Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/11/07

やっと普通の
秋になった琵琶湖

 11月7日の滋賀県琵琶湖は快晴微風の好天でした。どれぐらい天気がいいかというと、あんまり天気がよくて風もないもんだから、ボートを浮かべっぱなしで気持ちよく昼寝するアングラーがいるぐらいです。7日だけでなく、5日の金曜日から週末にかけて、ずっといい天気が続きました。天候がかわりやすい秋に、こんなにいい天気が続くのはめずらしいですね。10月まで台風が立て続けに来たり、秋雨前線や低気圧の通過で荒天の日が多かったのが、手のひらを返すようにかわりました。

 バスフィッシングの状況は、すっかり普通の秋になった感じですね。10月前半まで大きなバスがボカスカ釣れてた北山田沖のポイントにはボートがぜんぜん浮いてなくて、木浜、浮御堂、名鉄、赤野井、下物、若宮、自衛隊、プリンス沖などに分散してます。

 普通に釣ってたら、30cm以下のバスなら釣れるけど、大きいのは交通事故も起こりません。ボートが集まってるエリアの中でも、ウィードの状態がいいスポットをきっちり絞り込んで、釣り方を完璧に合わせてやらないと、40cmオーバーも簡単には釣れません。その釣り方というのが日がわりで、普通のコンディションの日はテキサスリグやツネキチリグ、曇りや雨のハイコンディションの日になるとスピナーベイトやバイブレーションプラグにもヒットしてきます。

 フィッシングガイドの練習に出た杉戸繁伸プロは、50cmオーバー1尾と40cm台2尾をキャッチしてました。たくさんのボートが浮いてる中で、いいサイズのバスを釣ってるのは杉戸プロだけです。ほかのボートはせいぜい30cm前後までで、大部分は見てる間に何も釣ってませんでした。釣れるとは言っても、それぐらい状況はシビアだということです。

 ショップのトーナメントにゲスト参加してた下野正希プロは、北へ勝負しに行ったけど外して、5尾で3kg台の成績でした。それぐらいのサイズならライブウエル満タン釣れたそうです。トーナメントの方は、だいたい7位ぐらいだろうとのことでした。同じくゲスト参加の深江慎一プロは5kgオーバーの成績だったそうです。ずっとアメリカへ行ってて、たまの琵琶湖で釣ってくるのは、かっこよ過ぎますね。

 関根健太プロのフィッシングガイドのゲストはバイブレーションプラグで45cmをキャッチしてました。ガイドによって釣り方やエリアが微妙に違うのがよくわかる結果ですね。

 10月半ばのタフコンディションから台風23号の大雨で状況が急変して、今は安定した天候が続くようになって、バスの釣れ具合も秋らしく難しいなりに、そこそこいい感じに戻ってきてるところです。これからどうなるかは、天候にもよるんですけど、2年前の秋の後半に40cmオーバーまじりによく釣れたミノーのパターンがこれからよくなってくるんじゃないかという意見があります。

 もう11月なんですけど、今シーズンは秋の季節の進み方が遅れ気味で、これから数釣りが面白くなってくるけど、バイブレーションプラグやスピナーベイトじゃなくて、この秋はミノーだろうと言うんですね。すでに10月後半にそういう兆候があったのが、台風や何やかやで固まり切らずに11月になってしまいました。それが、これからもう一度仕切りなおして、今のちょっとタフな普通の秋のパターンから、ミノーでよく釣れる秋後半のパターンになっていくんじゃないかと言うんですけど、本当にそうなるでしょうか。

 それと、もう一つ気になるのは、いまだに50cmオーバーを高確率で釣ってるアングラーがいることです。杉戸プロがその1人ですね。もしかしたら、ミノーの数釣りと同時に、大きなバスも何か別の釣り方で安定して釣れるようになるかもしれません。今年の琵琶湖の秋は、そんな可能性も感じさせるぐらいのパワーを秘めてることは間違いないようです。

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