琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
ソースから発信されたものですが、真偽の程は未確認であることをご承知置きください。
琵琶湖の湖底から
(2013/09)
13/09/30
■「悲願達成、命の道」 熊野尾鷲道が全線開通(ChunichiWeb三重)
熊野市と尾鷲市を結ぶ一八・六キロの自動車専用道路「熊野尾鷲道路」のうち、整備中だった熊野大泊インターチェンジ(IC、熊野市)と三木里IC(尾鷲市)の一三・六キロが完成し、二十九日に全線開通した。交通の難所とされる矢ノ川(やのこ)峠越えが不要になり、両市の移動時間はこれまでより二十分短縮される。
開通式が熊野市内の観光施設で、国土交通省や地元自治体の関係者百人が出席して開かれ、河上敢二市長が「半世紀に及ぶ地域の悲願が達成された。住民にとって命の道になる」とあいさつ。その後、熊野尾鷲道路で鈴木英敬知事、三ツ矢憲生衆院議員、国交省の梅山和成中部地方整備局長らがテープカットした。
矢ノ川峠は一九二七(昭和二)年に標高差三百八十二メートルをつなぐロープウエーが完成。続いて山岳道路が整備され、両市をバスが二時間四十五分で結んだ。六八年には現在の国道42号が完成したが、大雨による通行止めがしばしば発生していた。熊野尾鷲道路は九六年に事業化され、三木里ICと尾鷲南IC間で先行して開通した。全通により、熊野市から三時間以内に移動できる圏域の人口は、現在の九十万人から五百九十万人に増加する。(小柳悠志)
13/09/29
■外来水草、淀川水系全体へ広がる恐れ(ChunichiWeb滋賀)
琵琶湖南湖で爆発的に生息範囲を広げている外来水生植物オオバナミズキンバイが、湖水の出口として流れる大津市の瀬田川でも目立ち始めた。南湖からの流れに乗って繁茂につながっているとみられ、県は駆除を急いでいるが、琵琶湖淀川水系全体への拡大が現実味を帯びてきている。
瀬田川は、琵琶湖疏水を除き琵琶湖から唯一流れ出る河川。今年の八月、源流部にほど近い名神高速道路の橋付近で、植物愛好家の男性が川岸に直径二、三メートルの群生を発見した。目を移すと付近に幾つかの群落が点在しており、ほかにも確認例があるなど生息域が拡大しているのは確実だ。これらは南湖の湖岸に群生していた一部が流出し、瀬田川に定着したとみられている。
県の委託で駆除に取り組む環境コンサルタント会社「パスコ」の昨年の調査によると、瀬田川の群生は二、三カ所だったが、今年に入り増加。琵琶湖環境科学研究センターの金子有子研究員は「瀬田川からさらに下流に流れ出ている可能性がある」と指摘する。
こうした状況に、地元住民が駆除に取り組むほか、県では今年四月から環境コンサルタント会社に委託し、守山市の琵琶湖赤野井湾で駆除に乗り出している。根や茎が残っていると繁殖を続けるため、手作業でジェットポンプを水中の泥の中に打ち込み、根こそぎ取り除く。
昨年末、琵琶湖に約一万八千ヘクタールあったうち約三〇%の除去をしたが、一年で三〇%生息域を拡大するといわれており、駆除が進まないのが課題。担当者は「二週間ほど前は何も無かったのに、気付いたら群落を作っている。重機も使いにくい場所で、手作業で取り除かないといけないので大変」と頭を抱える。
現在のところ除去は南湖の上流部から進めているため、瀬田川までなかなか手が回らないのが実情。下流は京都府の宇治川、さらに大阪府の淀川とつながっており、このままでは琵琶湖淀川水系全体に繁殖することも時間の問題だ。(安永陽祐)
13/09/28
■自然の生態系を壊す「ブラックバス放流」 法律の規制はどうなっている?(弁護士ドットコム)
身勝手なブラックバスの放流に住民がカンカンだ。報道によると9月7日、三重県亀山市で、地元の市民グループや小中学生、農家の人たち約30人が、農業用ため池の水を抜く「池干し」を行った。ため池に増えた外来魚のブラックバスを駆除するためで、今回は約100匹が見つかったという。
この池では、2年前にも「池干し」を行ったが、その後も釣り人の姿が目撃されていた。そうした釣り人の中には「俺が放流した」と開き直る人もいたそうだ。
ブラックバスの放流について、法律の規定はどのようになっているのだろうか。日弁連の公害対策環境保全委員会・自然保護部会の部会長を務める後藤富和弁護士に聞いた。
●ブラックバスは芦ノ湖を皮切りに全国に広まった
「ブラックバスは北米原産の淡水魚で、もともとは日本にいない外来種です。戦前、芦ノ湖に持ち込まれたのを皮切りに、瞬く間に全国の湖沼に広がりました。ブラックバスは釣り上げるときの引きが強いため、釣り人に人気の魚です。釣り上げられたブラックバスは、食べられずに再放流(リリース)されていたため、どんどん増えました。
問題は、従来そこで暮らしていたフナやアユ、ワカサギなどの在来種が、食欲旺盛なブラックバスに駆逐されていったことです。ブラックバスだけが増えた結果、生態系のピラミッドはいびつな形となってしまいました」
後藤弁護士は、ブラックバスが問題化した背景をこう語る。それに対して、どのような対策が取られたのだろうか。
●05年施行の「特定外来生物法」で運搬や飼育が禁止された
「ブラックバスによる漁業被害が深刻化したため、2005年に施行された特定外来生物法によりブラックバスの運搬や飼育が禁止されました。
実際に、釣ったブラックバスを車で運んだ人が、特定外来生物法違反の容疑で逮捕されるという事件も起こっています。また、再放流を禁止する条例も各地で制定されるようになりました」
●食べたり飼料にしたり……法律以外に様々な「対策」が
なるほど、生態系を守るための法律は、すでにがっちりと準備されているようだ。ただ、いわゆるバス釣りを楽しむことは、注意点を守れば問題なく可能だ。たとえば釣ったバスを「食べる」ことはOKで、ネットでは調理法も公開されている。後藤弁護士もこう話す。
「最近では、ブラックバスを食べてもらおうと、フライにして提供する店もあります。また、回収ボックスを設置する自治体も多く、回収したブラックバスは家畜の飼料などに活用されています。ブラックバスに対し地域通貨を発行する実験も行われています」
このように、バス釣りを楽しみつつ、生態系を守るため、釣りファンらも様々な努力をしているようだ。そういった人たちにとっても、法律違反を犯す釣り人の存在は迷惑千万だろう。「もともとは人間が持ち込んだものです。生物多様性を保全するために、釣り上げたブラックバスはリリースしないこと、他の湖沼に移動させないことが重要です」。後藤弁護士はあらためて、こう強調していた。
■放射能汚染木材:高島の河川敷、チップ敷設 県、経営者を告発へ(毎日jp滋賀)
高島市の鴨川河川敷に敷設・放置された木材チップから放射性セシウムが検出された問題で、県が東京都の会社経営者を河川法違反(形状変更)容疑で、近く県警に刑事告発する方針を固めたことが県などへの取材で分かった。【田中将隆、加藤明子】
関係者によると、経営者は今年3〜4月ごろ、国有地で県が管理する鴨川左岸の河川敷に幅約3・5メートル、長さ約570メートルに渡って木材チップを敷設し、県に無断で土地の形状を変更した疑いがもたれている。経営者は、東京電力福島第1原発の事故で汚染された木材チップの処分を福島県の製材会社から依頼され、滋賀県内に運び込んだとみられる。
県はこれまで経営者に対し、書面などで原状回復を求める行政指導を3回行ったが、返答はないという。連絡も取れない状態が続いていることから、告発に踏み切ることにした。
現場周辺では、経営者が置いたとみられる木材チップが入った土のう77袋も見つかっており、県は廃棄物処理法違反(不法投棄)容疑での告発も視野に調査を続ける方針。
経営者に、敷設作業を請け負った近江八幡市の建設会社を紹介したという横浜市の男性(69)は「高島市に(経営者の)知人の土地があり、汚染された木材チップを中間処理をして無害にしてから持って行くと聞いていた。だまされた思いだ」と話している。
◇撤去めど立たず 県、国に支援求め
一方、嘉田由紀子知事は27日の県議会で、「原状回復命令が履行されない場合は行政代執行になるが、受け入れる処分場がなく撤去できない」としたうえで、国の支援を求める考えを示した。
県によると、木材チップは放射性セシウムの濃度が高いため、管理型処分場で埋め立てる必要がある。このため県は、東北地方の民間の産廃処理業者に照会したが受け入れを断られたという。現在、環境省と処理方法を協議中だが、撤去のめどは立っていない。
嘉田知事は「やっかいな、持って行き場のない放射性物質が琵琶湖に持ち込まれたのは残念だ」としたうえで、飛散防止などの対策を徹底するとした。
13/09/27
■京津線、29日夕に運転再開 14日ぶり(京都新聞電子版)
京阪電鉄は27日、台風18号の被害を受け不通となっていた京津線の運転を、29日午後5時から再開すると発表した。運転再開は14日ぶり。
29日午後1時から試運転で軌道施設などの安全確認を行い、午後5時に四宮駅を出発する「御陵行き」と「浜大津行き」から順次運行を開始する。
29日中は御陵−浜大津間の折り返し運転で、京都市営地下鉄への乗り入れ再開は、30日始発から行う予定。
現在実施しているJR東海道線と湖西線(山科−石山、山科−比叡山坂本)、京都市営地下鉄(御陵−山科)による振り替え輸送と、代行バス(京阪山科−浜大津)の運行は、29日まで行う。
京津線は広範囲で土砂崩れに見舞われ、特に同市の大谷−上栄町間で、線路と並行して流れる吾妻川が16日朝までの大雨で氾濫。上下線約200メートルにわたって線路内に大量の土砂と水が流入し、撤去作業が難航していた。
■釣り環境保全連、県初の認定NPOに 税制面で優遇、活動充実を期待(山梨日々新聞社WEB版Miljan)
全国の釣り場の環境保全を行っているNPO「日本釣り環境保全連盟」(富士河口湖町、山下茂代表理事)が、県内初の認定NPO法人となった。認定法人となったことで、有効期間の8月9日から5年間、同連盟へ寄付する個人、法人に対し、寄付金の税額控除が適用される。同法人は、寄付金増加により活動の幅が広がると期待している。
従来は国税庁長官による認定制度だったが、特定非営利活動促進法の一部改正により、新しい認定NPO法人制度が昨年4月に施行され、認定基準が緩和された。運営組織、事業活動、経理などが適正であることなど、一定の基準に適合したものに、県などが認定。認定を受けると、個人や法人が寄付をした後に確定申告を行うと、寄付金控除の適用対象となり、税制上の優遇措置を受けられる。
連盟は、釣り糸、ルアー、ワームや瓶、缶などのごみの投棄で著しく損なわれている環境を守っていくために、全国各地で子ども向けに釣り教室を開き、環境保全の大切さなどを伝え、ダイバーによる湖底清掃などを行っている。県に認定NPO法人の申請をし、8月に認定された。
山下代表理事は「税制優遇を受けられることで寄付が増えれば、活動の幅を広げることができる。将来的には釣り場周辺以外の自然保護も行っていきたい」と話している。〈市川和貴〉
■市長「反対せず」 高島のオスプレイ共同訓練(京都新聞電子版)
滋賀県高島市の饗庭野演習場で10月に実施されるオスプレイ参加の日米共同訓練について、福井正明市長は27日午前、「国が責任を持って万全の安全策を講じると約束していることなどの状況を勘案し、市長として反対するものではないとの判断に至った」と、事実上の受け入れを表明した。
同日の市議会一般質問に先立ち、同議会議場で市議らに対して明らかにした。
福井市長は、120年余り続く演習場の歴史や陸上自衛隊今津駐屯地の存在、先の台風18号豪雨での自衛隊の活動などに触れ、「市民はこうした歴史を受け入れ、ともに歩んできた」「(自衛隊には)市民の安全安心を守り支えてもらってきた」と述べた。
そのうえで、小野寺五典防衛相へ提出した質問書の回答や、防衛省による24日の概要説明で「オスプレイの安全性や、万一の場合の日米地位協定上の対応などを確認させてもらい、防衛省が責任を持つとの説明を受けた」と、受け入れの理由を語った。
また、これまでに市に寄せられた意見は25件で、うち反対は6件だったと明かした。
福井市長は、安全面で万全の措置を講じてもらうよう来週早々にも防衛省など関係機関にあらためて要請を行う、とした。
13/09/26
■ガソリン価格、レギュラー160.7円…前週比0.5円安、2週連続の下落(Responce)
資源エネルギー庁が9月26日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、9月24日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル当たり160.7円となり、前週から0.5円下落した。
レギュラーガソリンの価格下落は、2週連続。
地域別では、関東と中部で0.8円、中国で0.7円、東北で0.5円、近畿で0.4円、四国で0.3円、北海道で0.2円、九州・沖縄で0.1円と、全エリアで下落した。
ハイオクガソリンは0.5円下がって171.5円、軽油は0.3円下がって138.5円だった。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、9月26日のレギュラーガソリンの全国平均価格は153.16円/リットル、ハイオクは162.85円/リットル、軽油は127.78円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどe燃費のデータは、燃費管理サイトの「カーライフナビ」で見ることができる。
カーライフナビ URL http://carlifenavi.com/
■高度処理できずに汚水11万トン放水 大津市公共下水道の水再生センター(滋賀報知新聞ネット版)
=県の湖南中部浄化センターも超高度処理しない汚水を放流=
一部既報の通り、台風18号の影響で、県の湖南中部浄化センター(草津市)などの下水道処理施設に処理能力を超える大量の雨水が流れ込み、十五日夜から十七日朝にかけて超高度処理をしていない汚水を大量に琵琶湖へ簡易放水していたことが本紙取材で分かった。さらに雨水と汚水を一緒に処理する“合流方式”の大津市公共下水道の水再生センター(同市由美浜)では、高度処理ができずにバイパスなどへ流して消毒だけした汚水を大量に放水していた。県と市は琵琶湖の水を飲料水に使っている下流府県に、この事実を知らせておらず、モラル・ハザード(倫理観欠如)も問題になりそうだ。【石川政実】
台風18号の豪雨により、十五日夜、湖南中部浄化センター付近のマンホールなどから汚水が噴き出した。
県の流域下水道施設は、雨水と汚水が混じらない“分流方式”が大きなセールスポイントだった。ところが今回の台風18号によって、なぜか湖南中部浄化センターなどに大量の雨水が流れ込んだのだ。
県の流域下水道施設は、琵琶湖総合開発の一環として、下流の京都や大阪などにきれいな水を供給するため、窒素、リン、CODを大幅に削減する超高度処理(一次処理→二次処理→急速ろ過→放流)をしている。ところが処理能力を超える大量の雨水が流れてきたため、県では「十五日夜から十七日朝にかけて、超高度処理ができない汚水を一次処理だけで簡易放水した」としている。
ちなみに県の流域下水道処理施設は、湖南中部、湖西(大津市)、東北部(彦根市)、高島(高島市)の四浄化センター。
県の調べ(十九日現在)によれば、湖南中部浄化センターが十五日午後九時三十分〜十七日午前八時、高島同が十六日午前五時二十七分〜十七日午前三時四十分、東北部同が十六日午前七時二十五分〜午後十時、湖西同が十五日午後七時四十五分〜十六日午後五時まで、簡易放水を余儀なくされた。
県下水道課では「超高度処理をしていない汚水が琵琶湖にどのくらい流れたかは、あまりにも大量だっただけに分からない。水質状況については、一次処理のみの汚水放流水は、十七日ではCOD(化学的酸素要求量)が一一・一ミリグラム/リットル(昨年度の超高度処理平均値五・○同)、SS(浮遊物質量)が一八同(同検知せず)、総窒素が四・二同(四・八同)、総リンが○・三六同(○・○六同)と水質汚濁防止法の範囲内。これまでも毎年、年間十回から二十回は簡易放水をしてきた。今年では、九月二日に湖西浄化センターで簡易放流を行っており、今回で二回目。四浄化センターの処理水放水量は、年間で琵琶湖全体の約〇・五%程度。今回はわずか二日の放水であり、問題はない。これまで簡易放流をした場合でも、下流府県に連絡はしてこなかった」と弁明していた。
もっと深刻なのは、雨水と汚水を一緒に処理している大津市公共下水道の水再生センターだ。
大津市の水再生センターでは「当センターの処理能力(一日最大八万八千四百トン)を超える雨水や汚水が大量に流れ込んだため、通常の高度処理をしないで、バイパスを通して一応消毒のみをした汚水を、十五日に約二万三千トン、十六日に約八万トン、十七日に約七千トン放水した。当センター近くの近江大橋付近から、膳所と新瀬田上水場が水道用水として取水しているが、問題はない。来年三月完成をメドに合流方式改善工事をしており、今回のような問題も解消されるだろう。下流府県にはこれまでから知らせていない」と話している。13/09/25
13/09/25
■【3カ月予報】冬の訪れは足早に(tenki.jp)
25日に3カ月予報が発表されました。今年は秋の深まりはゆっくりでも、冬の訪れは足早になりそうです。
◆10月 秋の深まりはゆっくり
季節の進みはゆっくりで、気温は「平年より高い」見込み。
北海道から関東周辺にかけては、紅葉の色づきもゆっくりになるかもしれません。
◆11月 秋・一気に深まる
気温は「平年並み」の予想で、一気に秋が深まるでしょう。
この頃には木枯らしが吹いて、強い冷え込みになる日も。
寒暖の差が大きく、体調管理に一層気をつけたい時期となりそうです。
◆12月 寒い師走
12月になると上空に寒気が流れ込みやすくなり、気温は「平年並みか低い」見込み。
太平洋側は乾燥した晴れ、日本海側は雪の日が多くなりそうです。
雪の降る量は北海道から北陸の日本海側は「平年並みか多い」、近畿北部や山陰は「多い」予想です。
12月から2月の気温も「平年並みが低い」予想。今年は寒い冬になって、日本海側は大雪傾向といえそうです。
12月から2月(寒候期予報)については、戸田予報士の記事をご覧ください。
■3年続けて寒い冬に(tenki.jp)
今日、気象庁が発表した、長期予報(冬の天候の予報)によると、今年の冬も「寒い冬」となる見込みです。10月の気温は平年より高い予想。11月には平年並みで、秋らしく。そして、季節は急ぎ足に進み、12月の気温は全国的に平年並みか低くなる見込みです。さらに、12月から2月にかけての気温は、全国的に「平年並みか低い」予想になっています。
今年の冬も「寒冬」傾向に。日本海側を中心に大雪も。
上の図は、ここ数年の「10月〜2月」にかけての「全国の真冬日地点数」を累積したものです。縦軸の値が大きい年ほど「寒い年」といえます。
2011年度の冬(水色の線)は、気温がほぼ平年並みでした。これに比べ、昨年と一昨年は、寒さの厳しい冬となりました。
冒頭にあるとおり、今年の冬も、昨年、一昨年に続いて、「寒い冬」となる見込みです。気象庁の発表した「寒候期予報」によれば、冬(12月から2月)の間の気温は全国的に平年並みか低い予想となっています。それに伴って、雪の量も多くなりそうです。
12月から2月にかけての、雪の降る量は、北陸から北の日本海側、西日本の日本海側(近畿北部や山陰)で、「平年並みか多い」予想となっています。
北陸から北では、2年連続で大雪傾向でした。(昨冬は、青森県の酸ヶ湯で最深積雪566センチを観測:1979年の統計開始以来1位)今年も大雪傾向となることが予想されています。
さらに、昨年は雪の量が少なめだった西日本の日本海側も、今年は雪の量が多くなりそうです。
尚、10月から12月の「3か月予報」についての詳細は、今夜の「関口予報士」の記事を参考にして下さい。
■台風18号:大津市、緊急速報メール使えず 特別警報に(毎日jp)
◇市役所のメンテナンス作業で
台風18号の豪雨で16日に大雨特別警報が出た大津市で、携帯電話会社を通じて避難指示などを伝える「緊急速報メール」が市役所のメンテナンス作業のため発信されなかったことが分かった。市は「多くの住民に情報を伝える有効な手段が災害時に使えなかったのは反省点」としている。
緊急速報メールは、災害・避難情報を対象地域内にある対応機種の携帯電話すべてに通知するシステムで、所有者の事前登録などは必要ない。同市は2011年から12年にかけて携帯電話会社3社と契約し、運用を開始した。防災無線の屋外スピーカーは26億円の経費がネックとなり未整備で、それに代わる役割が期待されていた。
市によると、問題のメンテナンスは、市役所のネットワーク機器の無停電電源装置の交換作業で、今年4月に日時が決まった。作業中は庁内ネットワークが使えなくなり緊急速報メールが利用できなくなることは分かっていたが、13日の段階で「台風による大きな影響はない」と判断し、予定通り14日午前9時から16日午後8時まで実施したという。
同様の理由で市のホームページ(HP)の更新もできなくなっていたが、台風接近を受けて職員が約11時間をかけて、16日午前6時ごろにサーバーを復旧させた。この時点で緊急速報メールも利用できる状態になったが職員が気付かず、住民への周知に使わなかったという。
市は16日未明から朝にかけて6地域計3615世帯約9200人に避難勧告・指示などを発令。約1万2000人が登録する防災メールや消防車の巡回だけで周知し、特別警報は発令から約1時間後にHPに掲載した。
台風で大津市内では3人が重軽傷を負ったほか、民家71軒が半壊、309軒が一部損壊する被害が出た。市危機・防災対策課は「今後は災害時に住民に情報を伝えるルール作りをしていきたい」としている。【石川勝義】
■なるほドリ:高島市の鴨川が決壊「想定外」とは?(毎日jp滋賀)
◇「ハザードマップ」などにも表示なし 近年、洪水なく行政も「まさか」
なるほドリ 16日に上陸した台風18号に伴う大雨で初の「特別警報」が出され、県内も大きな被害を受けたね。高島市を流れる鴨川が決壊して家屋や田畑が浸水・冠水したけど「想定外」だったんだって?
記者 17日に嘉田由紀子知事や福井正明市長らが現場を視察した際に知事らが示した認識です。湖国の水害にも詳しい学者である嘉田知事が「八田川や安曇川を心配したが、鴨川がやられるとは」と発言したのです。
湖西の治水はまず安曇川。県内屈指の大河で古来、氾濫を繰り返した歴史があるからです。鴨川は安曇川の南を東西に流れ、鴨川に合流する八田川は“土手”のてっぺんに流路がある顕著な天井川。地元の史書をひもといても近年、八田川の決壊はありますが、鴨川は出てきません。
Q 地元の人たちは何て言ってるの?
A 右岸堤防が約50メートル流失した宮野地区の人に聞きました。68歳の男性は「ここで生まれ育ったが、決壊は知らない」。しかし「小さい頃、水が来てげたが浮いたのを覚えている」と話す63歳男性や「昭和28(1953)年の水害では切れたようだ」と言う同年代男性もいます。確かなことは分かりませんが「特別警報」が示す「数十年に1度」クラス以上の水害だったと考えられます。
Q 氾濫流に直撃された南鴨地区の被害が最も大きかった。
A 決壊地点から東約800メートル。市によると、南鴨は54世帯127人。市内の床上浸水101棟のうち31棟が南鴨。土蔵の壁が大人の首の高さほどまで湿り、浸水の深さを物語ります。「17日朝もまだ、ひざ上くらいまであった」そうです。
69歳男性は「家屋がつかるこんな水害は初めて。二十八水(にじゅうはっすい)(昭和28年の水害)でも田畑が冠水する程度だった。あの時は堤防が切れたというより、水があふれたのでは」と話していました。
Q 住民の記憶にないほどの災害だったんだね。
A 高島市が2009年に作った「洪水ハザードマップ」は南鴨や隣の宿鴨、鴨集落に浸水表示をしていません。県作成の「地先の安全度マップ」も同様です。今回、全市で1万2825人に出された避難勧告も対象外でした。今回の市の初動は「八田川? 和田打川? 鯰(なまず)川? と疑い鴨川決壊現場を確認したのは午前5時45分。決壊時刻は午前4時から5時の間」でした。
Q 県は鴨川治水をどう考えているの?
A 鴨川は比良山地が源流で長さ約13・5キロ。県の改修は河口から上流へ、河床掘り下げと川幅拡幅をしましたが、決壊地点手前で止まっています。県高島土木事務所によると「費用対効果などからまず青井川、次に八田川。鴨川本流は10年以上先」との見通し。ただ決壊地点付近の堤防は古く、強化すべき「Tランク」として設計にかかったところだそうです。
Q 東日本大震災・福島第1原発事故で「想定外」の言葉が飛び交ったけど、災害には「想定外」がつきものなんだね。
A なるほドリ君、いい着眼だね。県高島土木事務所の職員は「正直、えっ、という感じでした」とつぶやいていました。この災害も教訓として生かしてほしいと願います。<回答・塚原和俊(高島通信部)>
■びわ湖検定:目指せ「滋賀の達人」 今冬最後の会場受検(毎日jp滋賀)
滋賀に関する知識を問う「第6回 びわ湖検定」の受検申し込みが始まり、実行委が参加者を募集している。同検定の認定試験は今回で終了し、今後はインターネットで各自が問題を解く「WEB版びわ湖検定」に移行する見込み。ライバルたちを気にしながら高得点を目指す「受検会場」の雰囲気を味わえるのは最後で、実行委は「滋賀の魅力を発信できる大勢の人が誕生してくれれば」と話している。
08年に始まった同検定は1〜3級まであり、「自然・環境」「歴史・文化」「観光・物産」などの分野で、滋賀に関する知識を問う。大津祭曳山展示館(大津市)、県立安土城考古博物館(近江八幡市)など102施設でスタンプをもらって受検すれば、得点が「かさ上げ」される仕組みもあり、初回は1872人が受検した。
一方、びわ湖検定については難解な「環境」の問題が多くなりがちで遊び心が少ないという指摘も一部にあり、昨年(第5回)の受検者は855人まで落ち込んだ。
今回は1〜3級の受検時間や日時を分散させたため、一挙に全ての級に合格し、「滋賀の達人」になることも可能。受検は、3級が12月1日午前9時半〜同11時半▽2級が同日午後1時半〜同3時半−−で、県庁など県内4会場で。1級は2級合格者だけが受検可能で、来年2月2日午後1時半〜同3時半に県庁である。受検料は級によって違うが2000〜5000円。
受検申込書は県内の書店や図書館などで配布している。申込期限は10月23日(消印有効)。問い合わせは実行委事務局(077・522・9258)。【村松洋】
13/09/24
■台風18号被害「琵琶湖下流も財政負担を」 滋賀県知事(asahi.com)
台風18号による大雨で、琵琶湖下流の宇治川、淀川流域での洪水を防ぐため、瀬田川洗堰(あらいぜき)(大津市)の放流を止める全閉操作が41年ぶりに行われたことに関し、滋賀県の嘉田由紀子知事は23日、「操作により琵琶湖沿岸の浸水被害が拡大した」と話し、下流の県外自治体に対し、農業被害などの財政負担を求める考えを示した。県庁で記者団に語った。
洗堰を管理する国土交通省琵琶湖河川事務所によると、全閉は16日未明から約12時間続き、琵琶湖の水位は前日朝のマイナス25センチから、17日午前8時には77センチに達した。同事務所は、水位上昇は記録的な大雨が主因で、操作による上昇は「数センチ程度」としている。
嘉田知事は「下流の被害を防ぐために琵琶湖が治水の役割を果たす一方で、県内では住宅、農地の被害も出ている」と話し、次回の関西広域連合の会合で「協議の対象にしたい」と話した。21日の関西広域連合の会合で、嘉田知事から報告を受けた大阪市の橋下徹市長は「上流できちんと食い止めて下さった。市を代表して感謝する」と応じた。
13/09/23
■滋賀県:琵琶湖下流に財政負担求める(毎日jp)
滋賀県の嘉田由紀子知事は23日、台風18号による宇治川や淀川の洪水の危険性を下げるため、琵琶湖から下流への放流を国土交通省琵琶湖河川事務所瀬田川洗堰(あらいぜき)(大津市)で止めた結果、琵琶湖沿岸部の浸水被害が拡大したとして、下流の県外自治体に農業被害などの財政負担を求める考えを示した。県庁で記者団に語った。
同事務所は16日午前2時40分から午後2時半まで約12時間、放流を止める「全閉(ぜんぺい)」操作を41年ぶりに実施。琵琶湖の水位はマイナス25センチ(15日午前6時)から急上昇、16日午後7時に県の定める「氾濫注意水位」(70センチ)を超え、17日午前9時、77センチに達した。同事務所は「全閉による水位上昇は計算上、数センチだ」としている。
嘉田知事は「下流を守ると琵琶湖周辺で被害が広がる。下流の負担を協議していきたい。上下流が連携する新しい河川管理のあり方だ」と述べた。嘉田知事は21日、関西広域連合の首長会合で「下流を守るために治水の役割を果たした」と全閉操作を報告し、橋下徹大阪市長らが「感謝する」と応じた。
同県によると、台風18号で農地1658ヘクタールが浸水、農業被害の総額は約18億7500万円。【加藤明子】
■国の“今と未来”に貢献する省庁職員の仕事(nikkei WOMAN Online)
熱意を持って課題に取り組み、施策を立案していく
国の行政の第一線で活躍する国家公務員。女性の採用・登用枠も拡大され、今後ますますその仕事ぶりが注目されます。今回は、総務省職員の南里(なんり)明日香さんにお話を伺いました。
南里明日香さん
●国家公務員歴8年。30歳。夫と0歳の息子との3人家族。
●ストレス解消はカラオケで思いっきり歌うこと。子守唄もつい熱唱。滋賀県に赴任後、郷土料理の鮒寿司作りが楽しみに。今年も7月に仲間とワイワイ仕込みました。「半年の発酵後、どんな味に仕上がっているものやら?」
総務省 http://www.soumu.go.jp/
環境学習の推進などに、若い感性と外からの視点を生かす
南里明日香さんは、現在、総務省から出向し、滋賀県琵琶湖環境部 環境政策課長として働いています。関西の水がめ“琵琶湖”を預かる滋賀県は、30年前に住民運動により富栄養化防止条例(琵琶湖条例)が制定されるなど、早くから環境問題に取り組んだ“環境こだわり県”です。この課のミッションは、環境施策を総合的に推進すること。その施策の一つとして、未就学児から大人に至るまで、体系的な環境学習を行っています。「例えば幼児向けの場合、体験プログラムを保育士たちと一緒に作り、県内の保育士などに研修を実施。未就学児への環境学習プログラムは全国的にも珍しく、他府県からも視察に来られます」
また、今年度は5年ごとに行う「滋賀県環境総合計画」の改定の年。現在直面する環境問題の多くは、地球温暖化、海外由来の大気汚染、放射性物質による汚染などが、相互に影響を及ぼしながら複雑に結びついています。それらを解決するキーワードは“つながり”。「悪化していた琵琶湖の水質が改善されて透明度が高くなったのに、なぜか以前よりアユが獲れません。つまり、成果を出すには、一つの要因の解決ではなく、複数の分野をつなぐフレキシブルな視点が必要なのです。そこで、環境側面に経済的・社会的側面も合わせた総合的な施策の展開を行おうと、日々検討を重ねています」
滋賀県は、京阪神のベッドタウンで県外からのニューカマーが多く、環境保全の歴史を知らない層も増加。さらに、急激な都市化で琵琶湖と暮らしの接点が少なくなっています。滋賀の環境の素晴らしさを子どもたちに伝え、守り、環境先進県として全国をリードする施策の展開が望まれています。「一緒に働く職員は、行政経験も人生経験も私より一回りも二回りも重厚な猛者ばかり。その中で私に期待されるのは、“若い感性と、客観的な外からの視点”です。これを意識しながら、課の士気を高め、職員の力を最大限発揮させるのが、課長としての私の仕事です」
出向で地方や外交の世界へ。さまざまな現場感覚を身に付けたい
東京大学経済学部経済学科で学んでいた南里さんは、「働くなら、大きく制度を変えることができるような、面白いことをしたい」と考えていました。これからは“地方の時代”が来る予感もあり、最もダイナミックに動きがありそうな地方自治の分野を志望。国家公務員試験1種に合格後、省庁訪問や面接を経て総務省に採用となりました。2006年に入省。省庁では、ほぼ2年ごとに人事異動があります。まず初めての地方赴任として徳島県庁に出向し、市町村課と財政課で、市町村からの相談への対応や予算査定を担当しました。総務省では人事交流の一環として他省庁への出向もあります。南里さんもその後、2008年からの2年間、外務省国際協力局総合計画課で気候変動分野の途上国支援を担当しました。
2010年からは、総務省の自治財政局調整課に配属。総務省は、省庁でありながら地方自治体の味方であるという、霞が関内野党的な面があります。調整課の役割は、各省が新たな制度創設・予算措置を行う際に、財政的な地方負担が発生しないか、ある場合は国に比べて脆弱な財政基盤の地方のために、どう手当てするかをチェックすること。「一括交付金の制度設計をはじめ、新聞紙面を飾る全ての話題を網羅できるのは、霞が関広しといえど調整課だけかもしれません。各省庁の担当者からの膨大なヒアリングや政策議論を行う、とてもエキサイティングな日々を過ごしました。他省からは煙たがられても、素人なりに本質的なことを指摘できたと思います」
そして、2011年4月、滋賀県庁に出向した後、産休、育休、育児短時間勤務(半休)を経て、今年4月から滋賀県琵琶湖環境部にフルタイム勤務で復職しました。「“短期間での異動”も幹部候補生、いわゆるキャリア職員の宿命。そうして若いうちにさまざまなことを学び、とりわけ現場感覚を身に付けることが、他者の気持ちを思いやれる公務員となるため、必要な能力・想像力を手に入れる、唯一の方法だと思っています」
出産後、より具体的になった未来絵図の実現を目指して
上司からは、「“担当者が頻繁に替わって業務の継続性がない”という批判を受けないためにも、異動してきたばかりという言い訳をせずに、着任後1カ月でその担当のプロになれ」と教えられ、肝に銘じているのだそう。また、子育てしながら仕事を続けることについては、国家公務員は育休制度が充実し、周囲の理解者も多く恵まれた環境といえます。「ネックは転勤ですが、人事が希望を可能な限り聞く姿勢なので、今後の自分のキャリアパスとライフステージを勘案しながら考えているところです」
子どもが生まれてから、以前は漠然としていた未来絵図が「この子が育つ環境がこうあってほしい」と具体的になったという南里さん。今後の日本社会における国民の満足度(国益)は、GDPの大きさではなく、子どもからお年寄りまで全ての人の持つ、選択肢の数で決まると思っています。「いろいろな課題を解決するために、“いつか・誰かが”ではなく、“今・私たちが”取り組む、これが公務員の仕事の大きな魅力です」
膨大な仕事を的確にこなす南里さんも、時には国民の顔が見えなくなったり、自分の「作文」や「電卓たたき」が国民生活の向上につながるのか…と不安に感じることもあるのだとか。「そんなときは、住民からの『ありがとう』という電話や自治体からのお褒めの言葉、我が子の幸せそうな寝顔で救われてきました。おかげで、自分の仕事が未来を作っているんだと思え、また前を向いて政策を考えようという力が沸いてきます」
取材・文/(株)ワイズスタッフ 齊田智子
■最多5万人熱い2日間 イナズマロックフェス(YomiuriOnLine滋賀)
「滋賀ふるさと観光大使」を務める県出身のミュージシャン、西川貴教(たかのり)さんが企画する野外音楽イベント「イナズマロックフェス2013」が21、22の両日、草津市の烏丸半島芝生広場で開催された。2日間で過去最多の約5万人(主催者発表)が来場し、会場は大いに盛り上がった。
イベントは2009年に始まり、今年で5回目。最終日の22日は、西川さんがヒット曲「WHITE BREATH(ホワイト・ブレス)」など約10曲を演奏。音楽ユニット「HOME MADE(ホーム・メード) 家族」らも激しい演奏を繰り広げ、来場者は体を揺らしたり、手を振ったりしていた。
会場では、県内各地の観光地などを紹介するポスターや写真パネルなども展示された。埼玉県越谷市の会社員、吉田真里奈さん(24)は「お気に入りの新しいアーティストができた。音楽だけでなく、滋賀県の良さも一緒に知ることができて、とてもよかった」と話していた。
■鯖街道通行止め続く 台風18号1週間(YomiuriOnLine滋賀)
豪雨災害をもたらした台風18号の上陸から23日で1週間。大津、高島両市など県内各地では、土砂崩れの危険が迫る住宅や断水、幹線道路など交通網が遮断された地域が多く残り、市民の不便が続いている。
大津市南部の田上、上田上地域では、地区を流れる大戸川(だいどがわ)の水があふれ、35棟が床上浸水した。22日現在、甲賀市に抜ける県道16号が土砂崩れのため通行止めとなっている。
また、越直美市長は同日、21日に避難指示が出された同市国分の3世帯を視察した。崩れた裏山の土砂が家屋に流入する危険性が高まっているが、3世帯のうち2世帯の住民は、土砂の片づけのため自宅にとどまっている。
越市長は現地で、住民から被害状況を聞き取り、「土砂やごみは、いつでも市で取りに来ます」などと声をかけた。土砂が1階に迫っているという住民女性は「今まで、行政の対応が何もなかったが、トップが現場を見て指示してくれれば変わるかも」と期待していた。
高島市では、土砂崩れや路肩の崩落などで主要道の通行止めが続き、山間部を中心に住民の足が奪われたままになっている。
同市災害対策本部の22日の発表によると、市の内陸部を縦断する国道367号線(鯖(さば)街道)が、今津町保坂〜朽木三ツ石間と朽木村井以南で依然通行止め。朽木の山間部と鯖街道を結ぶ県道783号が全線通行止めになるなど五つの県道で通行止めが続き、市営バス4路線が運休している。
断水は、浄水場が水没するなどし、旧高島町や朽木を中心に一時は計751世帯に及んだが、現在は175世帯まで減った。給水タンク車4台を巡回させるなどして対応している。
栗東市では、簡易水道施設が全壊した観音寺の22世帯で断水。10月1日にも復旧の見込み。甲賀市では国道307号の一部などで通行止めが続いている。
■湖岸のヨシ再生しよう 長浜・南浜緑地公園で植栽(ChunichiWeb滋賀)
長浜市弓削町のびわ中学校の生徒や保護者、地元住民ら約四百五十人が二十二日、同市南浜町の南浜緑地公園でヨシの植栽を体験した。二〇〇二年から総合的な学習の一環として行っている。
開発により失われた湖岸のヨシの群落を再生させる試み。
長靴を履きシャベルを持った参加者は、ペットボトルや流木などのごみ拾いから活動開始。その後、ぬかるむ足元に気を付けながら、六月から校庭で育ててきたヨシの苗千本を一つ一つ丁寧に植えていった。
活動を始めたころはヨシが波に流されて定着しなかったが、最近では少しずつ定着し始めているという。(山中正義)
13/09/22
■アユ釣り 再開難しく 愛知川、猛暑被害に追い打ち(京都新聞電子版)
台風18号による大雨で滋賀県東近江市の愛知川で濁水が続き、30日までが遊漁期間のアユ釣りの再開が難しくなっている。滋賀県河川漁業協同組合連合会(大津市)によると、加盟漁協の管理でアユ釣りができる13河川は、いずれも増水で餌のコケが流されるなどの影響で再開は厳しい状況という。
好漁場で知られる愛知川永源寺ダム下流の紅葉橋(東近江市山上町)付近は、大雨から1週間近く黄色い濁水が続き、釣り人の姿はない。今回台風では近隣の同市甲津畑町で総雨量610ミリの記録的な降雨があり、ダムに土砂や流木が流れ込んだ。
過去の台風時は川の濁りが取れるまで1カ月近くかかったケースもあり、愛知川漁協の田中進組合長(65)は「今季の再開は絶望的」という。今夏の猛暑による渇水で天然アユの遡上がない厳しいシーズンだった上に追い打ちとなった。県河川漁連は、他の県内河川も増水や濁りで再開できない状態といい、今後を見据えて「アユが産卵する下流の状況も心配」(田中組合長)との声も出ている。
さらに川沿いのアクセス道路の損傷も痛手だ。愛知川支流の神崎川はアマゴやイワナの渓流釣りができる状態に回復したが路肩の傷んだ国道421号が通行止めのため釣り人が近づけない。愛知川上流漁協の関係者は「釣り客が熱心に問い合わせしてくれるだけに非常に残念」と肩を落としている。
13/09/21
■超高度処理できずに琵琶湖に放水(滋賀報知新聞ネット版)
=県の流水域下水道処理施設=
台風18号の影響で、県の湖南中部浄化センター(草津市)などの下水道処理施設に処理能力を超える大量の雨水などが流れ込み、十五日夜から十七日にかけて超高度処理をしていない汚水を大量に琵琶湖へ簡易放水していたことが本紙取材で分かった。琵琶湖の水を飲料水に使っている下流府県に知らせておらず、県のモラル・ハザード(倫理観欠如)も問題になりそうだ。【石川政実】
台風18号の豪雨により、十五日深夜に県の湖南中部浄化センター付近のマンホールから汚水が噴き出した。
また十六日午前六時四十八分に、安土ポンプ場(近江八幡市安土町)が停電などで水没し、上流のマンホールから汚水があふれ出したため、県は十六日から十八日午後十一時まで、下水道使用の自粛要請(一時解除)を行った。
同ポンプ場は、近江八幡市(旧安土町)、東近江市(旧能登川町、旧五個荘町、旧八日市市の一部)の汚水を同浄化センターに送っている。
そもそも県の流域下水道施設は、雨水と汚水が混じらない分流方式が特徴だった。ところが今回の台風18号によって、湖南中部浄化センターなどに大量の雨水などが流れ込み、大混乱に陥った。
また県の流域下水道施設は、琵琶湖総合開発の一環として、下流の京都や大阪にきれいな水を供給することを目的に、超高度処理をしている。ところが処理能力を超える大量の雨水などが流れてきたため、県では十五日夜から十七日にかけて、超高度処理ができない汚水と処理済みの水を混ぜ、大腸菌の消毒をして、琵琶湖に簡易放水を行ったとしている。
ちなみに県の流域下水道処理施設は、湖南中部、湖西(大津市)、東北部(彦根市)、高島(高島市)の四浄化センターからなっている。
県によれば十五日夜から始まった簡易放水は、湖西浄化センターが十六日午後五時、東部浄化センターが同日午後十時、高島浄化センターが十七日午前三時四十分、湖南中部浄化センターが同日午前八時ごろに中止され、通常の超高度処理に戻っているという。
県下水道課では「どのぐらい大量に超高度処理をしていない汚水が琵琶湖に流れたかは分からない。これまでも毎年、年間十回から二十回は簡易放水をしてきた。今年では、九月二日に湖西浄化センターで簡易放流を行っており、今回で二回目。四浄化センターの処理量は、年間で琵琶湖全体の約〇・五%程度。今回はわずか二日の放水であり、なおかつ水質汚濁防止法の範囲内の基準と見ており、なんら問題はない。これまで簡易放流をした場合でも、下流府県に連絡はしてこなかった」と弁明している。
■5日ぶり、名神が復旧 八日市―彦根(京都新聞電子版)
中日本高速道路は21日、台風18号の影響で通行止めが続いていた名神高速道路上り線八日市−彦根インターチェンジ間について、同日午前8時50分に解除した、と発表した。道路を支えるのり面が崩落して、16日午前から通行止めになっていたが、5日ぶりに名神高速道路が全面復旧した。
中日本高速道路によると、崩落は大雨の影響により、滋賀県多賀町敏満寺の多賀サービスエリア付近で、幅約10メートル、長さ約30メートル、高さ約6メートルにわたって起こった。
土砂を撤去し、鋼製の矢板を路肩に立てるなどの復旧工事を行い、安全確認ができたため規制を解除した。
■オオヒシクイ:北から「初雁」飛来−−長浜(毎日jp滋賀)
国の天然記念物に指定されている冬の渡り鳥でガンの仲間「オオヒシクイ」2羽が20日、長浜市湖北町の琵琶湖岸に今季初飛来した。約3000キロ離れたロシア・カムチャツカ半島から飛んできた「初雁(はつかり)」は湖上の浮草などに止まり、長旅の疲れを癒やしているようだ。
オオヒシクイはカモ科マガン属で、体長90センチ〜1メートル。羽を広げた長さは約2メートルで、体重約5キロ。大きな声で「ガハハン、ガハハン」と鳴く。湖北は飛来の南限地とされ、毎年約300羽が越冬し、翌年3月上旬、カムチャツカに帰る。
つがいとみられる2羽は20日朝、湖北野鳥センター(同町今西)の職員が近くの湖上にいるのを確認した。初飛来は昨年より14日早い。
来月上〜中旬には冬の使者・コハクチョウもシベリアから次々と飛来し、湖北は秋から冬へと、渡り鳥と湖の美しい光景に変わっていく。【桑田潔】
■オオヒシクイ2羽飛来 今季初 長浜の琵琶湖岸に(YomiuriOnLine滋賀)
晩秋の季語にもなっている渡り鳥「オオヒシクイ」2羽が20日、長浜市湖北町今西の湖北野鳥センター前の琵琶湖岸に今シーズン初めて飛来した。
オオヒシクイはガンの仲間で、体長約90センチ、翼長約1・6メートル、体重約5キロ。ロシアのカムチャツカ半島周辺にある繁殖地から越冬のため約9000羽が日本にやってくる。越冬数が少ないことから国の天然記念物に指定されているほか、絶滅危惧種にもなっている。長浜市の琵琶湖岸は国内最南限の越冬地とされ、毎年300〜500羽が飛来、来年2月下旬まで見られるという。
同センター職員がこの日午前8時半頃、センター前の湖面でたたずむ2羽を確認し、写真撮影にも成功した。昨年より14日早く、担当者は「台風が過ぎて天候が安定したからではないか。警戒心が強い鳥なので、静かに見守りたい」としている。
■冬の使者、早くも飛来 滋賀・琵琶湖畔にオオヒシクイ(asahi.com滋賀)
国の天然記念物の渡り鳥、オオヒシクイの第1陣が20日、長浜市湖北町の琵琶湖畔に飛来した。昨年より14日早く、例年よりもやや早めだという。
オオヒシクイはガンの仲間で、翼を広げると約1・6メートル、体重は約5キロ。湖北野鳥センター(同今西)の職員が20日午前8時半ごろ、センター前の琵琶湖畔で2羽が休んでいるのを見つけた。19日夜以降に飛来したらしい。
琵琶湖は日本最南端の越冬地で、カムチャツカ半島から毎年、300〜500羽が渡って来るという。
13/09/20
■「数十年に一度」裏付け 台風18号、滋賀県の降雨量データ(京都新聞電子版)
滋賀県内に大きな被害をもたらした台風18号について、県は降雨量のデータを地図上にまとめた。17日午前0時までの48時間で、特に被害が目立った湖西や湖東地域で600ミリを超えており、雨が集中した様子が分かる。
地図は、県内のほか隣接する4府県の観測所計118カ所のデータから作成した。
雨量が最も多かったのは大津市葛川坊村町の635ミリで、高島市朽木小入谷でも535ミリを記録した。決壊した鴨川や氾濫危険水位を超えた安曇川の上流地域にあたる。
三重県境に近い東近江市甲津畑町で610ミリ、同市君ケ畑町で595ミリを観測し、水源がある愛知川や野洲川など湖東・湖南地域を流れる多くの河川の水位上昇につながった。土砂崩れで1人が亡くなった現場に近い栗東市上砥山も436ミリで、周辺地域よりも降水量が多かった。
一方、高時川や姉川が流れる湖北地域では比較的少なく、大きな被害は出なかった。
気象庁によると、県内12カ所の観測地点のうち8カ所で48時間雨量の観測史上最大記録を更新した。今回の県のデータも特別警報の基準となる「数十年に一度」の記録的な大雨だったことを示した。
■台風18号:知事「戦後最大の豪雨」 土木復旧に50億円見込む−−県被害まとめ(毎日jp滋賀)
死者1人、負傷者9人(19日現在)をはじめ、大きな爪痕を残した台風18号。嘉田由紀子知事を本部長とする県災害対策本部は19日、県庁で会合を開き、同日までに判明した被害を報告し、今後の対策を協議した。嘉田知事は「恐らく戦後最大の豪雨被害だ。早急に全容把握し、全力で対応したい」と述べた。【加藤明子】
同本部は16日、全国初の大雨特別警報発表を受け、県警、県教委を含む各部局長ら16人で発足した。県内では負傷者26人、民家被害883棟の被害を出した1984年の五九豪雪以来29年ぶりとなる。
15日の降り始めからの総雨量は高島・朽木平良が494・5ミリ(速報値)。鴨川(高島市)や金勝川(栗東市)をはじめ100カ所で堤防・護岸が損壊し、広範囲の宅地や田畑が水に浸かった。避難の目安となる13河川の水位観測所計31カ所のうち19カ所で判断水位を超えた。
民家被害は大津、栗東、甲賀、高島各市が中心で、全壊3▽半壊22▽一部損壊63▽床上浸水257▽床下浸水681。避難勧告・指示は約6万世帯16万人を対象に発令され、9162人が実際に避難した。土砂崩れで死者が出た栗東市の一部のみ勧告を現在も継続中で、2世帯5人が避難生活を続けている。
県は開会中の9月議会に復旧事業に必要な補正予算を提案する方針だが、道路や河川など土木関係だけで総額50億円に上る見込み。
■台風18号の被害金額は50億円 県が推計(ChunichiWeb滋賀)
台風18号により、損壊した道路や橋りょう、河川堤防などの被害が、五十億円程度に上ることが、県の推計で分かった。浸水被害を受けたのは千棟近くに上り、水道などのライフラインが復旧していない地域も多い。
県のまとめによると、浸水家屋の内訳は床上が二百五十七、床下が六百八十一棟の計九百三十八棟。全壊家屋は三棟、半壊は二十二棟だった。断水は十九日時点でも高島、甲賀、栗東、湖南市で続いており、高島市では五百九人、甲賀市では三百五十人に影響が出ている。それぞれの市ではタンク車による給水が続いている。
中日本高速道路は、土砂崩れのため通行止めが続いていた名神高速上り線八日市−彦根インターチェンジ(IC)間が、二十一日にも復旧する見込みであると発表した。(台風18号取材班)
◆文化財の被害が新たに3件判明
県教委は十九日、台風18号により傷ついた県内の文化財が、新たに三件判明したと発表した。被害は合わせて十七件となった。
県教委によると、国史跡の堂ノ上遺跡(大津市)で、史跡北端の私有地ののり面が幅六メートル、高さ三メートルにわたって崩落。重要文化財の旧西川家住宅(近江八幡市)では主要施設の軒裏の二カ所計〇・三平方メートルがはがれ落ちた。重要伝統的建造物群保存地区の八幡伝統的建造物群保存地区(同)では、地区内の郷土史料館の屋根瓦が十枚程度落下した。(倉形友理)
13/09/19
■台風18号:被災・被害、中間まとめ 最大2777人が避難 今も断水や通行止めも−−高島(毎日jp滋賀)
高島市は18日、台風18号による被災・被害状況について、中間とりまとめを発表した。家屋の床上浸水66棟、床下浸水188棟、半壊3棟。最大で2777人が避難所に避難した。
農業被害は田畑の浸水・冠水、土砂流入や強風などにより作物、施設に計約2000万円。上水道は市内17給水施設(給水人口約7千人)が、浸水による機能停止や取水口への土砂などの被害を受け、多くで断水が続いている。市は給水車を出すなどしている。
道路は国道303号などが同日夕、復旧したが、国道367号・椋川口−朽木・三ツ石と同・村井−大津市境などのほか県道、市道の通行止め区間も多く残る。
一方、市は同日、浸水、断水などで自宅入浴できない世帯に「高島B&G海洋センター」「マキノ高原温泉さらさ」など4施設を、今月中無料で利用してもらう措置を取った。【塚原和俊】
■放射能汚染木材:県、緊急水質調査 「汚染拡大なし」(毎日jp滋賀)
高島市の鴨川河川敷に敷設・放置された木材チップから放射性セシウムが検出された問題で、県は18日、川や琵琶湖への汚染拡大はなかったと発表した。
チップ入りの土のうが台風18号の影響で増水した鴨川に浸かったため県が17日、緊急の水質調査を実施。土のうの周囲6カ所と、琵琶湖に注ぐ河口付近1カ所で取水し、チップから検出された放射性セシウム134、同137について県衛生科学センター(大津市)で調べたが、いずれも検出されなかったという。県は追加措置で、チップの周囲に新たな土のうを積み遮水壁を設けた。
高島市は18日、県に木材チップの撤去などを文書で要請した。早藤武彦・市民環境部次長が県庁を訪れ、福井正明市長名の要請書を提出。市民や観光客、農林水産業などの健康不安・風評被害が懸念されるとし、早期の撤去と河川水など環境汚染の影響を調べるモニタリング調査の継続を求めた。
要請文を受け取った県の担当者は「原因者を特定するため、事実関係を詰めている。早急に対応する」と応じた。【加藤明子】
■来年7月から水陸両用バスを運行 滋賀中央観光バス(ChunichiWeb滋賀)
滋賀中央観光バス(長浜市)は、水陸両用の観光バスの運行を始めると発表した。湖北地域を中心に来年七月の事業開始を予定しており、同社によると、水陸両用バスを運行する業者は県内初。
JR米原駅や長浜駅、長浜市のホテルを発着の候補としており、陸上六十分、湖上二十分を一日四便を計画。彦根や米原、長浜市内を回った後、長浜港のスロープを使って直接琵琶湖へ。水を感知すると自動で海洋運航用にエンジンが切り替わるといい、水上バイクのように水を勢いよく噴射して前進する。
バスは、マルタ共和国の製造会社が作っている「GTS−1」。通常の観光バスと同じ程度の大きさで、四十八席を設けている。同社によると、これまで国内のツアーで使われる水陸専用バスはすべて吹き抜けだったが、GTS−1は窓がついている全天候型。価格は四十六万ユーロ、日本円で約六千万円。
来春には納入され、関東運輸局の審査などを経て、運行を目指す。車体は同社のイメージカラーであるクリーム色に塗り直す。植田博之営業部長(42)は「陸上で湖北の名所を巡った後、湖上から長浜城や伊吹山の景色を楽しんでもらいたい。新しいアトラクションの一つとして考えている」と話している。(堀尾法道)
■びわこ空港案は白紙に 県が最終判断(ChunichiWeb滋賀)
県東部の蒲生・日野地区に建設計画があった「(仮称)びわこ空港」について、県は十八日、計画案を白紙とする最終判断を下したと発表した。
県は理由を「空港の新設を抑制する国の方針や地方空港の厳しい状況を見ると、空港整備に取り組めることは期待できない。長い間凍結状態を続けており、これ以上判断を先延ばしすることは許されない」と説明し、「建設予定地の地元の皆さまに多大な心労をお掛けしたことを心よりおわびする」と謝罪している。
びわこ空港をめぐっては、一九八八年に同地区が候補地として選定され、九〇年に建設の基本計画が策定された。しかし、県の財政危機回避のため二〇〇五年に計画は凍結され、空港周辺を整備する基金を管理する財団法人が一二年度末に解散。県は今月十七、十八日に東近江市と日野町に計画の白紙を説明していた。
日野町の藤沢直広町長は十八日、「県はこれまでの長年の経過を総括し、県政運営に反映を」とのコメントを出した。(中尾吟)
13/09/18
■ガソリン価格、レギュラー161.2円…前週比0.2円安、11週間ぶりの下落(Responce)
資源エネルギー庁が9月19日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、9月17日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル当たり161.2円となり、前週から0.2円下落した。
レギュラーガソリンの価格下落は、7月1日の調査以来、11週間ぶり。
地域別では、関東で0.4円、中部と東北で0.3円、四国と中国で0.2円、近畿で0.1円下落した。一方、北海道は0.4円、九州・沖縄は0.1円、それぞれ上昇した。
ハイオクガソリンは172.0円、軽油は138.8円で、いずれも0.2円下落した。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、9月4日のレギュラーガソリンの全国平均価格は153.31円/リットル、ハイオクは164.22円/リットル、軽油は129.22円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどe燃費のデータは、燃費管理サイトの「カーライフナビ」で見ることができる。
カーライフナビ URL http://carlifenavi.com/
■セシウム含む木材チップ、琵琶湖近くに大量放置(TBS News i)
滋賀県は、高島市の琵琶湖近くにある河川敷で放射性セシウムを含む木材チップが大量に放置されているのが見つかったと発表しました。県は直ちに健康被害を起こすレベルではないとしています。
滋賀県によりますと、問題の木材チップが見つかったのは高島市安曇川町を流れる鴨川の河川敷などで、2、300トンが放置されているほか土のう袋77個にも入れられていました。
チップを持ち込んだとみられる男性の関係者から先月、「放射性物質に汚染されている可能性がある」と通報があり、県が調べたところ最大で1キログラムあたり3000ベクレルの放射性セシウムが検出されました。水に触れないようにするなど特別な措置が必要な8000ベクレルの基準は下回っているということです。
滋賀県は「どこから持ち込まれたのかわからないが、河川法違反の疑いがある」として撤去を求める命令を出す方針です。
■放射性セシウム:放置の木材チップから検出 滋賀(毎日jp滋賀)
滋賀県は17日、同県高島市安曇川町下小川の鴨川左岸に敷設・放置された大量の木材チップから1キロあたり180〜3000ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。河川や近隣の農産物などからは検出されていないという。
県によると、チップ量は約580立方メートルで、河川管理用通路に敷設されたり、土のう袋77袋に入れて河川敷などに放置されたりしていた。搬入に関わったという人物の話から放射能汚染が疑われ、調べた。この人物は福島第1原発事故との関連を示唆しているという。県は現場を立ち入り禁止とし、ビニールシートで覆った。【千葉紀和】
■セシウム含む木片放置 琵琶湖近く河川敷(ChunichiWeb)
滋賀県は17日、高島市安曇川町下小川、琵琶湖近くにある鴨川の河川敷などに、放射性セシウムを含んだ木材チップや、チップを入れた土のう200〜300トンが無断で放置されていると発表した。
県によると、付近の平均の空間線量は毎時約0・24マイクロシーベルト。一日8時間で1年間積算すると許容線量の1ミリシーベルトを超える数値となる。既に現場を立ち入り禁止にして、シートで覆うなど飛散防止の措置を取っている。
今年4月以降、福島第一原発事故の被災地などのものが持ち込まれたとみられる。県は持ち込んだ男性を特定。河川法に基づく原状回復命令を出し、廃棄物処理法違反(不法投棄)にも当たる可能性があるとみて刑事処分を求めることも検討している。
チップは河川工事などの通路に敷かれていたほか、円柱形の土のう77個にも入っていた。4月下旬に住民から情報提供があった。嘉田由紀子知事は「琵琶湖の河口部であり、無断放置は悪質。厳正に対処する」とコメントを出した。
13/09/17
■放射性セシウム含む木材チップ放置 高島の河川敷(京都新聞電子版)
滋賀県は17日、高島市安曇川町下小川の鴨川の河口付近で、県が管理する河川敷などに放射性セシウムを含む大量の木材チップが無断で放置されていたと発表した。川の水や周辺の農作物、魚などから放射性物質は検出されなかった。
県によると、チップは河川敷と民有地の一部に放置されている。約580立方メートルで、大半が延長570メートルにわたって敷き詰められ、一部が土のう袋77袋に入っている。
今年4月下旬、県高島土木事務所が住民からの情報提供を受けて確認した。チップは最大で1キログラム当たり3千ベクレルの放射性セシウムを検出。建材などに再利用可能な国基準(1キログラム当たり100ベクレル以下)を超えていた。
県は3月に河川敷に入る門のカギを借りた人物など複数の関係者から聞き取りを進めている。民有地への道を整備するためチップを敷き、放射性物質の汚染を認める発言を得ているという。
県は「経路などの裏付けは順次進めている。放射性セシウムが検出されたため、原発事故との関連が強く疑われる」としており、調査結果によって行政処分などの対応を検討する。
■名神の一部通行止め、京津線運行できず 台風18号、滋賀影響(京都新聞電子版)
台風18号の影響で、滋賀県でも、17日朝から県や各市町は被害状況の把握に追われ、土砂や浸水の被害に見舞われた地域では復旧作業が続いた。
堤防が決壊した栗東市目川の金勝川右岸の住宅街では、住民らが清掃作業を続けた。自宅周辺の泥をスコップでかき出していた男性(65)は「30年以上住んでいるが初めての被害に驚いている。けが人がなくて何より」と話した。
県内の各市町によると、17日午前11時現在、大津、栗東、甲賀、高島、東近江の5市で計86人が自主避難しているという。野洲市では、電柱や木が倒壊し民家2軒が一部損壊したほか、栗東市の寺院の書院が半壊するなどの建物被害も新たに確認された。
京阪電鉄によると、京津線は線路への土砂流入や一部冠水などで、運行再開のめどがたっていないという。名神高速道路上り線八日市−彦根インターチェンジ間が通行止め。306号など国道3路線でも一部通行止めが続いている。
東近江署によると15日に愛知川へ釣りに出かけ、行方不明になっていた東近江市の看護師の男性(43)は17日朝、無事発見された。
■台風18号:緊張の「特別警報」 県全域に大被害(毎日jp滋賀)
数十年に1度の大災害に備え、気象庁が運用を決めたばかりの「特別警報」が初めて県内に発表されるなど大きな被害をもたらした台風18号。15日夜から16日にかけ、各地で土砂災害や浸水被害が相次ぎ、栗東市では土砂崩れで自宅にいた女性が死亡した。また県内全域で約2万6000世帯6万5000人に避難指示が出され、集会所などで市民らが不安な一夜を過ごした。【松井圀夫、斎藤和夫、塚原和俊、石川勝義、村瀬優子、田中将隆】
◇「田も墓地も流された」鴨川決壊、184棟浸水 各河川で危険水位突破
高島市南部を流れる鴨川が決壊。近江八幡市や竜王町などを流れる日野川、大津市の大戸川、高島市の安曇川なども氾濫危険水位を突破した。
鴨川は16日未明に決壊。高島市によると、下流域の約3・5平方キロが水につかり、61棟が床上、68棟が床下浸水した。市全体でも計184棟(床上63棟、床下121棟)に被害が出た。田畑も広い地域で冠水した。同市宮野、農業、白井勇さん(77)は「決壊は生まれて初めて」といい、土砂や流木だらけの“水田”に立ち、「水田だったが面影もない。稲刈り後だったのは助かったが、墓地も半分流された」とぼうぜんと話した。自宅が浸水した同市鴨、会社員、辻圭一郎さん(30)は「午前5時前に雨や水の音で目を覚ますと、玄関に水が押し寄せていた。家族4人で2階へ避難した。水は室内ですねまであった」と話していた。市は4742世帯、1万2825人に避難を勧告し、2434人が避難した。同市の陸上自衛隊今津駐屯地は県の災害派遣要請を受け、約35人を派遣したほか、福井県美浜町にも約40人を派遣した。
近江八幡、竜王両市町に架かる日野川安吉橋の最高水位は、16日午前9時に氾濫危険水位(5・0メートル)を超える6・39メートルを記録。近江八幡市は16日午前5時15分、日野川に隣接する17地域1891世帯、4950人に避難勧告を出し、1273人が避難した。
◇7カ所、観測史上最高雨量
高島で469ミリ
彦根地方気象台によると、県内12観測所のうち、7カ所で観測史上最高の24時間雨量を記録。高島市朽木平良で469ミリ▽甲賀市土山で334・5ミリ▽同市信楽で311・5ミリ▽大津市萱野浦302・5ミリ▽近江八幡市261・5ミリ−−など。
◇土砂崩れで1人死亡
栗東市下戸山の土砂崩れで、木造2階建て民家に住む、無職、佐藤由紀子さん(71)が亡くなった。このほかにもけが人が各地に出た。
16日午前4時10分ごろ、大津市石場のJR大津−膳所間で、線路の北側のり面が崩壊、土砂が線路沿いの3階建てアパート1階に流れ込んだ。住人の男性会社員(51)が胸まで土砂に埋まったが、約9時間後、同市消防局隊員に救助された。
彦根市中藪町では同5時40分ごろ、近くの女性(75)が強風にあおられ転倒、額などに軽いけが。また、同8時45分ごろ、彦根城天守2階で被害を確認していた彦根城管理事務所職員(51)の後頭部に、強風にあおられた木製雨戸が当たり軽いけがをした。他にも女性(50)が転倒し、頭にケガをした。
◇国道1号全面通行止め 交通機関の運休や停電も
県と京都府を結ぶ道路が次々と通行止めになった。国道1号では大津市音羽台から同市横木までの約2・4キロの間で3カ所の土砂崩れがあり、16日午前1時10分から全面通行止めとなった。同日昼ごろには大津−栗東間が約14キロ渋滞した。迂回路となった湖岸道路で約5キロ、国道161号西大津バイパスで約6キロ渋滞した。
また、雨量が多かったため京滋バイパスの瀬田東ジャンクション−宇治西インターチェンジ(IC)が15日午後10時5分から、名神高速の栗東IC−茨木ICが16日午前0時半から通行止めになった。
また、JRや京阪電鉄など公共交通機関の運休が相次いだ。甲賀市では16日午前9時半ごろ、信楽高原鉄道の杣(そま)川にかかる鉄橋の一部が崩落しているのが見つかった。前日夜から運休していたため、けが人はなかった。17日以降はバスによる代行運転を実施する。
一方、関西電力によると約6000軒が停電した。
■迫る恐怖、暮らし直撃 穏やかな川、家のみ込む 滋賀(asahi.com滋賀)
台風18号の影響で16日、「一生に1度程度」しか体験しない危険が迫ったことを示す気象庁の「特別警報」が県内に発令された。栗東市では土砂崩れで民家が全壊し、女性が死亡。各地で堤防が決壊するなどし、1万人以上が避難した。
「『ゴゴゴー、ドンドン』という大きい音と震動で一睡もできなかった」
栗東市目川で16日午前6時すぎ、金勝(こんぜ)川の堤防が決壊した。川沿いで暮らす主婦の宇野佳子さん(59)は声を震わせた。
決壊の1時間半ほど前、ベランダから外を見ると、庭の畑と、その向こう側の土手が丸ごとえぐられ、自宅が川にのみ込まれそうになっていた。ぼうぜんとしていると、隣の家の塀が「バリバリ」と音を立てて川に崩れ落ち、車2台があっという間に流された。
宇野さんは同居する長男と次女を連れ、近くの長女宅に避難した。自宅は川面に向かって大きく傾き、中に入れなくなった。「着の身着のまま逃げてきた。これからどうしたらいいのか」と途方に暮れる。
2軒隣の会社員木村剛史さん(41)も庭が流された。築10年の中古住宅を5年前に購入。家族4人で暮らしてきた。「普段は穏やかで、大人がまたげるほど小さい川。こんな状況は想像できなかった」という。
高島市宮野では午前5時半ごろ、鴨川の堤防が決壊し、下流の同市鴨の住民が孤立した。嘉田由紀子知事は午前9時に自衛隊に災害派遣を要請。約30分後、自宅2階で助けを待っていた夫婦と親子の2世帯4人が県警と消防、自衛隊にゴムボートで救助された。
近くの市生涯学習センターには120人以上が避難した。鴨川下流に住む林すゑさん(82)は「お嫁に来てから60年以上住んでいるが、こんなことが人生であるなんて。上流の知り合いが心配」と話した。同市鴨の農業高橋修さん(60)は軽トラックを駐車場の柱にくくりつけて逃げた。「水が腰ぐらいまで来た。おばあちゃんは消防の人におんぶをしてもらって逃げた」と振り返った。
■深い爪跡、日常一変 台風18号(ChunichiWeb滋賀)
「数十年に一度の大雨」が県民の日常を一変させた。気象庁が全国初の大雨特別警報を県内に発令した十六日、台風18号の豪雨は土砂崩れや堤防決壊を引き起こした。栗東市で女性一人が死亡、各地で五人が軽傷を負った。東近江市では愛知川上流へ釣りに行った男性看護師が帰らないと家族から警察署に届け出があった。大津、高島市などでは河川氾濫で住宅が浸水し、一万千人以上が避難を強いられた。土砂災害や冠水で国道や高速道路は寸断され、鉄道路線の大半は夜まで不通。一部の交通機関は今も復旧のめどが立たず、連休明けの十七日以降にも影響を及ぼしそうだ。
避難指示、勧告
県によると、十五市町の一万千二百四十八人が一時的も含めて避難所に身を寄せた。
大津市里の田上市民センターには十六日午前二時すぎから近所の人が集まり始めた。家族ら五人で避難してきた近くの保育士平野美由紀さん(49)は「メールで避難勧告を知った。土地が低く、去年の八月の大雨でも川が氾濫したので今回も不安」と話した。
避難勧告は大津、栗東、甲賀、湖南、近江八幡、東近江、彦根、米原、高島市と日野、竜王、愛荘町など十五市町で出され、このうち大津、彦根、近江八幡市と竜王、愛荘町は避難指示が出された。
浸水、土砂崩れ
鴨川の堤防が決壊した高島市や大戸川からあふれた水で漬かった大津市などで床上、床下浸水が多数発生したほか、崩れた土砂が民家に流れ込むなどの被害も相次いだ。
十六日午前四時十分ごろ、大津市石場のJR琵琶湖線で軌道敷のり面が十六メートルにわたって崩落。土砂がのり面脇の三階建てアパートに押し寄せ、一階に住む会社員男性(51)の胸から下が埋まった。男性は約八時間半後に救出され、けがはなかった。近くの会社員山川篤宏さん(52)は「あと十メートルずれていたらうちも危なかった」と驚いた様子だった。
女性が亡くなった栗東市下戸山や同市小野、近江八幡市浄土寺町でも土砂崩れやのり面の崩落があり、住宅の全壊、一部損壊も発生した。
県の集計では、床上浸水は野洲市の大篠原や妙光寺などで計十二棟、床下浸水も甲賀市信楽町長野や、湖南市石部西などで四十九棟とされたが、高島市や大津市は被害が大きすぎて、正確な浸水戸数をつかめていない。
29年ぶり本部
県は十六日朝、知事を本部長に部長級職員でつくる災害対策本部を立ち上げ、情報収集などに当たった。本部設置は豪雪被害があった一九八四年以来二十九年ぶり。嘉田由紀子知事は関西広域連合の公務で訪れていた香港から予定を変更し早めに帰国したという。
◆降水量、続々と記録更新
彦根地方気象台によると、県内の気象台観測点(アメダス)は十五〜十六日、各地で観測史上最大の降水量を記録した。高島市朽木平良では二十四時間で四六九・〇ミリに達し、過去の九月最高(二〇一一年九月四日)の二八一・五ミリを一八〇ミリ余りも上回る猛烈な豪雨だった。
他の観測点の二十四時間降水量も甲賀市土山は三三四・五ミリ、同市信楽は三一一・五ミリ、大津市三〇二・五ミリと三〇〇ミリ超で観測史上最大となった。近江八幡(二十四時間降水量二六一・五ミリ)、大津市南小松(同二五三・五ミリ)、高島市今津(同二二二・五ミリ)も観測史上最大だった。
二十四時間降水量の最大値で比べると、大きな被害のなかった長浜は一一一・〇ミリ、彦根は一四二・五ミリと県南部、西部と歴然とした差があった。
■高島、栗東で堤防決壊…台風18号(YomiuriOnLine滋賀)
台風18号が上陸、通過して全国各地で大雨となった16日、県内では先月30日から運用が始まった大雨特別警報が初めて発令され、観測史上最大級の激しい雨に見舞われた。栗東市で1人が死亡したほか、高島、栗東両市などで河川の堤防が決壊。100棟以上が床上浸水したほか、約7万2000人に避難指示が出され、8000人以上が避難するなど、大きな被害が出た。
◆県内7万2000人避難指示、24時間雨量7地点で最大
彦根地方気象台によると、県内12観測地点のうち7地点で24時間の雨量が観測史上最大となった。高島市の朽木平良で469ミリを記録するなど、激しい雨となった。また、関西電力によると、大津市、栗東市など7市1町で最大6040軒の停電が発生した。
交通も鉄道を中心に大きく混乱。JR東海道、草津、湖西、北陸の各線、京阪電鉄京津、石坂両線、信楽高原鉄道(SKR)、近江鉄道が、いずれも始発から運休した。
◇
高島市は16日午前4時18分、災害対策本部を設置。全職員がほぼ総出で、情報収集に努め、防災行政無線を使って土砂災害や河川の増水などへの注意を呼びかけたりした。
4742世帯、1万2825人に避難勧告を出したが、水位を観測していた安曇川など主要河川の流域の集落が優先された。一方、鴨川では突然、堤防決壊して濁流があふれ出し、同市鴨の南鴨地区は、市内で最も大きな被害を受けながら、事前に勧告を出すのが間に合わなかったという。一時、2家族4人が孤立したが、陸上自衛隊や警察、消防の連携で無事、救出された。
道路は濁流であふれ、立ち往生する車もみられた。近くの無職男性(66)宅は床下まで水につかったといい、「朝5時半には家の周囲は水がいっぱいで、湖の真ん中にいるようだった。こんなひどい被害は初めて。片付けのめどがたたない」と嘆いていた。
◇
栗東市の金勝(こんぜ)川では早朝、堤防が決壊したため、住民は近くのコミュニティーセンター治田に次々と避難した。
決壊した堤防の前に自宅がある農業、芝原俊治さん(72)は「決壊した時には音もなく、気付いたら部屋の中に泥水が入ってきていた」と振り返った。これまで一度もない経験に驚いて、娘を連れて避難した。「米を保管していたコンテナや趣味の庭園を流されてしまったけれど、命が助かって良かった」と泥にまみれた自宅を見つめた。
市職員鎌田容子さん(57)は朝、不安になって家の2階から川を見ていたら、「みるみるうちにあふれていた」という。急いで家を出たが、避難所までの道路も濁流で覆われ、「膝まで水に浸かりながら、深みにはまらないように必死だった。早く帰りたい」と心配そうに話した。
湖南市嘱託職員の芝原雅敏さん(64)は「少し前に護岸工事が終わったと聞いて安心していたので、まさかと驚いた。原因を究明して、対策を徹底してほしい」と話した。
◇
甲賀、大津両市を流れる大戸川もあふれ、甲賀市信楽町牧の川近くで信楽焼のタヌキなどを販売する「信楽陶苑たぬき村」にも未明から駐車場や店内に水が流れ込み、約20センチの深さに達した。和田真百合社長(65)は「30年ほど前にも川があふれたが、これほどの水位になったのは初めて」と驚く。
店先に並べていたタヌキやフクロウの置物、植木鉢など数十点が流され、陶芸教室や買い物などバス約10台の予定がキャンセルに。和田社長は電話の応対や後片付けに追われ、「店が再開できるまで数日はかかりそう。大変です」と話していた。
◇
彦根市では愛知川、犬上川、芹川が「氾濫危険水位」に達し、約2万2000世帯、約5万8000人に避難指示が出された。市立城西小の体育館には芹川の増水を受けて近くの住民500人が避難し、家族4人で身を寄せた同市長曽根町、会社員雁瀬勉さん(39)は「寝る前に見た情報ではここまでの風雨を予想できず、急な避難指示に慌てた。いざという時になってどこにどうやって避難すればいいのか、知っていた人は少ないのではないか」と話していた。
市消防団の深尾幸蔵・第一分団長(53)は午前3時頃、市消防本部から非常招集を受け、川の様子を見に行くと、水面が波打ち、どんどんと水位が上がってきて足がすくんだ。「雨の非常招集は初めて。雨、風ともに経験のない強さで続き、一時はどうなるかと思った」と疲れ切った表情で振り返った。
栄町1丁目自治会長の太治昭吾さん(38)は、避難指示のメールを受けた後、拡声機で周囲の住民に避難を呼びかけた。「何をすればいいかわからず、がむしゃらに声をかけ回った。これまで想像もしておらず、ようやく備えがないことに気がついた。災害対策の徹底を図るきっかけにしたい」と話した。
■滋賀県内で不明者、けが人も 台風18号(京都新聞電子版)
台風18号による大雨や風で滋賀県内では、市町が確認できている範囲で、床上浸水は高島市で63戸、甲賀市で20戸など。床下浸水の被害は、長浜市など湖北の一部を除き、ほぼ全域に及んだ。121戸が床下浸水した高島市では、16日朝から住民が土砂の除去作業に追われた。
大津市千町1丁目の千丈川では、増水で護岸が数十メートルにわたって崩れ、川沿いの市道も崩落。近くの住民が一時避難した。床下浸水や床上浸水の大きな被害も出ているとみられるが、市担当者は「把握し切れていない」という。
まれにみる風水害に、大津、近江八幡、彦根の3市と愛荘、竜王の2町が避難指示を出した。最も多い2万2千世帯を対象に避難指示を出した彦根市では、1410人が避難した。米原市や栗東市など11市3町で避難勧告も出された。県によると、県内の避難者は午前中にピークを迎えたとみられ、1万千人に達したという。
行方不明者やけが人も相次いだ。東近江署によると、東近江市布引台2丁目の看護師岡元智行さん(43)が15日朝に「愛知川の上流に一人で釣りに行く」と言って出かけたまま行方不明になっているという。愛知川は台風18号で大幅な増水となり、同署や地元消防団が捜索している。けが人は、彦根市で自主避難中に強風であおられた女性(75)が転倒し、頭部に軽傷を負うなど5人に上った。
県内は記録的な豪雨に見舞われ、県土木防災情報システムによると、降り始めからの総雨量が最も多かったのは大津市葛川地域の635ミリ。
彦根地方気象台によると、県内に出されていた土砂災害警戒情報は16日夕に全て解除された。
13/09/16
■台風18号、紀南で被害相次ぐ 突風で串本の民家損壊(紀伊民報AGARA)
大型の台風18号が紀伊半島沖を通過した影響で、和歌山県内では15日昼から16日早朝にかけて風雨が激しくなり、串本町で竜巻とみられる突風で民家が壊れ、けが人が出るなどの被害が出た。那智勝浦町や新宮市では避難指示や勧告が出された。JR紀勢線や空の便が運休し、道路の通行止めも相次いだ。
和歌山地方気象台によると、串本町潮岬で16日午前5時49分に最大瞬間風速31・6メートルを観測した。14日午後9時から16日午前11時までの総降水量は色川(那智勝浦町)486・5ミリ、護摩壇山(田辺市)485・5ミリ、本宮(同)474・0ミリ、西川(古座川町)404・5ミリ、龍神(田辺市)390・0ミリ、南紀白浜345・5ミリ、日置川(白浜町)335・0ミリ、栗栖川(田辺市)291・5ミリ、潮岬256・5ミリ、新宮217・0ミリ。
県などによると、15日午後2時半ごろから6時ごろにかけ、串本町の出雲、潮岬、田並、西向、串本地区で突風により、50戸を超える民家などの屋根や瓦が飛び、窓ガラスが割れるほか、電柱が倒れ、車のガラスが割れるなど被害が相次いだ。串本署によると、32歳の女性が風で飛んできた物に当たり足にかすり傷を負うなど、3人がけがをした。
関西電力和歌山支店によると、串本町では15日午後6時〜11時ごろに2460戸が停電した。ほかに16日午前0時半から3時半にかけて白浜町で150戸、すさみ町で10戸が停電。印南町で16日午前2時すぎから2時半に900戸が停電した。
雨や越波のため、沿岸部を通る国道42号は、みなべ町の山内―西岩代地区、白浜町の日置―富田地区、すさみ町の江住地区と見老津―周参見地区、串本町の姫地区と西向地区でそれぞれ、全面通行止めになった。そのほか、新宮市内の国道168号、白浜町内の県道上富田すさみ線なども冠水のため一部で全面通行止めになったが、16日午前中に解除された。
一方高速道路は、日本道路交通情報センターによると16日正午現在、岸和田和泉インターチェンジ(IC)―南紀田辺ICの全線が通行止めになっている。
紀勢線はJR西日本和歌山支社が同日、和歌山―新宮駅間で始発列車から運転を見合わせた。午前10時前ごろから、線路の点検が終了した区間から運転を再開したが、同支社によると正午時点で、特急列車だけで上下合わせて15本が運休した。普通列車にも運休が出ているほか、大幅な遅れも発生した。
空の便は、日本航空の南紀白浜発羽田着便で、16日午前9時15分発の便が欠航した。午後0時45分発の便は出発を遅らせて午後3時半ごろの出発を予定している。
新宮市では熊野川町などの1056世帯1823人に避難指示・勧告が出され、最大で111世帯187人が避難した。那智勝浦町の那智山や市野々など5地区の1442世帯2991人に避難勧告が出され、各避難所に最大で計73世帯118人が避難した。田辺市でも本宮町川湯地区の33世帯52人に避難勧告が出された。
運動会など延期
田辺市教育委員会によると、15日に市内の小中学校7校で予定していた運動会・体育祭はすべて16日以降に延期となった。上富田町でも15日に予定していた上富田中学校の体育祭が延期になり、17日に伸ばすという。
16日に白浜町内で開催予定だった大阪芸術大学と白浜温泉旅館協同組合による音楽コンサートも延期された。開催日は未定。
13/09/15
■突風で十数軒の瓦飛ぶ、2人けが 和歌山・串本(47NEWS)
15日午後2時半ごろ、和歌山県串本町田並で突風が吹き、屋根の瓦が飛ばされるなど被害が相次いだ。串本署によると、民家十数軒の瓦が飛ばされたり、電柱が倒壊したりしたほか、車数台のガラスが割れた。
同署によると、女性2人が軽いけがをした。そのうち32歳の女性が風で飛んできた物に当たり、左足の太ももにかすり傷を負った。もう一人のけがの程度は不明だが、いずれも救急搬送はされていない。
■琵琶湖外来魚駆除大会(本年度最終)(EICネット)
こんにちは、いつもお世話になっております。琵琶湖を戻す会です。
http://homepage2.nifty.com/mugituku/2013-09-08/2013-09-08b.html
9/8の駆除大会は生憎午前中は前線通過により激しい雨天となりましたがそれでも多数の参加者(150名(新規参加:122名)東京、千葉、富山、滋賀、京都、大阪、奈良、兵庫より)があり25.2kgの外来魚を駆除する事ができました。ご参加、ご協力して下さった皆様、ありがとうございました。
続きまして本年度最終の駆除大会開始のお知らせです。
http://homepage2.nifty.com/mugituku/2013-10-13/2013-10-13a.html
目的:琵琶湖にてブラックバス・ブルーギルなど外来魚の駆除を行う
開催日:2013年10月13日(日)・・・雨天決行
時間:10:00〜15:00
※随時参加・随時解散といたします
受付:滋賀県草津市津田江1北湖岸緑地 ※旧志那中湖岸緑地
http://homepage2.nifty.com/mugituku/map/tsudae/tsudae.html
この青色のテントが目印です。
http://homepage2.nifty.com/mugituku/2013-04-21/photo/tento.jpg
交通:
■車の場合
瀬田方面からの場合は南湖東岸の湖岸道路を北上し、琵琶湖博物館の手前約1kmに湖岸緑地パーキング有り。
■公共交通機関の場合
JR琵琶湖線草津駅西口から琵琶湖博物館行きバスで22分、終点「琵琶湖博物館前」停留所から琵琶湖沿いに徒歩約20分。
参加費:大人200円,子供100円(保険料等の実費)
※子供(小学生以下のお子さま)は保護者の方と一緒にご参加下さい。
※団体で参加される場合は事前にご一報いただきますようお願い致します。
駆除方法:エサ釣り
持ち物:釣り道具(特に釣り竿・魚を入れる容器)は出来るだけ各自でご準備下さい。
希望者には餌・仕掛けのみ無料でお分けいたします。
また若干数ではありますが、竿を無料レンタルいたします。
仕掛けを準備出来る方はサンプル図を参考にして下さい。
http://homepage2.nifty.com/mugituku/photo/sikake.gif
昼食は各自ご持参下さい。(最寄りのコンビニまで徒歩約15分)
お願い:会場にゴミ箱はありませんので、必ずゴミは各自でお持ち帰り下さい。
主催:琵琶湖を戻す会
当イベントは、参加資格や事前申し込みの必要など一切ありません。
個人での参加や飛び入り参加も大歓迎いたします。
会場は足場もよくトイレもありますので、ご家族・ご友人をお誘い合わせの上、大勢でのご参加をお待ちしております。
このイベントでは「BYスタンプラリー」のスタンプを受け付けています。
お問い合わせ先:琵琶湖を戻す会広報 ZXA00545@nifty.ne.jp
琵琶湖を戻す会は農林水産省及び環境省から特定外来生物防除認定を受けています。
http://homepage2.nifty.com/mugituku/prevention/prevention.html
13/09/14
■湖国の人たち:ユスリカの生態を研究する、井上栄壮さん(毎日jp滋賀)
◇びわこ虫から異変探る 幼虫は浄化の役割も−−井上栄壮さん(40)=大津市
琵琶湖南部で春と秋に大量発生するハエの一種・ユスリカ。湖岸地区で「びわこ虫」とも呼ばれ迷惑がられるこの虫の生態を、20年近く専門に調べている研究者が、県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)主任研究員の井上栄壮さん(40)だ。「虫の目」から見える世界や琵琶湖の異変について話を聞いた。【千葉紀和】
◆研究を始めたきっかけと内容は。
元々は魚が好きで、大学時代に淡水魚の研究室に入ったつもりでしたが、そこは魚の餌になる生き物の方が専門だったのです。そんな出会いでしたが、ユスリカは羽の模様や色のコントラスト、形状などが多種多様で、新種を見つけた時の新鮮な驚きも研究の醍醐味(だいごみ)の一つです。種類も大変多く、国内には1000種以上が生息しています。琵琶湖では171種が確認されており、このうち137種を私たちのグループが見つけました。現在はユスリカの幼虫を含む湖底の生物全般が調査対象で、湖底の泥を採取し、深さによる生物分布や生息密度の変化などを探っています。
◆今春は「びわこ虫」が増えたとの声がありましたね。
昨年まではほとんど見なかったオオユスリカの蚊柱を確認しました。一般に「びわこ虫」と呼ばれるのは体長が1センチを超えるオオユスリカとアカムシユスリカの成虫です。虫の増減に関わるのが湖底に生える水草で、水草が繁殖すると幼虫の住む泥地や餌のもとになる植物プランクトンが減り、びわこ虫が減ります。琵琶湖の水草は1994年の渇水を機に大発生が続いていましたが、昨年は突然激減しました。植物プランクトンが増えて水草の成長に必要な光合成を妨げたためとみられます。
◆秋以降の動向が気になります。
毎年、春に飛来するのはオオユスリカだけですが、10〜11月はオオユスリカとアカムシユスリカ両方の成虫が飛来します。水草の減少が続くと飛来数が増える可能性がありましたが、水草は今年の夏以降回復しています。幼虫も大幅には増えておらず、現時点では70〜90年代に起きたような大量発生は考えにくいです。しかし、アカムシユスリカの幼虫は夏に、泥の深い所(約60〜70センチ)に潜るので秋に再び調査を検討しています。一方、近年は体長約1ミリと小さいコナユスリカなど水草に付着する小型の種類が増加傾向にあります。湖岸での成虫の飛来数調査は一昨年以降行われていないので、私が再開できればと考えています。
◆嫌われ者のユスリカですが、大切な役割もあるそうですね。
湖底にいる幼虫は、泥にたまっていく有機物を食べて琵琶湖を浄化する「掃除屋さん」でもあるんです。ですから、ユスリカが増加するのは、琵琶湖の汚れた部分が成虫となって外に飛び出してくると捉えることもできますね。本来、ユスリカは水がたっぷりとある所には世界中どこにでもいる生き物です。元々そのような場所に今は人間が住んでいるということは、知ってもらいたいと思います。
◆ユスリカを調べる意義と今後の目標は。
ユスリカは水環境のバロメーターと言える生物です。寿命が短く世代交代が早いため、湖の環境変化の影響が現れやすいからです。環境条件によって生息する種類も異なり、環境の多様性がどの程度あるかも分かります。生態系の異変など琵琶湖にはさまざまな課題がありますが、ユスリカを通じてしか分からないこともあるかもしれません。何が原因で問題が起きているのか、真実にできる限り迫ることが大きな目標です。
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■人物略歴
◇いのうえ・えいそう
1973年生まれ。農学博士、学術博士。専門は陸水生物学。広島大学生物圏科学研究科博士後期課程修了。信州大学総合工学系研究科博士課程を経て、2010年から県琵琶湖環境科学研究センター研究員。県の他機関と共同で「南湖生態系の順応的管理方法に関する研究」のリーダーも務める。
13/09/13
■オスプレイは「天候次第」 滋賀の訓練で防衛省(ChunichiWeb)
米軍の新型輸送機オスプレイが参加する陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場(滋賀県高島市)での10月の日米共同訓練をめぐり、防衛省近畿中部防衛局の枡賀政浩企画部長が13日午前、高島市役所を訪れ、福井正明市長が防衛省側に求めた質問事項について説明した。関心のあったオスプレイ飛行の具体的計画は「天候次第」として踏み込んだ回答はしなかった。
福井市長が「当日まで分からないということか」とただすと「彼ら(米軍)なりにルートを考えてくる。公共の安全については米側に申し入れる」と述べるにとどめた。
面談終了後、福井市長は「もう少し具体的に示してほしかった。市民に説明のしようがない」と報道陣に述べた。
福井市長らは10日、嘉田由紀子知事とともに14項目にわたる質問書を小野寺五典防衛相に提出、この日までの回答を求めていた。防衛局は午後には県庁を訪ねる。
やりとりでは、ほかに沖縄の負担軽減につながる根拠として「訓練場を本土に移すことにより着実に軽減につながる」と回答。福井市長は「負担軽減のスケジュール、数値を示しながら自治体に提案するべきで、順序が逆ではないか」と不満を示した。
13/09/12
■琵琶湖大橋、有料期間延期対策を 市長会、県に要請(京都新聞電子版)
滋賀県市長会は12日、経済部会を大津市内で開き、今年12月26日からの近江大橋(大津〜草津市間)の無料開放について県と協議した。無料化で発生する維持管理費が県の道路予算を圧迫するとして、2021年度までに無料化の必要が生じる琵琶湖大橋(大津〜守山市間)の有料化期間を延ばすための対策を県に要請した。
近江大橋の無料開放は県が決定済みだが、11市長が7月末に有料化継続を求める要請書を県に提出するなど混乱が続いている。
市長側が求めているのは道路整備特措法に基づく改築手法による関連道路の延伸で、国が認めれば料金徴収を続けながら道路整備ができる。ただ国の見解では、有料道路は建設費償還完了に伴い無料化するのが原則で、許可のハードルは高い。
県道路課の三浦良勝課長は「改築対象になる道路整備は終わった。近江大橋から離れた場所に橋と関連性が低い道路を作る理由がない」とあらためて説明したが、市長側は「近江大橋は国道1号バイパスで、国道1号とつなぐための改築は可能ではないか」、「改築できないと決めるまでの協議過程が不透明」などと批判した。
琵琶湖大橋への懸念も集中し、部会長の山仲善彰野洲市長は「近江大橋と同じことが起こる可能性がある」と述べ、改築による有料道路区間の延伸や国への規制緩和要請など、抜本的な対策の必要性を強調した。
県も琵琶湖大橋については同じ認識を示し、料金徴収の要件につながる可能性がある補強などの工事の調査や国との調整を進める考えを明らかにした。
■近江大橋の回数券、11月から払い戻し(京都新聞電子版)
滋賀県道路公社(大津市)は、今年12月26日から無料開放する近江大橋(大津−草津市間)の回数通行券の払い戻しを11月1日から始める。
対象は、11回、60回、100回券の3種類と障害者通行券。
近江大橋東詰めの管理事務所(草津市)が来年3月末まで、琵琶湖大橋東詰めの管理事務所(守山市)と同公社が同6月25日まで。
払戻額は販売価格ベースの残り枚数分。原則現金だが、払い戻し総額がおおむね10万円以上の場合は口座振り込みになる場合がある。
■琵琶湖博物館で琵琶湖で取れた「巨大ウナギ」展示ー重さは通常の10倍(びわ湖大津経済新聞)
琵琶湖博物館(草津市下物町、TEL 077-568-4811)の水族企画展示室で現在、琵琶湖で捕獲された全長117センチ、体重3.7キロの巨大ニホンウナギが展示されている。巨大ウナギの重さは、は琵琶湖で取れる通常のニホンウナギの10倍だ。
巨大ウナギはこんな顔
8月上旬、彦根市在住の漁師から「巨大ウナギが取れたので寄贈したい」との連絡があり、ニホンウナギの減少・価格高騰が問題となっている現在、貴重な存在として展示・飼育する運びとなった。同館の新たな目玉水族として、夏休みが終わった直後の土曜にかかわらず、展示初日は巨大ウナギを一目見ようと多くの客が訪れた。
企画展示室の入り口には、うなぎ店に掲げているようなウナギの体を「う」の字にした毛筆で描かれた「うなぎ」の案内を掲げ、思わずかば焼きの香りを想像させるユニークな試みも。巨大ウナギからは「約20人前が取れる」という。ウナギは1キロを超えると大きいとされるが、「ここ10年、これほど巨大なウナギは見たことがない」という同漁師。希少な天然ものは高額で、現在の浜値で1キロ=7,000円であることから、3.7キロの巨大ウナギは2万5,900円となる。
琵琶湖には昔からニホンウナギが生息しており、かつては海から遡上(そじょう)していたが、1905(明治38)年の南郷洗堰の完成により遡上量が減少したため、翌年から静岡県や愛知県から買ってきたニホンウナギの稚魚を放流している。天ヶ瀬ダムの完成により完全に遡上はできなくなり、ニホンウナギは放流に寄って維持されており、毎年5〜7トンが漁獲されている。
巨大ウナギは10歳ぐらいと推定され、一般的にウナギの寿命が20歳とされることから、あと10年生存する可能性がある。企画展示期間終了後も一般の水槽へ移動し飼育を続ける予定。ニホンウナギは2013年の環境省のレッドリストで絶滅危惧種IB類に指定されている。
同館企画調整課・広報担当の菅原和宏さんは「巨大ウナギが育つほど琵琶湖には餌となるエビや小魚が多く、栄養が高いという証拠なのでうれしい。秋の観光や遠足などでも楽しんでいただきたい」と来館を呼び掛ける。
開館時間は9時30分〜17時(入館は16時30分まで)。観覧料は、大人=750円、高校生=450円、中学生・小学生以下無料。月曜休館(祝日の場合は開館)。巨大ニホンウナギの企画展示は9月29日まで(ウナギの体調により変更する場合もある)。
13/09/11
■海面水温記録的 漁業懸念も(NHK NEWS WEB)
日本周辺の平均の海面水温は、先月、北日本周辺の日本海などで平年を大きく上回り、九州の西の沖や東海・四国沖では統計を取り始めてから最も高くなりました。
北日本ではサンマやイカの不漁が続いていますが、水温が高い状態は今月中旬まで続く見込みで、漁業などへの影響が長引くことが懸念されます。
気象庁の観測によりますと、日本周辺の海域では海面水温が先月上旬から平年を大きく上回っています。
先月1か月の平均の海面水温は、九州の西の沖の東シナ海で平年より1.5度、四国・東海沖の太平洋で1.2度高く、いずれも昭和60年に統計を取り始めてから最も高くなりました。
このほか、平年と比べて北日本周辺の日本海で2.1度高く、西日本周辺の日本海で2度、沖縄周辺でも0.7度から1度高く、統計を取り始めてから2番目か3番目に高くなっています。
気象庁はこの夏各地に記録的な猛暑をもたらした高気圧が日本付近に長くとどまり、海水が温められたため、海面水温も記録的な高さになったとしています。
海面水温が高い影響で、北日本ではサンマやイカの不漁が続いていますが、水温が高い状態は今月中旬まで続く見込みで、漁業などへの影響が長引くことが懸念されます。
気象庁は「海面水温は北日本の日本海では次第に平年並みに近づいているが、東日本や西日本の太平洋沖では来月上旬まで高い状態が続くと見られる」と話しています。
■ガソリン価格、レギュラー161.4円…前週比0.7円高(Responce)
資源エネルギー庁が9月11日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、9月9日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル当たり161.4円となり、前週から0.7円上昇した。
レギュラーガソリンの価格は、8月5日に160円を突破して以来、3週間横ばいが続いていたが、今回で2週連続の値上がりとなった。
地域別では、北海道で1.7円、近畿で1.0円、中部で0.8円、九州・沖縄で0.7円、関東と東北で0.6円、四国で0.5円、中国で0.1円と、全地域で上昇した。
ハイオクガソリンは172.2円で前週から0.7円上昇、軽油は139.0円で0.6円上昇した。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、9月4日のレギュラーガソリンの全国平均価格は154.24円/リットル、ハイオクは164.19円/リットル、軽油は129.76円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどe燃費のデータは、燃費管理サイトの「カーライフナビ」で見ることができる。 カーライフナビ URL http://carlifenavi.com/
■琵琶湖の生物と漁業学ぶ 滋賀・近江八幡の子どもたち(asahi.com滋賀)
琵琶湖の生き物や漁業、自然環境の大切さを子どもたちに学んでもらおうと近江八幡漁協などでつくる「びわこ環境保全活動組織」が主催する勉強会が10日、近江八幡市白王町の西の湖周辺であった。
近くの島小学校の3年生14人が参加。地元漁師から漁網などを見せてもらった後、船に分乗して、ヨシの群生や淡水真珠の養殖いかだ、仕掛けカゴの引き揚げなどを見て回り、持参した用紙に「水の色は緑だった」「カゴに9ひきくらいいた」「ヨシ原の高さは5メートル」などと書き込んでいた。見学後は学校に戻り、地元の漁業や湖を守る大切さなどを学んだ。
13/09/10
■滋賀県:脱ダムへ本気の一石 治水条例案(毎日jp滋賀)
◇「地価下がる」「本当に安全か」と反発も
完成に長い年月と費用がかかるダムに頼らない治水の重要性は、長年提唱されてきた。近年相次ぐ局地的豪雨や公共事業削減の流れを受けて、自治体単位でも金沢市や兵庫県などが総合治水対策条例を策定したが、地域全体で雨水の河川への流出を抑制することなどが柱で、建築規制には踏み込んでいない。
「脱ダム」論者の今本博健・京大名誉教授(元防災研究所長)は滋賀県の条例案を「本気度が違う」と分析する。「ダムの効果は限定的で、しかも今生きている住民の命は守れない。国も昭和50年代から総合治水を検討してきたが、政治的配慮から結局ダムありきだった。明治以来の治水の流れを変える契機になる」と評価する。
一方で、県内の大半の市町長は「河川整備が軽視される」などと骨子案の段階から強く反発。地元住民からも「地価が下がる」「本当に安全なのか」と不安がる声も聞こえる。
嘉田知事は取材に対し「各地域に応じて早く安く確実に人命を守るため、現実的な方法が流域治水だ。建築規制は住民を追い出すためでなく、安全に住んでもらうために欠かせない」と強調している。【千葉紀和】
◇流域治水推進条例案の主な内容
前文 氾濫原の危険性の認識を県民と共有。「川の中」の対策に加え、「川の外」での対策を組み合わせる
建築規制 200年に1回の降雨で3メートル以上の浸水が見込まれる区域内の新築や増改築は、想定水位以上の高さとなる居室や屋上を設けるか、近くに避難場所があれば知事が許可。対象は住宅や社会福祉施設など。木造の場合は主要構造部の水没部分を3メートル未満にする
河川氾濫防止 河川拡幅や堤防設置などを効果的に組み合わせる
雨水貯留対策 森林や農地の所有者らは適正に保全し、雨水をためる機能を維持。1000平方メートル以上の公園や運動場の所有者らは雨水をためる施設の設置に努める
浸水への備え 宅地建物取引業者は、売買時などに浸水想定区域の情報提供に努める
■相次ぐ発見に警戒を 毒性セアカゴケグモ(ChunichiWeb滋賀)
特定外来種で毒を持つ「セアカゴケグモ」が県内で相次いで見つかっている。一つの卵塊から二百匹が生まれるため、目撃された場所の周囲に複数のクモが潜む可能性もある。県などはクモが冬眠し始める十月末までは警戒を緩めないよう呼び掛けている。
元来、亜熱帯に生息するセアカゴケグモは一九九五年に国内で初めて見つかった。三月から十月ごろまでベンチの裏や庭のサンダルの中、側溝のふたの裏などで見られる。体長一センチほどで毒を持つメスのみが背中に赤線模様がある。比較的おとなしいが、素手で触れるとかまれ豪州では死者も出ている。
四日に草津市矢橋町で四匹が見つかったほか、県内では今年に入って大津、彦根、甲賀の各市内など六カ所で見つかっている。
県が把握している以外に大津市保健所にも「セアカゴケグモらしきものが庭にいる」などという電話が五件寄せられた。昨年はほとんど無かっただけに、担当者は「高温で雨も少ないのでクモには良い環境なのかもしれない」と話す。
発見した際は踏みつぶすか、殺虫スプレーを使うのが有効。県自然環境保全課の担当者は「子どもなどが遊んでいて手を伸ばすなどしたところにクモがいる可能性もあるので注意してほしい。万が一かまれたらすぐに病院で治療を受けて」と話している。(山内晴信)
13/09/08
■7月以降、極端な不漁 アジ、サバ、スルメイカ(紀伊民報AGARA)
紀伊水道や和歌山県の中紀・紀南の沿岸海域でのアジ、サバ、スルメイカ漁が、極端な不漁になっている。日本列島の太平洋側に沿って北上する黒潮が、東海沖で南に大きく蛇行して離岸し、潮岬沖でも7月から離岸し始めたことが影響しているとみられている。県水産試験場(串本町)は「まだ離岸傾向が続く可能性がある」として黒潮の動きを注視している。
「7月4日以降、全くといっていいほど漁獲がない」というのは和歌山南漁協すさみ支所(すさみ町)。支所の水揚げ場は本来なら今が最盛期のスルメイカ漁で活気づいているはずだが、漁師の姿は見られず、閑散とした日々が続いている。
支所によると昨年7、8月のスルメイカの漁獲量44・3トンに対し今年は5・0トンと激減。同支所の岸正嗣さんは「時折漁場を見に行くが、イカの姿が見えない」と肩を落とす。漁師の間では「潮が悪い」という声が多いという。
マアジ、サバの水揚げでは県内主要漁協の紀州日高漁協(御坊市)、比井崎漁協(日高町)、和歌山南漁協(田辺市)の7、8月の漁獲量(県水産試験場まとめ、8月は22日現在)合計は、マアジが2003〜12年の平均317・1トンに対し12年は半分以下の147・8トンと少なかったが、今年は14・4トン。サバ類も同平均597・2トンに対し12年が168・9トンだったのに、今年はさらに少なく32・1トン。ともに12年の1割〜2割程度と深刻な不漁となっている。
和歌山南漁協田辺本所の羽夫瀬隆さんは「アジ、サバは当漁協の全水揚げ量の約8割、水揚げ額では約4割を占める。年中漁獲のある魚種だが春と秋がシーズン。夏は少ない時期だが、今年は春も不漁気味だったのでこのままだと死活問題」と話す。
和歌山東漁協(串本町)でも4〜8月のマアジの漁獲量が昨年66トンだったのが11トンに、小サバは同140トンが10トンにと激減しているという。
気象庁の概況では、黒潮は東海沖で離岸し、北緯32度付近まで南下。さらに南下し、大きく離岸した状態が10月ごろまで継続する見込みとしている。黒潮が北緯32度を超えて南下するのは4年ぶり。
県水産試験場は「潮岬から黒潮北縁までの距離は約25マイル(約40キロ)で、離岸した状態。魚の餌が少ないせいか漁場では魚群が見当たらない」と話している。
■釣り人「おれが外来魚を放流」 住民ら、怒りの池干し(asahi.com)
【佐野登】三重県亀山市下庄町の農業用ため池・北山池で7日、市民グループ「水辺づくりの会 鈴鹿川のうお座」と小中学生、地元農家の人たち約30人が、池の水を抜く池干しをし、外来魚を駆除した。ブラックバスを違法放流されたため、2年前に続く再度の池干し。作業中の人たちから「許せない」との声が上がった。
「男1人がゴムボートから魚を釣っているんですよ。『魚なんかいないよ』と声をかけると、『おれがブラックバスを放流した』と言う。注意すると『ため池は税金を使ってできたんだろう』って言い返す始末。本当に腹がたった」
今年3月まで北山池水利組合の組合長をしていた宮村忠男さん(77)は今春ごろのやりとりを振り返る。2011年10月に組合と「うお座」で外来魚を駆除し、ときおり見回りに来ていた。以前から釣り人を見かけたため、「また放流されたんじゃないか」と心配していたと顔を曇らせる。
■外来魚を退治 亀山で池干し(YomiuriOnLine三重)
同市の市民団体「水辺づくりの会鈴鹿川のうお座」は、2年前にも北山池で池干しを行ったが、その後、外来魚のブラックバスが見つかったことから、改めて駆除することにした。
10日ほどかけて水を抜いた池の水門付近で、子どもたちは泥にまみれながら、タモでブラックバスをすくっていた。小学4年の岩間玲音君(9)は「大きいブラックバスが取れた」と話していた。
鈴鹿川のうお座の栗原勉代表(55)は「外来魚の放流には罰則もある。絶対にやめてほしい」と訴えていた。
13/09/07
■外来魚駆除でアユ守ろう(中國新聞ネット版)
沼田川漁協(東広島市河内町)は8月末から、アユが自然に育つ環境を守るため、沼田川支流の椋梨川で天敵のブラックバスなどの外来魚駆除活動をしている。6日は組合員8人が川に入った。
右岸と左岸を結ぶように網を仕掛け、時間をおいて引き上げた。雨続きで水量が多かった影響で、時折胸まで漬かりながらの作業となった。この日は成果がなかったが、8月30日には9匹がかかった。
活動は11年目。ことしは春と秋の計10日間を予定している。後藤政則組合長(64)は「最近は駆除数が減ってきている。成果が出ているのだと思う」と話していた。
同組合によると、この水域は、秋に生まれて川を下り、成長したアユが春にさかのぼってくる循環が保たれている。このため沼田川本流などで行っている稚アユの放流はしていない。
■セアカゴケグモ:草津で4匹発見(毎日jp滋賀)
県は6日、草津市矢橋町の湖南中部浄化センター敷地内で、毒を持つ特定外来生物のセアカゴケグモ4匹を発見したと発表した。センターは矢橋帰帆島公園に隣接しており、注意を呼び掛けている。
クモは体長約1センチ。4日午前10時ごろ、同センターの側溝でメンテナンス業者が1匹を発見。草津市の担当者が付近を探したところ、さらに3匹が見つかった。公園内も含めて巣などがないか調査し、駆除するという。【千葉紀和】
■巨大ウナギお目見え 琵琶博で7日から公開(京都新聞電子版)
全長117センチ、重さ3.7キロという巨大ウナギが、彦根市沖の琵琶湖で捕れた。7日から草津市の琵琶湖博物館で公開される。
8月9日、ウナギを狙ってはえ縄漁をしていた漁業者が捕獲し、同博物館に寄贈した。胴回りは太い所で20.5センチある。
同博物館によると、琵琶湖のウナギは、他産地よりも比較的大きくなり、300〜400グラムほどまで成長するが、ここまで巨大なのは見たことがない、という。「10年以上生きているのではないか」と話す。
全国的にも、同程度の長さのウナギが見つかった記録はあるが、重さは調べた範囲内では一番。うな重にすると約20人前になるという。
展示は29日まで。入館料が必要。
■琵琶湖の主、お目見え 巨大ニホンウナギを展示(ChunichiWeb滋賀)
琵琶湖博物館(草津市下物町)は七日から、琵琶湖で捕獲された体長一一七センチ、体重三・七キロの巨大ニホンウナギの展示を始める。二十九日まで。
ニホンウナギは八月上旬、彦根市の漁師がはえ縄漁で捕らえ、博物館に寄贈した。十年以上生きているとみられ、琵琶湖で通常捕れるニホンウナギの十倍ほどの重さ。同館によると、これだけの大きさのニホンウナギが琵琶湖で捕れるのは非常に珍しいという。
琵琶湖にはかつて、海から遡上(そじょう)したウナギが生息していたが、南郷洗堰(あらいぜき)(大津市)の完成などで天然遡上は阻まれ、現在はすべてが放流魚。ニホンウナギは国内全体でも近年生息数が著しく減っているため、環境省は今年二月、絶滅危惧種に指定した。
また、同館では七〜二十三日、かつては琵琶湖周辺の池や河川に生息し、現在では県内から姿を消した絶滅危惧種のニッポンバラタナゴの稚魚も展示している。(中尾吟)
13/09/06
■防衛省、滋賀・高島市長にオスプレイ訓練参加を説明(京都新聞電子版)
滋賀県高島市の饗庭野演習場で10月に実施予定の陸上自衛隊と米海兵隊による日米共同訓練について、防衛省近畿中部防衛局の及川博之局長が6日午前、高島市役所を訪れ、オスプレイを訓練で使用することを福井正明市長に正式に伝えた。
自衛隊と米軍の共同訓練で、オスプレイが使われるのは初めて。相次ぐ事故で安全性を懸念する一部団体などが強く反発している。
及川局長は、訓練の期間を10月上旬から中旬とし、その中で「オスプレイを沖縄県の普天間から参加させる予定」と伝えた。ただ具体的な日時や規模、装備、内容は現在調整中とし、「決定次第、別途連絡する」とした。
福井市長は、訓練の概要説明が従来はもっと早い時期に段階を経て行われてきたが、今回は遅いとして苦言を述べた上で、▽饗庭野で行う理由▽飛行ルート▽市民の不安解消や安全確保策▽沖縄県の負担軽減につながる根拠−などを尋ねた。
これに対し及川局長は、「演習場の規模や訓練の内容から饗庭野が主になる」と理解を求めた。飛行ルートはまだ承知していないとし、運用上からも詳細を示せないとしたが、「市街部での低空飛行や夜間飛行はない」と述べた。不安の解消や安全確保策では「訓練期間中に職員を派遣し、速やかな情報提供や(政府との)連絡体制をとる」とした。
沖縄の負担軽減の根拠については、「数値で示すのは難しいが、訓練の一部が本土で実施されれば軽減になる」とした。福井市長は「国全体でどう負担軽減するかを考える中で、饗庭野でのオスプレイ使用の先行きが示されないと市民の不安は解消されない」とくぎを刺した。
13/09/05
■草津でセアカゴケグモ4匹捕獲(京都新聞電子版)
滋賀県下水道課は5日、草津市矢橋町の湖南中部浄化センターで毒グモのセアカゴケグモを4匹捕獲したと発表した。
同課によると、4日午前10時ごろ、同センターを清掃中の業者が側溝で見つけた。浄化センターは矢橋帰帆島公園に隣接しており、同課は5日、公園の指定管理者に来園者に注意を呼び掛ける看板の設置やチラシの配布を依頼した。一帯でほかにいないか調査する。
■荒れる琵琶湖を7時間漂流 29歳「あきらめかけた」(asahi.com)
【高島曜介】大津市南小松の琵琶湖で4日、男性3人が一時行方不明になった。2人はまもなくヘリコプターで救助されたが、残された京都市伏見区の男性(29)は約7時間かけて自力で岸にたどりついた。捜索するヘリや船に助けを求め続けたが、強い風雨で気づかれず、「5回くらいあきらめかけた」という。駆け込んだ理容室の店主に遭難時の状況を語っていた。
滋賀県警によると、男性は近江舞子北浜水泳場の沖合約500メートルの湖上で会社の同僚2人と水上バイクが引くゴムボートに乗って遊んでいた。4日午後1時20分ごろに風雨が強くなり、バイクの操縦者に「また戻ってくるから」と言われて残され、流されたという。
男性がたどりついた理容室は、遭難した水泳場から北へ約2・5キロにある。店主の福島芳弘さん(44)によると、4日午後8時半すぎ、水着にライフジャケット姿で裸足の男性がドアをたたいた。目は真っ赤でずぶぬれ。店に招き入れた福島さんは事情を聴いて110番通報。タオルを貸すと、男性は「もうくたくたです」と言い、足取りもふらついていた。救急車が到着するまでの約10分間、当時の状況を詳しく話した。
■最後の第6回びわ湖検定(滋賀報知新聞ネット版)
=10月から受験申込書受け付け=
◇全県
びわ湖検定実行委員会(事務局=JTB西日本大津支店)は十月二十三日から、「第六回びわ湖検定」の申し込みを受け付ける。同時に、検定の試験点数に加点されるスタンプラリーも実施中だ。
試験は、三級が十二月一日(午前九時三十分から)、二級が同日(午後一時三十分から)、一級は来年二月二日(同一時三十分から)となっている。今回は、各級の試験日時が分かれているため、連続受験が可能。ただし、一級は、二級合格者のみ受験可能。
前回に引き続き、準一級判定の新基準を設定する。一級を受験する人で、正解率が惜しくも合格基準の八〇%以上に満たなかった場合でも、六〇%以上あれば、準一級の合格判定をするもの。
また、リピート受験者特典として過去にびわ湖検定を受検した人には試験点数を五点与える。なおリピート受験特典は、二・三級受験者で点数付与希望者のみ。
受験申込書は、県内の書店、図書館、公民館などで配布されている。申込書提出は、十月二十三日まで。受験料は、一級五千円(消費税込み)、二級三千五百円(同)、三級二千円(同)。支払い方法は、同事務局(TEL077―522―9258)へ問い合わせを。
試験会場は、県庁(大津市)、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(草津市)、県立大学(彦根市)、今津サンブリッジホテル(高島市)。ただし一級は、県庁のみ。
なお、第六回で「びわ湖検定」の認定試験は最後となる。今後は、第六回検定後に詳細を発表する「WEB版びわ湖検定」へチャレンジすることになる。
■大雨:風雨でJR運休や停電 県内全域警報、甲賀で1時間33ミリ(毎日jp滋賀) ?
前線の活動が活発になった影響で、県内も4日、大雨や強風に見舞われた。彦根地方気象台は県内全域に一時大雨警報を発令し注意を呼びかけた。県内では土砂崩れなどの大きな被害は出ていないが、地盤が緩んでいる可能性もあり、気象台は引き続き注意を呼びかけている。
彦根地方気象台によると、8月31日午後5時の降り始めから4日午後4時までの総雨量は、米原市朝日189・5ミリ▽長浜市余呉町柳ケ瀬146・5ミリ▽同市唐国142・5ミリ−−など。また、甲賀市の土山観測所では、4日正午からの1時間で33ミリの降雨量を記録した。
強風のためJR湖西線は午後1時45分ごろ、蓬莱駅(大津市八屋戸)の風速計が規制値に達し、堅田〜近江今津駅間で約2時間運転を見合わせた。また、関西電力滋賀支店によると、高島市今津町で午後0時半ごろ、約340世帯で停電が発生。午後3時前までに全て復旧した。枯れ松が倒れて電線が断線したためという。
一方、雨の影響で下校時間を繰り上げる学校も相次いだ。県立盲学校(彦根市)では、授業を4時間目で切り上げた。大津市と甲賀市の6小中学校でも、通常より1時間早く生徒らを帰宅させた。【村松洋】
■竹生島のタブノキ林再生始動 カワウ駆除進む(ChunichiWeb滋賀)
カワウによる枝折りやふんの影響で減少していた竹生島(長浜市早崎町)のタブノキ林を再生しようと、地元の児童らを巻き込んだ植樹事業が計画されている。一時は樹木の立ち枯れが相次いだ同島だが、県によるカワウ駆除が奏功、少しずつ緑が戻ってきた。県は地元で再生に向けた取り組みが活発になるよう期待する。
かつては「竹生島のシンボル」として同島を覆っていたタブノキだが、島内のカワウ生息数が三万羽近くになった二〇〇八年までに多くが枯死。カワウが巣を作るために枝を折って持ち去ったり、酸性のふんが葉や地面を埋め尽くしたりしたためだ。付近に生えていた他の照葉樹も枯れ、島周囲の斜面には山肌が露出する場所も目立つようになった。
その後、対策として県が実施した捕獲や駆除で〇九年以降カワウの個体数は減少。結果、地面が露出していた部分に繁殖力の強いアカメガシワなど新しい照葉樹が生えるなど、徐々に緑が戻ってきた。県鳥獣対策室の担当者は「カワウの駆除が進んだことで、島の植生を以前の状態に戻すための動きが本格的にできるようになった」と言う。
今回の事業は県や市などでつくる琵琶湖北部カワウ等対策事業推進協議会が企画した。アカメガシワが二十年程度の寿命を終えた後にタブノキ林になるよう整備を進め、以前の島の姿を取り戻す計画だ。タブノキの実生(みしょう)(双葉の芽)を採集した上で育てて植林するという。
今月二十六日には長浜市益田町のびわ北小の児童三十五人が島に渡り、島に残るタブノキの観察や実生の採集をする。
ただ、照葉樹の植林技術が確立されていなかったり、カワウが昨年から再び増加に転じていたりする課題もある。協議会は地元主導での長期的な取り組みにしたい考えで、県担当者は「島の現状を知ってもらい再生に関わることで将来的にも島に興味を持ってもらえれば」と子どもを呼び込む狙いを説明した。(山内晴信)
■大雨で県内交通機関、大きな乱れ(ChunichiWeb滋賀)
停滞する前線や南から湿った空気が流れ込んだ影響で、県内は三日から四日にかけて大雨や強風に見舞われ、住民が川の氾濫を警戒して自主避難するなどの対応に追われたほか、交通機関がまひするなどの影響が出た。五日以降も土砂災害や河川氾濫などが発生する可能性があるとして、彦根地方気象台が警戒を呼びかけている。
同気象台によると、降り始めから四日午後八時までの総降水量は、米原市朝日で一九五・五ミリを記録したほか、長浜市でも一五〇ミリを超えた地点があった。気象台は県内全域に大雨警報を、大津市と多賀町を除く市町に洪水警報を発令した。
米原市では三日午後七時半ごろ、大雨による天野川の氾濫に備えて、長岡地区に避難準備情報を発令。六十代と九十代の女性二人が、地区内の市民交流施設に自主避難した。
JR湖西線は風速計が規制値に達したため、堅田−近江今津駅で四日午後一時四十五分から二時間運転を見合わせ、三千五百人に影響が出た。大津市小関町では、道路脇の高さ五〜六メートルの木が強風にあおられて倒れた。
このほか、東近江市永源寺相谷町の国道421号と、甲賀市土山町大河原の同477号が、いずれも基準雨量超過のため三重県境まで全面通行止めとなった。県教委によると、甲賀市内の小中学校五校で授業時間の繰り上げなどの措置をとったほか、大津市の中学校や彦根市の県立盲学校などが下校時間を早めた。
■24時間に101・5ミリ 米原で記録的豪雨(YomiuriOnLine滋賀)
◆県が災害警戒本部
4日は県内各地で激しい雨となった。彦根地方気象台によると、3日午後から4日午後にかけての24時間に降った雨量を見た場合、米原では101・5ミリ、柳ヶ瀬(長浜市余呉町)は73ミリを記録した。県は午後3時に災害警戒本部を県庁内に設置し、対応に追われた。
同気象台によると、4日の1時間当たり雨量の多い地点は、▽米原、38ミリ(午後1時45分まで)▽甲賀市土山、33・5ミリ(午後1時3分まで)▽高島市今津、24ミリ(午後1時15分まで)▽同市朽木平良、24ミリ(午後0時55分まで)▽長浜市、21ミリ(午後1時46分まで)――などだった。
大雨洪水警報が発令された長浜市では午後、激しい雨が打ち付けるように降り、市街地の道路も一時、冠水。そこかしこで車やトラックが大きな水しぶきを上げながら走っていた。
ただ、県防災危機管理局によると、この日、県内では床上や床下の浸水世帯は確認されておらず、大きな被害を引き起こすがけ崩れもなかったという。雨が小康状態となったため、県の災害警戒本部は午後7時10分、解散した。
13/09/04
■悪天候の琵琶湖、不明の1人は自力で陸へ(msn産経ニュース)
4日午後1時45分ごろ、大津市南小松の琵琶湖沖約500メートルで、遊泳中の男性3人が行方不明になったと110番があった。滋賀県警などが捜索に当たり、同県の防災ヘリが2・5キロ沖で2人を救助。残る1人の行方を捜していたところ、午後8時40分ごろ、同市北小松の湖岸に自力でたどりついたのが見つかった。
大津北署などによると、行方不明になっていたのは京都市伏見区の会社員、小林幸将さん(29)。同僚の男性(46)の水上バイクが引っ張るゴムボートに3人で乗って遊んでいた。
しかし、風雨が強くなり、ボートを引けない状態になったため、水上バイクの男性が岸に移動。別の男性がモーターボートに乗り換えて3人を迎えにきたが、行方が分からなくなっていた。3人はライフジャケットを着用していた。
水上バイクを操縦していた男性は免許を持っておらず、同署が船舶操縦者法違反(無免許)容疑で事情を聴いている。
彦根地方気象台によると大津市には当時、大雨、洪水、雷注意報が出され、現場付近は瞬間最大風速21メートルだったという。
■琵琶湖で3人一時不明に けがなし(京都新聞電子版)
4日午後1時45分ごろ、大津市南小松の琵琶湖で、ゴムボートで遊んでいた京都市の男性3人が行方不明になった。2人は滋賀県の防災ヘリに救助され、1人は約7時間後に自力で岸にたどり着いた。3人にけがはなかった。
大津北署によると、3人は京都市内の会社の同僚計31人で大津市南小松の近江舞子水泳場を訪れ、沖合約500メートルで水上バイクにけん引されたゴムボートに乗っていた。風が強くなってけん引できなくなったため、救命胴衣を着けた3人がボートから降り、水上バイクの男性だけが岸に移動。モーターボートが救助に向かったが、3人を発見できなかったという。
滋賀県警などが捜索し、同3時20分ごろ、防災ヘリが沖合約2・5キロで2人を救助。捜索は同6時ごろに打ち切られたが、残る一人は自力で岸にたどり着き、同8時40分ごろ、大津市北小松の美容院に駆け込んだという。
■ガソリン価格、レギュラー160.7円…前週比0.5円高(Responce)
資源エネルギー庁が9月4日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、9月2日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル当たり160.7円となり、前週から0.5円上昇した。
レギュラーガソリンの価格は、8月5日に160円を突破して以来、ほぼ横ばいが続いていたが、再び上昇を始めた。
地域別では、北海道と関東で0.9円、東北で0.7円、近畿で0.5円、九州・沖縄と中部、中国で0.2円、四国で0.1円と、全地域で上昇した。
ハイオクガソリンは171.5円で前週から0.5円上昇、軽油は138.4円と0.5円上昇した。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、9月4日のレギュラーガソリンの全国平均価格は153.71円/リットル、ハイオクは165.42円/リットル、軽油は127.60円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどe燃費のデータは、燃費管理サイトの「カーライフナビ」で見ることができる。
カーライフナビ URL http://carlifenavi.com/
■大津の大観覧車「イーゴス108」がラストラン−びわ湖からベトナムへ(びわ湖大津経済新聞)
2001年に閉園した遊園地「びわ湖タワー」跡地(大津市今堅田)に現在もそのままになっている大観覧車「イーゴス108」がベトナムへ売却されることとなり、9月4日、営業時と同じ1周15分ペースでの最終稼働を終えた。
1992年4月26日の完成当時、高さ108メートルで世界最大級を誇った。「すごーい」を逆さに読んだネーミングも話題を呼んだ。園内には長蛇の列がとぐろを巻き、6人乗り64基のゴンドラが満杯で、1日最高1万3500人を乗せたこともあった。
同観覧車が点検も兼ねた最後の稼働を始めた途端、空からは大粒の涙のような雨が降り出した。「閉園後も月1回は稼働させてきたが、海と違い塩分を含まないびわ湖のほとりで、比良山から吹き下ろすイオンの風も功を奏し、閉園から21年たっても動かすことができた。まさに娘を嫁にやる親心。ベトナムでも再び多くの人を乗せて喜ばせてほしい」と前田茂元社長。嫁ぎ先のベトナムの会社の要請を受けて来日しているドイツ人技師でプロジェクトマネジャーのアルフレッド・ルーベルグさんも「さびもサンドで拭いて補修するが、強度に問題はなく部品もすべて使う。頑丈なので観覧車として絶対大丈夫」と太鼓判を押す。
閉園後、メンテナンスに携わってきた小林電気商会の小林正義社長は「先代から21年間、この観覧車を見守ってきた。びわ湖のシンボルがなくなってしまうのは寂しいが再び活躍することを期待する」と観覧車を見上げる。観覧車のラストランを見届けようと駆け付けた大津市役所真野支所長の岡本光夫さんは「通勤で観覧車を毎日見てきた。風景とともに残しておきたいと昨年から1000枚以上の写真を撮りためてきた。みんなが観覧車との思い出を持っているからこそ喪失感は大きい。ベトナムまで追いかけて見に行きたい」と寂しげに話していた。
13/09/03
■8月の暑さ、過去2番目に 甲賀・土山(ChunichiWeb滋賀)
猛暑だった8月、彦根地方気象台のまとめによると、甲賀市土山の観測地点で1カ月の平均気温(平年25.0度)が25.6度となり、同地点の月間平均気温としては地域気象観測システム(アメダス)の運用が始まった1976年以降、2010年8月に次ぐ2番目の高さだった。また土山で歴代10位までの最高気温に今年8月から計4日入り、厳しい暑さが数字に表れた。
土山では8月9日から20日までに最高気温が35・2度〜35・5度を記録。地点の最高気温として5、6、8、9番目に高いと位置付けられた。
気象台職員は一気に4つも10位以内に入ったことについて「暑い日が続き、前日の高い気温が残ってしまったという側面があるかもしれない」と述べた。
大津の観測地点では8月の平均気温(平年27・1度)が28・4度と4番目に高かった。最高気温も2番目に高い37・3度を8月20日に記録。8月21日の最低気温は27・0度と過去3番目に高かった。最高気温が35度以上の猛暑日は13日あった。
東近江の観測地点も8月の平均気温(平年26・1度)が27・4度と4番目の高さ。8月19日は過去2番目に高い最高気温の37・4度を記録した。猛暑日は12日あった。
◆県内、6〜8月で684人が熱中症搬送
熱中症で救急搬送された患者の数は8月の1カ月間で328人。6、7月と合わせると684人に上り、県が集計を始めた2007年以降の1シーズン最多を既に超えている。
県によると、8月の患者数としては10年の341人に次ぐ数。65歳以上の高齢者が最も多く44%を占め、高齢者を除く成人が41%、少年15%と続く。
県は07年から7〜9月、10年からは6〜9月を1シーズンとして熱中症搬送者数を集計しており、これまでの最多は10年の653人だった。
今季は7月上旬に梅雨が早々に明け、7月から熱中症を訴えるお年寄りが相次いだ。7月の患者数は298人で同月では最多。これが全体を押し上げ、最多記録を更新するペースとなっている。(井上靖史)
13/09/02
■秋村組が3・5億で、琵琶湖湖底環境改善(建通新聞電子版)
滋賀県は、琵琶湖南湖湖底環境改善工事を制限付一般競争入札で8月30日に開札し、秋村組が3億5900万円で落札。
埋め立て工7万立方b、土砂運搬5万7000立方bのほか、汚濁防止膜設置・撤去2060bを行う。
13/09/01
■西日本、史上最も暑い夏 東日本3位タイ 気象庁まとめ(47NEWS)
今夏(6〜8月)の平均気温は、西日本(近畿、中四国、九州)で平年を1・2度上回り統計史上最高の暑さだったことが1日、気象庁のまとめで分かった。東日本(関東甲信、北陸、東海)はプラス1・1度で3位タイ、沖縄・奄美はプラス0・7度で2位タイの記録だった。
北日本(北海道、東北)は平年を1・0度上回った。
平年より早い梅雨明けの地域が多かった上、高気圧の勢力が強く、8月中旬などは晴れて猛烈な暑さが続き、高知県四万十市では8月12日に国内観測史上最高の41・0度を記録。気象庁は9月2日、専門家でつくる「異常気象分析検討会」を開き、要因などを議論する。
■外来種対策 駆除の是非 慎重な見極めを(愛媛新聞ONLINE)
人為的に国内に持ち込まれた外来種の問題が近年、深刻さを増している。
よく知られたブラックバスやミシシッピアカミミガメ、ブルーギルやオオキンケイギクなどは県内にも広く侵入。在来種と競合し、あるいは交配して遺伝子かく乱を招くなど、地域の自然に影響を及ぼす事例が後を絶たない。早急な対策が必要である。
特に、固有の生態系を有する地域では深刻だ。例えば小笠原諸島に侵入したグリーンアノールや、奄美大島に移入されたマングースなどは、瞬く間に分布を広げた。駆除する以外に方法はあるまい。
環境省は、影響力の強い100種を「侵略的外来種」に指定。各自治体も対策に乗り出しているが、問題解決には遠いのが現状だ。持ち込まない、放さない、必要に応じた駆除という対策を徹底するため、一人一人が外来種問題の重要性を共有したい。
これに加え、新たな課題が浮上してきた。どの種を駆除するのか、どこまで外来種の定義を広げるかをめぐり、研究者の間でも見解が割れるケースが出てきたのだ。やみくもな駆除は、かえって生態系の混乱を招きかねない。慎重な判断が必要となろう。
外来種とは本来、近年の国際化に伴って国内に侵入した国外の生物種を指す。おしなべて「悪者」とされ、かれら自身に罪はなくても駆除はやむなしとされてきた。
一方で、歴史的に古い時期に渡来し、既に日本の生態系になじんでいる種をどう扱うかについては、議論の対象とされてこなかった。
身近な例では、シロツメクサやカラスノエンドウなどの植物、ヨコヅナサシガメといった昆虫や、ニジマスなどの魚類が挙げられる。さらに時代をさかのぼれば、菜の花などとともに中近東から入ったとされるモンシロチョウも外来種に区分されよう。
近年の遺伝子解析技術の向上で、これまで在来種とされてきた生物が、外来種とされる研究も出てきた。例えば、なじみ深い爬虫(はちゅう)類であるクサガメも、外来種の可能性が高くなってきたという。
こうした生物種の扱いは、難問だ。クサガメは既に日本の生態系に組み込まれているとして、放置するのか。あるいは、在来種のニホンイシガメとの競合や交配が懸念されるから駆除すべきなのか。今後の課題として、駆除すべき外来種の定義を明確にしておく必要があろう。
在来種と競合しない種については推移を注意深く見守るなど、柔軟な対応を視野に検討したい。モンシロチョウの駆除という行為にさえつながりかねないからだ。
人と物の国際的な移動が今後も拡大する中、外来種対策の議論を深めておきたい。
■びわコミ会議:琵琶湖の将来を語る 大津で保全団体など150人(毎日jp滋賀)
琵琶湖の保全に関わる人が交流する「マザーレイクフォーラム びわコミ会議」(県など主催)が31日、大津市打出浜のコラボしが21で開かれた。県内外の環境NPOメンバーや農林漁業者ら約150人が集まった。
第1部では「みんなつながる報告会」として参加者を代表して5団体が活動報告。県漁業協同組合連合青年会会長理事の中村清作さん(27)は「県民でも琵琶湖の魚を知らない人が多い」と憂い、琵琶湖の魚を食べてもらうためビワマスをたたきとして販売していることなどを発表した。
第2部では参加者がテーマごとに琵琶湖の将来について話し合い、全員がそれぞれ「琵琶湖を守る私の誓い」を決めた。愛知県半田市の半田こどもエコクラブの喜多崎基(もとい)君(10)は「琵琶湖のことをもっと知っていれば、話し合いでもっと意見が言えた。これから琵琶湖のことを勉強したい」と発表した。【竹下理子】
■湖の自然に触れ学習を 大津でマザーレイクフォーラム(京都新聞電子版)
琵琶湖を守る活動に取り組む市民団体や企業、研究機関などが交流する「マザーレイクフォーラムびわコミ会議」が31日、大津市打出浜のコラボしが21であり、水質保全や環境学習の在り方、暮らしとの関わりなどを話し合った。
県が2011年に改定した琵琶湖総合保全整備計画に基づく議論の場で、昨年3月以来3回目の開催。県内外の約50団体から約150人が出席した。
参加者は環境保全や地域とのつながり、次代への継承など10テーマに分かれて意見交換した。琵琶湖の浄化策をめぐる議論では、新たな基準づくりが論点となり、NPO法人おおつ環境フォーラム(大津市)の林幹朗理事は「化学的な面だけでなく、生物の多さなど、どういう琵琶湖にするべきかから考えるべきだ」と提案した。
環境学習の議論では、高校生や小学生の参加者が自然や生き物と触れる機会を求めたのを受け、びわ湖エコアイディア倶楽部(くらぶ)(草津市)の中野隆弘事務局次長は「環境学習は子どもと目線を合わせることが重要」と指摘した。
琵琶湖保全に積極的な企業の支援策や企業の役割も話し合った。NPO法人とよなか市民環境会議アジェンダ21(大阪府豊中市)の正阿彌崇子事務局次長は、産地から食卓までの距離を示す「フードマイレージ」を例に「工業製品にもマイレージを表示すれば地産地消につながるのではないか」と話した。
■琵琶湖の現状や将来、議論展開 大津でフォーラム(ChunichiWeb滋賀)
琵琶湖の現状や将来について話し合う「マザーレイクフォーラムびわコミ会議 水でつながる、人がつながる びわ湖の環(わ)」(運営委員会主催)が三十一日、大津市のコラボしが21で開かれた。環境保全団体の関係者や県民ら百五十人が参加し、保全の取り組みや琵琶湖の変化などを報告、熱心な議論を展開した。
フォーラムは県琵琶湖総合保全整備計画(マザーレイク21計画)の取り組みを検証したり、県民らが意見を述べる場として二〇一二年三月に設立された。びわコミ会議は毎年八〜九月にあり、今回は三回目となる。
活動報告では、水源の森の保全活動や外来魚を料理して食べる取り組みなどが紹介された。流域河川のごみ拾いなどを行う団体は「川への愛着を感じてもらうファンづくりが大切だ」と訴えた。
県の担当者は、昨年の琵琶湖の状況として、六月の大型植物プランクトンの発生や、九月以降のアユの産卵の激減を報告。「症状の裏に隠れたものを受け止め、何がプラスに働いているか考えたい」と述べた。
参加者は人とのつながりをキーワードに、「琵琶湖ファンを増やすにはどうすればいいか」「企業は何ができるか」などのテーマで討論。会場では活動紹介の展示もあり、参加者たちが興味深く見入っていた。(小川直人)
■ビワマスの遡上復活へ 天野川のせきに簡易魚道設置(ChunichiWeb滋賀)
米原市は31日、ボランティアグループ・市ビワマス倶楽部のメンバーと協力し、同市能登瀬の天野川で、ビワマスが川を遡上(そじょう)できるようせきに簡易魚道を設置した。5月に市ビワマス応援大使を委嘱された吉本芸人のファミリーレストランの2人も大使の初仕事をこなした。
市は二〇一六年度までに、天野川の河口から七キロ地点にある丹生川との合流点にビワマスが達することを目指している。途中に妨げとなるせきが五カ所あり、最下流の一カ所は今年三月、県長浜土木事務所が魚道を設けた。
残る四カ所も県が一六年度までに魚道を整備する計画だが、少しでも早く遡上できるよう、市独自で鉄板製の簡易魚道の設置を進めている。今回で全てに設置が完了した。
作業には三十人が参加。せきの一メートルの段差に接して、鉄板で二メートル四方を囲い、水深七〇センチの水槽状の仕切りをこしらえた。側面三カ所に鉄板で延長二・一メートルの緩やかなスロープを取り付けた。
設置後、市環境保全課の鹿取顕崇さん(32)は「力を貸してくれた市民の思いも受けて、秋の遡上が今から待ち遠しい」と期待を高めていた。(曽田晋太郎)
■クマと衝突?35分間停車 JR湖西線 永原―近江塩津間(ChunichiWeb)
31日午後7時50分ごろ、滋賀県長浜市西浅井町のJR湖西線の永原―近江塩津間を走行中の近江今津発敦賀行き下り普通電車が、クマとみられる動物と衝突し約35分間、現場に停車した。乗客10人にけがはなかった。
JR西日本によると、運転士が線路上にクマのような動物1頭がいるのに気づいて非常ブレーキをかけたが間に合わなかった。電車に異常はなく、運転を再開した。上下2本が運休し、計5本が最大で44分遅れ、約400人に影響した。