楠根(くすね)ため」で行われる環境保全活動の参加者を募っている。
 このため池には、環境省準絶滅危惧(きぐ)種の淡水魚「アブラボテ」(コイ科)が生息しているが、外来種のブラックバスやブルーギルが天敵となって激減。2006、07年の調査では、アブラボテの稚魚は約1000匹確認されたが、昨年夏の調査時は約100匹だった。
 17日は地元住民らが、ため池の水を抜いてヘドロなどを取り除く「池干し」を実施。この際、水量が少なくなった池に入って網などで魚を捕獲し、外来魚の駆除も同時に行う。参加者には、こうした捕獲作業などを手伝ってもらうという。前回05年に行われた池干しの際は、ブラックバスなど約2000匹を駆除した。同センターの田上佳子さん(28)は「池干しを通し、身近な自然を守る大切さを知ってもらいたい」と話している。
 参加者は16日午後1時半に近鉄湯の山温泉駅に集合し、同町内の里山を見学後、名古屋大環境学研究科の北島淳也さんの講演を聴く。同町の湯の山温泉「ホテル湯の本」に宿泊し、翌17日に池干しを実施する。参加費は宿泊料を含め1万5000円。申し込み、問い合わせは同センター(059・394・7081)。

■原因は北極の強い「寒気放出期」 北半球の寒波(Chunichi Web)
【ワシントン共同】昨年末から北米や欧州、アジアなど北半球を襲っている寒波は、北極圏の寒気の動き「北極振動」が強い寒気放出期になったのが原因とする分析を米雪氷データセンターが12日までにまとめた。
 寒気の蓄積や放出の大きさを示す指数は、昨年12月にマイナス3・41と1950年以降最も低く、寒気が強く放出されているという。
 同センターなどによると、北極振動は気圧の変動により大気の流れが周期的に変化する現象。今冬は北極圏の気圧が高く中緯度地域は低い北極振動指数がマイナスの状態で、北極圏から放出された寒気が中緯度地域に流れて気温が低くなる一方、北極周辺は気温が高い状態が続いている。
 年末から年始にかけて、米国や欧州、アジアでは記録的な寒さを記録。温暖な気候で知られる米フロリダ州で氷点下を記録、欧州では主要空港で航空便の遅れや運休が相次いだ。中国やインドでも記録的な寒さが続き、インド北部では300人近くが寒波の犠牲になった。

■低気圧の発達で荒れ模様に 平地でも積雪の恐れ(Chunichi Web)
 急速に発達する二つの低気圧の影響で13日、東北から九州の広い範囲で風や雪が強まって荒れ模様となり、九州の平野部でも雪が積もった。気象庁は、大雪は山沿いを中心に14日まで続き、太平洋側の平地でも雪が積もる恐れがあるとして警戒を呼び掛けた。
 13日朝、佐賀、長崎、熊本各市で4〜8センチの積雪があり、宮崎市で平年より11日早く初雪が降った。新潟県・佐渡島の相川で、この地点の1月の最大瞬間風速としては観測史上最強の40・0メートルを観測した。
 同庁によると、日本海中部の低気圧が急速に発達しながら東に進み、東北に接近。別の低気圧も発達しながら九州南部を通過する見込み。さらに寒気の流入で、冬型の気圧配置が強まるという。
 14日朝までの24時間予測降雪量は、いずれも山沿いの多い所で、北陸80センチ、東北の日本海側70センチ、群馬、長野、岐阜各県で60センチ、近畿北部と中国地方(山陰)50センチ、近畿中部と九州北部20センチ、四国と九州南部で10〜15センチ。(共同)

■東日本、西日本、東北の山沿いで大雪の恐れ(Yomiuri On Line)
 気象庁は13日、発達中の低気圧の影響により、東日本と西日本、東北地方で14日にかけて、山沿いを中心に大雪になる見込みと発表した。
 積雪や路面凍結、吹雪による交通機関の乱れなどに注意を呼びかけている。
 同庁によると、14日午前6時までの24時間に予想される降雪量は、いずれも多い所で、北陸地方で80センチ、東北地方の日本海側で70センチ、群馬県、長野県、岐阜県で60センチ、近畿北部、山陰地方で50センチと見込まれている。太平洋側の平地でも雪が積もる所がありそうだという。
 また、東日本と西日本では13日昼前にかけて、東北地方では同日朝から昼過ぎにかけて、沿岸と海上を中心に非常に強い風が吹き、最大風速は陸上で15〜25メートルに達する見込み。東日本、西日本、東北地方の周辺海域では、波の高さが6メートルを超える大しけになる所もあるという。

■全国的に大雪の恐れ 風強まり、西日本の平地も積雪(asahi.com)
 気象庁は12日、急速に発達する低気圧の影響で冬型の気圧配置が強まり、西日本で山沿いを中心に13日夕方にかけて大雪の恐れがあるとの予報を発表した。東日本と東北の日本海側でも13日朝から雪が強まり、14日にかけて大雪となる見込みという。
 同庁によると、13日午後6時までの24時間の予想降雪量はいずれも多い所で、北陸と東北、岐阜、群馬両県で60センチ、近畿北部と長野県で50センチ、中国地方で40センチ、九州北部、四国、近畿中部で20センチ、九州南部で10センチの見込み。西日本では太平洋側の平地でも広い範囲で積雪となり、中国地方から東北にかけての日本海側では14日にかけて降雪量が多くなるという。
 西日本から東北では、13日昼過ぎにかけて、陸上で最大風速が15〜25メートル、波の高さが6メートルに達する大しけになると予想される。

10/01/12

■外来魚ブラウントラウト、梓川で生息拡大(信毎Web)
 松本市や東筑摩郡波田町の梓川中下流域で、欧州などが原産の外来魚ブラウントラウトの生息が広がっていることが、地元NPO法人の調査などで11日、分かった。飼育や放流が原則禁止される特定外来生物には指定されていないが、イワナの稚魚などを捕食し、北海道では被害が問題化。生態系への影響の拡大も懸念されている。県内でも研究者や漁協関係者から駆除などの対応を求める声が上がっている。
 波田町のNPO法人「えんどっこ」と県環境保全研究所の北野聡研究員(42)が、産卵からふ化までの時期に当たる2008年11月〜09年2月、松本市・波田町境の梓川に架かる下島橋付近約1キロで繁殖の様子を調べた。
 川底の18カ所でブラウントラウトが卵を産み付けた「産卵床」を確認。最大で体長約60センチの計40匹を捕獲し、胃袋にカジカや昆虫などを見つけた。一方、在来種のイワナやヤマメの産卵床は確認できなかった。
 梓川近くの住宅地や農地を流れる水路でも生息が確認されている。地域で野生生物を調べている松本市梓川の逸見泰明さん(71)によると、自宅近くの水路で2000年夏にイワナ5匹、ブラウントラウト2匹を確認。05年夏はイワナを確認できず、ブラウントラウトは23匹いた。07年もブラウントラウトの方が圧倒的に多く、「この水路では在来種がブラウントラウトに置き換わっている」とみる。
 北野研究員によると、県内では大正時代から、水産資源として上高地の養魚場に導入されてきた。自然に生息域が拡大したのか、人為的に広がったのかは不明だが、「この10年で目撃や捕獲の情報が急増している」という。「競争力が強く、在来種の成長を妨げる恐れがある。ほかの河川や他県への拡大も否定できず、対策を考える必要がある」としている。
 県園芸畜産課は「梓川での生息は把握しているが、ブラックバスなど被害の深刻な外来魚の対策を優先したい」とし、特別な対応は検討していないという。

■大雪:西日本の広い範囲で予想 12日夜から13日朝に(毎日jp)
 強い寒気が流れ込む影響で12日夜から13日朝にかけて西日本で大雪などの恐れがあり、気象庁は12日、暴風と高波、大雪に関する気象情報を発表し、警戒を呼びかけている。
 気象庁によると、12日夜に日本海上で発生する低気圧が急速に発達、13日朝にかけて西日本に強い寒気が流入し、その後冬型の気圧配置が強まるという。
 西日本では平地でも広い範囲で積雪が予想される。13日午前6時までの24時間降雪量は多い所で▽近畿北部40センチ▽中国地方35センチ▽九州北部20センチ▽四国の山地10センチ−−の見込み。
 北陸から山陰では12日夜から13日朝にかけて、沿岸と海上を中心に風が非常に強まる見込みで、予想される最大風速は陸上で15〜23メートル、海上で20〜25メートル。近畿北部と九州南部・奄美では、波の高さが6メートルに達するという。

■近畿地方、12日夜から荒れ模様 中南部でも積雪予想(asahi.com)
 近畿一帯は12日夜から冬型の気圧配置が強まり、13日にかけて北部を中心に降雪や強風の荒れた天気となる見通し。中部の平地でも積雪がありそうだ。大阪管区気象台は「路面の凍結や落雷などにも十分注意して」と呼びかけている。
 同気象台によると、西日本上空に強い寒気が流れ込む影響で、13日午前6時までの24時間降雪量は北部の多いところで40センチ、中部、南部の多いところでも10センチに達するとみられる。海上を中心に強い風が吹き、最大風速は日本海で20メートル、瀬戸内海で18メートル、太平洋で15メートル。陸上でも12〜15メートルの風が吹く。冬型は14日には緩むという。

■山陰や北陸、大荒れの天候に 西日本では大雪に注意(Chunichi Web)
 気象庁は12日、急速に発達する低気圧の影響で、山陰や北陸で沿岸と海上を中心に同日夜から13日朝にかけて非常に強い風が吹き、大しけとなる恐れがあるとして警戒を呼び掛けた。西日本では大雪にも注意が必要としている。
 気象庁によると、中国にある強い寒気が日本海に流入するのに伴って12日夜、日本海で低気圧が急速に発達、13日朝にかけて西日本に強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まる見込み。
 13日にかけての予想最大風速は陸上で15〜23メートル、海上で20〜25メートル。波の高さは近畿北部と九州南部・奄美で6メートルに達する見通し。低気圧周辺では落雷や竜巻などの突風にも注意が必要という。
 西日本では12日夜から平地でも広い範囲にわたって雪が積もる。北日本や、東日本の日本海側でも13日朝から雪が強まり、14日にかけて大雪となる恐れがあるとしている。13日朝までの24時間予想降雪量は、いずれも多い所で近畿北部40センチ、中国地方35センチ、九州北部20センチ、四国地方10センチ。(共同)

10/01/11

■漁の早期再開を要望 フェリー事故、2漁協に熊野商議所(Chunichi Web三重)
 御浜町沖でフェリー「ありあけ」(7、910トン)が横転、座礁した事故で、熊野市の熊野商工会議所は10日、熊野漁協(同市)と紀南漁協(紀宝町)に、漁の早期再開を求める要望書を提出した。
 事故以来、現場周辺の大型定置網漁が休漁になるなど、漁獲量は大幅に減り、地元の仲買人や飲食店にも影響が広がっている。同商議所フェリー事故対策特別委員会の中平孝之委員長は「(鮮魚が入荷しないので)売り上げが4割減少した小売業者もおり、地域経済に暗い影を落としている。1日も早く操業してほしい」と訴えた。
 熊野漁協の片岡秀詔組合長は「運航会社のマルエーフェリーと、船体の撤去作業中の安全確保や風評被害に対する補償などを交渉中。漁師も早期操業を願っている」と話した。(鈴村隆一)

■水上スキー・ウェイクボード:湖上、初すべり アラ還暦、虎の着ぐるみで(毎日jp滋賀)
 恒例の「新春水上スキー・ウェイクボード初すべり大会」(びわこマリーナ主催)が10日、大津市際川1の同マリーナ沖であり、ドライスーツに身を包んだ12人が、寒風が吹き水温5度の湖上で初滑りを楽しんだ。
 愛好家らは安全祈願をした後、モーターボートに引かれて見事な演技を披露。「びわこ」「歓迎」などと書かれた長さ約2・5メートルの旗を持って滑るフラッグパレード、水上スキーやスノーボードに似たウェイクボードの演技に、湖岸の見物客らは歓声を送っていた。
 干支(えと)にちなんで虎の着ぐるみ姿で水上スキーをしたオール関西水上スキークラブ代表の北島栄子さん(61)=大津市比叡辻1=は笑顔で「なんぼ寒くても、スカッとする。水上スキーをもっと盛り上げたい」と話していた。【後藤由耶】

■淀川の淡水魚在来種 40年で半減 「イタセンパラ」繁殖支援(Yomiuri On Line関西発)
 淡水魚の希少種が数多く生息する淀川で、在来種がここ40年で半減していることが大阪市立大桐中(東淀川区)の河合典彦教諭らの調査でわかった。国の天然記念物「イタセンパラ」は、昨年までの4年間で1匹も確認されなかった。危機感を抱いた国や府などは、ブルーギルなど外来魚の駆除などに加え、イタセンパラを放流するなど繁殖支援に乗り出した。
 約40年にわたり淀川で淡水魚の生態を研究している河合教諭によると、淀川本流脇のよどみ、城北わんど(大阪市旭区)とその周辺では、1960年代後半から80年代半ばまで、スジシマドジョウやヤリタナゴ、ナマズなど在来種が36種確認され、外来魚も含めたすべての種類の約8割を占めていた。
 ところが、近畿地方整備局淀川河川事務所が99年に同わんどで行った基礎調査では、外来種が1種類増えて9種だったのに対し、在来種は18種と半減した。2006年以降の調査や観察会などでも、確認できる在来種は徐々に減少。淀川の生態系の象徴とされるイタセンパラは、05年の調査で確認されたのが最後で、国の天然記念物「アユモドキ」も、流域の桂川でしか確認できなくなっている。
 在来種が激減する背景には、70年代半ば以降、大規模な河川の拡幅や掘削などで水位変動がなくなった問題がある。在来種の淡水魚が好む浅瀬の産卵場所が減ったことに加え、ブルーギルなど外来魚が05年以降爆発的に増え、在来種の卵や稚魚を餌にしているためとみられる。
 大阪市立自然史博物館の石田惣学芸員(底生動物学)の研究でも、イタセンパラが卵を産み付けることで知られる、在来種の二枚貝「イシガイ」の幼生が、外来魚に寄生することで約半数が死ぬことも判明。石田学芸員は「壊滅的な影響を受ける危険性があり、注意深く観察する必要がある」と指摘する。
 同事務所と府水生生物センターは昨秋、保護のため繁殖させたイタセンパラを放流。孵化(ふか)を経て、1年後の産卵までの経過をたどる調査を始めた。また同センターは、昨年12月から、ボタンウキクサなど外来水生植物の摘み取りや、外来魚の駆除も進めている。
 河合教諭は「在来種の衰退傾向は加速している。一度いなくなれば元に戻らない。今いる魚をいかに守るか、地域を巻き込んだ議論が必要」と話している。

10/01/10

■東名阪の事故が増加 新名神一部開通で渋滞慢性化(Chunichi Web三重)
 高速道路の事故が全体的に減る中、県内の東名阪道と新名神高速道で、追突などで死傷する人身事故が増えている。2008年2月の新名神の一部開通で、東名阪に車の流れが集中し渋滞が慢性化したのが原因。県警高速隊は通行する車に慎重な運転を呼び掛けている。
 同隊によると、09年は12月20日現在、東名阪で人身事故が130件発生した。新名神開通前の07年の年間106件から増加。新名神では14件で、開通直後の08年の年間6件から増える傾向にある。東名阪の事故の多くは四日市インター(IC)−鈴鹿IC間の上り線で起き、渋滞と重なる朝と夕方に多い。
 07年の両インター間の交通量は1日平均6万7000台だったが、09年は8万9000台。以前は連休などにしか起きなかった渋滞が平日の朝夕も当たり前になった。事故は、渋滞で車の速度が頻繁に変わり、ブレーキが間に合わず前の車に追突してけが人などが出るケースが大半だ。
 新名神は亀山ジャンクション(JCT)−草津田上IC(滋賀県)間が開通したが、新設の亀山西JCTと、伊勢湾岸自動車道に続く四日市JCTの間は18年開通予定。それまでは関西方面から新名神で愛知、関東方面へ行くには亀山JCTでいったん東名阪に入らなければならない。高速隊の担当者は「車間距離をきちんと取り、前方に注意して運転してほしい」と話している。(住彩子)

■絶滅危惧魚を無許可取引で逮捕 天然記念物イタセンパラ 愛知県警(京都新聞電子版)
 国の天然記念物で絶滅危惧種に指定されている淡水魚イタセンパラを無許可で取引したとして、愛知県警生活経済課は10日、種の保存法と文化財保護法違反の疑いで、愛知県一宮市の男ら3人を逮捕した。
 逮捕容疑は、愛知県の木曽川水系の河川で昨年、イタセンパラを無許可で捕獲し、有償で譲り渡した疑い。
 県警によると、男はマニアに知られる密漁者で、購入希望者に宅配便で送付していたという。
 イタセンパラはコイ科タナゴ属。濃尾平野など国内の数カ所にだけ生息する日本固有種で、環境の変化と外来魚の繁殖で個体数が激減、絶滅が危ぶまれている。(共同通信)

■絶滅危惧魚を不正取引 3容疑者きょうにも逮捕(Chunichi Web)
 国の天然記念物で絶滅危惧(きぐ)種に指定されている淡水魚イタセンパラとアユモドキを無許可で不正に取引したとして、愛知県警生活経済課と一宮署は、種の保存法と文化財保護法違反の疑いで、同県一宮市の50代の男、岡山市の60代の男ら3人の逮捕状を取った。10日にも逮捕する。
 うちイタセンパラはタナゴ類では最大級で濃尾平野など国内の限られた地域しか生息しないとされ、東海地方を代表する希少種。10月に名古屋市で開かれる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)を控えて希少生物への関心が高まる中、県警は流通ルートなど全容解明を目指す。
 捜査関係者によると、3人は昨年、愛知県の木曽川水系の河川で捕獲したイタセンパラと、西日本に生息するアユモドキを、互いに有償で譲り合った疑いが持たれている。
 3人は淡水魚の愛好家や販売業者。一宮市の男は「採り子」と呼ばれる密漁者で、木曽川水系の河川でイタセンパラの卵が産み付けられた貝を採取し、水槽でふ化させて成魚になるまで飼育していたとみられている。取引先へは宅配便で送るなどしていたらしい。
 両魚種はともに、種の保存法で国内希少野生動植物種に指定され、無許可の捕獲や譲り渡しに加え、譲り受けも禁止されている。文化財保護法も、天然記念物の現状を変更する行為を禁じている。
 県警は、関係先からイタセンパラ数十匹や資料を押収するなどし、分析を進めていた。
 希少種の淡水魚をめぐっては、滋賀県警が昨年10月、絶滅危惧種のイチモンジタナゴを人気の琵琶湖産と偽ってネットオークションで販売した埼玉県の会社員の男を逮捕。この男に国指定天然記念物のアユモドキを譲渡した別の男も、同11月に逮捕している。
【イタセンパラ】 コイ科で全長約10センチ。タナゴ類では最も体が平たく、体高が高い。9〜11月に2枚貝のイシガイなどに産卵し、翌年5〜6月に稚魚が泳ぎ出る。木曽川水系では、国土交通省が2008年度に行った調査で生息が確認されている。
【アユモドキ】 ドジョウ科で全長約15センチ。体がアユに似ていることが名称の由来とされる。淀川水系と岡山県内の河川にのみ生息する。岩場に隠れ、朝晩にえさの水生昆虫などを求めて活動する。産卵期は6〜8月。
◆密漁横行、保護が急務
 イタセンパラなど希少性の高い魚をめぐっては、密漁やインターネットなどを介した不正取引が横行しているとされる。捕獲や譲渡の禁止がかえって人気に拍車を掛け、マニアの間では垂ぜんの的になっている。
 専門家によると、日本固有種のイタセンパラの生息が確認されているのは濃尾平野と淀川水系、富山県氷見市の3地域だけ。希少価値が高い上、産卵期の雄は美しい紫色の光沢を帯び人気が高い。
 このため、ネットや口コミなどでのヤミ取引の価格は、1匹数1000〜3万円に上るとみられる。個体が大きいほど高い値が付き、濃尾平野産は絶滅に近い状態にある分、他の地域に比べ、高額の取引になる傾向がある。
 個体数が激減したのは、護岸工事などで環境が悪化したこと、ブラックバスなど外来魚が繁殖したことに加え、密漁が横行したことが原因。国は木曽川水系の一部で外来魚の駆除やヘドロの除去に取り組んでいるが、密漁対策は手付かずだ。
 10月に開かれるCOP10では、絶滅の危機にある生物の保護や、多様性の保全が重要なテーマとなる。
 イタセンパラの保護に取り組む岐阜経済大の森誠一教授(動物生態学)は、「今回の事件は密漁者に対する大きな警告となるだろう。地元でも、濃尾平野の環境に合わせ太古から生き延びてきたイタセンパラを『郷土の財産』と認識し、保護する機運が高まってほしい」と訴えている。

10/01/09

■琵琶湖で釣り上げ、ブラックバス世界最大認定(Yomiuri On Line)
 釣りの普及を図り、釣魚の記録認定を行う「国際ゲームフィッシュ協会」(本部・米フロリダ)は8日、昨年7月に琵琶湖で釣り上げられた10・12キロのブラックバスを世界最大(タイ記録)に認定した。
 釣り上げたのは、愛知県春日井市の会社員栗田学さん(33)。これまでブラックバスとして世界最大だったのは、1932年に米ジョージア州の湖で釣り上げられた10・09キロだった。2オンス(約56・7グラム)以上の差がないため、規定により、タイ記録となったという。
 琵琶湖の大物は昨年7月2日、生き餌のブルーギルを使って釣り上げたもので、体長73・5センチ。釣り歴18年の栗田さんは、日本時間の9日未明、インターネットで同協会の発表を見た。77年ぶりとなる快挙に「世界記録はずっと狙っていた。そんな魚がいる琵琶湖で釣りができるのは素晴らしい」と話した。魚は剥製(はくせい)にしており、釣り具店のイベントなどで展示するという。

■湖岸の植生、外来種3割 県琵琶湖環境科研センター調査(京都新聞電子版)
 琵琶湖岸に植生する植物約470種のうち、外来種が約3割を占めていることが、滋賀県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)の調査で分かった。外来種の4分の1は在来種の生息を脅かす環境省の指定種だった。外来種は近年、急速に繁殖を拡大しており、同センターは「在来種絶滅につながる大きな要因」と警戒している。
 調査は湖岸約220キロのうち代表的な植物群落約600地点を2007年から調べ、水草を除く植物の種類を確認した。約470種のうち、外来種が約140種で約29%を占めた。在来種のうち、約70種は絶滅の恐れがあるなどとして県レッドデータブックに掲載されている。
 外来種の中で、在来種を駆逐する強力な繁殖力を持つとして、環境省が「侵略的外来種」と位置付ける特定外来生物は、ナガエツルノゲイトウやミズヒマワリなど7種、要注意外来生物はチクゴスズメノヒエなど28種もあった。
 南米原産のナガエツルノゲイトウは、彦根市・神上沼で3年間で面積を約46倍に拡大。08年に大津市の湖岸でも確認され、繁殖地域を広げている。同じく南米原産のミズヒマワリも07年に初めて草津市で見つかった。約20年前の植生調査で2地点で生息が確認されたチクゴスズメノヒエは、今回は36地点に増加していた。
 県内の在来種は生息が危ぶまれている。05年版県レッドデータブックには、5年前より87種も多い620種が記載されている。調査を担当した金子有子専門研究員は「在来種の危機は沿岸帯の開発だけでなく、生息環境を奪う外来種の繁殖の影響も大きい」と指摘している。

10/01/08

■「ため池100選」投票スタート(Yomiuri On Line滋賀)
 雨が少ない四国・讃岐の「水争い」(農業用水の奪い合い)は、その激しさで有名だが、こうした騒動は新田開発が進んだ江戸時代以降、各地で頻繁に起きるようになったという。自分に都合の良いようにする意味の「我田引水」は、こんな水争いを語源としている。
昔の人たちは、そんな争いを回避するため「ため池」を造成したのだろう。今や全国のため池は約21万にも達するという。
 今、ため池は農村の風景を守り、地域の伝統文化にも深くかかわっている――。そんな特色ある「ため池」に焦点を当てようと、農水省が実施する「ため池100選」の一般投票が1月8日から始まった。
 ため池の多くは長い歴史があり、農業用水の水源という役割以外に、周辺の農地や里山と一体となって多様な生物の生育・生息の場にもなっている。また、豊かな自然環境とのふれあい・やすらぎの場、さらには環境教育の場でもある。
 「ため池100選」は、このようなため池の存在を再認識し、地域活性化の核として保全・活用する機運を高めたいとして始まった。今回は候補地として600を上回る応募が全国から寄せられ、この中から一般投票の対象となる287箇所が絞り込まれた。
 一般投票は、「ため池100選」の選定委員会が行う最終選考の参考となる。農水省ホームページから、候補池の概要閲覧や投票が可能。興味がある方、自慢のため池が近くにある方は、ぜひ「1票」を!
 投票はこちらから→ http://www.maff.go.jp/j/nousin/bousai/tameike/t_tohyo/

■フェリー撤去の工法説明 漁協など了承せず(Chunichi Web三重)
 御浜町沖でフェリー「ありあけ」(7、910トン)が横転、座礁した事故で、地元自治体や漁業関係者は7日、紀宝町の紀南漁協で事故対策連絡会議を開いた。
 船体の撤去について、運航会社の「マルエーフェリー」(鹿児島市)は、現場で4つに分解して台船で運ぶ工法の承認を求めたが、「積み荷の状態の把握や作業中の油漏れ対策など、安全確保のつめが甘い。漁民の視点に立った誠意が伝わらない」などとして、漁協などは了承しなかった。
 マルエー側は、船体の破損状況などからえい航は不可能とし、最も工期が短く、漁場への影響が少ない工法を選んだことを説明。会議後、同漁協の佐田美知夫組合長は、「納得しがたいが、早期撤去のためには仕方がない」と受け入れる姿勢を示したが、補償内容など9項目の要望に対する回答を受け取って、最終的に判断するとした。判断は県漁連の永富洋一会長に一任した。
 また、漁の再開については、近く試験操業を行い、今月中の安全宣言を目指す見通しになった。(鈴村隆一)

■安全確認後、漁再開へ フェリー横転来週にも試験操業(Yomiuri On Line三重)
 御浜町沖のフェリー「ありあけ」の横転事故で、対策を話し合う漁業関係機関連絡会議が7日、漁業関係者や自治体の担当者ら約80人が出席し、紀宝町の紀南漁協で行われた。
 同漁協と熊野漁協は停止している漁について、来週にも試験操業し、捕獲した魚介類の安全性などに問題がなければ漁を再開することを確認した。再開に当たっては、昨年12月に県が実施した海洋調査結果などを踏まえ、水揚げされた魚介類を関係者らで試食した上で決定したいとしている。
 運航会社「マルエーフェリー」(鹿児島県奄美市)側が示した船体を現場で4分割するという撤去方法については、作業に伴う漁場汚染対策や補償が不明確として合意には至らなかった。同社からの回答を待ち、県漁連の永富洋一会長が両漁協らの意見を聞いて最終判断を下すという。

■大雪:高島市が警戒本部を設置 米原市は対策本部(毎日jp滋賀)
 高島市は7日、竹脇義成副市長を本部長とする大雪警戒本部を設置した。設置は3年ぶり3回目。積雪はマキノ町地域で多く、市によると同日午後3時現在の積雪量は同町在原で138センチ、同町野口で60センチなど。今後、豪雪地域の高齢者世帯などの雪下ろし費用を助成するほか、状況を把握し、災害防止に努めるとしている。
 また、米原市も同日、泉峰一市長を本部長とする豪雪対策本部を設置。豪雪に伴い、8日は市内の幼稚園、小中学校の全校を休校する。

■県北部で一時大雪警報  米原61センチ 彦根17センチ(Yomiuri On Line滋賀)
 強い冬型の気圧配置に伴い寒気が流れ込んだ影響で、県内は7日、北部を中心に激しい雪に見舞われた。彦根地方気象台によると、同日午後5時現在の積雪量は、米原市61センチ、彦根市17センチ、長浜市の柳ヶ瀬(旧余呉町)90センチなど。北部には6日朝から大雪警報が発令されていたが、7日午後3時50分に解除された。
 米原市では、市内の一部の幹線道路で積雪や倒木で通行が難しくなっており、市は7日、市豪雪対策本部を設置。通学路などの安全確保が万全でないため、8日は市立の幼稚園、小・中学校をすべて休園・休校にすることを決めた。また、独居の高齢者も多い伊吹地区北部の8集落に市職員を派遣し、安否確認した。
 同気象台によると、ピークは過ぎたが、8日昼頃までは積雪が続くおそれがあるという。

■県北に大雪 各市対策急ぐ(asahi.com滋賀)
 寒波に覆われた県内は7日、近江西部、湖北地方を中心に大雪が降り、大津市内でも午前中雪が舞った。米原、高島両市は7日、それぞれ対策・警戒本部を設置した。強い冬型の気圧配置は8日昼前にかけて続く見込みで、同日午後6時までに予想される24時間降雪量は、多いところで北部の山間部で40センチ、平野部で20センチ。
 彦根地方気象台によると、7日午後9時現在、長浜市余呉町柳ケ瀬88センチ、米原市57センチ、彦根市13センチの積雪を観測。米原市北方の県道や同市杉沢の国道365号で、道路沿いの竹が雪の重みで倒れかかって道路の一部をふさぎ、一時片側通行となった。同市は豪雪対策本部を設置し、山間部の伊吹北部の8集落の高齢者世帯に緊急の安否確認を実施。8日は市内の幼稚園、小中学校全校を休校にする。
 高島市も大雪警戒本部を設置。7日午後3時現在、マキノ町在原で138センチ、同町野口で60センチの積雪を記録した。自力で屋根の雪下ろしが困難な高齢者世帯などに対し、業者に作業委託する経費の一部を支援する。

■ブルッ、各地で積雪 スリップ、横転事故相次ぐ(Chunichi Web滋賀)
 強い冬型の気圧配置となった7日、県内各地で降雪があった。彦根気象台によると、積雪は午後5時時点で彦根市城町で17センチ、米原市朝日で61センチ、高島市今津町で1センチだった。
 積雪の影響で県北部を中心にスリップ事故や横転事故が相次いだ。午前8時半ごろ、米原市野一色の国道365号でトレーラー2台がスリップし、くの字形になって車線をふさいだ。午前11時ごろには、愛荘町の国道307号でごみ収集車が国道沿いの畑に横転した。雪で視界が悪かったという。長浜市では午後5時時点、スリップによる事故が人身で1件、物損で13件あった。
 名神高速では八日市インターチェンジ(IC)以北、北陸自動車道では長浜IC以北で上下線ともに50キロの速度規制となった。
 降雪は県内の特別支援学校にも影響。長浜養護学校と新旭養護学校(高島市)ではスクールバスを運休し始業式を8日に延期、通学できない児童生徒を自宅待機とした。県立盲学校(彦根市)と県立聾話学校(栗東市)でも一部地域の児童・生徒を自宅待機、鳥居本養護学校(彦根市)では始業時間を30分繰り下げた。
 また、びわ湖バレイスキー場(大津市)と箱館山スキー場(高島市)は強風により終日休業した。

10/01/07

■気象庁:今冬は平年並みの寒さ 「予想外だった」と説明(毎日jp)
 「暖冬で日本海側の雪は少ない」(気象庁)と予想されていた今冬だが、平年並みの寒さが続き、4年ぶりの大雪となっている。日本付近に寒気が流れ込みやすい上空の気圧配置が続いていることが主な原因で、気象庁は「予想外だった」と説明する。夏に発生したエルニーニョ現象が予想に反して顕著でないことも影響しているといい、「平成18年豪雪」以来の豪雪となる恐れも出てきた。
 気象庁によると、昨年12月の降雪量は平年比で▽北海道109%▽東北日本海側80%▽北陸131%。08年までの3年間の12月は、北陸で平年の20%前後、東北日本海側で30〜60%で、今冬は大幅に増えた。今月も日本海側ではまとまった雪が降る日が続き、積雪は各地で平年を上回っている。
 原因は上空の気圧配置だ。昨年11月末ごろから、北極付近で気圧が高く、日本を含む中緯度帯で低い状態が続き、北極付近の寒気が南下しやすくなっている。米国や欧州も先月中旬、寒波に襲われ大きな被害が出た。
 また、太平洋赤道域東部の海面水温が高くなるエルニーニョ現象が発生すると、日本は高気圧に覆われやすくなり、暖冬になる傾向がある。だが、今冬は同現象によって大気の対流活動が活発になる領域が通常より西側にずれているため、日本付近では高気圧が発達していないという。
 気象庁は、昨年9月発表の寒候期予報や毎月発表している3カ月予報で、今冬(12〜2月)について「気温は平年より高く、日本海側の降雪量は平年より少ない」としていた。気象庁気候情報課は「上空の気圧配置がこれほど長く安定するとは予想外だった。北極付近の気圧が変動するメカニズムは解明しきれておらず、予測が難しい」と説明する。同庁は平成18年豪雪の冬も「北日本を除き暖冬」と予想し、大きく外れた。
 今後について同課は「1月半ばごろには北極付近の気圧が下がると予想されるため、1月後半は大雪が一段落するとみられる。しかし、その後の気圧変動によっては、再び寒気が流れ込み、豪雪になる可能性もある」と説明している。【福永方人】
◇各地の積雪と平年比◇
(7日午後5時現在、気象庁調べ)
北海道日高町   97センチ(226%)
青森県弘前市   41センチ(171%)
秋田県鹿角市   45センチ(237%)
   仙北市   47センチ(147%)
岩手県西和賀町  85センチ(127%)
山形県西川町  135センチ(136%)
   長井市   54センチ(180%)
福島県檜枝岐村 163センチ(214%)
群馬県みなかみ町173センチ(244%)
長野県飯山市   92センチ(200%)
岐阜県飛騨市  159センチ(346%)
新潟県妙高市  129センチ(182%)
   湯沢町  140センチ(206%)
福井県大野市   62センチ(188%)
鳥取県大山町  117センチ(229%)

■漁協が現場切断容認の方向 三重の座礁フェリー撤去で(msn産経ニュース)
 三重県沖で座礁したフェリーありあけの撤去について、地元漁協や自治体で構成する連絡会議は7日、現場で船体を切断、運搬する運航会社側の提案を容認する方向で調整していることを明らかにした。漁協はこれまで、漁への配慮からえい航による船体撤去を要請していた。
 紀南漁協(同県紀宝町)などによると、運航会社マルエーフェリー(鹿児島県奄美市)に漁業補償に関する合意文書を示し、十分な回答を得られれば、正式に合意する予定。佐田美知夫組合長は「船底に穴が複数あり、えい航は不可能ということだった。工程も考慮すると仕方ない」と話している。
 漁協は事故後全面休漁していたが、油の流出範囲が狭くなっているため、今月中旬にも試験操業をするという。

■四季通じて 食卓へ/湖漁(asahi.com滋賀)
【漁業振興 つなぐ湖保全】
 近江八幡市の堀切新港は、突堤に1隻、また1隻と漁船が着くたびに活気づいた。陸揚げされた魚は重さを量ると氷詰めにされ、問屋を通じて名古屋や大阪などの市場へ出荷される。
 「ワカサギがようけ(たくさん)とれてたやろ。酒によく合うんよ」。港の沖合約2キロに浮かぶ沖島の漁師、西居正吉さん(75)はほほえむ。
 「うみ」。西居さんは琵琶湖をそう呼ぶ。幼いころから親と一緒に漁に出てきた。戦時中は燃料がなく、麻布の帆をあげて漁をした。今でも夫婦そろって船に乗り、ニゴロブナやビワマスを捕る。そして、「煮るとか、焼くとか、もちろん刺し身も。うみの魚をよく食べるね」。
 「うみ」の漁業の現状は厳しい。1950年代に年1万トンほどあった漁獲量は、いまや2千トン程度。外来魚の繁殖やカワウの食害、夏場の水草の異常繁茂と、次々に深刻な問題が押し寄せる。
 加えて漁業関係者は「魚を食べる人が減った」と、消費者の「魚離れ」を心配する。農林水産省の「水産白書」によると、国民一人1日あたりの魚介類の摂取量は年々減り続け、06年には肉類の摂取量を下回った。
 琵琶湖の魚を食卓へ・・・。県や県漁連などは新たな取り組みに乗り出した。琵琶湖の魚は漁師と問屋が直接やりとりする「相対(あいたい)取引」が中心。このため、漁獲の総量や在庫を把握するのが難しく、注文には漁師が個人的に応じているのが現状という。県漁連の久保明彦・総務部長は「まずは窓口づくりから始めたい」と話す。
 1年を通じてビワマスを中心にした湖魚を味わえる手法も取り入れた。昨年暮れに訪れた大津市の県南郷水産センター。調理場で地村由紀人(ゆきと)・流通改善部長がビワマスをさばいていた。鮮やかなオレンジ色の身は、包丁に張り付くほど脂が乗っている。「今年はえさのエビが少なかったからか、色が少し薄い。エビが多い年はもっと赤くなりますよ」。このビワマス、実は初夏に取れた冷凍物だ。
 昨年から採用した冷凍法は、細胞内の水や旨みをそのまま閉じこめる。舌の上でとろけるほど柔らかい旬の味が冬でも楽しめ、ホテルや旅館への出荷も始まった。地村さんは「淡水魚は泥臭いというイメージがあるがそんなことはない。足が早くて(日持ちしにくく)流通に乗りにくかった質のいいビワマスを多くの人に食べてもらえれば」と期待を寄せる。
 おいしい湖魚が手に入れば、次は料理法だ。
 県水産課は、琵琶湖特産のアユやセタシジミなど7種類の魚介の料理を県のホームページ(http://www.pref.shiga.jp/g/suisan/)で公開している。スジエビのかき揚げやアメノイオご飯など、湖国ならではのレシピが並ぶ。担当の孝橋(こうはし)賢一・副主幹は言う。
 「まずは琵琶湖の魚を食べて、興味を持ってもらう。それが漁業の振興、さらには琵琶湖を守ることにつながる」
【湖漁のうんちく】
 ビワマスはサケ科に属する琵琶湖固有の魚で、大きいものは体長60センチになるという。秋の産卵期が近づくと、雨の後の増水時に川を遡上(そじょう)することから「アメノウオ」「アメノイオ」とも呼ばれる。
 湖魚の消費拡大を目指す県漁連はビワマスを県内の学校給食にも出荷している。「子どもたちに湖魚のおいしさを知ってもらい、『漁師になりたい』という子が現れてくれれば」と地村部長は語る。
 県水産課によると、琵琶湖の漁業従事者は1970年代には3800人超を数えたが、2008年は1170人と約3分の1に減少した。

■朝市:沖島の味堪能 漁師ら大津で出店 鮮魚や加工品が好評「いつか流通に」(毎日jp滋賀)
 琵琶湖に浮かぶ沖島(近江八幡市)の漁師たちが、自ら捕った新鮮な湖魚や手作りの加工品の直販に乗り出した。大津市の朝市に昨秋から出店を始め、「いずれは流通に乗せたい」と意気込んでいる。【中本泰代】
 先月20日、京阪浜大津駅前で開かれた「浜大津こだわり朝市」。「沖島漁師の会」の12人が、ワカサギの佃煮や南蛮漬け、えび豆、ふなずしなどを並べた。人気は捕れたてのワカサギ。寒風吹きすさぶ中、その場で揚げる天ぷらには行列ができ、鮮魚(1杯150グラム100円)を10杯も買った同市内の女性(77)は「先月も買ったけど、鮮度がすごくいいの」。40キロを完売し、同会代表の西居英治さん(65)は「今後が楽しみやね」と笑った。
 琵琶湖の真ん中という地の利を生かし、住民のほとんどが漁業に携わる沖島。だが、50年前に800人を超えた人口は09年11月末現在で366人。高齢化に湖の環境変化も重なり、漁師には厳しい時代になった。
 「なんとかしなければ」。危機感を持つ西居さんたちの背を押したのは、島外からの好反応だった。知人のつてで昨年9月、大阪府内の居酒屋に、仲間の奥さん連中が腕によりをかけた「島の味」を持ち込んだ。「これはいける」。店の人の紹介で、毎月第3日曜に開く同朝市に参加することに。有志6世帯で会を作り、昨年11月、初めて出店した。「お客さん、足を止めてくれるやろか」。そんな不安を売り上げが吹き飛ばした。
 もとより品には自信がある。間に業者を入れないぶん鮮度がいいし、家庭で捕れたてを鍋に放り込んで作るおかず類は、日持ち重視の市販品と違って軟らかい。新たな試みは、張り合いにもなった。北村すえみさん(53)は「お客さんが喜んでくれはるのがうれしいし、みんなで力を合わせてやり遂げる実感がある」と話す。
 「この50年、魚を捕るだけやった。こんなことはホンマの素人」と話す西居さんは、「年のいった漁師が湖から上がっても食べていけるような仕組みを作りたい」と夢を語り、はにかんだ。

■琵琶湖岸:無許可設置の桟橋強制撤去へ−−県(毎日jp滋賀)
 大津市和邇北浜の琵琶湖岸にある桟橋2基(長さ23・6メートル、18・1メートル)について、県は12日から簡易代執行で強制撤去することを決めた。桟橋の所有者は不明で、河川管理者の県に無許可で設置されていた。
 県によると、04年ごろに桟橋を確認したが、所有者を特定できなかった。桟橋は船が接触したり、腐食が進んで崩れる危険性があり、撤去にかかる約48万円は県費で賄う。
 県琵琶湖不法占用対策室は、他にも琵琶湖岸に放置された所有者不明の小屋や桟橋など計31件を把握しており、「所有者が見つからなければ順次、強制撤去する」としている。【後藤由耶】

■湖魚料理を県HPで紹介 レシピや食材入手法など(Chunichi Web滋賀)
 湖国の食文化の再興につなげようと、県水産課は、県ホームページで琵琶湖産魚介類を使った料理レシピの掲載を始めた。比較的入手しやすい材料を選び、計28品を紹介。今後、50品程度を目標にメニューを充実させる。
 紹介ページ(「滋賀県水産課」で検索)の名称は「琵琶湖の美味(おい)しい湖魚料理あれこれ」。コアユ、ビワマス、セタシジミ、ホンモロコ、ワカサギ、スジエビ、イサザの7種の手軽で代表的な調理法を写真付きで載せている。
 滋賀女子短大名誉教授の小島朝子さんと、長浜クッキングスクール代表の古沢みどりさんが監修。旬の時季や食材の特徴、入手方法も紹介している。
 県水産課はこれまで、稚魚の放流や産卵のための環境整備、外来魚の駆除で、琵琶湖の水産資源の保全に尽力。近年、ニゴロブナやホンモロコなどで漁獲高の回復のきざしが表れてきた。
 しかし、せっかく漁獲の成果が上がっても、市場で値下がりするなど需要は低迷している。同課ではレシピの紹介で「湖魚を料理する家庭が少しでも増えてほしい」と、需要の掘り起こしに努めていく。(林勝)

■滋賀で大雪続く 高速道路規制も(京都新聞電子版)
 冬型の気圧配置が強まり、滋賀県内では7日も北部を中心に雪が降り続いた。彦根地方気象台は湖北と近江西部に加えて湖東にも大雪警報を発令し、注意を呼びかけている。
 同気象台によると、5日午後から本格的に雪が降り始め、7日午前の積雪量は米原市甲津原で165センチ、長浜市余呉町中河内で152センチに達した。7日夜遅くにかけて、山地で最大50−60センチの降雪を予想している。
 このため、北陸自動車道は全線でチェーン規制と50キロの速度規制、名神高速道路も八日市インターチェンジ(IC)から大垣IC(岐阜県)間で50キロ規制が行われている。
 長浜、新旭養護学校は始業式を延期した。

10/01/06

■7日朝にかけ大雪の予報、北海道東部や本州の日本海側(asahi.com)
 気象庁は6日、北海道東部と本州の日本海側では7日朝にかけて大雪が続くとの予報を発表した。北日本では大しけも予想され、大雪や高波への警戒を呼びかけている。
 同庁によると、北海道の南東海上にある低気圧が東海上に遠ざかった後も、数日間は冬型の気圧配置が続くという。
 7日午後6時までの24時間の予想降雪量はいずれも多い所で、北陸が80センチ、北海道オホーツク海側で70センチ、近畿北部で60センチ、長野、群馬、岐阜の各県と東北日本海側で50センチ、山陰で40センチとなっている。北日本では7日にかけて波の高さが6〜7メートルの大しけとなる見込み。

■低気圧影響 荒れ模様に 余呉で積雪84センチ(京都新聞電子版)
 発達中の低気圧と冬型の気圧配置の強まりで6日も、東北−中国地方の日本海側と北海道を中心に荒れ模様が続いた。気象庁は7日にかけて大雪の恐れがあるとして、路面凍結や雪崩などへの警戒を呼び掛けた。北海道と東北は、大しけにも注意が必要という。
 6日、北海道えりも町の目黒で積雪が115センチを超すなど道内3地点で1月としては観測史上最多を記録した。
 同庁によると、発達中の低気圧が北海道の南海上にあり、日本付近は強い寒気が流れ込んで、冬型の気圧配置が強まっている。
 舞鶴海洋気象台などよると、京都府北部は丹後地方の海沿いを中心に6日夕から7日朝にかけて雪が降り、多いところで40センチ程度の積雪が見込まれ、府南部でも7日昼ごろに強い寒気が入り込み、山間部などで15センチ程度の積雪が予想される。
 彦根地方気象台によると、滋賀県北部では5日午後から本格的に雪が降り始め、6日午前の積雪量は長浜市余呉町柳ケ瀬で84センチ、米原市朝日で27センチだった。湖北と近江西部に大雪警報を発令し、7日正午までに多いところで滋賀県北部で60センチ、南部で10センチの降雪を予想している。

10/01/05

■山陰から北日本、大雪の恐れ 長野、岐阜で40センチ予想(Chunichi Web)
 発達中の低気圧の影響で、山陰から北陸、北日本(東北、北海道)で6日にかけて強風を伴った雪が降るとして気象庁は5日、暴風や大雪、高波への警戒を呼び掛けた。雪崩への注意も必要という。
 5日、北海道や新潟、石川両県で30メートルを超す最大瞬間風速を観測した。6日にかけても陸上で最大風速18〜20メートル、海上で20〜25メートルが予想され、北日本は波の高さが7メートル、新潟では6メートルに達する大しけとなる見込み。
 山陰から北陸、北日本では山沿いを中心に大雪となりそう。6日夕までの24時間予想降雪量は、いずれも多い所で、北海道のオホーツク海側で80センチ、北海道の太平洋側と東北の日本海側、山陰で60センチ、群馬県で50センチ、北陸と長野、岐阜両県、近畿北部で40センチ。
 気象庁によると、発達中の低気圧が秋田県付近と三陸沖にあり、6日に北海道の南東海上で一つになり、さらに発達する見込み。日本付近には寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まるという。(共同)

■大雪や強風、6日がピーク 気象庁が警戒呼びかけ(asahi.com)
 気象庁は5日、西日本から東日本の日本海側と北日本で、6日も大雪や強風が続くとの予報を発表した。荒天は6日にピークを迎えた後、7日から徐々に収まるという。同庁は大雪や暴風、高波に警戒を呼びかけている。
 気象庁によると、6日朝に北海道の南東海上で二つの低気圧が一つになって発達する影響で、日本付近は冬型の気圧配置が強まるという。同日午後6時までの24時間の予想降雪量は、いずれも多い所で北海道オホーツク海側が80センチ、北海道太平洋側と東北日本海側、山陰で60センチ、群馬県で50センチ、北陸と長野、岐阜両県と近畿北部で40センチの見込み。
 北日本では6日にかけて風が強まり、陸上で最大風速が18〜20メートルに達し、海上では波の高さが7メートルの大しけとなるという。

■日本海側、6日にかけ大雪・強風の恐れ(Yomiuri On Line)
 気象庁は5日、発達中の低気圧の影響で、中国地方から北陸地方と北日本では6日にかけて、山沿いを中心に大雪になる恐れがあると発表した。
 路面凍結や突風による交通機関の乱れなどに注意を呼びかけている。
 同庁によると、6日午前6時までの24時間に予想される降雪量はいずれも多い所で、東北地方の日本海側で80センチ、北海道や関東北部、北陸・中国地方で50センチ、東北地方太平洋側と甲信地方、岐阜県、近畿北部で40センチと見込まれている。中国地方から東北地方にかけての日本海側では、7日にかけても大雪となる恐れがある。
 また、北陸地方では5日夜遅くまで、北日本では6日にかけて、沿岸と海上を中心に風が強まり、最大風速は陸上で20〜23メートルに達する見込み。北陸地方と北日本の沿岸では、波の高さが6メートルを超える大しけになる所もあるという。

■大雪:関東北部でも あすにかけ(毎日jp)
 急速に発達しながら進む二つの低気圧の影響で、5日から6日にかけて日本海側を中心に大雪などの恐れがあるとして、気象庁は5日、暴風と高波、大雪に関する気象情報を発表し、警戒を呼びかけている。
 気象庁によると、日本海中部にある低気圧は東に進み、5日夜に太平洋側を北上する別の低気圧と一つにまとまる見込み。低気圧の通過後には強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まるという。
 北日本から北陸で予想される最大風速は、陸上で20〜23メートル、海上で25メートル。北日本と北陸の沿岸では、波の高さが6メートル超の大しけになるという。6日午前6時までの24時間降雪量は多い所で▽東北の日本海側80センチ▽北海道、関東北部、北陸、中国50センチ▽東北の太平洋側、甲信、岐阜県、近畿北部40センチ−−の見込み。中国地方から東北地方にかけての日本海側では、7日にかけても大雪となるおそれがあるという。【デジタルメディア局】

■暴風、大雪の恐れ 中国地方から北日本(Chunichi Web)
 気象庁は5日、発達中の低気圧の影響で中国地方から北陸、北日本にかけて5日から6日に強風を伴った雪が降る恐れがあるとして、暴風や大雪、高波への警戒を呼び掛けた。雪崩への注意も必要という。
 気象庁によると、予想される最大風速は、陸上で20〜23メートル、海上で25メートルの見込み。
 中国地方から北陸、北日本では山沿いを中心に大雪となる見込みで、6日午前6時までの24時間の予想降雪量は、いずれも多い所で、東北が80センチ、北海道、関東、北陸、中国がそれぞれ50センチ。近畿などでも40センチという。(共同)

■生きもの救出作戦へ しゅんせつの三島・中郷温水池(静岡新聞ネット版)
 三島市は源兵衛川最下流部にある中郷温水池のしゅんせつ工事を8日、スタートさせる。池底に堆積(たいせき)したヘドロを取り除く工事で、1996年以来。地元のNPO法人グラウンドワーク三島は魚類を隣接する水路に一時的に移動するなど「生きもの救出大作戦」を11日に実施する。
 市農政課によると、約2年前の調査で最大約50センチのヘドロが積もっていた。ヘドロは水質の富栄養化や貯水量の低下を招くという。2年前には南米原産の水草ホテイアオイが大繁殖し、夏は水面がびっしり覆い尽くされた。
 しゅんせつ工事は流入する川の水を遮断、う回させ、池の水を抜き、底のヘドロを重機で除去する。柔らかい部分は「改良材」で固めて取り除くという。工期は2月いっぱいを予定している。
 同NPOは魚種によって、再び池に戻したり、上流の源兵衛川に移動させたりする予定で、ブラックバスなど外来魚は駆除する方針。
 中郷温水池は、稲作には冷たすぎるわき水を稲作用水として温める池で、水面は約1万3000平方メートル。1953年に建設され、生物多様性に富んだ貴重な場とされる。
 「生きもの救出大作戦」への参加申し込みは、グラウンドワーク三島<電055(981)5421>へ。

10/01/04

■湖国ふしぎ巡り:/3 人魚(毎日jp滋賀)
◇無益な殺生、戒め
 「この顔を見てごらん。人魚は美しい女性の印象を持たれているが、これはどう見ても男性。かつては人を川に引き込んだり悪さをする『妖怪』として扱われていたようだ」
 本堂で供養されている「人魚のミイラ」に手を合わせ、願成寺(東近江市)の松尾徹裕住職(48)は言った。その人魚は、老人のような深いしわの刻まれた顔に鋭い牙を生やし、細腕で頭を抱え、何かにおびえているようにも見える。下半身は大きなコイのよう。かつて同寺の美しい尼僧を慕って、小姓として仕えていたところを村人にとがめられ、ミイラにされたと伝えられる。
 国内の記録に初めて人魚が登場するのは近江の地とされる。「日本書紀」619年の項に「近江国言わす、蒲生河に物有り、其の形人の如し」とある。松尾住職は「伝説の真偽は不明だが、子供を水辺に近づかせないなど、妖怪が行動を戒める役割を果たしていた可能性もある。人魚が社会的に必要だったんだろう」と話す。
 人魚のミイラは観音正寺(安土町)にも伝わっていた。93年の火災で本堂もろとも焼失し、写真だけが残る。くぼんだ目や、歯が3列もびっしりと並ぶ口は異形そのもの。「小さいころはやんちゃすると、祖父や父に、ミイラを安置した本堂に放り込まれましてね。怖かったですよ」と岡村瑞應住職(42)は笑う。
 琵琶湖のほとりを歩いていた聖徳太子に、この人魚が懇願して言うことには「私は堅田の漁師でしたが、あまりに無益な殺生をしたためにこんな姿になってしまい、苦しい。成仏させてください」。聞き入れた太子が千手観音像を刻んだのが同寺の縁起という。
 「読み書きができない人たちに、無益な殺生はいけないと分かりやすく説くために、伝説やミイラを用いたのでしょう」。翻って、大量の食物が廃棄される現代。ミイラなき後も伝説を語り続ける岡村住職は、「その教えを分かってもらいたい」と話す。
 湖国には、戒めや教えを託された人魚が今も生きている。【稲生陽、中本泰代】

10/01/03

■Uターンラッシュ:東名高速は最長52キロの渋滞に(毎日jp)
 正月を海外や古里、行楽地で過ごした人たちの帰国、Uターンラッシュ。3日、高速道路や新幹線など交通機関は混雑した。
 JR各社によると、東北新幹線は午後1時10分の盛岡発東京行き「やまびこ56号」が仙台駅で自由席乗車率が160%に達し、各新幹線も午後は満席状態。青森県の八戸駅から着いた神奈川県藤沢市の会社員、木村秀二さん(48)は「明日から仕事で憂うつです」と疲れた表情で話した。
 東京駅では午後4時半ごろ、東海道新幹線の車両に、たこ糸(長さ約5メートル)が引っ掛かっているのが見つかり、上下線26本が最大55分遅れ、約3万8000人に影響した。
 5日までETC搭載車向けに「上限1000円割引」を実施中の高速道路は、午後6時までに、東名高速道上り・沼津インターチェンジ(静岡県)付近で最長52キロなど各地で渋滞。国内の空の便も羽田空港到着便が終日満席状態だった。
 また、成田国際空港も海外からの乗客で混雑した。シンガポールから家族4人で帰国した千葉市の小学5年、鈴木礼美さん(11)は「海がきれいだった。また行きたい」と笑顔で話した。4日も4万人以上が到着する。【鈴木一生、青木純、駒木智一】

■Uターンラッシュがピーク 新幹線や空の便、ほぼ満席(Chunichi Web)
 年末年始をふるさとや行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュが3日、ピークを迎え、新幹線や空の便は午前中からほぼ満席となった。
 JR各社によると、東海道新幹線は上りの指定席が終日ほぼ満席で、博多から東京に向かうのぞみの自由席乗車率は、朝から100%を超えた。東北・上越新幹線も上りの一部列車の自由席が満席になった。
 日航と全日空によると、羽田空港に向かう国内線の予約率は日航が99%、全日空が93%とほぼ満席状態。
 日本道路交通情報センターのまとめでは、東名高速道路上り線は3日午前9時半現在、浜松インターチェンジ(静岡県)付近で18キロ、由比パーキングエリア(同)付近で13キロの渋滞。渋滞は昼から夕方にかけて最も激しくなるとみられ、東名高速の大和トンネル(神奈川県)付近と、九州自動車道の八幡インター(福岡県)付近で、それぞれ45キロ程度と予想されている。(共同)

10/01/01

■日本海側、2日も大雪=北海道は朝まで強風−元日の交通乱れる・気象庁(jiji.com)
 元日の日本列島は、強い冬型の気圧配置のため広い範囲で雪が降り、航空や鉄道が乱れた。気象庁は、2日も北海道、東北、北陸地方などで日本海側を中心に大雪となり、北海道では同日朝まで強風が続くとして、警戒を呼び掛けた。西日本は次第に緩む見通しだ。
 日本航空と全日空によると、青森、富山、中部国際、鳥取空港などで発着便の一部が欠航。JRでは秋田・山形新幹線、夜行列車、在来線で運休が出たほか、東海道・山陽新幹線が遅れた。高速道路は道央、東北、東海環状、東海北陸道で通行止めが生じた。
 同庁によると、福島、群馬、新潟、富山、長野の一部で、1日夕までの24時間降雪量が50センチを超えた。2日午後6時までの24時間では、多い所で北陸が70センチ、北海道、東北が60センチ、群馬、長野、岐阜県が50センチとなる見込み。
 北海道では2日朝、東北、北陸では同日明け方にかけて雪を伴った非常に強い風が吹き、最大風速は陸上が18〜20メートル、海上が23〜25メートルと予想される。北陸の海上は同日夕まで大しけが続きそうだ。

■冬型強まり強風、大雪の恐れ 北海道や東北、北陸(Chunichi Web)
 気象庁は1日、強い冬型の気圧配置の影響で2日朝にかけ、北海道や東北、北陸地方で雪を伴った非常に強い風が吹く恐れがあるとして、大雪や高波への警戒を呼び掛けた。積雪の多い所では雪崩への注意も必要という。
 気象庁によると、予想される最大風速は陸上で18〜20メートル、海上で23〜25メートル。
 北日本や東日本では日本海側を中心に大雪となっており、2日午後6時までの24時間の予想降雪量は、いずれも多い所で北陸地方が70センチ、北海道、東北地方がそれぞれ60センチ。岐阜、群馬、長野の各県でも50センチという。
 2日は上空の強い寒気が東に進むため、強い冬型の気圧配置は西から次第に弱まる見込み。(共同)

■水草で南湖に新水流 琵琶湖に異常繁茂(京都新聞電子版)
 琵琶湖の南湖で2000年以降に異常繁茂している水草が、南向きに中央部で二手に分かれる水の流れをつくっていることが、滋賀県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)の調査で分かった。部分的に強い流れが生じ、定置網の「えり」が倒壊する一因となっているほか、水の流れがなくなった西岸でアオコ発生を誘引しているという。
 調査は、超音波を使って水流の方向と速度、水草の高さを測定した。南湖での水の流れは、北から南へ縦断する主流と、部分的に強い流れ、水が流れない停滞域の3タイプがあった。
 主流は、北湖からの水流が水草群落の間を抜けて南下し、南湖中央部の巨大群落にぶつかって二手に分かれていた。水草が異常繁茂する前は、水はそのまま南下したり、風によって環流していた。
 水草の高さが湖底から水面までの50〜70%にとどまる守山市沖など一部では、水流が強いところで毎秒16・7センチと平均の2・5倍もあった。湖面に達した水草に流れを遮られた水が、水草の少ないエリアに集まったとみられる。同市沖では漁業者から「えりが倒壊する」との報告が多く、強い水流が押し倒した可能性が高いという。
 また、アオコ発生の主な原因となる植物プランクトンは、大津市堅田沖など西岸で多かった。西岸は主流からはずれ、従来のような湖岸に届く環流もなくなったため、植物プランクトンが大量発生しやすくなった。
 同センターの石川可奈子主任研究員は「えり倒壊やアオコ発生などの課題を踏まえ、南湖全体で効果的な刈り取りを検討するための指標として活用したい」と話している。

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