琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
ソースから発信されたものですが、真偽の程は未確認であることをご承知置きください。  

琵琶湖の湖底から
(2010/05)

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10/05/31

■外来魚釣り大会:波に乗り こんなにいっぱい 解剖教室に歓声(毎日jp滋賀)
 外来魚に悩まされている琵琶湖の現状を知ってもらおうと、NPOなどでつくる「豊かな湖づくり推進委員会」は30日、県内5カ所の湖岸で外来魚の釣り大会を開いた。好天に恵まれ、家族連れら約1780人がブルーギルなど計約410キロを釣り上げた。
 琵琶湖の外来魚は、在来魚を食べ、生態系を乱すとして問題化。県の推計では、3月末時点で1400トン生息しているとされる。毎年4、500トン駆除しているが、生命力が強く、年100トンずつ減らすのがやっとだという。
 大津市のなぎさ公園では、釣りざおを手にした子どもたちが、友人や家族らと楽しそうに釣果を競っていた。この日は外来魚の解剖教室も開催。子どもたちはオオクチバスの腹をはさみで慎重に開き、胃の中から小アユやブルーギルが出てくると、歓声を上げて見入っていた。
 両親と参加した大津市立平野小2年、水本健一朗君(7)は「(オオクチバスの)胃から魚が出てきてうれしかった。今日は10匹以上釣れた」と満足そうに話した。【南文枝】

■大阪湾開放中 ライフジャケットは忘れずに(asahi.com大阪)
 大阪市内の大阪湾が相次いで釣り客に開放されている。1月に護岸や防波堤延べ約30キロのうち、延べ約8キロで釣り客の立ち入りが認められたのに加え、5月から港湾緑地の一部(延べ約300メートル)でも釣りができるようになった。釣り客の死亡事故があり、市は一時全面立ち入り禁止の厳格化を検討したが、釣りファンから大反発を受け、「安全面は釣り客の自己責任とする」ことを条件に、条例改正などをして実現させた。
 きっかけは2007年8月、夢洲(ゆめしま)の防波堤で起きた釣り客の転落死亡事故だった。遺族が「安全対策が不十分」として市などを相手取って提訴し、結果的に遺族の請求は棄却されたが、市は08年8月に護岸などへの立ち入り禁止を厳格化する方針を打ち出した。ところが、これに対して1カ月間で約1300件の反対意見が殺到した。大阪湾の護岸や防波堤はこれまでも立ち入り禁止だったが、市港湾施設条例では禁止エリアを指定しておらず、実際は自由に釣りができたからだ。このため、市は釣り団体や弁護士らでつくる検討会を09年1月に設置し、約1年間かけて話し合った結果、「市が救命浮輪を設置する」「釣り客はライフジャケットを着用する」ことなどを条件に、港湾事業に支障がない区域の護岸や防波堤14カ所(延べ約8キロ)を禁止エリアから除外し、1月から釣り客に開放した。
 また、大阪南港魚つり園(住之江区)以外は釣りが許可されていない港湾緑地の一部を実験的に開放し、一般利用者との間に大きなトラブルがなかったことを確認。5月から人通りの比較的少ない住之江区のコスモスクエア海浜緑地の東側(約215メートル)と此花区の舞洲緑地シーサイドプロムナード西側(約80メートル)を開放した。まき餌や投げ釣りは禁止だが、終日釣りができる。10月からはシーサイドプロムナードの開放範囲をさらに150メートル広げる予定だ。
 市は「護岸などは危険な場所なので全面立ち入り禁止を検討したが、反対意見が多く、安全面は釣り客の自己責任に任せることにした。今後も双方が納得できる湾の使い方を探していきたい」。国土交通省は「護岸や防波堤は安全管理責任が問われるため立ち入り禁止にしている自治体がほとんど。踏み込んだ決断だ」としている。
 全日本釣り団体協議会の來田仁成(らいた・ひとしげ)副会長は「大阪市は、釣り客に理解のある街だ。5月に開放された2カ所は、7月にはアジやイワシが回遊し、楽園になるでしょう」と評価している。

■白鳥のくちばしに釣り針(中國新聞ネット版)
 岩国市横山の吉香公園の堀で白鳥のくちばしに釣り針が刺さっているのが見つかり、30日、市職員らが捕獲して針を取り除いた。市は堀での釣りを禁止しており、マナー順守を呼び掛けている。
 長さ8センチ、幅2センチのルアーフィッシング用の擬餌(ぎじ)針で、市が堀に放している白鳥2羽のうちの1羽に刺さっていた。29日午前、公園の清掃業者が見つけて市観光振興課に連絡。市職員ら7人が30日朝に捕まえ、傷を手当てして再び放した。
 同課によると、くちばしの両端に刺さって口が開けられない状態で、くちばし周辺と羽に血が付いていた。同課は1週間経過を観察する。同公園では1998年にも同様の出来事があった。同課は「ブラックバスなどの放流も目立つ。市民の公園なのでルールを守ってほしい」としている。

10/05/30

■河口湖・西湖ごみ回収500キロ(YomiuriOnLine山梨)
富士北麓投棄減少手応え
 「ごみゼロの日」の30日に合わせて富士河口湖町の河口湖と西湖で行われた清掃イベント「Fujiyamaまるごと清掃」(読売新聞東京本社後援)。この日は計約500キロのごみが回収されたが、富士北麓(ろく)5市町村で2009年度に回収された不法投棄のごみの量は6トンで、06年度の89トンから激減しており、関係者は富士山を中心とした環境への意識の高まりに確かな手応えを感じている。(松本将統)
 横浜市の山下公園などの海底でダイビング清掃を行っている市民団体「海をつくる会」のダイバー20人が湖底約10メートルに潜った。空き缶やペットボトルと並んで多く回収されたのは、ブラックバス釣り用のさおやルアー、ワームなどの疑似餌。それ以外にもボートやビーチパラソル、小便器なども湖底から拾い上げられた。
 湖岸では、富士山の清掃活動に取り組むNPO法人「富士山クラブ」のメンバーら約45人が湖周辺から集めたごみとダイバーが拾い上げたごみの分別作業に追われた。
 富士山クラブは月に1回、富士山麓で清掃活動を行っており、29日は海をつくる会のメンバーとともに青木ヶ原樹海エリアの清掃活動をした。タイヤや冷蔵庫など目に見えるごみだけでなく、土の中に埋まっていた注射針などの医療廃棄物も回収。55人による1時間半の活動で1・5トントラック2台分を回収した。
 6年ぶりに参加した栃木県壬生町、主婦山口由季さん(32)は「以前はゴミが目に見えるところにあったが、今は土を掘ってみないと出てこないくらい。ごみ拾いが『ごみ掘り』になった」と笑顔で語った。愛知県小牧市から訪れた介護士、林本由美子さん(56)は「この活動が全国に波及してもらえれば」と話していた。
 富士山クラブは1998年から富士山周辺の清掃活動を始め、延べ約3万3000人が参加し、山梨・静岡両県で回収したごみは370トンを超える。
 県環境整備課は富士北麓5市町村で09年度に回収された不法投棄ごみの量は6トンで、06年度の89トンを大きく下回っていることを指摘し、「富士山周辺の地域は民間レベルの意識が高く、清掃活動が活発に行われているからだろう」としている。

■ブラックバス駆除に「卵の日干し」作戦(YomiuriOnLine)
 福島県三春町の三春ダムで、特定外来生物ブラックバス(オオクチバス)の新たな駆除の取り組みが行われている。
 水位を段階的に下げることで、バスが浅瀬に産み付ける卵を繰り返し干し上げるというもので、人手も費用もかからず、在来種への影響もない駆除法として注目される。
 ブラックバスは、在来の小魚を食い荒らし、生態系を乱す厄介ものとして、全国の湖沼や河川で駆除の試みが行われている。三春ダムでも、1998年の調査で、外来魚は7%だったが、2004年には52%にまで急増した。
 三春ダム管理所は、2007年から駆除方法の検討を開始。ブラックバスが産卵期を迎える5〜6月が、ダムの放水期と重なることに着目した。
 バスは水深1・5メートルより浅い場所を好んで産卵床を作る。そこで、これまでは約20日間の放水期に一定量を常時放水していたのを、1・5メートル以上水位を下げたところでいったん放水を停止。卵が干上がった状態で数日間おき、さらにバスが浅瀬に卵を産み付けるのを見計らって再び水位を下げることで、繰り返し卵を駆除するという作戦だ。
 ギンブナなどの在来種は、ブラックバスより深い場所で産卵するうえ、繁殖時期も異なるので、影響はほとんどないという。
 同管理所が効果を調べたところ、従来通りに放水した07年には、干上がった産卵床は40か所だったが、作戦を実行した08年には78か所、09年は90か所に増えた。
 産卵床1か所で平均3・4匹が成魚になることから、09年には300匹以上を駆除した計算だ。今年は6月8日までに計4回、水位を下げる。
 外来魚の駆除を研究するダム水源地環境整備センター(東京都)の大杉奉功(とものり)上席主任研究員は「他のダムでも簡単にできるのがメリット。データを積み重ねれば、有効な駆除法として確立できる」と期待する。

■初夏の風 ハマヒルガオ 守山・琵琶湖岸で見ごろ(京都新聞電子版)
 滋賀県守山市今浜町の琵琶湖岸に群生するハマヒルガオが、開花シーズンを迎えている。砂地に咲いた淡いピンク色の花がさわやかな風に揺れ、訪れた人に初夏の到来を感じさせている。
 群生地は約2千平方メートルあり、湖岸の第一なぎさ公園の西端近くに広がっている。海浜性植物のハマヒルガオが淡水脇に自生する例は珍しいとされる。
 今年は開花がやや遅く、現在は群生地の約半分まで広がっている。訪れた人は腰を下ろして小さな花をのぞき込んだり、多くの花で彩られた湖岸の風景を楽しんでいる。
 見ごろは6月上旬まで。5月30日には、地元の速野学区まちづくり推進会議と「湖岸に咲くハマヒルガオを守る会」による「ハマヒルガオまつり」が現地で開かれ、写真撮影会や模擬店などがある。

10/05/29

■阿南町の小学生、外来魚駆除で釣り(信毎Web)
 阿南町の大下条小学校の3年生20人が28日、同校近くの深見池で増えている外来魚のブルーギルやブラックバスを退治しようと釣りを体験した。深見池では数多く生息したフナがほとんど見られなくなったといい、児童は以前の生態系を取り戻そうと釣り糸を垂れた。

■初ガツオ豊漁 7年ぶり(YomiuriOnLine和歌山)
串本など活気 赤道から続々北上
 串本など紀南地方の漁港で初ガツオの漁獲量(3〜5月)が、2003年以来7年ぶりの豊漁となった。赤道付近から三陸沖の豊富な餌を求めて北上するカツオが多かったことが要因とみられ、各漁港はシーズン中、久しぶりに活気づいた。(大場久仁彦)
 引き縄のケンケン漁が盛んな串本漁港やすさみ漁港では、毎年3月頃から、黒潮を北上する初ガツオ漁が本格化。4〜5月にピークを迎えるが、04年から昨年までは不漁が続いていた。
 県水産試験場によると、串本、すさみ、田辺の3漁港の今年3〜4月の水揚げは計687トンで、昨年(258トン)の約2・6倍。串本漁港では、1日だけで48トン水揚げされた日もある。豊漁に沸いた00年(1173トン)には及ばないものの、ここ10年間では02年(949トン)、03年(858トン)に続く。
 5月に入ってからも、まとまった水揚げが続き、28日までの漁獲量は計約800トンで、すでに04年以降では最多となった。大きさは1・5〜2キロほどの小型が中心で、浜値は1キロ当たり平均1000円前後、2・5キロ以上の中型になると2500円以上で取引されることもあった。
 水産総合研究センター遠洋水産研究所(静岡市)「かつお・びんなが研究室」の魚崎浩司室長によると、カツオ漁が盛んな宮崎、高知、三重、千葉の各県とも、近年は、紀南地方と同様に不振続きだったが、今年はこれまでのところ、まずまずの滑り出しだという。
 同試験場の御所豊穂研究員は「昨シーズンは、船からの調査でもなかなか姿が見えなかった。ところが、今年は明らかにカツオの量が多い」と話す。「南方から北上して来るカツオに加え、昨年秋から沿岸部にとどまっている群れもあるのでは」と分析している。

■2010知事選 民、自、共三つどもえか(YomiuriOnLine滋賀)
 6月24日の告示日まで1か月を切った知事選(7月11日投開票)は、前自民党衆院議員の上野賢一郎氏(44)が立候補の意思を固めたことで、ようやく「対決の構図」が固まった。すでに再選を目指して立候補を表明している嘉田知事は、“知事与党”の民主党の後方支援を受けての選挙戦。一方、知事の県政運営を巡って対立を深め、独自候補の擁立を模索してきた自民党も臨戦態勢をとる。共産党県委員会などで作る政治団体も候補者を擁立し、政権交代後初となる県知事選は、同日選となる見込みの参院選と同様、民主、自民、共産の三つどもえの戦いとなりそうだ。
 再選出馬が確実視されていた知事は、2月の県議会で立候補を正式に表明。今回は、現職として幅広い支援を求めるため、自民党や公明党を含む政党に幅広く支援を要請した。
 これを受け、民主党県連は対応を検討。知事を支援する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」と来春の県議選で選挙協力の検討をすることを条件に、県連レベルで支援することを決めた。党本部は与野党の相乗り禁止を原則としているが、「正式な公認や推薦ではなく、該当しない」(県連幹部)とのスタンスだ。
 県連は当初、参院選の党公認候補と知事を単独推薦し、「1セット」で戦いに臨みたいとの思惑があったが、県議の1人は「推薦を求めないという知事の意向を尊重した」と説明する。同党の支持母体である「連合滋賀」も28日、知事の推薦を決めた。
 一方の自民党。県議会では、嘉田知事と新幹線やダム問題など県政の主要課題を巡って相次いで対立した。知事からの支援要請に対し、一部で同調する人もいたが、「主戦論」が大半を占め、今年に入ってから本格的に独自候補の模索が始まった。
 ただ、人選は極めて難航。全国的に知名度の高い同党参院議員や、滋賀にゆかりのある静岡県議、弁護士、県内市長ら複数に打診してきたが、いずれも告示までの時間不足や後援会などの反対などを理由に拒否された。
 告示まで約1か月となり、後がなくなったところで、「誰もいない以上、県連のトップ自らが打って出るべきだ」とする“責任論”に押される形で県連会長を務める上野氏が浮上した。
 同党系の県議や、知事の手腕に疑問を持つ一部市長らが相次いで出馬を促し、上野氏も後援会長に相談するなど検討を続けた中で、最後には出馬を決めた。党公認ではなく、県民から幅広い支持を集められるよう、離党して無所属で立候補することも視野に入れているという。
 知事選ではこのほか、共産党県委員会などでつくる政治団体「明るい滋賀県政をつくる会」が、滋賀一般労組執行委員長の丸岡英明氏(61)を擁立した。

10/05/28

■上野元衆院議員が出馬意向 滋賀県知事選(京都新聞電子版)
 7月11日投開票の滋賀県知事選に、自民党県連会長で元衆院議員の上野賢一郎氏(44)が立候補する意向を固めたことが28日、分かった。上野氏は近く離党し、無所属で立候補する見通し。
 上野氏は京都新聞社の取材に対し「各界のご意見をふまえ、検討している。前向きに考えている」と語った。
 再選を目指す嘉田由紀子知事(60)に批判的な県内の市長や自民党県連が立候補を要請していた。
 上野氏は長浜市出身、京都大法学部卒。旧自治省(現総務省)に入省し、総務省都道府県税課長補佐などを経て2005年に衆院滋賀1区で初当選、昨年の衆院選で落選した。
 知事選にはほかに、共産党や労組でつくる「明るい滋賀県政をつくる会」が前県労連議長の丸岡英明氏(61)を擁立する方針。チケット販売業田中敏雄氏(68)も立候補を表明している。

■ハリヨ絶滅の可能性(asahi.com滋賀)
【米原の地蔵川/人為的要因で交雑か】
 環境省のレッドデータブックで絶滅危惧(き・ぐ)種に指定されているトゲウオ科の淡水魚ハリヨが、生息地として知られる米原市の地蔵川で絶滅した可能性が高いことが、岐阜経済大の森誠一教授(動物生態学)と福井県立大の小北智之講師(進化生物学)らの研究グループの調査でわかった。誰かが同じトゲウオ科のイトヨを川に入れたために、交雑が進んでしまったとみられる。(堀川敬部)
【研究グループ/保護個体で再生模索】
 ハリヨは体長4〜7センチ。ウロコはなく、前半身に「鱗板(りん・ばん)」と呼ばれるウロコ状のものが6〜7枚一列に並んでいるのが特徴。わき水が豊かで、年間の水温が12〜15度に保たれる清流を好み、県北部や岐阜県南西部のごく一部にしか生息しない。県は一昨年、地蔵川をハリヨの生息地保護区に指定した。
 森教授らが異変に気付いたのは2007年ごろ。300〜400匹の個体を調べたところ、多くが鱗板の数が増えて後半身にまで連なっていたほか、体形が細くなり、北日本に生息しているイトヨの特徴が現れていた。
 さらに08年秋、26匹を捕獲してDNAを解析してみると、全く違う型の魚に変化していることが判明したという。森教授は「何らかの人為的な要因でイトヨが川の中に入り、ハリヨとの交雑が進んでしまったのではないか」と分析する。
 幸い研究グループは別の場所に地蔵川のハリヨ50〜60匹を保護している。地蔵川のハリヨを再生するには(1)保護したハリヨを研究機関などで増殖する(2)川の水をせき止めるなどして交雑した個体を根絶させる――の二つの対策を進めた後、増殖したハリヨを放流する手法が考えられるという。
 地元でハリヨの保護活動に取り組んできた「地蔵川とハリヨを守る会」メンバーの岡野錦司さん(79)は「非常に残念だ。本来のハリヨが生息する川に戻すため、地元としても協力していきたい。安易に別の魚を放流しないようPR活動にも取り組む必要がある」と話している。

10/05/27

■稚アユ 銀鱗躍らせ遡上 長浜・姉川で本格化(京都新聞電子版)
 滋賀県長浜市南浜町の姉川で稚アユの遡上(そじょう)が本格化し、河口近くに設けられた伝統的な「やな漁」のやな場では上流を目指す稚アユが活発に跳びはねる姿が見られる。
 南浜漁協によると、今年は2月1日にやなを設置し、3月から少しずつ遡上が始まったが、気温が低く遡上が鈍かった。連休中に少し上向いたが、その後の低温で遡上は再び鈍っていたという。
 現在、水量の増したやな場では、やなの中央上部が大きく開けられ、流れ落ちる水に向かって10〜15センチほどの稚アユが銀鱗(ぎんりん)を躍らせて遡上している。
 同漁協の吉田哲男副組合長は「本格的な遡上は1カ月ほど送れていた。ようやく本格化したと思ったら一気です」と話した。

10/05/26

■初夏異変初ガツオまだ? 石巻魚市場水揚げ遅れ来月か 過去に例なくやきもき(三陸河北新報社石巻かほく)
 石巻魚市場の主要水揚げ品目であり夏漁の花形・カツオの初水揚げのめどが立っていない。昨年の初水揚げは5月18日だったが、今年は漁場が遠く、現時点で5月中の水揚げは難しい状況だ。同魚市場への初水揚げが6月にずれ込むのは過去に例がないという。昨年、戦後最悪と言われた漁模様は改善傾向にあるとの情報はあるが、関係者は「今はじっと待つしかない」と気をもみつつ、一日も早い初ガツオの到来を心待ちにしている。
 現在、生鮮カツオの漁場は、一本釣り船が福島県塩屋埼沖まで来ているが、石巻魚市場が主に受け入れている巻き網船は八丈島沖合と遠い。例年、巻き網船は5月下旬には房総半島沖に展開、高値を狙う船が石巻港まで足を伸ばし、初水揚げをする。その後、群れの北上とともに水揚げが増えていく。
 ところが今年は異常気象続きで、海も荒れる日が多い。海水温の上昇も遅れ、カツオの北上を押しとどめている。過去10年、同魚市場への初水揚げは4月が4回、5月が6回。最も遅かったのが2002年の5月20日で、今年はすでにそれより遅れている。同魚市場によると「今週の水揚げ予定はない」と言い、6月にずれ込む公算が大きくなっている。
 石巻魚市場の安藤清志専務は「初水揚げが遅くなれば、それだけ漁期が短くなる」と懸念する。昨年、カツオの不漁に悩まされた苦い経験があるだけに、魚市場、買い受け人、水産加工場ともじりじりとした気分で、漁況に注目している。
 石巻市内の買い受け人は「北上が遅いだけではなく、巻き網船の漁獲は振るわない」と心配するが、一方で一本釣り船はまずまずの漁がある−との情報もあり「改善の余地はある」と、今後への期待も口にした。
 昨年は三陸沖にほとんど漁場が形成されなかった上、群れが薄く、魚体も小型と三重苦にあえいだ。8月には漁を切り上げる船が相次いだ。結果、カツオを主体とする巻き網船水揚げは数量で前年比53%減、金額で同62%減という不漁となり、魚市場全体の水揚げ実績にも影を落とした。
 漁業情報サービスセンター(東京都)は、今年のカツオ漁について「夏以降、三陸沖で好漁となる」との予測を出しており、関係者は不安と期待の中、初ガツオの登場を待ち望んでいる。

10/05/25

■’10なごや・COP10:木曽川の生態系を守れ 特定外来生物、駆除調査(毎日jp滋賀)
<生物多様性条約の締約国会議>
◇全域に生息の特定外来生、住民参加で駆除調査−−市民グループ
 木曽川に生息する特定外来生物のブラックバス(オオクチバス)やブルーギルの駆除調査に岐阜、愛知両県の市民でつくるグループ「木曽三川フォーラム」が取り組んでいる。同フォーラムは「市民が参加する調査をきっかけに、外来生物を川や池に放すのをやめるようアピールしたい」と意気込んでいる。
 同フォーラムは昨年9〜10月、木曽川とその支流3カ所と長良川、揖斐川支流の杭瀬川各1カ所で一般参加者とともに外来種の駆除活動を初めて実施。調査には地域住民を含め約700人が参加した。ため池での駆除作業では池の水を抜く「池干し」が知られているが、同フォーラムは釣りざおや網を使って捕獲を試みた。
 その結果、4カ所で特定外来生物が見つかり、ブラックバス10匹▽ブルーギル40匹▽アメリカザリガニ50匹−−を捕まえた。一方、同じ場所ではメダカやタモロコ、ドジョウなど多様な在来種も確認できた。
 同フォーラム副会長の小野賢悟さん(74)は「在来種がこれだけいるということは、木曽三川は生きているということだ。だが、放っておいては他(の外来種が増えて在来種が駆逐されたような場所)と同じになる」と指摘する。調査は今秋にも実施する予定だ。
 国土交通省木曽川上流河川事務所によると、木曽三川では、ほぼ全域でブラックバスやブルーギルの生息が確認されている。特にブラックバスはイタセンパラなど在来種への捕食による影響が懸念されている。【福島祥】

10/05/24

■紀南に強い風雨 梅落果や催し中止(紀伊民報AGARA)
 前線を伴った低気圧の影響で、和歌山県内でも22日深夜から24日昼すぎにかけ、南部を中心に雨が降り続いた。交通機関への影響は報告されていないが、大雨や強風に見舞われて梅の実が落ちる被害が出ている。23日に予定されていた白浜町の砂まつりと新宮市のカヌーマラソン大会は中止となった。
 梅は収穫直前に打撃を受けた。現在、農協などが被害状況を調査している。
 今季は開花期の天候不順で着果量が少ない上に、3月と4月の低温で実が落ちたり傷ついたりした。今回の風雨で収穫量はさらに落ち込むとみられる。
 田辺市上秋津の50代農業男性は「昨年もこの時期に強風被害があったが、今年はもともと着果が少なかったので、落ちた実の量は昨年より少ない。ただ、実が少ないところに残った実も落ちてしまった。これではやっていけない」と話している。
白浜で11.9メートル 最大瞬間風速
 雨は田辺市や新宮市で激しく降った。和歌山地方気象台によると、龍神(田辺市)で24日午前9時 10分からの時間雨量31・5ミリを記録。最大瞬間風速は白浜で24日午前7時32分に11・9メートルを記録した。
 降り始めの22日午後10時から24日午前11時までの積算雨量は、田辺176・5ミリ▽新宮167ミリ▽龍神166ミリ▽護摩壇山(田辺市)162・5ミリ▽色川(那智勝浦町)153・5ミリ▽西川(古座川町)144・5ミリ▽栗栖川(田辺市)123・5ミリだった。
 県南部では雨は24日夕方にやみ、 25日は晴れ時々くもり、夕方に一時雨の予報。
赤木川でカヌー転覆、取り残された2人救出 新宮
 23日午後0時15分ごろ、新宮市熊野川町、熊野川の支流赤木川で、2人乗りカヌーが転覆。乗っていた地方公務員の丸畑美希子さん(41)と会社員の阪上和美さん(36)=ともに大阪府泉大津市=が岩場に取り残された。約1時間20分後、2人は市消防本部に救出され、けがはなかった。
 新宮署によると、2人は午前11時半ごろ、転覆現場から直線距離で約1・7キロ上流から出発した。午前9時半から開かれる予定だった「熊野川カヌーマラソン大会」に参加するはずだったが、中止になったため、赤木川でカヌーに乗っていた。同署によると、2人は「赤木川なら大丈夫だろうと思った」という。
 雨の影響で、川は増水、急流になっていた。水深は約2メートルで、2人は下半身が水に漬かった状態だった。大雨、洪水、雷、波浪、強風の各注意報が和歌山地方気象台から発令されていた。
初戦は雨で順延 高校軟式野球県予選
 24日に和歌山市の紀三井寺球場で開幕する予定だった春季近畿地区高校軟式野球大会県予選は雨のため、次のように日程が変更された。
 25日は午前10時から(1)南部―耐久▽26日は午前10時から(2)串本古座―新宮、午後1時から(3)箕島―桐蔭▽27日は準決勝で午前10時から向陽―(1)の勝者、午後1時から(2)と(3)の勝者▽28日は午前10時から決勝

■琵琶湖:ブラックバスでペットフード…沖島の住民が開発(毎日jp)
 琵琶湖の沖島(滋賀県近江八幡市)の島民らがブラックバスなど外来魚を原料にしたペットフードを開発した。外来魚は固有種を大量に食べ生態系に影響を及ぼすとして、駆除されてほとんどが家畜飼料になっている。しかし、栄養が豊富なことから、ペットフードとしての利用価値に着目。来月中にも販売を始め、駆除と島の活性化の一挙両得を狙う。【金志尚】
◇外来魚駆除と島活性化…一挙両得狙う
 外来魚は琵琶湖全体で年間400〜500トンが駆除され、大部分は魚粉にされ飼料になっている。しかし、同市内で食品分析事業などを手がける企業「日吉」が「ビタミンEや猫に必須なタウリンなど栄養素を多く含んでいる」としてペットフード化を提案。島の活性化に取り組む住民団体「沖島21世紀夢プラン推進委員会」が雇用創出も見込んでアイデアを受け入れ、同社と一緒に昨年2月ごろから開発を進めてきた。
 原料はブラックバスとブルーギル。刻んで乾燥させた後、いぶって薫製にし、においを抑えた。犬にも猫にも与えられるペット用おやつで、添加物を使わず、飼い主の健康志向にも配慮した。
 琵琶湖の漁獲量は外来魚の影響や水質悪化で、50年前の1万トン前後から近年は2000トン程度に激減。漁師の高齢化も進み、人口約360人(3月末現在)の沖島では「20、30歳代は一人もいない」(森田正行・沖島漁協組合長)という。同委員会の川居初朗会長(73)は「島に元気を取り戻したい。事業が軌道に乗れば、島外に出た若者にとっても魅力になるはず」と期待する。
 1袋200グラム入りで、500〜600円の予定。問い合わせは同組合(0748・33・9511)。

■四国、近畿、東日本各地で大雨警報(YomiuriOnLine)
 気象庁は24日午前、長野県大北地域などに大雨警報を発令し、土砂災害への警戒を呼び掛けている。
 低気圧の影響で24日は四国地方は午前、近畿地方は同日昼過ぎまで、東日本では夜まで大雨が続く見込みという。
 警報が出されている地域は以下の通り。
 大雨・洪水警報=徳島県阿南、高知県安芸、山口県岩国
 大雨警報=長野県大北地域、大阪府北大阪、兵庫県阪神、兵庫県播磨北西部、兵庫県播磨南東部、兵庫県播磨南西部、徳島県三好、徳島県那賀・勝浦、徳島県海部、高知県室戸、山口県柳井・光

10/05/23

■船体の一部つり上げ 御浜町沖の座礁フェリー(ChunichiWeb三重)
 御浜町沖で座礁し、高波で崩落したフェリー「ありあけ」の船体撤去作業で、海中に沈んだ部分を細かく切断してつり上げる作業が22日、始まった。
 作業を請け負う「深田サルベージ建設」のクレーン船が、チェーンとワイヤを使い、船首部分を切り分けた約60トンと約80トンの2つのブロックをつり上げ、台船に載せて運び出した。
 今後も、残骸(ざんがい)や積み荷を回収しながら、残りの船体を50〜100トンのブロックに切断して搬出を続ける。同社の工程表では、撤去完了までは作業日数にして50日程度かかる見通し。(鈴村隆一)

■国際生物多様性の日:生物の多様性考える 専門家らシンポ−−草津(毎日jp滋賀)
◇よし笛演奏も
 「国際生物多様性の日」に合わせた記念シンポジウム「いのちにぎわう琵琶湖&淀川」が22日、草津市下物町の県立琵琶湖博物館で開かれ、専門家らがさまざまな生物を例に、多様な野生生物の確保について議論した。
 会場では冒頭、琵琶湖岸に生えているヨシで作った「よし笛コンサート」が開かれた。続いて県内外の専門家ら5人が、魚、トンボなどの生物をテーマに講演。琵琶湖・淀川水系の魚についての講演では、大阪府環境農林水産総合研究所の上原一彦さんが「周辺の開発や外来魚の登場が、生き物の多様性をむしばんでいる」と警告。同博物館の中井克樹さんは「外来種にも、他の生き物にとって悪影響が強いものと、そうでもないものとがあり、分けて考えなければならない」と話した。
 討論では「多様性」の意味を議論。「生き物の種類が多ければいいのではなく、元の姿をいかに保全し、他の生物と共存できるかが大切」などの意見が出た。【柴崎達矢】

■外来魚駆除へ釣り大会 草津、滋賀銀行員ら(ChunichiWeb滋賀)
 滋賀銀行は22日、外来魚を釣って駆除する大会を草津市志那中町の琵琶湖で開いた。
 県の外来魚駆除協力の呼び掛けに応じたもので、行員180人が参加。親子連れの参加者もおり、湖岸から釣り糸を垂らしてブルーギルを釣り上げた。釣果は1530匹、61キロで、肥料として再利用されるという。
 この日は、国連の定めた「国際生物多様性の日」。参加した同行の中川浩常務は「外来魚駆除は銀行が放流しているニゴロブナを食害から守る意味がある。固有種保全の大切さを次の世代にも伝えたい」と話した。
 県の呼び掛けにより、今月は同行のほか、京都のボーイスカウトや県内の住宅会社など3団体が駆除大会を開いている。(小西数紀)

■みんな夢中:「田光資源と環境を守る会」会長・諸岡稲造さん(毎日jp三重)
◇子供も協力し池を守る−−諸岡稲造さん(74)
 シデコブシやタナゴなど、地域の希少動植物を守る活動を地元の人たちと一丸となって取り組んでいる。菰野町の「田光資源と環境を守る会」の会長を務める諸岡稲造さん(74)は「活動を通して子供たちが生態系を守る必要性について認識してくれれば」と期待している。「子供の目は大人の目よりも素直で厳しい。子供たちにも協力してもらって池を守っていきたい」【加藤新市】
 自然保全に関心を持つようになったのは、区長に就任した97年だった。地域のシデコブシの群落を国の天然記念物指定にしようと調査に携わったのが契機だった。地元に希少な動植物が残っていることを知り、保全の重要性を痛感したという。
 自然を守るには組織的に活動する必要があると感じ、07年4月に会を発足させた。「最初は趣旨が分かってもらえず、苦労もしましたが、今はみんなの協力で順調に運営されています」
 08年1月に会として初めて、地区で一番大きなため池で外来種を駆除したところ、1160匹ものブラックバスを捕獲した。「これは大変。会として何とかしなければ」と危機感を募らせた。
 10年1月には、絶滅が危惧(きぐ)されるタナゴの生息などで知られる地元の「楠根ため」のブラックバスの駆除を目的にした「池干し」を実施した。5年前より大幅に減ったが、70匹のブラックバスを捕まえた。
 地道な活動が奏功し、楠根ためは今年3月、農林水産省の「全国のため池百選」に選ばれた。また、シデコブシなどの群生地の維持管理などの活動が認められ、自然環境功労者環境大臣表彰も受賞した。「一気に頂上に駆け上がったというような感じです。みんなの誇りになっていると思います」と笑みをこぼした。
 また、ヒマワリやコスモス畑を整備し、交流会も開催している。「10月にはCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)が名古屋で開かれ、コスモスの最盛期と重なるので、立派な花を咲かせたい。合わせて生態系に関する催しも考えています」。さらに、子供たちに稲作をはじめ、大豆やジャガイモの栽培などの体験指導も行い、「農業に携わりたい子が一人でも増えるとうれしいです」と後継者の育成にも力を注ぐなど、活動は多岐にわたる。
 「今後も地域の人たちに喜んでもらえる活動を続けていきたい。田光のため池には『外来魚がいない宣言』をしたいですね」。そう語り、やさしくほほ笑んだ。
◇メモ
 長く農業に従事し、04年に菰野町の認定農業者に指定された。1963年の地区役員を皮切りに、田光地区区長や区長会長などを歴任、現在は町農業委員会の会長などを務める。農業に対する理解を深めてもらおうと小学校で講演活動も行っている。

■親子で外来魚捕獲作戦 亀岡・保津川で(京都新聞電子版)
 生態系を脅かすブラックバスやブルーギルなど外来魚の捕獲作戦が22日、京都府亀岡市の保津川流域で行われた。釣り上げた外来魚は解剖した後で空揚げに調理され、参加した親子が環境保護の大切さを楽しく学んだ。
 同市の保津川流域には、国の天然記念物・アユモドキなど貴重な淡水魚が生息するが、近年は外来魚が増えたことなどで生息数が激減している。市文化資料館などが企画した捕獲作戦には、市内から22組の親子を含む計70人が参加した。
 保津川に注ぐ南郷池で外来魚を釣った参加者は、近くの保津川河川敷でも刺し網で外来魚捕獲に挑戦。2カ所合わせてブルーギル33匹、ブラックバス3匹、カムルチー1匹を捕獲した。このうち、全長40センチのブラックバスを解剖して歯の鋭さや胃の内容物などを確認した後、白身を空揚げにして味わった。
 ブラックバス1匹を釣った同市大井町の小学2年、村上竣亮君(7)は「初めて釣りをしたけど、釣れてびっくりした。ブラックバスはお肉みたいにプリプリしておいしかった」と笑顔で話していた。

■西日本で激しい雨 24日にかけ東日本も警戒(asahi.com)
 前線を伴った低気圧の影響で、西日本各地では22日夜から23日にかけて激しい雨に見舞われている。九州では同日朝、熊本県と鹿児島県で1時間に50ミリを超える強い雨が降った。24日にかけて、東日本でも雷を伴った激しい雨が降る恐れがあり、気象庁は土砂災害や河川の増水に注意を呼びかけている。
 気象庁によると、発達中の低気圧がゆっくりと東に進んでいる。24日朝まで24時間の予想雨量は、多い所で四国と九州南部・奄美地方で400ミリ、近畿南部と東海で350ミリ、九州北部で300ミリ、近畿中部で200ミリ、中国地方で180ミリ、関東で120ミリなどとなっている。落雷や突風にも注意が必要だという。

■24日にかけ、西日本から東日本で大雨の恐れ(YomiuriOnLine)
 前線を伴った低気圧が黄海にあって北東に進んでいるため、23日から24日にかけて、西日本から東日本までの広範囲で大雨となる見込みで、気象庁は低地での浸水や土砂災害などへの注意を呼び掛けている。
 同庁によると23日午前4時50分現在、九州では1時間に50ミリを超える非常に激しい雨が降っているところがある。
 24日午前6時までの24時間に予想される雨量は、九州南部・奄美地方と四国地方400ミリ、近畿南部と東海地方350ミリ、山口県を含む九州北部地方300ミリ、近畿中部200ミリ、中国地方180ミリ、沖縄地方と関東地方120ミリ、東北地方の太平洋側60ミリとなっている。
 また、寒冷前線の通過時には竜巻などの激しい突風の恐れもあるという。

10/05/22

■夏日踊る稚アユ(YomiuriOnLine滋賀)
東近江28.5度 野洲川に100キロ放流
 本州が高気圧に覆われた21日、県内は各地で夏日となり、7月上旬並みの陽気となった。
 彦根地方気象台によると、東近江市で28・5度(平年22・6度)、大津市で27・8度(同23・0度)、甲賀市土山町で27・6度(同21・1度)を記録した。
     ◇
 湖南市吉永の野洲川では、野洲川漁業協同組合(神田泰男組合長)の組合員が稚アユ100キロを放流した。同組合は例年、4月中旬に放流を行ってきたが、田植えによる泥などが野洲川に流入し、稚アユの餌となるコケを覆ってしまうため、今年は1か月遅らせた。
 新生橋に集まった組合員約10人は、トラックに積んだ水槽からホースやバケツを使って体長約10センチの稚アユを放流。稚アユは銀りんをキラキラ輝かせ、元気良く泳いでいた。
 同漁協は7月上旬までに計1500キロを放流する予定で、6月1日に友釣りが解禁される。神田組合長は「天然遡上(そじょう)のアユは15センチに育っている。解禁日にはたくさん釣れることを願っている」と話している。

10/05/21

■アユ:次々とジャンプ 姉川で遡上始まる−−長浜(毎日jp滋賀)
 降り続いた雨で水かさが増した長浜市の姉川で、上流に向かうアユの遡上(そじょう)が始まった。
 琵琶湖岸を走る「さざなみ街道」の姉川大橋近くの下流域。湖で冬を過ごした稚アユは体長10〜15センチに成長し、速い流れをものともせず、次々とジャンプ。水しぶきの中で体の銀鱗(ぎんりん)を輝かせている。約4キロ先には戦国時代、浅井・朝倉軍と織田・徳川軍が戦った姉川古戦場があり、やがてこの上流域一帯で産卵する。
 アユを捕まえる仕掛けの伝統漁法「やな漁」も最盛期。姉川、安曇(あど)川などのやな場では「アユ苗」を漁獲し、全国各地へ放流・養殖用に出荷している。南浜漁協(同市)の吉田哲男副組合長は「琵琶湖の餌が豊富だったのか、今年のアユは大ぶりでよく肥えている」と話している。【桑田潔】

■希少な淡水魚16種展示 琵琶湖博物館、淀川水系環境保全訴え(ChunichiWeb滋賀)
 県立琵琶湖博物館(草津市)は、企画展示「守ろう!琵琶湖・淀川水系の魚たち」を開き、同水系に生息する希少な淡水魚16種、約250匹の生体を展示している。30日まで。
 10月に日本を議長国とした生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が名古屋市で開催されるのを記念して企画。博物館が保存・繁殖している同水系の魚のうち、保護が必要として県のレッドリストに記録されている在来種を紹介した。
 天然記念物のアユモドキや日本固有種のシロヒレタビラ、絶滅したニッポンバラタナゴやイタセンパラなどを展示。これらの種の固有性や多様性を保護するため、展示を通じて同水系の環境保全の必要性を呼び掛けている。
 月曜休館。入館料は大人750円、高校大学生400円、小中学生無料。(添田隆典)

■宇治川魚釣り大会 宇治市で5月23日(京都新聞電子版)
 宇治川魚釣り大会が23日、宇治市の宇治川・滋賀県境から隠元橋間の約14キロで行われる。ハエ、ブラックバス、ブルーギル、その他の4部門あり、体長を競う。
 参加無料。事前申し込みは22日まで、宇治市観光センターや宇治川漁協事務所などで受け付ける。当日受け付けは午前6〜8時に府立宇治公園に設ける本部席と京阪宇治駅前で。
 雨天決行だが、宇治橋付近の流量が毎秒350トン以上の場合は中止。宇治市観光協会TEL0774(23)3334、宇治川漁協TEL0774(20)8181。

10/05/19

■琵琶湖:湖底蓄積「重金属問題、広報必要」 知事が調査、啓発の意向(毎日jp滋賀)
 嘉田由紀子知事は18日の会見で、温暖化による琵琶湖の貧酸素化で琵琶湖底に重金属が蓄積している問題について「県としても十分な広報ができていない。温暖化による琵琶湖の危機を県民に知らせる仕組みが必要だ」と述べ、琵琶湖博物館などで啓発に努める意向を示した。
 県などによると、07年冬に水深約90メートルの琵琶湖底で大量死したイサザなどから、無機ヒ素を含む有毒の重金属が高濃度で検出された。最深部では近年、暖冬の影響で琵琶湖の循環が滞り、酸素不足で湖底の重金属が溶け出すことが分かっている。嘉田知事はイサザの死因調査を続けると述べたうえで、重金属の問題について「以前から気にしていた問題。県民に広く伝え、国際的な調査も提案していきたい」と語った。【安部拓輝】

■銃器でカワウ駆除 長浜と近江八幡、被害防止へ集団営巣地で実施(ChunichiWeb滋賀)
 カワウによる琵琶湖の漁業や森林の被害を防ごうと、県などによる銃器駆除が集団営巣地(コロニー)がある伊崎半島(近江八幡市)と竹生島(長浜市)で始まり18日、伊崎半島での作業が報道陣に公開された。
 午前6時、枝折りやふん害による樹木の立ち枯れが目立つ区域で県猟友会の会員10人が駆除を開始。頭上を飛び交ったり、樹上の巣にいるカワウを散弾銃で狙い、3時間ほどかけ順々に撃ち落としていった。60羽余り駆除した猟友会役員田中裕さん(60)は「数は減った印象だが、あっという間に増える。少しでも多く駆除したい」と話していた。
 駆除は2004年度に本格化。本年度は4月に始まり、8月までに2万羽を目標に実施する。湖最北部の葛籠(つづら)尾崎(長浜市西浅井町)で、新たなコロニーも見つかり、県は被害の拡大防止へ対策を検討している。(浅井弘美)

10/05/18

■カワウ駆除へ銃音響く 県猟友会、2万羽目標(京都新聞電子版)
 森林や漁業に被害を与えるカワウの銃器捕獲が、営巣地である近江八幡市・伊崎半島と長浜市・竹生島の森林で県猟友会により実施されている。ことしは約4万羽が飛来してくると想定、うち約2万羽を駆除目標に掲げている。18日は伊崎半島で行われた。
 竹生島と伊崎半島はカワウの営巣地で、春から夏にかけて生息するとされている。伊崎国有林の生息抑制区域は約18ヘクタールあり、猟友会の12人がカワウのふんで白色に変わった木々の道を通り抜け、無数に飛び交うカワウを狙い、銃音を響かせた。
 滋賀県などによると、カワウによる河川や琵琶湖に住む魚の捕食の被害は年間約17億円に上り、竹生島の森林の約6−7割、伊崎国有林の約3割が、枝折れなどの被害を受けているという。

■長浜・葛籠尾崎でカワウ営巣地 漁業や山林に被害拡大の恐れ(ChunichiWeb滋賀)
 琵琶湖最北部に浮かび、国内最大のカワウの集団営巣地(コロニー)がある長浜市の竹生(ちくぶ)島。2キロ北の対岸にある葛籠(つづら)尾崎(長浜市)でもコロニーが初めて確認された。竹生島では、アユなどが食べられる漁業被害が深刻化、ふん害により山林も枯死している。今後、葛籠尾崎でも被害拡大の恐れがあり、関係者を悩ませる。
 昨年8月と今年4月に漁業関係者や湖北野鳥センター(同市)の職員らが、葛籠尾崎の山林で群れを目撃。野生動物の調査会社「イーグレット・オフィス」(米原市)が5月9日に調べたところ、山林幅350メートルほどの範囲に、約820羽、268個の巣を確認した。既にふん害で枯れかかった樹木もあった。
 県によると、琵琶湖のカワウの生息数は、竹生島と、伊崎半島(近江八幡市)を合わせ3万〜4万羽。周辺漁場では、アユなどが食べられる被害が見られ、県は昨春の個体数調査から食害を県全体で17億円とみている。竹生島では、ふん害や巣作りの際の枝折りで、山林14ヘクタールのうち杉やヒノキなど6〜7割が枯死した。
 営巣地拡大は2008年度に中断した銃器駆除を09年度に再開した影響が考えられ、湖北野鳥センターの担当者は「竹生島のコロニーに人が出入りするのを嫌がり、葛籠尾崎に移ったのではないか」とみる。イーグレット・オフィスは「テンやアライグマといった天敵が現れない限り、被害が広がる恐れがある」と指摘する。
 県の特定鳥獣保護管理計画は、コロニーを確認した場合、駆除すると定めており、県自然環境保全課の担当者は「できるだけ増やさないようにしないといけない。対策を検討したい」と現場の個体数調査を始めた。(浅井弘美)

10/05/16

■琵琶湖の形「びわこぐま」 大津の会社がキャラ着ぐるみ(YomiuriOnLine滋賀)
 大津市の機械設計・製作会社「フエンテ」が、琵琶湖をかたどったゆるキャラ「びわこぐま」の着ぐるみを作った。
 同社の石津毅社長(42)が「滋賀を活気づけよう」と考案。昨年にキャラクターのイラスト入りTシャツを販売したところ、人気だったことから着ぐるみも登場させた。各地のイベントを「勝手に応援」していくという。
 商品の売り上げの一部は、県が環境保護目的で設けた「マザーレイク滋賀応援基金」に寄付する。石津社長は「琵琶湖の形をしっかり記憶してもらえるかも」と話していた。

■ニッポン密着:おさかなポストで「放流やめて!」 タマゾン川に熱帯魚(毎日jp)
 東京と神奈川の境界を流れる多摩川の中・下流域で、外来魚が次々と見つかっている。観賞魚ブームを背景に飼育しきれなくなって捨てられ、越冬するケースもあるという。見かねた地元住民は、魚を引き取って飼育先を探す「おさかなポスト」を設置、放流しないよう呼びかけている。人間のエゴが生んだ珍現象を追った。【竹内良和】
 おさかなポストがあるのは、多摩川沿いの稲田公園(川崎市多摩区)。川崎河川漁協総代の山崎充哲(みつあき)さん(51)が05年、漁協のいけすの一角に設置した。
 ポストは奥行き7メートル、幅4メートル。胴長姿の山崎さんが先のとがった口をつかんでその魚を引き上げると、1メートルはある巨体で水面をたたいた。北米原産の古代魚・ロングノーズガーパイク。1匹は2月に網にかかり、もう1匹はポストに“投函(とうかん)”された。ノコギリのように鋭い歯は、ナイロンの網さえ引きちぎる。
 「多摩川は外来魚のデパート。アマゾン川をもじって『タマゾン川』とも呼ばれている」。山崎さんは嘆いた。
 高度成長期に家庭排水の垂れ流しで水質悪化が深刻化した多摩川。下水処理場の整備が進んだおかげで水質が改善し、10年ほど前からアユが遡上(そじょう)するようになった。一方で、熱帯魚なども見られるようになった。処理水の大部分は温かい家庭排水で、川の水温も上昇。環境の変化も生息を後押しする。
 山崎さんが捕獲した外来魚は、グッピーやエンゼルフィッシュといった代表的な観賞魚から、ピラニアやアロワナなど約200種に上る。一部は繁殖し、水温が比較的高い処理場付近で越冬しているとみられる。
 おさかなポストには、春の引っ越し時期を中心に年間約1万匹が寄せられるという。山崎さんが自宅でいったん保護した後、趣旨に賛同したポストの会員や学校に引き取ってもらう。
 それでも放流は後を絶たない。ガーパイクがつがいで泳ぐ姿も確認され、体内からアユも見つかった。国内では確認例がほとんどなかった病気も出ている。「ガーが大繁殖するんじゃないかと心配だ」
    □
 世界各地から数百種の魚を輸入、販売している都内最大級の観賞魚専門店「トロピランド町屋店」(荒川区)。600本の水槽が並ぶ店内では、いけすで暴れたガーパイクの仲間のアリゲーターガーパイクが、1980円で売られていた。まだ10センチ弱の稚魚だが、値札には「軽く1メートルを超すので、ゆとりをもって大きな水槽で飼いましょう」と注意書きもある。
 店員の太田智之さん(35)によると、一部の観賞魚は飼育が難しいことを口頭でも説明しているが、客の責任感は薄いという。「多くの人はインテリアやアクセサリー感覚。絵画のようなものだ」と肩を落とす。
 では、飼うのをやめるときはどうするのか。関係者は「水洗トイレに流したり、生ゴミと一緒に捨てたりする人もいるが、そうできない人は、川にこっそり流しているようだ」。
    □
 8日午後7時、山崎さんの携帯電話が鳴った。「飼えなくなった魚を引き取ってもらえるんですか」。3時間後、川崎市の小田急生田駅で落ち合うと、学生風の男性が青い発泡スチロールの箱を抱えていた。中には体長約30センチの外国産ナマズ。男性は「水槽も小さくなって、これから引っ越しもある……」と話した。「安心して」と声をかけると、男性は涙を浮かべた。
 最近は不況やリストラによる転居で、ポストを使う人も目立っているという。「ペットがかわいそうだからといって、放流するのは『無知なる善意』だ」。子どものころから多摩川で遊び、アユの遡上を喜ぶ山崎さんは語気を強めた。
    ×   ×
 おさかなポストの利用は無料。ただ、熱帯魚はそのまま入れると死ぬ可能性もあるため、山崎さんは事前に電話連絡(090・3209・1390)を求めている。
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引き取りシステム確立を
 熱帯魚の輸入が盛んになったのは、1960年代から。当初は飼育機材も高いため富裕層の趣味にとどまっていたが、90年代にブームが到来。熱帯魚が主人公のディズニー映画「ファインディング・ニモ」(03年)で人気に拍車がかかった。低価格化などにより、近年は「子どもがお年玉で飼い始める」(専門店)ほど愛好家のすそ野が広がっている。
 放流問題を受け、卸売業者などでつくる「日本観賞魚振興会」は07年から観賞魚の引き取り事業を始めたが、小売店の協力は十分得られていないのが実情だ。
 市販の観賞魚は、ブラックバス(オオクチバス)のように在来種の生態系を損ねる「特定外来生物」に指定されていないため、法的に飼育や放流の規制がない。環境省は「実害の報告はほとんどない」として、河川に生息する観賞魚の実態調査はしていない。
 外来魚問題に詳しい東京海洋大の丸山隆助教(魚類生態学)は「飼育には倫理上の責任も伴うのに、本来は生き物を趣味にしない人まで観賞魚ブームに乗った。放流は現実逃避の手段だ」と批判。「民間業者の引き取り事業には強制力がなく、うまくいかない。行政も協力しシステムを確立すべきだ」と話す。

■災害時救援:小型船で 県協会が体制作り 陸路途絶でも水路から(毎日jp滋賀)
◇「湖国ならではの活動を」
 県内のマリーナ17社でつくる県小型船協会は、大地震などで陸上連絡網が断たれた際、プレジャーボートで孤立化した集落への物資搬送やけが人を救急搬送するための防災体制作りを始めた。湖岸近くの救急施設や食料品店を列挙した防災地図も年内に完成させる方針。同協会は「大型客船に医療機器を運び込めば浮かぶ病院にもなる。湖国ならではの船の利点を生かしたい」と意気込んでいる。【稲生陽】
 国や県の想定では、今後30年間の発生確率が1〜3%とされる琵琶湖西岸断層北部を震源とした大地震が早朝に起きた場合、住宅9万戸が全半壊し、約900人が死亡、重傷者も600人以上に上る。
 一方、プレジャーボートなど小型船舶は浅瀬や小さな水路にも入れることから阪神大震災でも救助活動で効果を発揮した。震災2日目に堺市経由で現地入りした同協会の林良訓副会長(49)は「桟橋や港が少しでも残っていれば船はすぐ救助に入れる」とメリットを強調する。
 協会は、所属マリーナに船を置く所有者らにも呼びかけ、既に災害時に出動する協力艇10艇を登録。防災地図が完成するまでに20艇ほどに増やしたい考えだ。また、宿泊設備などを備えた県内の大型客船にも協力を要請している。
 琵琶湖汽船運航管理者の桂陽三取締役は「大型船には水や発電機もあり、救助活動での有効利用が可能。今後、県にも船の災害時利用を働きかけていきたい」と話している。

■タウンたうん:「遣唐使船」で川下り楽しむ−−佐賀(毎日jp佐賀)
 嘉瀬川の川開きが15日、佐賀市久保田町の河川敷で行われ、久保田幼稚園の園児など約100人が朱色の「遣唐使船」に乗って初夏の川下りを楽しんだ。
 この日は嘉瀬川の水資源保護を目的とした「外来魚WANTED(指名手配)作戦」も行われ、約30人がブラックバスやブルーギルなどの外来魚を釣り上げた。
 川下り船は11月まで。1隻8000円で、2人から運航。嘉瀬川観光開発振興会(0952・24・2442)に事前予約が必要。【田中韻】

■川下りシーズン 嘉瀬川で川開き 外来魚釣り大会も(佐賀新聞ひびのニュース)
 嘉瀬川の川開きの式典が15日、県立森林公園西の船着き場で開かれた。遣唐使船を使った「観光川下り」のシーズン到来。関係者約100人が参列し、水の安全を祈願した。
 毎年8月に「遣唐使船レース」を開催している遣唐使船レース推進協議会と鑑真和上顕彰会が主催。式典では神事や九州の川をたたえる相撲甚句の披露があり、鑑真和上顕彰会の井本勇特別相談役が「日常生活に欠かせない水と川のかかわりを再認識し、大切にしたい」とあいさつした。
 その後、観光川下りのスタートとなる遣唐使船パレードが華やかに出発。地元久保田保育園の園児ら関係者は川辺の新緑や花をめでながら、約6キロ、1時間ほどの遊覧を楽しんだ。
 観光川下りは鑑真和上が中国から日本に苦難の末渡航し、嘉瀬津(佐賀市嘉瀬町)にも上陸して仏教の戒律を伝えた功績をたたえ、毎年5〜11月に行われている。乗船料は大人500円、子ども300円。2日前までに予約が必要。申し込み・問い合わせは嘉瀬川開発振興会、電話090(7979)7153へ。
 嘉瀬川川開きを記念し、外来魚のブラックバス、ブルーギル釣り大会が嘉瀬川流域で開かれた。家族連れなど約100人が参加。柔らかな日差しを浴びながら、外来魚に的を絞って釣り糸を垂れた。
 大会は、フナやハヤなど嘉瀬川の在来魚の生態系に悪影響を与えている外来魚の駆除を目的に、今年初めて川開きに併せて企画した。
 嘉瀬川でよく釣りをするという男性は「楽しむだけでなく、環境保全にも役立てると一石二鳥ですね」と話した。

■遣唐使船で遊覧満喫 嘉瀬川 川開きで安全を祈願(YomiuriOnLine佐賀)
 今年の遣唐使船観光川下りの安全を祈願する川開きが15日、佐賀市の県立森林公園西の「遣唐使船船着き場」で行われた。約100人の招待客が乗船し、今年最初の川下りを楽しんだ。
 船着き場周辺は、幾多の苦難を克服して渡来した中国の高僧・鑑真和上が上陸した場所と伝えられており、毎年8月には遣唐使船を模した全長約10メートルの船でレースが行われている。
 川開きで、主催した鑑真和上顕彰会の井本勇特別相談役は「嘉瀬川は宝の川。次の世代に守り伝えていかなければならない」とあいさつ。招待客が玉串をささげるなどして安全を祈願した。その後、9隻の遣唐使船に乗船し、往復約12キロ、約1時間の遊覧を楽しんだ。
 この日は、ブラックバスやブルーギルなどの外来魚を駆除するための釣り大会も行われ、約100人の釣り人が参加した。
 遣唐使船による観光川下りは11月末まで行っている。1隻8000円で、2日前までに予約が必要。問い合わせは嘉瀬川観光開発振興会(0952・24・2442)へ。

■琵琶湖のために釣るぞ 草津で外来魚駆除大会(YomiuriOnLine滋賀)
 ブルーギルやオオグチバスなど琵琶湖に生息する外来魚を楽しみながら排除する「外来魚駆除釣り大会」(県主催)が15日、草津市下寺町の市志那中湖岸緑地で開かれた。
 2003年施行の「県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例」で外来魚のリリース禁止が定められて以来、毎年開いている。
 この日は県内外の親子連れら91人が参加。ブルーギルの好むエビを餌につけ、釣り糸を垂らしていた。釣り上げた外来魚は計21・3キロにのぼり、魚粉にして堆肥(たいひ)として再利用される。
 釣り歴3年という高島市立安曇小4年、門田(もんでん)一峰君(9)(高島市城山台)は「ブルーギルは引きがいい。琵琶湖のためにもどんどん釣りたい」と笑顔を見せていた。
 県水産課によると、琵琶湖の外来魚生息量は推定約1400トン(2008年度末)という。

10/05/14

■木曽三川に“外来種”西日本型 オイカワすみ分けピンチ(ChunichiWeb)
 東海3県を流れる木曽三川や矢作川、鈴鹿川などに生息するコイ科の淡水魚オイカワに、西日本型の遺伝子を持つ魚が交じり、一部の水域では在来種が消えたおそれがあることが、岐阜大の向井貴彦准教授(魚類生態学)の研究室の調査で分かった。釣り用に放流される琵琶湖のアユに交じって広がったとみられ、向井准教授は「国内でも他地域から来れば“外来種”。交雑が進めば、何百万年もかけてつくられた多様性が失われる」と警告している。
 オイカワは関東以西の川や湖に生息。体長15センチほどでシラハエ、ヤマベなどとも呼ばれる。
 同研究室が2008、09年に九州大などと35都府県でオイカワのミトコンドリアDNAを調査。関東から三重県伊勢地方に生息する東日本型、三重県西部から中国・四国の西日本型、九州型の3タイプに分類された。200万〜100万年前に分かれたらしい。
 愛知、岐阜全域と三重の一部は本来、東日本型。しかし、揖斐川上流の久瀬ダム(岐阜県揖斐川町)のオイカワは5匹すべて、木曽川上流の丸山ダム(同県八百津町)では13匹のうち6匹(46%)が西日本型だった。これに長良川を含む木曽三川全体では20地点の182匹のうち28匹(15%)が西日本型。愛知県の矢作川や豊川、三重県の鈴鹿川でも1〜5割を占めた。
 西日本型が見つかった川の多くはアユ釣りが盛んで、琵琶湖産の稚アユを放流。放流が少ない庄内川水系の51匹はすべて東日本型だった。
 琵琶湖のアユは全国で放流され、西日本型のオイカワは各地の河川で確認。東日本型の分布域では調査地点の49%、九州型の分布域でも20%を占めた。3つの型の間で、姿や性質に明らかな違いは確認されていないが、向井准教授は「DNAが違えば必ず違いがある」と指摘する。
 琵琶湖のアユが放流される際、ハゲギギ、ヌマチチブ、ゼゼラ、トウヨシノボリ、カワムツなどの魚も交じっており、全国で在来種と交雑している恐れがある。

■漁船5隻から船外機が盗難 高島の北船木漁港(京都新聞電子版)
 13日午前4時ごろ、滋賀県高島市安曇川町北船木の北船木漁港で、近くの漁業橋本武さん(69)が係留していた漁船から、発動機とスクリューが一体となった船外機がなくなっているのを見つけた。
 高島署の調べによると、同港と近隣の船だまりを含め、5隻の船から船外機計5台(約140万円相当)が盗まれていたという。いずれも船体に固定していたボルトがはずされていた。同署は12日午後1時半ごろから13日午前9時半ごろまでの間に盗まれたとみて調べている。

10/05/13

■にじ:故郷に戻して(毎日jp愛知)
 名古屋市内で7日にワニガメが捕まった。危険なあごを持っている。「憎いやつ」と思った私の心を見透かすように、愛知学泉大の矢部隆教授(生物生態学)は、「悪いのは無責任に輸入し、捨てる人間の方」と話した。
 矢部教授によると、ワニガメは国内では繁殖していない。同じ種でも交雑などが進むと、遺伝子が変異し、元の生息地に戻すことは難しくなる。現状のワニガメなら、故郷の南米に帰せる可能性は残っているそうだ。
 小学生のころ、北米産のミドリガメを飼っていた。「自然に返そう」と考え、池に放してしまった記憶がある。ペットとして出回ったミドリガメを捨てる人が増え、在来種の生態を脅かすとして、環境省は取り扱い注意を促す「要注意外来生物」に指定した。ただ、国内で大量に生息し駆除が難しいため、輸入や飼育を規制する「特定外来生物」にはできないそうだ。
 ワニガメは国内で繁殖が進めば、処分されてしまうようになるだろう。悲しげな目をしたワニガメは「取り返しがつかなくなる前に、故郷に戻して」と訴えているようだった。【稲垣衆史】

■カミツキガメ:また出た 彦根市以北では初(毎日jp滋賀)
 県は12日、彦根市須越町の水田でカミツキガメ1匹を捕獲したと発表した。県内では91年以降、18匹見つかっているが、彦根市以北では初めて。ペットが捨てられた可能性が高いとみている。
 県によると、捕獲されたカミツキガメは甲羅の長さが20センチ。10日午後5時50分ごろ、散歩中の近くの男性が捕まえた。今月6日にも大津市の太間川で1匹が捕獲されている。
 カミツキガメは外来生物法の特定外来生物に指定され、放流すると、個人で最高懲役3年か300万円の罰金が科せられる。【南文枝】

■龍ケ崎 白鳥の水かきにルアー針 救助作戦(asahi.com茨城)
 龍ケ崎市豊田町の旧小貝川(三日月沼)で、白鳥の水かきにルアー針が引っ掛かっているのを近くの住民が見つけた=写真、小山茂夫さん写す。住民たちは13日、ボートを出して針を取り除くことになった。
 白鳥は沼の留鳥で、現在はつがいの2羽がすみ着いている。メスは抱卵中で、被害にあったのはオスだ。いつもならパンくずを投げ与えると、すぐそばまでやって来るが、「手負い」のためか、警戒気味だという。
 白鳥は同市の鳥。昨年も1羽が釣り糸に絡まり、その後、姿が見えなくなったという。沼はヘラブナやブラックバスの釣り場として知られ、釣り人のマナーが問われている。

10/05/12

■ボートに白骨遺体 死後1年以上経過か 大津市の琵琶湖沿岸(msn産経ニュース)
 11日午前10時45分ごろ、大津市北比良の琵琶湖沿岸の砂浜で、シートを掛けたモーターボートの中に白骨化した遺体があるのを、ボートを見に来た自動車修理業の男性(65)が発見し、大津北署に通報した。
 同署によると、遺体は、性別や年齢は不明。死後1年以上経過しているとみられ、紺色のジャージーに茶色の運動靴を身に着けていた。そばに、灰色の上着やたばこの入ったボストンバッグもあった。身元を示す所持品はなかった。
 同署は司法解剖して死因を調べるとともに身元の確認を進める。

■琵琶湖のイサザからヒ素 暖冬の影響か、愛媛大調査(ChunichiWeb)
 琵琶湖の深層部で大量死していたハゼ科の小魚イサザの死骸に有毒の無機ヒ素が高濃度で含まれていたことが11日、愛媛大沿岸環境科学研究センターなどの調査で分かった。暖冬の影響で水の循環が滞ったのが原因とみられるという。
 同センターによるとイサザ漁は比較的浅い層で操業されるため、食べても人体に影響が出ることはないとみられる。
 調査を担当した同センターの田辺信介教授(環境化学)は「地球温暖化や水質汚濁が原因となっているのは間違いない。放置すれば琵琶湖の生態系全体に影響が出る」と話している。
 琵琶湖固有種イサザ(体長5〜8センチ)の死骸は2007年12月、水深約90メートルの湖底で見つかった。死骸からは無機ヒ素が平均で通常の18・6倍、マンガンが104倍の濃度で検出された。
 田辺教授によると、琵琶湖底が酸素の乏しい状態となり、泥に含まれていたヒ素やマンガンの酸化物から酸素が奪われ水中に溶け出し、呼吸を介してイサザの体内に蓄積したとみられる。(共同)

■琵琶湖:湖底のイサザから高濃度ヒ素 貧酸素化で溶出、県「魚は安全」(毎日jp滋賀)
◇引き続き水質監視
 琵琶湖最深部で大量死したイサザの死骸(がい)から有毒の無機ヒ素などが高濃度で検出されたことが分かり、県は11日会見し「ヒ素とイサザの死因を結び付けるには調査が不十分。湖底以外のヒ素濃度に問題はなく、琵琶湖の魚は安全」と強調した。引き続き水質を監視するという。研究者らは「湖底で高濃度のヒ素が溶出しているのは事実。早急に対策を取るべきだ」と指摘している。【稲生陽、安部拓輝】
 イサザの死骸は07年12月、水深約90メートルの北湖の底で見つかった。県の依頼を受けた愛媛大が調べたところ、死骸から平均19・3ppmの無機ヒ素を検出。別の水域の生きたイサザからも平均1・03ppmを検出した。同大は「死因がヒ素か酸欠かは特定できないが、生きたイサザもヒ素濃度が高い。放置すべきではない」と話す。
 愛媛大と共同研究した県琵琶湖環境科学研究センターは、湖底から1メートル上の水質調査ではほとんど影響がないことから「酸欠で死んだイサザが沈み、湖底のヒ素が死骸に浸透した」と推定する。ヒ素などを検出した分析結果は08年3月に県に伝えられたが、県は「調査が不十分」として公表していなかった。地球温暖化で琵琶湖の水の循環が止まり、湖底の貧酸素状態が進んだ場合の影響について、県は「分からない」としている。
 近畿農政局によると、イサザの08年の漁獲量は約19トン。今回の問題について、湖北で漁業を営む男性(57)は「私たちにとっては死活問題。県や大学は解決策を示すべきだ」と訴えた。別の漁業の男性(50)は「湖に酸素を送り込むには湖底だけでなく、琵琶湖周辺の川を含めた全体の環境を考える必要がある」と話した。

■外来魚の釣り大会:初開催 遣唐使船レース推進協、15日に(毎日jp佐賀)
 嘉瀬川の“遣唐使船”川下りシーズン到来を告げる川開きが15日、県立森林公園西の船着き場であるのに合わせ、外来魚を対象とした釣り大会が初めて開かれる。川開きを主催する遣唐使船レース推進協議会が、釣り人への啓発や外来魚駆除を兼ね「外来魚WANTED(指名手配)作戦」と題して企画した。
 協議会によると、嘉瀬川では近年、ブラックバスやブルーギルなどの外来魚の増加が目立っており、フナやウナギなどが激減しているという。ブルーギルは広く生息しており「フナを釣ろうと思っても、3分の2はブルーギルが釣れる有り様」と協議会。
 当日は午前8時から川開き会場で参加を受け付け、嘉瀬川下流の久保田みどり橋−JR嘉瀬川鉄橋間の両岸で正午までの間に釣れたブラックバスとブルーギルの体長を競う。釣れた外来魚はすべて川開き会場まで持ち帰って計量。上位3位以内には、1万〜3000円相当の米などの物産が贈られる。
 参加無料、先着100人。疑似餌、生き餌は問わない。雨天中止。問い合わせは協議会の溝口さん090・7929・7153。【竹花周】

■稚アユの敵 外来魚を駆除(中國新聞ネット版)
 東広島市河内町の沼田川漁協は11日、沼田川上流域で外来魚の駆除を始めた。これまで秋に行ってきたが、遡上(そじょう)を始めた稚アユを守る効果が大きいとみて、初めて春に実施した。
 三原市との境近くで組合員9人が、ボートで約30メートルおきに6枚の網を仕掛けた。竹の棒で川上から水面をたたき、ブラックバスやブルーギルを追い込んで捕獲した。
 水が濁り駆除は計22匹にとどまったが、ブラックバス12匹はいずれも卵を持った雌だった。来週も実施し、春の駆除を定着させる。
 沼田川漁協は4月、流域に約12万匹の稚アユを放流。成長前に肉食の外来魚に食べられるのを防ごうと、2003年から始めた秋の駆除を春に変えた。

■ふなずし「塩切り」直売(YomiuriOnLine滋賀)
 琵琶湖の固有種・ニゴロブナを漁獲している県内の3漁業協同組合が、伝統食「ふなずし」の普及を目指し、米に漬け込む直前の「塩切り」の直売を始めた。県漁連は「各家庭の味がある湖国伝統のふなずし作りに、挑戦してほしい」としている。塩切りは、ニゴロブナのうろこと内臓を取って約3か月間、塩漬けにした状態。これを夏場に米に漬け込むと、年末年始にふなずしができ上がる。
 県水産課によると、稚魚の放流や外来魚駆除などで、ニゴロブナの漁獲量は2008年度で39トンと、前年度比1・4倍に増えている。しかし、その一方で調理方法がわからない人も多く、消費拡大につなげようと県漁連などが企画した。
 沖島(近江八幡市、0748・33・9511)、彦根市磯田(彦根市、0749・25・1460)、西浅井(長浜市、0749・89・0010)の3漁協で予約を受け付ける。1キロ4500円前後(送料別)。希望者には、漬け込みの方法も教えてくれる。問い合わせは各漁協へ。

10/05/11

■琵琶湖温暖化 魚介類へ大きな変化 彦根・滋賀県水産試験場(京都新聞電子版)
 滋賀県水産試験場(彦根市)が、温暖化による気温上昇で琵琶湖の水温が高くなった場合の魚介類への影響を調べたところ、ビワマス稚魚の生存率が下がり、アユは産卵ピークが遅くなるとの試算結果が出た。セタシジミは現在より漁場が広がる可能性があり、いずれも大きな影響を受けるという。
 ビワマスの調査は、水温23〜8度の8段階の水温に設定した水槽で、ふ化した稚魚がえさをとり始めるまでの約2カ月の生存率を調べた。天然では1〜3月の冬場にあたり、醒井養鱒場(米原市)のビワマス飼育水温と同じ水温12度では生存率84%だったが、13度で58%に急減、15度では33%にまで減少したという。
 ビワマスは川の瀬切れや護岸などで遡上しにくいため、河口に近く水温が上がりやすい下流域での産卵が増えているという。担当者は「冬場に水温13 度以上というのも、将来的にあり得ないとは言えない。季節による水温の変動を加え、さらに温暖化の影響を調べたい」とする。
 アユについても、気温が6度上昇すると、産卵のピークが現在の9月中旬から10月上旬にずれ込むことが分かった。
 一方、セタシジミは夏場の産卵に適した水温20度以上の層がより深くなり、漁場が広がる。ただ、酸素が豊富な表層水が冷えて沈み込む全循環が暖冬で不十分になると、えさのプランクトンが減って悪影響が生じる可能性もあるという。

10/05/10

■ふなずし 家庭で継承を 滋賀県漁連がニゴロブナ塩切り販売(京都新聞電子版)
 滋賀県漁業協同組合連合会は、ふなずしの材料となる塩切り(塩漬け)した琵琶湖産ニゴロブナの販売を始めた。ニゴロブナの漁獲量が復活の兆しを見せていることから、家庭でも天然ものを使ったふなずしを作ってもらい、湖国の食文化継承を目指す。
 塩切りは、ニゴロブナの内臓を除き、塩に漬け込んだ状態をいう。内臓をうまく取り出すには技術が必要で、塩切りのフナがあれば、ふなずし作りに取り組みやすいことから、消費拡大を狙い販売を企画した。
 県水産課によると、琵琶湖のニゴロブナ漁獲量は1990年には143トンだったが、外来魚の繁殖などで年々減少。97年には18トンにまで落ち込んだ。フナの値段高騰で、ふなずしを漬ける家庭が減り、作り方の伝承も途絶え気味という。
 ただ、県と漁連などが外来魚の駆除やニゴロブナの稚魚放流に取り組んだ成果もあって、2008年には39トンまで回復している。
 塩切りは1キロを4000円前後で、沖島、彦根市磯田、西浅井の各漁協で販売する。ふなずしを作るには、夏場に塩切りを洗ってご飯に漬け込み、数カ月発酵させる必要がある。希望者には飯漬けも指導する。漁連は「自分でつくる琵琶湖伝統の味は格別。ふなずし作りにぜひ挑戦してほしい」としている。

10/05/09

■地域固有性の保存 人間も「生態系の一部」(岐阜新聞Web)
 水を抜いた池から現れたのは、特定外来生物の代表格である大量のブラックバスとブルーギル。在来の生き物はマブナ、ナマズ、スジエビがわずかにいたにすぎなかった。関市の農業用ため池「中池」で昨年11月に行われた外来種駆逐作戦は市民に水面下で広がる外来生物の威力を突きつける結果となった。
 ブラックバスとブルーギルはともに北米原産の淡水魚。釣り人に人気で各地の池に放流されたが、捕食力が強く、放された池からは在来種が次々に姿を消した。岐阜大学地域科学部准教授の向井貴彦さん(39)は「中池に在来種がいないのは明らかにバスとギルの影響。上流の水路にいるメダカなどの小魚が、池に入るといなくなる」と指摘する。
 「釣りがいけないのではない。日本には地域の自然に合わせた釣り文化がある。むしろ自然と触れ合える遊びとして子どもたちに残したい」。関市のNPOふるさと自然再生研究会理事長の三輪芳明さん(58)は駆除に反対する釣り人らをこう諭した。同会は東海地方に生息する絶滅危惧(きぐ)種の淡水魚ウシモツゴを中心に在来種の保護を行う。「この30年ほど、ウシモツゴのような商品になりにくい魚は雑魚として扱われた。食糧難の時代は貴重な栄養源として食べてさえいたのに。人間も鮎もウシモツゴも同じ生態系の一部。人間の都合で絶滅させていいはずがない」
 約150種の特定外来生物は多くが食用や観賞用に人間の手で輸入された。アライグマやオオキンケイギクなど、県内でなじみのある名もみえる。さらに、問題は海外からの流入に限らない。「同種の生物でも、遺伝子レベルでは地域ごとにかなりの違いがある。この地域固有性が、無秩序な放流などでどんどん失われている」(向井さん)
 在来種の絶滅や地域固有性の喪失が人間に及ぼす影響は未知数。だが、三輪さんはこう警鐘を鳴らす。「人間も多様な生態系の一部として自然にはぐくまれてきたことを忘れてはいけない。その多様性が失われることに想像力を働かせてみてほしい」。地域の風土を形づくり、人間の営みを支え続ける自然をどんな姿で子どもたちに伝えるのか。現代に生きる一人一人がその責任を負っている。(ぎふ海流取材班)

10/05/08

■イルカをまねた新魚群探知機(NHKニュース)
イルカが出す音をまねることで、魚がいるかどうかだけでなく、魚の数や大きさ、種類までもわかる新しいタイプの魚群探知機の実験が、千葉県の沖合などで行われていて、将来、漁業への応用が期待されています。
この実験は、茨城県にある独立行政法人の水産工学研究所と、兵庫県の船舶機器メーカーが共同で千葉県館山の沖合などで3年前から行っているものです。魚群探知機は、音を出した際に魚の群れに当たって跳ね返ってきた音を画像にしますが、従来のものでは、群れ全体を大きな固まりとしてしか把握できませんでした。これに対して、実験中の魚群探知機では、音を出す時間の長さを従来の10分の1の2万分の1秒程度にまで短くすることで、魚を1匹ずつ区別することが可能になったということです。また、水槽の中で行った実験では、魚の種類によって跳ね返ってくる音が異なることがわかっていて、今後、群れの中の魚の数や大きさ、種類が区別できる探知機の開発を進めることにしています。使われている音の長さや周波数は、イルカが出している音をまねしてつくったということです。水産工学研究所の赤松友成チーム長は「魚の種類や大きさが事前にわかれば、必要以外の魚を取らないようにするといった魚の資源管理ができるうえ、漁業のコスト削減にもつなげられる」と話しています。

■カミツキガメ:太間川で捕獲、ペットを放流か 県、繁殖調査へ(毎日jp滋賀)
 県は7日、大津市下阪本5の太間(たいま)川で北米原産のカミツキガメが捕獲されたと発表した。付近では昨年3月にも2匹捕獲され、県は自然繁殖していないか近く川底を調査する方針。
 県自然環境保全課によると、太間川は幅約2メートル。近くの中学生が6日朝、ナマズをとろうと琵琶湖の河口付近に仕掛けていたかごに入っているのを見つけ、琵琶湖博物館に連絡した。県内の捕獲は91年以降16例目。
 甲羅の長さは21センチ。昨年捕獲した2匹は20センチと31センチだった。カミツキガメは約10年で約50センチまで成長するという。は虫類に詳しい京大大学院理学研究科の疋(ひき)田努教授は「繁殖しているとすればふ化したばかりの個体が見つかるはず。ペットが放流された可能性が高い」と話す。
 カミツキガメは外来生物法の特定外来生物に指定され、放流すると個人の場合、最高で懲役3年か300万円の罰金が科せられる。【安部拓輝】

■カミツキガメ 大津で1匹捕獲(YomiuriOnLine滋賀)
 県自然環境保全課は7日、大津市下阪本の太間川で、北中米原産の特定外来生物「カミツキガメ」1匹(体長29センチ、甲羅の直径21センチ)が見つかったと発表した。県内での捕獲は1991年以降、18匹目となる。
 同課によると、市内の男子中学生が6日朝、ナマズを釣るために仕掛けておいた針にかかっていたカミツキガメを捕まえ、同課職員に引き渡した。太間川では2004年4月、09年3月にもカミツキガメが発見されている。飼育や輸入は原則禁止されており、同課は「生態系へ悪影響を与えるほか、人に危害が及ぶ恐れもあるので、絶対に放たないでほしい」としている。

10/05/07

■過去40年で最低 和歌山県の漁業(紀伊民報AGARA)
 2009年の和歌山県の海面漁業・養殖業生産量は3万259トン(前年比19%減)と過去40年で最低だったことが和歌山農政事務所の調べで分かった。
 漁獲量は2万7118トンで前年より6036トン(18%)減少。ピーク時(1986年)の34%に落ち込んだ。
 中・小型の巻き網の不振でサバ類は26%、ムロアジ類は29%減少。シラスやサンマも軒並み減少している。景気低迷で魚価も下落した。 
 県資源管理課は「漁業者は積極的に朝市を開くなど危機感を持っている。県も水産物のブランド化などを図り、ネット販売や量販店への直接販売で流通改革を進めたい」と話している。
 養殖業生産量は3141トンで前年より862トン(22%)減少。ピーク時(88年)の36%にとどまっている。主力のマダイが22%減少したことが大きい。価格も生産単価ぎりぎり程度に低迷しているという。
 県は品質改善や生産性向上に意欲のある生産者グループを支援。串本町の生産者らが梅のエキスを餌として与えている高付加価値の「紀州梅まだい」は県内の量販店や関東のすし店などに出荷され、問い合わせも増えているという。

■電気ショッカーボート:新手の外来魚駆除、県が導入 特定魚だけ捕獲(毎日jp埼玉)
◇名栗湖などで調査、効果的使用法探る
 在来種の生態系を脅かすブラックバスなど特定外来生物の対策で、県農林総合研究センター水産研究所(加須市)は、水中に電気を流し一時的にまひさせる「電気ショッカーボート」を導入し、飯能市の名栗湖などで駆除に向けた調査をしている。少人数で特定外来魚だけを捕獲する効率性から県外各地で広まりつつあり、同研究所は水温や電気伝導度などのデータを集め効果的な使用法を探る。
 研究所によると、ボート先端に取り付けた電極ワイヤから数百ボルトの電気を周囲2〜3メートルの水中に流しながら岸沿いを周回し、感電した特定外来魚を網で捕獲。これまでの調査では、在来種も感電するが間もなく回復、従来の刺し網よりダメージが少ないという。
 同様のボートは北海道立水産孵化(ふか)場(現さけます・内水面水産試験場)が04年に導入したのを皮切りに、環境省皇居外苑管理事務所や宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団などが使用した。全国内水面漁協連合会も加盟漁連などに貸し出す方針。
 県は、国の委託を受け名栗湖でコクチバス(ブラックバスの一種)の駆除を研究しており、09年に約210万円で購入した。
 同年8月〜今年4月、名栗湖を中心に県北の農業用調節池や水郷公園、名栗湖下流の入間川の計11カ所で稼働させた。9月の名栗湖ではコクチバス215匹を捕獲した。秋が深まると、電気の及ばない深場に移り同湖でも数匹に減ったが、比較的浅い大亀沼(越生町)では2月、落ち葉の下などに隠れていた魚が電気ショックで飛び出し、ブルーギルなど868匹が捕獲された。
 研究所は「データを蓄積し、今後ボートを導入する団体などがあれば助言も検討したい」としている。【鈴木賢司】

■交通死亡事故多発で警報(YomiuriOnLine滋賀)
 大型連休を中心に県内で交通死亡事故が多発したことから、県と県警は6日、「交通死亡事故多発警報」を発令した。12日まで、シートベルト着用などの呼びかけや交通違反の取り締まりを強化する。
 県などによると、4月30日から5月5日までに県内で7件の死亡事故が発生。高齢者5人を含む7人が死亡した。
 県警は期間中、飲酒運転や速度超過など悪質な違反のほか、一時停止違反などの取り締まりも強化する。

■外来魚釣って駆除(YomiuriOnLine大阪)
9日、城北わんどで催し
 淀川を国の天然記念物・イタセンパラなどがすむ川に戻そうと、外来魚の問題に取り組む「琵琶湖を戻す会」(高田昌彦代表)は9日、大阪市旭区の淀川左岸の城北わんどで「外来魚駆除釣り大会」を実施する。同川のわんどでは現在、8割がブルーギルで占められるようになっているといい、高田代表は「危機に直面している淀川の現状を知ってほしい」と、参加を呼びかけている。
 琵琶湖を中心に外来魚駆除に取り組んでいる同会では、2006年から毎春、同わんどで駆除釣り大会を行っている。昨年は過去最高の351人が参加し、北米原産のブルーギル1685匹(重さ35・7キロ)、ブラックバス61匹(12・4キロ)が釣り上げられた。
 同川のわんどは、絶滅危惧(きぐ)種でもあるイタセンパラなど希少種が数多く生息する場所として知られていたが、最近は他の魚を食べる外来魚が急増し、絶滅の恐れが出ている。
 府水生生物センター(寝屋川市)の04年夏の大規模調査では、淀川流域のわんどでは、捕獲した魚のうち、ブルーギルが約28%、ブラックバスが約11%だったが、昨年末には80%以上がブルーギルで、オイカワやモツゴなどの在来種は数えるほどだった。同センターの内藤馨主任研究員は「状況はかなり悪い」という。
 釣り大会参加は午前10時から菅原城北大橋下の河川敷で受け付け、事前の申し込みは不要。午後3時まで。さおや魚を入れる容器は各自で用意する。希望者にはエサと仕掛けを配る。釣れた魚は同センターが引き取り、調査する。
 高田代表は「身近な川の中で起こっている大きな変化を知ってもらえれば」と話している。問い合わせは高田代表(090・8527・3752)へ。

10/05/06

■琵琶湖岸の台車に衝突、重傷 水上バイクで浮輪ボート引き(京都新聞電子版)
 5日午後3時ごろ、大津市北比良の琵琶湖で、木津川市梅美台3丁目の自営業男性(36)が水上バイクを方向転換したところ、ロープで引っ張っていた浮輪状のボートが大きく振られて湖岸の金属製台車に衝突、ボートに乗っていた兵庫県尼崎市稲葉元町2丁目の会社員男性(33)が手や足を骨折する重傷を負った。
 大津北署によると、台車は水上バイクの移動に使用するもので、自営業男性の所有。2人は親族計8人で琵琶湖に遊びに来ていたという。

10/05/05

■GW最終日、Uターンラッシュ 高速も渋滞(ChunichiWeb)
 ゴールデンウイーク5連休の最終日となった5日午後、行楽地や古里で過ごした人たちのUターンラッシュは空の便でピークを迎え、東京方面に向かう新幹線や各地の高速道路も混雑が続いた。
 各地から羽田に向かう国内線の搭乗率は日航、全日空のいずれも100%。
 JR東日本によると、新幹線の自由席は上越新幹線が140%、東北新幹線が130%となる列車が出るなど、満席かほぼ満席の状態が続いた。
 日本道路交通情報センターによると、高速道路は午後7時現在、山陽自動車道の志和インターチェンジ(広島)付近で28キロ、東北自動車道の上河内サービスエリア(栃木)付近で19キロ、中央自動車道の小仏トンネル(東京、神奈川)付近で14キロの渋滞になった。(共同)

10/05/04

■大津の琵琶湖に男性遺体(京都新聞電子版)
 4日午前11時15分ごろ、大津市丸の内町、近江大橋西詰めの琵琶湖に男性の遺体が浮いているのを、釣りをしていた市内の男性(60)が見つけ110番した。
 大津署によると、遺体は40〜60歳ぐらいで、身長約163センチの小太り。黒い長袖ポロシャツ、紺のジーンズの上に紺色のビニール製のズボン、黒い運動靴姿という。死後1〜2週間とみられ、同署が身元と死因を調べている。

■GW終盤、Uターンで混雑 高速道やJRがピークに(ChunichiWeb)
 ゴールデンウイーク終盤を迎えた4日、行楽地や古里で過ごした人たちのUターンラッシュが本格的に始まり、高速道路やJRが混雑した。空の便を含め連休最終日の5日にかけてピークを迎える。
 日本道路交通情報センターによると、午前10時半現在、東名高速道路上りの富士川サービスエリア(SA、静岡)付近で20キロの渋滞となった。各地の渋滞は夕方から夜にピークとなり、一部で5日未明まで続く。東北自動車道の矢板インターチェンジ(栃木)で40キロ、東名高速道路の大和トンネル(神奈川)で45キロと予想されている。
 JR各社によると、4日の東海道や東北、上越など各新幹線は、東京へ向かう午後の列車を中心に指定席は予約でいっぱいとなっており、自由席も満席となる見通し。
 空の便のUターンのピークは5日の見込み。(共同)

10/05/03

■4、5日も行楽日和 4日北行きは25キロの渋滞予測(紀伊民報AGARA)
 和歌山地方気象台によると、4日は晴れ、5日も晴れ時々曇りでおおむね行楽日和になるという。気温は上昇し、25度を超えて夏日になる可能性がある。最低気温も15度程度とみている。
 日本道路交通情報センターによると、阪和自動車道の渋滞予測は、4日は南行きが下津トンネルを先頭に10キロ(午前7時〜午後2時)、北行きは長峰トンネルを先頭に25キロ(午前8時〜翌日午前2時)。5日は北行きが長峰トンネルを先頭に10キロ(午前9時〜午後7時)とみている。

■高速はUターンラッシュ GW、終日渋滞続く(ChunichiWeb)
 ゴールデンウイーク中盤となり全国的に晴れ間が広がった3日、高速道路は一部上り線で帰省客らのUターンラッシュが始まった。「上限千円」が適用される最後の大型連休となる可能性が高く、行楽の人たちも含め終日混雑した。帰省ラッシュは4日夜にかけ、ピークを迎える。
 日本道路交通情報センターによると、Uターンは3日午後から始まり、下り線と上り線の渋滞が徐々に入れ替わった。上り線の渋滞は東北自動車道の福島トンネル(福島)付近で39キロ、名神高速道路の彦根インターチェンジ(滋賀)で26キロ。ラッシュは夕方以降に本格化、東名高速道路の大和トンネル(神奈川)付近では45キロの渋滞が見込まれる。
 空の便のUターンのピークは5日の見込み。新幹線は4、5日になるとみられ、東海道、東北、上越、長野などの各新幹線では3日午後から一部の列車が満席となった。(共同)

■GW、高速道路の渋滞続く 夕方からUターンラッシュ(ChunichiWeb)
 ゴールデンウイーク中盤となった3日、高速道路は午前中、帰省目的や行楽地へ向かう車で混雑が続いた。夕方からはUターンラッシュが始まる見通しで、上り線の渋滞が予想されている。
 日本道路交通情報センターによると、高速道路の下り線は早朝から渋滞し始め、関越自動車道の花園インターチェンジ(IC、埼玉)付近で47キロ、東北自動車道の加須IC(埼玉)付近で35キロ。
 上り線は同日午後から込み始めるといい、東名高速道路の大和トンネル(神奈川)付近で45キロの渋滞が見込まれている。
 このほか上限1000円の料金割引も手伝い、山陽自動車道や九州自動車道などの上下線で20キロを超える渋滞が出始めている。
 空の便は、午後から羽田着の便の多くがほぼ満席。ピークは5日となる見込み。
 JR各社によると、東海道、東北、長野など各新幹線は上下とも目立った混雑はない。(共同)

■地球と暮らす:/106 神戸カワバタモロコ保全推進協 外来魚駆除し再放流(毎日jp)
<水と緑の地球環境>
 体長約5センチのコイ科の淡水魚カワバタモロコ。日本の固有種として本州中部から九州西北部に分布し、日本最多の4万カ所のため池がある兵庫県でもごくありふれた魚だった。しかし1970年代以降、外来魚ブルーギルに生息地を奪われ、絶滅危惧(きぐ)種に指定されている。
 神戸市西区で92年から水辺の生き物調査をしていた大嶋範行さん(58)は、調査開始から3年目にカワバタモロコを見つけ、「こんなところに生き残っていた」と驚いた。「カワバタモロコを守れば、他の生物もすみやすい環境になる」と思い、仲間とカワバタモロコの生息地探しを始めた。
 だが多くの場所で外来魚が放流され、生存が脅かされていた。そこで、カワバタモロコを安全なビオトープに移したうえで、池を干上がらせ外来魚を駆除、その後水を戻し再放流する活動を始めた。昨年5月には、「神戸カワバタモロコ保全推進協議会」を結成した。
 これまでに見つけた生息地は県全体で約30カ所に上る。その多くは、人里離れた目立たない場所にある。だが、大嶋さんは「ブラックバス釣りに絶好の場所にもなっている。監視の目を緩めると、バスを放流する人が後を絶たない」と警戒する。07年には保全中のため池にバスが放たれ、カワバタモロコが全滅したことがあるという。
 京都大の協力を得て、カワバタモロコの遺伝子解析にも取り組んでいる。その結果、同じ神戸市内でも、地域によって遺伝子型が大きく異なることが分かった。協議会事務局長の西谷寛さん(53)は「保護するつもりでも、人が勝手に交ぜてしまえば、遺伝的な多様性が失われ、元の生態系を壊すことになってしまう。細心の注意を払って保全に努めたい」と話している。【林田七恵】
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 市民団体「兵庫・水辺ネットワーク」や行政、土地改良区など8組織で結成。「キンタン・ギンタン」というシンボルキャラクターを作り、カワバタモロコの保全を呼びかけている。問い合わせは事務局の神戸市環境評価共生推進室(電話078・322・5316)。

10/05/02

■GWの高速道、86キロ渋滞も 連休2日目も混雑続く(ChunichiWeb)
 ゴールデンウイーク5連休の2日目となった2日、国内各地の交通機関は、行楽地やふるさとに向かう人たちによる混雑が続いた。
 日本道路交通情報センターによると、高速道路下り線の渋滞は、九州自動車道の広川インターチェンジ(IC、福岡)付近で86キロ、関越自動車道の花園IC(埼玉)付近で50キロ、東北自動車道の羽生パーキングエリア(埼玉)付近で42キロ。上り線では、中央自動車道の神坂トンネル(岐阜)付近で53キロ、名神高速道路の瀬田西IC(滋賀)付近で41キロとなった。
 東海道新幹線は、午前6時東京発博多行きののぞみが乗車率120%となった以外は、目立った混雑はなかった。
 日航、全日空の羽田発の便は多くが満席だった。(共同)

10/05/01

■カツオ漁が本格化=入荷増で安い!−築地市場(jiji.com)
 魚屋さんの店頭でカツオが目立つようになってきた。今春は南の海から北上してくる「上りカツオ」の水揚げが好調。不漁だった昨年とは対照的に、手ごろな価格で出回っている。
 カツオは例年、小笠原沖などはるか南の暖かい海域で漁獲され始め、3月ごろから「初ガツオ」として流通する。黒潮の流れる日本列島沿岸で操業が本格化するのは、関東などで桜が咲く時期から。
 漁業情報サービスセンターによると4月中旬以降、和歌山県沖から伊豆半島の南など、操業効率が良い近場に漁場が形成されており、「日帰りで操業している船も多い」(漁業関係者)という。

■日本近海、カツオが獲れない 中国系巻き網漁船の影響か(asahi.com)
 初鰹(はつがつお)の季節がきた。だが、日本近海では近年、カツオが不漁だ。「犯人」と疑われるのは、遠洋で急増する欧米向けの巻き網漁船。マグロと違い、カツオは欧米でも缶詰で多く消費される。漁船の持ち主の多くは中国資本だ。新鮮なカツオの刺し身やたたきは日本の食卓から遠のいてしまうのか。
 「群れが全然おらず、釣れてもチンピラ(小型カツオ)ばかり。4〜5年前から同じ状況だ」。本場の高知県で60年間カツオ漁に携わる明神照男さん(74)は嘆く。「30〜40年前は3年船に乗れば家が建った。いまは燃料の油が高く、採算がとれんから漁に出られん」
 昨年は特に記録的な不漁だった。水産庁によると、日本の生鮮カツオの水揚げ量は減少傾向にあり、特に2009年は前年の6割以下に落ち込んだ。全国近海かつお・まぐろ漁業協会(全近かつ協)によると、さおで釣る生鮮カツオでは、一番値が良い2.5〜3キロ程度は05年に全体数の3割程度を占めていたが、09年には激減。代わってほとんどなかった1キロ以下が3割程度になった。
 カツオ漁の中心は春先から晩秋にかけて。始まったばかりの今季は昨年より好調なものの、小型が多いという。
 カツオは世界各国で漁獲、消費される。漁獲量はキハダやクロマグロなどマグロ各種を合わせた量を上回る。刺し身やたたき、かつお節で消費する日本に対し、欧米では缶詰やペットフードが中心だ。
 欧米向けに、日本のはるか南の中西部太平洋で増えているのが、台湾・中国資本の大型巻き網漁船だ。
 この海域での巻き網漁は1980年代に本格化した。70年代に40万トン程度だった漁獲量は、07年に約170万トンと急増。増加分のほとんどは巻き網が占めた。
 同海域で国際機関に登録された巻き網船は00年に157隻だったが、09年は215隻に増えた。水産庁が調べたところ、00年以降に新たに登録された58隻のうち、7割に当たる42隻が台湾・中国資本だった。実際に船に乗る漁業者はフィリピン人など東南アジア系が中心だ。
 これらの船によるカツオの大半は冷凍され、バンコクにある缶詰工場に送られる。出荷先は欧米が中心。近年、健康志向や牛海綿状脳症(BSE)の影響で魚の消費が増えたことが背景と言われる。
 日本ではやはり、一本釣りでとれた近海の刺し身の人気が高いが、三陸沖や土佐沖などで行われる一本釣りやはえ縄の漁獲は減っている。農林水産省の統計によると、生鮮カツオの1キロあたりの卸売価格は、05年の210円から08年の303円になり、近年上昇傾向にある。
 中西部太平洋はカツオの産卵域にあたる。茨城大地域総合研究所の二平(にひら)章客員研究員(61)は、「中西部太平洋で大型巻き網漁船が漁獲を急増させ、黒潮に乗って日本近海に北上するカツオを減らしている」と警笛を鳴らす。
 全近かつ協は2月、水産庁に対しカツオの資源調査や漁獲規制を要望した。一本釣り漁師は「多くの魚礁を使い、群れごと小型魚までごっそりとってしまう巻き網漁は資源を枯渇させる」と訴える。(大谷聡、黒川和久)
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 3月に禁輸か否かで話題になったのは高級なクロマグロだが、価格が手頃なメバチマグロやキハダマグロも、海外の巻き網船によって資源が脅かされている。カツオを狙った漁獲は小型のメバチやキハダも混獲してしまうため、資源悪化に拍車をかけているとされる。
 メバチとキハダは、日本人が食べるマグロの7割を占める「庶民のマグロ」。水産庁によると、世界のメバチ、キハダの漁獲量はこの30年間で1.8倍に急増した。
 今は過剰漁獲の状況とされ、政策研究大学院大学の小松正之教授(海洋政策論)は「メバチとキハダの資源量は半世紀前の初期資源と比べると、3分の1にまで減少している」と分析。このまま放置すれば、資源枯渇が心配される事態になり、日本の伝統漁業であるマグロのはえ縄やカツオの一本釣りが消滅しかねないという。小松教授は「国ごとに明確な数量規制を設ける個別割当制度を一刻も早く導入するべきだ」と指摘する。
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 〈カツオ漁の漁法〉 日本近海では伝統的に、さおで1匹ずつ釣り上げる「一本釣り」が行われ、刺し身で消費されてきた。また多くの針をつけた縄を海中に渡す「はえ縄」も刺し身用が多い。このほか遠洋を中心に、魚礁で集めた群れを網で囲んで一網打尽にする「巻き網」が広がっている。

■5連休初日、晴天で混雑ピークに 高速道、50キロ超の渋滞も(ChunichiWeb)
 ゴールデンウイークの5連休が始まった1日、列島は朝からおおむね晴天に恵まれ、行楽地やふるさとに向かう人たちの混雑がピークを迎えた。新しい料金制度の導入で、休日限定料金の「上限千円」が最後となる可能性が高い高速道路は、午前中に50キロ以上の渋滞になる区間も。新幹線や空の便も満席が目立った。
 日本道路交通情報センターによると、高速道路の下りは30日夕方から混雑が始まり、1日午前11時には、東北自動車道の福島西インターチェンジ(IC、福島)付近で52キロ、東名高速道路の静岡ICで26キロの渋滞となった。
 地元産の野菜を野外販売するイベントが開かれた東名高速浜名湖サービスエリア(静岡)でも、駐車待ちの車が列をつくった。
 JRでは、東海道・山陽新幹線「のぞみ」や東北新幹線「はやて」などの指定席がほぼ満席。空も日航、全日空の羽田発の便で満席が目立った。(共同)

■今年もバーベキュー特設エリア GW中、なぎさ公園 利用者を調査(京都新聞電子版)
 大津市と市公園緑地協会が、琵琶湖岸のサンシャインビーチ近くのなぎさ公園(同市由美浜)に、バーベキューを楽しめるエリアを設け、社会的実験を展開している。ゴールデンウイーク(GW)中に限った実験で、市は「利用者ニーズやマナーを確認したい」とする。
 市の都市公園内は「火気厳禁」なのにバーベキュー客が後を絶たないことから、市が昨年のGWにも試験的にバーベキューを許可し、データ収集した。
 今年は、公園内のトイレ横に洗い場と炭捨て場を設置し、利用者の利便を図った。また職員がアンケートにまわり、利用料の負担はいくらまで可能か、普段バーベキューを実施する場所はどこかなどのデータを集めている。市は「利用者の費用負担やマナーのあり方を検討し、将来的には特定の場所で認める方向」とする。
 バーベキューの社会的実験は9日までの午前10時〜午後4時。芝生を傷めるため、じか火は禁止。

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