琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
ソースから発信されたものですが、真偽の程は未確認であることをご承知置きください。  

琵琶湖の湖底から
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13/10/31

■撤去日程示されず、住民怒り 高島の汚染木片放置問題で説明会(京都新聞電子版)
 滋賀県高島市安曇川町の鴨川河川敷に放射性セシウムを含む木材チップが放置されている問題で、滋賀県による住民説明会が30日夜、同町南船木の市安曇川世代交流センターであった。撤去のめどや具体的な日程が示されなかったことで、住民からは不満や怒りの声が噴出した。
 住民約80人を前に、森野才治琵琶湖環境部次長や高砂利夫土木交通部次長ら県職員9人が冒頭、「危機意識が薄かった」とそろって頭を下げ謝罪した。
 県は現在、チップを放置した行為者による撤去を前提に原状回復指示書を出しており、指示や以後の命令にも従わない場合は行政代執行すると説明。並行して刑事告発も準備中で、「今、河川法違反が明らかな事実として出ており、(不法投棄の容疑より)先に河川法(違反)で告発する方向」と述べた。
 一方、撤去の見通しについては「受け入れ施設が現状ではなく、いつとは申し上げられない」と繰り返した。住民からは「放置判明から半年以上もたつのに、話が前に進んでいない」「住民の健康への影響を真剣に考えていない」など非難が続出。2時間半を超えた説明会の最後に、今後1カ月内に撤去の具体的な日程を示すよう県に求めた。

■釣っとコラム 台風接近の話(紀伊民報AGARA)
 先日、台風27号と台風28号が相次いで日本へ接近、27号が紀伊半島の南海上を通過した。
 日本への台風の接近数(気象庁データ)をみると、2004年と1995年、66年に19個という記録があり、昨年も17個で多い年だった。今年は10月末で14個。これらと比べると少ない気はするが、平年値(11・4個)は上回っている。
 さらに9、10月だけで比較すると今年の10個は、観測史上(1951年以降)最多の接近数である。これまでの最多は66年の9個だった。多くの釣り関係者から「今年は台風が多いな」という声を聞くのもこのためだろうか。
 過去のデータでは、11月に台風が接近した年はこれまでに28回(1個20回、2個6回、3個2回)、12月の接近はこれまでに6回(すべて1個)だった。ただ、過去8年は11、12月に接近した台風はない。さらに11、12月に本土(北海道、本州、四国、九州)への接近は1990年以来ない。
 ちなみに「日本に接近した台風」とは、台風の中心が気象庁や気象台など気象官署の300キロ以内に入った場合をいう。(海)

■四国初の特別保護区に 希少カモ越冬地の黒瀬ダム湖(愛媛新聞ONLINE 13/10/31)
愛媛県は30日、絶滅危惧種のトモエガモが飛来する西条市の県営黒瀬ダム湖面を11日1日付で「特別保護指定区域」に指定すると発表した。同区域指定は四国で初めて。来年3月末まで、湖面で許可なくカモの追い払いにつながるモーターボートの使用や釣りなどを禁止する。
 黒瀬ダム湖はトモエガモの県内有数の飛来地であることから、鳥獣保護区分の中でも最も規制が厳しい「特別保護指定区域」での指定を決めた。違反した場合は6月以下の懲役か、50万円以下の罰金が課せられる。
 県は指定までに黒瀬ダム管理事務所の敷地内に掲示板を設置するほか、チラシを置いて来訪者に周知する。県自然保護課は「カモが安心して越冬できるよう協力してほしい」と呼び掛けている。来年から禁止開始日が10月1日となる。

■「水路にワニが!」 捕獲してみたら…滋賀(asahi.com)
 【高島曜介】滋賀県守山市今宿1丁目で30日、「水路にワニがいる」と近くに住む男性から市役所に届け出があり、駆けつけた職員が体長約90センチのワニを発見。守山署員や県動物保護管理センター職員らと10人がかりで捕獲したが、その正体は剥製(はくせい)だった。
 午前9時ごろ、ワニ発見の一報を聞いた市環境政策課の田中秀幸さん(37)は「住民に危害があっては大変」と、長い柄の網やハンマーを車に積んで同僚と一緒に現場に駆けつけた。幅約1メートルの水路を探すと半分ほど水につかった今にも動き出しそうなワニがいた。近隣の幼稚園や学校に外出を控えるよう要請し、捕獲するため動物保護管理センターに指示を仰いだ。
 「大きな河川などに逃げ出さないよう見張ってください」。そう指示を受け、担当者が到着するまでの約1時間、田中さんらはワニをじっと見詰め続けた。守山署員4人もパトカー2台で駆けつけ、近隣住民も集まってきた。「刺激を与えないようにと、必死に声をかけた」と振り返る。
 センターの職員が到着し、網で捕まえたが、反応はなかった。重さ約5キロのワニを持ち上げると、体からぼろぼろと木くずがこぼれ落ち、裏側を見ると縫い目があった。「剥製だ」。田中さんから力が抜けた。
 ワニはポリ袋に入れられ市役所で保管されている。捨てられたのか、それとも台風で流されてきたのかはわかっていない。近く河川ゴミとして処分されるという。

■「川にワニ!!」守山で騒動 署員出動、捕獲…剥製(京都新聞電子版)
 30日午前9時ごろ、滋賀県守山市に市民から「近所の川にワニがいる」と連絡があった。守山署員らも出動して捕獲した結果、剥製だった。「生きたワニでなくて一安心」としながらも、人騒がせな落とし物に戸惑っている。
 剥製は、守山市今宿1丁目の幅約1メートルの川に架かる鉄板の下で見つかった。体長約1メートルで、水に長時間漬かっていたらしく、回収中に手足が崩れた。
 「屋外に飾っていたものが先月の大雨で流されたのでは」などと市環境政策課の担当者は推測。「捨てたのであれば、適切な処分を考えてほしかった」と話している。

■大観覧車、徐々に解体 琵琶湖岸のイーゴス108(京都新聞電子版)
 大津市今堅田3丁目の琵琶湖岸で、12年前に閉園したレジャー施設「びわ湖タワー」の大観覧車の解体作業が進んでいる。かつて高さ世界一を誇り、住民や観光客に親しまれたランドマークが、惜しまれつつ姿を消そうとしている。
 高さ108メートルの大観覧車は「イーゴス108」の愛称で呼ばれた。2001年の閉園後は、運営会社の元社長で近くに住む前田茂さん(89)が、再開を願って点検を続け、定期的に回転させていた。
 今夏までにベトナムで再利用される計画が決まり、9月から解体が始まった。64台のゴンドラはすでに外され、2基のクレーンで骨組みを順に下ろす作業が終わりに近づいている。
 前田さんはほぼ毎日現場に通い、写真に収めている。近所の人や解体を見物に来る人たちから「さみしいですね」「ご苦労さまでした」と声を掛けられることも多く、「街の名物になっていたんだとあらためて感じる。その風景が本当になくなると思うと、何とも言えない」と話す。解体は11月末ごろに終わる見通しという。

■蒲生スマートIC、12月22日開通 混雑緩和へ期待(ChunichiWeb滋賀)
 名神高速道路八日市インターチェンジ(IC)−竜王IC間に建設中の蒲生スマートIC(東近江市木村町)が12月22日正午に開通する。自動料金収受システム(ETC)搭載車専用のスマートICとして県内2カ所目。地元産業の活性化や土日祝日に渋滞が発生する竜王ICの補完などの面で期待が寄せられる。
 スマートICは八日市、竜王の両IC(一二・七キロ)の中間に設置される。二〇〇九年八月に国土交通大臣の許可を受け、一一年十一月に着工。総事業費二十二億円のうち県は二億円を負担した。
 東近江市や近江八幡市など東近江地域は県内製造業の拠点として知られ、一二年の製造品出荷額は一兆六千二百十五億円。大津・南部地域に次ぐ二番目の規模であり、スマートICでさらなる活性化が予想される。
 これまで同地域への最寄りだった竜王ICは出口そばの大型商業施設が七月に増床したばかり。東に一・五キロの場所には滋賀竜王工業団地の建設が進み、分譲が始まる一五年度以降はさらなる混雑が懸念される。
 さらに、県は三十分ごとに自動車部品を納入するダイハツ工業滋賀工場(竜王町)などから竜王ICの混雑緩和を求められており、嘉田由紀子知事は二十九日の会見で「混雑緩和の面からもスマートICを利用してほしい」と強調した。
 このほか、県内最大級の古墳群がある蒲生あかね古墳公園(東近江市)やブルーメの丘(日野町)などへの観光の足掛かりとしても期待。東近江市の小椋正清市長は「地域の新たな玄関口ができ、さらなる活性化が図られるのを期待している」とのコメントを出した。(山内晴信)

13/10/30

■ガソリン価格、レギュラー159.8円…前週比0.3円安、3週間ぶりにダウン(Responce)
資源エネルギー庁が10月30日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、10月28日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は、1リットル当たり159.8円となり、前週から0.3円下落した。
レギュラーガソリンの価格下落は、3週間ぶり。
地域別では、関東で0.5円、中国で0.4円、北海道と中部、近畿で0.3円、東北と四国で0.2円、九州・沖縄で0.1円、全地域で下落した。
ハイオクガソリンは0.3円下がって170.6円、軽油は前週と変わらず138.6円だった。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、10月30日のレギュラーガソリンの全国平均価格は151.2円/リットル、ハイオクは161.4円/リットル、軽油は128.3円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどを「e燃費」で確認することができる。 e燃費 URL http://e-nenpi.com/

■在来種育む京都御苑の池 環境省が初の生物調査(京都新聞電子版)
 京都御苑(京都市上京区)にある3カ所の池で29日、環境省京都御苑管理事務所による初めての生物調査があった。特定外来生物のオオクチバスがいるとの情報をもとに実施したが、オオクチバスは確認されず在来の生物が目立ち、昔ながらの池の環境が保たれていることが分かった。
 調査は、外来種の生息実態を探る目的で、御苑の南西にある九条池(3600平方メートル)や、今出川御門近くの近衛池、閑院宮(かんいんのみや)邸跡の池の計5400平方メートルで実施した。池の生物調査は、同事務所が管理を始めた1949年以降で初めてという。
 三つの池は、かつて琵琶湖疏水とつながっていたが、92年以降は井戸水で水位を保っている。約10年前に九条池でオオクチバスが捕まったが、密放流の可能性が高いという。
 この日は、前日に仕掛けた定置網やかごを引き上げた。繁殖の懸念があったオオクチバスは確認されず、外来魚の餌になるスジエビが何匹も見つかった。また、環境省レッドリストの絶滅危惧種のメダカをはじめ、ゲンゴロウブナやテナガエビ、イシガメなど多くの在来種が確認された。
 一方、外来生物のミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)とアメリカザリガニもいた。
 同事務所によると、池の底は泥がたまり、砂地に産卵するオオクチバスは繁殖できなかったとみられる。同事務所の後藤乙夫所長は「思いのほか在来の環境が保たれていた。日本を象徴するような環境を残すため、今後も外来種の放流はやめてほしい」と話している。

■<放射性チップ放置>知事「スピード感持ち検討」 高島市、回答書反発で(YomiuriOnLine滋賀)
 高島市安曇川町の鴨川河口付近に放射性セシウムを含む大量の木材チップが投棄されている問題で、嘉田知事は29日、定例記者会見で「心配、怒りは住民、高島市長と共有している」と述べ、地元と一体となって解決を図る考えを強調した。
 県は25日、早期撤去などを求めていた福井正明・高島市長に回答書を示したが、日程などの具体性を欠き「全く不十分で不適切」と反発を受け、再回答を迫られた。嘉田知事は「河川法や廃棄物処理法など法的に必要な手続きについて、スピード感を持って検討している」とした上で、「県の管理に不十分なところがあったことはおわび申し上げる。逃げずに対応したい」と述べた。
 一方、高島市の陸上自衛隊饗庭野演習場での日米共同訓練で、16日に米海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイ2機が飛行したルートを巡り、防衛省からは一部しか開示されず、「(離着陸した)出入り口だけが点のように示されたのみ。情報公開が不十分だ」と批判した。同省が演習場南約1キロの上古賀地区の騒音データを「電話のベルの鳴動と同程度」の74デシベルだったとした点は「地元からの苦情もなく、受忍の範囲内だと思う」とした。

13/10/29

■ETC専用の蒲生スマートIC、12月22日開通(京都新聞電子版)
 滋賀県と西日本高速道路は29日、名神高速道路八日市−竜王インターチェンジ(IC)間で整備している蒲生スマートインターチェンジ(SIC、東近江市木村町)が12月22日正午に開通すると発表した。
 自動料金収受システム(ETC)専用のSICは、県内では今月21日に開通した名神高速の湖東三山(愛荘町)に続いて2カ所目。
 八日市−竜王IC間は12・7キロあり、旧蒲生町が1991年にIC開設を要望。その後、東近江市や近江八幡市、竜王町、日野町がSIC設置を求めていた。2011年11月に着工。総事業費22億円で整備し、県は2億円を負担した。
 県は、製造品出荷額で大津・南部地域に次ぐ東近江地域での物流の効率化や、大型商業施設の来場者が利用する竜王ICの渋滞緩和などが期待できるとしている。
 東近江市の小椋正清市長は「地域経済の発展や観光資源の広域ネットワークの強化を期待している」とコメントした。

■雲海:山肌洗う 県内全9地点、今季一番の冷え込み−−高島(毎日jp滋賀)
 今季一番の冷え込みとなった28日早朝、高島市朽木小入谷(おにゅうだに)を雲海が埋め、福井県境の小入峠(標高820メートル)付近からは、雲が山肌を洗うような光景が眼下一面に広がった。
 小入谷の雲海は、晩秋の晴れて冷え込んだ朝に、はっきりと現れる。この朝、日の出前に白み始めた空と青紫色の山肌が幻想的な姿を見せ、日の出直後は雲の一部が赤く染まった。
 彦根地方気象台によると、同日朝は放射冷却現象で県内全9地点で今季最低の気温を観測した。主な地点と気温は次の通り。
 米原3度(平年8・6度)▽信楽3・1度(同5・7度)▽大津8・5度(同10・2度)▽彦根7・1度(同10・7度)▽今津7・7度(同9・2度)。【塚原和俊】

■近江大橋回数券(滋賀報知新聞ネット版)
=11月から払い戻しへ=
 昭和四十九年九月から有料道路として供用が開始された『近江大橋有料道路』は十二月二十六日から無料開放される。これに伴い、未使用の回数通行券が、払い戻される。
 払い戻し窓口は、近江大橋有料道路管理事務所料金所(077―562―2213)=払い戻し期間十一月一日から来年三月三十一日まで▽琵琶湖大橋有料道路管理事務所料金所(077―585―8808)=十一月一日から来年六月二十五日まで▽県道路公社本社(077―524―0141)=十一月一日から来年六月二十五日まで―など。
 問い合わせは、道路公社道路部経営企画課(077―524―0141)まで。ただし土日祝日を除く。

■ブラックバス巻きずしに 大津の鮮魚店(YomiuriOnLine滋賀)
◆「おいしく食べて駆除」
 大津市長等の菱屋町商店街にある鮮魚店「摩季詩(まきし)」が、琵琶湖でとれたブラックバスのフライを巻きずしにした「バス巻」を販売している。店長の中村千代子さん(55)は「おいしく食べて、琵琶湖の外来魚駆除に貢献して」とアピールする。
 同店はブラックバスのフライを提供してきたが、京都市のすし屋で「エビカツ巻」を食べた中村さんが「バスフライでもいける」と考案した。長男豪さん(25)とも相談し、タルタルソースをベースにした味付けに大葉とわさびを効かせた。中村さんが「くせのない白身が巻きずしにも良く合う」という納得の仕上がりになった。
 1本650円。日曜日と祝日の月曜日は休み。問い合わせは摩季詩(077・527・3664)。

■オスプレイ飛行ルート発表 防衛省の観測結果(ChunichiWeb滋賀)
 防衛省近畿中部防衛局は二十八日、高島市での日米共同訓練に参加したオスプレイの飛行ルートの観測結果を発表した。
 オスプレイは岩国飛行場を経由し、高島市の陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場の南南東方向から進入し着陸。訓練終了後は奥山ダム上空を経て南南東方向に飛び立った。同局によると、米軍は西側の山が濃霧と強風だったため、南南東方向から進入したと説明したが、岩国から演習場へのルートは明らかにしなかった。
 観測は演習場外の箱館山と阿弥陀山、場内の小俵山の三カ所で実施したが、台風26号の影響で一部観測不能だったため米軍からも情報提供を受けた。
 騒音測定は、風雨のため演習場北側の藺生地区ではできず、南側の上古賀地区のみとなった。演習場への進入から着陸までは五十五デシベル、訓練中は幹線道路周辺に相当する七十デシベルを超える七十四デシベル、離陸から演習所を離れるまでが六十三デシベルだった。(安永陽祐)
◆共産党、オスプレイ訓練で知事に要望書
 共産党県委員会は二十八日、オスプレイを使った訓練を二度と県内で実施しないよう日米両政府への強い働き掛けなどを求め、嘉田由紀子知事宛てに要望書を提出した。
 高島市で実施されたヘリボン訓練は沖縄での日常的な訓練ではない新しい訓練で「沖縄の負担軽減」という主張が成り立たないことや、高島市役所や旧安曇川町など市街地上空の飛行が確認されたことなど問題点を指摘した。(井上靖史)

13/10/28

■飛行ルート明かさず 高島のオスプレイ訓練(京都新聞電子版)
 高島市の陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場で日米が16日に行った米海兵隊新型輸送機オスプレイの離着陸訓練について、防衛省は28日、滋賀県と高島市に当日の飛行状況の一部を説明した。飛行ルートは明かさなかった。県や市は、高島市市街地上空の飛行があったことを同省が事実上認めたとしているが、防衛省は否定しており、認識にずれが生じている。
 説明は、防衛省近畿中部防衛局の桝賀政浩企画部長が高島市役所と大津市の滋賀県庁をそれぞれ訪れ、福井正明市長と県幹部に対して非公開で行った。
 県などによると、防衛省は岩国基地(山口県)から饗庭野演習場までの飛行ルート情報を「米側から得られなかった」とし、南南東の方角から演習場に飛来し、南南東へ飛び去ったとのみ説明。訓練前日に「追求する」としていた山間地の西側からではなく南南東側からの飛来になった点について「濃霧と強風で選択せざるをえなかった」と釈明した。
 県などによると、県と市はオスプレイが市役所など市街地上空を飛んだ点を「非常に残念」などとし、遺憾の意を示した。県に対して防衛省は「市街地を飛行した可能性は十分ある」と事実上認めた上、水源地として県が飛行自粛を要請した琵琶湖上空についても「飛行しなかったとは言い難い」と述べたという。さらに県が「飛行ルートを今後回答するのか」と尋ねると、「これ以上の答えはありません」と難色を示したという。
 一方、防衛省は「市街地と琵琶湖の上空の飛行があったか否かについては『確認できなかった』としか説明していない。県、市から遺感の意も受けておらず、当然、謝罪もしていない」(近畿中部防衛局)と否定した。

■オスプレイ市街地上空飛行を釈明 高島市長に防衛局(京都新聞電子版)
 滋賀県高島市の饗庭野演習場で16日に新型輸送機オスプレイが参加した陸上自衛隊と米海兵隊による日米共同訓練に関し、近畿中部防衛局の幹部職員が28日午前、高島市役所を訪れ、オスプレイの飛行ルートについて福井正明市長に説明した。米側の情報として、台風の影響などで演習場の南南東方向から進出入する形になったと釈明した。
 福井市長によると、近畿中部防衛局の桝賀政浩企画部長は、市街地上空の飛行を避けるよう要請を受けたことを踏まえ、米軍側に演習場西方の山側から入るよう求めたと強調。その上で米側の情報として、演習場西方の山側は強風と濃霧のため、航空自衛隊饗庭野分屯基地(新旭町)の上空を経て演習場南東の着陸地点に到着。帰還時も同様に南南東の方向から離脱した。ただ、岩国基地(山口県)から演習場までの飛行経路の情報は得られなかった、とした。
 また、市北部と南部の2カ所でオスプレイ進入時と訓練時、離脱時の騒音を測定、最大値が市南部で74デシベルだったとしたが、桝賀部長は「特に問題のある数値ではなかった」と説明したという。
 説明を受けた福井市長が、結果的に市街地上空を飛行したことに遺憾の意を示したのに対し、桝賀部長は謝罪したという。

13/10/26

■JR湖西線、運転見合わせ 風速規制値超え(京都新聞電子版)
 JR湖西線は26日午前5時10分すぎ、大津市南小松で風速25メートルの規制値を超えたため、堅田−近江今津駅間で午前11時半現在、上下線ともに運転を見合わせている。特急「サンダーバード」は米原経由で運行している。

■事態「十分想像できず」 高島の汚染木材チップ放置で県(ChunichiWeb滋賀)
 高島市安曇川町の鴨川河口に放射性物質で汚染された木材チップが放置されている問題をめぐり、高島市が県に求めていた要望書の回答期限の二十五日、県職員が高島市役所を訪れ、福井正明市長らに回答書を手渡した。
 平常値を超える放射線量にもかかわらず、県が異常値でないと判断した根拠や処分方法の検討内容など、市がただした五点の質問について、県琵琶湖環境部の森野才治次長らが文書とともに説明した。
 線量については「自然放射線による空間線量の変動幅は通常毎時0〜0・2マイクロシーベルト程度とされており、異常値ではないと判断した」と主張。その上で「琵琶湖の沿岸に無断で放置されるという事態を十分想像できなかった」と釈明した。撤去に向けては「速やかに行為者や排出元などに対して厳しく対応を求める方策を固める」としたものの具体的な工程は示されなかった。
 これに対して福井市長は「市内の平常時の放射線量を見れば、毎時0・14マイクロシーベルトという数値が異常値でないという判断は理解できない。(汚染された木材チップが放置されるという)事態が想像できなかったというのは極めて無責任」と強調。十分な回答が得られなかったとして、あらためて文書で対応策を示すよう求めた。(安永陽祐)

■高島市の汚染木材チップ撤去要請 県、具体的日程示さず 滋賀(msn産経ニュース)
 放射性セシウムが検出された木材チップが高島市の鴨川河川敷に放置されている問題で、県は25日、市側から求められていた撤去の要請に対し「処分場が見つかっていない」として、現時点ではめどがたてられない−とする回答を行った。求めていた撤去の具体的な日程や工程が示されなかったことから、同市の福井正明市長はあらためて回答するよう訴えた。
 今月15日に福井市長が嘉田由紀子知事に提出した要請書に対し、琵琶湖環境部の森野才治次長など県職員3人が市役所を訪れて説明。県側は「できるだけ早く木材チップの排出元をつきとめ、速やかに撤去するよう求めていく」と回答した。市側は全ての木材チップの撤去に向け、日程と具体的な工程を示すことを求めていたことから、福井市長は「まったく具体的でない」と反発した。
 木材チップに対し県は「受け入れる処分場がなく撤去できない」として行政代執行を行っていないが、この点については「受け入れ先が見つかるまでの間、地域住民が不安を感じないよう、現場での対応に万全を期することにした」と回答。またセシウムについては「健康に影響を及ぼす線量ではない」などとした。
 こうした説明を受け福井市長は「具体的な日程が示されず非常に残念。市民がどれだけ不安に思っているか理解しているとは思えない」と語気を強め、再度回答書を提出するよう県に求めた。
 県の対応について同市内の主婦、寺嶋彩乃さん(28)は「情報をもっと公開するなど、県には市民のことを第一に考えた対応をしてほしい」と訴えていた。
 汚染チップは、琵琶湖に注ぐ同市の鴨川河口の河川敷などに放置され、最大で1キロあたり3千ベクレルの放射性セシウムが検出されている。原発事故のあった福島県から持ち込まれたとみられている。

■JR湖西線5時間運休 強風、5500人に影響(京都新聞電子版)
 JR湖西線は25日午後6時20分すぎ、大津市荒川で風速25メートルの規制値を超えたため、堅田−近江今津駅間で約4時間50分にわたって運転を見合わせた。上下線で普通電車など32本が運休または部分運休、19本が最大4時間20分遅れ、約5500人に影響が出た。
 大阪と北陸を結ぶ特急「サンダーバード」は上下計38本が米原経由で運転した。

13/10/25

■台風27号:あす午前、最接近 「最新の情報に注意を」(毎日jp滋賀)
 彦根地方気象台によると、台風27号は26日午前6時から午前9時ごろにかけて県内に最も接近する見込み。ただ、寒冷前線の影響で、雨は25日から降り続く可能性があるという。25日正午から26日正午までの降水量は多いところで100〜200ミリと予想されており、気象台は「最新の情報に注意して、強風や土砂災害などに気をつけてほしい」と呼び掛けている。
 彦根地方気象台によると、25日未明から夕方にかけて、県内全域で1時間あたり最大40ミリの雨が予想される。25日昼ごろには、日本海上の寒冷前線が南下して県内を通過するため、一時的に雨が強くなる恐れもある。
 一方、台風の接近に伴って風が強まるとして、気象台は24日午前、県内全域に強風注意報を発表した。26日未明から昼前にかけて県内は風速15メートル以上の強風域に入り、26日までは、陸上で最大12メートル、湖上で同14メートルの強風が吹く可能性があるという。【村松洋】

■生きたまま!西日本初登場・幻の魚「クニマス」 琵琶湖博物館(msn産経ニュースwest)
 約70年ぶりに生息が確認された「クニマス」が、26日から滋賀県草津市の県立琵琶湖博物館で展示される。生きたクニマスの展示は西日本で初めて。
 クニマスは秋田・田沢湖だけにすんでいたが絶滅して「幻の魚」に。しかし、平成22年に富士五湖の西湖(山梨県)で“再発見”され、話題になった。
 琵琶湖でもゲンゴロウブナなど絶滅の危機にある固有種が少なくないだけに、同博物館は「展示が琵琶湖の環境を考えるきっかけになれば」と期待する。

■外来魚放流防止:最優秀2人の児童作品、看板絵柄に−−県が募集(毎日jp三重)
 整備が完了した津市の農業用ため池に外来魚を放流しないよう呼びかけるため、県が地元の小学生から募集した啓発看板の絵柄の入賞者が決まった。最優秀賞には津市立草生小6年、日比愛登さんと、津市立芸濃小6年、駒田南菜子さんの作品が選ばれた。
 91点の応募があり、4点の入賞作を選んだ。老朽化に伴う漏水防止工事などを終えた津市安濃町中川の七郷池に日比さん、津市芸濃町椋本の東奥ノ谷池に駒田さんの絵柄を使った看板を設置し、ブラックバスなどの外来魚を放流しないよう呼びかける。また、全応募作品は30日まで、県庁1階県民ホールに展示する。【田中功一】
 優秀賞は次の通り。(敬称略)
 サトウルアナ(草生小4年)、吉川奈那(芸濃小6年)

■ビワマス:産卵期 「鱒田さん」も遡上見守る−−長浜(毎日jp滋賀)
 「淡海(おうみ)の宝石」と呼ばれるビワマスが産卵期を迎えている。24日朝には雨で増水した高時川に架かる井明神(いみょうじん)橋(長浜市高月町尾山)の下で、ビワマスの群れが銀色の体をくねらせていた。川底では産卵後に力尽きたビワマスの姿も。来年2〜3月に稚魚がふ化し、5〜7月に琵琶湖に下る。
 琵琶湖北部の湖底近くで育ったビワマスは10〜11月に遡上。大雨の日に大量遡上することから「アメノウオ(雨の魚)」とも呼ばれている。
 長浜市でビワマスの販路拡大事業の先頭に立つ強面(こわもて)漁師のゆるキャラ「鱒(ます)田さん」は古里に帰ったビワマスたちに思いをはせながら「また川でたくさん育って、琵琶湖に戻って来てほしい」とコメントした。【桑田潔】

■26日早朝に最接近 台風27号、警戒を(ChunichiWeb滋賀)
 彦根地方気象台は二十四日、台風27号と前線の影響で、二十五日正午までの二十四時間に県内の多いところで一五〇ミリ、一時間に四〇ミリの雨が降り、大雨浸水・洪水注意報を発令する見通しだと発表した。
 また二十四日は陸上の最大平均風速が毎秒一二メートルの荒れた天気となり、強風注意報、雷注意報を発令する可能性が高い。大雨による土砂災害にも注意報や警報を発令して警戒を呼び掛ける可能性があるとした。
 台風27号は二十六日早朝に県内に最接近する見通し。強風や大雨、土砂災害などに引き続き警戒する必要があるとしている。(井上靖史)

■26日早朝に最接近 台風27号、警戒を(ChunichiWeb滋賀)
 彦根地方気象台は二十四日、台風27号と前線の影響で、二十五日正午までの二十四時間に県内の多いところで一五〇ミリ、一時間に四〇ミリの雨が降り、大雨浸水・洪水注意報を発令する見通しだと発表した。
 また二十四日は陸上の最大平均風速が毎秒一二メートルの荒れた天気となり、強風注意報、雷注意報を発令する可能性が高い。大雨による土砂災害にも注意報や警報を発令して警戒を呼び掛ける可能性があるとした。
 台風27号は二十六日早朝に県内に最接近する見通し。強風や大雨、土砂災害などに引き続き警戒する必要があるとしている。(井上靖史)

13/10/24

■台風27号:県内に接近 「避難情報に注意を」 県など警戒呼びかけ(毎日jp滋賀)
 強い台風27号は23日午後7時現在、南大東島沖を北上しており、25日から26日にかけては県内に接近しそうだ。先月の台風18号や今月の台風26号による大雨で地盤が緩んでいる地域もあり、県などが注意を呼びかけている。
 彦根地方気象台によると、台風27号は25日午後3時ごろに九州から四国沖に到達し、県内でも次第に雨や風が強まる見込み。台風で前線が活発化し、雨の降る時間が長引く恐れもある。ただ、南鳥島沖を北上する台風28号の影響で、今後進路が大きく変わる可能性もある。気象台は「情報をこまめにチェックし、雨や強風への備えを万全にしてほしい」と呼びかけている。
 一方、台風18号による土砂崩れで住民の女性が死亡した栗東市は「状況により避難準備情報や避難勧告を発令する場合がある。発令されたら速やかに避難してほしい」と警戒を呼びかけている。県は「気象台との連携を密にして情報収集に努めたい」と話している。【村松洋】

■アユ減少など環境課題に4部局連絡会議(ChunichiWeb滋賀)
 複雑、多様化する環境問題に対処しようと、県は来年度から、九つの試験研究機関とそれぞれを所管する四つの部局を横断的につなげて対策を練る連絡会議を設ける方針を決めた。部局間を横串で貫き、アユをはじめ琵琶湖の在来魚介類の減少など重要課題に一体で取り組む。
 今後五年間に取り組むべき施策の一つとして、二十三日に県環境審議会(会長・森沢真輔京都大ips細胞研究所副所長)から答申を受けたことを踏まえた判断。
 県の研究機関は、琵琶湖博物館や水産試験場、工業技術総合センター、衛生科学センターなど九つ。これらが集まって意見交換する機会はあるが、各機関のノウハウや知見を紹介しあうにとどまり、所管する琵琶湖環境部や農政水産部、商工観光労働部、健康福祉部に情報が上げられ、さらに部局間で情報共有することは少なかった。
 一方、琵琶湖の漁獲量で見ると、一九五五年ごろにはエビや貝を含めた魚介類は年間一万トンを超えていたが、二〇〇五年ごろからは二千トンを割るなど大きく減少。琵琶湖の水質は改善されつつあるものの、プランクトンの減少や小型化もあって漁獲量の回復につながらず、外来種など水草の繁茂もあって複合的対策が必要となっている。
 二十三日の答申で森沢会長らは「諸課題に対処するためには森−川−里−湖など大きなつながりの視点で課題を共有する必要がある」と指摘。「個別の事象や要因に着目するだけでなく、関係者が連携して対策を立案する仕組みが必要だ」と主張した。
 連絡会議は特に新しい部署の設立や予算措置は伴わない。来年度までに事務局となる部を決め、会議の呼び掛けなど調整に当たる。(井上靖史)

13/10/23

■ガソリン価格、レギュラー160.1円…前週比0.5円高、2週連続の上昇(Responce)
資源エネルギー庁が10月23日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、10月21日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は、1リットル当たり160.1円となり、前週から0.5円上昇した。
レギュラーガソリンの価格上昇は、2週連続。
地域別では、北海道で0.9円、中国で0.8円、中部と近畿で0.7円、東北で0.6円、九州・沖縄で0.3円、関東と四国で0.1円、全地域で上昇した。
ハイオクガソリンは0.5円上がって170.9円、軽油は0.5円上がって138.6円だった。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、10月23日のレギュラーガソリンの全国平均価格は151.78円/リットル、ハイオクは162.70円/リットル、軽油は128.41円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどを「e燃費」で確認することができる。 e燃費 URL http://e-nenpi.com/

■ホンモロコ:“銀に輝く湖国の魚”水揚げ あめ煮など「みちの駅」で販売−−東近江(毎日jp滋賀)
 東近江市百済寺本町の会社社長、山本哲夫さん(64)の養殖池で、琵琶湖固有種のホンモロコの水揚げ作業が22日から始まった。今年は猛暑の影響で、藻が大量に発生、出荷量は昨年(1・5トン)の半分近くになりそうという。
 水揚げされるのは、体長7〜8センチに育ったホンモロコ。今年4月に産卵、ふ化させた稚魚を半年余りかけて育てた。初日は山本さんら4人が養殖池の水を抜き、排水口に集まったピチピチはねる銀色の魚をタモですくい、水槽に移した。
 山本さんは、自宅敷地内や近くの休耕田に広さ6000平方メートルの養殖池を造り、2007年から養殖に携わっている。産卵からふ化、成魚に育てるまで一貫して行っており、県内では最大規模という。
 水揚げされたホンモロコは、水槽で1週間から10日ほど泥抜きをした後、独自のレシピであめ煮に加工。同市妹町の「みちの駅あいとうマーガレットステーション」などで販売する。素焼きや活魚での購入も可能。
 問い合わせは山本さん(090・3659・4844)。【斎藤和夫】

13/10/22

■サカツラガン:珍鳥飛来 酔ってないのに赤い頬−−長浜(毎日jp滋賀)
 酒に酔ったような赤い頬が特徴の珍鳥「サカツラガン」が20日、長浜市湖北町の琵琶湖岸に飛来した。繁殖地はモンゴルや中国などで、日本への飛来はまれという。湖北への飛来は3年ぶりで、他の渡り鳥との再会を喜ぶように「ガハン、ガハン」と鳴いている。
 サカツラガンはカモ科マガン属で体長約90センチ。首から胸は白色だが頬は赤褐色で、酒を飲んで顔が紅潮したように見えるため「サカ(酒)ツラ(顔)ガン」と呼ばれる。
 湖北野鳥センター(同町今西)が20日朝、センター前の湖上にいる1羽を確認した。湖北への飛来は2009年と10年に次いで3度目で、10年の1羽はシベリアに帰るコハクチョウの群れと一緒に姿を消した。今月15日にはコハクチョウも近くに飛来しており、同センターは「ガンの仲間は15〜20年生きるため、今回の1羽は10年に飛来したのと同じ鳥の可能性がある。中国には戻らず、コハクチョウと一緒にいたのかも」と話す。
 チドリが餌を探す際、酒を飲んだ人のようにふらふらする姿を例えたのが「千鳥足」。赤顔のサカツラガンも長旅の疲れを癒やした後、元気に“千鳥飛び”を見せてくれそうだ。【桑田潔】

■湖東三山スマートIC:PA内に県初 開通で「地域活性化」に期待−−愛荘(毎日jp滋賀)
 名神高速道路・彦根−八日市IC(インターチェンジ)間に整備された、県内初の自動料金収受システム(ETC)車専用「湖東三山スマートIC」の開通式が21日、関係者約150人が出席して同ICで開かれた。誘致活動から38年をかけた開通で、観光客の誘致や新規企業立地の促進など湖東地域の活性化に期待が高まっている。【松井圀夫】
 新ICは1975年に旧秦荘町が誘致活動を始め、2003年6月に彦根市など地元市町が期成同盟会を設立して誘致活動を本格化した。
 県が国に整備を要望するなどして09年10月、彦根−八日市IC間(21・3キロ)の中間に位置する秦荘パーキングエリア(PA)に併設する場所で工事がスタート。国道307号から新ICまでのアクセス道路や新ICと名神高速道路の接続工事は県と中日本高速道路が事業主体となって行った。総事業費は約19億円(うち県が約5億円)。秦荘PAは同日、湖東三山PAに改称された。
 湖東三山(金剛輪寺、百済寺、西明寺)に近く、観光客の利便性が高まるほか、工業団地への企業誘致など地域産業の活性化や物流の効率化なども期待されている。1日2300台の利用を見込む。
 開通式で、嘉田由紀子知事や建設促進期成同盟会長の村西俊雄愛荘町長は「湖東地域の玄関口として、観光や産業振興、地域の活性化に大きな期待ができる」とあいさつ。テープカットで完成を祝った。
 開通を記念して来年4〜6月には湖東三山の寺が本尊を開帳する。周辺市町も観光資源を生かした新たな事業展開を検討している。

■全雌3倍体ビワマスの卵を採卵 米原の養鱒場(ChunichiWeb滋賀)
 成熟しても肉質が落ちない全雌三倍体ビワマスの卵の採卵が、米原市上丹生の醒井養鱒場(ようそんじょう)で始まった。十月いっぱい作業し、六百匹から計五十万粒を採るという。
 今年春、三倍体の卵からふ化した稚魚が初めて業者に出荷されており、今後は湖国の特産品として軌道に乗った出荷が期待されている。
 卵子と精子から受け継いだ二組の染色体を持つ従来の二倍体の卵に、人工的に性転換させたオスの精子を加え、二六度の水に二十分つけると、三組の染色体を持つ三倍体の卵となる。醒井養鱒場が研究の末に確立した。
 採卵した三倍体の卵は、場内のふ化槽に入れる。五十万粒のうち、十五万粒ほどが稚魚に成長すると見込まれ、来年三月下旬にビワマスを扱う県内の民間養殖業者に出荷する予定。他に、市内の料理店への出荷用に養鱒場で二年半かけて一万匹を成魚まで育てる。
 養鱒場の岩崎治臣場長(69)は「安定的な三倍体の生産体制が整う中、今年も多くの稚魚に育ってほしい」と願いを込めた。(曽田晋太郎)

■湖東三山スマートIC供用開始(ChunichiWeb滋賀)
 愛荘町松尾寺で二十一日開通した湖東三山スマートインターチェンジ(IC)。秋の紅葉シーズンを前にした供用開始に、地元では観光利用によるにぎわいへ期待が高まった。
 秋晴れの下、関係者百五十人による記念式典があった。地元愛荘町の村西俊雄町長があいさつに立ち、「ICなくして町の発展なしと、三十八年前から大勢の人が努力を重ねてきた」と感謝とともに悲願達成の道のりを振り返った。
 自動料金収受システム(ETC)ゲートへの導入路脇に町の花サクラの木三本が記念植樹され、嘉田由紀子知事らによるテープカットで開通を祝った。愛知高校音楽コースの生徒たちが軽快な演奏で式典を盛り上げた。
 二時間半前から開通を待ち、名古屋方面へのETCゲートを一番にくぐった彦根市高宮町の会社員安岡哲男さん(50)と妻登喜子さん(58)は「県外へ出掛けるのに便利になる」と笑顔で話した。
 同ICの総事業費は十九億円、うち五億円を県が負担した。一日に二千三百台の利用を見込んでいる。ICゲートは二十四時間通行可能。一般のICとは違い、ゲートの前で一時停止が必要。
 県内では名神高速で、十二月に蒲生(東近江市)、二〇一七年春に小谷城(長浜市)の両スマートICが整備される予定。(河辺嘉奈子)

13/10/21

■湖東三山スマートIC「地元の夢」が開通(京都新聞電子版)
 滋賀県愛荘町松尾寺の名神高速道路で建設が進められていた湖東三山スマートインターチェンジ(SIC)が21日、開通した。ETC搭載車だけが利用できる県内初の施設で、関係者らがテープカットで開設を祝った。
 滋賀県の嘉田由紀子知事や近隣市町の首長、住民ら計約120人が出席した。村西俊雄愛荘町長が「観光や企業立地、医療や防災に期待できる」とあいさつ。松尾寺南区長の松田峰孝さん(57)は「地元の夢が実現した。企業誘致や人口増につながれば」と話した。
 午後4時の開通を前にインター入り口には、乗用車やバイク約20台が列を作った。一番乗りの会社員川又隆史さん(38)=千葉県印西市=は「午後1時半から待った。今度は湖東三山の紅葉を見に来たい」と話していた。
 総事業費は19億円で、2009年12月に着工した。国道307号に直結する。1日約2400台の通行を見込んでいる。

■名神・湖東三山SICが開通 誘致目指し38年ぶり(ChunichiWeb)
 名神高速で初となる自動料金収受システム(ETC)専用の湖東三山スマートインターチェンジ(IC)が21日、滋賀県愛荘町松尾寺に開通した。
 県内のIC間で最長だった21・3キロの彦根〜八日市間にできた地元念願の中継点。IC誘致を目指した38年越しの活動が実った。秋の紅葉観光での利用に期待がかかる。1日平均2300台を見込む。
 式典後の午後4時、ETCゲートが開き供用が始まった。観光で訪れ一番乗りとなった千葉県印西市の会社員川又隆史さん(38)は「たまたま訪れ開通を知ったので、2時間半前から待っていた。地元に帰って伝えたい」と喜んだ。

13/10/19

■ビワマス:天野川に30匹遡上−−米原(毎日jp滋賀)
 米原市岩脇の天野川で17日、遡上(そじょう)するビワマス約30匹を同市職員が確認した。ビワマスの姿が消えて久しい天野川だけに「復活」の期待が高まっている。
 「カムバック・ビワサーモン」事業を展開する同市は今年3〜8月、天野川の岩脇より上流の4カ所にビワマスが上流に向かえるよう簡易魚道を設置。県長浜土木事務所が今年3月、下流域の岩脇に扇型の本格魚道を設置していた。
 市職員らが16日から遡上調査を始め、17日午前の4時間で、岩脇の魚道を遡上するビワマス約30匹を確認、魚道を飛び越える姿を撮影した。岩脇では一昨年は数匹、昨年は10匹が確認されている。同市環境保全課は「ビワマスが大量に遡上する日が待ち遠しい」と話し、上流域に設置された簡易魚道の4地点でも調査を続ける。【桑田潔】

13/10/18

■富士吉田市、オオクチバス対策で新作戦 電気ショック 外来魚捕獲 明見湖 88匹駆除「一定の成果」(山梨日々新聞社WEB版Miljan)
 在来生物を食べてしまう外来魚を駆除しようと、富士吉田市は17日、同市小明見の明見湖で、湖に電気を流して魚を一時的にまひさせる方法で、外来魚を捕獲した。県内で初めての試み。オオクチバス(ブラックバス)とブルーギル計88匹を駆除した。市担当者は「一定の成果はあった」としている。
 市環境政策課と県水産技術センター忍野支所によると、専用のボートには前方の左右に一つずつ電極が付いていて、電極が湖水に入った状態で電気を流す。500〜600ボルトの高電圧で魚は一時的にまひするが、しばらくすると回復するため魚に大きな影響はないという。
 同日は市と同センターの職員計4人がボートに乗り、湖を移動しながら電極から放電。まひした魚が湖面に浮いてくると、外来魚だけを網ですくい上げた。同日駆除したのはオオクチバス29匹、ブルーギル59匹だった。
 明見湖では20年以上前から外来魚が在来生物のホトケドジョウやメダカを食べるとして問題視されていた。市による外来魚の駆除は2010年8月に湖の水を抜いて以来という。
 電気を流す方法による外来魚駆除は、皇居の堀などで成果が上がっているという。今回技術指導をした同支所の大浜秀規所長は「水抜きができない小規模な湖や堀などでは効果的な駆除方法。県内の別の場所でも活用はできると思う」と話している。

■ビワマスの遡上初確認 米原・天野川(ChunichiWeb滋賀)
 米原市岩脇の天野川で十七日朝、上流への遡上(そじょう)に向けて設けた魚道をさかのぼる三十匹以上のビワマスが初確認された。
 ビワマスが繁殖できる環境づくりに取り組む米原市。二〇一六年度までに河口から七キロ地点の天野川と丹生川の合流点までのビワマス到達を目指し、合流点までの天野川にある遡上の妨げとなる五カ所のせきへの魚道設置を県と協力して進めている。
 魚道は今年三月、県長浜土木事務所が最下流のせきに設置。産卵時期の遡上に期待が集まる中、市環境保全課の鹿取顕崇主任(32)が大量にさかのぼる姿を確認した。鹿取さんは「魚道を通るか不安だったが、本当に遡上してくれてよかった」と安心した様子だった。(曽田晋太郎)

13/10/17

■ガソリン価格、レギュラー159.6円…前週比0.6円高、5週ぶりに上昇(Responce)
資源エネルギー庁が10月17日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、10月15日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は、1リットル当たり159.6円となり、前週から0.6円上昇した。
レギュラーガソリンの価格上昇は、5週間ぶり。
地域別では、関東と東北で1.2円、中部と近畿で0.5円、中国で0.4円、九州・沖縄と四国で0.1円上昇した。北海道は0.2円下落した。
ハイオクガソリンは0.6円上がって170.4円、軽油は0.7円上がって138.1円だった。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、10月17日のレギュラーガソリンの全国平均価格は152.28円/リットル、ハイオクは163.21円/リットル、軽油は128.43円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどを「e燃費」で確認することができる。 e燃費 URL http://e-nenpi.com/

■台風26号:JR、運休・遅れ相次ぐ 臨時休校や農作物被害(毎日jp滋賀)
 全国で大きな被害を出した台風26号は16日未明から明け方にかけて滋賀県に最接近し、県内には15日夜から16日午前にかけて暴風警報が発令された。けが人などはなかったが、JR湖西線で運休や遅れが相次ぎ、農産物にも被害が出るなど影響は多岐に渡り、先月の18号に続く台風の接近に、県内に不安が広がった。
 JR西日本によると、JR湖西線の堅田−近江塩津駅間で16日朝、風速計が規制値に達したため、始発から運転を見合わせた。再開された午後2時ごろまで、56本が運休、42本が最大約9時間遅れ、通勤通学客ら1万2000人に影響した。
 また県教委によると、暴風警報が発令されたことを受け、県内の全公立小中学校327校と、夜間定時制5校を除く県立高校全48校が臨時休校。県立守山養護学校を除いた特別支援学校14校や、県内の全158公立幼稚園も臨時休校・休園した。
 一方、県農政課によると、強風などのため長浜市で畑のソバが倒れて実を落とす被害が出たほか、東近江市や高島市では柿やリンゴなどが落ちた。【田中将隆、加藤明子】

■栗東で避難勧告 台風26号、滋賀県内各地に暴風警報(asahi.com滋賀)
 県内では台風26号が接近した15日夜から16日朝にかけて各地で強風が吹き、栗東市では雨による土砂災害の危険が高まったとして一部地域で避難勧告が出た。
 彦根地方気象台では、県内各地に暴風警報を発令。大津市南小松で16日午前8時15分に最大瞬間風速27・7メートルを観測した。
 JR湖西線では午前6時ごろまでに大津市の比良川風速計などで秒速25〜30メートルの強風を観測したため、堅田―近江塩津駅間で始発から上下線計56本が運休、計42本に最大9時間の遅れが出て、約1万2千人に影響した。各地の公立学校では、暴風による通学中のけがを避けるため計389校が臨時休校となった。
 大津市北比良では午前7時15分ごろ、プレハブ小屋のトタン屋根が強風で飛ばされ、隣接する民家の窓ガラスを割った、と市に連絡があった。けが人はなかった。栗東市では9月の台風18号で土砂崩れが発生した安養寺山周辺の173世帯601人に一時避難勧告が出された。

13/10/16

■日米共同訓練:「沖縄負担軽減になる」 知事、オスプレイ問題態度軟化(毎日jp滋賀)
 垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが参加して16日に高島市で実施される予定の日米共同訓練について、嘉田由紀子知事は15日の定例記者会見で、「少しでも沖縄の負担軽減になればと理解している」と述べた。嘉田知事はこれまで、「本当に負担軽減になるのか」と懐疑的な発言を続けており、沖縄の基地負担軽減につながるとの認識を示したのは初めて。
 オスプレイを使った訓練を巡っては、沖縄県の仲井真弘多(なかいまひろかず)知事が小野寺五典(いつのり)防衛相との会談で「沖縄県外での訓練を実現してもらい感謝する」と述べている。嘉田知事は仲井真知事の発言などを引用し、「沖縄県内にも多様な意見がある。全面的に納得した訳ではないが、すべての意見を受け止める力はこちらにはない。あくまで国が決めることだ」と述べた。また「一にも二にも安全確保が重要だ。基地内部はもちろん、周辺や琵琶湖の安全確保も最大限お願いしたい」と改めて求めた。【加藤明子】

■高島でオスプレイ訓練実施 日米共同、初の使用(京都新聞電子版)
 陸上自衛隊と米海兵隊が滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場で実施中の共同訓練で、新型輸送機オスプレイ2機が16日午前、同演習場に入り、「ヘリボーン訓練」に参加した。オスプレイが国内での日米共同訓練で使用されるのは初めて。
 安全性が不安視され飛行ルートも最後まで明らかにされない中、オスプレイ2機は、同日午前8時45分ごろ山口県の岩国基地を出発。饗庭野演習場へは同10時20分すぎに到着した。
 強い風雨の中で始まった訓練には、陸自隊員約20人と、米海兵隊約20人が参加。演習場内で敵の陣地と想定された場所にオスプレイ2機で相次いで移動した後、小銃や機関銃を手に、次々と機体から降りて地上に展開する訓練を行った。
 共同訓練に反対する市民団体は同日午前、市内で反対集会を開催、陸自今津駐屯地までデモ行進し抗議を申し入れるなどした。市も4カ所で監視や騒音測定を実施した。
 政府、防衛省はオスプレイの本土訓練での使用を沖縄の負担軽減の一環としている。

■オスプレイ、国内初訓練=2機参加、風雨でも強行−滋賀の演習場で・陸自と米海兵隊(jiji.com)
 新型輸送機MV22オスプレイを使った陸上自衛隊と米海兵隊の共同演習が16日午前、滋賀県高島市の饗庭野演習場で行われた。自衛隊の国内訓練でオスプレイが使われるのは初めて。台風26号の影響で中止も検討されたが、強い風雨の中、訓練は強行された。
 オスプレイが使用されたのは隊員輸送訓練で、敵陣地の後方に陸自隊員を降ろし、相手の退路を遮断する想定。同演習場周辺には訓練を不安視する市民らが集まり、監視を続けた。
 同日午前10時45分ごろ、米軍岩国基地(山口県岩国市)から飛来したオスプレイ2機が砂と水を巻き上げながら演習場内の砂地に着陸。乗っていた陸自隊員と海兵隊員約40人がすぐさま降り立ち、2機はゆっくりと離陸して飛び去った。

■オスプレイ初参加、日米共同訓練 滋賀の饗庭野演習場(ChunichiWeb)
 滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野演習場で実施中の陸上自衛隊と米海兵隊による日米共同訓練で、沖縄県の普天間飛行場に配備された新型輸送機オスプレイが16日、国内での共同訓練としては初めて参加した。
 県や地元高島市が求めていた詳細な飛来ルート、飛行時間などは示されないまま、午前10時20分ごろ、オスプレイ2機が演習場上空に飛来。防衛省側が指定した取材位置からは確認できなかったが、この日朝、米軍岩国基地(山口県)を飛び立ち、市街地上空を避けながら飛んできたとみられる。
 その後、オスプレイは当初計画通り要員が敵陣に降下する「ヘリボーン訓練」で使用。プロペラを上に向けたヘリモードで演習場中央北側の広場に砂塵を巻き上げながら着陸し、機体後部から銃を持った日米40人の隊員を降ろした。全員黒いマスクをしていた。
 同演習場での日米共同訓練は1986年から12度行われており、今回で13回目。今回の訓練は、台風の影響で米軍の到着が遅れたため7日開始を1日ずらし、8日から始まった。これまで射撃訓練を中心に実施されている。
 市内では、2カ所で市民団体のメンバー数十人がデモ行進などをし、事故への不安や訓練の中止などを訴えた。

■オスプレイ、滋賀で日米共同訓練に参加 国内で初めて(asahi.com)
 米新型輸送機「オスプレイ」が国内で初めて使われる日米共同訓練が16日、滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場で始まった。参加したのは米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備されている2機。前日から待機した岩国基地(山口県岩国市)を同日朝に離陸し、演習場に入った。
 2機は敵陣地への砲撃後に敵の退路を断つ目的で部隊を空から送り込む「ヘリボーン訓練」で使われる予定。訓練は報道各社にも公開されている。
 オスプレイの共同訓練参加をめぐっては、日米合同委員会が昨年9月、「沖縄以外での訓練の可能性を検討する」と合意。沖縄の基地負担の軽減の観点を踏まえて決まった。今回の共同訓練は8日から始まり、陸自第3師団第37普通科連隊(大阪府和泉市)の約150人と米ハワイ州と沖縄の基地に所属する米海兵隊約80人が参加している。18日に終了する。
     ◇
 〈オスプレイ〉 両翼の回転翼の角度を変えることで、垂直方向に移動したり高速で水平飛行したりできる米軍の新型輸送機。これまで配備されてきたCH―46の倍にあたる兵員24人を乗せ、航続距離も5倍以上の最高3900キロ。開発段階で4機が墜落、30人の死者を出し、2007年の実戦配備後も事故が起きているが、米側は「米軍航空機の平均以下の事故率」としている。日本では昨年10月から米軍普天間飛行場に24機が配備され、自衛隊も15年度の導入を決めている。

■コハクチョウが今季初飛来 琵琶湖(ChunichiWeb滋賀)
 冬の渡り鳥、コハクチョウが15日、今シーズン初めて県内に飛来した。長浜市湖北町延勝寺の琵琶湖岸で市湖北野鳥センター職員が確認した。昨年より6日遅い初飛来となった。
 ここ数年では珍しく多い13羽が群れで飛来。センターによると周辺を旋回後に、4羽は湖岸に降り、残り9羽は北に向かって飛び去った。
 センター職員は「今か今かと待っていた。数が多く驚いた」と飛来の遅れに気をもんでいただけに、胸をなで下ろしていた。
 コハクチョウの飛来のピークは1、2月で400〜600羽がシベリアからやって来る。3月上旬まで見ることができる。(山中正義)

■木材チップ放置で県 製造の福島に担当者派遣へ 滋賀(msn産経ニュース)
 琵琶湖に注ぐ高島市の鴨川河川敷に、放射性セシウムが検出された木材チップが放置されていた問題で、県は16日から3日間、情報収集のため木材チップが製造された福島県に担当者を派遣する。
 県循環社会推進課によると、この3日間で木材チップの元の所有者である製材業者の特定や、業者に対する河川敷からの撤去の打診などをおこないたい、としている。担当者は「現地の製材業界の実情も把握したい」と話している。
 一方、この問題をめぐって高島市の福井正明市長が15日、県庁を訪れ、県の対応の進行状況を逐一説明することや、撤去の具体的な工程を示すことを求めた。

13/10/13

■外来魚釣れ、西沼守れ…1日限定解禁に190人(YomiuriOnLine群馬)
 貴重な動植物が生息し、邑楽町教委が天然記念物に指定する同町中野の「中野沼西沼」で12日、大規模な外来魚駆除作戦が初めて実施された。作戦には町内の親子ら約190人が参加、北米原産のブルーギルを中心に数百匹計約35キロ・グラムの外来魚を釣り上げて駆除した。
 町教委によると、中野沼は、農業用水確保や洪水調節の目的で1979〜86年に湿地を掘削して作られた。「西沼」と「東沼」、両方をつなぐ水路で構成され、面積は計約18ヘクタールに上る。
 町教委は98年の自然環境調査で、淡水に生息するマミズクラゲや草花のノジトラノオなど県レッドリストの絶滅危惧種を確認。翌99年に「中野沼と水生動植物群」として町の天然記念物に指定した。
 特に西沼は貴重な動植物が多く、透明度も高い。釣りの練り餌による水質悪化や、釣り人による植物の踏み荒らしを防ぐため、町教委は2003年、西沼の釣りを全面的に禁止している。
 ところが、今年5月頃、「西沼で釣りをしている」という通報が町に度々寄せられた。町教委は、北米原産のブラックバス(オオクチバス)を狙う釣り人を確認、釣り人の話からブラックバスやブルーギルが繁殖していると推定した。
 放置すれば在来の小魚を食べて生態系を破壊する恐れがあるため、町教委は、官民による実行委員会を組織し対策を検討。その結果、西沼での釣りを1日間だけ解禁し、駆除することにした。
 この日の駆除対象はブラックバスとブルーギル、古参外来魚のライギョ。午前9時の開始とともに、参加者が一斉に釣り糸を垂らした。
 2時間半の指定時間内で釣り上げられたのは、ほとんどがブルーギル。40〜50センチ級のブラックバスやライギョも交じっていた。魚は焼却処分された。
 駆除効果を高めるため、町教委は来年春から夏の繁殖期に同様の作戦を実施する方針。この日の作戦について、町教委の半田康幸・生涯学習課長は「少しだが外来魚を減らせたと思う。今後は駆除作戦を続けるとともに、植物調査も実施したい」と話している。

13/10/12

■秋なのに…彦根で32・1度 5カ所で10月最高更新(ChunichiWeb滋賀)
 県内は11日、南寄りの風と日中の強い日差しの影響で真夏並みの暑さになった。彦根市や東近江市など県内5カ所で10月の観測史上最高気温を記録した。
 彦根地方気象台によると、彦根市では32.1度を観測し、14年ぶりに10月の最高気温を更新した。このほか、東近江市で31.6度、甲賀市土山町で30.7度、長浜市で30.0度、米原市で29.7度と、いずれも10月の観測史上最高となった。県内各地が8月下旬から9月上旬並みの暑さで、気象台の九観測地点のうち6地点で30度を超る真夏日となった。
 12日は高気圧に覆われるが、寒気の影響で暑さは和らぐという。(辻井勇太)

■暑い、10月の真夏日 滋賀県内5地点で観測史上最高(asahi.com滋賀)
 県内では11日、各地で30度を超え、季節外れの真夏日となった。彦根地方気象台によると、南から暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で各地で気温が上昇。彦根市は32・1度、東近江市は31・6度を記録するなど平年よりも10度近く高くなった。県内9観測地点のうち5カ所で10月の観測史上最高を記録した。
 大津市内の公園で娘(3)を連れて遊んでいた同市湖城が丘の藤居真季さん(32)は「10月なのにこんなに暑いのはびっくり。タオルや日傘をしっかり持ってきた」と話した。
 12日からは大陸からの冷たい空気に覆われ、秋らしい気候になるという。

13/10/11

■真夏日:10月では最多の5日に 大阪市(毎日jp)
 太平洋高気圧の影響で、上空が暖かい空気に覆われた11日、近畿地方では各地で気温が上がり、午後0時50分現在、滋賀県彦根市31.5度、大阪府八尾市▽奈良市▽京都府京田辺市で31.3度−−などを記録した。
 大阪市でも午後0時57分に31.1度を記録。大阪市の10月の真夏日(30度以上)日数はこれで5日となり、1920年の統計開始以来、最多となった。
 大阪管区気象台によると、近畿地方は11日夕方から夜にかけ、寒冷前線が通過するため、次第に気温が下がるという。大阪市の12日の予想最高気温は27度で、15日までは平年よりやや高い状態が続く見通し。【後藤豪】

■10月上旬、統計史上1位の暑さ 北―西日本、平年比3度前後高く(47NEWS)
 10月上旬(1〜10日)の平均気温は、ほぼ全国的に平年を3度前後上回り、北日本(北海道、東北)、東日本(関東甲信、北陸、東海)と西日本(近畿、中四国、九州)は統計史上1位の暑さだったことが11日、気象庁のまとめで分かった。
 9日には新潟県糸魚川市で10月として初の猛暑日となる気温35・1度を記録。10日間のうち4日間で、全国927の観測点の中で100地点以上が30度以上の真夏日となった。11日も各地で気温が上昇した。
 偏西風が北寄りを流れ、発達した高気圧が日本列島付近まで張り出した影響で上空まで暖かい空気に覆われた。

■水陸両用バスで湖北巡り 長浜の会社、14年7月に琵琶湖初導入(京都新聞電子版)
 滋賀中央観光バス(本社・長浜市)は、来年7月から琵琶湖で初の水陸両用バスを使ったツアーを計画している。長浜市中心で湖上から伊吹山や湖岸の長浜城歴史博物館などの眺望が楽しめる。
 ツアーは、湖上クルージング20分を含む1時間20分で1日に4便を運行する。JR米原駅や長浜駅、長浜市内のホテルが発着予定地で、湖北の名所旧跡を巡ったあと、バスに乗ったまま長浜港のスロープからそのまま湖上に出る。陸上のエンジンから海洋運航用のエンジンに自動的に変わり、水を吹き出す力で前に進む。
 ツアーだけでなく、災害時の人や物資の輸送手段としての活用も想定している。
 使用する水陸両用バスは、マルタ共和国の製造会社製。現在国内で運行されている水陸両用バスは、トラックを改造したタイプだが、今回、観光バス仕様として製造されたものを日本で初めて導入する。座席は48席。価格は約6千万円。
 バスは来春、日本に輸送され、検査・登録後にさらに安全性を確かめ、7月からの運行をめざす。植田博之営業部長(42)は「長浜観光の新しいアトラクションとして県内外、海外の人に楽しんでもらえるようにしたい」と話している。

■自然環境保護へ 県内各地で対策 邑楽であす実施 群馬(msn産経ニュース)
希少生物守れ 初の外来魚駆除
 県の絶滅危惧種に指定されている水生生物のマミズクラゲなど貴重種が生息している邑楽町の中野沼西沼で12日、初の外来魚駆除作戦が繰り広げられる。東沼とは異なり、西沼では釣りが禁止されているが、外来魚を狙った釣り人が横行。駆除することでマナー違反の釣り人をなくし自然環境の保護にもつなげるのが狙いだ。(椎名高志)
       ◇
 同沼が水生動植物の宝庫として認められたのは平成10年。調査でマミズクラゲのほかにもムネカクトビケラなど貴重な動植物の生息が判明した。そのため、翌11年には「中野沼と水生動植物群」として町文化財に指定された。15年からは釣りや動植物の採取を禁止した。
 ところが、今年5月ごろから釣り人が急増。「ブルーギルやブラックバスなどの外来魚をターゲットにしたバス釣りの人たちで、目撃情報が数十件も寄せられている」と町教育委員会は話す。西沼では、平成10年に何者かによって放流された外来魚が確認されている。これまでは特別な対応は行っていなかったが「原因の外来魚そのものをなくせば、問題解決につながる」と初の駆除作戦が企画された。
 当日は町内の小中学生と保護者や一般の人230人が参加。釣りざおを使った1本釣りで駆除を行う。最も重い魚を釣った人には大物賞を贈るほか、釣果の重量で上位5人も表彰する。
 町教育委員会では、来年以降も産卵前の5、6月ごろと秋口の年2回は駆除作戦を続けていく考えで、「マナー違反の釣り人の排除とともに、参加した子供たちが自然環境保護に関心を持つきっかけになればと期待している」と話している。

13/10/09

■ガソリン価格、レギュラー159.0円…前週比1.0円安、4週連続下落(Responce)
資源エネルギー庁が10月9日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、10月7日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は、1リットル当たり159.0円となり、前週から1.0円下落した。
レギュラーガソリンの価格下落は、4週連続。直近最高値(9月9日・161.4円)から2.4円の下落となった。
地域別では、北海道と関東、中国で1.4円、中部で1.1円、東北で1.0円、近畿0.8円、九州・沖縄で0.6円、四国で0.3円と、全エリアで下落した。
ハイオクガソリンは1.0円下がって169.8円、軽油は0.6円下がって137.4円だった。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、10月9日のレギュラーガソリンの全国平均価格は149.18円/リットル、ハイオクは160.84円/リットル、軽油は126.62円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどe燃費のデータは、燃費管理サイトの「カーライフナビ」で見ることができる。 カーライフナビ URL http://carlifenavi.com/

■来春の花粉、全国的に大幅減 気象協会の飛散予測(asahi.com)
 日本気象協会は9日、来春のスギ・ヒノキ花粉の飛散予測を発表した。飛散量は例年の倍近かった今春よりは全国的に大幅に減るが、例年と比較すると西日本で多め、東日本でやや少ない程度になりそうだ。
 花粉の飛散量は多い年と少ない年が交互にくる傾向がある。来春は東北から東海地方にかけて今春の3〜5割、近畿から九州地方の西日本は3〜8割になるという。2004〜13年の平均値と比べると、東北や関東、北陸でやや少なく、東海や九州で例年並み、近畿や四国でやや多い飛散量と予測している。

■数字でみる滋賀県:4096万匹(毎日jp滋賀)
 琵琶湖名物のアユ。県内は養殖業も盛んで、食用だけでなく全国の河川に放流するための種苗として出荷されている。農林水産省の漁業・養殖業生産統計(2012年)によると、県のアユの稚魚販売量は4096万匹で全国トップ。全国販売総量の28%を占めている。
 県水産課によると、琵琶湖産のアユは縄張りを作る性質が強く、友釣りでよく釣れるとして人気が高いという。ただ、最盛期には全国の販売量の半分以上を占めていたが、人工種苗生産に取り組む自治体が増え、シェアは減少が続いている。
 食用アユの養殖収穫量は508トンで全国4位。全国の約1割を占め、琵琶湖を抱える県として存在感を保っている。【千葉紀和】

■オスプレイ飛来「15から16日 」米軍大隊長、記者団に回答(YomiuriOnLine滋賀)
 陸上自衛隊と米海兵隊による日米共同訓練が高島市の陸自饗庭野演習場で始まった8日、両部隊の計約230人が実戦を意識しての訓練を開始した。期間は18日まで。海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイの参加は16日で、一時、10日も検討されていたが、10日の参加はなくなった。
 今回の共同訓練は、日米の部隊がそれぞれの指揮系統に従いながら、市街地での戦闘や敵陣地攻略を連携して行うのが目的。訓練には、陸自第3師団の第37普通科連隊(大阪府和泉市)約150人と、米海兵隊第3海兵師団の第3大隊(米ハワイ州など)約80人が参加した。
 初日のこの日は、訓練開始式の後、輸送ヘリや迫撃砲など双方の装備の一部が報道陣に公開されたほか、海兵隊員による狙撃訓練が披露された。狙撃手と観測手がペアで離れた標的を狙う訓練で、陸自隊員も真剣に見守った。
 県や高島市はオスプレイの飛来時期やルートを事前に公表するよう求めているが、第3大隊長のトーマス・ウッド中佐は記者団の質問に対し「(飛来は)15日から16日」と答えるにとどまり、具体的な日時などは明らかにしなかった。

13/10/08

■日米訓練、高島で開始 オスプレイは16日(京都新聞電子版)
 陸上自衛隊と米海兵隊は8日、日米共同訓練を高島市の陸自饗庭野演習場で始めた。約230人が参加する戦時想定訓練で、新型輸送機オスプレイを日本国内での自衛隊参加の訓練で初めて使用する。台風の影響で開始を1日延期したが、当初の予定通り18日まで実施する。
 饗庭野演習場での共同訓練は1986年から始まり13回目。今回は陸自第3師団第37普通科連隊(大阪府)の約150人と米海兵隊第3海兵師団第3海兵連隊(ハワイ州)の約80人が参加する。
 政府、防衛省が、沖縄の負担軽減策の一環とするオスプレイ訓練は16日に行う予定。隊員を輸送して敵近くに下ろす「ヘリボーン」の訓練のため、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)配備の1、2機が使用される見通し。ほかに迫撃砲などの各種射撃や市街戦の訓練を行う。
 この日午前の訓練開始式では、冒頭に陸自音楽隊が日米の国歌を演奏した。陸自第37普通科連隊の吉田壮介連隊長が「高い機動力と輸送力を持つオスプレイを活用し、より実効性のある訓練とすることが必要だ」と訓示。米第3海兵連隊のトーマス・D・ウッド中佐も「切磋琢磨(せっさたくま)し、互いの知識を吸収しつつ、安全も重視を」と述べた。
 式後、訓練に使う武器などの装備を相互に確認した。午後から狙撃などの訓練を行う予定。

■高島の河川敷放射性チップ問題:水質、魚など定期検査 県、HPで結果公表(毎日jp滋賀)
 高島市の鴨川河川敷に敷設・放置された木材チップから放射性セシウムが検出された問題で、県は7日、2〜4週間ごとに周辺の水質と魚、空間線量のモニタリング検査を実施し、結果をホームページで公表する方針を明らかにした。
 同日の県議会環境・農水委員会で示した。県によると、鴨川河口部で採取した水は2週間おきに、市打下浄水場の水道水と魚類は月1回、放射性セシウムを調べる。また、河川敷周辺の空間線量も2週間ごとに測定する。
 チップを巡っては、県が先月、河川水や米に加え、ビワマスやアユ、ブラックバスなどの魚を調べたが、いずれも放射性セシウムは検出されなかった。【加藤明子】

13/10/07

■滋賀の河川敷に放射能汚染の木材チップ 東京の会社放置(asahi.com)
 琵琶湖に注ぐ滋賀県高島市の鴨川河川敷に、東京電力福島第一原発事故で放射性セシウムに汚染されたとみられる木材チップが、大量に放置されていることがわかった。県は、関与したコンサルティング会社=東京都千代田区=に原状回復を指示したが、同社の男性社長と連絡が取れず、河川法違反(形状変更)や廃棄物処理法違反容疑での刑事告発も検討している。
 県によると今年4月末、河川管理用の無舗装路に、木材チップが長さ約570メートル、厚さ約20〜30センチにわたって敷き詰められているのが見つかった。河口付近でもチップが土嚢(どのう)77袋に詰められ、放置されていた。

13/10/05

■琵琶湖のアユ激減=猛暑影響、台風追い打ち−有数の産地に危機・滋賀(jiji.com)
 滋賀県の琵琶湖で、全国有数の出荷量を誇っていたアユが激減している。昨年のアユの産卵量は平年の6%にとどまり過去最低を記録。今年確認された魚群も平年の20%程度しかない。漁の自粛や養殖アユの放流で回復の兆しが見えたが、9月中旬の台風18号による豪雨で環境は悪化し、関係者は頭を抱えている。
 琵琶湖に生息する天然のアユは毎年8〜11月ごろ、湖に流れ込む川をさかのぼって産卵する。成長し、水揚げされたアユはつくだ煮などに加工。養殖用などとして生きたまま出荷されるアユは、全国トップのシェア23%を誇る。
 だが、漁獲量は年々減少。県水産課によると、今年1〜8月の月別の魚群は探知機による調査で過去10年の平均値の6〜36%だった。地元漁協への聞き取り調査でも、漁獲量は平年の3割程度にとどまった。
 アユは湖岸付近の水温が下がると、産卵のため川をさかのぼる。昨年は気温が高い日が続いたため水温が下がらず、湖岸とアユが生息する水深10メートル付近の水温差が拡大。アユは湖岸に近づきにくくなった。餌の動物プランクトンの不足も重なり、同課は「成長不良で産卵できずに死んだアユが多く、産卵量が減ったのでは」とみる。
 アユの激減を受け、県漁業協同組合連合会は8月21日から3カ月の禁漁期に入る前に、漁を10日間自粛した。県も例年の3倍近くの養殖アユを放流。県が9月上旬に行った調査では、平年以上の産卵量が確認され、回復の兆しが見えた。
 ところが9月15日深夜から、台風18号の豪雨が県内を襲った。「えり」と呼ばれる小型定置網は壊れ、琵琶湖や河川には大量の土砂が流れ込んだ。環境の変化は、アユの産卵やふ化に悪影響を与える可能性が高い。

13/10/04

■外来淡水魚 食材に活用 氷見の研究会 ハンバーガーなど考案(ChunichiWeb富山)
 氷見市内の川で駆除した外来種の淡水魚を食材として活用しようと、富山大理学部・氷見市連携研究室(惣領)のメンバーらが氷見淡水魚食文化研究会をつくり料理を考案している。五、六日には食文化発信施設「ひみ番屋街」(北大町)の開業一周年記念イベントで試食会を開く。(西山輝一)
 提供する料理はブラックバスのフライを使ったハンバーガーや、イタセンパラと同じタナゴの仲間、タイリクバラタナゴのつくだ煮入りおむすびなど。数量限定で、無料で振る舞う。メンバーは試作を重ね、ブラックバスは熱湯をかけて表面のぬめりを取り、タイリクバラタナゴは内臓を取って臭みをなくした。
 活動を提案したのは作業研究員の中陳舞さん(24)。「外来種も人間の都合によって持ち込まれたもの。駆除して捨てるのではなく、有効に活用したい」と、市教委の西尾正輝学芸員(33)や他の作業研究員ら計六人で五月から取り組み始めた。
 イタセンパラが生息する万尾(もお)川の周りには水田が広がり、護岸工事はほとんどされていない。中陳さんは「川は昔のままの姿を残し、生態系が維持されている。試食会を通じ、多くの人に川の生物に興味を持ってほしい」と話している。
 会場では、万尾地区産の「万尾イタセンパラ米」の米粉を使ったたこ焼き(六個入り三百円)も販売し、大阪府出身の西尾学芸員が腕を振るう。

■道の外来種指定、立ち往生 業者らの反発受け議論進まず(どうしんウエブ)
 道内の生態系保護を目指して4月に施行された道の「生物多様性保全条例」で、規制の対象となる指定外来種の選定が遅れている。当初は今夏にも検討が本格化する予定だったが、カブトムシやホタルなど規制対象に浮上している生物を扱う業者やまちおこしに活用している関係者などの反発が強く、具体的な議論に入れない。専門家は「条例が絵に描いた餅になりかねない」と危機感を強めている。
 「道に説明を求めても『研究者の判断待ち』の一辺倒だ」。
 道東でカブトムシを養殖し、ホームセンターに卸す男性は憤る。これまで道に20回ほど電話し、指定の対象となる外来種について説明を求めたが、担当者は「まだ決まっていない」と答えるばかりだったという。
 条例では、生態系に影響を与える外来種を放すことを禁じ、違反者に刑事罰を設けた。販売業者には逃がさないよう購入者に説明する義務を課す。外来種は海外のほか、国内に生息していても道内にはもともとおらず、道外から人為的に入ってきた動植物も「国内外来種」として含まれることに関係者は神経質になっている。
 空知管内沼田町では、約30年前に町民が見つけた数匹のヘイケボタルを繁殖させたのが始まりで、ホタルによる町おこしが始まった。その後、本来は道内に生息していなかったゲンジボタルの繁殖も始まり、現在は町内の温泉に観賞施設を設置し、夏に「ほたる祭り」を開いている。
 道は9月27日の道議会で「外来種を選ぶ際の考えや手続きに関する基本方針を策定する」として、専門家による検討委員会で素案作りに着手したと報告。ただ、策定時期は未定で、素案は北海道環境審議会に諮問する手続きが必要になる。当初は「本年度中」としていた具体的な対象選定に入る見通しは全く立っていない。自民党の中堅道議は「各方面に与える影響の大きさに、道は指定に及び腰になっている」とみる。

■洗堰 抜け落ちた全閉解消の方針(滋賀報知新聞ネット版)
=地元の反発強まる「県流域治水条例案」<上>=
 平成十八年七月十九日は、知事選で嘉田由紀子氏に敗れた国松善次氏にとって、二期八年にわたる知事職の最後の一日だった。同十五日から断続的に続いた雨で琵琶湖の水位が上昇して国土交通省近畿整備局琵琶湖河川事務所が全閉操作に動き始めたため、国松氏は血相を変えて同日、瀬田川洗堰(あらいぜき)=大津市=の全閉操作回避を求める緊急要請を近畿地方整備局長あてに提出した。それは、滋賀県知事としての当然の務めでもあった。結局、全閉する必要がなくなり、回避される。
県庁OB「宇治川改修急げとなぜ言わぬ」と憤る
 全閉操作は、記録的な大雨になった場合、上流の滋賀県を犠牲にして、住宅などが密集する宇治市などの下流を守るために、国が洗堰を完全に閉めるものだ。明治三十八年、琵琶湖から流れる唯一の河川、瀬田川に南郷洗堰(瀬田川洗堰の前身)が完成して全閉操作の運用が始まったが、県にとってはまさに屈辱の歴史でもあった。 
 台風18号の記録的な大雨に伴い、琵琶湖河川事務所は先月十六日午前二時四十分〜午後二時三十分まで約半日間、洗堰を四十一年ぶりに全閉した。その影響もあって、琵琶湖の水位が最大で約一メートルも上昇した。流入河川の水位も加わり、田畑は浸水を余儀なくされ、農作物被害は二十日現在で、千六百六十ヘクタール、約五億二千万円にのぼった。
 県広域河川政策室によれば、琵琶湖河川事務所から十六日午前一時三十分ごろ、電話とFAXで「全閉操作を行う」との連絡が入ったという。中国に滞在していた嘉田知事が県担当者からフェイスブックで知らされたのは同日午前八時ごろ(日本時間)になってからだった。この間、嘉田知事が琵琶湖河川事務所と協議した形跡はなく、国松氏とはスタンスの違いをみせた。
 嘉田知事は十七日の定例会見でも「全閉操作は下流の地域を守るために、ある程度は受忍をしなければならない。ただ、全閉の影響は最小化するよう国に申し入れたい」と、どこか人ごとのように話した。ようやく二十三日になって「全閉操作により琵琶湖沿岸の浸水被害が拡大した」と下流の自治体に対し農業被害などの財政負担を求める考えを示した。
 これに対し琵琶湖河川事務所の北野正朗副所長は「今回の全閉操作による琵琶湖の水位上昇は、約五センチに過ぎない」と反論している。
 国に対し全閉操作解消を訴えてきた複数の元県庁幹部は「今回の全閉操作は、琵琶湖河川事務所が瀬田川の下流にある宇治川の氾濫(はんらん)を心配したからだ。なぜ嘉田知事は『宇治川の河川改修を急ぐべきだ』と国などに抗議しないのか。台風18号の被害状況を踏まえ、本当に大戸川ダムや丹生ダムは必要がないのか、検証すべきだ。また全閉を含めた洗堰操作によって県内の浸水危険区域が変わってくるが、県の流域治水基本方針や同条例案には、全閉操作解消に向けた治水方針が抜け落ちており、極めて遺憾だ」と憤っていた。【石川政実】

■琵琶湖:アユ産卵、平年の5% 台風で流失や泥に埋まり?(毎日jp)
 先月の台風18号による河川増水のため、琵琶湖流域で産卵期を迎えているアユの卵が大量に流されたか泥に埋まった可能性が高いことが3日、滋賀県水産試験場(同県彦根市)の調査で分かった。台風から1週間後の産卵数は同時期の平年値と比べ約5.5%にとどまっていた。琵琶湖名物で知られるアユだが、今年はもともと個体数が激減。漁業者は8年ぶりに漁を自粛して資源回復を期待していただけに、肩を落としている。
 アユは琵琶湖漁業の中で漁獲高、出荷額ともに最大で、つくだ煮などの加工品も名物として知られる。稚魚は全国の河川の放流用にも重宝されている。
 調査は主要産卵場の姉川など11河川で先月24〜26日に実施した。確認できた産卵数は約2.5億粒で、過去10年間の同時期の平年値約44.7億粒を大幅に下回った。増水のため2河川は調査不能だったが、多くの川で親魚も減っていた。
 産卵数調査は毎年8月下旬から原則5回実施している。今年は2回目(9月11〜13日)までの調査で42.5億粒と順調な出足だったが、今回の3回目で激減し、平年の半分以下にとどまる見通しだ。2回目調査の直後、15日から16日にかけて、台風18号が来たため、確認された卵もふ化する前に流された可能性がある。台風18号を巡っては、気象庁が滋賀、京都、福井の3府県に、初めて「大雨特別警報」を出していた。
 産卵数は昨秋が約7億粒と史上最低水準で、今年は8月現在、成長した親魚が例年の約3割にまで減少していた。そのため、県が例年の倍近い約77万匹の親魚の放流を決めるなど、特別な対策を実施している途中だった。それだけに県漁業協同組合連合会(大津市)の窪田雄二専務理事(61)は「資源回復を待望していただけに、台風の影響はショックだ」とため息をつく。同試験場の桑村邦彦参事は「今年は河川の水量が安定し、産卵の出足も良かったので残念だ。台風でどれだけ流されたかは不明で、冬場に氷魚(ひうお、稚魚)の生息数を調べて影響を確かめたい」と話している。【千葉紀和】

13/10/03

■密放流?「やめて」 県内ため池に外来魚大量繁殖(日本海新聞NetNihonkai)
 鳥取県は、県内にある農業用ため池の一部で外来魚が確認されていることから、外来魚駆除に池を干して一網打尽にする取り組みを実施している。鳥取市玉津の醍醐(だいご)池で先日実施した池干しでは、3年前にほとんど駆除できていたブラックバスを千匹近くも捕獲。県は「密放流されて繁殖している可能性が高い」として、地元住民も含め警戒感を強めている。(本社・岡村博)
 外来魚種は繁殖力が旺盛で、在来種や漁業対象種、本来の生態系に悪影響を及ぼすことから、県内水面漁場管理委員会の指示で県内の河川や湖沼、ため池では再放流を禁じている。
 特に農業用水の供給源のため池は、下流の河川や水路などへの外来魚の供給源ともなり、周辺水域の生態系に深刻な被害を及ぼす。このため県は、2006〜07年の調査を踏まえ、各地のため池で駆除に取り組んできた。

■[台風18号]県、復旧予算71億7349万円(YomiuriOnLine滋賀)
◆議会に追加提案 生活再建支援金盛る
 台風18号の被害を受け、県は2日、被災者への支援金や、道路や堤防などの復旧費用などを盛り込んだ71億7349万円の一般会計補正予算案を県議会に追加提案した。(久米浩之)
 主な事業では、県独自に被災者支援を図る「被災者生活再建支援金」を新設。建物が被害を受けた住民には、1世帯当たり▽全壊100万円▽半壊35万円▽床上浸水25万円――を一律で支給。1人世帯の場合はこれらの額の4分の3を支払う。県内で建物を再建する場合には、新築や購入費200万円、半壊以上の建物の補修費100万円、床上浸水した家屋の補修25万円を上限とする補助規定も設けた。
 受け取りには罹災(りさい)証明書などが必要で、近く支給を始める。事業費に2億4000万円を計上した。
 復旧には、道路や堤防の改修、土砂の撤去など土木交通関連に46億3700万円を充てた。農地やため池、農業用水路など農業関連は13億7300万円とした。県によると、政府は近く、台風18号の農業被害を「激甚災害」に指定し、復旧事業の国庫補助率を最大9割程度まで引き上げる見通し。
 この他、9月15〜16日の台風接近時に、雨量や河川の水位、土砂災害などの情報をインターネット上で発信する県土木防災情報システム(http://shiga‐bousai.jp/)にアクセスが集中。閲覧しにくい状態となったため、サーバーを増設して安定させるため840万円を充当する。
 財源は、約35億2600万円を災害復旧費など国庫負担金で賄うほか、県債を31億5700万円、発行。財政調整基金からも4億9075万円を取り崩す。

■「ピエリ守山」を売却 15年めどに新装へ(ChunichiWeb滋賀)
 二〇〇八年に守山市の琵琶湖大橋東詰めにオープンした大型商業施設「ピエリ守山」について、三重県四日市市の運営会社が、大阪市の不動産会社と東京都千代田区の経営コンサルタント会社でつくる「アンビエントガーデン守山」と売却契約を結んだ。十五年ごろをめどに、百〜二百店舗が入る商業施設として新装オープンする。
 ピエリ守山は敷地面積十三万三千平方メートル、建物は鉄骨二階建て(一部四階建て)延べ床面積七万五千平方メートルで、駐車場三千台分。開業当初は衣料店や飲食店、スーパーマーケットなど専門店二百店が出店し、年間の来客数九百万人、売り上げ百八十億円を目標に設定していた。
 だが、周辺に競合する大型商業施設が相次いで開店したことや景気の悪化で店舗の減少が進み、十二年には運営会社に売却。現在はわずか数店舗のみとなっている。(安永陽祐)

13/10/02

■ガソリン価格、レギュラー160.0円…前週比0.7円安、3週連続下落(Responce)
資源エネルギー庁が10月2日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、9月30日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル当たり160.0円となり、前週から0.7円下落した。
レギュラーガソリンの価格下落は、3週連続。
地域別では、北海道と関東で0.9円、中国で0.7円、中部と東北で0.6円、近畿と九州・沖縄で0.5円、四国で0.3円と、全エリアで下落した。
ハイオクガソリンは0.7円下がって170.8円、軽油は0.5円下がって138.0円だった。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、10月2日のレギュラーガソリンの全国平均価格は151.41円/リットル、ハイオクは162.12円/リットル、軽油は128.45円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどe燃費のデータは、燃費管理サイトの「カーライフナビ」で見ることができる。 カーライフナビ URL http://carlifenavi.com/

■PM2.5飛来か(tanki.jp)
中国では再び大気汚染が深刻化していますが、明日から少なくとも土曜日頃にかけては日本にもPM2.5の流れ込む所がある見込みです。明日も残暑の続く所が多い予想で、マスクで対策をするには暑いくらいとなりそうです。
中国では大気汚染が再び深刻化しており、視界不良で高速道路が通行止めになるなど、交通機関に影響もでているようです。日本でも明日以降、影響を受ける可能性もあります。上の図は明日午後3時のPM2.5分布予測です。それほど多くはありませんが、西日本や東海付近に流れ込む予想となっています。少なくとも土曜日頃にかけては西日本や東海、関東地方でPM2.5の流れ込みやすい状態が続く見込みで注意が必要となりそうです。
マスクをするにはつらい!?厳しい残暑
今日も東海以西で厳しい残暑となりました。午後3時の時点で90地点以上で真夏日となり、全国のアメダス地点のおよそ1割にあたる地点で真夏日となっています。静岡の天竜は最高気温が34度1分まで上がり、10月としては全国で3位タイの暑さとなっています。また、高知では2日連続の真夏日となっており、10月の連続真夏日は15年ぶりのことです。
明日は真夏日となる所は少なくなりますが、平年よりは気温の高い所が多く、残暑が続くでしょう。関東から西では日中の気温が30度近くまで上がる所が多い予想です。PM2.5予防として、マスクをするには厳しい残暑となりそうです。

■嘉田滋賀知事「琵琶湖避けて」=オスプレイ訓練で要請(jiji.com)
 滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野演習場で、米海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイを使った日米共同訓練が行われることを受け、同県の嘉田由紀子知事は2日までに、防衛省などに要請文を提出した。知事はオスプレイの飛行に関し、市街地や琵琶湖の上空を避けるよう米軍に申し入れることや、ルートが判明次第速やかに情報を提供することを求めている。

■卵持たない雌・三倍体ビワマス出荷 滋賀県醒井養鱒場(京都新聞電子版)
 琵琶湖固有魚ビワマスの食用拡大に向け、滋賀県醒井養鱒場(米原市上丹生)が開発した新たな養殖品種「全雌三倍体ビワマス」の本格出荷を1日に始めた。年中脂が乗っておいしく食べられるといい、地元関係者を招いた試食会で自慢の味わいをPRした。
 初出荷したのは同養鱒場が採卵から約3年で体長40センチ、重さ1キロほどに育てた15匹で、近隣料理店に納めた。場内で試食会も開かれ、鮮やかなピンクの切り身を商工・観光関係者約20人が味わった。前夜締めた身と直前にさばいた身を食べ比べ、「脂が乗っている」「食感の違いもいい」と上々の評判だった。
 全雌三倍体ビワマスは同養鱒場が開発した卵を持たない雌の品種。天然物や既存養殖種のように産卵期に脂が落ちて肉質が劣化せず、年間を通し高品質で供給できるため、琵琶湖特産として消費拡大が期待されている。
 同養鱒場は本年度に1500匹を地元料理店に、来年度は3倍の4500匹を米原市近辺に出荷し、県内へ広げる。民間養殖業者も順次出荷を始める。

■ピエリ守山:県内最大級商業施設、売却 三重の運営会社、別会社と契約、14年末にも新装開店へ(毎日jp滋賀)
 2008年に県内最大級の商業施設としてオープンしたものの入居店舗が激減していた「ピエリ守山」(守山市今浜町)について、三重県四日市市の運営会社が8月に別会社と売却契約を結んだことが分かった。関係者によると今後は建物はそのまま残し、100〜200店舗が入居する商業施設として再生する方針。14年末から15年初頭のリニューアルオープンを目指して店舗の誘致を進めるという。【田中将隆】
 ピエリは、大阪市の不動産会社が08年9月にオープンした。約13万3000平方メートルの敷地に鉄骨2階建て延べ7万5000平方メートルの店舗、約3000台分の駐車場を備え、当初は約180店舗が入居していた。
 ところが、県内に同種の大型商業施設が相次いで開店したことなどから客足が遠のき、店舗数も減少。12年1月に運営会社に売却され、大型ホームセンターやスーパーなどの出店も検討されたが合意には至らなかった。現在はペットショップやカフェなど6店舗だけとなり、広い店舗の閑散とした様子はインターネット上などで話題になっていた。
 ピエリの売却先は、東京都千代田区の経営コンサルタント会社と大阪市の不動産会社で作る合同会社「アンビエントガーデン守山」。不動産会社の担当者は「厳しい状況なのは理解しているが、施設はきれいで管理状態も良く、十分に再生できると判断した。琵琶湖岸にあるイメージを生かして、魅力的なテナントを呼び込みたい」と説明。ピエリで買い物をしていた大津市の伊藤晴子さん(78)は「開店した時は人であふれていたのに、さっぱり店がなくなっていてビックリした。きれいな建物がもったいないので、またにぎわってほしい」と話していた。

■琵琶湖関連機関の連携強化 県、来年度中(YomiuriOnLine滋賀)
◆総合的施策へ新組織
 県は1日、アユの産卵数が大きく減っている問題など琵琶湖が抱える課題に、より効果的に向き合うため、来年度中に琵琶湖環境科学研究センター(大津市)や水産試験場(彦根市)など、県の試験研究機関と関係部局の担当者を結集させ、総合的に施策を打ち出していく新しい組織を設ける考えを明らかにした。
 この日の県議会本会議で知事が説明した。県環境政策課によると、琵琶湖を巡る試験研究機関には▽水質や環境を巡る研究を進める琵琶湖環境科学研究センター▽漁業振興のための調査を進める水産試験場▽森林や林業に関する問題を扱う森林センター(野洲市)▽琵琶湖博物館(草津市)――など9機関がある。
 しかし、それぞれの専門家の連携が進んでおらず、新組織の立ち上げで、人材の有効活用を図りたい考えだ。
 嘉田知事は本会議で「琵琶湖で明らかになっている課題は、生態系の変化や地球温暖化など互いに影響しあっている。一つの課題だけに向き合っても必ずしも解決につながらない可能性がある」などとした。
 特に今年度は、琵琶湖に流れ込む県内の11河川を対象とした県水産試験場の調査で、アユの有効産卵数が45億粒と、平年値(111億4000万粒)の半分以下となり、漁業者が大きなダメージを受ける事態となっている。

13/10/01

■憤懣本舗「琵琶湖で大繁殖の『エイリアン』」(MBS)
 月曜日は憤懣本舗。
 近畿の水がめ・琵琶湖では今、外来の植物が大変な勢いで繁殖して猛威をふるっています。
 琵琶湖の漁業にも深刻な影響が出始めていて、漁師らが「エイリアン」とも呼ぶこの植物、そのすさまじい繁殖力には行政も頭を悩ませています。
 滋賀県近江八幡市の寿司店。
 お客さんに振る舞われているのが、琵琶湖名物「鮒鮓(ふなずし)」。
 奈良時代から続く郷土料理で、発酵した魚が放つ独特の風味に根強い人気があります。
 <男性客>
 「味が濃いですね。『鮒鮓』が琵琶湖の魚のフナからくるイメージがあります」
 この「鮒鮓」の材料となるのが、琵琶湖で取れる「ニゴロブナ」。
 しかしこの「ニゴロブナ漁」が今、危機に瀕しているのです。
 琵琶湖の南東、守山市に位置する赤野井湾。
 「ニゴロブナ」や天然物のウナギなどが捕れる、琵琶湖有数の漁場の1つです。
 しかし、去年あたりから漁獲量が激減しているといいます。
 (Q.捕れる量は減ってるんですか?)
 <漁師>
 「減ってます。もう(魚の)住みかが無いんじゃないかな」
 原因は、漁場の至る所に大量発生した水草。
 仕掛けが茎や根に覆われてしまい、魚が入ってこないのです。
 <玉津小津漁協 田中善秋組合長>
 「まず光通らないと酸素供給されず、魚が嫌がってこない。よしんば魚が入ってきても(水草が)網状の感じになって、大きな魚が産卵を終えても出ていけない。身動きできないで沢山、中で魚が死んでます」
 「ニゴロブナ」の1番の漁場だというこの水路。
 いまや完全に水草に覆われてしまい、船が入れなくなってしまいました。
 この場所では、取れ高が去年の10分の1に落ち込んだといいます。
 <玉津小津漁協 田中善秋組合長>
 「5月のときは、まだ中まで入れました。両サイドにはあったんですが、この3〜4か月の間にこのような状況になったんです」
 「完全に漁場を侵略されてしまったて、『エイリアン』って呼んでいます」
 「エイリアン」。
 漁師がこう呼ぶ水草は、「オオバナミズキンバイ」。
 中南米原産の外来植物です。
 琵琶湖では、3年前に初めて見つかりました。
 <滋賀県琵琶湖環境科学研究センター 金子有子専門研究員>
 「誰かが水槽用に買ったものを野外に捨てたってこともありますし、水辺だったらどこに入り込んでも、どこにでもはびこるという能力があります」
 「オオバナミズキンバイ」は、5月頃から秋の終わりにかけて繁殖し、大きいものでは全長3メートルに達します。
 水の中を見てみると・・・
 茎の至る所から生えた根が、四方八方に伸びています。
 水草があたりを覆い尽くすため、水中に日光が届きにくくなってるのです。
 放っておくと、ボートすらも飲み込んでしまう強い繁殖力。
 「オオバナミズキンバイ」が琵琶湖で最初に確認された際、面積はわずか150平方メートルでした。
 それがこの3年で120倍以上の18,000平方メートルにまで拡大。
 今や琵琶湖の南側、400か所以上で繁殖が確認されているのです。
 「憤懣取材班」は「オオバナミズキンバイ」を採取し、成長の様子を観察することにしました。
 定点観測した4日間の映像を早送り再生してみると・・・
 茎の節から新たな葉がどんどん生えていくのが分かります。
 <記者リポート>
 「2週間たちました。茎についた葉の数がかなり増えています。ものすごい成長スピードです」
 わずか2週間で茎が30センチ以上伸びました。
 専門家は、「このまま繁殖が続くと、琵琶湖の生態系が破壊される恐れすらある」と警鐘を鳴らします。
 この大量発生に、行政も危機感を募らせています。
 滋賀県は、業者に駆除を依頼。
 週3回、毎回およそ5トンを回収し、1週間程度、天日で乾燥させた後、焼却処分しています。
 少しでも根っこや茎を残してしまうと、そこからまた繁殖する可能性があり、小さなかけらも残さず拾う根気のいる作業が続きます。
 <駆除を請け負う「パスコ」 林和典主任教授>
 「例えこれだけ小さいかけらが、どこかに流れ着いて岸にいってしまうと、この部分から根っこを出して、そこからまた(繁殖が)広がってしまう。そういうたちの悪い外来生物です」
 駆除に悪戦苦闘する業者。
 しかし、この日も巡回に出てみると・・・
 <駆除を請け負う「パスコ」 林和典主任教授>
 「あらっ、『オオバナ』に変わっている。この明るい緑、全部『オオバナ』ですね。え〜っ!何コレ」
 2か月ほど前には、まったくはえていなかったというこの場所に、大量発生していたのです。
 <駆除を請け負う「パスコ」 林和典主任教授>
 「俺、めまいした・・・ 何コレ」
 業者もショックを隠せません。
 もはや、行政だけでは対処しきれない事態。
 そこでNPO法人などが、ボランティアを募集。
 琵琶湖の環境に関心のある会社員や学生などが集まり、駆除作業が行われました。
 <ボランティア>
 「なにこれ・・・ これはアカンで・・・ 会社行っているよりエライで。仕事しているほうが楽や」
 <ボランティア>
 「ちょっとびっくりしました。一面、平原みたいになっているんで、こんなの見たことがないので」
 一方、この厄介者の水草を、有効活用しようという動きも出ています。
 立命館大学の研究室では駆除した「オオバナミズキンバイ」を使い、
農業用の肥料を作るプロジェクトが始まっています。
 「オオバナミズキンバイ」を成分分析したところ、窒素やリン、炭素といった肥料に適した成分を多く含んでいることが分かったからです。
 <立命館大学生物工学科 久保幹教授>
 「馬フンより鶏フンより牛フンよりも成分としては良いバランスがとれていますね。(水草に対して)廃棄物処理という観点だったものを地域の資源という考えで、それを農業、食料生産に生かしていきましょう、と」
 研究室は、すでに守山市と共同で肥料化事業に乗り出していて、今年度中の実用化を目指しています。
 そして、滋賀県の嘉田知事。
 水草の繁殖を食い止めるために、大阪など琵琶湖流域の人たちに広く協力を求めたいとしています。
 <滋賀県 嘉田由紀子知事>
 「とっても深刻です。滋賀は貧乏。下流のみなさんに『オオバナミズキンバイ』を駆除するのを手伝いに来て、と言いたいくらいですね。水はタダであげているので・・・ 大変困っています」
 漁業のみならず、琵琶湖の生態系をも破壊してしまう恐れのある外来水草。
 繁殖を食い止めるために、対策の強化が求められています。

■近畿の降水量、平年の2倍 9月の天候まとめ(47NEWS)
 気象庁は1日、9月の天候まとめを発表した。福井、滋賀、京都の3府県に初めて大雨の特別警報を発表した台風18号の影響もあり、各地で降水量が平年より多く、近畿は平年の約2倍だった。北陸と中国地方、四国も平年の1・4〜1・7倍程度と多かった。
 高気圧に覆われて晴れる日が多かった沖縄・奄美は約半分で、7月以降の少雨が続いた。月平均気温はほぼ全国的に高く、平年に比べ東北は0・9度、北海道と関東甲信、東海は0・8度上回った。

■現場から記者リポート:台風18号、41年ぶり洗堰全閉 湖岸浸水、実態検証を(毎日jp滋賀)
 台風18号に伴う豪雨で琵琶湖下流の洪水を防ぐため、瀬田川洗堰(あらいぜき)(大津市)の放流を止める全閉(ぜんぺい)操作が41年ぶりに実施された。嘉田由紀子知事は「操作により琵琶湖周辺の浸水被害が拡大した」として、下流の県外自治体に農業被害などの財政負担を求める考えを示したが、原因を全閉操作だけに単純化することには多くの関係者が疑問を投げかける。各地で局地的豪雨が相次ぐ中、同様の水害再発を抑えるために実態の丁寧な検証が欠かせない。【千葉紀和】
◇国交省「水位影響5センチ」 嘉田知事「被害拡大」
 「下流を守ると琵琶湖周辺で被害が広がる。下流の負担を協議していきたい」。嘉田知事は先月23日の災害対策本部会議後、県庁で記者団にこう語った。
 県によると、台風18号で県内では農地1658ヘクタールが浸水し、農業被害額は概算で約18億7500万円。住宅も900戸以上が浸水した。湖岸部の被害割合は判明していないが、主に干拓地や低地で多くの田畑が冠水した。
 広い干拓地で知られる近江八幡市大中の湖土地改良区は農地の約8割が数日水没し、転作の野菜がほぼ全滅、水稲も品質低下が避けられないという。同区の山中治作さん(72)は「こんな被害は記憶にない」と無念の表情を見せる。
 洗堰を管理する国土交通省琵琶湖河川事務所によると、全閉は16日午前2時40分から午後2時半までの約12時間続いた。琵琶湖の水位は前日朝のマイナス25センチから、17日午前には最高77センチに。上昇幅は102センチに達した。
 ただ、同事務所の北野正朗副所長は「全閉犯人説」に対して、「全閉による水位上昇は最大でも5センチ」と反論する。洗堰からの放流量は全開でも毎秒800トンだが、琵琶湖に注ぐ河川約500本からの流入量は今回毎秒6000トンを超えたというのが主な理由だ。県流域政策局も「全閉による水位上昇は実際には数センチ」と認める。
 浸水現場では大雨によって側溝や排水路、支流などから水があふれる「内水氾濫」と排水能力不足を指摘する声が多く聞かれた。山中さんは「琵琶湖の水位上昇で排水能力が低下した面もあるが、そもそも内水がひどくポンプでの排水が追いつかなかった。ポンプの増設が必要だ」と話す。
 また、湖岸一円には河川への逆流を防ぐ水門が137カ所ある。管理する水資源機構は今回66カ所を閉門、14カ所全ての排水機場を動かしたが、共産党県委員会などから機能不全の指摘も出ている。
 嘉田知事は全閉問題に関し、関西広域連合の場で協議したい意向も示したが、下流の京都、大阪両府は取材に対し「浸水被害の要因は一様ではない。操作主体の国と協議するのが先では」と指摘する。京都府河川課の板屋英治理事は「被害が軽減でき滋賀県には大変感謝している。ただ、全閉はルールに基づき行われており、嘉田知事の真意を確認したい」と戸惑いを見せる。
 そもそも琵琶湖を長年研究してきた環境社会学者出身の嘉田知事がこうした事情を知らないとは考えにくい。発言の真意について県幹部は「全閉の影響はともかく、下流の洪水被害軽減に大きな役割を果たした琵琶湖の価値を、この機に関西全体で考え直してほしいという熱意の表れだろう」と解説する。一方、「河川整備が進んでいないことに目が向かないよう話をそらす狙いでは」と怪しむ声もある。
 折しも、嘉田知事は一定の氾濫を織り込んだ流域治水推進条例案を9月県議会に提案している。全国初の試みとして注目を集めているだけに、浸水被害の実態を早急に検証し、その結果と条例案を踏まえた実効性ある対策の議論が求められる。
◇上下流、積年の利害対立
 琵琶湖や淀川流域の洪水対策を巡る上下流の利害対立は積年の課題だ。全閉操作は1905(明治38)年の南郷洗堰完成を機に始まり、61年に完成した瀬田川洗堰に引き継がれた。下流の宇治川や淀川の洪水危険性を下げることが目的で、今回が戦後8回目となる。
 実施条件は92年制定の洗堰操作規則で定められている。天ケ瀬ダム(京都府宇治市)と連動し、琵琶湖流域の水は洗堰で止め、洗堰下流の大戸川などの水をダムでためる仕組みだ。ただ、今回は天ケ瀬ダムも満杯が迫り、建設後初めて非常ゲートを開門。宇治川が氾濫危険水位を突破し、京都府では宇治市民6万2000人に避難指示が出た。全閉しなければ被害が拡大した恐れもある。
 全閉を巡って、県は「下流のために上流の犠牲を前提とした治水対策だ」と見直しを訴えてきた。国交省は2009年、淀川水系河川整備計画で「宇治川・瀬田川における対策及び大戸川ダムの整備を行った後、下流に影響を及ぼさない範囲で、原則として瀬田川洗堰の全閉操作は行わない」との見解を初めて示したが、嘉田知事が大阪など4府県合意に基づき同ダム建設中止を国に要求した経緯がある。
 天ケ瀬ダムの容量を増やす再開発も遅れ気味で、同省は「下流の安全確保という前提が達成できておらず、大雨時には規則に従い全閉せざるを得ない」という。
 嘉田知事は関西広域連合で取り組む国の出先機関改革で、洗堰の操作権を含む同省近畿地方整備局の移管を主張している。

■台風18号:洗堰全閉問題 下流負担「本気で議論」 知事改めて意欲(毎日jp滋賀)
 台風18号の影響で、41年ぶりに行われた瀬田川洗堰(あらいぜき)(大津市)の全閉操作について、嘉田由紀子知事は30日、「関西広域連合などの場で上下流の連携・協力を本気で議論したい」と述べ、改めて下流の県外自治体と負担のあり方を協議する考えを示した。9月県議会一般質問で答えた。
 嘉田知事は23日に、全閉操作によって湖岸部の浸水被害が拡大したとして、農業被害などの財政負担を求める意向を示していた。
 この発言が「本気なのか」と質問で問われた嘉田知事は、「琵琶湖の洪水調節機能は下流府県にあまり知られていない。今回の全閉操作を契機に広く知ってもらうことが大変重要だ。経験を共有し、具体的議論から出発したい」と述べた。一方、農業被害などの財政負担を求めるかどうかは明言しなかった。
 一般質問では流域治水推進条例案のダムの位置付けを巡り西村久子県議(自民)と激しいやり取りも。西村県議は条文にダムが触れられていないことを指摘し「ダムという言葉さえ使いたくないのか」と追及。嘉田知事は「ダムは自然環境や地域社会への影響が極めて大きく最後の手段と認識している。今回破堤した鴨川や金勝川はそもそもダムで治水ができる地形条件ではない」と応じた。【千葉紀和】

■汚水流出で水使用の自粛要請 台風18号被害(ChunichiWeb滋賀)
 九月十六日に県内を襲った台風18号の豪雨は、県内の下水道施設の処理能力をパンクさせた。各地で処理不足の汚水が琵琶湖に流され、県や市町は初めて、住民に水の使用を控えるよう要請した。汚水管に本来、流入するはずのない雨水が大量に流れ込んだためとされるが、なぜ流入したのかの原因は解明できていない。三十日の県議会では、堺井拡琵琶湖環境部長が雨水排水路の整備を進める方針を示した。
 「ポンプをフル運転していますが、一部地域でマンホールから汚水があふれ出す、下水道が使えないなどの状況が発生しています。風呂や洗濯などの排水を控えるようお願いします」
 降雨のピークが過ぎた直後の十六日午後二時ごろ、県から発信された電子メール。下水処理施設が機能不全に陥っている切迫した状況を伝えている。県が同様の通知をするのは初めてで、防災無線を使って自粛を呼び掛けた市町もあった。
 県のまとめによると、今回の台風によって、七市でマンホールから水があふれ出すなどの溢水(いっすい)が発生。大量の雨水が下水道施設に流れ込んだ影響で、近江八幡市の安土ポンプ場が水没して電気設備が損傷したほか、高島市のポンプ施設も冠水して電気設備が損傷するなど、県管理の流域下水道五カ所で被害が出た。
 この間、各施設では、通常ならばバクテリアによる生物処理や汚物の沈殿といった工程を省いて下水を流す「簡易放水」が実施され、詳しい量は把握できていないが、大量の汚水が処理不足のまま琵琶湖に流された。
 簡易放水は大雨の際には、たびたび実施されており、県は「バクテリアが流されて処理能力が長期的に失われる可能性もあった。雨水で希釈されているため、水質汚濁防止法基準は満たしており、放水はやむを得なかった」と釈明する。
 下水道は本来、汚水のみを流す汚水管と、雨水を流す雨水管と分けられている。県は今回、大量に雨水が流れ込んだ背景に、汚水管に入った亀裂からの水の流入や、住宅街の浸水被害を防ぐため、マンホールのふたを開けて汚水管に水が流し込まれた可能性があるとみているが、原因ははっきりしていない。
 三十日の県議会一般質問では、江畑弥八郎議員(民主)が下水道の危機管理を質問。 堺井部長は「十年に一度の雨水を排除できるよう雨水排水路の整備を進める」と答弁し、安土ポンプ場が来年秋、高島市のポンプは今年十月中に復旧し、費用は六億五千万円程度と見積もっていることなどを説明した。(中尾吟、山内晴信)

■就航30年「うみのこ」新造 県の琵琶湖学習船 老朽化で(YomiuriOnLine滋賀)
◆児童船内泊し環境調査 17年就航目指す
 県内の児童らが船内で宿泊して琵琶湖の環境を学ぶ、県所有の環境学習船「うみのこ」が就航して30年を迎え、老朽化が進んでいることから、嘉田知事は新造する方針を30日の県議会本会議で明らかにした。来年度から建造計画を本格化させ、早ければ2017年春の就航を目指す。建造費は30億円程度が必要になるという。(生田ちひろ)
 うみのこは全長65メートル、総重量928トンで、1983年8月に就航した。定員240人。主に県内の小学5年生が数校ずつグループになって、1泊2日を過ごし、琵琶湖の水質調査やプランクトンの観察、手こぎボートの乗船などを体験する「びわ湖フローティングスクール事業」を展開している。
 47万8600人余りの児童が乗船し、昨年には、県教委が管轄し、この事業を手掛ける事務所が国の「海洋立国推進功労者表彰」を受けた。
 毎年、大津市のドックで安全点検を受けており、運航に安全上の問題はないが、海水で使用する一般外洋船の耐用年数は25年というルールがあるため、就航30年の節目に新船建造に乗り出すこととした。2008年度以降、積み立ててきた県の基金や、企業からの寄付金などを活用し、3年程度かけて建造と試験航海を終える考えだ。
 嘉田知事はこの日の本会議で、新船について、障害者も使いやすいユニバーサルデザインを採用した上で、環境に優しいエンジンを搭載し、災害時には人や物を運ぶ機能をもたせたい、と表明。「湖上での環境学習は国際的にみてもユニークな取り組みといえる。今後も滋賀独自の事業を継続させるため、建造計画を進めたい」と意気込みを語った。

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