Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/10/04

大雨の影響続く
池原、七色ダム

 上の写真は奈良県池原ダムへ流れ込む北山川の小橡谷合流点です。泥濁りの北山川に小橡谷の澄んだきれいな水が流れ込んで、青ナイル、白ナイルみたいに水の色がきれいに分かれてます。この数100m下流は池原ダムのバックウオーターがあって、清濁マーブル状態のままで流れ込んでます。

 北山川の水は、台風21号の雨が止んでからまる5日たっても泥濁りがおさまらないんですね。と言うよりも、8月初めの台風11号の大雨以降ずっと濁りっぱなしです。池原ダムへ流れ込む水量が一番多い本流の北山川が濁りっぱなしだから、池原ダムの水がなかなかきれいにならないのはあたりまえです。

 おまけに、台風21号の雨でまたまた大量の流木が流れ出してしまいました。流木止めのフェンスの中に集めてあったのが大雨の急増水で散乱して、本流の上流部は流木だらけになってます。大量の流木が広い範囲に散らばってるから、これを集めるのはたいへんでしょうね。流木を集めても集めても、台風の度に流れてしまうからたまったものではありません。台風の大雨は、ちっぽけな人間の努力なんか簡単に押し流してしまいます。

 バスの釣れ具合は、10月3日頃からちょっと上向いてきました。と言っても、みんなに釣れるわけではありません。いいスポットに当たったアングラーだけがいい釣りをしてる状態で、当たり外れが大きいんですね。増水後らしく、きれいな水が流れ込むインレット周辺でまとめ釣りできるパターンが成立することもあるんですけど、そう簡単には見付かりません。増水後のパターンにいまいち爆発力がないのは、高水温の夏場の増水と違って、水温が20度台前半まで下がってからの増水のため、バスが大喜びという感じになってないからでしょうか。

 3日の結果だけを見たら、七色ダムの方がいいぐらいです。大又川と池郷川、西ノ川の水がいち早く澄んで、インレット周辺の水質がよくなったから、狙い場を絞りやすかったのがよかったんでしょうね。8月以降、雨のたびに濁りがひどかった池郷川と西ノ川が澄むのが早かったのは、泥が流れてしまったからかもしれません。ただし、本流筋は泥濁りが続いてるから、釣れる場所に当たらないとさっぱりなのは池原ダムとかわりません。まさに一歩間違えば地獄なんですけど、池原ダムにくらべれば、七色ダムの方が落とし穴を見分けやすいということですね。

 増水後のパターン激変から落ち着いたところで、今週末は体育の日の連休です。レンタルボートや宿の予約はけっこう多くて、今シーズン最後の混雑になるかもしれません。問題は、いまのパターンが続くかどうかですね。池原ダムはもうちょっと水がきれいになってほしいんですけど、現在の釣れ方は増水が落ち着いたところにしてはまだ十分ではありませんから、これからよくなってくるんじゃないでしょうか。七色ダムはいまの調子で水質が回復していけば面白い釣りが楽しめるかもしれません。とにかく去年の秋とは水位、水質とも大違いですから、パターンのズレに気を付けた方がいいですよ。あとは、連休にどれぐらい冷え込むか、北風が強くなったりしないかが問題ですね。

 台風の雨による土砂崩れで通行止めになってた三重県海山町の国道42号は片側交互通行で通れるようになりました。池原、七色ダム周辺で通行止めが続いてるのは、国道425号尾鷲ー下北山村間の三重県側と同下北山村ー十津川村間、国道309号の北山村内、同上北山村ー天川村間です。国道169号の交通量は普通に戻ってるんですけど、これから紅葉見物の車が多くなって、連休などは数珠つなぎのノロノロ運転になったりします。釣りの往き帰りは、くれぐれも無理な追い越しなどしないようにご注意ください。

■B.B.C.ホット情報データベースへ
■B.B.C.ホット情報のテーマ別インデックスへ