琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
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琵琶湖の湖底から
(2013/06)

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13/06/30

■救助訓練:船舶事故を想定 水上安全協など14団体−−彦根(毎日jp滋賀)
 湖上レジャーのシーズン入りに合わせ、船舶事故を想定した救助訓練が29日、彦根市の彦根港で行われた。彦根地方水上安全協会や彦根署など14団体の計約60人が参加した。
 観光船がモーターボートと衝突して炎上、ボートの親子が湖上に投げ出されたとの想定。県警水上警察隊の警備艇が転落者を助け上げ、観光船の乗船客を救助、放水訓練をした。また、NPO法人・PW(パーソナルウォータークラフト)安全協会琵琶湖支部の水上オートバイ「青バイ」も落水者を手際よく救助し、彦根市消防本部救急隊員が応急蘇生から搬送までの活動を披露した。
 県内では昨年、43件の船舶事故があり2人が死亡、18人が負傷した。【松井圀夫】

■水難事故に備え、彦根港署員ら訓練(ChunichiWeb滋賀)
 夏のレジャーシーズンを前に、船舶・水難事故に備える訓練が二十九日、彦根市の彦根港であった。彦根地方水上安全協会や彦根署、県警水上警察隊など十四団体の約六十人が参加し、救助手順を確認した。
 観光船とモーターボートが衝突し、ボートから一人が水に落ち、観光船から出火する想定。水上警察隊の警備艇「ひら」が駆けつけ、浮輪を投げて落ちた人を救助、乗客八人を誘導乗船させた後、船に放水した。
 水に落ちた子どもを救助し、搬送する訓練もあった。
 彦根署の岩崎松則署長は「各機関の連携が徹底されており、頼もしく感じた」と講評した。昨年、県内では船舶・水難事故が五十七件発生。十四人が死亡している。(生田有紀)

■7・1「びわ湖の日」 県内セブン店舗に啓発ポスター 滋賀(msn産経ニュース)
成安造形大生が制作 環境向上へ「できることをひとつ」
 琵琶湖の環境について考える「びわ湖の日」(7月1日)に合わせ、成安造形大(大津市)の学生がPR用のポスターを制作した。県と地域活性化包括連携協定を結ぶコンビニエンスストア「セブンイレブン」の県内各店舗で掲示されている。
 店舗掲示用のポスターを制作したのは、同大学芸術学部2年の荒井菜那さん(20)。びわ湖の日の日付やコンビニ名に、「できることをひとつ」と環境向上につながる行動を促すコンセプトを組み合わせたデザインを考案した。ポスターに、各店舗が取り組む行動を記入するという趣向。
 びわ湖の日に関する取り組みの発表会が県公館で開かれ、ポスターが披露された。大津平津店(大津市平津)オーナーの藤元啓之さん(50)はさっそく「レジ袋削減」と書き込んでいた。
 発表会ではポスターのほか、セブンイレブンが県産食材をふんだんに使って商品化した弁当やスイーツなどもお披露目された。「びわ湖の恵み!幕の内弁当」(580円)、「近江の牛乳パンのかすてらサンド」(138円)、「草津市産アムスメロンの杏仁」(198円)の3商品で、29日に県内各店舗で販売が始まった。

13/06/29

■海なし県なのに「離島」に指定される島とは?(YomiuriOnLine)
 滋賀県と同県近江八幡市は27日、国土交通省の諮問機関「国土審議会離島振興対策分科会」が同日、東京で開かれ、同市の沖島が、離島振興法に基づく「離島」に指定される方針が決まったと発表した。
 琵琶湖にある沖島は日本で唯一の湖上の有人島と位置付けられる。国が7月中にも正式に指定する。沖島以外では小豆島(香川県)と前島(岡山県)なども離島指定される見込みという。
 指定により、今後、沖島で実施される事業について、国の財政支援が受けられることになる。道路や港湾整備で国の補助金が通常よりも多く支給されるほか、物資輸送や医療体制整備などでも国の支援が得られるようになる見込みだ。
 今後、県と近江八幡市は協力して離島振興計画を策定し、国に提出する。
 嘉田由紀子知事は「沖島は固有の生活文化や歴史、自然を有する貴重な地域。指定のメリットを生かせるよう、島や近江八幡市と連携して取り組んでいきたい」とコメント。近江八幡市の冨士谷英正市長は「琵琶湖の水環境の保全や、沖島の歴史文化を継承していくうえでも喜ばしいことだ。島民と対話しながら、島を振興させたい」との談話を発表した。

13/06/28

■滋賀の食材でコンビニ弁当 セブンで2週間限定発売(asahi.com滋賀)
 7月1日の「びわ湖の日」に合わせ、コンビニエンスストア大手のセブン―イレブン・ジャパンは29日から県産食材を使った「びわ湖の恵み! 幕の内弁当」など3商品を県内で限定販売する。県と連携し、琵琶湖を身近に感じてもらうための取り組みで、26日には嘉田由紀子知事が弁当を試食。「値段が手頃でおいしい」とPRした。
 弁当は近江牛のすき焼きや県産ナスの揚げ浸しなどが盛りつけられ、1食580円。「近江の牛乳パンのかすてらサンド」(138円)や「草津市産アムスメロンの杏仁(あんにん)」(198円)も販売する。2週間程度の限定販売で、同社の担当者は「琵琶湖の水で育った食材がこんなにおいしくなるのかと思ってもらえると思う」と話した。
 びわ湖の日にちなみ、県内では7月7日まで各地で琵琶湖の清掃活動があるほか、20日午前9時から大津港で「外来魚駆除釣り大会」も開かれる。

■ブラックバス放流免許、承認へ 山梨県、外来魚批判の中(asahi.com)
 世界文化遺産に登録された富士山のふもとに点在する河口湖、山中湖、西湖でのブラックバス(オオクチバス)の漁業権について、山梨県が地元漁協の免許の更新を認める方針を固めた。生態系に悪影響を及ぼす特定外来生物に指定され、全国各地で駆除活動が進められている外来魚。日本魚類学会や自然保護団体が、更新を認めないよう県に要望していた。
 ブラックバスは、釣りの対象魚として人気。2005年の外来生物法施行以後、全国で放流が禁じられた。だが、山梨県の富士五湖のうち河口湖、山中湖、西湖と、神奈川県の芦ノ湖の4湖に限っては、法施行前から各漁協が漁業権を持っていたため、「特例」として免許が認められた。
 山梨県はウェブサイトなどで「積極的にオオクチバスの漁業権を設定すべきではない」「将来設定しなくなる可能性もあることから、漁協に対しそれに対応できる漁場管理体制を検討するよう求めていく」との考えを表明していた。

■ブラックバス放流、山梨県が容認 河口湖などで継続へ(47NEWS)
 山梨県は28日までに、富士山麓の河口湖、山中湖、西湖で地元漁協が行っている外来魚ブラックバスの放流を、来年以降も認める方針を決めた。来月3日に、内水面漁場管理委員会に「漁場計画」を諮問する。ブラックバスは釣り愛好家に人気があるが、日本魚類学会などは「生態系に影響を及ぼす」として、継続を認めないよう県に要望していた。
 2005年施行の外来生物法は、ブラックバスの放流を禁止。しかし山梨県の3湖と神奈川県の芦ノ湖では、法施行前から漁協が漁業権を持ち、例外的に放流が認められた。3湖では釣り人から遊漁料を徴収している。

■ハス:内湖再生の象徴、今年も花開く−−長浜(毎日jp滋賀)
 長浜市早崎町の早崎内湖ビオトープ(生物生息空間)で、光輝くピンクのハスが咲き始めた。大輪の花は朝早くに開き、昼過ぎにしぼむ。
 自然再生のため2001年にできた同ビオトープ(約17ヘクタール)で、南端の沼地(約9000平方メートル)に数え切れないほどのハスが群生。06年、一部が咲き始めてから毎年、沼地全体が鮮やかなピンクに染まる。復活した水生生物とともに「再生のハス」は内湖再生のシンボルになっており、訪れた人たちが美しい花をカメラに収めている。
 開花したのはまだ一部で、見ごろは来月上旬。9月中旬まで咲き続ける。【桑田潔】

■魚のゆりかご水田:生き物観察会、子どもたち歓声−−野洲(毎日jp滋賀)
 野洲市須原の「魚のゆりかご水田」で22日、田んぼに卵を産みに来た生き物たちの観察会が開かれた。子どもたちが水路で網を引き上げるとフナやドジョウがピチピチ。大きな歓声が上がった。
 琵琶湖総合開発で深くなった水路を、地元の農家らが底上げして川の魚が産卵にやってきやすいように復元させた。温かくてプランクトンが豊富な田んぼは、まさに稚魚のゆりかご。2センチ程度のニゴロブナやメダカが泳ぎ回っている。
 同市中主の六角彩愛さん(10)は水路の脇で網を伸ばして「もっと大物をとろう」。同市小篠原の青池優ちゃん(5)は足の出てきたオタマジャクシを見つけて「可愛いね」と話していた。【安部拓輝】

■琵琶湖きれいにしてね 児童がワタカ放流(ChunichiWeb滋賀)
 彦根市城北小学校の五年生四十人が二十七日、彦根市の彦根旧港湾で琵琶湖固有種のワタカを放流した。
 水草を餌にするワタカを放流し、琵琶湖の環境を改善しようと県北部流域下水道事務所が主催。二十七、二十八の両日で四小学校の児童が計三千匹を放流する。
 この日は、体長五センチほどのワタカの稚魚約六百匹を四十個のバケツに分け、城北小の児童らが分担して放流した。三年後には、三十センチに成長するという。
 泳いでいくワタカを見て児童らは「かわいい」「メダカみたい」とはしゃいでいた。参加した松浦智世さん(10)は「ワタカは初めて見たが、小さくてかわいい。水草をいっぱい食べて琵琶湖をきれいにしてほしい」と話した。(生田有紀)

■琵琶湖沖に男性遺体 滋賀(msn産経ニュース)
 27日午前4時50分ごろ、大津市今堅田の琵琶湖沖約100メートルで、男性の遺体がうつぶせの状態で浮いているのを、船で漁をしていた男性(63)が見つけ110番通報した。
 大津北署によると、遺体は40〜50代で身長約175センチ、死後数日が経過しているとみられる。短髪で黒いジーパンと白い半袖シャツを着用しており、目立った外傷はないといい、同署で死因や身元を調べている。

13/06/27

■新宮で280・5ミリ 紀南各地で大雨(紀伊民報AGARA)
 梅雨前線が活発化した影響で、紀南では25日夜から26日午後まで大量の雨が降った。新宮(和歌山県新宮市)では26日の雨量が280・5ミリに達した。JR紀勢線で一部運休があったほか、冠水で通行止めとなった道路もあった。
 和歌山地方気象台によると、26日の雨量は新宮以外でも色川(那智勝浦町)で215・5ミリ、西川(古座川町)で211・5ミリ、本宮(田辺市)で201ミリと各地で200ミリを超えた。新宮では26日正午までの1時間雨量が52ミリに達した。
 JR紀勢線は新宮―周参見駅間、御坊―湯浅駅間で一時運転を見合わせ、上下線合わせて48本が運休、一部運休となり、約7500人に影響が出た。27日は始発から通常運行している。
 2011年の台風12号で被害の大きかった那智勝浦町は、市野々や井関地区の1453世帯3009人に避難準備情報を出した。最大15世帯21人が避難した。田辺市も本宮町川湯地区の31世帯60人に避難準備情報を出した。
 田辺市新庄町の県立田辺産業技術専門学院の駐車場で土砂崩れがあり、止めていた車1台(生徒の通学用)が半分土砂に埋まった。
 県教委によると、大雨警報などにより、新宮東牟婁地方を中心に、公立幼稚園5園、小学校64校、中学校32校、県立学校7校が授業を中止し、園児や児童、生徒を下校させた。

■彦根・城陽小生がニゴロブナの稚魚捕まえる(ChunichiWeb滋賀)
 彦根市の城陽小五年生四十六人が、同市甘呂町の田んぼでニゴロブナの稚魚を捕まえた。県が水田環境の再生にと取り組む「魚のゆりかご水田プロジェクト」の一環。先月二十七日に地元農家の協力で田んぼを借り、生後数日のニゴロブナを放流した。
 児童たちは、魚取り網を片手に三百平方メートルの田んぼに入り、成長したニゴロブナの稚魚を探して捕まえた。放流時には五ミリ程度だったものが、二〜三センチに成長しており、「大きくなってるー」「なかなか見つからないなあ」と、すくった網の中を注意深く観察していた。
 五百匹ほど捕まえた稚魚は、琵琶湖に注ぐ近くの水路に放流した。(辻井勇太)

13/06/26

■琵琶湖博物館が無料開放デー、21時まで延長し「夜の水族展示」も(びわ湖大津経済新聞)
 琵琶湖博物館(草津市下物町、TEL 077-568-4811)は7月5日・6日、入館料などを無料にし開館時間を21時まで延長する「あさ、ひる、ばん博物館を楽しもう!」を行う。
 開館15周年を記念して始めた同イベントは今年で3回目。昨年は3日間の開催で1万2000人が来館した。今回は、朝・昼は常設展示に加え、近江牛の串焼き・メロンパンなど地域食材を生かした14店が出店し「おいしが うれしが 特産マーケット」を開く。そのほか、実際の動物の骨の組み立て、楽器作り、ハンモック作りなど体験コーナーを館内外で繰り広げる。17時からは「アトリウムコンサート」として、リコーダーコンサート、ジャズ演奏、ヨシ笛コンサートを開くほか、「夜のお楽しみ」として星空観察会、夜の昆虫観察会、照明を暗くしてウナギやナマズなど夜行性の生物を観察できる「夜の水族展示」などを行う。
 同館交流担当の加藤理(おさむ)さんは「家族連れはもちろん、21時までの夜間開催なのでカップルでのデートや会社員にも来てほしい。堅苦しい話ではなく、一日ゆっくりと過ごす時間を提供し、びわ湖や自然、暮らしについて考える機会になれば」と来館を呼び掛ける。
 両日の開館時間は9時30分〜21時(通常は17時まで)。両日、自家用車の駐車料金も無料にするほか、路線バス(有料)も増発する。

■ガソリン価格、レギュラー152.0円…2週連続で上昇(Responce)
資源エネルギー庁が6月26日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、6月24日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル当たり152.0円となり、前週から0.1円上昇した。レギュラーガソリンの価格上昇は2週連続。
地域別では、北海道は0.5円、四国で0.2円、関東と中国、九州・沖縄で0.1円上昇。近畿と中部では0.1円下落。東北は横ばいだった。
ハイオクガソリンも0.1円上昇の162.8円、軽油は前週と変わらず132.0円だった。
e燃費(運営:イード)によると、6月26日のレギュラーガソリンの全国平均価格は143.94円/リットル、ハイオクは155.56円/リットル、軽油は122.49円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどe燃費のデータは、燃費管理サイトの「カーライフナビ」で見ることができる。
カーライフナビ URL http://carlifenavi.com/

■アユ:琵琶湖激減 名物えり漁、打撃深刻 漁獲量、平年の3割(毎日jp滋賀)
 琵琶湖に生息するアユの群れが今年激減している問題で、名物の「えり」によるアユの漁獲量(5月分)も平年の3割に落ち込んでいることが分かった。異常が指摘されていた魚群数は、6月も平年比14%と依然低い水準にとどまり、琵琶湖の総漁獲量の半分近くを占めるアユ漁業への影響が危ぶまれている。【千葉紀和】
 えり漁は湖岸に設置した網でアユを待ち受け、狭い囲いへと誘導する琵琶湖の伝統的漁法。魚群数の激減を受け、県がえり漁を行う3漁協に調査したところ、漁獲量は過去5年間の平均値と比べてそれぞれ14・4%、23・6%、49・6%と、大きく落ち込んでいた。全国の河川に放流される出荷用の小アユ「アユ苗」も、昨年12月の早期漁獲は順調だったが、春以降は近年になく低い漁獲量にとどまっているという。
 国内有数のアユの産地として知られる琵琶湖だが、昨年は流入河川でのアユの産卵数が、平年の6%にとどまり過去最低だったことが、県水産試験場(彦根市)の調査で判明している。県は例年より7トン多い15トンのアユを放流したが、魚群探知機による水深30メートルでの観測では、魚群数は4月が平年比6%、5月が同7%と、極めて低い数値となっていた。
 県水産課は、産卵不振の原因を(1)餌となる動物プランクトンが減少した(2)猛暑で生じた湖と河川の水温差が遡上を妨げた−−と予測しているが、放流後の資源回復が進んでいない理由は不明としている。今後は同試験場を中心に、産卵不振の原因究明と、アユの動向を正確に予測できる技術開発に取り組む方針。

■北米原産ナマズ14匹、県捕獲(YomiuriOnLine滋賀)
◇琵琶湖など生態系影響も
 県は25日、特定外来生物に指定されている北米原産のナマズの一種「チャネルキャットフィッシュ」が、5月26日〜6月19日にかけて瀬田川洗堰(あらいぜき)下流と琵琶湖で計14匹捕獲されたと発表した。既に昨年捕獲した9匹を上回る。県は「これほど短期間に集中して捕獲されたことはない」としており、在来魚への影響から放流の禁止や注意を呼びかけている。
 県水産試験場によると、5月26日〜6月5日に大津市大石淀の瀬田川で13匹(体長10〜54センチ)、6月19日に大津市雄琴沖の琵琶湖で1匹(体長39センチ)がはえ縄漁やエリ漁で捕獲された。
 チャネルキャットフィッシュは、外来生物法で、飼育、運搬、放流が禁止されている。川底のエビや、固有種のビワヨシノボリなどハゼ科の小魚を食べるため、生態系への影響が懸念される。釣りや漁で捕獲したら再放流せず処分するのがルール。背びれと胸びれに鋭いトゲがあり、触る際は注意が必要だ。
 県内では2001年に初めて確認された。07年以降、毎年捕獲され、09年は3匹、10年は1匹、11年は4匹と推移。これまでに計35匹が見つかり、うち30匹が瀬田川で捕獲された。

■外来魚「チャネルキャットフィッシュ」 琵琶湖などで14匹捕獲 滋賀(msn産経ニュース)
 琵琶湖や下流の瀬田川で、本来生息していない外来魚「チャネルキャットフィッシュ」が5月下旬以降相次いでみつかり、計14匹が捕獲された。県水産試験場は「生態系に悪影響を及ぼす恐れがあるので、捕獲しても再放流せず処分を」と呼びかけている。
 この魚は、ナマズの仲間で北米原産。カナダ南部からメキシコ北部にかけて生息し、大きいものでは1メートルに成長する。肉食で、在来の生態系を大きく損ねることなどから外来生物法の特定外来生物に指定され、飼育や放流などが禁じられている。
 同試験場によると、見つかった14匹のうち、13匹は5月26日〜今月5日に同市大石淀の瀬田川で漁の仕掛けにかかった。また、1匹は今月19日に大津市雄琴の琵琶湖で捕獲された。
 県内では平成13年以降、琵琶湖で5匹、瀬田川で30匹が確認されている。情報提供は同試験場((電)0749・28・1611)。

13/06/25

■外来魚「チャルネルキャット」 琵琶湖で大量繁殖か(京都新聞電子版)
 琵琶湖や大津市の瀬田川で外来生物法に基づく特定外来生物「チャネルキャットフィッシュ」が5月下旬から6月中旬にかけて相次ぎ見つかった。エビや小魚を食べるため漁業被害の拡大につながる恐れがあり、県はあらためて放流の禁止を呼びかけている。
小魚捕食、農業被害恐れ
 チャネルキャットフィッシュは北米原産でナマズの仲間。成魚は全長1メートルを超える。背びれや尾ひれに鋭いとげがあるという。茨城県の霞ケ浦で大繁殖し、漁業被害が広がっている。
 県によると、琵琶湖では2001年に初めて漁師が捕獲したのを確認した。以来昨年9月までに確認したのは21尾だったが、今年5月下旬以降は14尾と急増している。大津市雄琴沖の琵琶湖や同市黒津などの瀬田川で漁具にかかった。
 県水産試験場は「詳しくは分からないが、幼魚も含まれているため大量繁殖している可能性もある」として、南湖と瀬田川で調査を始めている。

■カワウ:被害、現状に驚き 市内13小の児童ら、竹生島で観察−−長浜(毎日jp滋賀)
 長浜市内13小学校の児童32人と保護者ら約50人が尾上(おのえ)漁協の船4隻で竹生島(同市早崎町)に上陸し、カワウの被害について学ぶ探検観察会に参加した。23日に開かれた第4回こほたん「カワウのべんきょうin竹生島」。児童らは森に分け入り、巣づくりの様子や立ち枯れた木々の現状を見て驚いていた。【桑田潔】
◇「うまくつきあえる方法を」
 カワウは2月ごろ飛来し、竹生島の森などで巣を作り、子育ての場所「コロニー」を形成する。10〜11月に四国や九州に渡るが、毎年約1000羽が県内にとどまるという。
 県内では1982年に初めて5巣が確認され、爆発的に増えた。現在は竹生島と周辺の葛籠尾崎(つづらおざき)や「奥の州」だけで1万数千羽が生息。酸性のふんを落とし、巣づくりのため枝をくちばしで折るため、木々が枯れる被害が出ている。
 また、アユなどの魚を大量に食べるため、漁業被害も深刻化。県や長浜市などでつくる「琵琶湖北部カワウ等対策事業推進協議会」が銃を使って減らすなどの対策を進めており、竹生島でも来月上旬に再開される。
 観察会は同協議会や湖北野鳥センターなどの主催。児童らは船上から立ち枯れの状況を見ながら、カワウ対策の成果として森で枯れた木々から新たな枝が伸びている様子なども観察した。引率した同センター職員、植田潤さん(44)は「被害の現状を知り、数を減らして人とカワウがうまくつきあえる方法をみんなで考えたい」と話していた。

■イチモンジタナゴ:絶滅危惧コイ科、稚魚誕生し展示−−草津・県立琵琶湖博物館(毎日jp滋賀)
 環境省のレッドリストで最も絶滅の可能性が高い絶滅危惧1A類に指定されているコイ科の「イチモンジタナゴ」の稚魚が、草津市の県立琵琶湖博物館で今年も誕生し展示されている。来月7日まで。
 体長約1センチの稚魚50匹を展示。成魚は4〜6センチになり、体の側面に現れる、鮮やかな青緑色の一文字模様が名前の由来だ。以前は琵琶湖にも多く生息していたが、ブラックバスなどの外来魚が増えた25年ほど前から急減し、現在県内で生息が確認できるのは長浜市沖の一部だけという。
 平安神宮(京都市左京区)から8年前に譲り受け、繁殖活動を続けている。琵琶湖疎水から水を引き入れている平安神宮は、庭園につながる水路に水質汚染防止のためのろ過器を設置。ろ過器が外来魚の進入を防ぎ、良好な生息環境が守られてきたという。
 家族と訪れた京都府宇治市の鈴木聡一朗君(8)は「少なくなっているのは残念だけど、見られてよかった」と話し、妹の紗彩ちゃん(4)と、水槽内を泳ぐ稚魚を見つめていた。【竹下理子】

■富士五湖でブラックバス規制論争が再燃 増やす?減らす?(msn産経ニュース)
 世界文化遺産への登録が決まった富士山のお膝元、山梨県の富士五湖で外来魚のブラックバスの規制論争が再燃している。生態系に悪影響を与える恐れがある「特定外来生物」に指定され、駆除の対象だが、五湖のうち3つの湖は特例で放流が認められているためだ。環境保護団体は「日本の象徴、富士山に外来魚はふさわしくない」と特例の廃止を主張、地元漁協は「業者の生活がかかっている」と存続を求めている。
 特例の対象となっているのはブラックバスの一種、オオクチバス。「釣り上げる際の引きの強さが魅力」と釣り人に人気で、平成17年の外来生物法施行の際は指定をめぐり論争が起きた。指定後は全国で放流が禁じられたが、富士五湖のうち河口湖、西(さい)湖、山中湖と神奈川県の芦ノ湖の計4湖は特例として認められた。各漁協がすでに漁業権を持っていた上、釣り人向け貸しボート業者らの「生業の維持」のためだった。
 この漁業権が10年に1度の更新期を迎え、環境保護団体「全国ブラックバス防除市民ネットワーク」(東京)は4月、山梨、神奈川両県に漁業権の更新を認めないよう要望書を出した。各漁協は存続を求め、山中湖漁協(組合員191人)の羽田金祝(はだ・かねのり)組合長(69)は「うちだけでボート業者が30軒あり、国や県から止められるまでは続けざるを得ない」と話す。
 問題を複雑にしているのが2つの法律の存在だ。外来生物法は放流を禁じているのに対し、漁業法では、湖沼や河川で魚の漁業権を認められた漁協は、その魚を増やす「増殖義務」を負う。自然のままでは魚が減ってしまうためだが、同ネットワークの小林光(ひかり)事務局長(65)は「駆除すべき魚を『義務』として放流し続けるのは外来生物法の趣旨に反する」と訴える。
 ただ、ブラックバスへの風当たりは強くなり、芦ノ湖は16年に放流を停止。人工産卵床を作ることで増殖義務を果たしているとしている。神奈川県は3月、芦ノ湖の漁業権の更新を決めた。山梨県も3湖の更新の可否を検討中だが、3湖の放流量も15年の45・3トンから24年は6・9トンに減少。釣る人が減ったためで、3漁協の遊漁料収入も同じ期間に計2億2190万円から8290万円に減った。
 環境省外来生物対策室は「生業の維持のため強引な特例廃止は難しい。中長期的にはよい方向へ向かうのではないか」としている。

13/06/24

■沖島 離島指定へ 湖沼で初 定住促進へ交付金支給(京都新聞電子版)
 離島指定基準が約半世紀ぶりに見直されたことを受けた国土交通省の諮問会議で24日、琵琶湖の沖島(滋賀県近江八幡市)を離島地域に加えることが事実上決定した。湖沼の島の指定は全国初。
 国交省によると、離島全体の人口は、約60年前に比べて50%以上減少している。沖島は今回の離島指定に伴い、深刻な人口減少を防いで定住を促進するため、ハードとソフト両面で国などからの支援を受けやすくなる。
 具体的には、公共事業の補助率引き上げ▽自治体が行うソフト施策への交付金の支給▽雇用創出が見込まれる設備取得のための低利融資―など。
 近江八幡市は、旧石切り場を活用した防災拠点兼観光施設、観光船が寄港可能な港湾、島内周回道路の整備を検討している。
 今回、新たな離島指定の検討対象は23島。そのうち沖島を含む6島が実際に指定される。改正離島振興法に基づく見直し指定基準に「人口減少率10%以上」の要件も導入されたため、29%の沖島は基準を満たしていた。
 諮問会議は27日に正式決定し、国交相などが7月にも指定する見通し。

■湖魚への塩素影響調査 滋賀県、下水処理水測定へ(京都新聞電子版)
 琵琶湖の魚類の漁獲量減少を受け、滋賀県は、浄化センターで下水処理した後の水を放流している琵琶湖で残留塩素の濃度を本年度から3年かけて調べる。県内の漁業関係者からの指摘を受けた初の取り組み。県は「残留塩素が魚類に影響を与えているかどうかを解明するための参考にしたい」としている。
漁獲量減少受け
 県内に4カ所ある流域下水道の浄化センターでは塩素を使って下水を処理した後、年間で計約1・4億トンの水を琵琶湖へ流している。下水処理では、水1リットル当たりに含まれる塩素を0・05ミリグラムに抑えているという。
 調査は、各浄化センターの放流口の周辺水域で年2〜4回実施。深さや季節ごとに塩素の濃度を測定する。残留塩素の魚類への影響は、現時点で生物学的には分かっていないという。
 県下水道課は「県庁の関係各課や研究機関とデータを共有し、漁獲量減少の一因かどうかを明らかにしたい」という。
 国や県の調べでは、2011年の琵琶湖での漁獲量は約1270トンにとどまり、昨年秋にはアユの産卵数が激減していたことが分かった。

■ビワパール:復活へすくすく 関係者ら「2年後が楽しみ」−−草津(毎日jp滋賀)
 自然な形と上品な光沢が特徴の琵琶湖産真珠「ビワパール」の復活を目指すプロジェクトに、草津市や県立大、元養殖業者らが3年計画で取り組んでいるる。開始から約1年がたち、同市の琵琶湖周辺で、母貝に植え付けた真珠の生育状況を初めて確認し、順調に育っていることが分かった。関係者らは「2年後が楽しみ」と期待に胸を膨らませている。
 ビワパールは、球形の核を入れないことからできる独特な不定形と深みのある輝きが特徴。琵琶湖での真珠養殖は1930年代から商業ベースの出荷が始まり、ピーク時は年間約6トンもの生産量を誇った。同市志那町は国内の「淡水養殖真珠の発祥の地」とされる。
 ところが、60〜70年代以降、湖の水質悪化や安い中国産が流通して衰退し、生産量は年間約15キロにまで激減。養殖業者も同市内では1軒のみになった。
 近年水質が改善されたことから、元養殖業者や県立大環境科学部の伴修平教授ら約10人が復活へ連携。昨年6月、真珠のもととなる細胞を母貝「イケチョウガイ」に埋め、琵琶湖につながる同市の柳平湖で生育を始めた。
 約1年たった20日には、200匹のうち5匹の殻を割って、中の真珠の成長具合を確認した。5〜6ミリと小粒ながら、淡水真珠らしいピンクに輝く粒も取れた。真珠養殖の経験者らでつくる志那町真珠専門小委員会の藤田繁一委員長(67)は「1年ならこの程度で、とりあえず順調だ。丸みを帯びているものもあり、2年後が楽しみ」と笑顔を見せた。【田中将隆】

■草津水産まつり:魚づくし、にぎわう(毎日jp滋賀)
 草津市の漁業を知ってもらおうと、琵琶湖沿岸の北山田漁港(同市北山田町)で23日、草津水産まつり(市水産振興協議会主催)が開かれた。22年目を迎え、親子連れら約600人でにぎわった。
 北山田漁協によると、同港での漁業は、県が駆除対策事業で買い取る外来魚が約6割、ニゴロブナが約4割を占めるという。祭りでは外来魚などを捕るエリ漁業の体験や釣り大会、ニジマスのつかみ取りなどのイベントがあり、今回初めて魚さばき体験コーナーも設けられた。また、漁港で揚がったブラックバスとコイのから揚げや、同市の水田で養殖した特産品「草津ホンモロコ」の天ぷらが無料で振る舞われた。
 魚さばき体験に参加した市立笠縫東小4年、青木秀磨君(10)は「初めて挑戦してうまくできた。内臓がぽろっと取れて面白かった」と話していた。【石川勝義】

■お魚つかめたよ 琵琶湖の淡水魚とふれあい「草津水産まつり」 滋賀(msn産経ニュース)
 琵琶湖で取れた淡水魚と触れ合いながら地元の水産業や環境保全の重要性を知ってもらう「草津水産まつり2013」が23日、草津市内の北山田漁港で開催され、約600人が訪れた。
 琵琶湖では外来魚の増加などによる環境の変化から、アユなど固有種が激減しており、このイベントは市水産振興協議会が毎年、市民向けの啓発のため行っている。
 この日、会場にはニジマスのつかみ取りを体験できる水槽や水草の除去をテーマに取り上げた展示パネルなどが登場。県水産課の職員の指導のもと、親子連れが包丁でニジマスをさばく光景も見られた。
 体験学習としてはニコロブナ千匹の琵琶湖への放流も行われ、湖でとれたコイ、ホンモロコなどを調理した試食会も行われた。
 とりわけ、ニジマスのつかみ取りは行列ができるほどの大盛況で、子供たちは素早く泳ぎ回る魚に苦戦しながら、つかんでは大喜びで袋に入れていた。
 休日の家族団らんのため訪れていた草津市矢倉の会社員、時本重之さん(41)は「ブラックバス唐揚げは臭みがあると聞いていたが、とてもおいしく、子供たちと楽しい一時を過ごすことができた」と話していた。

■アユ激減、魚群数が平年の1割に 琵琶湖で滋賀県調査(京都新聞電子版)
 昨秋にアユの産卵数が激減した琵琶湖で、魚群数が平年の1割前後と非常に少ない状態が続き、漁獲量も3割程度に落ち込んでいることが滋賀県の調査で分かった。大幅に回復する可能性は低く、県は今夏、人工の産卵場に放流する親魚を例年よりも増やして対応する。
 県水産試験場が魚群探知機を使って琵琶湖沿岸の水深30メートルの等深線上を調べた結果、4月の魚群数は12、5月は24で、過去10年の平年値と比べてそれぞれ6%、7%だった。6月は14%とわずかに増えた。
 また、5月のアユの漁獲量を県内3漁協に聞き取ったところ、過去5年間の平均と比べて14〜50%に減ったとの回答があり、全体では3割程度と推測されるという。
 県水産課は、昨夏に餌となるミジンコ類が少なく成長不良となった上に、湖岸と湖中の水温差が例年より大きくてスムーズに川に上れず、河口周辺でカワウなどに食べられたのが産卵数の減少につながったとみており、「今秋の産卵も楽観視できる状況ではない」としている。
 このまま漁獲量の減少が続けば県内の漁業者への影響が大きいとして、県は今夏以降、産卵用の安曇川人工河川(高島市)に放流する養殖の親魚を例年の8トンから13トンに増やす。産卵数の減少原因についても同試験場で詳しく分析し、アユ量の予測技術の精度を高める研究も進める。

13/06/23

■「24時間テレビ」びわ湖をきれいに(滋賀県)(日テレNEWS24)
滋賀県彦根市で23日、びわ湖をきれいにしようと、ボランティアによる清掃活動が行なわれた。彦根市と読売テレビの「24時間テレビ」が協力して行なったもので、会場となった彦根市の琵琶湖岸には、ボランティアなど約2200人が集まった。24時間テレビでは、毎年日本をきれいにするプロジェクトとして、全国各地で地域と連携した清掃活動を行なっている。参加者らは、湖岸に散乱している空き缶やペットボトル、流木などを、丁寧に拾い集めた。

13/06/22

■なるほドリ:琵琶湖のアユが激減?(毎日jp滋賀)
◇平年の6〜7%、影響懸念
 なるほドリ 琵琶湖に生息するアユが減っているって?
 記者 滋賀県水産試験場(彦根市)が魚群の数を調べたところ、4月は平年比で6%、5月は同7%と激減していることが分かりました。原因は不明ですが、前年の産卵異常が背景にあります。琵琶湖に流れ込む11本の川で同試験場が昨年確認した産卵数は約7.1億粒。平年の約113億粒の6%で過去最低でした。県は対策としてアユ15トンを放流しましたが、回復していません。琵琶湖は全国有数のアユの産地で漁業者も多く、つくだ煮などの加工品も名物です。稚魚は全国の川に放流されることでも知られており、関係者が影響を心配しています。【大津支局・千葉紀和】

■男性遺体:息子死亡、両親は自殺未遂 「親子の仲は良かった」 近所から驚き、悲しみ−−彦根(毎日jp滋賀)
 彦根市原町の閑静な住宅街にある民家から無職、外川貴裕さん(36)の遺体が見つかった。発覚は琵琶湖で両親が自殺を図ったことがきっかけだった。「なぜ、こんなことに」。近所の人からは驚きと悲しみの声が上がった。
 県警などによると21日午前4時50分ごろ、同市長曽根南町で、父親(67)が釣り人の男性に助けを求めた。湖岸には母親(66)が倒れており、2人で琵琶湖に入って自殺を図ったとみられる。その後、2人の家を訪ねた彦根署員が外川さんの遺体を発見した。
 近所の人によると外川さんは2001年に交通事故に遭い大きな障害が残ったが、昨年ごろからは自転車に乗って出掛けることができるまで回復していた。2カ月前からは「自分がけがをした時にお世話になったから」と介護職を目指して就職活動を始めていたという。一家の知人の主婦は「外川さんは明るく素直な性格で親子の仲は良かった。20日夕方に(外川さんの)家を訪ねた時には変わった様子がなかったのに」と声を詰まらせていた。【竹下理子、田中将隆】

■首絞められ男性死亡 彦根、両親自殺未遂(京都新聞電子版)
 21日午前8時半ごろ、滋賀県彦根市原町の民家で、住人の無職外川貴裕さん(36)が死亡しているのを彦根署員らが見つけた。滋賀県警捜査1課と同署は、遺体の首に絞められた痕があったことなどから、殺人事件とみて捜査している。
 県警によると、同日午前4時50分ごろ、外川さんの父明さん(67)と母愛子さん(66)が、同市長曽根南町の琵琶湖岸で自殺を図って救助された。睡眠薬を服用しているとみられ意識不明という。県警は2人の回復を待って事情を聴く方針。
 県警の説明では、救助した明さん方を調べたところ、外川さんが2階の寝室の布団で、あおむけの状態で死亡していた。家は施錠され、外部からの侵入はなく、室内に争った形跡もなかったという。県警は22日に司法解剖し、死因などを調べる。
 3人が住んでいた民家はJR彦根駅から南東約1・7キロの住宅街にあり、近所の人の話では30年以上前から暮らしていた。外川さんは10年ほど前の踏切事故の後遺症から歩行がやや不自由で、仕事を辞め家で過ごすことが多かったが、親と外出する姿も時折見られていたという。近くの主婦(65)は「最近も母親と一緒に買い物に出ていた。何があったのか」と驚き、母親と親しいという別の主婦(64)は「2週間ほど前、息子の就職が決まりそうと喜んでいたのに」とショックを受けていた。

■滋賀県警本部に車突入 フロアに炎 35歳男、容疑で逮捕(京都新聞電子版)
 21日午後11時ごろ、大津市打出浜の滋賀県警本部の正面玄関に乗用車が突っ込み、入り口のガラス扉などが大破した。車はガラス扉を突き破り、1階フロアで停車した。大津市消防本部や大津署によると、けが人はないという。
 大津署は乗用車を運転していた滋賀県多賀町久徳、森口晃宏容疑者(35)を建造物損壊の疑いで、現行犯逮捕した。
 同署によると、警察官が現場に駆け付けた時、フロアから炎が上がっており、警察官が消火器で消し止めた。森口容疑者はライターを所持し、乗用車の近くにポリタンクがあったことから、同署は同容疑者が火を付けた可能性もあるとみて調べている。またバールを手に持ち、警察官を威嚇する行動も取ったという。森口容疑者は調べに対し、黙秘している、という。
 県警本部近くの琵琶湖で釣りをしていた愛知県西尾市の会社員男性(30)は「ぐしゃーんと物が倒れたような大きな音がした。運転手とみられる男はうつむきながら警察官に事情を聴かれていた」と驚いていた。

■滋賀県警本部に車突っ込む 35歳容疑者を逮捕(ChunichiWeb)
 21日午後11時ごろ、大津市打出浜の滋賀県警本部の建物東側にある正面玄関に乗用車1台が突っ込み、ガラスドアを突き破って止まった。けが人はなく、大津署が建造物損壊の疑いで、乗用車を運転していた滋賀県多賀町久徳、職業不詳の森口晃宏容疑者(35)を現行犯逮捕した。
 県警によると、森口容疑者は玄関から5メートルほど奥にある受け付けカウンター前まで突っ込んだ後、長さ50〜60センチのバールを振り上げて警察官を威嚇したが、複数の警察官が取り押さえた。同容疑者は黙秘している。
 森口容疑者は玄関付近のロビーに油のような液体をまき、火を付けたが、すぐに警察官が消し止めた。大津署は現住建造物等放火の疑いでも調べている。
 車は前部が破損した程度。森口容疑者は玄関前に置いてあったバリケードを車を降りてどかし、突っ込んだとみられる。事件後、県警本部から大津市消防局に「車が突っ込み、火が出ている」と通報があった。
 一方、森口容疑者と同じ読みの名前で開設されたインターネットのブログには、何者かに監視されているとして、昨年10月に県警彦根署に捜査を求め告訴状を郵送したとする記述がある。「警察では犯罪の証拠がないとして告訴状は返却されました」などと記されており、大津署は事件との関連を調べている。

13/06/21

■道路損壊や土砂崩れ 那智勝浦で避難勧告も 台風4号(紀伊民報AGARA)
 活発な梅雨前線と台風4号の影響で紀南に大雨警報が発令された20日、和歌山県の那智勝浦町や白浜町、古座川町で道路の一部損壊や土砂崩れの被害が出た。和歌山地方気象台では21日も夕方から雨が強まるとして、引き続き警戒を呼び掛けている。
 那智勝浦町では20日午後6時ごろに那智川流域の市野々地区など733世帯1517人に避難勧告を出し、一時64世帯109人が避難した。避難勧告は21日午前6時に解除した。古座川町添野川では住宅裏山の石垣が崩れ、家の窓ガラスなどを破損した。
 道路にも被害が及んだ。那智勝浦町高津気の町道が一部損壊、通行止めとなっている。白浜町日置の県道と田辺市中三栖の市道も土砂崩れで一時通行止めだったが、21日正午までに解除された。
 交通機関の乱れは21日午前にほぼ回復した。JR紀勢線は21日未明に周参見―白浜間で運転を見合わせ、上下線合わせて9本が運休、25本に遅れが出た。運転は午前中に再開した。20日午後1時から続いていた阪和自動車道の御坊インターチェンジ(IC)―南紀田辺IC間の通行止めも解除した。(21日正午現在)
古座川町で323ミリ 24時間雨量
 台風4号は21日午前9時、九州の西海上で温帯低気圧に変わった。県内では、台風接近に伴い降った大雨で、24時間雨量が300ミリを超えた観測地点が3カ所あり、5カ所で6月の観測史上最大となった。
 和歌山地方気象台によると、24時間雨量で最も多かった地点は西川(古座川町)の323ミリ。次いで新宮(新宮市)308・5ミリ▽色川(那智勝浦町)303・5ミリ▽日置川(白浜町)291ミリ▽南紀白浜(同)265ミリ―だった。いずれも6月の観測史上最大となった。
 降り始めから21日午前10時までの積算雨量は、西川373ミリ、色川370ミリ、新宮360ミリ、日置川325ミリ、栗栖川(田辺市中辺路町)312・5ミリに達している。
 気象台は、温帯低気圧が梅雨前線を伴い東進するため、県南部で21日夕方から夜にかけて、雷を伴った非常に激しい雨が降る所もあると予測している。

■旧彦根港湾:一帯で繁殖した水草、市が刈り取り(毎日jp滋賀)
 彦根市の旧彦根港湾一帯で、繁殖した水草の刈り取りが行われている。市民や観光客から「汚く悪臭が漂う」という苦情が出るため市と県が年2回刈り取りをしている。
 旧港湾は幅25〜30メートルの運河が約1・6キロ続き、琵琶湖に注ぐ。かつては琵琶湖巡りの観光船が発着したが、新彦根港の完成で不用になり一面に水草などが繁殖。漁業関係者によると、河口部では漁船が水草を巻き込んで立ち往生することもあるという。
 今回は市が民間の水草刈り取り船1台を投入して10日ほど前から作業を進めている。今週中に観光客の目につく部分を中心に下流約400メートルまで約2万3000平方メートルの水草を刈り取り、乾燥後に市清掃センターで焼却する。【松井圀夫】

■道の駅:準備協議会発足 和邇IC料金所跡地、商工会役員ら初会合(毎日jp滋賀)
 湖西道路和邇インターチェンジ(IC)料金所跡地(大津市和邇中)に建設予定の「道の駅」に関するアイデアを出し合おうと、地元の商工会役員ら約30人が20日、準備協議会を設立した。
 大津市木戸の大津北商工会志賀支所であった初会合では、同協議会長に就任した下尾和男さん(79)が「地元発展のため、『こんな商売をしたい』という意見を聞かせてほしい」とあいさつ。同商工会の澤井達副会長(65)が大津市と国の事業計画を説明した。参加者からは「もっと調理場を広げてほしい」「入札で地元業者を優先してほしい」などの意見が出た。
 道の駅は2006年、大津市と旧志賀町の合併建設計画で同町の地域振興を目的に計画された。来夏以降に着工し、15年春のオープンを目指す。準備協の意見は地元の商工会、農協、漁協、観光協会が今秋設立する「道の駅協議会」に報告される。【加藤明子】

■びわ湖大花火、7月からチケット販売(ChunichiWeb滋賀)
 八月八日にあるびわ湖大花火大会の有料観覧席のチケットが七月一日から販売される。昨年から五百席増やし、一万六千五百席を設ける。
 三十回目を迎えた今年の大会ではスターマイン一万発を用意し、二年ぶりに二十号玉の特大花火を打ち上げる。
 有料観覧席は大津港周辺などに全席指定で並べられる。前売りで完売しなかった場合は当日券も購入できるが、実行委員会事務局によると、例年は前売りでほぼ完売するという。
 JR大津駅一階のびわこビジターズビューローや市内外のローソン各店などで販売される。前売り三千八百円、当日四千三百円。三歳未満は保護者のひざの上に乗せた場合のみ無料。問い合わせはびわこビジターズビューロー内の実行委員会=電077(511)1530=へ。(山内晴信)

■「ビワパール」復活へすくすく成長 産官学で育てるプロジェクト 滋賀(msn産経ニュース)
「これからが楽しみ」
 上品な輝きと個性豊かな形が特徴の琵琶湖産真珠「ビワパール」の復活を目指し、草津市と県立大、元養殖業者が共同で進めているプロジェクトで、市や元養殖業者らが20日、琵琶湖に隣接する同市志那町の柳平湖で養殖真珠の成育状況をチェックした。母貝に植え付けられた真珠の“素”は1年をかけてすくすく成長していることが分かり、関係者らは「無事に育ってなにより」と胸をなで下ろした。
 ビワパールは、大正末期から昭和初期にかけ、研究者らが琵琶湖周辺で淡水養殖に成功して生まれた。通常の丸い真珠と違い、おはじき形や十字架形など個性的な形状が特徴で、ピンクやブルー、紫とさまざまな光沢を放つ。昭和40年代に最盛期を迎えたが、50年代に水質悪化で生産量が激減し、中国産の安価な真珠の台頭も重なり、産業としては60年ごろに壊滅した。
 プロジェクトのメンバーらはこの日、真珠の素となる細胞片を昨年6月に埋め込むなどした母貝「イケチョウガイ」200個の中から5個を抽出し、殻を割って中の真珠の成長ぶりを調べた。
 母貝の大きな殻の中から6ミリ程度に育った真珠が次々と取り出されると、関係者や住民らはほっとした表情で順調な成長ぶりを喜んだ。真珠養殖経験者らでつくる真珠専門小委員会の藤田繁一委員長は「もう少し丸みを持ってほしいが、ひとまず順調で安心した。これからが楽しみ」と期待を込めていた。今後、2〜3年をかけて養殖を続け、きれいな光沢を持った1〜2センチほどのビワパールになる見込み。

13/06/20

■真珠復活に手応え 滋賀・草津の内湖で養殖実験(京都新聞電子版)
 淡水真珠の復活に取り組む滋賀県草津市志那町の住民らが、地元の平湖・柳平湖で昨年8月から始めた養殖実験で、真珠の育ち具合を確認するため20日、試験的に母貝から真珠を取り出した。
 琵琶湖の内湖である平湖・柳平湖は淡水真珠養殖発祥の地とされ、ピーク時の1970年代初めには数十軒が養殖を手掛けていたが、水質の悪化や、安い海外産に押され衰退した。昨年、草津市と地元の志那町真珠養殖専門委員会などが復活を目指し、母貝400個を水中に沈め、養殖実験に着手した。同時に水質をモニタリングし、イケチョウガイが育ちやすい環境も調べている。
 この日は、平湖の北側に隣接する柳平湖に設置された養殖イカダから、大きなもので殻長約20センチに成長した母貝5個を引き揚げた。ナイフを入れ、身を取り出したところ、銀色をした直径5〜7ミリの真珠の姿が見え、参加者から「おおっ」と声が上がった。出荷できるサイズになるには、あと2年は必要という。
 同専門委員会の藤田繁一委員長(67)は「真珠ができていることがまず確認できた。貝はよく育っているので、今後に期待したい」と話している。

■3台絡む事故、男女4人死傷 大津・国道161号(京都新聞電子版)
 20日午前11時ごろ、大津市大物の国道161号で、同市南比良、アルバイト大西澪菜さん(18)の軽乗用車が京都市北区上賀茂朝露ケ原、会社員俣野智彦さん(37)のワゴン車と衝突、さらに高島市新旭町熊野本、馬場清さん(80)の軽トラックにも衝突した。大西さんは全身を強く打って死亡した。軽トラックの助手席にいた馬場さんの妻(80)が背骨を折るなど、男女計3人が重軽傷を負った。
 大津北署によると現場は片側1車線の急カーブ。大西さんの軽乗用車が対向車線にはみ出したとみて調べている。

■トローリングで大物狙う カジキ釣り大会(7月6、7日)(紀伊民報AGARA)
 トローリングで大物カジキを狙う「第19回すさみスポーツフィッシング大会 ビルフィッシュトーナメント」(大会実行委員会主催)が7月6、7の両日、すさみ町近海で開かれる。実行委は参加チームを募集している。6月27日まで。
 すさみ港を基地に、2日間で釣り上げるカジキ類の合計重量を競う。競技時間は、6日は午前6時〜午後3時、7日は午前5時〜正午。表彰式は7日午後2時からある。
 2〜6人のチームで参加できる。参加費は1チーム1万5千円と、選手1人につき1万円で、保険とオリジナルTシャツ、6日の懇親パーティー代が含まれる。1日6万円でボートを借りることができる。
 実行委は、初心者も楽しめるよう「トローリング体験教室」を用意している。インストラクターの指導を受けながら、大型クルーザーで大会に参加できる。時間は各日午前6時〜正午で、参加費は1人1日8千円。1チーム2〜3人で、先着1日5チームずつで締め切る。

 大会に合わせ「すさみ子ども&女性釣り大会」が7月7日、すさみ港で催される。無料。
 対象魚の総重量で順位を決める。参加できるのは小学生以下か女性で、定員は50人ずつ。全員に参加賞がある。時間は午前9時〜11時。荒天の場合7月21日に延期する。
 問い合わせは実行委事務局のすさみ町商工会(0739・55・2293)へ。

13/06/19

■水族館誘致を具体化 道の駅の基本計画作成へ すさみ町(紀伊民報AGARA)
 和歌山県のすさみ町議会は18日、同町江住に建設する「道の駅」の基本計画作成の業務委託料を盛り込んだ2013年度町一般会計補正予算案を可決した。高速道路の南伸に伴う防災と地域振興のための計画。「エビとカニの水族館」(同町江住)を誘致して併設する予定で、高速道路の供用開始に間に合うよう15年夏までの完成を目指す。
 同町では15年度中に供用開始が予定される近畿自動車道紀勢線田辺―すさみ間の整備に伴い、立野区と江住区の2カ所にインターチェンジ(IC)が建設される。高速道路の南端が旧江住中の前の国道42号に接続される予定で、町は旧江住中の校舎を解体・撤去して道の駅を建設する。旧江住中の体育館は解体せず活用する予定で、町がエビとカニの水族館に移転を打診している。
 道の駅は、物産販売所や食堂、休憩所、情報発信機能を備えた施設になる。旧江住中は標高25メートルほどの高台に位置し、道の駅は地震や津波が発生した時に避難者を受け入れる機能も備える予定。基本計画作成委託料は530万円。町地域未来課によると、基本計画は本年度中に作成し、なるべく早く着工するという。
 前日にあった町議会一般質問で、岩田勉町長は「ガソリンスタンドや温泉などを備え、防災面と地域活性化を兼ねた施設にしたい」と述べた。
 一方、エビとカニの水族館の森拓也館長は「正式に言われたわけではないが、現時点で皆さんに望まれているのであればいいものにしたい」と話している。
 同水族館については、田辺商工会議所も田辺市扇ケ浜への誘致を市に要望しているが、市は2011年の台風被害による災害復旧のため、財政的な理由で早期誘致に難色を示している。
公共施設移転の計画も 立野区に第2庁舎など
 同日の町議会では、周参見立野区への公共施設移転基本計画作成の業務委託料615万円も可決された。
 町役場から北東に約2キロ離れた立野区には、近畿自動車道紀勢線のすさみ西IC(仮称)が建設される予定。用地は県が3月に公表した津波浸水想定の浸水地域外にあるため、町立保育所、消防署、町立病院、役場第2庁舎をIC周辺に移転させる構想がある。役場第2庁舎には道の駅を併設したいという。基本計画は本年度中に策定する。

■ガソリン価格、レギュラー151.9円…約4か月ぶりに上昇(Responce)
資源エネルギー庁が6月19日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、6月17日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル当たり151.9円となり、前週から0.3円上昇した。レギュラーガソリンの価格上昇は、2月22日以来、約4か月ぶり。
地域別では、四国で0.9円、関東で0.5円、東北で0.3円、中国と近畿、中部で0.2円、九州・沖縄で0.1円上昇。北海道では0.1円下落した。
ハイオクガソリンも0.3円上昇の162.7円、軽油は0.2円上昇の132.0円だった。
e燃費(運営:イード)によると、6月19日のレギュラーガソリンの全国平均価格は144.30円/リットル、ハイオクは155.33円/リットル、軽油は122.59円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどe燃費のデータは、燃費管理サイトの「カーライフナビ」で見ることができる。
カーライフナビ URL http://carlifenavi.com/

13/06/17

■防災、渋滞解消に期待 41年経て紀宝バイパス全面開通(熊野新聞オンライン)
 紀宝町井田と新宮市大橋通を結ぶ紀宝バイパスの完成を祝う式典が16日、JA三重南紀紀宝支店グリーンプラザであった。全長4.5`。1972年度に事業化された。41年の歳月を経てようやく全面開通。両市町の関係者ら約100人が万歳三唱で喜びを分かち合った。
 開通式典の主催者を代表して西田健紀宝町長が「長年の悲願。先人先達のご尽力に感謝したい」とあいさつ。新宮紀宝間の医療と産業の交流にも大きな期待を述べた。事業者である国土交通省中部地方整備局の梅山和茂局長は「防災面でも期待が大きい」、来賓の三ツ矢憲生衆院議員は「この地方にようやく夜明けが来た。生き残りを懸けた戦いの始まり。ゆくゆくは紀伊半島一周の道路を実現したい」と述べた。鈴木英敬知事は矢渕中学校付近通学路の交通量が減るため「安全確保につながる」と喜んだ。
 テープカットは、セレモニー会場を紀宝トンネル新宮側に移して行われた。町立成川保育所の園児9人も参加して同時にくす玉を割り、式典終了。参列者を乗せた車23台が、パトカーの先導で飯盛交差点までパレードした。
 バイパス工事は成川交差点をポイントとする国道42号の交通渋滞緩和や事故減少、地域交流を目的に事業化された。新熊野大橋0.7`は1979年5月に開通したが、三重県側は175億円の予算で86年度に工事着手。井田上野地区から飯盛地区までの2.18`は93年には供用されていた。76年ごろ住民から出された建設工事差し止め請求は98年、最高裁で国が勝訴し決着。成川地区の用地測量や地質調査に2001年度から着手し、07年度に始まったトンネル工事は11年に開通した。
 午後3時に始まった全線供用には待ちかねた車が列を成して通行。飯盛側トンネル出入り口付近で様子を見ていた近所の岡田周司さんは「新宮まで5分で行ける。便利になった」と喜んだが、「大橋通の渋滞を解消できねば効果半減」とも述べた。

■熱中症か、7人搬送 県内各地で気温上昇(ChunichiWeb滋賀)
 十六日の県内は高気圧に覆われ、大津市で真夏日になるなど各地で気温が上昇。県内の消防本部によると、七人が熱中症の疑いで搬送された。十七日は大津市で三三度、彦根市で三一度まで上がり、さらに暑くなる見込み。
 彦根地方気象台によると、十六日の最高気温は大津市で三一・一度、東近江市で二九・五度、彦根市で二九度。各地とも七月中−下旬並みの暑さとなった。この暑さにより、大津市で九十二歳の女性が自宅前で倒れ意識不明の重体。近江八幡市では部活動中の男子高校生(17)が、彦根市では二十代男性が、それぞれ病院に運ばれた。二人とも命に別状はない。
 今後一週間は暑さが続く予想。気象台は「水と塩分をこまめに摂取し、屋外での長時間の活動は控えてほしい」と呼び掛けている。(生田有紀、安永陽祐)

13/06/16

■カヌー:6時間で琵琶湖ミニ周航−−高島・マキノ東小(毎日jp滋賀)
 高島市立マキノ東小5、6年生計39人が15日、同市沿岸約15キロの琵琶湖ミニ周航にカヌーで挑み、約6時間半かけて湖に近い同小前の桟橋にフィニッシュした。13回目となる恒例行事で、桟橋付近には保護者ら約40人が横断幕を掲げて出迎えた。
 児童たちは同市新旭町の施設で前夜泊し、この日朝、六つ矢崎浜から出発。途中6カ所で休憩しながら約15キロ北の学校まで漕(こ)ぎ進んだ。同小が保有する2人乗りカヌー20艇を使って5月から毎週のように練習を積んでおり、5、6年生が男女を交えながらクルーを組み、息を合わせてパドルを操った。
 1泊2日で往復約39キロの予定だったが、台風の余波で帰途だけになった。それでも児童たちは「半分残念だけど、帰り着いてうれしい」「面白かった。手が痛くなった」などと話し、満足の笑みを浮かべていた。【塚原和俊】

■「西大津バイパス」4車線化が完了 国道161号(ChunichiWeb滋賀)
 北陸地方と京阪神圏を最短距離で結ぶ国道161号の「西大津バイパス」(大津市坂本−横木一、延長十一キロ)で暫定的に二車線供用していた区間の四車線化工事が完了し、開通式が十五日、大津市皇子が丘の皇子が丘公園体育館で開かれた。今回の工事完成でバイパスは全線四車線化した。
 同日午前六時に供用開始した。新たに四車線化したのは、下阪本ランプ(下阪本)−坂本北IC(坂本)間の延長二・八キロ。全線四車線化により、交通渋滞の緩和と交通事故の減少が期待される。
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 式では近畿地方整備局の茅野牧夫道路部長が「全線四車線化された。引き続き高島市に向けて国道161号の整備を一日も早く進めていきたい」と式辞を述べ、嘉田由紀子知事と越直美市長があいさつした。出席者約百人が完成を祝って万歳三唱した。(倉形友理)

■湖面スイーッと20キロ〜マキノ東小児童(YomiuriOnLine滋賀)
 高島市立マキノ東小の5、6年生39人が15日、琵琶湖西岸沿いをカヌーでミニ周航した。
 達成感によって自信を深め、また、ふるさとの自然の美しさを再認識してもらうための「自然教室」で、今年で14回目。
 児童らはこの日朝、保護者や地域の人々の声援に送られて同市新旭町の六ッ矢崎を出発、途中の湖岸でゴミ拾いや自然観察をしながら、同市マキノ町海津の母校までの約20キロをこぎきった。
 同校では最初、これに近いコースを1泊2日で往復する計画だったが、「台風接近」のニュースで片道に切り替えた。

■琵琶湖カヌー旅20キロ 滋賀・マキノ東小児童(asahi.com滋賀)
 高島市マキノ町海津のマキノ東小学校の5、6年生が15日、カヌーで琵琶湖の旅に出た。児童39人や教諭が2人1組になり、同市新旭町の六ツ矢崎浜を出発。湖岸沿いを北上し、同校前までの20キロを息を合わせて漕(こ)ぎ切った。
 14年目を迎えた恒例行事。当初は学校と六ッ矢崎浜を13、14両日で往復する計画だったが、台風の予報が出ていたため、復路だけの1日の旅になった。6年生の岸田綺星(きらら)さん(11)は「片道だけになって少し残念だけど、2日分の思いを込めて、一生懸命漕ぎます」と笑顔だった。

13/06/15

■ニゴロブナ 「大きく育ってね」(滋賀報知新聞ネット版)
=能登川西小5年生 田んぼに2万匹放流=
◇東近江
 能登川西小学校の五年生二十九人がこのほど、身近な自然環境を知り守る総合的学習の一環として、学校近くの田んぼにニゴロブナの稚魚二万匹を放流した。
 この取り組みは、手植えでの田植え体験や作物の生育観察、水田・河川に生息する動植物調査を行う“田んぼの学校推進事業”の一つでもあり、能登川西小五年生も先月十七日に田植えを経験した。
 今回の放流では、農地や水環境を美しく保つため地域一体となって活動している地元の伊庭環境保全の会が、稚魚の購入から田んぼの提供まで児童の環境学習を後押し。
 学校近くで環境こだわり米を栽培している伊庭環境保全の会会員の田んぼ約二千平米に、生後五日ほどのニゴロブナの稚魚(体長約五ミリ)二万匹が、「大きくなあれ」の掛け声とともに児童の手によって一斉に放たれた。
 コップから勢いよく飛び出した稚魚たちは、新居の田んぼを偵察。児童らは「めっちゃ元気に泳いでいる」と田んぼ内に目を凝らし、松原沙奈子さんは「メダカの赤ちゃんと同じくらいの大きさだった。元気に育ってほしい」と成長を楽しみにしていた。
 近江の伝統食である鮒寿司の原材料として珍重されているニゴロブナ。今年一月の学校給食で鮒寿司を食べて以来、大好物になったという柳生凪葉さんは「鮒寿司はおいしいので大好き。(学校給食で食べたときは)少ししじみの味もした。放流した稚魚はむっちゃ小さくてかわいかった。大きく育ってほしい」と話していた。
 田んぼの水を抜く中干しを行う七月中旬〜下旬頃には、稚魚の体長も約一〜二センチにまで大きくなる見込みで、水路から須田川を通って伊庭内湖、琵琶湖へと戻って行く。
 今後、五年生たちは、生育調査を続け、滋賀県水産課による出前授業も受けて理解を深める予定で、ふるさと能登川の環境再生を目的によしず作りにも挑戦するという。

■空梅雨に干上がる県内(YomiuriOnLine滋賀)
◇アユ遡上できず、農業用水を制限
 西日本を中心に空梅雨となる中、県内でも真夏を思わせる晴天が続いている。彦根地方気象台によると、14日は東近江市で33度(平年26・1度)を記録するなど、県内4か所で今年最高を記録。一方、梅雨入りした先月28日以降の雨量は、県内ほぼ全域で2〜5割にとどまっている。琵琶湖の水位は平常値を保っているものの、流入する河川や上流のダムの一部が干上がりつつあり、漁業や農業への影響が懸念されている。(渡辺征庸、生田ちひろ)
<河川>
 「川の水量は平年の半分程度。このままではアユが遡上(そじょう)できない」。県内トップを切って今月1日にアユの友釣りなどを解禁した東近江市永源寺地区の愛知川で、愛知川漁協代表監事の増田進さん(60)は悩ましげに話す。
水不足で水位が低下した永源寺ダム。通常は水で満たされている斜面などが干上がってむき出しになっている(東近江市佐目町で)
 晴天続きで流量が減少し、下流域では、干上がった場所もちらほら。増田さんが10日頃に上流域で川に潜って調べたが、アユなどの数は非常に少なく、「放流などで対応したいが、まとまった雨が降らなければどうしようもない状況だ」。
 琵琶湖対岸の安曇川(高島市)でも、2日頃から、河口から約1・5キロにわたって流れが途切れたまま。遡上するアユを竹で編んだワナ「やな」で捕まえるやな漁は、高島市森林水産課によると「例年なら最盛期を迎えるはず」だが、仕掛けることもできない状態だ。
 毎年約1万人の釣り客でにぎわう上流の朽木漁協(同)も、気をもんでいる。例年より水位が30センチ以上も低く、22日の解禁を前に予定していた試し釣りの延期を検討している。
<ダム>
 県内に七つある農業用水のダムでは貯水率が39〜64%まで落ち込んでいる。うち三つでは取水制限が続いている。
 東近江市の永源寺ダムでは、貯水率が13日現在、39・4%で平年(76%)の半分程度。田植えから間もない5月21日から取水制限を始め、2日おきに流域を2分割して送水を続けたが、今月10日からは更に2日ずつ給水しない日を設けた。農家は6日のうち2日しか水を利用できないでいる。
 渇水の恐れがちらつく状況に、県の担当者は「こればっかりは天気次第。見守るしかない」と話す。
<琵琶湖>
 14日の琵琶湖の水位は基準のマイナス23センチ。今月に入り、毎日およそ1センチずつ減っているが、国土交通省琵琶湖河川事務所によると、雨で流入量が増える毎年6月16日〜10月15日は水位を同20〜30センチに保つようにしており、平均的な値という。北野正朗副所長も「6月中旬として定めた水位の範囲内。現状では問題視する状況にない」と説明する。
 過去、琵琶湖では1994年8月に同123センチ、2002年11月に同99センチになって取水制限が実施されたことがある。同75センチを下回れば、県が「渇水対策本部」を設置して水道用の取水制限の検討に入る。県広域河川政策室は「このまま雨量が少ない状態が続けば、大幅に水位が下がる可能性もある」と注視している。
<今後>
 彦根地方気象台によると、梅雨入りから13日までの雨量は、彦根市で25・5ミリ(平年の約25%)、大津市で28ミリ(約44%)。大津市では6月の降雨量はゼロだ。15日は雨模様の予報だが、まとまった雨は期待できないという。梅雨前線の活動は停滞しており、当分は雨の少ない状況が続きそうだ。

■「県連絡調整会議」が発足 琵琶湖・沖島の離島指定見据え 滋賀(msn産経ニュース)
知事「近江八幡市と連携し計画策定を」
 世界的に珍しい淡水湖上の有人島、琵琶湖の沖島(近江八幡市)が離島振興法に基づく「離島」指定を目指していることを受け、嘉田由紀子知事は14日、指定を見据えて庁内の33課で沖島の振興策などを検討する「県離島振興連絡調整会議」を発足させたことを明らかにした。指定後すみやかに振興計画を策定し、国への提案を目指す。
 県議会本会議の一般質問で、自民党県議団の有村国俊議員の質問に答えた。
 離島振興法が今年4月に改正され、従来四方を海に囲まれていることが前提だった指定対象が、湖上の島にも適用範囲が広がったため、沖島にも指定の可能性が出てきた。離島指定を所管する国土交通省は、法改正に伴う指定要件の見直しで、新たに人口減少率が「平成22年までの10年間で10%以上」と規定。沖島は要件を満たしており、順調に進めば今夏にも離島に指定される見込み。
 県の連絡調整会議は道路、観光、森林保全、教委など沖島振興に関係する33課の担当者で構成し、沖島の離島指定を見据えて振興計画を策定する予定。今月7日に初会合を開き、これまでの経緯など必要な情報を共有した。今後は、国などで動きがあるごとに集まって対応を検討する。
 また、国交省から沖島振興についての県の考え方を問われ、県は(1)自然的特性を生かした生活ができる(2)琵琶湖の環境を生かして人々がいきいきと暮らす(3)心を癒やす琵琶湖の豊かな自然や文化を守り伝える(4)健康で安心(5)災害などに備えた安全−の5つの考え方を国に示したという。
 この日の県議会答弁で嘉田知事は「国の動向を注視しつつ、連絡調整会議で意見を調整しながら準備を進める。近江八幡市との連携をより緊密にし、地元の思いにこたえながら指定のメリットを生かせる計画の策定に努めたい」と強調した。

13/06/14

■琵琶湖水源保全へ条例 嘉田知事が検討(京都新聞電子版)
 滋賀県の嘉田由紀子知事は14日、琵琶湖の水源保全に関する新たな条例制定を検討する方針を明らかにした。外国資本による森林の買収や地下水保全への対策を視野に、国の動向や他の自治体の事例を研究する。定例県議会一般質問に答えた。
 嘉田知事は、超党派の国会議員が森や川、海の水の流れを一体的にとらえて保全を目指す水循環基本法案を準備していることについて、「水の公共性、流域で総合的に管理する考え方が盛り込まれている」と評価した。
 そのうえで同趣旨の条例制定を求める質問に対し、「琵琶湖を預かる県にふさわしい、実効ある条例への検討を始めた。前向きに進めたい」と答えた。
 ただ、琵琶湖森林づくり条例など関連する既存の条例や施策が多く、「すり合わせに時間がかかる」として、制定の時期は触れなかった。
 すでに庁内に検討会を設けており、外国資本による森林の買収対策として条例を制定した北海道や長野県などの事例を研究している。地下水は生活用水や工業用水などで担当部署が分かれており、データを一元的に管理できるよう調整している。

■ニゴロブナ:「元気に育って」 東近江・能登川西小5年放流(毎日jp滋賀)
 「お魚さん、元気に育ってね」。東近江市伊庭町の市立能登川西小の5年生29人はこのほど、魚が育つ場としての水田の環境を学習するため、学校近くの田んぼに琵琶湖固有種ニゴロブナの稚魚2万匹を放流した。
 琵琶湖の水産資源を守るため県水産課などが人工ふ化させた生後5日目の稚魚。児童は先生から体長約5ミリの稚魚をポリカップに分けてもらい、水面に近づけそっと放流。稚魚は元気に泳ぎだした。
 田植えが終わった水田は、水温も高く動物プランクトンが豊富で、稚魚が成長しやすい環境という。児童は1カ月後、稚魚の成長具合などを調べ、中干しの時に田んぼの水とともに川へ放流する。
 学校の総合的学習で「みずっこ探検隊」の一員として頑張っている松原沙奈子さん(10)は「ブラックバスなどに食べられないで、たくましく元気に育ってほしい」と話していた。【斎藤和夫】

■空梅雨:悲鳴 やな漁打撃、火災現場も 永源寺ダム貯水率39.4%(毎日jp滋賀)
 5月以降の県内の降水量が平年の2〜4割にとどまっている。5月28日の梅雨入り後も状況は変わらず、6月に入ってからは全県的にほとんど雨が降っていない「空(から)梅雨」状態。県内では農漁業のほか、火災の消火活動にも影響が及び、関係者から悲鳴が上がっている。【田中将隆、千葉紀和】
 高島市安曇川町で、竹で編んだすのこ状の「やな」で遡上(そじょう)するアユなどを捕まえる「やな漁」を行う北船木漁業協同組合は、漁場となる安曇川が河口近くから約2キロにわたり干上がってしまい、2日からまったく操業できない日々が続く。3月下旬からのアユの出荷量は約2・5トンで、昨年の同じ時期の5、6トンの半分以下だ。最終的に1500万円程度の損害が出る見込みといい、木村常男組合長は「こんなに降らないのは初めて。ここまで降らないと、いざ降り出しても川で元のようにアユが取れるかどうか」と不安を口にする。
 農業の体験型施設「アグリパーク竜王」(竜王町山之上)では、豆類などの野菜の生育に遅れが出ている。担当者は「梅雨時は水をやらない日もあるくらいだが、今年は1日に2回やり、乾燥しないように神経を使っている」と話す。農業用水の不足も深刻で、県耕地課によると、現在県内3カ所で取水制限が行われている。中でも、永源寺ダム(東近江市)は貯水率が39・4%まで下がった。地元の愛知川沿岸土地改良区が10日から、両岸での使い分けや使用しない日を設ける取水制限を開始。農家は6日のうち2日しか水が使えない状態だ。
 一方、10日夜から11日朝にかけて、茅(かや)ぶきの古民家7棟が全半焼した高島市マキノ町在原の火災でも、水不足が影響した。近くの川から水をくみ上げて消火にあたったが水量が少なく、応援に駆けつけたポンプ車数台が稼働させられない状態だったという。同市消防本部の北川繁・警防課長は「水量を気にせずに活動できれば、短時間で消し止めることができたのだが」と振り返る。
◇19日前後は雨?
 彦根地方気象台によると、雨が少ないのは、太平洋高気圧が弱いため梅雨前線が本州方面に押し上げられず、沖縄付近に停滞している影響。13日も南小松(大津市)で気温が33・5度と6月観測史上最高となるなど、県内全観測地点で今年最高を記録した。ただ、14日以降は曇りがちで気温も30度以下に落ち着く予報。19日前後には雨も降る見込みだが、どこまで水不足が解消されるかは不明という。

■ヨシ保全、市民の声を 県が審議会委員を募集(ChunichiWeb滋賀)
 琵琶湖岸などに生え生態系の中で重要な役割を持っているヨシの保全について意見を聴こうと、県は十三日から「ヨシ群落保全審議会委員」の一般公募を始めた。定員二人で、任期は七月から二年間。今月二十八日まで募集している。
 審議会は学識経験者ら十五人ほどで構成。二〇〇〇年から公募枠を設けてきた。「県琵琶湖のヨシ群落の保全に関する条例」について話し合うほか、ヨシ群落を守り、育て、刈り取ったものを活用していくにはどうするべきかなど、県が意見を求めるテーマについて協議し、答申する。
 ヨシ帯は在来魚の隠れ家や産卵地、野鳥のすみかになるなどの役割を果たしている。県内のヨシ帯は一九五三年時点で二百六十ヘクタールあった。だが干拓や琵琶湖総合開発で九二年時点で百二十七ヘクタールまで減った。生物多様性や昔ながらの景観確保の観点から危機感を抱いた県が同年、保全条例を制定。二〇〇七年時点で百六十九ヘクタールまで回復している。
 応募に当たっては、琵琶湖や内湖のヨシ、マコモ、ヤナギなどの植生をどうするべきかや、ヨシ群落に対する思い、意見などを約千字でまとめた意見書を添える。応募資格は二十歳以上の県内在住、在勤、通学者。常勤の公務員や議員、既に他の委員を務めている人は除く。
 応募用紙は県琵琶湖政策課で配布中。問い合わせは同課=電077(528)3463=へ。(井上靖史)

■13日、今年最高気温 熱中症搬送も(ChunichiWeb滋賀)
 県内は十三日、高気圧に覆われ、全観測地点で今年最高の気温に達した。熱中症で倒れる人も相次ぎ、午後六時時点で六人が救急搬送された。
 彦根地方気象台によると、大津市南小松では午後零時三十五分に三三・五度に達し、六月の観測史上最高を記録。ほかに、大津市中心部で三三・九度、東近江市と甲賀市土山町で三二・六度、彦根市で三一・八度、長浜市では三一・六度など、いずれも真夏日となった。
 熱中症で救急搬送されたのは大津市、高島市が各二人、草津市、日野町がそれぞれ一人。いずれも六十歳以上で、屋外で作業や歩行している際に倒れた人が多かった。
 今後一週間も最高気温が平年より二〜四度高い日が続く見込み。気象台は「屋外での長時間の活動はなるべく避け、外出する場合は帽子や日傘で日よけを。水や塩分をしっかり摂取してほしい」と呼び掛けている。(生田有紀、中尾吟)

13/06/13

■アジサイも涼恋し 滋賀県内各地、今年一番の暑さ(京都新聞電子版)
 西日本一帯が広く高気圧に覆われた影響で、滋賀県内は13日、大津市萱野浦で午後2時前に33・9度を記録するなど、各地で今年一番の暑さを記録。守山市杉江町のもりやま芦刈園では、咲き始めたアジサイの水やりにスタッフが追われた。
 同園には国内外のアジサイ100種、約1万株が植えられている。今年は先月28日の梅雨入り後、まとまった雨が降らず、開花は2週間ほど遅れており、青やピンクの花を付けたのはまだ半分ほど。同園を管理する守山市シルバー人材センターの職員が連日、スプリンクラーなどでの水やりに懸命だ。
 訪れた人たちは日傘を手に、木陰を選ぶように園内を巡り、ぐったりしたアジサイを目にしては「もう夏バテ?」などと話していた。今月下旬ごろまでが見頃。入園有料。15、16日には鉢植えのアジサイの販売などがある「あじさいフェア」が開かれる。

■湯浅御坊の4車線化決定 10年以内の完成想定(わかやま新報ネット版)
 国土交通省は11日、湯浅御坊道路の御坊―有田インターチェンジ(IC)間(2車線、19・4`)の4車線化を新規事業として正式に許可した。県内初のETC専用ICとなる阪和道の和歌山南スマートIC(和歌山市)、京奈和道のかつらぎパーキングエリア(PA)IC(かつらぎ町)の設置も決定した。
 県の県土整備部によると、湯浅御坊道路4車線化の事業費は約710億円。県は事業主体の西日本高速道路鰍ゥら用地買収を受託する予定で、有田振興局建設部内に7月から「湯浅御坊高速事務所」を新設し、職員8人体制で地元調整などの業務に当たる。県は用地買収は2年をめどとし、4車線化の完成は10年以内を想定している。
 仁坂吉伸知事は「県の悲願である南紀田辺までの4車線化の実現に向け、大きく前進した」とコメントした。
 和歌山南スマートICは和歌山市森小手穂付近に建設するもので、事業費は西日本高速道路と日本高速道路保有・債務返済機構、県の3者を合わせて約35億円。平成30年度の供用開始を目指す。同ICを地域の利便性向上や活性化につなげるため、「和歌山南スマートIC関連地域活性化検討会」を設置し、29年度までに利活用の方法を検討する。同会には国、県、和歌山、紀の川両市、西日本高速道路、地元自治会などの他、商工、農業、観光、輸送などの各業界団体が参加する。
 かつらぎPAICは、本年度完成予定の京奈和道・紀北かつらぎ―打田IC間(12・9`)の東部に位置する。県道那賀かつらぎ線を経て府県間道路の国道480号に接続し、高野山などへのアクセスが向上する。

■琵琶湖岸に「びわこ虫」再び(ChunichiWeb滋賀)
 一九七〇年代から九〇年代にかけて琵琶湖の南部で大量発生し、不快害虫として住民を悩ませた「びわこ虫」。最近は影を潜めていたが、再び姿を見せ始めており、湖岸の商店や商業施設では対策を始めている。昨年夏に顕著だった琵琶湖の植物プランクトンの増加が背景にあるとみられている。
 湖岸から近い大津市内の商業施設では“びわこ虫”の増加に困惑。大型商業施設では入り口に虫を誘い込み捕獲する「誘虫機」を設置。湖岸から近いコンビニ店でも、入り口には扉を閉めるようにお願いするビラを貼ったり、窓側の照明を消し虫が集まらないようにするなど対策をしている。
 店主の男性(70)は「十年ほど前の大量発生に比べれば今回は少ないが、それでも今年は多い。虫が入ると商品を汚したりするので厄介」と困っている。
 びわこ虫は湖にすむユスリカの仲間の総称。琵琶湖南部では一九六〇年代から体長一センチほどのオオユスリカやアカムシユスリカが目立ち始め、七〇年代からは大量発生するようになった。このころ問題になり始めた琵琶湖の富栄養化が要因と考えられている。
 住民からの苦情を受けた大津市は、一九七七(昭和五十二)年から湖岸での調査を開始。九一年までの一平方メートル当たりに飛来したアカムシユスリカの個体数の平均は五十三匹であったが、二〇〇〇(平成十二)年には平均二百七十六匹にまで増加。その後は激減し〇六年に調査は打ち切られた。
 一時は減少したはずのびわこ虫だが、今年に入り再び姿を見せ始めている。調査が打ち切られたため、今年の発生データはない。ただ、県琵琶湖環境センターの井上栄壮研究員(40)は「最近は見かけなかったが、今年はオオユスリカが壁に止まっているのを見ることが多い」と話す。
 原因として考えられるのは、ユスリカの幼虫のエサとなる植物プランクトンが増加したことだという。原因はまだ分かっていないが、昨年七月は琵琶湖の植物プランクトンが過去三十年間で最も多かった。この春から続いたびわこ虫の発生のピークは過ぎたとみられるが、井上研究員は「秋にも発生する可能性がある」と話している。(安永陽祐)

13/06/12

■ガソリン価格、レギュラー151.6円…13週連続で下げ止まり(Responce)
資源エネルギー庁が6月12日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、6月10日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル当たり151.6円となり、前週から横ばいとなった。レギュラーガソリンの価格は13週連続で下落していた。
地域別では、北海道と四国で0.2円下落。関東で0.2円、中国と東北で0.1円上昇。近畿と中部、九州・沖縄は前週と同価格だった。
ハイオクガソリンは162.4円、軽油は131.8円、レギュラー、ハイオク、軽油ともに前週と同額だった。
e燃費(運営:イード)によると、6月12日のレギュラーガソリンの全国平均価格は143.33円/リットル、ハイオクは154.45円/リットル、軽油は121.89円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどe燃費のデータは、燃費管理サイトの「カーライフナビ」で見ることができる。
カーライフナビ URL http://carlifenavi.com/

■アユ:琵琶湖魚群数、平年比6% 激減で漁業に影響も−−県水産試験場調査(毎日jp滋賀)
 琵琶湖に生息するアユの群れが今春、平年の6〜7%に激減していることが、県水産試験場(彦根市)の調査で分かった。今年の漁獲量が落ち込む恐れがあり、すでに漁業者や養殖業者への影響が出ているとの指摘もある。昨年、過去最低を記録した産卵数の激減が背景にあるとみられるが、対策は容易ではなく、関係者を悩ませている。【千葉紀和】
 同試験場が魚群探知機を使い、北湖の水深30メートルで調べた。その結果、観測できた魚群数は過去10年間の平均値と比べて4月が6%、5月が7%と、極めて低い数値となった。
 全国有数のアユの産地として知られる琵琶湖だが、異変は昨年すでに表れていた。同試験場が産卵期の同年8月以降、琵琶湖に流れ込む11本の河川で調査したところ、確認された産卵数は約7・1億粒と平年の約113億粒の6%にとどまり、過去最低水準となった。
 県水産課によると、昨年4月時点では魚群数が平年より多く、産卵減少の要因は(1)餌となる動物プランクトンが減少し、アユが生育不良だった(2)猛暑で河川の水温が高く湖との水温差のためアユが遡上(そじょう)しにくかった−−可能性があるという。
 異常事態に県は昨秋以降、緊急資源対策として例年より7トン多い15トンのアユを河川に放流してきた。その成果もあり、今年1月の段階で北湖の魚群数は平年の3割程度まで回復していたといい、今回の魚群数が減少した理由は不明という。
 アユは漁獲量、出荷額ともに琵琶湖で最大で、つくだ煮などの加工品も名物。稚魚は全国の河川に放流されることでも知られる。県漁業協同組合連合会(大津市)の地村由紀人指導部長(49)は「漁獲高は少なく、養殖業者が放流用に育てるアユさえ不足するほど深刻だ」と話す。同課は「岸に近い漁場に偏って分布している可能性もある。注意深く状況を見守りたい」としている。

■琵琶湖のアユ、魚群数激減 知事「平年の6〜7%程度」(ChunichiWeb滋賀)
 県議会は十一日、本会議を再開し、三議員が代表質問した。嘉田由紀子知事は、琵琶湖水深三〇メートル付近でのアユ魚群探知調査で、春以降に観測された魚群数が、平年の6〜7%程度にとどまったことを明らかにした。細江正人議員(自民)が天然アユの産卵数が昨年、極端に少なかった原因と現状をただした質問に答えた。
 県は昨年、琵琶湖のアユ産卵量が、平年の6%にまで激減したことを受け、緊急資源対策として人工河川に七トンの親魚を追加放流。今年一月以降の魚群探知調査結果では、アユ魚群数が平年の三割前後で推移し、平年に比べて低調ながらも回復傾向が見られた。
 だが四月には観測魚群数が平年比6%、五月には同7%程度まで落ち込んだ。
 一方、春以降には、岸に近い漁場では大きめのコアユが漁獲され、河川で遡上(そじょう)も確認されているという。
 県水産課担当者は「魚群探知調査結果の魚群数がそのまま生息数を反映しているわけではない。より岸側に寄っている可能性もある」と説明。嘉田知事は答弁で「漁獲状況や水産試験場の観測状況を見極めたい」と述べた。
 昨年のアユ産卵数の激減は、(1)アユのエサとなる動物プランクトンが少なかった(2)猛暑で湖岸の水温が高かったために河川と琵琶湖の水温差が障壁となり、遡上できない間にエサ不足や体力不足、捕食によってアユ自体が減った−ことなどが原因として推測されている。(井上靖史、梅田歳晴、倉形友理)

13/06/11

■自民と民主、滋賀県議会でつばぜり合い(京都新聞電子版)
 来月に予定される参院選を前に、滋賀県議会の自民党県議団と民主党・県民ネットワークの議員が11日、代表質問の場で激しいつばぜり合いを演じた。嘉田由紀子知事は中立の立場を崩さなかったが、安倍晋三政権の原発政策や憲法改正の動きに懸念を示した。
 自民の細江正人議員は、安倍政権が進めるアベノミクスの成長戦略の効果を最大限引き出すため、県に経済対策の推進を求めた。嘉田知事も中小企業対策に取り組む決意をあらためて強調した。
 細江議員は、県内外の国会議員が琵琶湖再生法(仮称)制定を目指す議員連盟を立ち上げた経過にも触れ、「自民党が政権与党に復帰した今、懸案の法律を立法化させる絶好の機会」とアピールした。
 一方、民主の大橋通伸議員は、安倍政権の原発政策を「東日本大震災の被災当事者の傷む心を逆なですることが多すぎる」と厳しく批判した。嘉田知事も「成長戦略として原発の活用を盛り込むことに強い危機感を感じている」と応じた。
 大橋議員は自民などが掲げる憲法改正についても批判し、自民の議員から「知事に聞く話ではない」などと激しいやじが飛んだ。
 嘉田知事は、琵琶湖再生法の議連の動きを「琵琶湖を預かる知事として非常に心強い」と歓迎。憲法改正については「国民的議論が十分に行われることが必要」と述べ、改憲手続きを定めた96条の先行改正には「慎重であるべきだ」と述べた。
 代表質問ではこのほか、地域政党「対話でつなごう滋賀の会」の県議会会派「対話の会・しがねっと」の清水鉄次議員も道州制や環太平洋連携協定(TPP)など国政に関わる課題を取り上げ、嘉田知事に地方の実情を踏まえた対応を要請した。

13/06/10

■トラックなど4台絡む事故 大津・北小松、1人重体(京都新聞電子版)
 10日午後2時15分ごろ、大津市北小松の国道161号で、大阪府箕面市桜ケ丘1丁目、会社員渡橋志帆さん(25)の乗用車が、兵庫県西宮市仁川五ケ山町、運転手金子善仁さん(39)の大型トラックに正面衝突するなど車4台が絡む事故があった。大津北署によると、渡橋さんが頭を強く打って意識不明の重体。大型トラックは横転し、金子さんら男女3人が軽傷を負った。
 大津北署の説明では、乗用車が対向車線にはみ出し、大型トラックと衝突。反動で元の車線にはじき返された乗用車に後続の乗用車が追突した。さらに後続の別の乗用車が横転した大型トラックの下敷きになったという。
 現場は信号が無く、見通しの良い片側1車線の直線。道路をふさいだ大型トラックの撤去や流出した軽油処理などで、現場は一時、通行止めになった。

13/06/09

■鱒田さん:こわもて、モテモテ ビワマス試食会で初仕事−−長浜(毎日jp滋賀)
 琵琶湖固有種のビワマスをPRする長浜市生まれのゆるキャラ「鱒田さん」が8日、長浜市田村町の長浜地方卸売市場に初登場。試食会でビワマスの刺し身を振る舞い、鮮烈デビューを果たした。
 「鱒田さん」は56歳の漁師という設定で、仲間(ビワマス)思い。既に人気はうなぎ登りで、試食会では買い物客らが長い列をつくり、用意された300食分の刺し身がわずか5分でなくなった。同市は「仲間のためなら、どこにでも出張します」として「鱒田さん」の貸出依頼を募っている。依頼は市商工振興課(0749・65・8766)へ。【桑田潔】

■「鱒田さん」イベントデビュー 長浜でビワマス試食会(京都新聞電子版)
 琵琶湖の宝石と呼ばれるビワマスの試食会が8日、長浜市田村町の長浜地方卸売市場で開かれた。市が制作したゆるキャラ「ビワマスの鱒田さん」も初めてイベントデビューし、PRに一役買った。
 試食会は、毎月第2土曜に同市場を一般開放している「きゃんせ土曜市」の一環。今月下旬に始まる天然ビワマスの出荷に向け、味を知ってもらおうと養殖のビワマスを振る舞った。
 人気が高く、用意した300食が5分足らずでなくなった。味わった人は「甘くてとろっとしていた」「すごくおいしい」と話していた。「鱒田さん」も大勢から記念写真を求められ、子どもたちにも「おじさんぽいけど、かわいい」と評判だった。

■守山の湖岸 新たな難敵「外来水草」(YomiuriOnLine滋賀)
 琵琶湖で外来種の水草、オオバナミズキンバイが守山市の湖岸を中心に、急速に繁殖している。生息域は毎年3倍以上のペースで拡大。水面を覆い、漁業に悪影響が出始めた。生態系を脅かす可能性もあるため、守山市や県、漁協などが駆除活動を本格化している。琵琶湖から根絶できるかどうか、この1年が正念場だ。(田畑清二)
 「これじゃ、魚のすむ場所がなくなっちゃうな」。先月下旬、守山市の赤野井湾で行われたオオバナミズキンバイの駆除作業。青々とした水草が覆い尽くした水面を前に、参加した男性がつぶやいた。この日は漁協や市職員ら約70人が参加。茎が切れやすいため、ほぼ手作業の作業だ。前回は3月に作業を行ったが、この2か月で水草は一層広がったという。
 琵琶湖で初めてオオバナミズキンバイが発見されたのは2009年。その後、急速に広がり、4年で100倍以上という爆発的な増殖を見せている。そのうち、9割以上は赤野井湾に集中する。
 高密度で湖面と水中を覆い、船の往来の妨げにもなる。十分な光が届かず水質が悪化、魚介類には深刻な影響が出ている。地元漁協組合長の田中善秋さん(65)は「3〜4月の漁獲量は9割減という壊滅的な状況だった。これ以上増えたら廃業だ」と話す。
 ヨシなどの在来植物の生態系にも影響を与える可能性があり、県琵琶湖環境科学研究センターの金子有子専門研究員は「早く対応しなければ取り返しがつかなくなる」と警鐘を鳴らす。
 県は今年度から業者に委託し、10人体制で日常的に刈り取りを実施。市はすでに昨秋から地元ボランティアなどと取り組んでいるが、繁殖の広がりはとどまる気配を見せない。
 駆除するうえで、やっかいなのがその再生能力の高さだ。ちぎれた茎からも復活して生息域を広げるため、根こそぎ取り除く必要がある。除草剤はもっと悪い影響を与えかねず、使うことはできない。
 発見から4年が経過したオオバナミズキンバイは、赤野井湾だけでなく、隣接する草津市や、対岸の大津市など、南湖全域に生息域を広げつつある。
 県自然環境保全課の担当者は「放っておくとさらに広がる。駆除を完遂するなら、今が最後のチャンス」と話す。
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オオバナミズキンバイ アカバナ科の水草で北米南部から南米が原産。6月中旬〜9月頃、直径5センチの黄色い花を咲かせる。冬、葉などは枯れるが、水面下で生き続ける。観賞用植物に紛れて国内に持ち込まれたとみられ、2007年に兵庫県加西市のため池で発見。現在、法的には駆除すべき種に指定されていない。
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 県では近年、琵琶湖の外来植物を駆除する様々な取り組みを加速させてきた。
 特に成功例となっているのが、特定外来生物のミズヒマワリ。これは発見から時間をおかずに対策に乗り出したため、ほぼ根絶するまでに至った。
 一方、発見から駆除開始までに3年ほどを要したナガエツルノゲイトウは拡大を招く結果となった。指定種でなかったことが初動の遅れにつながり、今では湖岸全域で見られるようになってしまった。
 今年度から始めた取り組みでは、京料理でも珍重される琵琶湖の固有種・ホンモロコについて、漁獲量が激減していることから、成育に大きな影響を与えている外来水草「オオカナダモ」などの刈り取りを本格化させた。今年度は南湖を中心に235ヘクタールの水草を刈り、6月中旬以降、100万匹の稚魚を放流、水産資源の維持を目指す考えだ。

13/06/08

■海上で津波が来たら 宇久井漁協で勉強会 串本海上保安署(熊野新聞オンライン)
 海上で津波が発生した際に取る最善の方法について考えてもらおうと串本海上保安署(矢野正行署長)は7日、那智勝浦町宇久井の宇久井漁業協同組合会議室で「小型漁船のための津波勉強会」を開いた。参加した組合員約50人に矢野署長は「津波てんでんこ。沖に逃げたら中途半端に港へ帰ってこないで」などと呼び掛けた。
 同署は本年度内に管内6組合を対象に勉強会を開く。この日は1回目で、黒川隆司・下里水路観測所長が津波のメカニズムや特性について講話した後、矢野署長が避難行動について話した。
 津波は陸に近づくほど高くなることから、船で海に出ている場合、船主は位置によって陸か沖か、避難する場所を判断しなければならない。
 沖へ逃げる場合は、4bの津波なら水深70b以深、10bなら水深220b以深の海域まで避難する必要がある。避難海域では最低6時間待機することになっている。
 矢野署長は、沖に避難した場合、船の燃料に配慮すること、1〜2日は沖で過ごす可能性があるため飲み水を日ごろから多めに用意しておくことなどをアドバイス。津波発生時の行動を家族と話し合い、沖での情報収集方法を考えておくべきと訴えた。
 「逃げ切った時は、津波で流された漂流者の救助活動に協力してほしい」と呼び掛けた。
 参加した亀井睦弘組合長(67)は「今のところ、津波が発生したら各自の判断に委ねなければならない部分がある。また新しい情報が入ればこのような勉強会を開きたい」と話していた。

■武田氏が語る環境問題 ことしん経済講演会(滋賀報知新聞ネット版)
=強烈理論で人気の工学博士 19日 八日市文化芸術会館=
◇東近江
 テレビの情報バラエティー番組や多数の著書で展開するインパクトのある持論で人気の工学博士・武田邦彦中部大学教授を講師に招いて、湖東信用金庫の「ことしん経済講演会」が十九日午後二時から東近江市立八日市文化芸術会館で開かれる。
 内閣府原子力委員会専門委員・文部科学省科学技術審議会専門委員・日本原子力学会シニアー会員・日本工学教育協会特別教育士・富山環境顧問といった多彩な肩書きを持ち、日本原子力学会平和利用特賞・日本エネルギー学会賞など多数受賞歴を持つ武田氏が、「間違いだらけの環境問題〜今わたしたちに何ができるのか〜」をテーマに講演する。八日市・能登川・五個荘・湖東の各経済クラブの共催、日本フルハップの後援。
 聴講は事前に湖東信用金庫各店窓口での申し込みが必要。聴講無料。定員は七百五十人。問い合わせは、湖東信用金庫TEL0120―123―123へ。

■ショウブ見ごろ、陽光に輝く 滋賀・高島の風車村(asahi.com滋賀)
 高島市新旭町藁園の道の駅「しんあさひ風車村」に併設された花菖蒲(しょうぶ)園のショウブが見ごろを迎えている。真夏を思わせるような青空の下、白や黄、紫など色とりどりの花が咲き、訪れた観光客は足湯の長いすに腰掛け、のんびり眺めるなどして楽しんでいた。
 彦根地方気象台によると、県内はこの1週間、高気圧に覆われて晴れの日が多いという。

13/06/07

■「泳ぐと危険」看板7か所(YomiuriOnLine滋賀)
◇浜開き前に県など
 昨夏、県内で水難事故が相次いだことを受け、県と地元自治体、県警は、7月の水泳シーズンを前に、琵琶湖岸の遊泳危険か所7か所に注意を喚起する看板を設置した。流れが速く急な深みがあるなど、河川の河口部の危険性を具体的に記しており、今年度中にさらに数か所に設置する予定。(福永正樹)
3人の若者が水死した事故現場周辺に設置された「遊泳危険!」と注意を呼びかける看板(長浜市南浜町で)
 県警地域課によると、県内では昨夏、水難事故の発生件数が14件(前年7件)と急増、水死者数も12人(同5人)と大幅に増えた。死者12人の内訳を見ると、うち7人は琵琶湖での事故で亡くなっていた。
 1人(男性、44歳)は和邇浜水泳場(大津市)で水死したが、それ以外の6人はいずれも水泳場以外。個人的に泳ぎを楽しんでいて溺れたケースが大半で、飲酒後に泳いでいた人もいる。
 特に大きな惨禍となったのが、長浜市南浜町の姉川河口の琵琶湖で遊泳中だった3人の若い男性(いずれも10歳代)が相次いで水死した事故。川の水流と湖流が合流し、複雑な流れとなる場所で、地元の人は「危険な水域」とよく知っていた。若者たちは同市内に住んでいたが、現場の水域に関しては詳しくなかった。
 琵琶湖以外の5人は安曇川(高島市)や瀬田川(大津市)で溺れたり、プールで事故(彦根市)に遭ったりした事案だった。
 水死事故のあった市町別の内訳は、長浜市が5人、大津市が3人、彦根、高島市がいずれも2人ずつだった。
 昨シーズンの水難多発を受け、県は、琵琶湖の湖岸を中心に危険か所を洗い出し、看板を設置して注意を呼びかけることにした。看板には県土木事務所と地元自治体、警察署名が入り、「この付近では、急な深みや流れの速くなるところがありますので、遊泳は危険です」などと記してある。設置か所は、〈1〉長浜市の姉川河口の事故現場〈2〉近江八幡市の日野川河口〈3〉高島市の安曇川河口――など7か所。
 琵琶湖の浜開きは7月1日、大津市内の12水泳場と高島市のマキノサニービーチであり、高島市の残りの5水泳場や彦根市なども7月中に順次オープンする。

13/06/06

■プール開き:高島・マキノ西小で歓声 大津、東近江では真夏日(毎日jp滋賀)
 高島市立マキノ西小で5日、全校児童57人が参加してプール開きが行われた。真夏のような日差しが照りつける絶好の日和で、午前11時の気温は27度。水温は23度で、児童たちは「ちょっと冷たいけど、気持ちいい」と、盛んに水しぶきをあげていた。
 児童は入念に準備運動をして水に入り、水中歩行や水中じゃんけんで体を慣らした。上級生の模範水泳や男女の代表児童と先生チームとの対抗リレーも行われた。
 この日、大津市で最高気温30・1度を観測し今季初の真夏日になったほか、東近江市では同31・4度と2日連続の真夏日となった。彦根地方気象台は、6日も気温が上がると予想している。【塚原和俊】

■バイパス:整備を 大津市長が国に要望 国道1号渋滞で(毎日jp滋賀)
 大津市南部を通る国道1号の慢性的な交通渋滞解消のため、越直美市長は4日、国土交通省を訪れ、「大津・山科バイパス(仮称)」の整備を前川秀和道路局長に要望した。
 市企画調整課によると、越市長は同市馬場2付近の写真を見せながら渋滞状況を説明。先月には同省を訪れた嘉田由紀子知事が、国道1号の渋滞緩和策の一つとして京滋バイパス無料化を求めたが、同バイパスは京都府宇治市につながっているため大津・山科バイパスの代替にはならないことを強調した。
 大津・山科バイパスの具体的な整備計画はまだなく、前川局長は「地元の大津・京都での議論や、渋滞要因を調べることが必要」と話したという。【石川勝義】

■伊庭内湖の生態系取り戻す「外来魚駆除釣り大会」(滋賀報知新聞ネット版)
=9日午前10時から開催=
◇東近江
 伊庭の里湖(さとうみ)づくり協議会主催の「外来魚駆除釣り大会」(協力=東近江市・能登川漁業協同組合・一般社団法人能登川地区まちづくり協議会・ヨシでびわ湖を守るネットワーク)が、九日に東近江市伊庭町にある能登川水車とカヌーランド周辺で開かれる。開催時間は、午前十時から午後二時まで(荒天中止)。
 フナやモロコなど在来種でいっぱいの伊庭内湖また琵琶湖を取り戻すため、同釣り大会では、参加者協力のもとで生態系を脅かす外来魚を退治する。昨年は、親子連れら約四百人が集まり、ブルーギル六百七十八匹とブラックバス二匹、総量にして二十一キロを回収した。
 また、昨年も大人気だった「外来魚試食会」が、午前十一時から会場内で行われる。伊庭内湖の自然を守る会が、事前に下処理したブラックバスのからあげなどを、おいしく調理して振る舞う。
 参加無料で、事前申し込み不要。小学生以下は保護者同伴。釣り竿やエサは主催者が準備する(先着二百人、一家族釣り竿二本まで)。
 問い合わせは、東近江市生活環境課(TEL0748―24―5633)まで。当日実施の有無については、午前八時以降にテレホンサービス(TEL0748―24―1241)へ。

13/06/05

■ガソリン13週連続値下がり ドバイ原油安と円高で(47NEWS)
 経済産業省資源エネルギー庁が5日発表した3日時点のレギュラーガソリンの全国平均小売価格は、前週(5月27日)比10銭安の1リットル当たり151円60銭となり、13週連続で値下がりした。指標となる中東ドバイの原油相場が下落したほか、外国為替市場で円高が進み輸入コストが下がった。
 調査した石油情報センターは「一連の値下がり過程では、輸入コストが上昇した場面でも、販売店同士の競争が激しく小売価格に転嫁できなかったところもあった。今回は下げ幅が限定的だった」としている。
 値下がり幅は、滋賀の90銭安が最大で、鳥取が70銭安、神奈川が60銭安と続いた。

■琵琶湖の水産資源復活へ 外来魚駆除の強化も課題(京都新聞電子版)
滋賀本社 吉岡宏
 昨年秋、アユの産卵数の激減が明らかになった琵琶湖。滋賀県は固有種のホンモロコなども含めた水産資源の回復に向け、新たな対策を進める。一方で、「湖の幸」をよみがえらせるには、食害をもたらす外来魚の駆除対策の強化も不可欠だ。二つの重要課題をどう前進させるのか。本年度の成果に期待したい。
 琵琶湖のアユは、昨年11月の産卵数が7・1億粒と平年値の6%にとどまり、関係者に衝撃を与えた。県水産試験場(彦根市)は、琵琶湖と産卵場所の河川との水温差が例年より大きく、「河川にさかのぼれないうちに外来魚やカワウに食べられたのでは」などと原因を推定する。
 試験場は本年度から、アユの生息数を高い精度で把握する技術の開発に着手する。餌のプランクトンの量や水温、アユの成長との関連性を実験を通じて調べる方針だ。
 澤田宣雄場長は「不足時に琵琶湖に放流する親魚を早期に確保し、関連業者の経営安定を図るため、アユの動向をできるだけ早く予測したい」と話す。アユは琵琶湖を代表する魚類だ。激減の原因解明や正確な予測技術の確立が急がれる。
 農林水産省の統計によると、琵琶湖の漁業の総漁獲量は1954年には1万165トンだったが、2011年は1272トンに落ち込んだ。同年のアユは553トンで20年前より約7割少ない。湖岸の改修やヨシ帯の減少なども原因とされるだけに、生態系をはぐくむ場として県が掲げる、琵琶湖の内湖再生事業との連動も必要だろう。
 県は本年度、琵琶湖を周回して成長するホンモロコのために、通り道を妨げる南湖の水草の除去を実施。セタシジミの復活に向け、食害を受けないように従来より大きく育てた稚貝の放流も本格的に始める。琵琶湖の生態系保全につながるかが注目される。
 ニゴロブナなどの増加策も進められるが、国による琵琶湖の水位操作の影響で、湖岸付近に生み付けたホンモロコの卵が干上がるなどの問題は解決していない。治水対策と両立できる方法は見つけられるのか。
 外来魚駆除も、漁業者や県、釣り客の地道な捕獲で生息数が減ってきた。だが「手を緩めると爆発的に増えてしまう」(県水産課)だけに、より強力な対策が必要だ。
 「切り札」として注目されるのが、県が昨年度から導入した電気ショッカーボートだ。水中に電気を流して外来魚を感電させ、オオクチバスの駆除にかなりの効果があるという。本年度は産卵前の4月から稼働させ、さらに1隻を建造し、駆除が大きく進む期待感も高まる。
 今後、魚類が次第によみがえっていけば、県民や観光客が味わえる機会を増やしてほしい。「琵琶湖の恵み」をより身近に実感することで、一般参加による外来魚の駆除や、内湖再生への理解や協力も進むように思える。

■なるほドリ:オオバナミズキンバイって?(毎日jp滋賀)
◇繁殖力強い外来種の水草 厚く密生、遮光で生態系への影響懸念
 なるほドリ 近ごろ、琵琶湖でオオバナミズキンバイっていう水草が増殖してるって聞いたけど、どんな植物なの?
 記者 南米や北米南部が原産のアカバナ科の水草で、いわゆる「外来種」なんだ。熱帯魚などと一緒に持ち込まれたものが廃棄されたという説が有力で、国内では2007年8月に兵庫県加西市のため池で見つかったのが、初の侵入とされているよ。琵琶湖では09年12月、守山市の赤野井湾で初めて確認され、翌年には雄琴沖や下阪本沖などでも見つかったんだ。
 Q どんな特徴があるの?
 A まず、繁殖力がすごいんだ。琵琶湖で最初に確認された時の生息面積は、約142平方メートルだったんだ。だけど、それからわずか3年後の昨年12月には、赤野井湾や南湖周辺で120倍以上の約1万8000平方メートルにまで生息範囲が広がっていることが確認されたんだ。水草だけど、水分を多く含んだ水辺の陸地でも生息できるのも特徴だよ。
 Q 何か影響があるの?
 A 5月中旬から6月ごろにかけて、密生するんだけど、水面下に根を張るだけでなく、水面上に30〜40センチほどの茎を伸ばし、厚いマットのようになるんだ。侵入したばかりだから詳しい影響は分かっていないけれど、密生によって太陽の光が遮られ、他の植物の光合成を妨げ生態系に影響を与える可能性が指摘されているよ。ヨシ帯など、魚類の産卵場所への阻害も懸念されている。さらに、琵琶湖に流入する川の河口付近に密生した場合、水の循環が妨げられ、水質悪化の恐れも考えられているんだ。
 Q 駆除が必要になるね。
 A ところが、駆除が難しいんだ。茎の節ごとに個別の葉と根を生やしているんだ。だから茎が分断されたものを全て回収しないと一つ一つの節が拡散してしまい、逆に繁殖範囲を広げてしまうことになるかもしれないんだ。機械で刈り取ると茎を拡散させる恐れがあるので、人の手に頼って駆除するしか、有効な方法がないんだよ。
 Q 増殖を防ぐ手立てはあるの?
 A 外来種に対しては、生態系への被害防止を目的とした外来生物法で、特定外来生物に指定する方法があるよ。指定されれば売買や運搬が規制されるけれど、オオバナミズキンバイの被害は今のところ全国的に見れば局地的なものだから、指定は難しそうなんだ。だから県は、07年3月に全面施行された共生条例に基づいて指定外来種に指定することを検討中なんだ。指定で県民の意識も高まって、これ以上の拡散を抑止できるといいよね。<回答・村松洋(大津支局)>

13/06/04

■青空に映える淡いピンクの花 ハマヒルガオ見頃(ChunichiWeb滋賀)
 ハマヒルガオの花が守山市今浜町の自生地で見頃を迎え、三日、淡いピンクの花びらがさわやかな青空の下で映えていた。
 ヒルガオ科の多年草で、直径五センチほどのラッパ状の花を咲かせ、琵琶湖岸の砂浜約二千平方メートルを彩る。主に海浜で見られる花で、湖岸に自生するのは珍しく、地元住民らが保護活動に励んでいる。ハマヒルガオを見るのは初めてという草津市矢橋町の早川敬子さん(62)は「さりげなく咲く様子がかわいらしい」と目を細めていた。見頃は今月上旬まで。

■県警「夜の運転はハイビームで」(YomiuriOnLine滋賀)
 5月31日夜、彦根市で自転車の女子高生がはねられて重体となり、6月3日未明には、大津市でトラックが歩行者をはねて死亡させるなど、夜間の重大事故が相次いでいる。県警は、夜間の運転時に、歩行者や障害物を早期に気づくのに役立つとして、必要に応じて車の前照灯を上向き(ハイビーム)にする「ハイビーム切り替え運動」を励行している。(佐々木伶)

 県警によると、昨年1年間で、夜間に発生した自動車と歩行者あるいは自転車が絡んだ事故全475件(うち死者19人)のうち、2件を除く473件がハイビームにしていなかったという。対向車があったなど、ハイビームが適さない環境での事故も含まれてはいるが、ハイビーム率が1%にも満たないという結果だった。
 県警によると、前照灯を下向きにした場合、光が届くのは前方の約40メートルだが、ハイビームだと約100メートル先まで明るく見えるという。また下向きのライトでは、光が当たっても人の下半身しか照らせない場合があり、暗い色のズボンを着用していた場合、至近距離になってようやく発見できるということもある。
 通常、運転者は対向車の視界を遮ることを心配し、ハイビームにすることをためらいがちだ。しかし道路交通法は「基本はハイビームを利用し、対向車とすれ違う場合のみ、前照灯を下にして減光する」ことを原則としている。
 県警交通企画課の川嶋淳司課長補佐は「誤解が多いが、前照灯を下向きにすることこそ本来、例外だ。周囲の状況に応じて、こまめに前照灯を切り替えるよう意識してほしい」と話している。
63歳はねられ死亡 3日午前1時55分頃、大津市石山寺の県道で、横断歩道を渡っていた同市大平、契約社員吉田徹さん(63)が、保冷車にはねられ、頭を強く打ち約2時間後に死亡した。大津署は、保冷車を運転していた京都市北区大北山原谷乾町、トラック運転手大長友典容疑者(46)を自動車運転過失傷害の疑いで現行犯逮捕し、同致死容疑に切り替えて調べている。
 発表によると、現場は京滋バイパス沿いのゆるやかな右カーブ。横断歩道付近は暗かったという。県警は「ハイビームにしていれば防げた可能性が高い」としている。

13/06/03

■春の西日本、記録的少雨に 日照時間は最多(47NEWS)
 気象庁は3日、春(3〜5月)の天候まとめを発表した。高気圧に覆われて晴れた日が多かったため、西日本(近畿、中四国、九州)の降水量は平年の59%で、統計を始めた1946年以降、最も少なかった。7府県の10地点が春としては観測史上最少だった。
 東日本(関東甲信、北陸、東海)も平年の79%と少なかった。日照時間は西日本が平年の120%、東日本が119%で、統計史上最多だった。
 ただ、気象庁の予報によると、6月の降水量は東日本の太平洋側と西日本で多い傾向。
 北日本(北海道、東北)の降水量は平年の103%、沖縄・奄美は同113%だった。

■琵琶湖の魚守れ 滋賀県が復活作戦を本格化(YomiuriOnLine関西発)
外来水草や外来魚を駆除
 京料理で珍重される高級魚「ホンモロコ」や特産の鮒(ふな)ずしに用いられる「ニゴロブナ」などの琵琶湖の固有種を増やそうと、滋賀県が新たな対策に乗り出している。回遊を妨げる外来水草の刈り取りや、天敵のブラックバス(オオクチバス)など外来魚の駆除が柱。激減している漁獲量を回復させ、「琵琶湖の美味」の保存につなげようという作戦だ。
 「淡くて上品」と京都の料亭でも重宝されるホンモロコ。肉厚の体長10センチ前後の白身魚で、塩焼きや天ぷら、甘露煮など多彩な料理で味わえる逸品だ。
 1994年頃までは年間200トン以上取れたが、96年から急減し、2011年は14トンに落ち込み、価格も高騰。1キロ当たりの販売価格は、かつての倍近い3000円程度で高止まりしている。
 急減の原因を県などが調べたところ、成魚は水温の安定した深い北湖で越冬後、春は産卵のため浅い南湖に向かうが、そのルート上に外来水草「オオカナダモ」などが広範囲に繁殖。多くが産卵場所にたどり着けないことがわかった。
 このため、南湖の約235ヘクタールで水草を大規模に刈り取る作業を、県が先月20日からスタート。6月中旬〜7月上旬には100万匹の稚魚を放流する予定だ。
 一方、ニゴロブナについては、県や外郭団体「滋賀県水産振興協会」が03年度から対策を実施。稚魚を天敵のいない湖岸の水田で養殖し、捕食されにくい2〜3センチ程度に育ててから湖に放している。昨年度までに8978万匹を放流。県は「ようやく減少に歯止めがかかった」と強調する。
 いずれの固有種も一番の天敵は外来魚。本格的な駆除にも乗り出し、昨年度、水中に電気を流して魚を一時的に気絶させる「電気ショッカーボート」を導入。湖面に浮いてきた魚のうち、外来種のブラックバスやブルーギルだけを網で捕らえる手法で、昨年度は約5・7トン、今年度は5月末までで約5・2トンを駆除した。
 新たな漁法も工夫。ブラックバスは縄張り意識が強く、特に産卵時期は卵を狙って近づくブルーギルを追い回す習性があることを利用、釣り糸につないだブルーギルをおとりにした〈アユの友釣り〉の応用漁法を編み出した。ブラックバスの縄張りで試した実験では、21匹のオスのうち、19匹を釣り上げることができたという。今後、釣り愛好家にPRする予定だ。
 琵琶湖の外来魚の推定生息数量は06年に1920トンだったが、11年は1330トンに減少しており、県の担当者は「対策を続け、在来魚中心の生態系を取り戻したい」と話す。

13/06/02

■国道161号線西大津バイパス(滋賀報知新聞ネット版)
=15日から 全線4車線供用開始=
◇大津
 近畿地方整備局滋賀国道事務所は十五日午前六時から、国道161号西大津バイパスの全線四車線の供用を開始する。この一環として同日午前十時から開通式を行う。
 国道161号は福井県敦賀市を起点に琵琶湖西岸を縦断し、大津市で国道一号に接続する路線で、北陸地方と京阪神圏とを最短距離で結ぶ重要な幹線道路である。
 国道161号線西大津バイパスは、大津市坂本〜横木一丁目に至る延長一一・〇キロメートの道路であり、下阪本〜横木一丁目間(八・二キロメートル)が完成四車線で、坂本〜下阪本間(二・八キロメートル)が暫定二車線で供用済みだった。
 今回、坂本〜下阪本間の四車線化工事が完成することで、西大津バイパスが全線四車線での供用開始となる。

13/06/01

■湖国の人たち:琵琶湖博物館専門学芸員・芳賀裕樹さん(毎日jp滋賀)
◇琵琶湖の水草、異変探る 52カ所で重量測定−−芳賀裕樹さん(47)=大津市
 琵琶湖の南湖で近年、異常繁茂して漁業や生態系への影響が問題化していた水草。ところが昨年は突然、約3分の1に激減したことが琵琶湖博物館(草津市)の調査で分かった。湖中で一体何が起きているのか。調査を続ける同博物館の芳賀裕樹専門学芸員(47)に尋ねた。【千葉紀和】
◆なぜ水草の調査を?
 水草の増加に気が付いたのは2000年です。翌年詳しく調べると、水草の量(乾燥重量)が約6000トンで、過去の記録と比べて最も多くなっていることが分かりました。水草が増えると、競合関係にある植物プランクトンが減って湖の透明度が高まります。魚の産卵場にもなり、健全な生態系の維持に欠かせないと考えられています。このため、最初は増えて良かったと思っていましたが、増加が止まらず、さまざまな問題が起こってきました。網などに絡まって漁業が成り立たないほか、船も通れなくなります。景観上も見苦しく腐ると悪臭もします。今後が心配になり調査を続けました。
◆調査方法は?
 調査船に付けた魚群探知機で水草の範囲や背の高さを調べ、分布地図を作っています。水草と言っても、抽水植物(ヨシなど)、浮遊植物(スイレンなど)、沈水植物(バイカモなど)、浮遊性植物(ウキクサなど)の4タイプがあります。いま問題化しているのは、茎や葉など植物全体が水面下にある沈水植物で、南湖では12種類が確認できます。探知機では水草の種類までは分からないので、ダイバーによる刈り取り調査も02、07、12年にしました。南湖の52地点で採取して、種類別の乾燥重量を測定しており、どの水草が多いのかが分かります。
◆水草の現状は?
 水草の状態を評価するには基準が必要になります。過去の記録によると、1936年と53年には南湖の半分に水草が生えていました。ところが、60年代から90年代半ばまでは衰退し、湖岸沿いの狭い範囲にしか生えない状態が続きました。そこで、人による環境改変の影響が最も小さいとみられる36年の3900トンを基準に考えてみると、02、07年の水草の量は約1万トンで2・5倍になりました。南湖の水草は回復を通り越して増え過ぎの状態とみることができます。この8割は在来種で、外来種が異常増加しているわけではありません。
◆増加要因と今後の予測は?
 水草が増えた原因は正確に分かっていませんが、湖の栄養が多すぎるのだと思います。80〜90年代はアオコに代表される植物プランクトンが大量発生しましたが、それが水草に置き換わったと考えられます。水草が多すぎる状態は10年以上続いてきましたが、昨年は3200トンと非常に少なくなりました。県などの除去事業に加え、水草が伸び始める5月に何らかの要因で植物プランクトンが大発生し、透明度が低下した影響が大きそうです。今年以降、水草の量がどうなるかは、過去に経験がなく分かりません。透明度の低下がなければ勢いを取り戻すかもしれませんし、昨年のダメージが大きく衰退が続くかもしれません。水草が減ると、魚類が産卵などの行動をしやすくなる一方、水が濁って臭みが出る不安もあります。
◆水草の望ましい状態とは?
 先程の36年の姿が一つの目安と言えます。昨年は、水草の全体量では当時と近い水準になりましたが、全体量だけでなく、種類ごとの量も重要です。36年と近年では、同じ在来種でも種類が違います。当時の南湖では琵琶湖固有亜種のネジレモなどが主流でしたが、いま多いのはセンニンモです。今後はネジレモの回復が鍵になるのではないかと考えています。継続的にモニタリングしていきたいと思います。
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人物略歴
◇はが・ひろき
 1966年生まれ。理学博士。専門は陸水化学。名古屋大大学院理学研究科博士後期課程中退。県教委琵琶湖博物館開設準備室勤務を経て、96年より同博物館勤務。琵琶湖の水質やプランクトンの研究にも取り組む。

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