琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
ソースから発信されたものですが、真偽の程は未確認であることをご承知置きください。
琵琶湖の湖底から
(2010/11)
10/11/30
■川を守ろう…外来種の魚駆除(中國新聞ネット版)
江の川漁協の組合員でつくる和田地区清流会が28日、三次市向江田町の馬洗川で外来種の魚の駆除をした。20人が参加した。
会員は二手に分かれて計50畳大ほどの網を川に張り、さおで水面をたたいて魚を誘導。網を引き揚げると、ニゴイやナマズなど計約70匹がかかり、焼却するなどして処分した。
清流会は川の環境を守るために約15年前から始め、年5回実施している。久保健次郎さん(70)は「川は漁師が守っていくしかない。アユの稚魚が食べられないよう今後も続けていきたい」と話していた。
■初冠雪:伊吹山、仰げば白く 山麓の彦根で3.1度(毎日jp滋賀)
厳しい冷え込みとなった29日早朝、彦根地方気象台は滋賀・岐阜県境の伊吹山(標高1377メートル)の初冠雪を確認したと発表した。昨年より26日、平年より14日遅いという。
同気象台によると、午前6時40分〜同50分ごろの観測で、8合目付近から山頂にかけて雪で白くなっているのを確認した。この日、彦根の朝の最低気温は3・1度(平年4・6度)だった。【松井圀夫】
■伊吹山、紅葉と雪が共演 昨年より26日遅れで初冠雪(asahi.com滋賀)
29日朝、県内最高峰の伊吹山(1377メートル)で初冠雪が観測された。昨年より26日遅く、平年より14日遅い。28日に今年の営業を終えた伊吹山ドライブウェイの関係者によると、7合目以上で薄い積雪があった。
米原市池下の三島池では紅葉が終盤で、アマチュアカメラマンらが初冠雪と紅葉のコントラストを撮影していた。観光で大阪府堺市から訪れた主婦和田紀世美さん(62)は「うっすらと雪をかぶった伊吹山と紅葉がとてもきれいです」と話していた。
10/11/29
■琵琶湖固有種魚類の名前は? びわ湖検定、759人受験(asahi.com滋賀)
琵琶湖や滋賀について様々な知識を問う「第3回びわ湖検定」の試験が28日、大津市の県庁など計5カ所であり、759人が受験した。
県などでつくる実行委が主催。難易度の異なる3種類の試験があり、事前に催された公式セミナーやテキストから出題された。初級の3級は、県内の地方気象台の所在地を四つの選択肢から回答する問題など。上級の1級では、琵琶湖の固有種の魚類の名前を五つ記述させるなどの問題があった。
東近江市五個荘小幡町、会社員福田実さん(59)は試験の2カ月前から通勤電車の中でテキストを読み、この日は2級を受験した。「問題は思ったよりも難しかったが、検定の勉強は滋賀の再発見になった」と話した。
■「びわ湖検定」県内外759人挑戦(YomiuriOnLine滋賀)
琵琶湖の自然環境や滋賀の歴史、文化に関する知識を問う「第3回びわ湖検定」が28日、大津、草津両市などの5会場で実施され、県内外の759人が挑戦した。
県などで作る実行委が2008年から実施している。難易度別の1、2、3級で、今年は、最難関の1級が記述問題も含む53問、2級(100問)、3級(80問)はそれぞれ択一式で行われた。
1、2級は8割以上、3級は7割以上の正解で合格となり、県内の美術館や博物館、観光施設などが割引になる合格証などが贈られる。
県庁では、2、3級の検定が行われた。直前まで参考書を読み返すなど緊張した様子の受検者が多く、開始と同時に真剣な表情で問題に向かっていた。
問題は「日本で初めてレーヨンを輸入販売した近江商人は?」(2級)、「びわ湖の固有種のうち、魚類を五つ挙げよ」(1級)などのほか、北近江地域を治めた戦国武将・浅井氏について説明する記述問題などもあり、幅広い知識が試された。
合否は来年1月、受検者に郵送で通知される。
10/11/28
■琵琶湖の未来論じ合う 草津で市民や漁業者、研究者(京都新聞電子版)
市民や漁業者、研究者、行政関係者らがともに琵琶湖の将来を考える公開シンポジウム「琵琶湖を未来につなぐ」が27日、滋賀県草津市の県立琵琶湖博物館であった。参加者が講演やパネルディスカッションを通じ、湖との共存をさまざまな角度から論じあった。
3部構成で、第一部は川那部浩哉前館長の基調講演、二部は研究者らの報告、三部はパネルディスカッションがあった。
第三部のパネルディスカッションでは、琵琶湖の水位と魚の関係や、湖魚を放流しても琵琶湖で増えない理由などについて意見が交わされた。
藤岡康弘県水産試験場長は「ホンモロコなどが減少したのは、水位を低く操作することの影響」と指摘しながら、「一方で水位を調整することで、はんらんを抑制している」と、多角的な視点で是非を論じる必要性を指摘した。高島市で漁業を営む中村清作さん(25)は「たくさん放流しても、漁獲量が十分に伸びない。ズレがあると感じる」と訴えた。
■琵琶湖の漁業と食文化を考える 草津でシンポ(ChunichiWeb滋賀)
漁獲量が激減している琵琶湖の漁業や食文化を次世代に引き継ぐための課題について考えるシンポジウム「琵琶湖を未来につなぐ」が27日、草津市下物町の県立琵琶湖博物館であり、130人が事例報告や講演に耳を傾けた。
昭和40〜50年代には5000〜6000トンあった琵琶湖での漁獲量が2008年には2000トンにも満たなくなった現状を、県水産試験場の藤岡康弘場長らが説明。魚の産卵場所となるヨシ帯の造成や稚魚の放流などの取り組みを紹介した。
滋賀大の堀越昌子教授(栄養学)は「湖魚のなれずしを作る文化は滋賀の食文化を特徴づける」と指摘。米の生産を中心とした農業と琵琶湖の漁業が深く結びついて、独自の食文化が生まれたことを説明した。
パネル討論では、外来魚駆除に取り組む市民グループが「現状をいかに子どもたちに伝えていくかが重要だ」と強調。高島市の20代の漁業者は「親の世代と同じような漁業では生計を立てられない。湖岸の開発によって、漁業者が苦しんでいることを知ってほしい」と訴えた。(曽布川剛)
■琵琶湖の生物と文化めぐり市民ら意見交換 草津の博物館(asahi.com滋賀)
琵琶湖の生きものと文化のかかわりを考えるシンポジウム「琵琶湖を未来につなぐ―魚・漁業・食文化」が27日、草津市の県立琵琶湖博物館であり、研究者や市民ら約130人が参加して意見を交わした。
シンポジウムでは、前館長の川那部浩哉さんが基調講演。「琵琶湖は自然と文化の複合体」と位置づけ、「生物多様性を考えるときは、文化の多様性も併せて考えなければならない」と語った。
県水産試験場の藤岡康弘場長は、琵琶湖の漁獲量が1950年代に比べて5分の1程度に減り、漁業者の高齢化も進んでいると指摘。「伝統的な漁法がいくつも消滅の瀬戸際にある。固有種など魚介類が生活しやすい環境を取り戻すことが急務」と訴えた。一方、同試験場の根本守仁主査はニゴロブナなど固有種の放流で、生息数の回復に成果が上がっている現状を紹介。「持続的に増やすため、今後は自然の力で回復を進めるため何ができるか考えたい」と話した。
滋賀大教育学部の堀越昌子教授(食物学)はふなずしなどを例に挙げ「湖魚をまるごと利用する滋賀の食文化は個性的で貴重」と評価。「琵琶湖の水を守らなければ文化も廃れる」と訴えた。
10/11/27
■琵琶湖の水位 年内に観測5万日へ(京都新聞電子版)
国土交通省琵琶湖河川事務所が毎日実施している琵琶湖の水位観測が、1カ月後の12月27日に5万日の節目を迎える。136年以上にわたって観測を休んだ日はなく、観測データは洪水や渇水の警戒、治水計画の策定などに幅広く役立っている。近年は環境保全を考える上でも水位の観測データが注目を集めている。
水位観測は1874(明治7)年2月4日にオランダ人技師エッセルの指導で、大津市瀬田の唐橋近くに鳥居川水位観測所が誕生してから始まった。琵琶湖から水が流れ出す唯一の河川である瀬田川に目視の量水標を設置して観測に乗りだした。1900年からは自記水位計が稼働した。
92年には瀬田川洗堰操作規則を制定し、観測水位を大津や彦根など計5カ所の平均水位に変更した。2003年には人による目視観測が終了した。
水位の変動は激しい。観測初日はプラス59センチだったが、1896(明治29)年9月には豪雨の影響で観測開始以来最高の376センチを記録し、琵琶湖周辺の1万4800ヘクタールが浸水した。この記録が瀬田川の川底掘削や水量を調節するための南郷洗堰建設につながった。94年には異常渇水で水位がマイナス123センチまで低下している。
水位の観測が治水、利水に大きく貢献している一方、洗堰での水位操作が洪水時の全閉解消を願う滋賀県と下流の自治体との対立を生んだ側面もある。
近年は洪水の危険が高まる夏場に水位を低く設定することが在来魚の産卵を阻害し、水草の異常繁茂の要因にもなっているとの研究報告も出ている。観測水位は生態系保全に向けた議論の中でも重要な役割を担っている。
■湖底に砂シジミ漁場再生 南湖泥化で生息できず(YomiuriOnLine滋賀)
県5か年計画 戦略プラン盛り込む
県は2011年度から5か年で実施する農業・水産業の基本計画「しがの農業・水産業新戦略プラン」の原案に、新たに琵琶湖の「南湖」で砂地造成を推進する方針を盛り込んだ。総額約7億5000万円をかけ、泥化してシジミが生息できなくなった湖底に砂をまいて砂地を復活させ、シジミ漁場の再生を図る。(高山千香)
県水産課によると、南湖の固有種・セタシジミの漁場は1969年に約719ヘクタールだったが、89年には約151ヘクタールに減少している。外来種の水草が大量繁殖したことに加え、湖底の泥化などが大きな要因という。
県は06〜10年度の現プランで「セタシジミの漁場を200ヘクタール拡大する」との目標を掲げ、水草を除去するなど対策を進めてきたが、現在は120ヘクタールしか達成できていない。
今回、新プランの原案で「推進する」とした南湖の砂地造成は07年度から事業着手しており、河川工事などで生じた砂を湖底に30センチの厚さで敷き、シジミが生息しやすい砂地を復活させる。
09年度末までに13・5ヘクタールが砂地化され、原案では「15年度までに53ヘクタールに広げる」との目標を掲げた。
砂地化したり、水草を取り除いたりした南湖にセタシジミの稚貝をまくなどして、08年度に66トンだった漁獲量を15年度には130トンに増やす、としている。
県水産課の担当者は「完全に泥化した湖底については、耕運するだけでは砂地には戻せないとわかった。従来の手法に砂地造成を加え、漁場を回復したい」と意気込んでいる。
■オオワシ長旅の羽休める(YomiuriOnLine滋賀)
13年連続 琵琶湖畔飛来
長浜市湖北町に、国の天然記念物で冬の渡り鳥のオオワシが1羽、飛来し、琵琶湖畔や付近の山の上空を力強く優雅に舞っている。
オオワシは羽を広げると2メートル以上にもなる大型の猛きん類で、冬場になるとロシアのオホーツク海沿岸などから日本に渡ってくる。環境省のレッドリストで、絶滅の危険性が増大しているとされる「絶滅危惧(きぐ)2類」に指定されている。
湖北野鳥センター(長浜市湖北町)などによると、今回姿を見せたオオワシは13年連続で飛来している18歳以上のメスとみられ、体長約1メートル、羽を広げると約2.4メートル。同センター近くの山から飛び立ち、琵琶湖のブラックバスや小さな水鳥を襲う姿を、大勢のカメラマンが狙っている。
同センター職員の植田潤さん(41)は「餌の豊富な北海道を越え、今年もはるばる湖北まで来てくれた。ファンには、そっと見守ってもらいたい」と話している。
10/11/24
■水草異常繁茂で対策 彦根旧港湾改善で県など会合(京都新聞電子版)
滋賀県や彦根市などでつくる「彦根旧港湾環境改善懇話会」(委員長・松井三郎京都大名誉教授)の会合が24日、彦根市の下水道公社東北部事務所で開かれた。水草の異常繁茂対策として、水底の汚泥掘削や水草を食べるワタカの放流などに取り組む方針が示された。
この日の会合では、県職員が対策案として、水草を根付かせないよう汚泥を掘削するほか、水草の刈り取り回数を増やすことや、ワタカ放流の実施を提案した。一方、温排水の低温化については、数億円の費用が必要なため、抜本策には取り組めないとした。
また、水質に関する報告もあり、水質の汚れとなる微粒物質などが、旧港湾とつながる彦根城の堀への取水口や、堀を流れる過程で増えていることが指摘された。
松井委員長は「港湾や河川、文化財などが絡み合う問題で、県と市が協議して役割を決めて取り組んでほしい」と話した。
来年3月に最終の会合を開いて、対策をまとめる方針。
旧港湾では2000年以降、水草の異常繁茂が発生。県東北部浄化センターで処理された透明度が高く温かい下水処理排水の流入が一因とみられ、抜本的対策を講じるため、県が昨年6月に懇話会を設置していた。
■強風で運転を一時見合わせ JR湖西線(ChunichiWeb滋賀)
23日午前4時50分ごろ、大津市南小松カヤのJR湖西線近江舞子駅で風速25メートルを記録し、湖西線で運転を見合わせた。午前7時35分に運転を再開、午後3時まで近江舞子−北小松(同市北小松大堀)駅間で速度を落として運転した。
午前8時には同市南小松の比良川風速計でも風速25メートルに達し、比良(同市北比良居本)−近江舞子駅間で午前11時15分まで速度を落として運転した。
上下線で計14本が運休、午前7時25分京都発永原行きの普通電車など上下線で計22本が1〜22分遅れ、約1万1000人に影響した。「雷鳥」などの特急計14本も米原経由に経路を変更した。
10/11/23
■フロリダバス、県内で初確認 生態系への悪影響を懸念(岐阜新聞Web)
美濃加茂市蜂屋町の農業用ため池「太郎洞池」で行われた外来魚駆除で、琵琶湖など限られた地域でしか見つかっていないブラックバスの亜種「フロリダバス」が向井貴彦岐阜大学地域科学部准教授の遺伝子調査で22日までに確認された。県内初で、従来とは異なるタイプの生態系への影響が懸念されている。
向井准教授によると今月7日に同池で環境市民団体「木曽三川フォーラム」が行った駆除作業で捕獲されたブラックバス320匹のうち大型の5匹についてミトコンドリアDNAを調べたところ、体長45センチの最大個体がフロリダバス、ほかは県内でも広く分布するオオクチバス(ノーザンバス)と分かった。
フロリダバスは、滋賀県の琵琶湖で10年ほど前から大繁殖。それ以前にはバス釣り名所として知られる奈良県下北山村の池原貯水池などで確認され、オオクチバスとの雑種化も進んでいる。ブラックバスより大型で、体長70センチにもなるという。
向井准教授は「4年前に三重県桑名市の揖斐川河口で1匹を確認し、木曽三川水系のどこかにいると思っていた。太郎洞池では数年前から釣り人の姿が見られるようになったといい、そのころに持ち込まれたのでは。遺伝子から琵琶湖からの移入と思われる。中部地方はほかに確認したのは長野県の野尻湖の一個体だけ。分布拡大により、これまで以上の生態系への悪影響が懸念される」と話す。外来生物法により、2005(平成17)年以降はオオクチバス、フロリダバスの持ち運びは禁止されている。
10/11/22
■新熊野紀行17 魚と闘う男たち(asahi.com三重)
●ソシ釣り83歳 今日も浜へ
10月3日午前5時半、熊野市から御浜町にかけての七里御浜は、漆黒の闇に包まれていた。
黒い海には、魚たちがえさを求めて気ぜわしく動いているはずだ。玉砂利に立つ数人の太公望が、5メートルを超える長いさおをビュン、ビュンと100メートルほど先の波間に放った。
晩夏から初冬にかけての風物詩は、地元で「ソシ釣り」と呼ばれる。そろそろと朝日が、熊野灘に現れた。
「一日の始めに、朝日に向かって投げる気分は最高ですわ」
熊野市の松場由栄(よしえい)さん(83)は、ソシ釣り歴30年以上。この時期は毎日のように浜に立つ。160センチと小柄だが、さおを振る姿は力強い。
ターゲットは、沖合を回遊するツバスやハマチ、ソウダガツオなどの「青物」。ふつうは船で狙う魚だが、七里御浜は波打ち際から先が急に深くなっていて、浜から数十メートルほど先を魚が回遊する。
この日は波も風も強く、松場さんの釣果はゼロ。それでも、1時間半ほどさおを振り、「本格的に釣れだしたら、もっと気分がいいんだけどね」と笑った。
「ソシ」は、熊野地方で「振り回す」を表す方言だ。七里御浜に近い、熊野市木本町の釣具店「嶋勇」を営む山本秀雄さん(50)は「起源は江戸時代にさかのぼるようです」と話す。
ソシ釣り最大の特徴は、ユミヅノと呼ばれるこの地方独特の疑似餌にある。
材料が、最近主流の金属やバルサ板ではなく、半透明のプラスチックを5センチ前後に三日月のように削ったシンプルなもので、シラスやイワシなどの小魚に見立てる。
道糸に70グラムの重りを取り付け、ハリスの先に、ユミヅノをつける。水面でしぶきを上げる重りが、小魚の群れを演出する。
リールなどの器具が発達していなかった時代、7〜8メートルにもなる竹ざおに30メートル近い長さの糸をつけ、ユミヅノを引っ張っていたらしい。
山本さんは「イメージとしては、カツオの一本釣りですね。浜からこんな釣り方ができるのは、全国でも七里御浜くらいでしょう」。
●「限界に挑戦」クエと勝負
幻の魚クエを、15年間で15匹釣り上げた男がいる。
和歌山県上富田町の大工、堺健さん(52)だ。
11月14日午前2時、堺さんは同県すさみ町の地磯に向かった。車を止めたがけから、木々の根がはう小道を降り、さらに傾斜がきつい磯を早足で進むと、海面からほぼ垂直に岩がそびえるポイントに着いた。「警戒心が強い魚だからヘッドライトを消しましょう」。いよいよクエに挑む。
約5メートルのさおで約20メートルほど沖に投げ、えさを20メートル以上にもなる底に落とした。
そのまま、ひたすら待った。午前9時ごろまで粘ったが、当たりはなかった。
南紀一帯は、地続きの磯からクエの大物が釣れるポイントがあることで知られる。
堺さんが約120センチ、約30キロの大物をこの場所で釣り上げたのは、2008年3月のことだ。
闇夜で、早朝に満潮になるなど好条件がそろっていた。当たりは午前6時ごろ。さおが根元からグンと曲がり、海面に突き刺さる勢いで引き込まれた。海底の穴に入られたら、逃げられる。
5分ほど格闘は続いた。「負けるもんか」と最後の力を振り絞ってさおを立てると、突然糸がゆるみ、バッシャーンと水しぶきが響いた。
「最初は何が起きたのかわからなかったが、びっくりしてジャンプしたんだろう」。姿を現した大物の口に、棒に巨大な釣り針のようなものをつけたギャフをかけ、片手1本で岩の上に引きあげた。「体力の限界に挑戦する釣りですわ」。いつもは魚を担いで帰るが、この時は闘い疲れて、渡船で運んでもらった。
クエ釣りをするのは、年間30〜40回程度。「3年釣れなかった時もあれば、1年で4匹釣れたこともある。難しいけど一匹一匹の面構えなど記憶は鮮明。青森の大間のマグロ漁みたいだとも思うよ」
はえ縄漁では、和歌山東漁協(同県串本町)の漁師が、100キロを超えるクエをあげたという逸話もある。
串本海中公園センターの小寺昌彦研究員(42)は「複雑で水深がある岩礁地帯が続き、黒潮の影響もあって、海藻やサンゴなど生態系のピラミッドの底辺を支える環境も豊かだ。クエなどの大きな魚のエサとなる小魚も多いのではないか」。
●聖地のダムにバスを追う
秘境には、60センチを超える巨大なブラックバスが潜む。
奈良県下北山村と上北山村にまたがる発電用の池原ダム。切り立ったがけと紅葉の山々が、水面に映える。
10月12日午後1時、下北山村出身で、約1千人が所属する日本バスプロ協会で活躍する山岡計文(かずふみ)さん(29)とボートに乗った。
魚を驚かせないように、静かな電動モーターで進む。「魚がいる場所を予測しつつ、魚が何を食べているかを見極める。攻撃的な釣りです」と山岡さん。小魚に見立てた柔らかいプラスチック製の疑似餌を投げると、50センチを超す大物が迫ってきたが、最後まで食いつかなかった。
池原ダムは「バス釣りの聖地」と言われる。「60センチを超す大物が全国で初めて釣れたのが池原ダムなんです」。この日、大物こそかからなかったが、3時間で山岡さんは4匹を釣り上げた。
「聖地」として知られるようになったのは、1990年代初めのことだ。
観光の目玉にと考えた釣り人の有志が、下北山村の許可を得て、88年にアメリカのフロリダ州から取り寄せた大型のブラックバスを放流した。
人口1174人の過疎の村にとって、1年を通じて楽しめるブラックバス釣りに訪れる年間3万人ほどの客は、貴重な収入源になっている。
生態系を乱すとされるブラックバスは、「嫌われもの」として駆除が進むが、池原ダムでは、放水時に逃げ出さないようフィルターを設け、下流域の生態系を守っている。
貸しボート店に勤める片山大輔さん(31)は、釣りに魅せられて9年前に同県葛城市から移住した。「雄大な自然に恵まれた村に、透明度が高いダム湖。そこにすむ巨大な魚を、行政はもっと売り込む必要がある」と話す。ダムではヘラブナやサツキマスなども釣れ、下流の池郷川ではアユ釣りができる。
同村産業建設課の西岡道則課長は「世論や環境を考慮すると、ブラックバス釣りを推し進めるのは難しいが、貴重な観光資源であることに変わりありません」。(安田琢典、吉田海将)
■外来魚から ため池守れ(YomiuriOnLine福井)
越前町で3780匹捕獲
県の重要里地里山に選定されている越前町萩野地区の「京加ため池」で21日、外来魚の駆除と調査が行われた。県と町職員、地元住民ら約60人が参加し、輸入・飼育などが外来生物法で規制されているブルーギルやブラックバスのほか、希少な水生生物を食べるフナやコイなどを含む計10種3780匹を捕獲した。地元の子どもたちも参加し、ゲンゴロウやメダカなど“小さな命”を守る試みを興味深そうに見守っていた。
この日は、ため池の水を抜き、県職員数人が泥の中に腰までつかりながら網などを使い、約4時間がかりで作業にあたった。捕獲した生物の中で最も多かったのはフナ3046匹で、モッゴ249匹などとともに別の池に放流。ブルーギル406匹とブラックバス1匹は処分した。
萩野地区のため池には、ゲンゴロウやキトンボなどの水生昆虫や、ヒツジグサ、コウホネなどの水生植物など、県がレッドデータブックに登録する計26種類の生物が確認されている。
県自然環境課の松村俊幸主任は「外来魚を殺すことで次の命を守ることができる。安易に放ってはいけない」と説明。
越前町立萩野小5年伊部雪乃さん(10)は「身近なところに外来魚がたくさんいて驚いた。将来大きな問題にならないためにも駆除活動が必要なことが分かった」と話していた。
県は2003年の里山調査で、多様な生物がすむ代表的な地域30か所を重要里地里山に選定し、各地のため池で駆除活動を進めている。
■濃霧:かすむ街、県内各地で(毎日jp滋賀)
21日、県内は未明から昼近くにかけて、各地で濃い霧に覆われた。大津市中心部では高いビルの上方が霧に包まれてかすみ、道行く人々が晩秋の風情を眺めていた。新名神高速道路では100キロ走行区間で、未明から午前10時前まで80キロに速度規制された。
彦根地方気象台は同日未明から午前10時過ぎまで濃霧注意報を発令。県内は高気圧に覆われて放射冷却現象で地表の温度が下がり、霧が発生しやすくなったという。この日の大津市の最低気温は6・2度で平年並み、彦根市では同5・2度で平年より0・9度低かった。
■白い世界包まれて(asahi.com滋賀)
21日朝、県内各地は濃い霧に包まれた。大津市の市街地では、湖岸に立つ大津プリンスホテルの高層階が白い霧で覆われた。湖北では琵琶湖上に雲海が広がり、長浜市西浅井町の奥琵琶湖パークウェイからは幻想的な景色が見られた。
彦根地方気象台によると、20日夜からの放射冷却によって地表付近の温度が下がり、濃霧が発生したという。午前3時に県全域に濃霧注意報が出され、午前10時すぎには解除された。
10/11/21
■琵琶湖を覆う雲海 紅葉と鮮やかなコントラスト(京都新聞電子版)
高気圧に覆われ、放射冷却現象で冷え込んだ21日朝、琵琶湖の南湖周辺で濃い霧が発生した。大津市の比叡山ドライブウェイからは、琵琶湖を覆う大きな雲海が見られ、色づきがピークを迎えた紅葉と鮮やかなコントラストを描いた。
霧は、風が弱く、湿度が高いときに、空気が急激に冷やされるなどの条件がそろうと発生する。彦根地方気象台によると、琵琶湖で、こうした大規模な霧が出るのは年に数回程度という。
同ドライブウェイの夢見が丘展望台では、訪れた観光客らが、思いがけず現れた雲海をバックに記念写真を撮っていた。岐阜県から紅葉を見に訪れたという主婦(67)は「年に数回の珍しい雲海が見られて幸せ」と話していた。
10/11/20
■琵琶湖のアユ産卵量、最高の252億個 カワウ駆除実る(asahi.com滋賀)
今年の琵琶湖のアユの産卵量が例年の約2倍、過去10年で最高の252億個に上ることが県水産試験場(彦根市)の調査でわかった。昨年度から強化した「天敵」カワウの駆除が奏功。多くのアユが餌食になることなく産卵期を迎えられた。ただ、稚魚が冬の寒さを乗り切り、成魚となれるかどうかは天候次第。関係者は夏の味覚、アユの豊漁に期待を寄せる。
試験場は8〜10月、姉川や芹川など、アユが琵琶湖から遡上(そじょう)して産卵する11河川を調査。川底の砂利に産みつけられた卵を数え、流域全体の産卵数を試算した。その結果、10月末までに過去10年の平均115億個の2倍強が川に産卵されたと推計した。
アユは産卵前の夏になると、湖面近くを群れをなして泳ぎ、カワウの餌食になる。しかし、今年は危機を乗り越え、無事に産卵期を迎えた成魚が例年になく多かった。8月の琵琶湖の魚群探知機による調査では、過去10年間の平均魚群数の5倍近くを数えた。
「アユを食べるカワウの駆除が強化されたのが大きい」と、同試験場の酒井明久さん(43)は言う。
カワウが1日に食べる魚は300〜500グラム。県の試算によると、琵琶湖では2008年度、年間漁獲量1624トンを上回る2397トンが餌食になった。県は昨年度から巣にいるカワウを狙い撃ちしやすいエアライフルを導入し、駆除を強化。今春の琵琶湖の生息数は例年の3万5千〜4万羽から2万2千羽に減り、てきめんの効果を上げた。
だが、来年のアユ漁の豊漁が約束されたわけではない。稚魚が冬の寒さに耐えられ、春を迎えられるかがカギとなる。2005年の産卵数は例年以上の153億個を記録したが、年末から豪雪となり、翌年の漁獲量は例年以下の441トンだった。(高久潤)
10/11/19
■湖国地域通貨の導入目指す 滋賀経済同友会(京都新聞電子版)
滋賀経済同友会は滋賀県内一円で利用できる地域通貨の導入に向け、調査研究活動に乗りだした。地元での消費拡大など地域経済の活性化につなげる狙いで、地域通貨研究会をこのほど設置した。滋賀独自のアイデアを2012年度にもまとめ、県や関連団体に提言する。
研究会は同友会の会員19人で構成し、桂賢代表幹事が座長に就任した。県の企画調整課と環境政策課の担当者もオブザーバーとして加わった。今月中旬に専門家の講演会を初めて開き、本格的な情報収集活動を始めた。
地域通貨は、特定地域内で使える紙幣代わりの金券で、公共的な団体が地域のボランティア活動や社会性がある業務などの対価として支払う。支払額を現金よりも割り増しすることで利用者を優遇する代わりに、使用地域を限定して地元での消費拡大を図る。通貨発行によってイベントの参加者集めなどの効果も期待できる。
滋賀経済同友会は、滋賀の特徴を生かした地域通貨の実現を目指す。例えば、外来魚駆除や清掃といった環境活動、育児・介護などの福祉活動の協力者への支払いや観光客誘致への応用などを模索する。原資となる拠出金集めや基金の設置、換金システム構築、地域通貨使用を認める協力店舗の募集など具体策も検討する。
地域通貨は新たな地域経済振興策として近年注目を集めている。商店街やNPO法人などを中心に全国で数百件の導入事例があるが、都道府県単位の大規模な取り組みはまだ少ないという。
10/11/18
■お魚ポスト:生態系守る 都城の祝田さん「川に外来魚放さないで」(毎日jp宮崎)
川の生態系を損なう外来魚を引き取る「お魚ポスト」が、都城市庄内町の大淀川水系庄内川支流沿いに登場した。県内の川でブラックバス(オオクチバス)やブルーギルなどの外来魚が増えているため、淡水漁業を営む祝田穂(みのる)さん(68)=市内都島町=が設置した。
レストランや釣り堀を備えた「河の駅」を開設したのを機に、道路沿いに引き取り用の水槽を置いた。ブラックバスなど国指定の特定外来生物のほか、飼育できなくなった観賞用の外来魚を無料で引き取る。
引き取った魚は、きちんと管理できる新たな飼育先を探す。これまでカミツキガメの一種も持ち込まれた。
都城淡水漁協専務理事も務める祝田さんによると、都城市周辺の大淀川でも外来魚が増加。かつて「日本一」と言われたオイカワなどが捕食され、激減している。祝田さんは「外来魚は繁殖力が強い。川に放さないで」と呼びかけている。【木元六男】
■外来種:高山のため池で魚駆除(毎日jp岐阜)
地域の生態系バランスを崩す外来種を駆除する「農業用ため池生き物調査及び外来種駆除事業」が17日、高山市三福寺町の三福寺ため池で行われ、アフリカ原産のテラピアなどが駆除された。
県が雇用創出事業として民間委託し、10月中旬から県内20カ所の農業用ため池で実施している。三福寺ため池では、夏に外来種駆除を目的に釣り大会を行ったところテラピアが釣れたため、池の水を事前に抜いて本格的に駆除した。
この日は、県飛騨農林事務所や宮川漁協、地元町内会など関係者約30人が参加。池に入って漁網を張ったり、投網で魚を捕獲。多くのフナに交じって約2〜20センチのテラピア、48センチのブラックバス2匹を捕獲。南米に生息するナマズ目の熱帯魚で体長37センチのプレコストムス2匹も捕獲した。
同市内では12月3日に江名子ため池でも駆除を行う。【宮田正和】
■高山で外来魚を駆除(YomiuriOnLine岐阜)
高山市三福寺町の農業ため池「三福寺ため池」で17日、外来種の魚の駆除作業が行われた。特定外来種のブラックバス2匹(オオクチバス、体長約48センチ)やティラピア、南米原産のプレコなど計約70匹が駆除された。
ため池は深さ約5メートル、面積約3400平方メートル。コイやフナなどが生息しているが、近年、雑食性の外来種が放流され、在来種がいなくなる可能性が出てきたため、県と市、宮川漁協など約30人が約2時間がかりで作業を行った。
池からはフナが推定5000匹、メダカ約30匹なども確認され、別の池に移して再放流する。
ため池からブラックバスやティラピアなどが逃げ出すと、宮川での漁業被害につながるため、同市では「在来種が食べられてしまい、生物多様性が維持できないので外来種の放流はやめてもらいたい」と話している。
来月には、同市江名子町の江名子ため池でも外来魚の駆除作業が行われる。
10/11/17
■琵琶湖の研究成果など重点 大津で国際学会実行委(京都新聞電子版)
淡水と海洋の諸問題を扱う世界最大の国際学会「先進陸水海洋学会」が17日、2012年7月に大津市で開催する学術大会の実行委員会を市内で開いた。初のアジア開催となることから、琵琶湖をはじめアジアにおける研究成果を重点的に取り上げるなどの開催方針を決めた。
同学会は地球温暖化や生物多様性の喪失、環境汚染など水に関する課題が研究対象で、学術大会には研究者約2000人が参加する予定。実行委にはカナダ・ラバル大のワーウィック・ビンセント氏ら学会の科学委員と国内の研究者計17人が出席、6日間の学会日程を協議した。
全体会議のテーマとして、海や湖で活用できる最新技術、プランクトンなど6項目を設定。各テーマでアジアに焦点を当てることにした。研究者を目指す大学生のため、期間中に世界各国の研究者と学生が議論できる場をつくることも決めた。
参加者は、メーン会場のびわ湖ホールも視察した。実行委は19日までで、同日には大津市を表敬訪問する。
■駆除拡大目的に 長野大生がブラックバス料理を試作(信毎Web)
上田市下之郷の長野大環境ツーリズム学部3年の男子3人が、外来魚ブラックバスの調理法を研究している。在来魚に被害を及ぼすブラックバスを食材として普及させることで駆除を進めようと、これまでに10種類以上の料理を試作している。
3人は高橋大輔准教授(生態学)のゼミに所属する柳沢翔太さん(22)、丸山裕人さん(21)、永原佳さん(20)。先輩のゼミ生の研究を引き継ぎ、4月からブラックバスの空揚げやそぼろ丼、フレーク状にした具を使ったおにぎりなどを試作してきた。
14日には、ゼミ内で好評だったカレー味のムニエルを市民に評価してもらおうと、同市柳町地区の「コラボ食堂」で初めての試食会を開催した。上小漁業協同組合が駆除のために千曲川で捕獲した約20匹を三枚におろして酒に浸し、カレー粉と小麦粉をまぶしてフライパンで焼いた。
約50人が試食。調理台に置いたブラックバスのいかつい顔を見て「本当に食べられるの?」と聞いたり、ムニエルを食べて「コイとイサキの中間みたいな味」と話したり。アンケートを取り、多くが「おいしい」と答えた。
丸山さんは「いかに臭みを取るかがポイント。今後のメニュー作りの参考にしたい」と話していた。
■止まらない外来魚密放流 関係者ら怒り 新温泉町(神戸新聞ネット版)
新温泉町のため池で、ブラックバス7件など外来魚の密放流が止まらない。地元の岸田川漁協は約15年前から駆除を行っているが、効果は上がっていないという。同漁協は「駆除してもイタチごっこ。外来種はどの池にもある程度おり、川に下りてきて生態系を崩す恐れがある」と憤っている。
ブラックバスやブルーギルは、釣り愛好家に人気がある。しかし在来種の魚の卵まで食べてしまい、繁殖力も強いため従来の生態系を壊す恐れがある。国は遺棄などを禁じている特定外来生物に指定している。同町では温泉地域の山中に多いため池に放流されており、同漁協によると、約15年前からアユなどが住む岸田川でも姿を確認できるという。
合併前の旧温泉町と旧浜坂町はともに2002年、本格的に駆除を開始。岸田川漁協が委託を受け、延べ20カ所以上、毎年数百〜2千匹の外来魚を駆除してきた。今月初めにも県立牧場公園(同町丹土)に近い大平池で駆除が行われた。池の大きさは約1ヘクタール、貯水量は3万2千立方メートル。同漁協が10月中旬から水を抜いて水位を下げて作業に当たったところ、ブラックバスやブルーギルなど約1200匹が見つかった。中には50センチを超える大きなものもいる一方で、在来のフナやコイなどはほとんどいない状態だったという。
新温泉町の担当課によると、池には休日釣り人が集まるといい、「釣りを楽しむ場所にするために放流していると考えられる。ただ、啓発をしていくしか手だてはない」としている。また、岸田川漁協の杉谷勉組合長(71)は「釣り上げた魚は放流しないでほしい。漁協だけでは追い付かず、住民の協力が必要」と訴えている。(大盛周平)
10/11/16
■うっすら雪の装い 比良山系、平年比5日早く(京都新聞電子版)
今季一番の冷え込みとなった16日、彦根地方気象台は大津市の比良山系で初冠雪を観測したと発表した。平年に比べ5日早く、昨年より13日遅かった。
この日朝の最低気温は大津市で3・8度、彦根市では3度と、それぞれ12月上旬並みの寒さを記録。早朝、比良山系の蓬莱山山頂(1174メートル)一帯がうっすらと雪化粧した。同気象台によると、寒さは16日がピークで、今後は西高東低の冬型の気圧配置が徐々に緩んでいくという。
10/11/13
■今年は紅葉当たり年? 急な冷え込みで例年になく鮮やか(asahi.com滋賀)
今年は紅葉の当たり年かもしれない。県内各地にあるもみじの名所では、今月に入って一気に色づき始めた。夏の猛暑の影響が心配されたが、葉の傷みも限定的で、例年にないほど鮮やかな色を見せる。各地とも今週末から11月末にかけて見ごろを迎える。
「適度な日照時間、降雨量、そして気温。これがきれいな紅葉になる3条件」。京都府立植物園の小倉研二樹木係長はそう話す。秋までの日照時間と降雨量は十分だったため、残る課題は気温が下がるかどうかだったという。
彦根地方気象台によると、10月までの気温は平年以上。それが今月は平年並みに落ち着いたという。大津市の平均最低気温は、10月の15度から11月は12日までで8.3度。一気に7度近く冷え込んだ計算だ。急に適温(最低気温6、7度)に冷え込むと、最も色づきが良くなるとされ、美しい紅葉の条件はそろったことになる。
紅葉の各名所はシーズン到来に向けて準備を進める。湖東三山の一つで「血染めのもみじ」が有名な金剛輪寺(愛荘町)。地球温暖化により紅葉の時期は年々遅くなっているというが、「今年はとてもきれいに色づいている」と語る。比叡山の横川駐車場では23日まで紅葉まつりを開き、ふろふき大根を振る舞う。
多賀町観光協会は15日から、町内4カ所の紅葉スポットを一斉に夜間ライトアップ。「この冷え込みで一段と色鮮やかになってきた。今年は紅葉の当たり年かも」と担当者は期待する。夜間の寒さ対策も必要だ。14〜20日にライトアップする米原市の徳源院は「地元の味で体から温かくなって」と、来場者にけんちん汁を提供する。
境内に約1千本のもみじがある大津市の石山寺は15日ごろから見ごろ。猛暑による葉の傷みを心配したが、ほとんど影響ないという。標高の高い比叡山やびわ湖バレイではすでに色が濃く、高島市朽木生杉の原生林ではブナなど一部に落葉があるもののコナラなど様々な樹木の紅葉が見ごろだという。(高橋玲央)
■ブラックバスから魚醤開発 有効利用で駆除促進(日本海新聞NetNihonkai)
鳥取県産業技術センター食品開発研究所(境港市中野町)はマグロの内臓、エチゼンクラゲに続き、外来魚のブラックバスを使った魚醤を開発。先月鳥取市で開かれた全国豊かな海づくり大会プレイベントの外来魚対策セミナーで紹介され、注目された。
ブラックバスで作った魚醤=境港市中野町、鳥取県産業技術センター食品開発研究所
ブラックバスは生態系を乱すとして、国が駆除を進めている特定外来生物。淡白な白身の魚だが、料理に向かないイメージがあり、駆除で捕獲されたもののほとんどが廃棄処分となっている。
このため、同研究所では昨年、駆除を促進するためにも有効利用を図りたい県公園自然課からの要請を受けブラックバスの魚醤開発に着手。鳥取市の農業用ため池で捕獲されたブラックバス(オオクチバス)を使い、大きいものは内臓を取り除き、小さいものはそのままでそれぞれ粉砕しミンチ状にし、塩と麹を混ぜ時々かくはんしながら室温で10カ月発酵させ、圧搾してろ過、加熱した。
淡水性の魚であるため泥臭さが懸念材料だったが、イワシの魚醤を使った料理を手がける岩美町の料理研究会に完成したブラックバスの魚醤を使って煮物、チャーハン、鍋物など料理を作ってもらい試食したところ好評で、特に内臓を使ったものの方が優れていた。
食品技術科の加藤愛研究員は「海のものから作った魚醤に比べると特殊な臭いがあるが、調理して火を通すと気にならなくなり、特徴を生かせば十分使える」と話し、引き続き発酵期間短縮などの研究を続ける。
県公園自然課の前田浩行課長補佐は「ブラックバスは本来おいしい魚で、廃棄するのはもったいない。加工ができてお金になれば駆除も進む」と期待を寄せている。
10/11/12
■「ふなずし」入りハンバーグ−ドンパスタ、レイクスターズの試合で販売へ(びわ湖大津経済新聞)
丼とパスタを扱う「ドンパスタ」(草津市笠山4)が11月13日・14日、ふなずしの飯(いい)を使った「鮒寿司ハンバーグ」を県立体育館(大津市におの浜4)で行われる滋賀レイクスターズの試合で限定販売する。
本来廃棄されるふなずしを作る際に出る飯を使う同商品。代表の藤原さんが県内の高校で講演を行った際、高校生の発案で開発に着手した。藤原さんは「飯に含まれる塩分がハンバーグと相性が良い」とし、「思ったほどふなずしの臭いも気にならない」とも。
9月1日にドンパスタの店舗で限定50個を販売したところ、「思った以上の反響」だったという。認知度向上を目指し、今期よりスポンサードする滋賀レイクスターズの試合で出品することになった。
藤原さんは「滋賀県のふなずしを使ったB級グルメとして広めていきたい。今後はパッケージ化して県内のたくさんの店に置いてもらえるようになれば」と期待を寄せる。
価格は600円。販売は限定50個。
10/11/11
■ベトナム政府職員、沖島の水環境保全学ぶ(京都新聞電子版)
海洋汚染が懸念されるベトナムの景勝地ハロン湾から、政府職員ら5人が10日、よく似た自然環境で課題を解決した先進地、近江八幡市・沖島を訪れた。下水処理施設や住民が運行するごみ運搬船を見学し、琵琶湖の水環境を守る島の努力を学んだ。
ハロン湾はベトナム北部にある。奇岩の島が林立し、1994年にユネスコ世界自然遺産に登録された。だが、湾への鉱山汚水流入や、観光地化で定住化しつつある水上生活者1600人のごみの処理など難問を抱える。
沖島を訪れた5人は島の下水処理施設へ。微生物の力で下水を浄化し、汚泥も肥料として使う点を学んだ。また、港ではごみ運搬船を見学。市の委託で自治会が家庭ごみを自主回収し、焼却施設のある対岸に運んでいると、自治会役員から説明を受けた。
政府職員のヴー・ゴック・ハイさん(50)は「沖島とは共通点が多い。ハロン湾では、水上生活者の下水は多くが処理できていない」と話した。他の4人も、住民主体のごみ回収について「費用が削減でき、ごみ減量意識も高まる」と感心する一方、担い手の高齢化が課題である点も島民から聞いた。
5人は、国際協力機構(JICA)の技術協力事業の一環で来日した。
■県文化賞に川那部、安田さん(YomiuriOnLine滋賀)
功労、奨励賞は5人1団体
県は、文化活動で優れた業績をあげた個人・団体をたたえる2010年度の県文化賞に、学術部門で前県立琵琶湖博物館長の川那部浩哉さん(78)(京都市)、陶芸部門で陶芸家の安田全宏さん(83)(甲賀市)を選んだ。
川那部さんは、アユを始めとする淡水生物の生態学研究で業績を上げ、琵琶湖の研究推進・発信に尽力。1996年開館の琵琶湖博物館の初代館長として地域に貢献し、同博物館を日本の代表的な博物館にした。
安田さんは巧みな釉薬(ゆうやく)表現で長年にわたり、第一線で活躍。日展などで役員や審査員として後進の育成に尽力したほか、自宅に資料館を開設したり、地元の作陶教室の講師を務めたりして、市民への焼きもの文化の普及にも貢献した。
他の受賞者は次の皆さん。
◇文化功労賞▽美術 岡野靖夫(大津市)▽文化財 津田誠一(同)▽総合 平和堂財団(彦根市)
◇文化奨励賞▽ダンス 北村成美(草津市)▽音楽 中村典子(京都府)、浜田博行(大津市)
■琵琶湖 2サイクルエンジンに過料(YomiuriOnLine滋賀)
県が条例改正案 水上バイク、ボート
琵琶湖で原則、使用が禁止されている2サイクルエンジンの水上バイクやモーターボートについて、県は10日、違反した場合などに5万〜3万円以下の過料を課する条例改正案を、県議会環境・農水委員会に示した。来年2月の定例会に提案、同4月の施行を目指すといい、11日から県民の意見「パブリックコメント」の募集を始める。罰則については2012年4月から適用される見込み。
「県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例」の改正案。同条例では、未燃焼ガソリンや窒素酸化物(NOx)などを水中に排出する2サイクルエンジンの水上バイクやモーターボートの使用について、08年4月から原則、禁止としている。
来年4月からは完全に禁止となるが、条例に罰則規定がなく、県の調査によると、県内登録の水上バイクの62%、モーターボートの45%がまだ、2サイクルエンジンという。
改正条例案では、2サイクルエンジン以外を「適合原動機搭載艇」と規定し、適合証を発行。不適合機種を琵琶湖に持ち込むなどした場合に5万円以下の過料を課するほか、適合証を表示しなかった場合も3万円以下の過料とする。
適合証の交付には1台1000円程度が必要となる見込みで、来年10月から請求の受け付けを始める。
県のこうした動きについて、関係者は「不適合機種の所有者らは買い替えを求められるため、反発が予想される」とみる。
NOx排出量などが少ない4サイクルエンジンは、100万〜50万円程度は高額になる。県小型船協会では「国の水質基準に影響を及ぼすレベルではない」などとして、県に対して6月、2サイクルエンジンの全面使用禁止を見直すよう求めている。
◇
パブリックコメント募集は12月10日まで。県琵琶湖レジャー対策室に郵送(〒520・8577、住所不要)か、ファクス(077・528・4847)、ホームページ(http://www.pref.shiga.jp/d/leisure/)で受け付ける。問い合わせは同室(077・528・3485)。
10/11/10
■大陸から…ユリカモメ/高島(asahi.com滋賀)
今年も大陸からの冬の使者、ユリカモメがやって来た。高島市今津町今津の湖岸には9日、100羽ほどが長旅の疲れをとるように羽を休めていた。同町松陽台2丁目の澤忠起(さわ・ただ・おき)さん(71)が近づき餌のパンくずをまくと、一斉に舞い上がりわれ先についばんだ。
澤さんは毎年、飛来から翌年5月はじめの旅立ちまで、2、3日おきに餌をやっている。来年1月のピーク時には300羽ほどになるという。「年々増えている。今年はもっと来るかもね」と期待している。
■琵琶湖の釣り客、マナー最低 外来魚回収ボックスが「ごみ箱」に(msn産経ニュース)
ブラックバスなど外来魚から琵琶湖の生態系を守るため、滋賀県が設置している外来魚回収ボックスに釣り道具や家庭ごみなどを捨てるケースが急増していることが10日、わかった。周辺にごみが散乱することで回収が遅れ、悪臭を放つ問題も発生。マナー向上のためブログで呼びかけることを決めるなど、対策に苦慮している。
琵琶湖では近年、北米原産のブラックバスやブルーギルなどの外来魚が大量に繁殖。これに伴い、釣果をリリース(放流)する「バス釣り」を楽しむ釣り客が増加したことから、県は平成15年、釣り上げた外来魚の再放流を禁止する条例を施行した。併せて、琵琶湖周辺に回収ボックス、湖内にいけすを設け、回収を進めてきた。
回収事業は徐々に浸透。15年度に9.6トンだった回収量が21年度には18.2トンと2倍近くに上昇。今年度は上期だけで17.1トンにのぼり、半年間で昨年度に迫る勢いを見せている。
ところが一方で、回収量が大きく伸びた今年に入って回収ボックス周辺に、ごみなどの異物が捨てられるケースが急増。県によると、ボックスの中やそばの路上に、ルアーや折れた釣りざお、バーベキューの食べ残し、花火の燃えかすなど、雑多なごみが目立つようになった。中には生きたカメやネコなどのペットが捨てられる悪質な例も。
回収された外来魚は、県嘱託職員2人が週3回、軽トラックで収集しているが、異物が多いため1日で回り切れないケースが発生。次の回収日までにボックス内の外来魚が腐敗し、周辺住民から県に苦情が寄せられる事態となった。
県琵琶湖再生課の担当者は「昨年までは1日で回り切れないことはほとんどなかった。人の多い場所へ回収ボックスを移動させているので、回収量は上がったが、新たな問題も出てきた」としている。
県はこのため回収ボックスに「ごみ箱ではない」と明記。ブログで、嘱託職員が回収量を記しているが、ここでもごみなどを捨てないよう強く訴えるほか、釣り愛好家団体にも協力を求めていくという。
同課の担当者は「予算の制約から、回収要員を増やすこともできない。釣り客やアウトドア愛好家の意識向上に頼るしかない」と話している。
■外来魚駆除:瑞浪のため池、14年ぶり水抜き ブラックバス296匹捕獲(毎日jp岐阜)
瑞浪市の段洞下ため池で9日、池の水を抜いて外来魚の駆除が行われた。在来種のコイやフナを守り、生態系を維持することが目的で、14年ぶりに実施した。外来種は14〜50センチのブラックバス296匹と、ウシガエルとオタマジャクシが捕獲されたが、ブルーギルなどほかの外来魚は確認されなかった。
ため池の管理者と同市、東濃農林事務所から約20人が参加した。前もって水深1メートルほどに水位を下げており、池の栓を抜いてさらに水位を下げた。投網や大きなタモですくい上げたり、ボートを出して魚などを捕獲。在来種の魚は体長1メートルほどの巨大コイ2匹や、丸々と太ったヘラブナ90匹、メダカ12匹を確認。タニシやヤゴなどの生物も確認された。
在来魚は、ため池の上にある別の池に移された。ため池を乾燥した上で改めて注水した後、戻される。外来魚は周辺の土地に埋められた。外来魚は釣り人らに持ち込まれたとみられ、土岐川観察館(多治見市)の宮島弘佳館長は「人間が外来魚を持ち込んで作った環境が(在来種にとって)一番ダメージが大きい。これから防除対策をどうするのかが問題です」と、心無い人たちの行為を嘆いていた。【小林哲夫】
■ブラックバス1500匹を駆除 西和賀・廻戸沼釣り公園(岩手日報WebNews)
西和賀町の住民団体は、同町無地内の廻戸沼(まっとぬま)釣り公園で9日まで、肉食系の外来種オオクチバス(通称ブラックバス)の駆除作戦を行った。二つの沼で交互に沼干しを行い、一網打尽にするもので捕獲数は計1561匹に達した。関係者は「地元の生態系を守る上で大きな成果だ」と胸を張る。
作戦は湯田ダムビジョン推進協議会の呼び掛けで、西和賀文化遺産伝承協会、錦秋ヘラ鮒研究会、西和賀淡水漁協などが参加。町が生物多様性保全事業の補助金として50万円を出した。
10月中旬と今月上旬に分けて面積約6千平方メートルと約4200平方メートルの沼の水をそれぞれ電動ポンプでくみ上げ、生息していたオオクチバスを捕獲した。
作戦後半は6〜9日に実施。同町や北上市の有志約70人が、水の引いた沼から網や手で魚を捕まえた。ヘラブナ、コイ、ドジョウなどの在来種は隣の沼に放した。
北上市の鬼柳小4年小原花月(かづき)さんは「沼の底は歩きにくかったけど、いろいろな魚を頑張って捕った」と笑顔を見せていた。
最終日の9日は、関係者がオオクチバスを廃棄物処理業者に引き渡し、「これで沼から一掃できた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
同協議会によると、同町の湯田ダムでも5、6年前からオオクチバスが確認されているが、廻戸沼から和賀川を伝って流入した可能性が高いという。
湯田ダムは水位が変動するためオオクチバスの繁殖に適さないとされており、今回の作戦は湯田ダムからの一掃にもつながる、との期待もある。
同協議会事務局の佐井守さんは「住民が手弁当で取り組んだ意義は大きい。この成果を今後、まとめて発表したい」としている。
10/11/09
■駆除お願い... カワウ被害悩む滋賀県(産経関西)
全国約6万羽の半数が琵琶湖一帯に生息するとされるカワウの漁業被害などに悩む滋賀県が、冬場の営巣地である愛知県に駆除を要請したところ、拒否されていたことがわかった。愛知県では漁業被害が少ないことや、かつて収入源としたカワウを大切にする地元感情が理由という。滋賀県は関西広域連合構想に参加する一方、中部圏知事会にも近畿で唯一参加。中部で広域連合が結成されれば「参加する」と公言するなど、愛知県との連携を強化しているが、カワウ問題では袖にされた格好だ。
営巣地 愛知県ノー
琵琶湖では、アユなど毎年約2800トンの魚がカワウに食べられているほか、周辺の森林ではフン害などで約24万平メートルの樹木に被害が出ている。このため滋賀県は、平成16年から本格的な猟銃による駆除を開始し、毎年夏場に約2万羽を駆除。しかし、個体数はなかなか減らず、ここ数年は2万〜3万羽程度で推移している。
原因は、琵琶湖のカワウのほとんどが冬は愛知県の知多半島で営巣し、滋賀県で数を減らしても繁殖していることにある。このため、滋賀県は抜本的な対策を目指し、愛知県に駆除を要請、協力に期待した。
ところが、愛知県は「滋賀県のような深刻な漁業被害が出ておらず、現状では予定はない」と拒否。滋賀県は協力を引き続き求めているが、前向きな回答は今のところない。
愛知県の漁業被害が少ないのは、滋賀県と異なり営巣が海岸沿いで、海水魚を主食としているためとされる。閉ざされた湖と違い、海流の動きで魚群が大きく移動し、自治体が駆除するほどの被害はないという。
「かつての収入源、金運ぶ鳥」地元に抵抗感
さらに、知多半島の愛知県美浜町ではかつて、カワウのフンを肥料にして高額で販売。収入源として一時は禁猟区を設けて保護し、「金を運ぶ鳥」とまで言われた。町内の繁殖地「鵜(う)の山」が国の天然記念物に指定されるなど、町のシンボルとなっており、地元感情は「駆除」に抵抗が強い。愛知県自然環境課は「滋賀県の気持ちはわかるが、愛知では漁業被害はそれほど深刻ではない。地元感情もあり、駆除までは考えられない」と説明する。
滋賀県は、特に愛知県の企業の工場などがある北部が経済面での結びつきが強く、行政も近畿と同様に連携を深めている。滋賀県自然環境保全課は「現状では琵琶湖の自然を守れない。愛知県の協力は欠かせないのだがG」と頭を抱えている。
全国約6万羽の半数が琵琶湖一帯に生息するとされるカワウの漁業被害などに悩む滋賀県が、冬場の営巣地である愛知県に駆除を要請したところ、拒否されていたことがわかった。愛知県では漁業被害が少ないことや、かつて収入源としたカワウを大切にする地元感情が理由という。滋賀県は関西広域連合構想に参加する一方、中部圏知事会にも近畿で唯一参加。中部で広域連合が結成されれば「参加する」と公言するなど、愛知県との連携を強化しているが、カワウ問題では袖にされた格好だ。
10/11/07
■調整池の外来魚を駆除(YomiuriOnLine岐阜)
美濃加茂 市民団体、親子らが640匹
木曽三川の保全に努める市民団体「木曽三川フォーラム」は7日、美濃加茂市蜂屋町の調整池で外来魚の駆除活動を行った。一般募集した親子連れ約50人も参加し、外来魚が予想以上に増えている現状を目の当たりにして驚いていた。
同フォーラムは、昨年から市民とともに木曽川、長良川、揖斐川で外来魚の駆除に取り組んでいる。
この日は、2週間前から水抜きをして、池の水位を下げたうえで、ブルーギルやブラックバスなどの外来魚、計640匹を捕獲、駆除した。
事務局長の柴田甫彦(としひこ)さん(70)は「釣りを楽しむためにブラックバスが放流されるなどし、外来魚が繁殖している。駆除活動を通し、実態を市民に知ってもらいたい」と話した。
10/11/04
■伊豆沼・内沼:クロモ復元、マコモ植栽… 県再生計画を承認−−自然再生協(毎日jp宮城)
登米、栗原の両市にまたがる伊豆沼・内沼の湖沼生態系の復活を目指す法定機関「伊豆沼・内沼自然再生協議会」は3日、5回目の会合を開き、協議会メンバーの県が取り組む再生事業の実施計画を承認した。クロモをはじめとする沈水植物の復元▽マコモの植栽▽ハスの刈取り▽河川水の沼への導水−−など7項目にわたり、09年度を起点とした10年間の統合的な事業展開で生態系や水質の改善に取り組む。【小原博人】
事業計画の要とされるのが「沈水植物群落の復元」で、県は研究機関と連携し重点的に取り組む。この復元がかなうとエビなど水生小動物のすみかになり、それをえさとする魚介類の繁殖、さらに漁食性鳥類の増加につながる。
また沈水植物群落は、水中から栄養塩類を吸収し湖沼内の富栄養化を抑える役割を果たす。事業の対象区域は両沼計332ヘクタールを含め流域河川を合わせた5265ヘクタールに上る。
両沼は水質の低位安定や泥土状の浅底化、沈水植物の極小化、ブラックバスの在来魚食害、水鳥の減少など多くの課題を抱える。同協議会は09年10月に大洪水のあった1980年以前の状態への回帰を目標に再生全体構想を作成。実施計画はそれに沿った内容となった。
同協議会は自然再生法に基づき、08年9月発足。県と国の関係機関、両市、環境保全、農業団体代表と学識経験者に加え、公募委員の計39人で構成する。会長は東北大大学院工学研究科の西村修教授。今後も適時、会合を開催し事業内容の細部を詰めていく方針。
10/11/03
■アマゾン川原産ナマズ、用水路に現る 和歌山(asahi.com和歌山)
和歌山市内の用水路で、本来日本には生息していないアマゾン川原産のナマズの仲間「レッドテールキャットフィッシュ」(体長58センチ)が見つかった。10月19日に和歌山市秋月の用水路で住民が発見し、網で捕まえて県立自然博物館(海南市船尾)に持ち込んだ。平嶋健太郎学芸員によると、ペット以外に生息しているのが見つかったのは県内初。国内でも数件の報告しかないという。
平嶋学芸員は「ペットが逃げたか、あるいは捨てられたのではないか。外来種は日本の生態系を壊す可能性があるので、飼うのであれば最後まで責任を持って飼ってほしい」と話している。博物館では警鐘を鳴らすため、展示をしている。期間未定。
問い合わせは博物館(073・483・1777)へ。(山野拓郎)
10/11/02
■第六回「外来魚情報交換会」(EICネット)
こんにちは、いつもお世話になっております。
琵琶湖を戻す会です。
第六回「外来魚情報交換会」のご案内です。
http://homepage2.nifty.com/mugituku/exchange/2011/exchange11a.html
開催日:2011年1月29日(土),30日(日)
受付:(29日)12:00〜13:00
(30日) 9:00〜9:30←※9:00以前に建物に入ることは出来ませんのでご注意下さい!!
開催時間:(29日)13:00〜17:30
(30日) 9:30〜12:00
会場: 草津市立まちづくりセンター(JR琵琶湖線「草津駅」西口を西に200m)
滋賀県草津市西大路町9-6 3階301会議室
http://homepage2.nifty.com/mugituku/map/kusatsu/kusatsu.gif
テーマ:ブルーギル・ブラックバス防除に関する様々な情報の交換と相互交流
目的:ブルーギルやブラックバスの防除に関する様々な情報を持ち寄って発表し、お互いの
情報を交換することによって外来魚防除に対する意識と知識を高め、お互いの連携を深める
ことを目的とする。
内容:外来魚の情報であれば駆除方法や生態などジャンルを問わない。発表者・参加者も滋賀
県下にこだわらず広く参加を募る。特に発表者に関しては、一般市民をはじめ、漁業者・行政
・研究機関・学者・学生・釣り人等々から広く参加を募り、外来魚の現状、生態、駆除方法か
ら釣り方のコツまで幅広い視点からの情報収集を行う。話し手・聞き手を同じ目の高さにし、
発表ごとに質疑応答の時間を設けることで情報交換とともに参加者相互の交流も目指す。情報
交換会と懇親会とのセットで1つのイベントと考えている。
プログラム:29日(土)
12:00〜12:55 受 付
12:55〜13:00 開 会
13:00〜18:30 外来魚情報交換会
18:30〜懇親会
30日(日)
9:00〜 9:30 受付
9:30〜12:00 外来魚情報交換会
12:00 閉 会
※発表テーマは集まり次第発表いたします。
主催:琵琶湖を戻す会
後援:滋賀県(申請中)
協賛:全国ブラックバス防除市民ネットワーク
定員:外来魚情報交換会:先着100名
参 加 費
(全て希望者のみ):外来魚情報交換会:無料(資料代:500円)
懇親会:4,000円(予定)
参加資格:なし
参加申込:事前申し込み必要→http://homepage2.nifty.com/mugituku/exchange/2011/exchange11a.html#bosyu
◆発表者募集は12月20日で締め切らせていただきます。
◆発表時間は一人15分程度を予定しています。
◆参加者は会場の都合により先着100名で締め切らせていただきます。
◆同時に複数名申し込まれる場合は全員のお名前と代表者の連絡先をお書き下さい。
ご参加いただければ、 皆さんの外来魚対策活動に必ずお役に立ちます!!
第六回「外来魚情報交換会」 案内&参加申込用紙
http://homepage2.nifty.com/mugituku/exchange/2011/photo/exchange2011a.pdf
琵琶湖を戻す会は農林水産省及び環境省から特定外来生物防除認定を受けています。
http://homepage2.nifty.com/mugituku/prevention/prevention.html
10/11/01
■琵琶湖のコハクチョウ急増中 初飛来予想、正解は13日(京都新聞電子版)
滋賀県長浜市湖北町の湖北野鳥センターはこのほど、コハクチョウの初飛来日を予想するクイズの審査結果を発表したが、過去に例のない早いペースで飛来数が増えており、関係者を驚かせている。
クイズは道の駅「湖北みずどりステーション」や町観光協会、町商工会、市民出資の会社「まちづくり湖北」との共催。東京から愛媛まで15都府県の1101人から応募があり、初飛来の10月13日を予想したのは101人だった。15人を選び食事券や商品券などを贈った。
一方、センターによると、13日以降の飛来数は19日に5羽、21日に一気に89羽が新たに確認され、さらに26日までには127羽が飛来して、合計では1月のピーク時の半数に相当する計222羽となり、驚異的なスピードで増えたという。
センターは「鳥は予報士ともいわれ、北が寒くなると南下が早まる。カモ類も例年になく多い。これまでの例から、今年の冬は厳しい寒さになるかも知れない」としている。