琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
ソースから発信されたものですが、真偽の程は未確認であることをご承知置きください。
琵琶湖の湖底から
(2010/12)
10/12/28
■撤去:座礁のフェリー「ありあけ」 漁再開へ 三重(毎日jp)
三重県御浜町沖で09年11月、フェリー「ありあけ」が座礁し、地元漁業者が漁を見合わせていた問題で「フェリー事故対策漁業関係機関連絡協議会」(会長=永富洋一・三重県漁連会長)は27日、船体の撤去が確認できたとして、1月4日から漁を再開することを明らかにした。同協議会によると、撤去作業は24日に完了。25日に海底を撮影した映像を地元の紀南漁協組合員らが確認し、現場の半径2キロの海域に設けていた操業禁止区域の解除を了解した。
ただ、映像には座礁した際に割れた岩が映っていたといい、同漁協の佐田美知夫組合長は「岩陰に生息するイセエビに影響が出ているとも考えられる」と話し、様子を慎重に確認するとした。
■高速道の帰省渋滞は分散 Uターンは2、3日に集中(ChunichiWeb滋賀)
県警は、帰省や初詣など交通量の増える年末年始(28日〜1月3日)の県内高速道路や主要道路の渋滞予想を発表した。
年末の高速道路は、休日特別割引が適用されないため渋滞は分散され、大渋滞は避けられる見込み。一方で、Uターン渋滞は1月2、3日に集中するとみている。
1月1〜3日は、名神高速の竜王IC(インターチェンジ)周辺の国道8号、そのほか一般道路では初詣や買い物などで渋滞が予想され、降雪による影響も考えられるため、県警は気象情報への注意も促している。交通渋滞情報は、日本道路交通情報センター大津センター=電050(3369)6625=へ。
◇主な道路の渋滞予想(渋滞長さはピーク時)
【名神高速・10キロ超の渋滞】29日午後4〜8時(下り)栗東IC〜八日市IC間15キロ▽30日同▽1月2日午前8時〜午後1時(上り)大津IC〜大山崎JCT(ジャンクション)間15キロ▽2日午後4時〜午後7時(下り)栗東IC〜八日市IC間10キロ▽3日午前8時〜午後1時(上り)大津IC〜京都南IC間10キロ▽3日午後3時〜午後7時(上り)米原JCT〜八日市IC間10キロ▽3日午後4時〜午後7時(下り)栗東IC〜八日市IC間10キロ
【京滋バイパス・10キロ超】1月2日午前8時〜午後1時(上り)瀬田東JCT〜宇治西IC間15キロ▽3日午前8時〜午後1時(上り)瀬田東JCT〜宇治東IC間10キロ。
■子ども議員らの啓発ポスター掲示 外来魚回収ボックス(ChunichiWeb滋賀)
県は、8月の子ども県議会からの提案を受けて県内63カ所に設置している外来魚回収ボックスに、子ども議員らが描いた外来魚リリース禁止啓発ポスター(A4判)を掲示している。
子ども県議会では、大津市平野小6年、豊田有里さんが県への質問の中で「回収ボックスを見たら外来魚が少ししか入ってなかった。ボックスを目立たせたり、外来魚駆除を訴えるスローガンを張ってはどうか」と提案した。
県は7〜8月に開催した外来魚釣り上げコンテストで表彰を受けた県内や京都市などの小中学生8人と豊田さんに協力を依頼。釣り人がブラックバスやブルーギルを回収ボックスに入れる様子などを絵に描いてもらい、ボックスのフタに掲示、外来魚ノーリリースを呼びかけている。(曽布川剛)
■琵琶湖水位観測、136年休まず5万日に 国交省河川事務所(京都新聞電子版)
琵琶湖水位の観測が27日、1874(明治7)年2月4日から5万日目を迎えた。27日の水位は午前6時、午後5時ともにマイナス30センチだった。滋賀県とその下流府県の治水、利水を考えるうえで最も重要な指標として、136年余りにわたり欠けることなく記録を刻み続けた。
観測を担当する国土交通省琵琶湖河川事務所(大津市)は同日、ホームページ上で「50000日間休まず観測を続けています」と節目をアピールした。
観測は、大津市唐橋町の鳥居川水位観測所にある量水標で始まった。観測史上、最高水位はプラス376センチ(1896年)、最低はマイナス123センチ(1994年)。
瀬田川洗堰(大津市)による水位操作を、7府県の関西広域連合で行うことを提案する滋賀県の嘉田由紀子知事は27日、「地域を預かる当事者同士で話し合う自己管理を目指す」とあらためて強調した。
10/12/27
■三重・御浜の座礁フェリー撤去完了(ChunichiWeb)
三重県御浜町沖で昨年11月に起きたフェリー「ありあけ」の座礁事故で、県漁連などでつくる事故対策漁業関係機関連絡会議は27日、船体撤去作業が完了したと発表した。
船体撤去は当初、4月に終える予定だったが、船体が高波を受けて折れるなどしたため大幅に遅れた。連絡会議の委託業者が25日に潜水調査し、撤去完了を確認した。
紀南漁協(同県紀宝町)の推計では、事故で出漁回数が減ったことなどによる漁業被害は伊勢エビ漁だけで4千万円。船体から半径2キロの海域で自粛していた伊勢エビなどの刺し網漁は来月4日から再開する。
ありあけは鹿児島市のマルエーフェリーが運航。乗客7人を含む28人を全員救出した後に横倒しになった。尾鷲海上保安部はことし10月、業務上過失往来危険容疑などで一等航海士らを書類送検した。
10/12/26
■カワウ:合同駆除に向け調査 滋賀が周辺府県と(毎日jp)
琵琶湖の竹生(ちくぶ)島で異常繁殖したカワウによる被害に悩む滋賀県は、来年度から周辺府県と合同で駆除に向けた生息調査に乗り出す。今月発足した関西広域連合の利点を生かした事業の第1弾をめざす。県は「単独の対策では限界がある。巣立ち先の他府県でも同時に駆除すれば琵琶湖に戻る個体も減る」と連携効果に期待する。
合同調査は27日に大阪市内である広域連合の担当者会議で提案する。竹生島でカワウが営巣する5月と巣立ちの9月の実施を想定。京都府の桂川や宇治川、同連合に加わる徳島県の吉野川などアユ食害やフンによる樹木枯死が見られる地域で生息数や分布調査のほか、足輪をつける追跡調査も検討中だ。
◇樹木の7割立ち枯れ
カワウによる被害が問題化したのは90年代。豊富なアユがいる琵琶湖に浮かぶ人家の少ない竹生島は格好の繁殖地で、ピークの04年には4万羽を超え、国内最大の営巣地となった。島の樹木は巣作りで枝が折られるなどし、7割近くが立ち枯れている。滋賀県は今年、過去最多の2万5170羽を駆除したが、秋には2万7000羽を確認。「カワウに県境はなく、新たな侵入を防ぐ手だてはない」とお手上げの状態だ。
環境省によると、行政による野生生物の広域調査は西中国山地で広島、山口、島根の3県がツキノワグマの生息数をまとめているが、カワウの前例はない。同省鳥獣保護業務室は「カワウの詳しい生態はつかめておらず、広域対策の効果に期待したい」と話している。【安部拓輝】
◇ことば カワウ
ペリカン目ウ科の水鳥で体長80〜90センチ。水辺の林にねぐらをつくり水に潜って魚を捕食する。70年代後半に個体数が激減したが徐々に増え始め、90年代から各地でアユなどの漁業被害が生じている。
■ヨシ帯造成、目標達成へ 例年規模の予算配分で見通し(ChunichiWeb滋賀)
2011年度の政府予算案で、水産資源の回復を目的とした水産庁の環境整備事業に概算要求通りの328億円が認められた。このため、15年ほど前から県が続けるヨシ帯の造成事業が11年度に26・5ヘクタールの計画が来年度にすべて終わる見通しとなった。
ヨシ帯は在来魚のえさとなる動物プランクトンが多く、外来魚が嫌う低酸素状態にあるため、良好な成育場だった。しかし、湖岸開発の影響で護岸化や干拓が進み、2003年には、ピーク時の260ヘクタールから68ヘクタールまで減少。沿岸域の湖底の砂地もセタシジミの生育場だったが、水質悪化などにより泥化が進み、ピーク時の2割の150ヘクタールまで減少している。
国から例年規模の1億5000万円が配分されれば、ヨシ帯の目標は達成できる。県はヨシ帯造成のほか、3年前から砂地の整備に着手。砂地は18年度までに64ヘクタール造成することを目標にしている。(添田隆典)
10/12/25
■羊も、さむ〜い銀世界 高島(京都新聞電子版)
クリスマスを迎えた25日朝、今季一番の冷え込みとなった滋賀県北部の山沿いは、前夜から断続的に降った雪で一面の銀世界となった。
高島市マキノ町の農業公園・マキノピックランドでは、見渡す限りの雪の上に7匹の羊がいた。雪の間から草を探して食べ、ふんわり暖かそうな体を互いにすりつけている姿も見られた。クリの枝に残るいがや、隣接する並木道のメタセコイアの枝にも、うっすらと雪が積もった。
長浜市余呉町柳ケ瀬では、前日夕からの積雪が22センチに達した。彦根地方気象台では、今冬最低気温の0・1度を観測した。年末にかけて冬型の気圧配置となる日が多く、湖北を中心に雪の降る日がある見込みという。
京丹後、積雪18センチ
京都府北部でも最低気温が軒並み氷点下の冷え込みとなり、山間部のほか京丹後市の市街地も雪景色となった。舞鶴海洋気象台によると、同市峰山町で18センチの積雪となり、すっぽりと雪に覆われた家々で玄関先の雪かきをする姿も見られた。
■琵琶湖のカワウ 年間捕獲数は過去最高 滋賀(msn産経ニュース)
まだ生息2万7202羽、目標遠く 対策は関西広域連合で
県は、琵琶湖に深刻な漁業被害を及ぼしているカワウの今秋の生息数と、今年1年間の捕獲数をまとめた。生息数は、前年同時期より約1割少ない2万7202羽だったが、将来目標とする4千羽にはほど遠かった。一方、今年1年の捕獲数は目標の2万羽を大きく上回る過去最高の2万5170羽だったものの、繁殖抑制が十分でなく、県外からの飛来もあったため、肝心の生息数を大きく引き下げられなかった。
生息数の内訳は、竹生(ちくぶ)島(長浜市)1万333羽▽伊崎半島(近江八幡市)1万3602羽▽葛籠(つづら)尾崎(長浜市)3267羽。竹生島は約3割、伊崎半島は約1割それぞれ減少したが、今年5月に新たな営巣地が確認された葛籠尾崎が生息数を押し上げた。
過去最高になった年間捕獲数の内訳は、竹生島1万1333羽▽伊崎半島4525羽▽葛籠尾崎9312羽。竹生島では4、5の両月に効率よく繁殖個体を捕獲することで、生息数の削減に成功。葛籠尾崎でも6、7の両月に捕獲を行い、営巣地の拡大をある程度は防いだ。
しかし、伊崎半島では、繁殖抑制が十分にできなかったほか、県外などからの飛来もあり、秋季の生息数は春季より増加した。
カワウによる漁業被害に悩む県は、単独での駆除に限界があるため、滋賀、大阪、兵庫など2府5県でつくる広域地方公共団体「関西広域連合」で、カワウ対策を講じることを目指している。広域連合の環境保全の事務局が県琵琶湖環境部内に設置されたことから、県が中心となり、平成24年度までに、カワウの駆除などを行う広域保護管理計画を策定する方針。
◇
【用語解説】カワウ
ペリカン目ウ科の水鳥。樹木の上方に巣をつくる。国内では戦後、高度成長に伴う環境悪化などで激減したが、約20年前から増加。全国に約6万羽が生息し、うち半数近くが琵琶湖周辺にいるとされる。このため、県内では、琵琶湖のアユを食べたり、糞(ふん)で樹木が枯死したりする被害が続出している。
10/12/24
■産卵前狙い一斉駆除 琵琶湖の外来魚に新対策(ChunichiWeb滋賀)
琵琶湖に異常繁殖しているブラックバスやブルーギルなどの外来魚を減らすため、滋賀県は産卵前の親魚の駆除に乗り出す。卵を産み付ける直前の親魚の生息場所を特定しており、網や電気ショックで、捕獲が難しい稚魚の大量発生を未然に阻止する。都道府県が本格的に親魚を駆除するのは全国で初めてという。
ブラックバスは、浅瀬の砂地にくぼみのような巣を作り、ブルーギルも産卵時に浅瀬にまとまって生息する習性があることに県は着目。岸近くの水深1メートル前後の湖底にある約100カ所の巣を特定した。
湖岸はヨシ帯や水草などの障害物が多く大きな網を仕掛けにくいため、小型の刺し網や電気ショックを活用する。電気ショックでは、ボートから巣の付近に電極を差し込んで水中に電流を流し、魚を気絶させている間に網にかける。
来年、繁殖期の春から夏にかけ、県はこれらの方法を組み合わせ親魚の駆除を計画。従来の対策では年間1200万匹の稚魚を捕獲しており、それ以上の効果を期待している。
県は今年、外来魚が主に生息する琵琶湖の南湖で巣の場所を一斉に調べていた。電気ショックによる漁は県に許可権限があり、今回は試験的に実施する。
【琵琶湖の外来魚対策】 外来魚の食害から固有魚のニゴロブナを守るため、滋賀県と県漁連などは全国トップの年間300〜500トンの外来魚を駆除している。大部分は刺し網や定置網による大がかりな手法で成魚を捕まえている。体長1センチ前後の稚魚は網にかからず、手作業の玉網すくいに頼っている。
10/12/23
■車水没:無人の盗難車、琵琶湖に−−彦根(毎日jp滋賀)
22日午前0時50分ごろ、彦根市松原町の彦根港で、乗用車が琵琶湖に転落。通報を受けた彦根署が約7時間後、岸壁から約2メートル離れた湖底(水深6メートル)に沈んでいた乗用車を引き上げた。湖底の捜索で人は見つからなかった。
同署によると、車は21日夜に東近江市内で盗まれたもので、アクセルにブロック片が置かれていた。同署は何者かが無人で車を発進させて水没させたとみて、窃盗容疑で調べている。【松井圀夫】
■勤務中にブログ更新、市立病院技師を停職処分へ(YomiuriOnLine)
大阪府吹田市片山町2の同市立吹田市民病院の放射線技師の男性(51)が、勤務時間中に公用パソコンを使って約1年間、自分のブログの更新やコメントの返信などを繰り返していたことがわかった。
市は技師を24日付で停職1か月の懲戒処分にする方針。
同病院によると、技師は主幹(課長代理級)で、2009年3月〜10年4月、自ら開設したブログを十数回更新し、約780回の返信を行っていた。
ブログには、釣りなど趣味に関する記述が多かったが、同僚職員をイニシャルで中傷する内容もあったという。今年1、3月にも、職務中にインターネットを閲覧していたとして上司から注意を受けていた。
市は管理監督責任を問い、上司の放射線科参事を訓告、同科部長と診療局長の2人を厳重注意処分とする。
10/12/22
■「春の訪れ早そう」気象庁 関東以西は寒い時期も(ChunichiWeb)
気象庁は22日、来年1〜3月の3カ月予報を発表した。厳しい冬をもたらす恐れがある「ラニーニャ現象」が終息に向かって影響が次第に弱まり、気温は2月には全国的に平年並みか高くなる見込みで、春の訪れは早いと予想している。
北日本(北海道、東北)は3カ月間を通じ寒気の影響が弱いが、関東以西は年末から1月にかけて冬型の気圧配置が強まる見通しで、西日本(近畿―九州)中心に寒さが厳しくなる時期がある。日本海側の降雪量は、北日本は平年より少ないが、それ以外の地域は平年並みと予想している。
気象庁によると、2月以降は偏西風の吹く位置が北上し、寒気の南下が弱まる見通し。地球温暖化による近年の暖冬傾向も加わり、気温が上がるとみている。(共同)
10/12/21
■潜水ロボ「淡探」引退へ 県環境科学研 琵琶湖調査に貢献(京都新聞電子版)
滋賀県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)が、今月中旬を最後に自律型潜水ロボット「淡探(たんたん)」を使った湖底調査を終える方針であることが20日分かった。湖底でのメタンガス噴出の地殻活動を撮影したり、温暖化の影響とされるイサザの大量死を見つけるなど、淡探による調査結果は注目を集めてきたが、老朽化と資金難で運航継続が困難になったという。
資金難、船体も老朽化
同センターによると、船体の傷みに加え、修理に多額の費用がかかるという。県が運航経費支出を中止した2008年度以降、国の研究費を充ててきたが、政府の事業仕分けで難しくなり、資金面でも継続が困難になった。船体を今後どうするかは未定。
淡探は世界初の環境調査用の自律型潜水ロボットで、県が2000年3月に2億6千万円で建造。操作用のケーブルなしで湖底から1メートル上を航行、湖底の映像と写真を撮影する。
05年にメタンガス噴出の撮影に世界で初めて成功。土砂などの堆積物が吹き上げる現象など、湖底の地殻活動の一端をとらえた。温暖化の影響が指摘される深層部の低酸素化調査でも、07年にイサザの大量死を発見するなど、琵琶湖研究に大きく貢献した。
県が財政難から3年前に運航中止の方針を打ち出した際、調査費を助成するためのNPO法人ができるなど、継続に向けた支援の輪が広がった。
淡探による調査を手掛けてきた同センターの熊谷道夫環境情報統括員は「湖底で何が起きているかを映像でリアルに見ることができた。今後は、今までの調査の蓄積をまとめることで成果につなげたい」と話している。
10/12/20
■琵琶湖底に江戸時代の石材36点 地滑りの遺跡から(ChunichiWeb)
滋賀県米原市の琵琶湖底にある尚江千軒(なおえせんげん)遺跡で、18〜19世紀(江戸時代中期―後期)に護岸や水路に使ったとみられる石材36点が見つかり、滋賀県立大が20日発表した。
これまでの調査でも陸地と湖底に地滑り跡を確認しており、陸にあった石材が大地震で地盤ごと水中に滑り落ちたと判断した。調査した県立大の林博通教授(考古学)は「この湖底遺跡は地滑りが原因だったことがあらためて裏付けられた」としている。
県立大によると、石材は1辺が約20〜100センチの花こう岩。同市朝妻筑摩の沖合約250メートル、水深4メートルの湖底で見つかり、南北約9メートル、東西約18メートルの範囲に広がっていた。(共同)
■ヨシ刈り:心地良い汗 伊庭内湖岸で伊藤園が催し−−東近江(毎日jp滋賀)
大手飲料メーカーの伊藤園(本社・東京)が19日、東近江市の伊庭内湖岸でヨシ刈りを体験する催しを開き、同社社員と市民ら約160人が心地よい汗を流した。
参加者は長靴姿でヨシ地に入り、「春には良い芽が出るように」と枯れたヨシを刈り取った。
伊藤園は一昨年から関西2府4県を対象に日本茶飲料「お〜いお茶」の売り上げの一部を、県が推進する琵琶湖の環境保全活動に寄付している。木村吉久専務は「年々参加者も増え、今後も続けたい」と話していた。【斎藤和夫】
■ヨシ刈り取り成長促す 東近江・伊庭内湖で環境保全を考える(ChunichiWeb滋賀)
ヨシ刈り体験が19日、琵琶湖周辺にある東近江市伊庭町の伊庭内湖であり、県内外の高校生や社会人ら160人が参加し、活動を通して琵琶湖の環境保全について考えた。
日本茶飲料などを販売する伊藤園(本社・東京)が「お茶で琵琶湖を美しく」のキャンペーンの一環として、県や市の協力で2年前から催している。
参加者は長靴を履いてヨシ原に入り、長さ3メートルほどに成長したヨシを鎌で刈り取った。
ヨシは水質浄化に効果があり、ヨシ刈りは新芽の成長を促し、魚や鳥が住みやすい環境を守ることにもつながる、と参加者は約4000平方メートルのヨシ原で積極的に作業をしていた。
八日市南高校2年、伏木久実さん(17)は「昨年も参加したので、スムーズにできると思ったが、一筋縄では行かなかった。でも、みんなで協力して楽しくでき、すがすがしい気分」と話していた。(前嶋英則)
10/12/19
■琵琶湖「氷魚」のえり漁、6年ぶりの不漁(京都新聞電子版)
琵琶湖の冬の風物詩であるアユの稚魚「氷魚(ひうお)」のえり漁で、漁獲量が例年の3分の2のペースと伸び悩んでいる。滋賀県漁連によると、漁の滑り出しとしては6年ぶりの不漁という。県水産試験場によると、今夏の猛暑の影響で琵琶湖の水温が下がらず、アユの産卵時期が遅くなったためという。
氷魚は、ふ化後約1カ月の体長3センチほどのアユで、体が透き通っているのが名前の由来。例年12月ごろから漁が解禁され、最初は養殖業者に生きたまま引き取られ、業者からの注文量に達すると食用で流通する。
県漁連などによると、漁獲量は年ごとの注文量で異なるが、昨年は10日間で32トンとれた。今年は12月1日から解禁したが15日現在で、18トンにとどまっている。2004年に産卵時期に台風が上陸した影響で漁獲量が減って以来の不漁という。
守山市で35年間、漁師をしている遠藤満夫さん(64)は「漁場によっては漁獲量が多いが、自分の漁場では今年は全然だめだ」と嘆く。
同試験場によると、産卵時期が遅れただけで、今年の生息数は例年より多いという。しかし、「冬の間に生息数が減る可能性もある」と警戒している。
■淡水魚類学の学芸員を募集 琵琶湖博物館(ChunichiWeb滋賀)
草津市の琵琶湖博物館は、淡水魚類学の学芸員または学芸技師1人を募集している。
受験資格は1971年4月2日以降に生まれで、修士か博士の学位を持つか準ずる能力があり、淡水魚類学を専攻した人。繁殖や飼育の業務、研究ができ、琵琶湖と人のかかわりについて生態学的見地から調査できることが必要。応募受付期間は26日まで。
1月上旬に研究業績などの書類審査を行い、1月下旬に応募者全員に文書で通知。通過者は2次考査の面接を2月13日に同博物館で受ける。問い合わせは、琵琶湖館総務課=電077(568)4811=へ。(猪飼なつみ)
■夜のヨットは湖上ツリー 大津港イルミネーション(京都新聞電子版)
大津市浜大津の大津港マリーナで、毎年恒例の「きらめく大津港マリーナ」が始まった。係留されたヨットやボートがイルミネーションで彩られ、湖上で揺れるクリスマスツリーの林が訪れた人の目を楽しませている。
広さ6700平方メートルの同マリーナには約50隻のヨットやボートが湖上に係留されている。イルミネーションは、6年前に艇を保管するオーナーの一部が始めた。艇体の中央に高く突き出たマストを利用してクリスマスツリーに見せるなど、工夫を凝らしている。年によって飾り付けも変え、次第に参加者が増えたという。
ライトアップは日没から午後11時。1月8日まで。
10/12/18
■田んぼの生き物研究大集合! 19日、琵琶湖博物館(asahi.com滋賀)
琵琶湖と深いかかわりを持つ滋賀の田んぼの研究者たちが集う公開研究会「田んぼの生きもの研究大集合!」が19日、草津市の琵琶湖博物館である。人が手を入れて維持される水田固有の魅力を発信する試みだ。
「ニゴロブナ〜田んぼと湖をつなぐ魚」「サギの分布と環境要因との関係」など、県内外の研究者、学生らが19の研究成果を発表する。琵琶博によると、琵琶湖を擁する滋賀の水田は独自の生態系が発展し多くの研究者をひきつけるという。
企画した大塚泰介・専門学芸員は「水田の自然は、人と自然がうまくつき合ってようやく維持できるもの。生きものの現状を知ることで、水田とどうかかわればいいかを考える機会にしたい」と話す。
午後1時から、無料。問い合わせは琵琶湖博物館(077・568・4812)。
■庭や道路真っ白 湖北に初雪(ChunichiWeb滋賀)
強い寒気が上空に流れ込んだ17日、県内は厳しい寒さとなり、湖北地方では雪が積もった。
長浜市木之本町木之本では、数センチの新雪が道路を覆った。住民はシャベルを手に、真っ白になった庭や道路で今季最初の雪かきをしていた。
彦根地方気象台によると、長浜市余呉町柳ケ瀬では午前9時現在、8センチの積雪があった。朝の最低気温は彦根で1・0度、大津で0・6度だった。寒さは19日まで続く。(森若奈)
10/12/17
■県内各地で今季一番の冷え込み 伊吹山が雪化粧(ChunichiWeb滋賀)
冬型の気圧配置と上空に入り込んだ寒気の影響で16日、県内各地で今季一番の冷え込みとなった。米原市の山間部では、断続的に雪も舞い、雲間から雪化粧の伊吹山(1,377メートル)が見られた。
彦根地方気象台によると、県内9カ所の観測地点のうち4カ所で、今季の最低気温を記録。朝、高島市今津では0・6度、彦根市と大津市では2・1度だった。日中も気温は上がらず、全地点で最高気温が今季一番低かった。
気象台によると、寒さは18日朝まで続くという。(森若奈)
■カワウ昨秋比9.2%減 銃器駆除が奏功(ChunichiWeb滋賀)
県は16日、県内の水鳥・カワウの生息状況の調査結果を発表した。銃器駆除の本格化により大幅減少の昨年秋と比べ、今秋はさらに9・2%減の2万7202羽となった。
調査は9月10日ごろ、集団営巣地のある竹生島(長浜市)と伊崎半島(近江八幡市)、今年5月に営巣が分かった葛籠尾崎(つづらおざき)(長浜市)で実施。竹生島は1万333羽で昨秋比31・0%減、伊崎半島は1万3602羽で9・3%減だった。葛籠尾崎は3267羽の生息が確認された。
銃器駆除は今年、2万羽を目標として4〜8月に実施。竹生島で1万1333羽、伊崎半島では4525羽、葛籠尾崎は9312羽を駆除。全体では過去最高の2万5170羽となった。
県自然環境保全課は、竹生島と葛籠尾崎では駆除の一定効果はあるとみる。4500強の駆除に対し、生息数は1394羽の減少に止まった伊崎半島については、「より効果的な方法を模索している」と対策に頭を悩ます。
調査はカワウよる漁業被害を受け実施。2007年までは4万羽前後だったが、銃器駆除を止めた08年は7万5000羽に急増。再開した09年は2万9968羽と初めて3万羽を割り込んだ。県が想定する県内の適正な生息数は約4000羽。(小蔵裕)
10/12/16
■カワウ9%減、2年連続3万羽下回る 滋賀県調査(京都新聞電子版)
今秋の滋賀県内のカワウ生息数が昨秋に比べ9%減の2万7022羽となり、2年連続で3万羽を下回ったことが、滋賀県が16日発表したカワウ生息状況調査結果で分かった。銃器による駆除を強化したためだが、県は「過去に急増して県外で生息しているカワウが帰ってくる可能性もある」として動向を注視している。
調査は毎年春と秋の2回実施している。今回は、県内の二大繁殖地である竹生島(長浜市)と伊崎半島(近江八幡市)に加え、今年5月に営巣を確認した竹生島北側の葛籠尾崎(長浜市)でも調査した。
生息数の内訳は、竹生島が昨秋比30%減の1万333羽、伊崎半島が同9%減の1万3602羽、初めて調査した葛籠尾崎は3267羽だった。
目標が2万羽の銃器駆除数が今回は2万5170羽に上った。葛籠尾崎では営巣の拡大防止を図るため、9312羽を駆除した。
カワウの生息数は例年3万〜4万羽で推移している。2008年秋は7万羽に急増したが、昨秋は一転して2万9968羽まで減少した。
県は「急増した08年のカワウが再び帰ってくる可能性もあり、油断はできない。葛籠尾崎にいたカワウが今後どこに移動するかも注視する必要がある」としている。
調査は来春から関西広域連合が引き継ぎ、広域的なカワウの駆除・管理対策に役立てる。
■水質改善されたはずの琵琶湖で謎の「難分解性有機物」増加 茶褐色の泥状物質も(msn産経ニュース)
微生物を利用した高度な排水処理で、水質が飛躍的に改善したとされる琵琶湖で、微生物でも分解できない「難分解性有機物」と呼ばれる謎の有機物が増加していることが15日、滋賀県の調査で分かった。琵琶湖では近年、茶褐色の泥状物質の報告も相次いでおり、関連があるとみられる。県は「現状では問題ない」としているが、科学的解明は進んでおらず、専門家は継続的な検査が必要と指摘している。
琵琶湖では、滋賀県が昭和40年代以降、全国に先駆けて微生物を使った高度な下水処理施設を導入。人口あたりの普及率(昨年3月末現在)は全国1位の84・3%で、水質汚染の原因となる窒素やリンの量は激減、水の透明度も向上した。
ところが、代表的な水質指標となる化学的酸素要求量(COD)の数値は逆に悪化。北湖では58年に1リットルあたり1・9ミリグラムだったが平成20年には2・7、南湖でも2・6から3・3ミリグラムと上昇した。CODは水質を悪化させる有機物の量を示しており、窒素やリンが減少していることから、県は難分解性有機物が増加していると結論づけた。
同有機物は微生物の力でも分解できず、繊維質や植物成分が含まれるが、性質や環境への影響はほとんど分かっていない。浄水場で塩素処理する際に発がん性物質を出し、増えすぎると水道水に影響するとされる。
一方、漁業関係者や船舶関係者から、琵琶湖で茶褐色のどろどろとした物質が漁網や船底に付着したとの報告が、数年前から頻繁に寄せられるようになった。この物質は植物プランクトンの一種とみられ、県では同有機物と関係があるとみている。
事態を重く見た県は今年度から、同有機物の研究を柱とした水質汚濁メカニズム解明の調査に着手。県琵琶湖再生課は「琵琶湖周辺の生活環境や食生活の変化との関連が考えられる」として分析を進めている。
難分解性有機物に詳しい国立環境研究所湖沼環境研究室の今井章雄室長の話 「琵琶湖では水道水に必要な基準は満たしており、現在の難分解性有機物の量では問題ないが、継続的な検査が必要。増加原因などを突き止めるのに、15年程度は必要ではないか」
■西湖「幻の魚」クニマス 三平も釣った(nikkansports.com)
すでに三平がクニマスを釣っていた! 絶滅したと思われていた秋田県田沢湖固有の陸封型淡水魚「クニマス」が、約70年ぶりに山梨県西湖で確認されたことで15日、人気漫画「釣りキチ三平」の作者、矢口高雄さん(71)は「これはスゴい」と声を震わせた。2000年に復活した“平成版三平”で最初に描いたのがクニマスだった。将来的には「田沢湖に里帰りさせることが大きなロマンだ」と興奮を隠せなかった。
矢口さんの自宅の電話は朝から鳴りっ放しだった。「みんなに『おめでとう』と言われました。本当に本当ならスゴイことで、大変うれしい。ロマンを感じる」と顔をほころばせた。世界で田沢湖だけに生息していたクニマスが、富士五湖の西湖で約70年ぶりに発見された。秋田県生まれの矢口さんは特別な思いを抱いていたという。
田沢湖は戦時下の1940年、発電所建設で水量を保つため、強烈な酸性水で「毒水」と呼ばれた玉川温泉の水をひいた。魚は死滅し、固有のクニマスも絶滅したとされていた。しかし、1935年に山梨県の西湖、本栖湖にクニマスの受精卵約10万粒がそれぞれ移植されていた。今回発見されたのは、その時のクニマスと思われ、矢口さんが感じる「ロマン」は、放流から75年の歳月に対してのものだった。
2000年に「絶対に描かない」と誓っていた名作「釣りキチ三平」を18年ぶりに「平成版」として復活させた。その初回のテーマにクニマスを取り上げた。生きていると信じていたから描けた。「漫画にしたけれど、うそっぱちじゃなかったでしょ? 思い通りですよ」と口元を引き締めた。漫画では三平の亡き祖父が、田沢湖が“死の湖”になる前にクニマスの受精卵500粒を秋田の山奥に勝手に放流し、自然繁殖した設定になっている。
矢口さんは「西湖は透明度が高くて、深い湖(最深73・2メートル)なのでクニマスが暮らすには絶好だったのだろう」と推測する。山梨県の湖を管理する県花き農水産課では「おそらく天敵となるブラックバスや交配する可能性のあるヒメマスとの生息域が違ったため、75年の間知られずに、かつ安全に繁殖できたのではないか」と話した。
田沢湖は1972年から湖水の中和事業が始まり、最近ではウグイやコイも泳ぐようになった。“生きる湖”に生まれ変わりつつある。ただ、クニマスの生息域の水深80〜100メートル付近は、まだまだ酸性が強い。「クニマスが生きているのは分かった。何十年かかるかわからないが、田沢湖にクニマスが戻るのは、もっともっと大きなロマンにつながる」と矢口さんは大きくうなずいた。【寺沢卓】
10/12/14
■熊野灘のフェリー座礁:撤収、年内に完了へ 御浜町沖・漁業関係機関連絡会議(毎日jp三重)
御浜町沖で昨年11月に座礁したフェリー「ありあけ」(7910トン)の対策を協議する第11回漁業関係機関連絡会議(会長=永富洋一県漁連会長)が13日、紀宝町鵜殿の紀南漁協で開かれ、フェリーの撤去作業が早まり、年内に完了する見通しが示された。作業が順調に進んだためで、漁協側は1月中に現場周辺2キロに設けている操業禁止区域を解除し、漁の全面再開を目指す。
この日の会議には関係者約30人が出席、撤去会社側はエンジンの撤去作業を波が収まり次第行うとし、21、22両日に予定しているダイバーによる海中調査で問題がなければ、すべての作業を撤収したいと報告、了承された。また、漁協側は、撤去が最後に回されているフェリーの船首にある円柱状の突起部(約250トン)について、紀宝町鵜殿沖2・5キロの海底に設置し、魚礁としたいと要望、会社側が全面協力することになった。【汐崎信之】
■ヒシクイ:ラムサール条約登録湿地「化女沼」で越冬、激減(毎日jp宮城)
◇「釣り人」警戒、ねぐら移転?−−大崎の市民団体調査
ガン類の保護活動を支援する市民団体「雁(がん)の里親友の会」(大崎市三本木)は、同市古川のラムサール条約登録湿地「化女沼」で越冬する亜種ヒシクイの数が02年の1日約7000羽をピークに年々減少している実情を会報「雁の友」最新号(15日発行)で明らかにする。09年の最高は1日2800羽、今年は同1300羽台にとどまる。
化女沼が08年秋に条約湿地に登録された主な理由になったヒシクイの減少で条約登録の軽重が問われかねず、環境省東北地方環境事務所(仙台市青葉区)は今月をめどに改めて実態調査を行う。
「雁の友」最新号によると、減少傾向の大きな理由として釣り人の存在が挙げられる。釣りボートなどが日の出前から沼に出ると警戒心の強いヒシクイがねぐらの水面から飛び立つ。そのような行動が近年、度重なり、飛来当初から化女沼を避け約24キロ離れた登米市の平筒沼をねぐらにするようになったと推測している。
化女沼はブルーギルやブラックバスの釣りが盛ん。温暖化の影響で宮城県まで南下せず秋田県にとどまるヒシクイが増えたとの指摘も一部にある。
同省東北事務所の調査は、化女沼でのこうした減少傾向をにらみ、国として保護策を取る必要があるかを見定めるために行う。ねぐら入り数▽人間の沼内立ち入りとの関係▽採餌の行動範囲−−などのデータを取り、今年度中に大崎市が主導する「化女沼湿地保全活用研究会」などに提示し、議論の糧にしてもらう。
亜種ヒシクイはカムチャツカ半島から飛来する。他にオオヒシクイが蕪栗沼などに飛来する。【小原博人】
10/12/13
■20日にも撤去完了へ 三重・御浜町沖の座礁フェリー(ChunichiWeb)
三重県御浜町沖で昨年11月に座礁したフェリー「ありあけ」の撤去作業が、20日にも完了する見込みになった。13日に紀南漁協(同県紀宝町)であった事故対策漁業関係機関連絡会議で、作業を請け負う「深田サルベージ建設」の担当者が報告した。
担当者によると、現在海中に残っている大きな塊は、エンジン2つと船体の船首部分。天候が良ければ、細かな残骸の回収も含めて20日ごろに作業が終わる。その後、漁協側が依頼するダイバーの潜水調査で海底をチェックし、問題がなければ撤去完了となる。
また、船首部分については漁協側の希望で、沖合2・5キロに沈めて漁礁として活用する。
■大きく育てニゴロブナ(asahi.com滋賀)
【大津で池に放流】
ニゴロブナが泳ぐかつての風景を取り戻そうと、市民ら約15人が11日、大津市真野普門町の「まんだら池」に稚魚約500匹を放流した。地域の環境保全に取り組む市民団体「きれいな水真野ネット」が主催。古くからある農業用のため池は琵琶湖から取水しているが、最近はブルーギルなどの外来魚が増え、固有種のニゴロブナやコイの姿が見られなくなったという。
10/12/12
■特定外来種移入防止へ(YomiuriOnLine岐阜)
木曽三川の実態学ぶ
多くの淡水魚や在来魚が生息する豊かな自然環境を守ろうと、木曽三川の保全に努める市民団体「木曽三川フォーラム」(小野賢悟会長)は11日、岐阜市文化センターで、特定外来生物移入防止研修会を開き、市民ら約65人が参加した。
同研修会は木曽川・長良川・揖斐川の木曽三川流域で、特定外来魚や特定外来生物が確認されたことを受け、市民や行政、環境団体が共に学ぶことで自然環境の実態を知ってもらおうと実施された。
県河川環境研究所の米倉竜次主任研究員は「なぜ生物多様性なのか」をテーマに講演。滋賀県のため池では、ブルーギルとブラックバスの影響で、在来魚がほぼ姿を消した事例を挙げ、「外来種の侵入は生物が絶滅する原因のひとつ。外来種の侵入による生態系のかく乱を防ぐ必要がある」と訴えた。
県博物館の千藤克彦学芸員は、いずれも絶滅が危惧される植物のオニバスやシラタマホシクサが本来の生息地以外で出現した事例を紹介。千藤学芸員は「貴重な植物でも本来生息しない場所では外来植物。我々の知らないところで、生態系を破壊しているかもしれない」と指摘した。
■生物の宝庫 ヨシ原守ろう(YomiuriOnLine滋賀)
琵琶湖内湖 刈り取りに60人参加
大津市南小松の琵琶湖内湖で11日、ヨシの刈り取りが行われ、ボランティア60人が作業に汗を流した。
湖西地区を中心に、内湖の環境保全に取り組む市民団体「近江舞子内湖を愛する会」(大津市)と「淡海環境保全財団」(同)の主催で、毎年この時期に実施している。
鎌を手にした参加者は、沼状のヨシ原で作業を開始。2時間かけ、約1800平方メートルでヨシを刈り取り、束にした。収穫したヨシは、自然乾燥した後、草津市内の工場で、ヨシ紙や腐葉土に加工。ヨシ原は後日、野焼きして、来春の新芽の発芽に備える。
イネ科のヨシが群生する内湖は、水中生物や淡水魚が豊富で、多くの野鳥が飛来していた。しかし、よしずや屋根の材料としてヨシが使われる機会が減ったため、手入れが滞るなどしてヨシ原が縮小している。
職場の同僚と参加した長浜市高月町、会社員山田利裕さん(37)は「中腰で刈り取り、運搬するのは重労働だったけれど、ヨシは琵琶湖を守る役割もしている。大切にしていかなければならないと思う」と汗をぬぐった。
10/12/11
■多摩川のアユ産卵激減 ブラックバスやカワウが捕食、10分の1以下に(msn産経ニュース)
東京都と神奈川県の境を流れる多摩川で今年、アユの産卵数が激減している。川崎河川漁協が産卵場を確認したところ、昨年の10分の1以下だった。今年激増したブラックバスやカワウがアユを捕食していることが原因とみられる。かつては水質汚染がひどく、「死の川」とも呼ばれた多摩川だが、下水処理場の整備とともに水質が向上。国土交通省京浜河川事務所によると、今春のアユの遡(そ)上(じょう)数は観測史上最高の約196万匹だっただけに、関係者のショックは大きい。(油原聡子)
「ここにもない…」
12月上旬。多摩川の浅瀬で、川崎河川漁協の山崎充(みつ)哲(あき)さん(51)が川底の砂利を網ですくいあげた。じっくり観察したが、昨年は砂利にびっしり産み付けられていたアユの卵が見つからない。
山崎さんらは、アユの産卵期の10月中旬から12月上旬にかけてほぼ毎日、川崎市内の多摩川の産卵場3カ所を見回った。しかし、昨年は10センチ四方当たり600個あった卵が今年は50個もないという。
原因として考えられるのがブラックバス。外来魚が200種以上見つかり、「タマゾン川」と揶(や)揄(ゆ)される多摩川だが、毎年台風や豪雨で外来種が流され、繁殖が抑えられていた。
しかし昨年は台風や豪雨が少なく、流されずに残ったブラックバスが繁殖し激増。昨年はあまり見かけなかったブラックバスの一種、コクチバスは4月〜10月に4370匹が駆除されたという。
ブラックバスは環境省の特定外来生物に指定されており、各地で在来種への被害が報告されている。多摩川で捕獲したコクチバス7匹の腹を割いて確認したところ、4匹からアユなどの在来種が見つかった。
これに追い打ちをかけるのがカワウだ。好物はアユで1日に500グラム捕食するとされる。多摩川が豊かな川に戻った結果、魚を狙うカワウも増加。多い時には2千羽以上が確認され、高圧線が埋め尽くされるほど。花火で追い払っても、すぐに戻ってくるという。
アユには母川回帰の習性がないといい、来年の遡上への影響は未知数だが、今年も外来種が流されるほどの台風や豪雨はなかった。川崎河川漁協の井口文夫組合長(78)は「来春、ブラックバスが繁殖する前に手を打たないと在来種が全滅するのではないか」と危(き)惧(ぐ)している。
10/12/10
■木曽三川フォーラム:特定外来生物の移入防止研修会、あす岐阜で開催(毎日jp岐阜)
特定外来魚や外来植物の駆除と拡大防止に取り組んでいる「木曽三川フォーラム」は11日午後1時半〜6時20分、岐阜市金町の市文化センターで「特定外来生物移入防止研修会」を開催する。「行政だけでなく市民が防除活動の主体になってほしい」として参加を呼びかけている。
同フォーラムは、ブラックバスやブルーギルなどの外来魚や、日本古来の植物を追いやるオオキンケイギクなどの外来植物の駆除を進めている。研修会では、県河川研究所の米倉竜次主任研究員が「なぜ生物多様性なのか」、県博物館の千藤克彦学芸員が「外来生物の与える影響」をテーマに講演する。
参加無料。問い合わせは同フォーラム事務局・柴田さん(090・7697・3508)。【山盛均】
■バス天丼 看板メニュー 琵琶湖博物館レストラン 滋賀(msn産経ニュース)
「バーガー」も販売検討
県立琵琶湖博物館(草津市下物町)の「レストランにほのうみ」で、琵琶湖で捕れたブラックバスを使った天丼「バス天丼(てんどん)」(880円)がうけている。数種類のハーブを使って特有の臭みを抜いており、白身魚のような淡泊な味わいで、週末には1日20食以上売り上げる看板商品に。夏限定で販売した同じ魚のハンバーガー「バスバーガー」を冬に提供することも検討しており、“バスレストラン”として人気を集めそうだ。
◇
ブラックバスは北米原産の外来魚で、近年、琵琶湖で急速に拡大。生態系を脅かすとして、県条例が施行され、回収が行われているが、臭みを消せば、ぷりっとした食感を楽しめる。県によると、県内で常時メニューにしている店はほとんどなく、「レストランにほのうみ」は貴重な存在だ。
平井芳章(よしあき)店長(50)は、平成9年春ごろ、滋賀県らしい料理を探す中で、目をつけたブラックバスと、名物として定着しているビワマスのかき揚げを使ったどんぶりを販売。珍しいブラックバスの味わいが受け、「ブラックバスのみの味を楽しみたい」という要望が多く寄せられた。このため、16年春ごろ、思い切ってバスだけを使った「バス天丼」の販売を始めた。
ブラックバスは臭みが強いが、「バス天丼」を料理する際には、身にコショウと数種類のハーブをキッチンペーパーでくるみ、1日冷蔵庫に保存。これで臭みが抜け、天ぷらにして自家製のタレをかけて仕上げる。
初めて食べる人は、臭みに不安を覚える人もいるというが、「意外においしい」という声が大部分。リピーターも多いという。
使用している鮮度のいいバスは仕入れ値も高く、平井店長は「実はタイより高い高級魚です」と笑い、「県内の人もブラックバスはほとんど食べたことがない。ぜひ一度味わってほしい」とPRしている。
10/12/08
■花粉シーズン2月上旬から 飛散量、今春の10倍以上も(ChunichiWeb)
気象情報会社「ウェザーニューズ」(東京)は8日、来春のスギとヒノキ(北海道はシラカバ)の花粉飛散予測を発表した。2月上旬に東日本(関東甲信、東海、北陸)と西日本(近畿―九州)で徐々に飛散が始まるとみている。
日本気象協会も同日、予想を発表。飛散量は今夏の記録的猛暑などから、近畿や東海は今春の10倍以上、関東も5〜10倍と非常に多くなる所がある見通し。
ウェザーニューズによると、東日本と西日本で2月上旬に飛散し始め、2月中旬以降に寒さが峠を越し本格的な花粉シーズンに突入。3月上旬には東・西日本の広い範囲でピークとなる。
北日本(北海道、東北)は2月下旬まで寒さが続くため、今春より遅くなり、ピークも4月上旬になるという。(共同)
10/12/07
■琵琶湖の植物プランクトン 30年で種類が半減(京都新聞電子版)
琵琶湖の植物プランクトンの種類が過去30年間で半減したことが、滋賀県琵琶湖環境科学研究センターのまとめで6日までに分かった。緑藻類が激減する一方で藍藻類が増え、種類の分布自体が変化したことも確認された。同センターは「プランクトンの種類が偏ると、食物連鎖のバランスが崩れる」として、琵琶湖の生態系への影響を懸念している。
1978年から琵琶湖・北湖の今津沖中央地点(高島市沖)で行っている月2回の表層水の調査結果を分析した。季節変動はあるが、年ごとの最多種類数を見ると、1ミリリットル中に34種を確認した80年をピークに減少を続け、92年には初めて20種を下回った。20種以上は98年が最後で、2000年以降は15種前後で推移している。
年間を通じた種類分布では、琵琶湖固有種「ビワクンショウモ」など、30年前は全体の46%を占めた緑藻類が40%に減少。同じく固有種「アウラコセイラ・ニッポニカ」を含む珪(けい)藻類も減った。一方で、藍藻類が14%と5ポイント増えた。藍藻類は「アファノティーケ」のように細胞が大きなゼラチン質で覆われ、ミジンコなどの動物プランクトンが食べにくいという。
琵琶湖では調査を始めた翌1979年、リン流入を抑制する県条例が制定された。植物の成長を促す性質を持つリンの削減が、植物プランクトンの種類数半減の一因と考えられるという。地球温暖化に伴う水温上昇や外来魚増加、湖底の酸素減少も、琵琶湖に適応できる種を限定している可能性がある。
植物プランクトンは動物プランクトンや魚、貝のえさとなって琵琶湖の生態系を支える一方、湖の透明度を下げる要因となり、異常発生すればアオコや赤潮の原因ともなる。調査を手掛ける同センターの一瀬諭主任専門員は「植物プランクトンの望ましいバランスを探る必要がある」と指摘している。
10/12/06
■ヨシ刈り:「丸立て」次々、冬の装い−−高島・針江浜(毎日jp滋賀)
琵琶湖や河川の群生地でヨシ刈りの時期を迎えた。県内有数のヨシ群落約30ヘクタールが残る高島市新旭町の針江浜では5日、地元の生水(しょうず)の郷(さと)委員会メンバーをはじめ、市民団体やガールスカウト親子、同市内の滋賀銀行4支店行員ら計約170人が参加。草刈り機やカマで高さ3〜4メートルの枯れたヨシを約2ヘクタール刈り取った。
縄で束ねたヨシを円すい状に仕立てた「丸立て」が次々にでき、浜はすっかり冬の装いに。湖畔のヨシ群落は水質浄化作用を持ち、水生動物を育むなど生きている琵琶湖の証し。早春にはヨシ原を焼いて芽吹きを促す。【塚原和俊】
10/12/05
■関西広域連合:嘉田知事ら、瀬田川洗堰の移譲提案 出先機関対策委で(毎日jp滋賀)
4日に開かれた関西広域連合委員会。嘉田由紀子知事は、国の出先機関の移譲に向けた対策委員会で、琵琶湖の水位を調整する瀬田川洗堰の操作権限を国から流域府県に移すことを提案した。
天然のダムの役割を果たす琵琶湖は河川が増水した際、洗堰で流量を抑えて流し、下流の京都、大阪の住民の安全を守っている。一方で、水位変動により湖岸が浸食されるなど、府県間に利害が発生するため、洗堰は国土交通省の近畿地方整備局が管理している。
この日の委員会で、流域自治の一環として洗堰の運用に取り組むよう提案した嘉田知事は、会合後の会見で「利害は当事者間で解決するのが本来の姿。上下流が課題と向き合う契機としたい」と語った。京都府の山田啓二知事も「真の問題解決には自治体代表が科学データを基に公開で議論することが不可欠。それが権限移譲の一番の目的だ」と話し、同委員会で具体案を検討し、国に働きかける意向を示した。【安部拓輝】
■瀬田川洗堰、国出先機関廃止を要望 嘉田知事(ChunichiWeb滋賀)
関西広域連合に参加した2府5県の知事が顔をそろえた4日の同連合委員会の初会合。嘉田由紀子知事は「いつまでも中央集権を続けていたら日本の未来はないという思いでやっていく」と決意を表明した。瀬田川洗堰(大津市南郷)の管理について国の出先機関廃止を強く求め、県が担う広域環境保全で、温暖化防止対策と生物多様性保全を柱にすることを示した。
委員会は、国に出先機関の廃止を要請するための機関として、国出先機関対策委員会の設置を決定。嘉田知事は「各論になるが、瀬田川洗堰での放流量調整については国に調整を任せてきたが、流域自治の観点から、対策委員会の中でも具体的に議論を積み上げてほしい」と意見を述べた。会見でも「出先機関廃止は、最もしんどいものから要請していくべきだ。流域治水の問題は、上下流の当事者同士で解決していくべきだ」と話した。
島根県内の鳥インフルエンザの発生にも、嘉田知事は「カワウなどによる鳥獣被害と関連するが、水鳥はどこかでつながっているという考え方で、広域連合内で総合的な目をもってリスク管理していくことができるのでは」と述べた。
初会合では、広域連合で取り組む広域計画案を提示。滋賀県庁内に事務局を置く広域環境保全分野では、温室効果ガス削減のため、家庭内の省エネ活動などに対して商品交換できるポイント制度の実施や電気自動車の普及促進、カワウなど鳥獣保護管理の取り組みなどを盛り込んだ。1月中旬には、広域連合が広域連合議会に提案する。(曽布川剛)
■ため池侵入、水門開放 小松・本江町、悪質な釣り人横行(北國新聞ネット版)
小松市本江町の農業用ため池「真如(しんにょ)堤」で4日までに、釣り人の侵入を防ぐための有刺鉄線が破壊され、水門が開けられていることが確認された。水量は平年同時期の4分の1ほどに減少し、来年の稲作に影響の出る可能性があるため、同市本江町生産組合は5日、鉄線の代わりに鉄板で侵入路をふさぎ、悪質な釣り人排除の徹底を図る。
同堤は農業用に造成された町内最大のため池で、広さ約6千平方メートル、深さ約5メートル。森林火災時の消火活動にも使用される。
同組合によると、10年ほど前に何者かがブラックバスやブルーギルなどの外来魚を放流し、その後、ブラックバス釣りの穴場ポイントとして釣り情報誌に掲載されたことから、県内をはじめ関西方面から釣り人が訪れるようになったという。
次第にルールを守らない釣り人が増え、魚を釣りやすくするために勝手に水を抜いたり、ごみの投棄が相次ぐようになったことから、組合は7年前にため池へつながる道路に有刺鉄線を設置して立ち入り禁止とした。
それでも無断侵入する釣り人は後を絶たず、5年前には立ち入り禁止のため池に、許可なく侵入した疑いで男3人が書類送検されている。
同組合は鉄板で侵入を防ぐほか、小松署と連携して巡視回数を増やし警戒を強化する。北市裕嗣組合長は「稲作に影響があり、事故の危険もある。ため池での釣りは絶対にやめてほしい」と話している。
10/12/04
■水質浄化:超微細気泡で 立命大開発、琵琶湖のヘドロにも(毎日jp滋賀)
立命館大生命科学部の今中忠行教授(65)らの研究チームは、ナノバブルと呼ばれる超微細の気泡を発生させて水質を浄化する装置を開発し、3日から同大学びわこ・くさつキャンパス(草津市)で実証実験を始めた。将来的には湖底にたまったヘドロを分解し、琵琶湖の水質改善も期待できるという。【柴崎達矢】
装置は、大阪市の機器開発会社「西研デバイズ」などと共同開発した。縦約1メートル、横約2メートル。複合セラミック素材を使用し、1〜50マイクロメートル(1マイクロメートルは1000分の1ミリ)の細かい気泡(ナノバブル)を作り出すことができる。気泡は自然凝縮で10〜数百ナノメートル(1ナノメートルは100万分の1ミリ)に縮小し、水より比重が重くなるため、沈んでヘドロに浸透。微生物が活発に働いて、ヘドロを構成する有機物を分解する。
今中教授によると、従来の機器では100〜200マイクロメートル程度の気泡しか作れなかった。開発した装置は、水面に浮かび、上部にソーラーパネルを装備。水中に回転翼が付いた2本の軸を入れて気泡を発生させる。
今中教授は「キャンパス内での実験が成功すれば、来年にも琵琶湖で挑戦したい。うまくいけば、琵琶湖水系の1400万人が今よりもおいしい水を飲めるようになる」と話している。
■ヘドロ分解、水質改善 立命館大チームら装置開発し実証研究(ChunichiWeb滋賀)
ナノ(100万分の1ミリ)単位の微細な気泡をつくりヘドロを分解する「超微細気泡発生装置」を、立命館大の今中忠行教授(生物工学)らの研究チームが開発した。立命館大びわこ・くさつキャンパス(草津市)内の自然池で、半年間にわたって実証研究をした後、県と共同で琵琶湖の水質改善に生かす。
装置は、縦1・6メートル、横1メートルのソーラーパネルを搭載し、四方を浮輪で浮かせる形。水底に長さ1・2メートルの棒を突き出させ、二段羽の回転翼に備えたセラミック製の超微細な穴から微細気泡を発生させ、湖底に届ける仕組みだ。微細な気泡は好気性微生物に届きやすく、ヘドロの中に潜む嫌気性微生物の分解を促す。
これまでは、加圧式や超音波振動によって微細気泡をつくってきたが、生物や微生物に影響を与える可能性があった。今回の装置は、高粘性液体や泥水の中でも使えるほか、消費電力も大幅に抑えられるという。
商品開発企業「西研デバイズ」(大阪市淀川区)と共同で開発。1年ほど前から試作を重ねてきた。今中教授は「ヘドロの浄化が進めば、もっとおいしい水になる。琵琶湖の水がよりきれいになるだろう」と話した。(木原育子)
■強風、大津で26・4メートル(YomiuriOnLine滋賀)
民家屋根めくれ上がる
全国的に荒れ模様の天気となった3日、県内でも強風が吹いた。彦根地方気象台によると、この日の瞬間最大風速は午後10時現在、大津市で統計を取り始めた2008年以降、最大となる26・4メートル(午後0時48分)、彦根市でも21・6メートル(同1時17分)を観測。高島市今津町19・9メートル、甲賀市信楽町17・8メートル、東近江市16・5メートルで、東近江と信楽はいずれも同年以降で、今津は09年以降で12月の観測史上最大だった。
大津市朝日が丘では、木造2階建ての民家のトタン屋根(縦約6メートル、横約7メートル)が突風でめくれ上がる被害があった。午後1時頃に119番した近くの男性(53)は「辺りが急に暗くなり、地鳴りのような風の音に続いてバリバリッと鈍い音が聞こえた。あんな風の音は初めて」と驚いていた。
■瀬田川洗堰の水位操作(YomiuriOnLine滋賀)
関西広域連合で協議 知事意向
淀川水系での洪水防止のため、近畿地方整備局琵琶湖河川事務所(大津市)が管理している瀬田川洗堰(あらいぜき)の水位操作について、嘉田知事は3日、自然環境や生態系にも配慮して行えるよう、関西広域連合で協議する意向を明らかにした。県は水位操作について、同整備局にこれまでに適正な管理を求めてきた。11月の近畿ブロック知事会議では、同連合に整備局の権限や財源、職員などを丸ごと移管するよう、国に求めることで合意している。
嘉田知事は県議会代表質問の答弁で、「水位操作については、上下流の(自治体の)利害が相反するという複雑な構造もある。広域連合でしっかり議論していきたい」と述べた。
県水政課によると、琵琶湖では秋以降の雨の少ない時期に水位が下がり、生息する場が狭まるなどして魚介類への影響が大きくなるという。県はこうした影響を防ごうと、琵琶湖の水位が下がった時に洗堰からの放流量を抑制するよう、同整備局に求めている。
■ナノの気泡で水質浄化実験 立命館大教授ら(日本経済新聞Web版)
立命館大学は3日、直径50マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル以下の超微細気泡(ナノバブル)による水質浄化の実証実験を始めた。同大びわこ・くさつキャンパス(BKC、滋賀県草津市)の調整池に気泡発生装置を設置した。超微細気泡は水中に滞留するため水底まで酸素が届き、バクテリアによるヘドロ分解を促進する。
同大生命科学部の今中忠行教授が実験に取り組む。実験結果を踏まえた上で自治体などに導入を提案、琵琶湖などの水質浄化に役立てる。
超微細気泡を利用する浄化は、これまでに6種類の方式が研究されているが、コスト面の問題などで実用化したものはないという。
同大の実証実験には「超微細孔式」による超微細気泡発生装置を使う。機械開発ベンチャーの西研デバイズ(大阪市、西進社長)と鉄工業の安斉管鉄(横浜市、安斎行男社長)が共同開発した。多孔質の複合セラミックスから気体を噴き出させる仕組みだ。
電源は出力240ワットの太陽光発電パネルで賄い連続運転する。消費電力が従来の超微細気泡発生方式の5分の1〜50分の1になるとしている。粘性のある液体や土の中でも運転できる。
実証実験は6カ月以上実施し、水質データを測定。効果を確認した上で河川など大規模な水域に応用する考え。
10/12/03
■生態系安心「ナノ気泡」で水質浄化 立命大、琵琶湖で実験(msn産経ニュース)
直径千分の1ミリ以下の極めて小さな気泡(ナノバブル)を発生させ、水質を浄化するシステムを、立命館大生命科学部の今中忠行教授(生物工学)らの研究チームが開発し3日、発表した。立命大びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)内の池で半年間、実証実験を行い、滋賀県と共同で琵琶湖の水質改善に利用する方針。
琵琶湖の湖底では酸素不足が原因でヘドロが蓄積し、水質に悪影響を与えている。今中教授は、湖底でナノバブルを発生させると、気泡に含まれる酸素をヘドロを分解する微生物に効率よく運べ、その成長を促進することを突き止めた。
ナノバブルは超音波を使ったり、加圧させたりして発生させるのが一般的だが、超音波や加圧では琵琶湖の生物に悪影響を与える恐れがあった。このため、今中教授は大阪市の機器メーカーと共同で、目に見えないセラミック製の超微細な穴から気泡を出すことで生物に悪影響を与えない装置を開発。直径千分の1ミリ以下のナノバブルを安定して出し、微生物までうまく酸素を運べるようにした。
装置は本体を水上に浮かべ、そこから延びたナノバブル発生部分を水中に沈めて使用する。太陽光発電パネルと蓄電池を備え、給電なしで作動する。
今中教授は「琵琶湖に装置を浮かべておくと、水質が浄化される。琵琶湖固有種にも悪影響を与えないため、早急に実用化を目指したい」と話している。
10/12/02
■菌打ち体験親子が挑戦 牧之原・菅山地区(静岡新聞ネット版)
牧之原市菅山地区の住民有志でつくる「楽遊会」(榑林茂男会長)はこのほど、「秋の植樹祭」を同市西山寺の西山寺で開いた。同寺の裏手にある岩倉山一帯で緑地公園の整備活動を進めている同会が市民らに緑や自然に親しんでもらおうと企画。親子連れらがシイタケの菌打ちや鳥の巣箱作りに挑戦した。
参加者は同会メンバーの指導を受けながら、シイタケのほだ木となるコナラの木にドリルを使って深さ数センチの穴を開けた後、金づちを手に親子で協力して菌を次々と丁寧に打ち込んでいった。子供たちは悪戦苦闘しながらも、リズミカルに植え付けを体験していた。
このほか、山野草の植樹や同寺の池で外来魚を駆除するための子供釣り大会が行われたほか、市内や御前崎港、相良海岸などを上空から眺めるヘリコプターの遊覧飛行が人気を集めていた。
同会は2004年から10年計画で、山頂への遊歩道やビオトープの整備をはじめ、桜やツツジの植樹、竹林の伐採作業などに取り組んでいる。
■4月から「高速上限2000円」、時間割引継続(YomiuriOnLine)
国土交通省は2日、2011年4月から導入する高速道路の新しい料金案について、時間帯と曜日にかかわらず、「普通車上限2000円」の上限料金とする方針を固めた。
廃止予定だった現行の時間帯別割引なども当面続ける。現在行われている土日祝日の「上限1000円」は11年3月に、財源がなくなって終了するため、新たな割引の仕組みが必要と判断した。今後、与党内で最終調整に入るが、割引の拡大を求める声が出る可能性もある。
「上限2000円」の料金体系は、前原・前国土交通相が、複雑な制度をわかりやすくするため、今年4月に示していた。軽自動車は1000円、トラックは5000円を上限とし、これまでの料金割引の財源の一部を、東京外環道(関越道―東名道)の整備などに振り向ける内容だった。
しかし、1回の走行距離が短い多くのドライバーにとって実質値上がりになることなどから与党内の反発が強まり、料金見直しの関連法案の審議が棚上げになっていた。この法案が3日に閉会する国会で廃案になる見通しとなり、整備に使うはずだった財源を、料金見直しに充てられるようになった。このため、現行の時間帯別割引などを継続したうえで、「上限2000円」の仕組みを導入することにした。
首都高速と阪神高速は、4月の案通り、普通車で一律700円(東京線、阪神東線)などとしている定額料金制をやめ、走行距離に応じて500〜900円(普通車)を課金する方式に改める。
今回の料金案に必要な財源は、2018年3月までの料金割引のため、国費ですでに手当てしている分を前倒しして使う考えだ。料金見直しは高速道路会社が申請し、国が認可する仕組みになっているため、国会審議は必要がない。
◆大口割引なども継続
平日深夜(午前0〜4時)や、平日午前6〜9時と午後5〜8時の通勤時間の5割引きといった時間帯別割引の一部、トラック業者の利用が多い大口・多頻度割引などは原則、当面継続する方針だ。