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琵琶湖の湖底から
(2011/05)

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11/05/31

■メガソーラー:候補地に矢橋帰帆島 県内初の建設誘致−−草津(毎日jp滋賀)
◇市長「気象条件適す」
 草津市の橋川渉市長は30日、全国で候補地の選定が焦点となっている大規模太陽光発電所(メガソーラー)について「市として誘致したい」との意向を表明し、候補地に琵琶湖岸の矢橋帰帆島(やばせきはんとう)、草津市提供=を挙げた。東近江市も誘致に意欲を見せているが、候補地を掲げた表明は県内市町で初めて。【前本麻有、姜弘修】
 メガソーラーは孫正義ソフトバンク社長が全国での建設構想を表明。賛同した嘉田由紀子知事は「最低1カ所は取りたい」と、県内で誘致先を探す考えを示している。
 橋川市長は同日の定例会見で「草津は積雪がほとんどなく、気象条件が適している」とメガソーラー建設に適した環境をアピール。「市からさまざまなアイデアを提示し、県と協力して誘致したい」と述べた。
 矢橋帰帆島は県所有の人工島で、広さは約63ヘクタール。既に130キロワットの太陽光発電システムを設置している湖南中部浄化センターや、公園、ゴルフ場跡地などがある。同市は「周囲に日光を遮る高層建造物などがなく、相当数のパネル設置が可能では」とみる。
 市によると、ソフトバンク側は50ヘクタール規模の建設地を想定。1カ所当たり80億円の建設費を見込み、県など地元自治体の負担額は計1億円という。
 草津市の誘致表明について、嘉田知事は取材に「いち早く手を挙げてもらい、積極的だと思う」と受け止めつつ、「まだ条件が整理できていない。県から条件を示し、13市6町から候補地を応募してもらいたい」と、広く候補地を募る考えも示した。

■台風2号:高島、24時間雨量が史上最多179ミリ 山崩れや通行止め相次ぐ(毎日jp滋賀)
 台風2号の影響で県内は30日も交通機関などに影響が出た。彦根地方気象台によると、高島市今津では同日早朝までの24時間雨量が観測史上最多の179ミリを記録した。
 県などによると、高島市マキノ町野口で規制雨量を超え、国道161号は福井県敦賀市疋田までの約13キロが同日午前5時半から約9時間通行止め。国道8号も同市疋田〜長浜市西浅井町塩津間の約13キロが午前10時半ごろまで不通になった。北陸道上り線は木之本〜武生インターチェンジ間が午前11時まで約5時間通行止め。JR湖西線は強風のため、近江塩津〜山科間が始発から午後2時45分まで断続的に運休し、約1万人に影響した。
 また、大津市小関町では29日午後10時55分ごろ、民家の裏山が崩れ、2世帯の屋根に土砂の一部がかぶった。けが人はなかった。【安部拓輝、村山豪】

■低気圧、県内で大暴れ 土砂崩れや通行止め(ChunichiWeb滋賀)
 台風2号から変わった低気圧の影響で、29日から30日にかけて、湖西や湖北の山間部を中心に大雨となり、各地で強い風が吹いた。2人がけがをしたほか、土砂崩れや通行止めが相次いだ。
◆風雨
 彦根地方気象台によると、降り始めの27日午後4時から30日午後2時までの総雨量は高島市朽木平良で241・5ミリ、高島市今津で209・5ミリ、大津市萱野浦で177・5ミリだった。
 高島市今津では午前5時20分までの24時間降水量が179・5ミリで、1976(昭和51)年に観測を始めて最多だった。
 大津市南小松では午前4時28分、2009年に観測を始めて歴代タイとなる最大瞬間風速30・1メートル(北北西)を記録。彦根でも最大瞬間風速18・7メートルを観測した。
 31日は、気圧の谷の影響で雲が広がる。北からの風が県内に入るため、日中の気温は平年よりやや低めとなる。
◆被害
 野洲市近江富士では、30日午前5時半ごろ、沢第4公園の鉄製物置(高さ2メートル、幅1・8メートル、奥行き1・4メートル)が倒れ、散歩中の男性会社員(52)が肩や腰に軽いけが。
 守山署によると、男性は、風を避けようと近づいたところ、物置が突然、倒れた。物置は自治会が所有し、ブロックの上に置かれただけだった。
 このほか、大津市内では29日朝、自宅雨どいの様子を見ようとはしごに登った男性(59)が転落、腰を打撲するけがを負った。
 大津市小関の民家では29日夜、裏山の土砂が高さ約7メートル、幅約7メートルにわたって滑り落ち、公務員男性宅(62)の自宅物置などに押し寄せた。土砂と一緒に木も根っこから倒れて、屋根のひさしなどが破損。付近の4軒5世帯7人が親族宅などに自主避難した。
 彦根市新海町の琵琶湖岸では、大雨や風により砂浜がえぐられる「浜がけ」が起き、防風林のマツ40本が倒れる被害があった。マツは今月10、11日の大雨で根が露出し、追い打ちとなった。
 彦根市金亀町の金亀公園では、隣接する彦根城の大名庭園「玄宮園」の裏にある堀が大雨であふれ、公園の広場が浸水した。
 広場(1・1ヘクタール)には野外ステージやベンチがあるが、0・8ヘクタールで深さ30〜40センチまで浸水した。
 市都市計画課によると、大雨が降るたびに水位の増した琵琶湖から堀を逆流し広場に水が流れ込む事態が続いている。水が引くまで1週間〜10日前後かかるという。
◆交通
 県によると、最大で22カ所が通行止めになった。高島市マキノ町海津の県道557号では、30日午前8時20分ごろ、海津交差点から東100メートルの地点で高さ30メートル、幅30メートルに渡って土砂が崩れ、幅6メートルの片側1車線を覆い通行止めになった。
 北陸道では、木之本インターから福井方面が通行規制雨量を超え通行止めに。このほか、長浜市内での通行止め区間は、国道8号の長浜市西浅井町塩津−福井県敦賀市疋田間など4路線に及んだ。
 大津市のJR湖西線の各駅に設置された風速計が30日午前、規制値(秒速25メートル)を越え、近江塩津−山科駅で始発から運転を見合わせた。午前7時半には京都市の山科駅から大津市の堅田駅は徐行運転。JR西によると、少なくとも1万人以上に影響した。
 また、高島市マキノ町などで最大460世帯が停電。30日午後1時までに全て復旧した。

■メガソーラー候補地に矢橋帰帆島 草津市長が提案(ChunichiWeb滋賀)
 草津市の橋川渉市長は30日の定例会見で、県が進める大規模太陽光発電施設「メガソーラー」の候補地として県が所有する同市の矢橋帰帆島を挙げ「市内での建設を県に提案したい」と語った。
 矢橋帰帆島は63・7ヘクタールの広さで、県下水道公社の湖南中部浄化センター、公園、グランド、駐車場などになっている。
 橋川市長は「積雪量の少ない温暖な気象と、広い土地がある点など条件がそろっている」と説明。誘致の利点として「市が誇る環境施設の一つとなり、市民の環境意識が高まる。雇用も期待できる」と話した。
 メガソーラーは、ソフトバンクの孫正義社長が「脱原発」に向けて、事業費800億円規模で全国10カ所程度建設を検討している。県なども、孫社長に賛同する自治体でつくる「自然エネルギー協議会」に参加を表明。ソフトバンク側は各県に事業費の一部の負担を要請する方向。(猪飼なつみ)

■メガソーラー、草津市長が誘致表明 知事が建設に前向き(asahi.com滋賀)
 滋賀県草津市の橋川渉市長は30日の記者会見で、嘉田由紀子知事が建設に前向きな姿勢を示した大規模な太陽光発電所(メガソーラー)の誘致を表明した。環境問題に対する市民の関心が高く、まとまった土地があるなど、条件がそろっていることを理由に挙げた。
 市によると、環境関連の市民団体はNPOを含めて約30、こどもエコクラブは54あるという。橋川市長は「さらに、その動きを促進させることが出来る」と述べた。また、「矢橋帰帆島も有力な候補地ではないか」とし、「県の土地なので、県の方で下水道の施設と共存が図れるように検討してほしい」と話した。
 誘致のメリットについては「県内はもとより関西圏への電気供給の場所になる。草津が誇れる施設になるのではないか」と述べた。

■今津で最多降雨/24時間179.5ミリ(asahi.com滋賀)
【マキノ、崖崩れ】
 台風2号の影響による大雨と強風は、県内にも被害をもたらした。彦根地方気象台によると、1976年に観測を始めて以来、今津(高島市)で30日午前5時20分までの24時間降水量が観測史上最多の179・5ミリを記録した。
 30日午前7時半ごろ、桜並木で知られる高島市マキノ町海津で、崖が高さ・幅各約30メートルにわたり崩れ、土砂と倒木が県道(幅約6メートル)をふさいだ。県高島土木事務所によると、大雨による通行止めを解除した約30分後に起きたという。復旧作業は31日朝方までかかるとみている。
 29日夜には、大津市小関町で民家裏の斜面が崩れ、4軒5世帯7人が自主避難した。
 また、30日午前5時半ごろ、野洲市近江富士3丁目の歩道で、近くの会社員の男性(52)が、強風で倒れてきた公園のスチール製物置(高さ2メートル、幅1・8メートル、奥行き1・4メートル)に当たり、肩や腰に軽傷を負った。

■「メガソーラー 矢橋に」(YomiuriOnLine滋賀)
草津市長 誘致向け県と協議へ
 東日本大震災に伴う電力不足への対応でソフトバンクの孫正義社長が提唱する大規模太陽光発電所(メガソーラー)について、草津市の橋川渉市長は30日の定例記者会見で、矢橋帰帆島(やばせきはんとう)(矢橋町、73ヘクタール)を候補地として提案する意向を表明した。県内市町でメガソーラー誘致方針を打ち出したのは初めて。
 同島は県有地で、一部が公園の湖南中部浄化センターや、3月に閉館した県立水環境科学館がある。橋川市長は市内の降水量が少ないことなどを挙げ、「広い面積も確保でき、建設地として最適だ」と語った。
 今後、建設や管理運営で地元負担が必要か、などについて県と協議する。

■大雨 朽木で186ミリ 強風 湖西線46本運休(YomiuriOnLine滋賀)
マキノの県道土砂崩れ
 台風2号から変わった低気圧と前線の影響で、県内でも30日朝まで大雨が続いた。各地で土砂崩れが起きるなど道路が通行止めとなった他、強風の影響でJR湖西線のダイヤが乱れ、学校では始業時間を遅らせるなどの措置が取られた。
 彦根地方気象台によると、今津(高島市)で午前5時20分までの24時間雨量が179・5ミリと観測史上最大となり、朽木平良(へら)(同市)でも2006年の観測開始以降、最大となる186・5ミリを記録した。南小松(大津市)では最大瞬間風速30・1メートルを観測した。
 野洲市近江富士で犬の散歩中だった近くの男性会社員(52)が午前5時30分頃、強い風を避けようと身を寄せた公園の物置が風であおられて倒れ、男性は肩や腰に軽傷を負った。
 高島市マキノ町海津の県道西浅井マキノ線では午前7〜8時頃、県道沿いの山の斜面が高さ約30メートル、幅約20メートルにわたって崩れた。けが人はなかったが、県道は通行止めとなり、復旧までに約1週間かかる見通し。
 大津市小関町でも29日午後10時55分頃、住宅裏山が高さ約5メートル、幅約7メートルにわたって崩れ、住宅の屋根と物置の一部が倒木で壊れるなどしたことから、周辺の5世帯7人が自主避難した。同市では他に3か所で土砂崩れがあり、市道や県道が通行止めになった。
 彦根市内の琵琶湖岸では沿岸部が削られるなどし、防風保安林のクロマツ約40本が倒れるなどした。
 ダイヤが乱れた湖西線は午後3時20分頃、全線で通常運転となったが上下計46本が運休するなどし、約1万2000人に影響した。
 また、葛川小と葛川中でスクールバスが運休したため休校となり、西浅井中で一部の生徒が自宅待機に。2幼稚園や11小中学校、4高校で最大約6時間、始業時刻を遅らせ、県立特別支援学校5校で家庭学習となった。

11/05/30

■「しらしがメール」6月から気象警報など追加(京都新聞電子版)
 滋賀県は梅雨や台風シーズンを迎え、県内の安心・安全情報を電子メールで配信する「しらしがメール」に、6月1日から気象警報、注意報情報を追加する。
 同メールは2009年4月に配信をスタート。事前にユーザー登録をした利用者に対し、これまで避難情報や雨量情報、食中毒情報など8分野の情報を提供してきた。現在、約1万400人が登録している。
 新たに配信するのは、暴風や大雨、大雪などの警報・注意報。利用者からの要望を受けて追加を決めた。希望者は6月以降、ホームページから登録や変更手続きをする。

■台風2号:大津で土砂崩れ 通行止め、各地で きょうまで大雨警戒を(毎日jp滋賀)
 台風2号に伴う大雨で29日、県内でも土砂崩れなどの被害が相次いだ。30日午前まで雷を伴う激しい雨が降ると予想され、彦根地方気象台などが警戒を呼び掛けている。
 県や県警のまとめによると、大津市大石曽束町で29日午前11時15分ごろ、県道わきの斜面が高さ約10メートル、幅約20メートルにわたって崩れているのを通行人の男性が発見。けが人はなく、曽束大橋から宵待橋まで約6キロが通行止めとなった。
 東近江市でも国道421号が三重県境までの約10キロが総雨量規制で通行止めに。大津市田辺町の住宅街では民家の石垣が幅約6メートルにわたって崩れ、一部が隣家に流入したが、けが人はなかった。【加藤明子】

■県道などで通行止め 台風2号接近、各地で土砂崩れ(ChunichiWeb滋賀)
 台風2号が接近した影響で、県内全域で29日、やや強い雨が降り、大津市内では崖崩れによる通行止めがあった。彦根地方気象台は30日にかけて雨が続くため、土砂崩れや河川の氾濫の警戒を呼び掛けている。
 同気象台によると、降り始めの27日午後5時〜29日午後4時の総降水量は高島市今津町で124ミリ、大津市萱野浦で120ミリを記録した。
 30日午後6時までの24時間に予想される雨量は、北部で120ミリ、南部で100ミリ。
 大津市大石曽束町の県道3号では、高さ10メートル、幅20メートルに渡って土砂が崩れ、幅6メートルの片側1車線道路を覆った。大津署によると、崩れた地点を含む6キロが午前11時半ごろから通行止めとなっている。
 同市田辺町の住宅街では、民家裏の石垣が高さ3メートル、幅6メートルに渡って崩れ、石垣や土砂が民家の庭先に押し寄せた。この影響で木造2階建て民家の1階部分の窓ガラスが割れるなどの被害が出た。
 県防災危機管理局によると、通行止め区間は午後7時現在、土砂崩れの起きた県道3号のほか、東近江市神崎橋−三重県境を結ぶ国道421号、多賀町大君ケ畑−同県境までの国道306号、甲賀市や栗東市の市道や高島市内の県道、国道など計7カ所に及ぶ。
 大津市で自宅の雨どいの様子を見ようとはしごに登った男性(59)が誤って転落し、腰を打撲するけがを負った。浸水被害は確認されていない。

11/05/29

■「休日上限千円」終了間近 高速料金、具体的日程は未公表(ChunichiWeb)
 政府が2009年3月から実施していた高速道路の「休日上限千円」が6月中旬で廃止される見通しだ。ただ、料金システム変更が完了していないなどの理由で、終了予定まで1カ月を切った今も具体的な終了日は公表されておらず、高速道路会社も周知に踏み切れずにいる。
 休日上限千円の終了は、割引に使う財源のうち2500億円を、東日本大震災からの復興に充てるためだ。全国50区間で実施していた無料化実験も併せて終了。震災前は4月に開始予定だった「平日上限2千円」も実施しないままとなる。
 一方、東北地方の高速道路を被災者が利用する際には、全車種を無料化する方向で検討を進めており、6月中旬から開始する見通しだ。
 休日上限千円の終了が4月下旬に決まった後、高速道路会社が進めている料金システムの変更作業は近く完了し、その後に正式な終了日も公表される見込み。しかし、周知期間が短くなるため、関係者は「変更直後は、変更を知らなかった利用者から苦情が出るだろう」と不安視する。
 6月中旬以降の被災地以外の料金体系は、普通車(首都圏、関西圏の大都市部を除く)で、平日昼間が3割引き、休日や一部夜間帯が5割引きといった従来の時間帯割引を当面残し、大都市部も平日夜間や休日は3〜5割引きを続ける。平日上限2千円の実施と引き換えに終了する予定だった「ETCマイレージ」も継続する。

■温帯低気圧発達、東北・関東などで大雨の見込み(YomiuriOnLine)
 台風2号は29日午後、四国沖で温帯低気圧に変わった。
 気象庁によると、この低気圧が発達しながら日本列島の東に進む影響で、30日は東北や関東地方などで大雨になる見込み。
 同庁によると、30日午後6時までの24時間に予想される雨量は、東北地方太平洋側で180ミリ、甲信地方で120ミリ、関東地方北部で100ミリ。東日本大震災の被災地では、地盤が不安定になっているところが多いことから、同庁では、土砂災害や低地の浸水被害に警戒を呼びかけている。

■台風2号、北上続ける 30日にかけて大雨に警戒(ChunichiWeb)
 強い台風2号は29日、九州南部を暴風域に巻き込み、北上を続けた。同日夕から夜には四国、夜遅くには近畿地方に最接近する見込み。西日本から東日本では30日にかけて大雨の恐れがあるとして、気象庁は警戒を呼び掛けた。
 台風は29日正午現在、足摺岬(高知県)の南約100キロを時速約65キロで北東に進んだ。中心気圧は980ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートル。中心から半径90キロ以内が暴風域となっている。
 30日にかけて、西日本から東日本では局地的に雷を伴い、1時間に50〜70ミリの非常に激しい雨が降る見通し。東北地方でも大雨が予想される。台風は30日未明に温帯低気圧に変わるとみられる。(共同)

■台風2号、屋久島の南80キロに 九州南部は暴風域(asahi.com)
 気象庁によると、強い台風2号は29日午前7時現在、屋久島の南80キロの海上にあって、時速50キロの速さで北東へ進んでいる。中心気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は50メートル。
 九州南部はすでに風速25メートル以上の暴風域に入っている。
 台風2号は、強い勢力を保ったまま北上し、29日夕方から夜のはじめごろには四国に、同日夜遅くには近畿に最も接近する見込み。西日本から東日本では局地的に雷を伴う激しい雨が降る恐れがある。

11/05/28

■台風2号、29日九州に接近 激しい雨の恐れ(ChunichiWeb)
 強い台風2号は28日、先島諸島近海を通過し、風速25メートル以上の暴風域を伴ったまま東シナ海を北上した。同日夜に沖縄本島が、29日明け方には奄美が暴風域に入る見込み。その後も北上を続け、29日午後には九州に接近するとみられる。
 梅雨前線の活発化で29日にかけ、1月に噴火した霧島連山・新燃岳や東日本大震災の被災地を含む広範囲で大雨となる恐れがある。気象庁は、土砂災害や河川氾濫などへの警戒を呼び掛けた。
 先島諸島では28日、猛烈な風雨としけに見舞われ、沖縄県・宮古空港で最大瞬間風速50・4メートルを観測、石垣島では1時間に64・0ミリの非常に強い雨が降った。
 台風は28日午後4時現在、宮古島付近を時速約40キロで北北東に進行。中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心から半径130キロ以内が暴風域となっている。
 大気の状態が不安定で、29日は沖縄から東日本にかけ、雷を伴い1時間に50〜70ミリの非常に激しい雨が降る恐れがある。
 29日夕までの24時間予想雨量は、いずれも多い所で九州南部と四国300ミリ、東海250ミリ、奄美と近畿200ミリ、沖縄と

■強い台風2号、北上 30日朝最接近か(紀伊民報AGARA)
 強い台風2号は28日午前、石垣島の南約140キロの海上にあって、時速30キロで北北東に進んでいる。和歌山地方気象台によると、和歌山県南部には30日朝に最接近するとみられ、北寄りのコースを通った場合、上陸する可能性もある。今後、海上の風波が強くなり、所によって大雨になる予報。台風接近に伴い避難する漁船が見られ、イベントの延期も出ている。
 台風2号は28日午前11時現在、中心気圧945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速40メートル、最大瞬間風速60メートル。風速25メートル以上の暴風域は全域130キロ、風速15メートル以上の強風域は南東側440キロ、北西側330キロとなっている。
 29日早朝には強い勢力を保ったまま鹿児島県奄美市の西北西約90キロの海上へ達し、30日午前には温帯低気圧となって東海道沖に進むとみられる。
 県南部の沿岸では次第にうねりを伴った波が強くなる見込みで、29日は3メートルのち6メートルと予想。南岸にある梅雨前線が台風に刺激されて大雨になることもあり、土砂災害にも警戒が必要だという。県南部の24時間雨量は29日正午までで100〜200ミリとみられている。
 台風2号の接近に伴い、白浜町の古賀浦には28日までに数十隻の漁船が避難した。
 和歌山南漁協白浜支所によると漁船の避難は27日から始まっている。漁協職員は「28日中には全船が避難を終える見込み。5月に台風の影響で避難した例は、近年では記憶にない」と話している。
 台風の接近で観光関係者にも影響が出始めた。同町臨海の白浜海底観光船(グラスボート)は27日から欠航しており「運航再開は来週にならないと分からない」という。
 白浜温泉旅館協同組合は「宿泊施設からは、いまのところ影響があったという連絡はない」と話している。
 台風2号の接近に伴い、29日に予定されていたイベントにも影響が出ている。
 新宮市の熊野川で予定していた「熊野川カヌーマラソン大会」(大会実行委員会主催)は、水位の上昇が予想されるため、9月に延期した。
 田辺市龍神村で開く「龍神温泉木の郷サイクリングフェスティバル2011」は、28日正午現在未定で、今後天候を見ながら判断する。
 白浜町、白良浜海水浴場の「砂まつり大会」は29日午前6時〜7時に判断することにしている。

■ティラピア減るとメダカも減る? 大分市、駆除に難問(asahi.com大分)
 大分城(大分市)の堀で外来魚の「ティラピア」が大繁殖している問題で、堀を管理する大分市の釘宮磐市長は27日の定例記者会見で「ティラピアが減るとコイが増えてメダカが減る可能性などもあり、微妙な問題だ」と述べ、駆除するにしてもコイやメダカなど堀のほかの魚類との生態系バランスなどを考慮しながら慎重に進める必要があるとの考え方を示した。
 ティラピアはアフリカ原産。胃酸が強く他の魚の卵や稚魚などを旺盛に食べることで知られ、環境省の「要注意外来生物」に指定されている。養殖用に持ち込まれたとみられる。
 堀は下水の再処理水が流入しているため水温が一定で、寒さに弱いティラピアが繁殖しやすい環境が保たれている。コイのほか、在来種のモツゴやメダカが生息し、ボラなどの海・汽水魚も生息している。
 ところが大分市が昨年9月に調査した結果、堀の魚類の約9割はティラピアだと判明。アマゾン川などに生息する熱帯魚のナマズも見つかった。このため市は環境省や外来魚の専門家に対応を相談していた。
 大分市にアドバイスした滋賀県立琵琶湖博物館の中井克樹・専門学芸員は「堀のような人工的な水域でも在来種が生息していれば対策を取る意味がある。一時的にティラピアを駆除するのではなく、駆除によって在来種にどんな影響が表れるかをよく見ながら実施することが必要だ」と話している。堀から下流にティラピアが流出することなど、水系としても注意して考える必要があると指摘している。(神崎卓征)

■市民加わり外来魚の捕獲調査 函館(どうしんウエブ)
 道内で唯一、外来魚のブルーギルが生息している函館市の五稜郭公園の堀で26日、市民ボランティアのさお釣りによるブルーギルの捕獲調査が始まった。初日は1896匹を捕獲した。
 ブルーギルは特定外来生物被害防止法で除去対象とされている。道と道総研さけます・内水面水産試験場(恵庭市)は2004年度から、捕獲調査を進め効率的な駆除法を探っている。昨年までは道や函館市の職員で取り組んできたが、今年から市民ボランティアも参加。6月に産卵期を迎えるため、その前の駆除が効果的だという。
 ボランティアは市民26人が登録し、初日は23人が参加。ヘルメットや腕章を付け、午前9時30分から午後3時30分まで堀にさおを垂らした。函館市日吉町の遠藤洋司さん(60)は「こんなにいるとは思わなかった」と話し、次々と釣り上げていた。ボランティアによる駆除は9月15日まで、毎週木曜日に行われる。(小森美香)

■台風2号、本州接近へ…広い範囲で大雨の恐れ(YomiuriOnLine)
 非常に強い台風2号は28日午前6時現在、石垣島の南南西約260キロを時速25キロで北へ進んでいる。
 気象庁は、本州南岸に停滞する梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、南西諸島から東日本の広い範囲で大雨になる恐れがあるとして、土砂災害や河川の氾濫などに警戒を呼びかけている。
 同庁によると、台風は、中心の気圧が940ヘクト・パスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルで、中心から半径130キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。
 台風は今後、東寄りに進路を変え、30日にかけて本州南岸を進む見込み。29日午前6時までに予想される雨量は、いずれも多いところで、奄美、九州南部、四国で250ミリ、沖縄、近畿、東海で200ミリ、中国、関東甲信で120ミリなどとなっている。

■週末の天気、広い範囲で大荒れ 台風2号、沖縄接近へ(ChunichiWeb)
8 梅雨前線と非常に強い台風2号の北上に伴い、沖縄・奄美から東北の広い範囲で30日にかけて大荒れの天気となる恐れがあるとして、気象庁は27日、警戒を呼び掛けた。
 霧島連山・新燃岳周辺は1月の噴火以降、最も多い雨となる見込みで、泥流や土石流への警戒が必要。東日本大震災の被災地の東北も、河川の氾濫や浸水などに注意が必要としている。
 台風は27日午後9時現在、石垣島の南海上を時速20キロで北に進んだ。中心気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル。中心から半径130キロ以内が風速25メートル以上の暴風域となっている。
 台風はやや勢力が衰えたが、28日に沖縄に最接近し、沖縄は同日昼すぎに、奄美も29日には暴風域に入る恐れがある。また、本州の南に停滞する梅雨前線の活動も活発化。九州から東海は28日から、関東甲信や北陸、東北などは29日から大雨の可能性がある。
 28日夕までの24時間予想雨量は、いずれも多い所で九州南部・奄美250ミリ、沖縄200ミリ、東海180ミリ、近畿160ミリ、九州北部150ミリ、四国120ミリ。(共同)

11/05/27

■猛烈な台風2号、沖縄に28日最接近 列島大荒れ天気に(asahi.com)
 猛烈な台風2号と日本の南に停滞する前線が活発化する影響で、日本列島は28〜30日、大荒れの天気となる見通し。気象庁は、大雨や土砂災害への警戒を呼びかけている。
 台風2号は27日、フィリピンの東海上を時速20キロで北北西に進んだ。中心気圧は920ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は55メートルの暴風となっている。28日には沖縄地方に最接近する見込みで、猛烈な風としけが予想されるという。
 台風は日本の南岸を通過し、30日までには温帯低気圧となる見通し。前線の活動も活発となり、霧島連山・新燃(しんもえ)岳(宮崎、鹿児島県境)では28〜29日、1月の噴火以降で雨量が最も多くなるという。関東甲信の雨のピークは29日昼ごろから。東北は30日を中心に大雨となる可能性がある。
 28日午後6時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多いところで、九州南部250ミリ▽沖縄200ミリ▽東海180ミリ▽近畿160ミリ▽奄美150ミリ▽九州北部150ミリ▽四国120ミリ。

■銀貨にカイツブリ… 滋賀県の記念貨幣の図柄決まる(asahi.com滋賀)
 全国47都道府県にちなんでデザインされる地方自治法施行60周年記念貨幣の滋賀県分の図柄が決まった。
 純銀製の千円銀貨(直径40ミリ)には琵琶湖や背中にひなを乗せた県鳥のカイツブリ、近江八景の一つ「浮御堂」が描かれている。
 500円貨幣(直径26.5ミリ)はニッケル黄銅や白銅などを用いた二色三層構造。琵琶湖淀川水系にのみ生息するビワコオオナマズやふなずしに使われるニゴロブナがデザインされた。
 千円銀貨は1枚6千円で造幣局から通信販売される。発行枚数は10万枚で、8月ごろに販売要領をホームページで発表し、10月ごろに発送される予定。500円貨幣は事前申し込みは不要で、来年1月ごろから一部の金融機関を除いて引き換えが開始される。

■琵琶湖 世界のボートの輪 愛好家らツアー アジア初開催へ(京都新聞電子版)
 世界のボート愛好家が集う「2011ワールドローイングツアーBIWAKO JAPAN」が6月4日から滋賀県の琵琶湖で開催される。ツアーは世界各国で開催されてきたがアジアでは初開催で、7日間で琵琶湖を1周する計画だ。
 ツアーは国際ボート連盟(FISA)の主催。1971年にドイツで始まり、ボートの楽しみ方を広め、愛好家らが交流する機会にと欧州や米国などで毎年行われてきた。今回は県ボート協会と瀬田漕艇倶楽部が主管し、豪州、ドイツ、ノルウェーなど12カ国の約40人が参加する。
 昨年秋ごろに実施が決まったものの、東日本大震災後は参加のキャンセルも相次いだ。中止も検討したが、「日本が復興へ頑張っている姿を世界の人に見てもらおう」と開催を決断した。
 5日午前9時に県琵琶湖漕艇場(大津市)を5人乗りのボート8艇で出発し、時計回りに北上していく。近江舞子、今津、長浜、長命寺などを経て、11日に同漕艇場にゴールする予定だ。1日15〜40キロほどを漕ぎ、総距離は180キロに及ぶ。
 参加者は、かつての競技者も含め平均年齢60歳のベテランが中心。途中で竹生島近くを通ったり、ドラゴンボートに乗るなど、のんびりとオールを握り琵琶湖の風情を満喫する。
 ツアー実行委員長を務める鵜瀬正樹さん(瀬田漕艇倶楽部専務理事)は「生涯スポーツのボート漕ぎという趣味を通じ、海外のみなさんと交流を深め、輪が広がっていけばと思う。スタッフ一同、精いっぱいのおもてなしをしたい」と話す。

11/05/26

■中四国、近畿が梅雨入り 平年より早く(ChunichiWeb)
 気象庁は26日、四国、中国、近畿の各地方が梅雨入りしたとみられると発表した。四国は10日、中国と近畿地方は12日、平年より早い。近畿は1951年に同庁が統計を取り始めて以降2位タイの早さ。
 同庁によると、南の高気圧が張り出して梅雨前線を押し出したため、平年より早い梅雨入りとなった。26日は3地域とも梅雨前線などの影響で曇りや雨となっており、この先1週間も曇りや雨の日が多くなるという。
 梅雨明けは平年だといずれの地域も7月20日前後。(共同)

■台風2号が北上中 31日ごろ和歌山県南部に影響か(紀伊民報AGARA)
 非常に強い台風2号は26日午前、フィリピンの東海上にあって、時速20キロで北西に進んでいる。和歌山地方気象台によると、和歌山県南部では31日ごろに影響が出るとみている。
 台風2号は26日午前9時現在、中心気圧940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速50メートル、最大瞬間風速70メートル。風速25メートル以上の暴風域は全域130キロ、風速15メートル以上の強風域は全域300キロとなっている。29日には強い勢力を保ったまま、沖縄付近に達すると予測されている。

■伊賀のため池70カ所要注意 震度5弱で決壊の恐れ(ChunichiWeb三重)
 伊賀市で震度5弱以上の地震が発生した場合、市内70カ所の農業用ため池が決壊する恐れがあることが分かった。東日本大震災では内陸部の福島県須賀川市でかんがい用ダム湖が決壊して7人が死亡しており、市は対策の強化を検討している。
 市農村整備課によると、市内にはため池が約300カ所あり、貯水量10万トン、堤高10メートル以上を対象に、決壊時に人的被害を及ぼす恐れがある場所を洗い出した。旧市町村別の地域で見ると、上野が38カ所、伊賀は11カ所、阿山は10カ所、大山田は8カ所、島ケ原は3カ所、青山は該当なし−の順。
 農業用ため池はおおむね山中にある場合が多いが、決壊すれば下流域や周辺の民家が被害を受けることが予想される。
 市は震度5弱以上の地震が発生した場合、安全確認のため24時間以内に見回るようにしている。しかし震災時は手が回らないことが予想され、同課は「今後、池の管理者に災害時の協力を求める必要がある」と対策の強化を検討している。
 また市の災害時の対応をまとめた「地域防災計画」では、地震によるため池の決壊は想定されておらず、具体的な避難の方法などは定められていない。総合危機管理室は「市が細部まで計画を立てるのは難しい。地域の防災訓練などに決壊を想定した避難活動を取り入れるよう啓発を進めたい」という。
◆3地震連動なら500棟近く全半壊
 30年以内に87%の確率で起こると予測されている東海・東南海・南海地震。連動して発生すれば、伊賀市では震度5強の揺れが発生し、多数の家屋倒壊や死者、帰宅困難者が出ることが予想されている。
 県が実施した地域防災計画被害想定調査によると、伊賀市では181棟が全壊・焼失し、397棟が半壊。県内他市町に比べ内陸部の同市では直接の揺れによる被害は少ないが「斜面崩壊」に伴う被害が全壊144棟、半壊は337棟と想定被害の大半を占めるのが特徴だ。
 人的被害は死者5〜14人、負傷者8〜24人と予想され、帰宅困難者は3125人に上るという。(河北彬光)

11/05/25

■体験教室に外国人招待 すさみ 7月、カジキ釣り大会(紀伊民報AGARA)
 恒例のカジキ釣り大会「すさみスポーツフィッシング大会 ビルフィッシュトーナメント」が今年も7月2、3日に和歌山県すさみ町近海で開かれる。実行委員会は、同時に開く体験教室に今回初めて、外国人を招待する。福島第1原発事故で進む外国人観光客の日本離れを少しでも止めたいという。
 地域活性化を目的に開く国内最大級のカジキ釣り大会。今年で17回目。同町のすさみ港を基地にし、トローリングで釣ったカジキ類の2日間の総重量を競う。昨年はタレント照英さん所属のチームが120キロのクロカワカジキを釣り優勝した。
 大会と同時に、指導を受けながらカジキ釣りに挑戦し、トーナメントに出場する「トローリング体験教室」もある。時間は午前6時〜正午。参加料は、乗船料やトーナメント出場料、さおレンタル代などを含み1人8千円。1チーム2、3人で、両日5チームずつ計10チームを募集している。そのうち、外国人枠として1日目に3チームを設定、参加料は実行委員会が負担し、当日夜の懇親パーティーに無料で招待する。
 東日本大震災による福島第1原発事故で外国人観光客が減る中、あらためて海外からの集客を目指そうという取り組み。実行委員会事務局のすさみ町商工会ホームページで参加を呼び掛ける。会場では、東日本大震災被災地に送る義援金を募る。
 「ビルフィッシュトーナメント」出場者は、チーム(2〜6人)ごとに受け付ける。参加料は懇親パーティー、保険、オリジナルTシャツ代を含み、1チーム1万5千円と、別途選手1人につき1万円。このほか、1日6万円でボートを借りることができる。
 「すさみ子ども&女性釣り大会」も3日午前9時〜11時にすさみ港である。参加は無料。小学生か女性合わせて先着250人。釣り方は問わず、対象魚の総重量で順位を決める。全員に参加賞がある。
 申し込み受け付けは「ビルフィッシュトーナメント」については6月17日まで、「トローリング体験教室」「すさみ子ども&女性釣り大会」は定員に達するまで。
 問い合わせは実行委事務局のすさみ町商工会(0739・55・2293)へ。

■琵琶湖岸の大規模な「浜欠け」 彦根全域に(京都新聞電子版)
 彦根市の琵琶湖岸で、砂浜が崖(がけ)状に削られる「浜欠け」が発生している。市南部の湖岸を中心とした昨年3月の大規模発生に比べ、市内湖岸16キロ全域で見られる上、枯れたヨシなどの数百トン規模というごみも漂着。5月中旬の豪雨と強風が要因とみられるが、防風林や海浜植物にも被害が出ており、市民生活への影響や自然環境の悪化が懸念されている。
 県湖東土木事務所は12日、市内最北部の松原水泳場から最南部の新海浜にかけて、断続して発生しているのを確認した。総延長で少なくとも4キロに及んでいたが、大量のごみが湖岸に漂着して覆ったため、正確に確認できていない場所もあるという。
 彦根地方気象台と県湖東土木事務所によると、浜欠けは、琵琶湖の水位がプラス20センチ程度で、強い北西の風が吹くと発生するという。今月10〜12日の3日間に、5月分の平年降雨量(150・2ミリ)を上回る173・0ミリという大雨が降り、琵琶湖の水位が50〜60センチに急上昇。直後に強い西風も吹いた。このため浜欠けに加え、河川から琵琶湖に一気に流れ出た枯れ木や流木、空き缶が、湖岸へ打ち上げられた。
 同市南部の新海浜では、防風林のマツ約50本が根元がむき出しになり、高さ5メートルほどの1本が倒れたという。浜辺に育つ海浜植物ハマゴウの群生地周辺も砂浜が削られた。海浜植物の保護に取り組む近くの宇野道雄さん(76)は「浜欠けはよく起こるが、今回は特に規模が大きい。県や市は対策を急いでほしい」と話す。

■今年も暑い夏 東日本から西、気象庁3カ月予報(asahi.com)
 気象庁は25日、6〜8月の3カ月予報を発表した。東日本から西の地域は、平年より暑くなる。東北3県の被災地を含む北日本では8月の気温が平年を下回り、雨が多くなる見通し。
 同庁によると、記録的猛暑となった昨年と比べると全国的に気温は低めだが、広く太平洋高気圧に覆われる東日本、西日本、沖縄・奄美の3地域は平年を上回る見通し。特に沖縄・奄美は高温となる可能性が高い。一方、北日本は6〜7月は平年並みで推移するが、太平洋高気圧の北への張り出しが弱いため、8月の気温は平年より低くなると予想した。

■メガソーラー:孫社長計画、名乗りも 知事、建設検討(毎日jp滋賀)
 嘉田由紀子知事は24日、ソフトバンクの孫正義社長が建設計画を進めている大規模太陽光発電所(メガソーラー)について、県内での建設を検討する考えを示した。26日の関西広域連合の会合で孫社長から事業説明を受けた後、実現の可能性を探るという。
 孫社長は脱原発に向け、数万キロワット級のメガソーラーを全国に建設する構想を表明しており、既に埼玉県は建設計画について同社と調整に入っている。
 24日の定例会見で嘉田知事は「孫さんの提案は大変興味深い。前向きに手を挙げたい」と、条件が整えば建設地として名乗りを上げる意向を示した。建設地としては「陸地に加え、水域(琵琶湖)もある」と述べた。【姜弘修】

■遊漁税廃止 先送り検討(YomiuriOnLine滋賀)
富士河口湖町 反発受け方針転換
 富士河口湖町が、6月定例町議会に提出する方針を固めていた「遊漁税」を廃止する条例案について、提出の先送りを検討していることが24日、わかった。渡辺凱保町長は同日の臨時記者会見で廃止を正式発表する予定だったが、急きょ中止。読売新聞の取材に対し、「色々な動きがあるので再検討が必要になった」と語った。
 同税を巡っては、廃止を疑問視する元町議らが渡辺町長へ公開質問状を提出したり、河口湖畔で桟橋などの占用許可をもつ一部の権利者が富士山の世界文化遺産登録の条件となっている富士五湖の国文化財指定に必要な同意の撤回を示唆したりするなど、町の方針に異議を唱える動きが出ている。24日には町民から遊漁税廃止を巡る会議録の情報公開請求もあったという。
 このため、町は同日早朝に緊急幹部会議を開催。関係者らによると、湖の環境整備の検証が必要なことや住民への説明が不十分なため、6月定例町議会への条例案提出を先送りする方向に傾いたという。町は今後、同税を管理する「河口湖治水委員会」や、税の使途を検討する「遊漁税事業検討委員会」、町議会などへ説明したうえで、最終判断するとみられる。
 遊漁税の廃止理由について、町は〈1〉導入から10年が経過し、河口湖の環境整備などの目的が達成された〈2〉釣り客が減少している〈3〉税の特別徴収義務者である河口湖漁協が7月以降の徴収業務を拒否している――ことなどを挙げていた。
 同税は法定外目的税の全国第1号として2001年に導入された。河口湖の環境保全を目的に釣り客から1日200円徴収し、湖畔の駐車場整備や公衆トイレの維持管理、湖畔清掃などに活用されている。税収は09年度までに計約2億1000万円。

■ハマヒルガオ激減 守山、大雨で自生地が水没(京都新聞電子版)
 滋賀県守山市今浜町の琵琶湖岸に群生し、毎年この時期に花を咲かせるハマヒルガオが、大雨の影響で自生地一帯が水没して大きく数を減らしている。地元の速野学区まちづくり推進会議などが29日に予定していた観察会などの「ハマヒルガオまつり」も中止になった。
 ハマヒルガオは、湖岸の第一なぎさ公園西端近くの約2千平方メートルに群生。海浜性植物のハマヒルガオが淡水の湖近くで自生するのは珍しいとされている。初夏を告げる花として、毎年数多くの観光客を楽しませている。
 今年は4月に気温が低い日が続いて生育が遅れていた上に、5月中旬に降った大雨で琵琶湖が増水し、自生地に流入、つぼみをつけ始めていたハマヒルガオが水没した。
 水は引いたものの、枯れてしまったものもあり、速野公民館によると花は多くて昨年の6割ほどの量になりそうだという。見ごろは6月上旬から中旬ごろ。

11/05/24

■川の生物守れ! 外来魚2種のリリース禁止河川を全県に拡大(msn産経ニュース)
 川の生物を外来魚から守るため、埼玉県内水面漁場管理委員会は今年度、特定外来生物に指定されている「コクチバス」と「チャネルキャットフィッシュ」の2種について、捕獲した際の再放流(リリース)を禁止する地域を一部の河川から県内全域に拡大した。外来魚の脅威から、川の生き物を守れるか−。
 禁止されているのは、池や川で一度獲った魚を再度放す行為。対象は、「ブラックバス」と総称される魚の中でも口が小さいコクチバス(スズキの一種)と、「アメリカナマズ」と呼ばれるチャネルキャットフィッシュ(ナマズの一種)。
 平成12年、志木市内の荒川でコクチバスが確認され、委員会は一部河川での再放流を禁止。だが、その後も荒川水系を中心に生息域を拡大し、ついに昨年10月には荒川最上流の秩父湖でも確認された。一方、チャネルキャットフィッシュは20年以前から捕獲例があり、21年も利根川や入間川で捕獲された。
 これらの外来種は肉食で繁殖力が強く、生態系への影響が懸念される。このため、特定外来生物法は「オオクチバス」や「ブルーギル」と同様、両種の放流を禁止している。
 実際、県内のアユやコイ、ウナギなどの漁獲高は減少の一途。漁業者が減ったのも一因だが、20年には10年前の約4分の1の計311トンにまで落ち込んだ。
 外来魚は県内でもすでにかなりの範囲に拡大しているため、県は21年度から国の緊急雇用創出事業を活用し、約20人を雇い外来魚の駆除作業を実施。また、今年度からはコクチバスとチャネルキャットフィッシュの再放流禁止を県内全域に拡大、規制の網を広げた。
 県生産振興課では「埼玉は川が多く、外来種の拡大は侮れない。今までいた生物がいなくならないよう、県を挙げて取り組む」と説明。再放流禁止の対象となる魚は、食べるか埋めるなどして処分することを求めている。

■寄生虫:琵琶湖周辺で2新種発見 日本初も4種(毎日jp滋賀)
 大学教授らが参加した県立琵琶湖博物館の総合・共同研究で、琵琶湖と周辺水域の魚から寄生虫の2新種が発見された。日本初の4種、県内初の5種も確認した。
 新種などが見つかったのは、一生の間に二つ以上の宿主(魚など)に寄生する二生吸虫。研究に参加した滋賀県立大環境科学部の浦部美佐子准教授(44)によると、世界では数千種類が確認されているという。今回発見されたゲナルコプシス・ヤリタナゴ(約3ミリ)は近い種に比べて吸盤が大きく、フィロピンナ・カワムツ(約3〜5ミリ)(いずれも県立琵琶湖博物館提供)=は魚の背骨の近くに寄生するなどの特徴があるという。
 97〜08年のフィールド調査などで42種類の魚から30種の二生吸虫を確認した。浦部准教授は「寄生虫は全国的に分類学的な研究が遅れている。二生吸虫のリストはほとんどなかった」と研究の意義を強調した。【村瀬優子】

■放射性物質:雨水から微量検出 福島第1原発事故の影響か(毎日jp滋賀)
 県は23日、県衛生科学センター(大津市御殿浜)で3、4月にそれぞれ1カ月間集めた雨水やチリから放射性物質が検出されたと発表した。微量で健康に影響が出るレベルではなく、県は「福島第1原発事故の影響が考えられる」としている。
 県健康推進課などによると、89年から雨水などの放射能調査を実施。3、4月分からヨウ素131が、4月分からはセシウム134と同137も検出された。ヨウ素131とセシウム134の検出は調査で初めて。
 より多く検出した4月分でも、年換算の放射線量は2・627マイクロシーベルトで、自然界から1年間に受ける量の約1000分の1にとどまる。調査結果は今後、同センターのホームページで公開する。【姜弘修】

■メガソーラー誘致表明 嘉田県知事、琵琶湖上には慎重(京都新聞電子版)
 滋賀県の嘉田由紀子知事は24日の記者会見で、ソフトバンクの孫正義社長が提唱する大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設事業を「たいへん興味深い」と評価し、県内への誘致を目指す方針を正式表明した。詳しい計画内容を把握した上で市町の意向を聞き、誘致場所を選定する。
 孫社長の計画は、福島第1原発事故を踏まえてメガソーラーを全国10カ所程度に整備し、脱原発の動きを後押しする。総事業費は最大800億円程度。複数の自治体がすでに誘致を表明している。
 嘉田知事は、電池関連産業の集積や比較的広い土地があることから「滋賀は太陽光発電に有利な場所で、メガソーラーを前向きに考えたい」と述べた。
 具体的な場所については「あまり地価が高いところは難しい」と指摘した。琵琶湖上に浮かべる案にも触れたが「水上は生態系や水質、漁業権など複合的な問題がある」と、慎重な姿勢を示した。
 26日に大阪市内である関西広域連合委員会で他府県知事とともに孫社長から計画の説明を受ける予定で、「直接話を聞き、できるだけ前向きに手を挙げたい」と誘致に意欲を見せた。

11/05/23

■雨水から放射性物質検出 滋賀県、健康影響なし(京都新聞電子版)
 滋賀県は23日、大津市の県衛生科学センターで3月と4月に集めた雨水やちりから微量の放射性物質を検出したと発表した。自然界にはない種類で、県は東日本大震災に伴う福島第1原発事故の影響とみているが、「健康に影響がある数値ではない」という。
 健康推進課によると、3月1日〜4月1日は、ヨウ素131が1平方キロあたり3・9メガベクレル。4月1日〜5月2日は、ヨウ素131が同18・1メガベクレル、セシウム134が6・1メガベクレル、半減期が30年と長いセシウム137が6・8メガベクレルだった。
 放射線の人体への影響を表す単位に換算すると、4月分は年間2・627マイクロシーベルト。自然界から1年間に受ける放射線量2400マイクロシーベルトの約1000分の1だった。
 県内で1989年に環境放射能水準調査が始まって以降、人工の放射性物質が検出されたのは96年、2005年に次いで3度目。
 福島第1原発事故の発生以降、関西の各府県でも同様に放射性物質が検出されている。滋賀県は「今後も人への影響がないか測定を続け、毎月ホームページで公表していく」としている。

■ふなずし次ぐ名物へ 刺し身OK幻のナマズ、水田養殖に挑戦中(msn産経ニュース)
 琵琶湖の固有種で幻の魚とされる「イワトコナマズ」について、滋賀県が外来魚などの外敵に狙われにくい水田で稚魚を数センチまで育て、湖に放流する計画を進めている。ナマズなのに臭みがなく刺し身でも食べられる珍しい魚で、一昨年から開始。卵の入手が難しく成功に至っていなかったが、今年は漁業関係者に対して早い段階から卵の提供を呼び掛けており、「3度目の正直」に期待をかけている。
 イワトコナマズは、湖底近くの澄んだ水で育つため、臭いがなく生でも食べられるほか、すき焼きや空揚げでも味わえる。一方、漁獲量は減り続け、湖北部の西浅井漁協(同県長浜市)を中心に、わずかに漁獲されるだけで、市場にもほとんど出回らない。
 このため滋賀県は、平成12年から県水産試験場(同県彦根市)で、いけすによる養殖実験を開始。漁獲されたわずかな親魚から卵を集め、人工孵化させた稚魚を養殖したが、室内のため日光不足でプランクトンの生育が悪く、エサが足りずに共食いするなどし、19年で実験は中止となった。
 そこで県が目をつけたのが水田。水温が高いため、稚魚の餌となるプランクトンの生育に適しており、共食いがある程度防げるほか、稚魚を食べる外敵のブラックバスといった外来魚もいないのが利点だ。
 この方法は、近江名物「ふなずし」の素材で知られるニゴロブナを使って15年から琵琶湖近くの水田で行われており、孵化直後の稚魚を放し、2センチ程度に成長させて湖に戻している。
 ニゴロブナの漁獲量の約3割が水田で育てられていることから、県は「イワトコナマズでも可能ではないか」と判断し、21年から実験に着手。だが、 22年までは集まった卵の数が少なく本格的な実験はできなかった。今年は今月から来月にかけての産卵期を前に、県立琵琶湖博物館(同県草津市)が漁協に対し、早期から卵の提供に協力するよう強く呼び掛けてきた。
 今回は6平方メートルの限られた実験水田で、親魚からとった卵を人工孵化させて約200匹を育て、約1カ月後に琵琶湖に戻す計画。将来は一般農家の水田で多くの稚魚を育てたいという。
 同博物館の担当者は「イワトコナマズは岩場に産卵するので、稚魚が水田で育つかどうか課題も多いが、なんとか琵琶湖への放流までもっていきたい」と話している。
【用語解説】イワトコナマズ
 琵琶湖固有のナマズ科の淡水魚で、環境省のレッドデータブックでは「準絶滅危惧」に分類。体長は50〜60センチで、岩礁を中心に生息しているとみられるが、詳しい生態や生息数は分かっていない。体の色は黒っぽく、黄褐色のまだら模様がある。

■外来魚駆除釣り大会:滋賀銀社員ら実施−−草津(毎日jp滋賀)
 琵琶湖の環境保全に取り組もうと、滋賀銀行(本店・大津市)は21日、草津市の琵琶湖岸で「外来魚駆除釣り大会」を開いた。
 同大会は県が募集する「外来魚駆除協力隊」として、県琵琶湖レジャー対策室から釣りざおを借りて実施。同行社員やその家族ら約90人がブルーギル500匹、ブラックバス2匹を釣った。最多の37匹を釣った野洲市小南の木村一郎さん(56)は「妻と息子の3人で来ました。久しぶりに父親らしいところを見せられたかな」と笑顔。同行総合企画部の西堀武副部長(52)は「楽しみながら生物多様性の保全に努めてもらった。外来魚の問題を身近に感じてほしい」と話していた。【村瀬優子】

■近江八幡・沖島漁協がバスコロッケ B級グルメ売り込み(ChunichiWeb滋賀)
 近江八幡市沖島町の沖島漁協が、外来魚のブラックバスやおからなどで作ったミニサイズのコロッケを開発し、22日に同市安土町の文芸の郷で開かれたイベントで初めて販売。訪れた家族連れらにB級グルメの極意を披露した。
 琵琶湖にもともといなかった外来魚を使うため「沖島よそものコロッケ」と命名した。ひさご寿し本店(同市桜宮町)の川西豪志総料理長(34)と漁協が3カ月ほどかけて共同開発。牛乳やバターなども入れて湖国ならではの味に仕上がった。
 販売されたのは市内の団体活動紹介イベント「つながり広場2011」。
 買い求めた家族連れらが「おいしい」「香ばしい味ね」とほおばっていた。
 このコロッケは、7月30、31両日、大津市の大津港で開催される「滋賀B級グルメバトルin浜大津サマーフェスタ」に出展し、近江八幡市の味覚を広く発信させる。
 沖島漁協の森田正行組合長(60)は「新鮮な材料を使っているため味の面では問題はないと自負する。今後は価格の手ごろさ、大量生産性など課題をクリアしたい」と話した。
 イベントではこのほか、八日市南高(東近江市春日町)の食品流通科の生徒たちが、手作りのイチジクジャムやユズマーマレード、クッキーなどを販売。芸能発表もあり、ヨシ笛を使ったコンサートやチンドンパレードなどがあった。
 イベントはNPO法人近江八幡市中間支援センターほか、市民有志らでつくる実行委員会が初めて開催。近江八幡、東近江両市などの漁協や商工会、高校など計102団体が参加した。(桑野隆)

11/05/20

■湖岸削る高波 マツ倒木 大雨・強風の中旬に(YomiuriOnLine滋賀)
彦根 県が景観・安全対策へ
 彦根市の琵琶湖岸で、高波で砂が削られて沿岸部が浸食される「浜欠け」が起き、防風保安林のクロマツ1本が倒れるなどの被害が出ていることが、県湖東土木事務所の調査でわかった。10〜12日の大雨で琵琶湖の水位が上がったうえ、強風で高波が起きたのが原因とみられ、県は「琵琶湖の景観保全のためにも安全管理のためにも、水位が下がった段階で、危険な箇所を直す作業に着手したい」としている。
 県によると、浜欠けは同市松原町〜新海浜(総延長約16キロ)で断続的に起きており、新海浜周辺では湖岸から最大約5メートルが削られ、70センチ近い段差が生じた場所もある。
 沿岸部の農地を守るために県が整備した防風保安林(2・77ヘクタール)でも今回初めて、クロマツが倒れた他、約40本の根元の砂が洗われて根が露出した。県版レッドデータブックで、県内では絶滅の危機が増大しているとされるクマツヅラ科の低木「ハマゴウ」の自生地などでも、根が露出する被害が出ている。
 彦根地方気象台によると、同市の10日朝〜12日朝の累積雨量が168・5ミリに達するなどし、琵琶湖の13日の水位は56センチに上昇。同市では同日に最大風速8・7メートルを記録するなどやや強い風が吹いており、高波が生じて湖岸を削ったとみられる。
 県流域政策局によると、琵琶湖岸の浜欠けは1993年秋頃から目立つようになり、彦根市の他、高島市や長浜市を中心に琵琶湖全般の湖岸で、ほぼ毎年発生している。
 新海浜でクロマツを植樹したり雑草を取り除いたりしている同市新海浜、無職宇野道雄さん(76)は「最近では、これほど大規模な浜欠けは初めて。このまま放置すれば、湖岸の浸食はますます進んでしまう」と心配する。
 地元自治会は近く、浜欠け対策などについて、県などに要望書を提出することにしている。
 砂浜の研究に詳しい産業技術総合研究所つくばセンター(茨城県)の須藤定久・客員研究員(63)の話「高波だけでなく、琵琶湖に注ぐ川で土砂を大量採取したため、湖に流れ込む砂が減るなど、浜欠けが起きる要因は複合的だ。根本的に解決するには、高波を弱めるための堤防を造ることよりも、湖や周辺の河川を昔の姿に戻すことが必要だ」

■大雨で彦根の琵琶湖岸1.5キロに「浜がけ」現象 滋賀(msn産経ニュース)
防風林のマツやハマゴウが被害 県、調査乗り出す
 今月10〜12日に県内を襲った季節はずれの大雨で、彦根市新海浜の琵琶湖岸で砂浜が削られる「浜がけ」という現象が約1・5キロにわたり起き、湖岸沿いに植えられていた防風林のマツや、県のレッドデータブックに登録されている植物「ハマゴウ」の根が露出するなど、大きな被害が出たことを、地元ボランティアが確認した。例年3〜5月に同様の現象が起きているが100メートル程度で、今回の規模は異例。県湖東土木事務所も調査に乗り出した。
 保護活動をしている同市在住の宇野道雄さん(76)が確認した。浜がけは琵琶湖の水位が上がり、強い波風で砂浜が削られる現象で、今回の被害は約2キロの砂浜のうち長さ約1・5キロメートルにわたっており、最大で幅約5メートル、高さ70センチが削られていた。
 砂浜で県が農地を守るための防風林として植樹している約40本の松は、すべて根本の砂がえぐられ露出し、うち1本は倒壊した。また、一帯には、岸辺に生育する低木で、県のレッドデータブックで「絶滅危機増大種」に分類されるハマゴウが計15カ所生えているが、うち4カ所で多くの木の根が露出するなどした。大雨で上流から琵琶湖に流れたとみられるプラスチックのゴミやヨシなども大量にあった。
 宇野さんは「10年以上この浜辺で保護活動を続けているが、松が倒れるほどの被害はこれまでにはなかった。今後も同じ様な大雨が降れば、防風林が後退する恐れがある」と懸念している。
 県内は10〜12日にかけて記録的な大雨に見舞われ、特に11日は24時間の降水量が各地で100ミリを突破。彦根市では同日、117・5ミリを記録していた。

11/05/19

■21日から2車線 阪和道上り線「有田―海南」(紀伊民報AGARA)
 阪和自動車道上り線(大阪方面行き)の有田インターチェンジ(IC)―海南IC間9・8キロが、21日午前6時から2車線になる。慢性的に渋滞が起きていた区間で、西日本高速道路は「かなり解消されるだろう」と期待している。
 この区間の片側2車線化工事は2004年3月に着手。10年7月には、一足早く下り線(白浜方面行き)が2車線化していた。
 当初、西日本高速道路は上り線の2車線化の完成時期を「11年8月末」としていたが、要望を受けて昼夜連続工事などを実施。3カ月前倒ししての供用開始となった。
 最も大掛かりだったのは、下津ICからの合流部分を長くする工事。制限速度を60キロから80キロに引き上げることに伴うもので、下津ICに近い藤白トンネルの入り口を25メートルほど削った。「通行止めにしないままでの同様の工事は珍しい」と広報担当者は話す。
 西日本高速道路によると、10年8月、試験的に上り線を2車線化した際にこの区間で起きた渋滞は3回で、最大4・2キロ。09年同期は31回で最大19・3キロだったことから、早期2車線化が期待されていた。
 有田―海南間の交通量は上下線合わせて1日平均2万8千台。年間で600回以上の渋滞が起きていた。

■潜水ロボ:引退の「淡探」11年間の琵琶湖調査を報告−−研究センター(毎日jp滋賀)
◇「琵琶湖の不思議を発見」
 今年3月で運用を終えた県琵琶湖環境科学研究センターの自律型潜水ロボット「淡探」の調査報告会(NPO法人びわ湖トラスト主催)が15日、大津市であり、同センターの熊谷道夫・環境情報統括員が11年間の調査を振り返った。
 淡探の琵琶湖調査は01年に開始。06年8月に高島市沖の最深部で固有種のヨコエビなどが密集している様子を撮影し、09年12月にはその周辺で濁った水煙がいくつも噴出しているのを映し出した。同センターなどで水煙の成分分析を進め、ヨコエビ生息との関連性を調べている。
 淡探での調査は県の財政難の影響で08年度から運用予算が削られ、継続が危ぶまれていた。びわ湖トラストなどが研究費を支援してきたが老朽化も進んでおり、今年3月で引退させた。熊谷さんは「琵琶湖の中にはまだまだ不思議なことがあることを教えてくれた。湖の中には自然災害から身を守る鍵となる情報が眠っている。今後も調査を進め、多くの人たちに関心を持ってもらいたい」と話した。【安部拓輝】

■タイヤにワーム、350キロのゴミ出た!…日本釣振興会「湖底海底清掃」(スポーツ報知ネット版)
 日本釣振興会の湖底海底清掃が、14日に山梨・河口湖、15日に同・山中湖で行われた。河口湖では「道の駅かつやま」近くの釣り人駐車場下一帯を清掃した。ダイバー22人が湖に潜り、湖岸では17人がゴミ拾いをした。その結果、陶器の皿、ワーム、タイヤなど計200キロのゴミが回収された=写真=。山中湖は平野地区を清掃。22人のダイバーが、タイヤや缶、ボートのアンカーなど計150キロを引き上げた。
 同会では1988年から「水中クリーンアップ運動」を開始。07年からは現在の「湖底海底清掃」と名を変えて、「海をつくる会」「レジャー・スポーツダイビング産業協会」の協力を得て、全国各地の湖や港を掃除している。
 今後は静岡・焼津港(21日)、大井川港(22日)、西伊豆中木(6月5日)、神奈川・長井港、長野・諏訪湖(ともに6月11日)、白樺湖(6月12日)のほか、7月から11月にかけて、山梨・河口湖、西湖、山中湖、福島・猪苗代湖、桧原湖、茨城・波崎港、霞ケ浦、千葉・木更津港、長野・野尻湖、静岡・伊東港、西伊豆、熱海港、神奈川・芦ノ湖、山下公園、群馬・榛名湖、栃木・湯の湖、中善寺湖などでのべ約50回清掃を行う予定。
 問い合わせは、同会((電)03・3555・3232)。

11/05/18

■琵琶湖:「浜かけ」で防風林の松被害 「安全策と景観保全を」−−彦根(毎日jp滋賀)
◇湖岸の植物守る・宇野さん
 強い波で湖岸が侵食される「浜かけ」が進む彦根市新海町の琵琶湖岸で、防風林などの松50余本の根元がむき出しになっている。11、12両日の大雨と強風の影響とみられ、貴重な植物「ハマゴウ」の自生地にも浸食被害が出た。地元自治会は「安全対策と自然景観の保全を」と訴えている。【松井圀夫】
 湖岸の植物を守るボランティア活動をしている宇野道雄さん(76)によると、大雨で琵琶湖の水位が上がった13日、新たに延長約800メートルの湖岸で幅50センチ〜2メートルの浜かけが確認されたという。段差は20〜70センチに上り、3〜4年前に植えた樹高3〜5メートル、幹の直径10センチほどの防風林の松の木41本の根元がえぐられ、1本が倒れた。地元が植樹した10本も根が露出したという。
 県のレッドデータブックに載るクマツヅラ科の低木「ハマゴウ」も被害を受けた。15カ所の生育地のうち自生地1カ所と、地元の人たちが植えた育成地3カ所が波に洗われ、根元が露出。ヨシやプラスチックごみが漂着し、砂浜は台無しだ。宇野さんは「北西の風が強く、大波が打ち寄せる今の時期に浜かけが広がる。防風林の松まで被害が出たのは初めて」と心配する。岩井孝之・新海浜自治会長(65)と西田康孝・新海町自治会長(58)は近く、安全対策と景観保全などを求め県と市に要望書を提出する。
 県は砂浜再生工事や浜かけが起きた傾斜をならすなどの対策を取っているが、根本解決には至っていない。県湖東土木事務所は「ごみ処理と段差の危険防止に努めたい」としている。

■彦根の琵琶湖岸に「浜がけ」現象 大雨で砂浜浸食(ChunichiWeb滋賀)
 彦根市新海町の琵琶湖岸で、今月10、11日の大雨や風により砂浜がえぐられる「浜がけ」と呼ばれる現象が起きた。防風林のマツも倒れ、県の絶滅危機増大種の海浜植物ハマゴウの根が露出する被害があった。
 希少植物の保護にボランティアで取り組む同市新海浜の宇野道雄さん(76)が13日に確認した。
 浜がけは昨年も同じ砂浜の1500メートルで起きており、今回は、このうち800メートルにわたり最大幅5メートル、高さ70センチの段差が確認された。
 砂浜の浸食に伴い、湖岸沿いに1万本以上植えられているマツの防風林のうち40本が根元を露呈し、1本が倒れた。ハマゴウの自生地や栽培地計4カ所も波にさらされ、根があらわになった。
 宇野さんは「マツは15年ほど前から生えているがこんな被害は初めて。浜がけはどこまで進むのか」と驚いている。
 湖岸には草木やプラスチック容器など大量のごみが打ち上げられており、地元自治会は県や市に撤去を申し入れている。県湖東土木事務所の担当者は「ごみを撤去し、様子を見ながら浜がけで起きた段差をなくしていきたい」と話した。(伊藤弘喜)

■コクチバス、ため池で繁殖 生態系に影響懸念 橋本(asahi.com和歌山)
 和歌山県橋本市只野のため池で、生態系に悪影響を与えるとして特定外来生物に指定されている魚「コクチバス」が捕獲された。調査した県立自然博物館によると、池で繁殖しているとみられ、紀の川水系に広がる懸念がある。
 昨年10月、釣り人からの情報提供を元に県水産試験場と自然博物館の職員が現地調査をし、20〜25センチの7匹を捕獲した。職員らはその後9回池に通い、今年4月28日には11〜25センチの9匹を新たに捕獲した。

 調査にあたった自然博物館の平嶋健太郎学芸員によると、県内では2000年に北山村のダムで釣り人が釣り上げた記録がある程度で、学術的な調査で捕獲されたのは初めてという。また捕獲された中に産卵間近のメスがいたことから、繁殖している可能性が高いという。
 池には紀の川の支流につながる水路がある。普段は水流はわずかだが増水時には大量の水が流れるため、紀の川水系に広がる恐れもある。
 コクチバスは北アメリカ原産で、ブルーギルやオオクチバスと同じ科に属する。肉食で、アユやアマゴも食べる。低温にも耐えられ、流水域でも住める。外来生物法で飼育や移動などが禁じられているが、心ない釣り人が違法放流を繰り返したため、全国各地に広がってしまっている。
 平嶋学芸員は「日本の生態系を守るために、違法な放流は絶対やめてほしい」と話している。海南市船尾の自然博物館(073・483・1777)では現在、違法な放流に警鐘を鳴らすため、捕獲したコクチバス1匹を展示している。(山野拓郎)

11/05/17

■橋本の池にコクチバス(YomiuriOnLine和歌山)
特定外来生物「紀の川への生息拡大懸念」県立自然博物館が展示 生態系に影響
 橋本市内のため池で、ブラックバスの一種で特定外来生物のコクチバスが見つかった。コクチバスは、魚から昆虫の卵まで食べる上、オオクチバスなどが苦手な強い流れのある川でも生息できるため、近くを流れる紀の川への生息拡大が懸念される。県立自然博物館は、「川にまで生息が広がれば、生態系に甚大な影響を及ぼすおそれがある」として、17日から、違法な放流や売買の防止を訴えるために展示を始め、発見した場合は同館へ連絡するよう呼びかけている。(加野聡子)
 コクチバスは、ルアー釣りで人気の高いオオクチバスと同様、北米が原産。オオクチバスよりも口が小さく、体長も30〜50センチ程度と小ぶりだが、オオクチバスよりも流れのある水域への適応力が高く、河川でアユなどの食用魚や希少淡水魚を食い荒らすことが危惧される。
 コクチバスが県内で確認されたのは、2000年頃、北山村の七色ダム貯水池で見つかって以来2例目。同市のため池にコクチバスがいるとの情報が、インターネット上などで流れたため、同館が昨年夏頃から調査を開始。10月には10〜15センチのコクチバスが10匹ほど見つかった。
 この池では、何者かに放流された可能性が高い。池には、ブルーギルといった別の特定外来生物やコイ、蚊の幼虫などは生息していたが、本来いるはずの、小魚やエビ、カニなどは確認できず、生態系が既に脅かされていることが推測されるという。
 コクチバスの産卵期は5〜7月頃といい、梅雨で池の水かさが増えるなどした場合、ため池の近くを流れる紀の川に流入し、繁殖する可能性もある。同館は、捕獲したコクチバスを水槽で展示するとともに、外来生物の繁殖が生態系に及ぼす影響や、放流の違法性などを解説するパネルを並べた。
 同館の平嶋健太郎学芸員は「放っておけば生息地は広がる一方。違法放流する者がいないか、地域でも警戒してほしい」と話している。
 同館入館料は大人460円で、65歳以上と高校生以下は無料。月曜休館。問い合わせは同館(073・483・1777)へ。

11/05/16

■アユ漁解禁前に外来魚駆除(中國新聞ネット版)
 東広島市河内町の沼田川漁協が、アユ漁で知られる沼田川上流域で外来魚を駆除する活動に取り組んでいる。6月10日のアユ釣り解禁を控え、稚アユが食べられるのを防ぐ。
 16日には組合員6人が三原市大和町の椋梨川で、舟を使って川幅20〜40メートルの両岸に網を仕掛け、竹ざおで水面をたたいて追い込んだ。この日は水の濁りが濃く、体長約50センチのブラックバスなど4匹の捕獲にとどまった。
 同漁協は4月に稚アユ約10万匹を放流している。中村和夫組合長(72)は「水質や天候をみながら、また駆除をしたい」と話している。

■琵琶湖の外来魚 22年度の回収量、過去最高 滋賀(msn産経ニュース)
啓発活動 釣り大会増加で
 琵琶湖で、平成22年度のブラックバスやブルーギルなど外来魚の回収量が前年度を3・3トン上回る21・5トンとなり、過去最高を記録したことが県のまとめでわかった。県琵琶湖レジャー対策室は「“外来魚リリース禁止”といったのぼりを立てるなどの啓発活動で外来魚回収ボックスが釣り客に浸透してきた。また、民間団体による釣り大会が増えたことも影響したのではないか」としている。
        ◇
 県は琵琶湖の生態系を保全しようと平成15年、釣り上げた外来魚の再放流を禁止する条例を施行した。県内各地の湖岸近くに回収ボックスを設置し、湖の中にもいけすを作って、釣り客に回収を呼びかけてきた。回収ボックスは今年3月末現在66カ所、いけすは29カ所設置されている。
 回収量は15年度は9・6トンだったが、19年度が15・1トン、20年度が17・4トン、21年度が18・2トンとなるなど年々増加を続け、22年度に過去最高を記録した。回収される外来魚はブルーギルが約8割を占めているという。
 回収量が増加した理由として県は昨年の4月〜6月に週末の天候のよい日が続き、釣り客が増加したことをあげている。また、団塊の世代が定年退職を迎え、平日の釣り客が増加したことも要因の一つという。
 このほか、企業など民間団体による釣り大会の開催数増加も背景にある。県が釣り竿(ざお)を無料で貸し出すなどしており、昨年度は20団体1348人の参加があった。
 県琵琶湖レジャー対策室の担当者は「釣りを通して、より多くの人に楽しみながら琵琶湖の環境保全に取り組んでもらえればありがたい」と話している。
 琵琶湖の外来魚 北米原産で全長40〜60センチほどに成長するブラックバスの一種、オオクチバスは琵琶湖では昭和49年に彦根市沿岸で初めて確認され、58年ごろに大繁殖した。同じ北米原産のブルーギルは琵琶湖では40〜50年にかけて散見され始め、平成5年に南湖を中心に大繁殖した。ブラックバスの一種、コクチバスは平成7年に琵琶湖沿岸のマキノ町で確認され、琵琶湖での繁殖は確認されていないが密放流と思われる個体が琵琶湖以外の河川やダムで確認されている。これら外来魚の繁殖の結果、ニゴロブナやホンモロコの卵と稚魚など水産資源が食べられ、固有種の生態系に影響を及ぼしている。

11/05/15

■有害外来魚:電気ショックで“失神”捕獲 若狭・三方湖で駆除試験(毎日jp福井)
 感電のショックを応用したオオクチバスなど有害外来魚の捕獲・駆除試験が14日、若狭町の三方湖であった。既に導入している滋賀県から専用ボートや機材を県が借り受けて、初めて実施した。
 アルミ製のボートに2本取り付けた、それぞれプラスとマイナスの電極ワイヤを水中に垂らし、断続して電気を流す方法。一時的に“失神”して浮き上がった魚の中からオオクチバスやブルーギルだけを捕獲する。
 オオクチバスなどは他の小魚や卵を食べ、繁殖力も強いため各地で漁業被害が懸念されている。三方湖では00年にオオクチバス、09年にブルーギルを初確認。10年度にはブルーギル約3200匹が漁などで捕獲された。
 試験には県関係者や地元の鳥浜漁協(増井増一組合長)の漁師ら約20人が参加。開始後約1時間でオオクチバス(30センチ級)9匹とブルーギル(最大20センチ)10匹を駆除した。
 県水産課漁業管理グループの鉾碕有紀さんは「効果的な駆除方法の一つとして期待できると思う」と話した。【松野和生】

■電気ビリビリ、外来魚を駆除 県内初、若狭・三方湖で実験(福井新聞ONLINE)
 水中に電気を流し魚を気絶させる「電気ショッカーボート」を使って外来魚を駆除する実験が14日、若狭町の三方湖で行われた。約1時間でブラックバスなど19匹が捕獲され、地元漁協などは新たな駆除方法として期待を寄せている。
 ラムサール条約に登録されている三方五湖の一つ三方湖では、外来種のブラックバス2 件やブルーギルが繁殖。在来種の魚や卵を食べるなどの漁業被害や生態系への影響が懸念されている。効率的な駆除方法を探ろうと、県や地元の鳥浜漁協などが県内で初めて実験した。
 全国内水面漁業協同組合連合会(東京)からアルミ製ボート(長さ4メートル、幅1・5メートル)など一式を借りた。発電機を積んだボートの先端に2メートルほどの棒2本を水平に延ばし、棒の先からプラスとマイナスの電極ワイヤを水中に垂らし、約18平方メートルの範囲に電気を流す仕組み。
 この日午前中は、湖岸近く約1・5キロの距離を移動しながら実験。十数秒電気を流し、しばらくすると気絶した魚が水面に浮かんできた。この中から外来魚を網ですくって捕獲した。ボラやフナなど在来種は放置しておけば回復するという。
 1時間ほどの間にブラックバス2 件の一種、オオクチバス9匹とブルーギル10匹を捕獲した。オオクチバスは最大38センチ、ブルーギルは20センチのものがあった。
 県では、これまでの刺し網などでの捕獲方法とも比較し、効果を検証していく。
 鳥浜漁協の増井増一組合長は「ブラックバスについて特に効果がありそう」と期待感を示した。県の担当者は「漁業を守る上でも外来魚駆除は続けることに意義がある。住民の人たちにも伝え、意識を持ってくれれば」と話していた。

■三方湖の外来魚駆除 県内初の電気ショッカー使用 福井(msn産経ニュース)
 増加傾向にあるオオクチバスやブルーギルなどの外来魚を駆除するため、県水産課と鳥浜漁業協同組合などが14日、若狭町の三方湖で、水中に電流を流して魚を感電させる電気ショッカーボートを使った駆除活動を行った。県内では初めて。
 電気ショッカーボートは、船から出た2本のアームの先端部にたこ足状電極ワイヤ(長さ約1メートル)が取り付けられている。水中にワイヤを垂らし、数秒間、200ボルトの電流を流すと、周辺の魚が気絶して浮かんでくる仕組み。気絶した魚の中から外来魚だけをすくい取り、他の魚は数分後に意識を取り戻すという。駆除によってハスやコイなどの在来魚を保護する。
 駆除活動では、組合員ら約20人が参加。船で湖岸まで魚を追い込み、電流を流すと、オオクチバスなどが水面に浮かび、網ですくっていた。駆除開始から約1時間半で、15〜40センチのオオクチバス9匹、3〜20センチのブルーギル10匹が駆除された。
 増井増一組合長は「オオクチバスにはかなり効果的な方法とわかった。今後の外来魚駆除方法の参考にしたい」と話していた。

11/05/14

■なるほドリ:「びわ湖の日」って?(毎日jp滋賀)
◇琵琶湖条例施行の7月1日
 なるほドリ 今年は「びわ湖の日」30周年だって聞いたよ。そもそも「びわ湖の日」って何?
 記者 77年に琵琶湖で赤潮が大量発生し、養魚場などで多くの魚が死にました。赤潮の原因の一つが合成洗剤に含まれるリンと分かった滋賀県民らは代わりに粉せっけんを使おうと「せっけん運動」を展開。これを受けて県は80年にリンの排出規制などを定めた通称「琵琶湖条例」を作りました。翌年から施行日の7月1日を「びわ湖の日」と定め、各地域で清掃活動が行われるようになりました。
 30周年の今年11月には琵琶湖の周りで手をつなぎ、恵みに感謝するイベントが計画されており、全国から参加を募る予定です。【大津支局・村瀬優子】

11/05/13

■大雨:琵琶湖、5年ぶり水位50センチ超 5月の日雨量、6観測所で更新(毎日jp滋賀)
 停滞前線と熱帯低気圧の影響で、県内は12日未明まで激しい雨に見舞われた。彦根地方気象台は11日午後6時25分までに守山市と豊郷町を除く県内全域に大雨警報を発令。11日の日雨量は近江八幡市や彦根市など県内6カ所の観測所で5月の観測史上最多を記録。10日午前6時の降り始めから12日午後6時までの降水量は高島市朽木で194ミリ、米原市朝日で189ミリに上った。
 琵琶湖の水位も11日から急上昇した。琵琶湖河川事務所によると、12日午後5時に57センチを記録し、06年7月以来5年ぶりに50センチを超えた。10月下旬〜6月中旬までの水位としては、95年5月に93センチを記録して以来の水量という。同事務所は11日午後3時以降、瀬田川洗堰をほぼ全開して放流量を増やしているが、他の河川から琵琶湖に流入する方が多い状態が続いた。【村瀬優子、安部拓輝】

■琵琶湖の生物1769種 ロシア人研究者ら調査(京都新聞電子版)
 琵琶湖には少なくとも1769種類の生物がいることが、琵琶湖博物館の共同研究者だったロシア人研究者らでつくるグループの調査で分かった。これまでの論文で示されていた総数に比べ、動物はほぼ2倍の種類が確認され、同博物館では「琵琶湖の生物的多様性がより裏付けられた」としている。
 調査は、バイカル湖水系の生物研究をしているロシア科学アカデミーシベリア支部陸水学研究所のオレグ・ティモシキン元副所長が、京都大の生態学研究センター客員教授になった1996年に開始。琵琶湖博物館のマーク・グライガー学芸員ら44人と協力し、2002年まで現場での生物採集や文献の調査を行った。
 動物は、1992年の論文で592種とされていたが、魚や貝につく寄生虫やクマムシ、線虫などの微小動物を中心に分類が進み、1235種を確認。植物も506種から534種に増えた。
 調査の結果は、ティモシキン元副所長がロシアで学術論文「琵琶湖の生物多様性」としてまとめ、出版した。論文を共同執筆したグライガー学芸員は「まだ未記載の生物も多い」と話している。

11/05/12

■大雨で草津線と湖西線に運休や遅れ、2万3千人影響(京都新聞電子版)
 活発な前線の影響による大雨で12日、JR草津線と湖西線で終日、列車の運休や遅れが発生し、約2万3000人に影響が出た。
 草津線では11日午後11時24分ごろ、湖南市石部西3丁目の石部駅構内で雨量計が規制値の連続160ミリに達し、12日の始発電車から手原―草津、甲西―石部間で徐行運転。上下計16本が運休、39本が最大68分遅れた。
 湖西線では12日午後0時24分ごろ、高島市マキノ町西浜のマキノ駅構内で連続170ミリに達し、近江中庄―近江塩津間で徐行運転。近江今津から敦賀(北陸線)の間で上下計6本が運休、下り特急「サンダーバード19号」が40分遅れたのを最高に計50本が遅れた。

■コクチバス:特定外来魚、紀の川水系で初捕獲 生態系への影響懸念−−橋本(毎日jp和歌山)
 在来種を食べる特定外来生物の魚「コクチバス」が4月末、橋本市只野の以賀尾(いがお)池で生きたまま捕獲された。紀の川水系で見つかったのは初めてで、名産のアユをはじめ生態系への影響が懸念される。レジャー釣り目的で違法に放流されたとみられ、県立自然博物館(海南市船尾)は漁協や環境省などに呼びかけ、拡散防止策を探る考えだ。
 同池のコクチバスを巡っては、同館がインターネット上の書き込みに気付き、昨年秋に現地調査を始めた。数匹を捕獲し、生息を確認。外来生物法は生きたまま持ち運ぶことを禁じているため、死なせて標本とした。その後、生きた状態で研究するため、国の許可を得て現地で約10回、捕獲を試みた。
 捕獲できたのは水温が上がってきた4月28日。体長11〜25センチの雌雄9匹が釣れた。広い縄張りを持つコクチバスが同じ位置で釣れたことから、繁殖目的で集まっていた可能性が高いという。
 捕獲と同時に、同池などの生物調査も行った。特定外来生物の魚・ブルーギルはいたものの、小魚やエビ、カエルなどは見つからなかった。同池とつながる沢では、小魚などは生息していた。また、死んだコクチバスを数匹解剖し、胃を調べたところ、ユスリカやカゲロウの幼虫など小さな昆虫しかなかった。同館の平嶋健太郎学芸員は「強力な捕食者・コクチバスが池の生物を食べつくしたのではないか」と話す。
 同館によると、コクチバスが紀の川水系に拡散し、定着すると、アユをはじめ魚だけでなく、蛍などの幼虫やカエル、魚・昆虫を食べる鳥など生態系全体に影響が及ぶという。同法や、違法な放流による影響を学ぶ材料にと、同館は17日から、捕獲したコクチバスを展示する。【久木田照子】
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ことば
◇コクチバス
 「ブラックバス」と呼ばれる北米原産の魚の一種で、外来生物法で特定外来生物に指定されている。レジャーフィッシングで人気があり、国内では90年代に長野県の野尻湖などに持ち込まれ、東日本を中心に広まった。低水温や水流の速い場所でも生息できるため、繁殖による生態系への影響は極めて大きい。

■コイ:珍、1メートル−−近江八幡(毎日jp滋賀)
 10日午後6時半ごろ、近江八幡市牧町、水茎干拓土地改良区の排水機ポンプ場の網に体長1メートルのコイがかかっているのを職員が見つけた。11日朝、職員4人がかりで引き上げたところ、重さ16・2キロもある子持ちの雌だった。
 ポンプ場は琵琶湖と直接つながり、排水路にコイやフナが登ってくることから、ポンプ場の吐き出し口に長さ7メートル、幅1・2メートルの網を設けていた。50〜60センチの魚はよくかかるが、1メートルの大物は初めてという。
 昨年までポンプ場の管理人をしていた園岡道雄さん(77)は「尾びれが赤いので大和鯉(ごい)という養殖種で、天然モノではない。琵琶湖で30年以上漁師をしていたが、1メートルを超すコイは珍しい」と話していた。【斎藤和夫】

■琵琶湖:動物2倍に 90年論文と比較、1235種確認−−日露研究グループ(毎日jp滋賀)
 琵琶湖の動物が2倍に? 日露の淡水生物の研究グループが琵琶湖に生息する生物の種類を調査し出版した論文集で、動物の種類が20年前のデータに比べ2倍以上に増えたことが分かった。研究の中心になった県立琵琶湖博物館(草津市)のマーク・グライガー上席総括学芸員(54)は「多様性は研究が進むほど解明される。守るべき琵琶湖にはこれほどの生物が生きていることを知ってほしい」と話している。【村瀬優子】
 ロシアのバイカル湖で生物を研究しているオレック・ティモーシュキン博士や同博物館の学芸員ら計45人が調査。生物の総数は1769種類を確認した。うち動物は90年の論文が592種だったのに比べ1235種と2倍以上になり、植物も同506種から534種に増えた。
 グライガー学芸員らによると、90年に京大で発表された動物のリストでは魚や貝などに見られる寄生虫などの分類が盛り込まれていなかった。さらに、日本では専門家が少ない分野のワムシやクマムシなどを確認した。
 97年に同博物館で開かれた「世界古代湖会議」でティモーシュキン博士が琵琶湖の生物群解明の可能性を指摘したことを契機に調査を開始。02年ごろまで文献や現地調査を続けて分類を進めた。研究に参加した同博物館の中井克樹・専門学芸員(49)は「ロシアには日本にいない生物の専門家がいて、共同研究の収穫は大きかった」と話す。
 琵琶湖では現在も微生物やプランクトンの調査が進む。県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)の西野麻知子・総合解析部門長は「琵琶湖の生物は増え続けている。今回の研究成果は、生態系の保全を考えるための基礎情報として貴重だ」と話している。

■大雨北陸道一部通行止め JR湖西線は徐行運転(YomiuriOnLine滋賀)
 全国的に大雨となった11日、県内も各地で激しく降り、午後10時現在の24時間雨量の最大値は米原の他、長浜(118・5ミリ)と彦根(同)でも5月の観測史上最大となった。守山市と豊郷町以外の17市町で、午後6時25分までに大雨警報が発令され、24時間雨量の最大値は柳ヶ瀬(長浜市余呉町)107・5ミリ、大津142・5ミリだった。
 この影響で、大津市膳所平尾町で同日午後8時45分頃、土手が高さ2メートル、幅3メートルにわたって崩れ、道路の一部を覆ったが、市消防局が土砂を撤去。野洲市上屋の農業用水路(深さ1・5メートル)で午後7時45分頃、水田への流水を止めようとした無職男性(67)が流れに足を取られ、約100メートル流されたが、知人男性(45)に助けられて無事だった。
 新名神高速道路上下線が甲賀土山インターチェンジ(IC)―草津ジャンクション(JCT)間で、北陸自動車道上下線も木之本IC―米原IC間で通行止めとなり、米原市の県道山東―本巣線の一部区間(10・5キロ)でも通行止めになっている。
 大津市山中町の県道下鴨大津線で午後8時30分頃、松(高さ15メートル)が倒れているのが見つかり、一時、通行止めになった。
 JR湖西線の近江高島―新旭駅間と草津線の三雲―草津駅間で一時、時速30キロ以下の徐行運転とした。

11/05/11

■琵琶湖で動物1235種を確認 92年の2倍以上(ChunichiWeb滋賀)
 琵琶湖に少なくとも1235種の動物が確認され、ロシアの専門家によって今年2月に学術論文「琵琶湖の生物多様性」として出版された。1992年の論文では592種だった。寄生虫や線虫、クマムシなどの微小動物を中心にした分類が進み、2倍以上の種類が記録された。
 中心になって執筆したのはロシアのオレグ・ティモシキン博士。バイカル湖に詳しく、分類・生態学を専門とするティモシキン博士が1996〜2002年にマーク・グライガー理学博士(54)=寄生虫学、甲殻類の分類学=をはじめとする県立琵琶湖博物館(草津市)の学芸員ら計44人とともに現場や文献を調べた。
 植物プランクトンや水草などの植物も506種から535種に増えた。
 共同執筆したグライガーさんは「琵琶湖の生物の多様性が再確認できた。まだ記載されていない生物はたくさんいる」と話していた。(猪飼なつみ)

11/05/10

■原発事故想定、琵琶湖の水質調査強化へ 兵庫県も対応模索(神戸新聞ネット版)
 東京電力福島第1原発事故で放射性物質が拡散し、数百キロ離れた関東でも一時、水道水の放射線量が乳児の摂取基準値を超えた。水の安全性が脅かされたことを受け、関西の「水がめ」琵琶湖を抱える滋賀県も、隣接する福井県での原発事故を想定し、湖の水質調査を強化する方針を固めた。琵琶湖・淀川水系に約200万人分の水源を頼る兵庫県内でも対策に向けた模索が始まっている。(本田純一)
 「北風が強い日、原発に万一のことがあれば、琵琶湖15 件はあっという間に汚染される」。滋賀県の嘉田由紀子知事は震災後、琵琶湖の放射能汚染に強い警戒感を示した。
 福井県には、大飯原発や高浜原発などの原子炉14基が集中。琵琶湖は、最も近い原発から20キロほどしか離れていない。
 滋賀県は毎年、原発事故を想定した防災訓練を実施。同時に、県北部の高島市と長浜市で水や表土、原乳のサンプルを採取し、放射性物質の含有量を同県衛生科学センターで分析してきた。
 だがその目的は、あくまで琵琶湖の安全性の確認だった。滋賀県防災危機管理局は「国のEPZ(防災対策の重点地域)は原発から半径8〜10キロ以内。EPZの圏外にある湖が、現実に汚染されるとは考えていなかった」と打ち明ける。
 しかし、福島の事故で放射能汚染が広範囲に及んだことを受け、滋賀県は採取地点を増やし、対象地域を広げることにした。同局は「風向きや地形を考慮する必要性もある」と強調する。
     ◆
 一方、兵庫県では神戸市や阪神地域の一部が、水源の一部を琵琶湖・淀川水系に依存している。
 阪神水道企業団(神戸市東灘区)は、淀川下流の取水場2カ所から、神戸や尼崎など4市に水道水を供給。事故後、県内の水道水や琵琶湖に含まれる放射線量を、ホームページで公表している。
 「事故に備え、活性炭処理など放射性物質の除去対策を考えなければならない。東日本での対策を見守りたい」
 兵庫県地域振興課は別の案も検討。「淀川水系には、木津川など琵琶湖以外からの水も注いでいる。堰(せき)でそれぞれの水量を調整すれば、放射線のリスクを減らせるのでは」と対応策を探る。
 県地域防災計画では、放射性物質で汚染された水の摂取制限などを定めているが、大規模な原発事故は想定していない。
 県は計画を見直す予定で、県防災計画課は「給水車の準備など、具体的な対策を盛り込む必要がある」と説明。「汚染は琵琶湖15 件だけでなく、風向きによっては、兵庫県北部の河川など幅広い地域に及ぶ恐れがある。初めて向き合う問題ばかりで、課題は山積み」と危機感を募らせている。

■富士河口湖遊漁税徴収 漁協が拒否(YomiuriOnLine山梨)
「町の使途納得できない」
 富士河口湖町が廃止する方針を固めた法定外目的税の「遊漁税」を巡り、町から同税の特別徴収義務者に指定されている河口湖漁協が「使途が納得できない」として、今年7月以降の税の徴収業務を拒否していたことが9日、わかった。
 町関係者らによると、町は3月1日、漁協に対し、「2011年度以降、税の歳出について内容を明確にして法定外目的税に即した事業の執行に必ず努める」という趣旨の文書を提出し、徴収業務の継続を求めたが、漁協は拒否。3月中旬には渡辺凱保町長らが再度、業務継続を要請したが、漁協は3月25日の通常総会で徴収義務を行わないことを決定した。
 読売新聞の取材に対し、漁協は「町が(漁協に)説明をしていない事業に遊漁税を使っていた」と主張。これに対し、町は「説明した」と反論している。
 同町の遊漁税は、河口湖の環境保全を目的に釣り客から1日200円を徴収。湖畔の駐車場整備や公衆トイレの維持管理、湖畔清掃などに活用されている。

11/05/09

■県内も夏日 GW最終日(YomiuriOnLine滋賀)
 県内は8日、移動性高気圧に覆われて晴天となり、最高気温は、南小松(大津市)で26・7度、東近江で25・6度など、観測9地点のうち彦根と大津を除く7地点で今年最高を記録し、いずれも7月上旬〜5月下旬並みだった。南小松など4地点では25度を超える「夏日」となった。
 彦根地方気象台によると、最高気温は大津で25・8度、信楽(甲賀市)でも25・4度まで上昇した。
 大津市由美浜のなぎさ公園サンシャインビーチでは、夏本番を思わせる日差しの下、琵琶湖岸で寝ころんで日光浴する人や、湖に入ってはしゃぐ子どもの姿が見られた。
 また、高島市朽木大野の安曇川河川敷は、バーベキューやキャンプを楽しんだり、川に入って水遊びをしたりする家族連れなどでにぎわった。

11/05/07

■河口湖の遊漁税廃止へ(YomiuriOnLine山梨)
 富士河口湖町が、河口湖の環境保全を目的に釣り客から1日200円を徴収する「遊漁税」について、廃止を検討していることが6日、わかった。導入から10年が経過し、一定の環境整備が完了したのが理由。町は廃止のための条例案を6月定例町議会に提出する方針だが、廃止に反対する声もあり、流動的だ。
 同町の遊漁税は、地方分権一括法(2000年4月施行)に基づく法定外目的税の全国第1号。ブラックバス人気で釣り客が増え、湖畔の違法駐車、釣り糸や疑似餌などの放置が問題になり、合併前の旧河口湖町、勝山村、足和田村の3町村が全国に先駆けて2001年7月に導入された。
 町は、河口湖漁協を「特別徴収義務者」に指定。遊漁券を販売する際、同時に1日200円の遊漁税を徴収させている。湖畔の駐車場整備や公衆トイレの維持管理、湖畔清掃などに活用し、03年8月には微生物にし尿を分解させるバイオ式トイレが湖畔に初めて整備された。
 町税務課によると、税収は01年度が3056万2000円、02年度が過去最高の4108万2800円だったが、釣り客の減少で09年度は1121万2000円にとどまった。
 遊漁税を管理するために設置されている町議と町民の「河口湖治水委員会」は6日、同町内で会合を開催。非公開で行われたが、同町や出席者らによると、渡辺凱保町長は廃止の理由について「導入から10年が経過し、湖の環境整備などの目的が達成できた」と述べた。
 渡辺町長は、町の遊漁税事業検討委員会で会長を務めており、09年12月には、町と町議会、治水委員会に対し「遊漁税は湖の保全のための貴重な財源で今後も継続していくべき。町内の他の湖沼においても遊漁税の導入を検討すべき」との意見書を提出していた。しかし、6日の会合では「時の流れの中で(廃止を)決断した」と回答した。
 ただ、同会合では出席者から廃止の理由が不明確として反対する意見も出た。
神野直彦・東大名誉教授(財政学)「遊漁税は目的税の趣旨に合致した良い例。湖周辺の環境整備が本当に完了したのかをきちんと検証し、住民に説明した上で判断すべきだ」
 法定外目的税は、地方税法に定める税目(法定税)以外に、自治体が条例で独自に導入できる地方税。税収は特定の行政サービスの実現に充てられる。東京都の石原知事が導入した「ホテル税」もその一つだ。
 総務省によると、11年4月現在、産業廃棄物税など、29都道府県と6市町村が導入している。09年度の税収額は全国で約85億円。

11/05/04

■西の湖営み、世界が評価 ラムサールがネット配信(京都新聞電子版)
 西の湖(滋賀県近江八幡市)の写真集「西の湖〜人と自然が織り成す生物多様性〜」が、湿地の保全に取り組む国際機関ラムサール条約事務局(スイス・ジュネーブ)のホームページでこのほど公開された。水を浄化し、生命を育むヨシを人が刈って管理してきた西の湖ならではの営みが、「人と自然の調和」の先例として高く評価された。
 写真集は、西の湖が湿地の生態系を守るラムサール条約に2008年追加登録されたことを受け、近江八幡市にある財団法人ハートランド推進財団が昨年10月に刊行した。湖の美しい風景や生物だけでなく、ヨシを毎年刈り取り、すだれやついたてに活用することでヨシ原の環境を維持してきた江戸時代以来の歴史や、市民によるヨシ刈りを写真94点と日本語、英語の文章で紹介している。
 英文翻訳を担ったWWF(世界自然保護基金)ジャパンが条約事務局に写真集を送ったところ、「この地を利用してきた伝統文化は湿地のワイズ・ユーズ(賢明な利用)の良いモデルになる」と高く評価。事務局のホームページ(英文、http://www.ramsar.org/pdf/Nishinoko_Leaflet.pdf)で掲載している。
 ハートランド推進財団前理事長の前田典夫さん(80)は「経済発展著しい中国など、世界では湿地の環境保護が課題になっている。人が自然と調和して生きてきたのが西の湖。環境との共生の手本として世界に伝われば」と話している。

■湖畔でBBQ 連休中解禁 大津市調査 7割「有料でも利用」(YomiuriOnLine滋賀)
 なぎさ公園(大津市由美浜)でのバーベキュー利用の需要を探るため、大津市は8日までの大型連休期間中、同公園のサンシャインビーチ内にバーベキューできる区域を試験的に設定している。市条例で禁じている公園での火気使用を認めた場合、どのような効果やマイナス面があるかを調べ、今後の一部解禁や有料化も含めて対応を検討する。
 市は現在、市内の全公園でバーベキューを禁じているが、大型連休や夏休みには、キャンプ用コンロなどを持ち込むグループが後を絶たない。京都府が3年前に「鴨川条例」を定め、鴨川河川敷でバーベキューなどを禁止にしたため、京都市内からのグループも増えているとみられる。
 こうした事態を受け、市は2009年から社会実験で、なぎさ公園の一部解禁を行っている。昨年は4月29日から5月9日までの土日曜と祝日の8日間で、4506人が利用。うち市内の利用者は2164人(約48%)、京都市からは1682人(約37%)だった。
 利用者を対象にしたアンケートでは、回答者332人のうち236人(約71%)が「有料でも利用する」とし、料金は「1人300円が適当」が最多だった。
 公園を所管する市都市計画部の寺田智次部長は「当面、続けてデータを集め、将来的な実施の可能性を見極めたい」と話している。
 3日にバーベキューを楽しんでいた湖南市石部、会社員金谷真一さん(52)は「普段は家の庭が多いが、隣近所への煙が気がかり。ここなら気兼ねなく楽しめる」と喜び、京都市中京区、会社員佐村純さん(40)は「交通の便も良く、駐車場にトイレと設備も充実している」と納得顔。大津市中央、会社員津村英之さん(47)は「常時解禁は、利用者がマナーを守れるかどうかにかかっている」と話した。
 期間中のバーベキュー利用は午前10時〜午後4時。脚付きのコンロなどだけが使え、器具の貸し出しはない。炭は所定の場所に捨て、ごみは持ち帰る。問い合わせは市公園緑地課(077・528・2784)。

■防波堤の釣り利用で指針=安全対策で作成へ―国交省(asahi.com)
 国土交通省は3日、本来は立ち入り禁止の防波堤で釣りをする人が後を絶たず、転落事故も起きている状況を受け、防波堤を釣り場として開放する際の安全対策を示した指針を作成する方針を決めた。数カ所の防波堤を試験的に開放し、安全に釣りをするための管理体制や必要な設備を検証。その結果などを基に、今年度中に指針をまとめる予定だ。
 防波堤は、外海からの波を防ぎ港内を穏やかにしたり、津波による浸水を防止したりするのが目的。人の利用を想定していないため、自治体や港湾管理者は通常、立ち入り禁止の看板や柵を設けるなどの侵入防止策を実施している。
 しかし、釣り愛好家から良好な釣り場と見られ、侵入が恒常化している防波堤もあるという。荒天時の高波などで海に転落し、死亡する事故も起きているため、同省は防波堤の釣り利用を想定した指針を作り、自治体や港湾管理者が防波堤の開放を検討する際に参考にしてもらうことにした。[時事通信社]

11/05/03

■黄砂:今年初の観測、交通に支障も(毎日jp滋賀)
 県内で2日、今年初めて黄砂が観測された。彦根市の同日午後3時現在の視界は5キロ。4日まで続くと予想され、彦根地方気象台は交通などに支障をきたす恐れもあるとして注意を呼びかけている。
 県琵琶湖環境科学研究センターによると、大気中の浮遊粒子状物質の1時間値(速報値)が、草津で環境基準(1立方メートルあたり0・20ミリグラム以下)に迫る同0・19ミリグラムと高い数値を示した。大津市の大津湖岸なぎさ公園でも対岸の山の稜線(りょうせん)や遠くのビルがかすんで見えた。長男健太郎君(2)と観光に来ていた京都府亀岡市の高橋美絵子さん(30)は「いつもなら見えるはずの景色が見えなくて残念」と驚いていた。【加藤明子】

■名神道は一時50キロ、東名20キロ渋滞(asahi.com)
 大型連休中の3日、交通機関は各地で混雑した。
 日本道路交通情報センターによると、名神高速道路下り関ケ原トンネル(岐阜県)付近では午前10時10分に50キロ、東名阪自動車道下り亀山ジャンクション(三重県)付近で午前11時に37キロ、東名高速道路上り岡崎インターチェンジ(愛知県)付近で午前9時35分に20キロの渋滞になった。行楽地や古里に向かう人たちで名古屋から出る路線を中心に混雑した。
 4、5の両日とも夕方から夜にかけて激しい渋滞になる見込みという。

■琵琶湖大橋の湖底で見つかった遺体の身元判明 滋賀(msn産経ニュース)
 大津市今堅田の琵琶湖大橋下の湖底で1日、遺体で見つかった男性は大津市内の男性会社員(48)と判明した。大津北署によると死因は水死。自殺の可能性が高いという。家族が1日大津署へ捜索願を出していた。

11/05/02

■アワビなど15分で完売 三輪崎港の朝市にぎわう 新宮市(熊野新聞オンライン)
 三輪崎漁業協同組合(海野益生組合長)は1日、新宮市の三輪崎漁港内・市場で「海産物の直売(朝市)」を開催した。今シーズン解禁となった地元産トコブシ、アワビなどを格安で販売し、地元住民はもちろん、ゴールデンウイークをふるさとで過ごす帰省客たちも大勢詰めかけ、港は活気であふれた。
 この日はあいにくの雨だったが、会場には開店の午前10時前から大勢の人が並んだ。約500人が詰めかけ、アワビとトコブシ約50`、キハダマグロ2本、ビンチョウマグロ1本、イカ40`など目玉商品は約15分で完売した。
 海野組合長は「この日の売上金の一部は東日本大震災の被災地へ義援金として送る予定です」と話していた。一昨年3月から始まった同港の海産物の直売は新宮漁業協同組合共催、新宮市後援で毎月第1日曜日に開かれている。次回は6月5日(日)午前10時からの予定。

■琵琶湖に飛び込みか 男性遺体を発見 滋賀(msn産経ニュース)
 先月30日午後8時ごろ、大津市今堅田の琵琶湖大橋で、通行人から「橋の上に革靴がそろえて脱いである」と110番があった。県警水上警察隊が警備艇で捜索したところ、1日午前11時ごろ、橋の下の水深約6・5メートルの湖底で男性の遺体を見つけた。目立った外傷はなく、大津北署は自殺と見て死因を調べるともに身元確認を急いでいる。
 大津北署によると、男性は40〜60歳で、身長172センチの中肉。黒ジャンパーに茶色のズボンで、黒い財布などを持っていた。橋の上で見つかった革靴は黒で、サイズは26・5センチ。

11/05/01

■シジミ狩り:いっぱい取れた−−近江八幡・宮ヶ浜(毎日jp滋賀)
 近江八幡市沖島町の宮ヶ浜で30日、昔ながらのシジミ狩りを楽しんでもらおうと、親子シジミ狩りがあり、親子連れら約1200人でにぎわった。
 「休暇村近江八幡」が7年前から始め、地元の水産業者らの協力で直前に琵琶湖産のセタシジミ約100キロとイシガイ約30キロをまいた。県内外から車約500台で詰めかけた親子連れが、くま手やスコップで砂を掘り、シジミが見つかると「あった、あった」と大はしゃぎ。彦根市立金城小5年、杉本智咲さん(10)と同小3年、祥太君(8)の姉弟は特賞の金色カラス貝も見つけ、同休暇村からペアー宿泊券をプレゼントされた。【斎藤和夫】

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