琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
ソースから発信されたものですが、真偽の程は未確認であることをご承知置きください。  

琵琶湖の湖底から
(2014/10)

←Before          スクラップブックバックナンバー          Next→

14/10/31

■琵琶湖に男子高校生の遺体、橋の上に靴と財布置き 進路悩んでいた?(産経ニュース)
 30日午前9時半ごろ、滋賀県草津市新浜町の琵琶湖沖約250メートルの湖底(深さ4メートル)で、大津市に住む高校2年の男子生徒(17)が沈んで死亡しているのを、捜していた県警水上警察隊員がみつけた。死因は水死。県警大津署によると、男子生徒は不登校状態で、進路上の悩みなどを抱えていたといい、同署は自殺した疑いがあるとみて詳しく調べている。
 同署によると、男子生徒は28日早朝、「アルバイトに行く」と家人に告げて外出したまま帰宅せず、家人が同署に届けていた。30日午前5時半ごろ、琵琶湖上に架かる近江大橋の歩道に、靴と財布が並べて置かれていたのを通行人がみつけ、110番通報。男子生徒のものと分かり、同隊などが捜索していた。

■来春、観光船試運行へ 琵琶湖疏水PTが決定(ChunichiWeb滋賀)
 琵琶湖の水を京都市に供給する「琵琶湖疏水(そすい)」を活用した船舶運航事業を検討する大津、京都両市でつくるプロジェクトチーム(PT)は、来春にも試験的な観光船の運航を始めることを決めた。
 運航予定の約八キロのうち半分はトンネルで、老朽化が懸念されていたが、京都市の調査の結果、直ちに補修が必要な箇所は認められず、運航を検討する上では影響ないことが判明。今年中に民間事業者をメンバーに加えた実行委員会の発足を目指す。
 運航区間の乗下船場については、大津市側では疏水の取水口付近や大津港、京都市側では山科市の安朱橋東側などが候補に挙がっている。
 PTは大津市と京都市の観光事業や疏水管理の担当者ら八人で構成。今年一月から事業化に向けた課題などを検討していた。(安永陽祐)

■露の博物館と相互協力 琵琶湖博物館(ChunichiWeb滋賀)
 県立琵琶湖博物館(草津市)は、世界最古の湖「バイカル湖」を研究するロシア科学アカデミーシベリア支部バイカル博物館(イルクーツク州)と相互協力の協定を結んだ。
 琵琶湖博物館によると、バイカル湖が三千万年前、琵琶湖は四百万年前にできたとされ、いずれも古代湖に分類される。同館は二〇一八年度の第一期リニューアル後に「古代湖の世界」を常設展示する予定で、バイカル湖の固有種である「バイカルヨコエビ」やサケ科の「オームリ」、淡水で生きる唯一のアザラシ「バイカルアザラシ」などを紹介する。他にも、職員の交流や共同研究、資料、標本の交換などを計画している。
 篠原徹館長が九月にバイカル博物館を訪れ、ウラジミール・フィアルコフ館長とともに協定書に調印した。両館は「世界古代湖会議」が開かれた一九九七年にいったん五年間の協定を締結したが、企画展を催すのみで更新しないまま協定期間が終わっていた。
 琵琶湖博物館担当者は「どちらの湖も多くの固有種を持っており、研究の交流ができればいい。長いお付き合いにしたい」と話している。(堀尾法道)

14/10/30

■「漂流?沈んだ?」和歌山・太地沖で浮魚礁なくなる(産経ニュース)
 県は29日、太地町の梶取崎沖約39キロに設置されていた浮魚礁(直径6メートル、高さ5・3メートル、重さ13・1トン)がなくなったと発表した。沈んだか漂流した可能性が高いという。
 県水産振興課によると、浮魚礁は今年2月に漁業者用に設置。今月17日までは確認されていたが、29日正午ごろ県水産試験場の職員が確認したところ、なくなっていたという。
 流された場合は、黒潮に乗ってさらに東の海域に漂流している可能性があるといい、同課は「航行に十分注意してほしい」と呼びかけている。

■仙台の小学生ら「ザリガニバスターズ」結成(河北新報ONLINE NEWS)
 外来種アメリカザリガニの駆除を手伝おうと、仙台市内の小学生らが「ザリガニバスターズ」を結成した。太白区の「地底の森ミュージアム」の窮状を知り、25日には現地に初出動した。メンバーは「ザリガニを捕って喜ばれるなんてうれしい」と、次の活動を心待ちにしている。
 バスターズ結成は、ミュージアムでのザリガニ大量発生を報じた河北新報の記事がきっかけだった。市内の枡江小児童が友達らに呼び掛けたところ、東六番丁小やさいわい幼稚園に通う児童、園児計8人が応じた。
 結束力を高めようと、児童らはおそろいのTシャツも製作。幽霊退治を描いた映画「ゴーストバスターズ」をまねたマークを胸にあしらった。
 25日の作業はミュージアム敷地内の池で行われた。すくい網やさお、仕掛け網などを使い、メンバーが泥まみれになってザリガニを追いかけた。約1時間で大小191匹を捕まえた。
 参加した東六番丁小3年の山田康晴君(8)は「協力してたくさん捕れた。小さいザリガニがねずみ色だったことに驚いた」と話した。
 バスターズは今後、要請があれば市内で駆除活動を続ける。結成を呼び掛けた枡江小3年、勅使河原大毅君(9)は「ザリガニは宝物。たくさん捕りたい」と意気込んでいる。
 ミュージアムでは野外展示の「氷河期の森」の池でザリガニが繁殖し、メダカやヤゴなど在来種への影響が心配されている。ことし6月に職員が約2500匹を捕獲したが、完全駆除には至っていない。
 ミュージアムの金森安孝館長は「今回は試験的に子どもたちに手伝ってもらった。来年度以降、環境教育の一環として実施できるのかどうかも検討していきたい」と話している。

14/10/29

■ガソリン価格、161円台にまで下落 一気に2円超値下がり(産経ニュース)
 経済産業省資源エネルギー庁が29日発表した27日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、前週(20日)と比べ2円10銭安い161円80銭だった。値下がりは15週連続。4月の消費税増税後、最大の値下がり幅で、初めて161円台となり、増税前の159円(3月24日)との差が3円を切った。世界景気の減速懸念や米国のシェールオイルの生産増加などを背景とした原油価格の急激な下落が主な要因。
 都道府県別では、横ばいの高知を除き、46都道府県で値下がり。値下がり幅は滋賀の3円80銭が最大で、栃木(3円30銭)、長野(3円)が続いた。
 調査を行う石油情報センターは、原油下落が続いていることから「来週も値下がりになる可能性が高い」とみている。

■レギュラーガソリン、15週連続値下がり…前週比2.1円安の161.8円(Responce)
資源エネルギー庁が10月29日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、10月27日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は前週から2.1円下落し、1リットル当たり161.8円となった。
レギュラーガソリンの価格は、7月14日の169.9円をピークに、15週連続で値下がりが続いている。
地域別では、関東で2.4円、近畿で2.2円、北海道で2.1円、東北と中部、中国で2.0円、九州・沖縄で1.7円、四国で1.5円、全エリアで大きく値を下げた。
ハイオクガソリンは前週比2.1円安の172.6円、軽油は同1.8円安の140.7円だった。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、10月29日のレギュラーガソリンの全国平均価格は151.7円/リットル、ハイオクは162.5円/リットル、軽油は128.3円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどを「e燃費」で確認することができる。
e燃費 URL http://e-nenpi.com/

■天気:近畿、今秋一番の冷え込み(毎日jp)
 近畿地方は29日早朝、各地でこの秋一番の冷え込みとなり、平年より3〜6度低い11月中旬〜12月上旬並みの最低気温を記録した。放射冷却の影響という。
 大阪管区気象台によると、この日の最低気温は▽大阪市=9.3度▽神戸市=10.4度▽京都市=7.2度▽奈良市=5.1度。滋賀県甲賀市信楽町では0.5度を記録したほか、大阪府八尾市は平年より5.8度低い6.8度で、10月の観測史上最低となった。
 奈良市の奈良公園では早朝から、赤や黄色に色づいた木々の下で鹿たちが白い息を吐きながら餌を探す姿があちこちで見られた。【山田毅、後藤由耶】

■外来魚回収20年度以降で最少 生息数減、一定の駆除効果も 滋賀(産経ニュース)
 琵琶湖の生態系維持のため、県が釣り人らに協力を呼びかけている外来魚回収の取り組みで、今年度上半期の回収量が10・3トンだったことが28日、県のまとめで分かった。平成20年度以降の上半期で最少。県は、外来魚の生息数の減少に加え、今夏は雨が多く釣りに出かける人が少なかったことも要因と分析。回収の取り組みに一定の駆除効果があったと評価した上で、さらに回収量を増やすため広報活動を強化する。
 湖の生態系を乱すブルーギルやブラックバスなどの外来魚を減らそうと、県は15年度、釣り上げた外来魚の再放流を禁止する条例を施行。湖岸周辺の公園や漁港に、回収ボックスやいけすを計98基設置し、駆除への協力を求めている。
 県琵琶湖政策課によると、年間回収量は22年度の21・5トンをピークに減少傾向となり、25年度は14・2トン。さらに今年度は、釣り客の多い9月までの上半期で、前年度同期の11・0トンを下回る10・3トンにとどまり、20年度以降最少の実績だった。一方で、外来魚の推定生息量も18年度の1914トンをピークに減少し、最新データの24年度は1295トン。
 同課は、回収ボックスの設置や、民間団体などが主催する外来魚釣り大会などの取り組みが一定の成果を挙げ、外来魚の生息量減少につながっていると評価。その一方、夏に雨が降り続いた影響で、釣りに出かけた人が例年より少なかったため、釣り上げた外来魚の数が減った恐れもあると指摘している。
 「生息量が減少したとはいえ、湖の環境を守るにはもっと減らす必要がある。回収量の目標は年間20トン」と同課。今年度下半期は外来魚を釣る大会などに釣りざおを無料で貸し出すなどの支援をおこなったり、ホームページなどで外来魚の回収を呼びかけたりして、目標達成を目指す。

■外来魚回収10トン 2年連続減 上半期(YomiuriOnLine滋賀)
 県は28日、一般の釣り人が琵琶湖で釣り上げた外来魚の回収用ボックスやいけすでの今年度上半期(4〜9月)の回収量が、2年連続で減少したと発表した。
 県は生態系保全のため、釣った外来魚のリリース(放流)を2003年から条例で禁止。湖岸に回収ボックス68基、いけす30基を設置し、いずれかに入れるよう呼びかけている。
 県琵琶湖政策課によると、今年度上半期の回収量は10・3トンで前年同期比0・7トン減。4、5、7月がやや少なく、種類別ではブラックバスが3割、ブルーギルが7割だった。
 ボックスといけすでの外来魚の回収量は、年間20トンを目標としているが、10年度の21・5トンをピークに減少傾向にある。
 一方、県から釣り具を借り、自主的に外来魚の釣り大会を開く「外来魚釣り上げ隊」に参加する企業などは、35団体と前年同期より9団体増えた。
 同課は「釣り人は減っておらず、ノーリリースも定着している」と説明。「天候不順や水草の繁茂で釣りにくい環境だったこともあるが、琵琶湖の外来魚自体が減り、釣果が出にくくなっているのではないか」としている

■姉川ダム発電に活用 16年春開始へ事業者募集(ChunichiWeb滋賀)
 県は、姉川ダム(米原市曲谷)を発電ダムとして活用することを決め、事業者の募集を始めた。県営ダムとしては初の民間発電事業となり、二〇一六年春の発電開始を見込む。二十八日に県が募集要項を公表した。
 水源地域対策室によると、想定される出力は九百〜千キロワット。年間電力量は五百万キロワット時。一般家庭の千四百世帯分に当たり、米原市全世帯の十分の一を賄える計算になる。
 事業者には、発電設備や送電線などの整備として初期投資のほかダムの建設負担金を含め一括で八千二百万円、水の占用料として年間百五十万円、ダム管理費用として年間八百五万円の負担を求めることにしている。
 姉川ダムは治水などを目的に二〇〇二年に稼働。放流管が設置されているがこれまで発電機能は持っていなかった。
 十一月十三日に現地説明会を実施し、候補者選定は来年一月二十九日の予定。応募には説明会への参加が必要。(問)同対策室=077(528)4173(井上靖史)

■琵琶湖のヨシで電池材料 長浜県技術センター開発(ChunichiWeb滋賀)
 県東北部工業技術センター(長浜市)は、琵琶湖の水生植物ヨシを材料に通常の三倍の蓄電容量を持つ電池材料を開発した。ヨシの新たな利用方法として期待がかかる。
 ヨシ茎を蒸し焼きにし、薬品で無数の微細な穴を空けて活性炭化。これを電極材料として用い、プラスとマイナスの電荷を吸着させる仕組みを利用して蓄電する。パソコンや携帯電話などの電子機器の補助電源に用いられるヤシ殻活性炭に比べ吸着面積が多く、三倍の蓄電容量を持つという。
 こうした電池は、乾電池をはじめとする化学電池に対して物理電池と呼ばれ、急速に電力をためて使う時に向いている。自動車でブレーキをかけた時に充電する「エネルギー回生システム」などにも使われている。
 二十四日まで長浜ドーム(長浜市)であった環境産業総合見本市「びわ湖環境ビジネスメッセ」にも出展。開発した脇坂博之主任主査(41)は「耐久性など課題がたくさんあるので、引き続き研究を進めて、県内の産業振興の一助になればいい」と話している。(堀尾法道)

14/10/28

■ふなずし製造方法の謎、議論白熱 大津で11月にフォーラム(京都新聞電子版)
 日本最古の「すし」の形態を今に伝えるとされる滋賀県の伝統食ふなずしの調理法をめぐり、研究者の間で議論が白熱している。古来、夏に漬けて長期間発酵させたという定説に、江戸時代は冬に短期間漬けた、などの新説が入り乱れる。研究者5人が「湖国名物の謎を知ってほしい」と、11月8日に大津市で開くフォーラムで持論を語る。
 ニゴロブナなどを素材に作るふなずしは乳酸菌発酵でできるなれずしの一種。古くは奈良時代の平城京跡で発見された木簡に「鮒鮓」の記載が残る。
 一般的には、子持ちのメスのフナを春に塩漬けし、夏に飯に漬けて4カ月以上発酵させる。他のなれずしの熟成期間が長くて1カ月程度なのに対し、2年以上漬けることもある。従来、この長期間かける調理法が古来連綿と続けられてきたと考えられていた。
 「江戸時代に、冬に漬けた記録がある。今と昔で漬け方は違ったのでは」。1993年、日比野光敏・名古屋経済大短期大学部教授が1689(元禄2)年の料理書を基に論文を発表した。これを機に他の研究者もふなずしの歴史に注目。「江戸時代は春も秋も漬けた」「室町時代は漬けてすぐ食べた」など多様な意見が飛び交っているという。
 琵琶湖博物館の橋本道範学芸員(歴史学)は「今、研究者の間でふなずしは非常に熱いテーマ。かつては多彩な漬け方があり、江戸後期に今の作り方が定着したのではないか」と話す。
 フォーラムは観光船ビアンカに乗船して琵琶湖上で開催する。日比野教授や橋本学芸員ら専門家5人が意見を交わし、ふなずしと滋賀の10種の地酒を楽しむ時間もある。
 午前10時出航。参加費8千円。定員120人で先着順。申し込みは琵琶湖汽船TEL077(524)5000。

■琵琶湖の「ヨシ」をクッキーに 琵琶湖博物館と三重の団体が開発(産経ニュース)
 琵琶湖岸に群生する植物「ヨシ」を素材に使ったクッキーが、草津市の県立琵琶湖博物館で販売され、話題を呼んでいる。同博物館と三重県内の自然保護団体が共同で商品化。これまで食材に用いられることがほとんどなかったヨシの、新たな用途として注目を集めそうだ。
 ヨシはイネ科の多年草。琵琶湖には、湖岸から浅瀬にかけて群生地があり、一帯は魚や鳥など多様な生物の生息の場となっている。かつては、屋根やすだれ、楽器などの材料として盛んに刈られ、翌年に新芽が成長して良好な環境が保たれていた。
 しかし、現在ではそうした材料の用途が激減したことなどから、環境維持のためボランティアらによるヨシ刈りが毎年行われている。刈られたヨシは、紙や土壌改良剤などの原料になっている。
 三重県名張市の自然保護団体「地域と自然」は、ヨシの新しい用途開発に同博物館と取り組んだ。この結果、ヨシの強い繊維を粉砕すれば食材として使えることが分かり、「食」という視点をテーマにして試行錯誤を重ねていった。
 その過程で、ヨシの茎や葉などの粉末を小麦粉に練り込んでクッキーを製造。抹茶のような風味を持つ味わいに仕上がった。
 「地域と自然」の中西崇雄理事長は「ヨシは琵琶湖を代表する植物であり、文化のひとつ。より多くの人に食べてもらえるよう、無添加で作り、卵や乳製品などアレルギーを起こす食材を極力使わずに製造した」と話していた。売り上げの一部は、琵琶湖の環境保全に使われる。
 18個入り1080円、9個入り500円。問い合わせは琵琶湖博物館・ミュージアムショップおいでや(電)077・568・4846。同団体のウェブサイト上でも扱っている。

■県立大学生が子どもに川の生物解説(asahi.com滋賀)
 外来魚の駆除や生態研究をしている県立大学(彦根市八坂町)環境科学部の学生グループ「BASSER’S(バサーズ、北野大輔代表)」が、大学近くの用水路で子どもを対象にした「水路探検隊」を開いた。
 同グループは結成4年目。彦根市柳川町の神上沼でブラックバスなど外来魚の駆除を続けている。これまで「おさかな探検隊」を開いていた沼近くの不飲(のまず)川が水草が増えて使えなくなったため、会場を移した。学生が用水路に入ってタモでフナやエビ、ザリガニ、カワニナなどの生物を捕って児童に説明したり、試薬を使った水質検査をしたりした。両親らと参加した栗東市立葉山東小1年の堂ノ尾菜月ちゃん(6)は「近くで魚を見られて面白かった」と喜んでいた。

14/10/27

■湖西線、一時運休 強風で6400人影響(京都新聞電子版)
 JR湖西線は27日、強風のため堅田−近江今津駅間で午後2時5分ごろから約4時間にわたって運転を見合わせた。上下線計20本が運休または部分運休し、米原経由に迂回(うかい)運転した特急「サンダーバード」を含む36本が最大約3時間半遅れ、約6400人に影響が出た。

■滋賀・伊吹山の錦秋一望 近畿に木枯らし1号(京都新聞電子版)
 近畿で木枯らし1号が吹いた27日、滋賀県内最高峰の伊吹山(米原市、1377メートル)では一足早く紅葉の見ごろを迎えた。黄色や赤に色づいた広葉樹が日に照らされて輝き、錦秋の彩りとなっている。
 標高千メートル付近ではブナの黄色やウルシ、カエデの赤色がパッチワークのように山肌を彩っている。訪れた人たちは「山を下ってゆく紅葉が一望でき、美しい」と話していた。
 伊吹山ドライブウェイによると、山頂付近では17日に気温が4度まで下がるなど急激に冷え込んだため、山が色づくのは例年より4、5日早いという。紅葉は11月中旬にかけてゆっくりふもとへ下り、湖国各地が紅葉シーズン本番を迎える。
 近畿地方の木枯らし1号は昨年より8日早い。彦根地方気象台によると、大津市南小松で23・5メートルの最大瞬間風速を観測するなど、各地で強風を観測した。

14/10/26

■琵琶湖固有種・セタシジミ壊滅的 藻の一種が繁殖(京都新聞電子版)
 大津市の瀬田川で藻の一種カワシオグサが異常繁殖し、琵琶湖固有種のセタシジミが壊滅的な被害を受けている。ベテラン漁業者たちは「ここ20年で一番ダメージが大きい。このままでは瀬田のシジミが死滅してしまう」と嘆く。
 滋賀県琵琶湖環境科学研究センターによると、カワシオグサは緑藻類のマリモの仲間で、岩や砂に付着することが多い。瀬田町漁業協同組合によると、数年前から瀬田川の川底で見られるようになった。船のスクリューに巻き付いて漁を阻害する水草とは違い、川底に広がってセタシジミを巻き込み、窒息させる。好漁場の琵琶湖漕艇場沖合で繁茂が確認されている。
 今夏は、南湖や瀬田川でコカナダモやオオカナダモなど水草が異常繁殖した。同漁協は水草除去に取り組んできたが、吉田守組合長(68)は「水草を取り、光の入るようになった場所にカワシオグサが繁殖しているように思う。踏んだり蹴ったりの状況」と言う。
 同漁協の今年のセタシジミの漁獲量は10月中旬までで約2トンにとどまり、昨年の約半分という。近隣漁協とも連携して藻の除去を始め、17日には住民やボランティアを含む約50人が船15隻で瀬田川に繰り出した。シジミを捕る漁具マンガンを除去用に加工して湖底をさらうと、カワシオグサが大量に揚がり、口を開いた稚貝が次々見つかった。吉田さんは「漁どころではない。行政にも対応を検討してほしい」と話した。
 瀬田川を管理する国土交通省琵琶湖河川事務所は「状況を把握しておらず、まず現状を確認したい」としている。

■池の水抜いて魚とり 加古川で「かいぼり」(神戸新聞NEXT)
 兵庫県加古川市八幡町上西条の西田池で26日、水を抜いて魚を捕る「かいぼり」があった。家族連れら約300人が参加。周辺を清掃しながら、地元に残る自然の恵みに触れた。
 住民団体「上西条地域環境保全協議会」と「中西条農・水・環境協議会」の主催。この日は事前に水を抜いておいた池に参加者が降り、底面で跳ねる魚を網で捕まえた。全身を泥だらけにした子どもたちは、コイやナマズ、ブルーギルなどの“釣果”に大喜び。池の堤防では女性らがゴミ拾いに汗を流した。
 その後、捕獲したテナガエビなどを空揚げにして試食。自然環境コンサルタント会社「一成」(同市上荘町)の木下一成社長が池の生物について解説し、「貴重なテナガエビ、タモロコがすむ西田池の自然はすごい。外来種のブルーギルは移動させないで」と呼びかけた。
 八幡小学校4年の男子児童(10)は「魚の手触りがヌルヌルしていたけれど、たくさん捕まえられて楽しかった」と話した。(大久保斉)

14/10/25

■「粟津の晴嵐」の松並木、消滅の危機 近江八景の一つ(京都新聞電子版)
 近江八景の一つ「粟津の晴嵐」で知られる大津市晴嵐の旧東海道沿いの松並木が、消滅の危機に直面している。昭和初期には556本の記録があったが、環境悪化などで激減。わずかに4本が残っていたが、うち1本がマツクイムシの被害で10月上旬に伐採された。この状況を憂う住民が「近江八景の松を残さなければ」と植樹の署名活動を始めた。市も残り3本を守るため虫の防除対策に乗り出す。
 市歴史博物館によると、松並木は江戸時代に東海道が整備される際、膳所藩が城下町の入り口から約2キロにわたり植樹した。昭和初期までは、枯れると植え替えるなどして手入れしてきた。1934年の室戸台風では多くの松が倒れたが、それでも37年の県の報告では旧街道沿いに計556本があったとされる。
 しかし、旧街道周辺への工場進出などによる環境悪化に加え、戦中に防空壕(ごう)用として切られるなどして、松は減少の一途をたどった。71年には住民らが市に松並木の再生を要望し、植樹が予算化された。ところが道路拡幅の障害になるなど交通対策上好ましくないとして中止された。
 現在までに4本が残っていたが、うち1本がマツクイムシの被害で葉が茶色く変色。残る3本や、旧街道沿いの企業の敷地内に植えられた他の樹木への被害拡大を防ぐため、市は10月2日に切り倒した。
 松の歴史を調べている同市北大路3丁目の井上賢三さん(82)は、切られた後に新しく松を植えてもらおうと、伐採直後から署名活動を始めた。「近江八景として有名な松をなんとか残し後世に伝えたい」と願う。
 市歴史博物館によると、残っている3本は樹齢60〜100年程度で、並木維持のために地元住民が植えた木という。同館の横谷賢一郎学芸員(46)は「今はすっかり寂しくなってしまったが、もともとの場所に松があることが重要」と説明する。
 大津市道路管理課は、残る3本は街路樹として現状維持する方針で、今後、マツクイムシの被害が出ないように薬を注入するなどの措置を取っていくという。

■“廃虚モール”復活なるか 12月改装オープン(大阪日日新聞ネット版)
 200店あったテナントが4店にまで減少し“廃虚モール”と話題になった大型ショッピングモール「ピエリ守山」(滋賀県守山市)が12月17日にリニューアルオープンする。外資系ファストファッションブランドの集積を核にアウトドア施設を併設するなどファミリー層への訴求力を強化。廃虚の汚名を返上できるのか。
12月にリニューアルオープンするピエリ守山の完成イメージ
ほぼ撤退
 ピエリ守山は、琵琶湖のほとりに立地する鉄骨4階建てモール。1、2階の売場部分は延べ床面積約7万5千平方メートル、店舗面積約5万5千平方メートルと県内屈指の規模で、2008年9月の開業当初は約200店が出店した。
 しかし、開業前後にリーマンショックが発生。2カ月後にはイオンモール草津(草津市)、フォレオ大津一里山(大津市)など周辺に巨大モール出店が相次ぎ、客を奪われていった。テナントも12年3月に70店、13年11月には4店にまで減少した。
 10年10月に所有会社の大和システムズが破綻。紆余(うよ)曲折を経て13年秋に不動産会社サムティ(大阪市淀川区)が取得し双日商業開発(東京都港区)が運営会社となった。
全国区
 ほぼ空き店舗となり閑散としたモールにエスカレーターや照明が稼働するさまがネット上で「明るい廃虚」「生ける廃虚」などと呼ばれ話題に。サムティの大川二郎部長は「おかげで知名度は全国区。これを生かしたい」と苦笑する。
 14年2月からリニューアルに着工。約150店を誘致する計画だ。今月20日、同社はオープン日程を正式発表。併せて「ロデオクラウンズワイドボウル」「ライトオンイーエックス」など滋賀初出店を含む22店を発表した。既に発表済みの「エイチアンドエム」「ザラ」などと合わせ計28店の概要が明らかになった。
 「エイチアンドエム」と「ザラ」を核にモール全体の回遊性を向上。フットサルコートや本格的なアスレチックコースを併設することで滞在時間を伸ばす。ターゲットは3世代を含めた家族連れ。東は彦根市、西は大津市まで車で30分圏内を商圏に設定している。
勝算あり
 周辺の他のモールとの競争に敗れたピエリ守山に勝算はあるのか。「開業時はファンド全盛時代。売却前提で施設のコンセプトやテナント構成が熟慮されていなかった。イオン出店で一気に客が離れテナントが続々と撤退する悪循環に陥った」と敗因を分析する。
 同社も当初は「難しい」施設と判断。しかし、外資系ファストファッションの集積で業績がV字回復した「モレラ岐阜」(岐阜県)の例や既存施設を生かし事業コストが大幅に削減できることから「より良いテナント誘致で十分運営できる」と判断を改めた。
 初年度目標は来店500万人、売り上げ150億円。大川部長は「地元の人には愛着がある施設で復活を望む声は多い。長く愛される施設にしたい」と話す。

■琵琶湖でロボット実験 中央大研究室、浅瀬調査に期待(ChunichiWeb滋賀)
 アメンボ型水環境調査用ロボットの実用実験が二十四日、大津市柳が崎の琵琶湖岸であった。中央大学理工学部の中村太郎教授(39)の研究室が県琵琶湖環境科学研究センターの協力を得て開発したロボット。これまで船が近寄れず難しかった浅瀬の調査での活用に期待がかかる。
 ロボットは六本脚。球体の発泡スチロールを先端に取り付けた前後の四本脚と推進力を生むオールを取り付けた中脚二本で体を支える。縦横一メートル、高さ五十センチで重さ四キロ。二台のカメラで水中と湖岸の様子を撮影し、タブレット型端末で見られる。水面を移動するため浅瀬での調査が可能になるほか、水草や生物を傷つけにくく環境への影響が少ないことも利点となっている。
 二〇〇五年ごろ中央大で始まった開発研究に、近江八幡市のNPO法人「アスクネイチャー・ジャパン」が興味を示し、「琵琶湖の環境調査に役立てるのでは」と提案。二年ほど前から同センターと連携して開発を進めてきた。
 県内での実験は昨年十月が最初で、三回目。この日は研究室の学生や同法人の研究員ら数人が参加した。学生がロボットを湖面に浮かべリモコンで操縦。湖岸から数メートル沖まで動かし、水中の映像をタブレット端末で確認するなどした。
 中村教授は「将来的には、自動で動くアメンボ型ロボット百台を琵琶湖に浮かべ、同時多面的に水質などの調査ができるようにしたい」と意欲を見せており、同センターの青木幸一副センター長は「研究に活用したい」と期待を寄せている。(安永陽祐)

■琵琶湖調査ロボ スイスイ(YomiuriOnLine滋賀)
 浅瀬も藻場もスイスイ、琵琶湖を守るよ――。中央大(東京)の教授や近江八幡市のNPO法人「アスクネイチャー・ジャパン」が24日、アメンボの形や動きを模した水上ロボットの運用実験を大津市柳が崎の琵琶湖畔で行った。浅瀬や水草の間にも入りやすく、船に代わって調査活動用に実用化を目指す。
 生物の特徴を機械などに取り入れる「バイオメカトロニクス」を研究する中央大理工学部の中村太郎教授(39)が、2006年から開発を手がける。同NPOなどの協力で、昨年から県内でも実験を重ねている。
 ロボットは3代目で、約80センチ四方。6本の脚を備え、前後4本の先に付いた発泡スチロールで水に浮き、真ん中2本に付いたパドルで水をこいで進む。波が強くても水面で安定した姿勢を保ち、スクリューが不要なので水草が絡まず、生物を傷つけにくい。将来的には本物のアメンボ同様、陸上を歩く機能も加えるという。
 中村教授や学生は波打ち際にロボットを浮かべ、無線操縦で操作。備え付けのカメラで水中や湖岸を撮影し、映像のぶれ具合などを確認した。中村教授は「震動は少なく割と安定していた。今後3、4年かけて実用化したい」と話していた。

14/10/24

■琵琶湖のヨシで蓄電容量3倍に! 高性能蓄電器を開発(産経ニュースWEST)
 琵琶湖に群生する「ヨシ」でつくった活性炭を使い、高性能の蓄電器を滋賀県東北部工業技術センター(同県長浜市)が開発した。従来の製品に比べ、電気を蓄える容量が3倍あり、同センターは「最先端の技術分野に、毎年刈り取られるヨシを有効活用できる可能性が広がった」と期待を寄せている。
 ヨシはイネ科の多年草。琵琶湖には、湖岸から浅瀬にかけてヨシの群生地がある。かつては、屋根やすだれなどの材料として盛んに刈られ、翌年に新芽が成長して良好な環境が保たれていた。しかし、現在ではそうした用途が激減し、環境維持のためボランティアらによるヨシ刈りに頼っているのが現状だ。
 同センターは、ヨシの新たな活用法を模索し、携帯電話やデジカメといった機器類の補助電源などに用いられる高性能蓄電器「電気二重層キャパシタ」の電極の素材として活性炭が使われている点に着目。ヨシを水酸化カリウムと一緒に燃焼させて活性炭をつくり、電極素材として利用することにした。
 活性炭は表面に無数の細かな穴があるのが特徴だが、ヨシからつくった活性炭は電極材料として一般的なヤシ殻の活性炭よりも穴が多かった。表面積が大きい分、電極に吸着する電気の量が増え、この電極を使ったキャパシタは蓄電性能が従来品の3倍に高まった。
 センターは今後、ヨシ製電極の耐久性を向上させるなどの改良を進め、実用化を目指すという。

■野洲の環境保全団体 COP12で活動発表(ChunichiWeb滋賀)
 韓国・平昌(ピョンチャン)で十七日まで開かれていた生物多様性条約第十二回締約会議(COP12)に、野洲市須原の環境保全団体「せせらぎの郷」が参加し、水田環境の再生に取り組む「魚のゆりかご水田」について各国の研究者や政府関係者らを前に発表した。堀彰男会長(65)は「活動を世界にアピールできた」と胸を張る。
 堀会長は開会二日目の七日に、写真やデータを紹介しつつ、二〇〇八年に始めた魚道整備によりフナやコイが水田で産卵、成育している状況を説明。「農家によし、子どもによし、生き物によし、琵琶湖によし、地域によしの五方によしを目指して米作りをしている」とアピールした。その後、聴講者から収穫量の違いなどを尋ねられた。
 発表を終え帰国した堀会長は「われわれの活動は生物多様性の入り口程度。みんなが議論を重ねており、生物多様性の奥深さが知れた」と振り返った。
 同団体は、非政府組織(NGO)の「国連生物多様性の10年市民ネットワーク」に依頼され会議に出席した。(堀尾法道)

14/10/23

■「海の日」は7月20日に再変更 自民部会、祝日法改正案了承(47NEWS)
 自民党の内閣部会などの合同会議は23日、7月第3月曜日と定められている「海の日」を、2016年から7月20日に再変更する祝日法改正案を了承した。出席議員の一部から「3連休が一つ減り、観光産業に打撃を与える」との反対意見が、前回部会に引き続き出たが、秋元司・部会長らが一任を取り付けた。
 党内の慎重論は消えておらず、政調審議会など今後の党内の了承手続きは難航するとの見方もある。
 改正案は、超党派の「海事振興議員連盟」が作成した。海の恩恵に感謝の気持ちを新たにするとの本来の趣旨が忘れられており、7月20日という特定の日に戻すべきだとしている。

14/10/22

■オオバナミズキンバイ”除去大作戦”(守山市民新聞)
ブログ 編集室だより
 琵琶湖の生態系に影響を与える特定外来生物のオオバナミズキンバイが異常繁殖しているため、NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)は、学生約6百人を動員し9月15日から2泊3日の日程で大津港など湖南の湖岸沿いを中心に除去大作戦を展開した。守山市では初日の15日、学生約百80人が参加して赤野井湾周辺で活動した。
 今年6月環境省から特定外来生物に認定されたオオバナミズキンバイは赤潮、ブラックバスと並ぶ琵琶湖のやっかい者。赤野井湾で確認されたここ4年間で4百60倍に広がったという。今回、学生が初めて全国規模で乗り出した背景には、オオバナミズキンバイが僅かな茎から繁殖するため若い力により根こそぎ取り去ることが必要だった。
 IVUSAの除去活動はこれまで下部組織の立命館大BKCキャンパスクラブなどが10数回にわたり活動しており、この実績が認められ琵琶湖外来水生植物対策協議会の構成員となっている。1992年に東京で設立され現在、約90大学の2千6百人が加盟している。
 守山市の除去活動は赤野井湾周辺の3か所で刈り取りしたあと、袋詰めして県有地で乾燥準備した。地元の漁協や環境団体も協力した。
リーダーの長崎県立大学3年生の塩冶紘司さんは「京都出身で琵琶湖へよく泳ぎに来るなどお世話になった。お返しに琵琶湖をきれいにしたい」と話した。
また、甥がこの活動に参加していると来場していた滋賀銀行の大道良夫頭取は「銀行でニゴロブナやワタカの放流事業をしているが外来生物の繁殖力に驚いている」と話し、守山市の宮本和宏市長と漁船に乗り見学した。
 なお3日間で外来生物約百20dを除去し成果を上げた。

■ガソリン価格14週連続値下がり、消費増税後初めて164円割れ(産経ニュース)
 経済産業省資源エネルギー庁が22日発表した20日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、前週(14日)と比べ1円40銭安い163円90銭だった。値下がりは14週連続で、4月の消費増税後初めて164円を下回った。
 米国のシェールオイルの生産増加やリビアでの原油生産の回復などを背景とした原油価格の急激な下落が主な要因。
 都道府県別では、40銭値上がりした高知を除く46都道府県で値下がり。値下がり幅は沖縄の2円50銭が最大で、岡山(2円40銭)、茨城、群馬、愛知(いずれも2円)が続いく。
 調査を行う石油情報センターは、原油安が続いていることから「来週も値下がりになる可能性が高い」とみている。

■レギュラーガソリン、前週比1.4円安の163.9円…7か月ぶりに164円を割り込む(Responce)
資源エネルギー庁が10月22日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、10月20日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は前週から1.4円下落し、1リットル当たり163.9円となった。
レギュラーガソリンの価格は、14週連続で値下がり。164円を下回ったのは3月24日の調査以来、7か月ぶり。
地域別では、関東と中国で1.6円、中部で1.5円、九州・沖縄で1.4円、近畿と東北、北海道で1.2円、四国で0.8円、全エリアで大きく値を下げた。
ハイオクガソリンは前週比1.4円安の174.7円、軽油は同1.3円安の142.5円だった。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、10月22日のレギュラーガソリンの全国平均価格は154.1円/リットル、ハイオクは165.0円/リットル、軽油は131.3円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどを「e燃費」で確認することができる。
e燃費 URL http://e-nenpi.com/

■びわこ文具、マニアに響く ネット注文殺到(asahi.com滋賀)
新井正之
 琵琶湖の形をした「びわこクリップ」が文具マニアらの人気を集めている。コクヨ工業滋賀(愛荘町)が9月に発売したところ、ネットで注文が殺到して数時間で売り切れた。企画したのは20〜30代の女性たちだ。
 コクヨグループの同社はノートの製造を担う。2007年に滋賀の魅力を発信しようと新ブランド「リエデン」を設け、琵琶湖畔のヨシを使ったノートや名刺などの製品をつくってきた。
 「でも反応はいま一歩でした」と開発グループの福田裕子さん(31)。女性3人のグループは「京都の陰に隠れて地味な存在の滋賀を、何とかアピールしたい」と企画を練った。滋賀と言えば琵琶湖。琵琶湖を県外に持ち出してもらおうと、日本最大の湖をモチーフにした「びわこ文具」のシリーズをスタートさせた。

14/10/21

■琵琶湖のヨシ使い3倍の蓄電量 滋賀県センターが成功(京都新聞電子版)
 琵琶湖のヨシの活用法を研究する滋賀県東北部工業技術センター(長浜市)が、ヨシを新しい蓄電技術「キャパシタ」の材料として利用することに成功した。活性炭へ加工して電極に用いると、一般的な素材よりも蓄電量が3倍に増すという。22日から同市の長浜ドームで始まる「びわ湖環境ビジネスメッセ」で紹介する。
 キャパシタは、電気二重層という現象を利用し、電気を電子のままためることができる蓄電技術。化学反応で電気をつくる蓄電池と異なり、寿命が長く、充電も短時間で済み、携帯電話やAV機器など幅広く利用が進む。半面、電極の表面にしか電気をためられず、蓄電容量では電池に劣る。
 ヨシを活性炭化する独自技術を持っていた同センターは、一般的にヤシ殻の活性炭が使われていたキャパシタの電極に着目。ヨシの活性炭は表面積がヤシ殻よりも2倍大きく、「より電気をためられるのでは」と2012年から研究に取り組んできた。
 このほど、ヨシを電極に使ったキャパシタ製造に成功。同センターが、同じ条件でヤシ殻活性炭と比較実験したところ、ヨシの活性炭のほうが3倍の蓄電容量を記録したという。
 各企業も電極部分の開発に注力しているといい、同メッセで広く紹介する。開発を担当した脇坂博之さんは「ヨシを最先端の技術分野に活用する可能性を見いだせた。公表されない各メーカーのノウハウと比べ、どれほどの価値があるか未知数の部分もあり、情報発信して今後の方向性を探りたい」と話している。同センターTEL0749(62)1492。

■10年ぶりに黄金色のイワトコナマズ発見 琵琶湖博物館で展示「幸運にあやかって」(産経WEST)
 全身が鮮やかな黄金色の「イワトコナマズ」が、滋賀県草津市の県立琵琶湖博物館に登場し、訪れた人たちを驚かせている。
 イワトコナマズは琵琶湖周辺だけに生息する固有種。昨年9月、定置網にかかっていたところを漁師が捕獲した。通常は黒ずんだ地肌に褐色のまだら模様を持つが、黒い色素の欠落が原因でごくまれに黄色の個体が生まれる。
 めったにお目にかかれないことから、漁師の間では捕まえると吉兆とされている。同館では「前回、黄色のイワトコナマズを館内で展示したのは10年以上前。この機会に見に来てもらえれば幸運にあやかれるかも」とPRしている。

14/10/20

■ピエリ守山、12月17日復活−アスレチックやフットサル場も(びわ湖大津経済新聞)
 ピエリ守山(守山市今浜町)が12月17日、リニューアルオープンする。サムティ(大阪市淀川区)が公表した。
 滋賀県初出店を含む外資系ファストファッション大型店舗の集積を核に、国内外のアパレル・雑貨店舗や地元の食物販・飲食店舗などを誘致し、ヤングファミリーを中心に幅広い客層をターゲットに据える。びわ湖湖岸という立地条件を生かして、アウトドアライフをコンセプトにした体験付帯施設としてフットサルコート3面から成る「フットサルポイント」と併設のバーベキュースペース、アスレチック施設「びわこスカイアドベンチャー」を配置する計画だ(バーベキューとアスレチックは来春オープン予定)。身近にリゾートの雰囲気を感じながら、気軽にショッピングを楽しめる施設を目指すという。
 約140店舗を予定するうち、9月に公表した「H&M」「ZARA」「ベルシュカ」「ストラディバリウス」「GAP」「OLD NAVY」に続き、第2弾として新たに22店舗を公表した。アパレルでは「GU」「AZUL by moussy」「RODEO CROWNS WIDE BOWL」「Right-on ex」「SEVENDAYS=SUNDAY」「JACK」「ザ・スーツカンパニー」「Navy Store」「ノエルヤマモト」「ABCマート」。アミューズメント施設として「ゲームフィールド」「Kid’s US.LAND」。「ペットランドミクニ」「宮脇書店」、100円ショップ「Seria」、子ども写真館「スタジオアリス」、スーパー「生鮮館TOKUYA」、飲食店では「バーガーキング」「クリスピー・クリーム・ドーナツ」「アンティ・アンズ」「モスバーガー」「ステーキ&ビュッフェ Gottie’s BEEF」。
 施設情報をツイートするナズマ船長のアカウントでも、17時頃から続々とツイートしている。

■ピエリ守山/140店舗で12月17日、再オープン(流通ニュース)
サムティは10月20日、滋賀県守山市の商業施設「ピエリ守山」を12月17日にリニューアルオープンすると発表した。
ヤングファミリーを中心に幅広い層のお客に対応した新しい商業施設へのリノベーションを推進。9月に発表したH&M、ZARA、Bershka、Stradivarius、GAP、OLD NAVYのほか、GU、RODEO CROWNS WIDE BOWL、Right-on ex、SEVENDAYS=SUNDAY、THE SUIT COMPANY、ABCマートなどが出店。
飲食では、バーガーキング、クリスピー・クリーム・ドーナツ、アンティ・アンズ、モスバーガー、ステーキ&ビュッフェ Gottie’s BEEFなどが出店する。
琵琶湖湖岸という立地条件を活かし、敷地内にはショッピングだけでなくアウトドアライフも楽しめる付帯施設を計画。
12月17日に、人工芝のフットサルコート3面を整備した「フットサルポイント守山」(仮称)をオープン。来春には、フットサルコートにバーベキュー施設も併設する。
来春には、約8381uの敷地にポイント盛りだくさんの本格的なアスレチックコース「びわこスカイアドベンチャー」(仮称)を建設する。
リニューアル後は、約140店が出店し、目標年商150億円を目指す。サムティによると、11月中旬にさらに詳しいテナント詳細を発表する予定だ。
施設概要
所在地:滋賀県守山市今浜町2620-5
店舗面積:約4万9000u
店舗数:約140店舗
駐車場台数:約3000台
運営会社:双日商業開発
開業日:12月17日
ピエリ守山>http://pieri.sc/

■「ピエリ守山」改装開店は12月17日 総店舗140店(京都新聞電子版)
 休業中の大型商業施設「ピエリ守山」(滋賀県守山市今浜町)のリニューアルオープン日が12月17日に決まった、と親会社の不動産会社サムティ(大阪市)が20日、発表した。アウトドア体験施設として、フットサルコートやアスレチックの設置も決めた。
 体験施設は琵琶湖岸の立地を生かし、人工芝のフットサルコート3面を整備、来春にはバーベキューができるスペースも併設する。アスレチック施設「びわこスカイアドベンチャー」(仮称)は来春オープン予定で、約8300平方メートルに本格的なコースを設置する。
 また、新たなテナントとして、滋賀県初出店の人気ドーナツ店「クリスピー・クリーム・ドーナツ」やファッション、雑貨、ゲームセンター、書店など22店も発表された。総店舗数は約140店となる。

■イタセンパラ守れ! 氷見・万尾川で害魚釣り(Yahoo!JAPANニュース)
 県レクリエーション協会などの「スポーツで氷見の自然と景観を守ろう大作戦」は19日、氷見市十二町地区の万尾川で行われた。参加者が国指定天然記念物のイタセンパラを守ろうと、ブラックバス駆除を目指してスポーツフィッシングを楽しんだ。
 若い世代の交流促進も目的とし、同市周辺に住む20〜30代を中心とした独身男女約25人が参加。5人1組となって釣りに挑戦し、魚種や大きさごとに得点を競った。市教委の西尾正輝主任学芸員は網でブラックバスを捕獲し、有害性について解説した。
 同事業は3回計画し、今回が2回目。最終回は11月9日に「街の魅力を再発見」をテーマにウオークラリーを行う。

■「局地的豪雨」広域発表に困惑 彦根気象台に細分化要望も(京都新聞電子版)
 局地的な豪雨が増えるなか、滋賀県内で広域的に発表される災害気象情報で市民らが戸惑うケースが出ている。台風19号では彦根地方気象台が「記録的短時間大雨情報」を発表したが、場所を「東近江市付近」としか示さず、避難した市民や警戒にあたった消防団員が対応に困惑。他府県のようにきめ細かな情報を求める声も上がっている。
レーダー解析は市町単位
 「アメダス(地域気象観測システム)のある蒲生地区のことだろうと、皆で話していた」。19号が湖国に最接近した13日午後8時ごろ、同市君ケ畑町の避難所で前川真司さん(27)は近隣住民と同大雨情報を繰り返すテレビを眺めていた。
 同情報は、同市内で1時間の解析雨量が約90ミリに達したとして発表された。前川さんの住む君ケ畑町は山間部で、当時も1時間42ミリを記録。ただ「19号は通過速度が速かったせいか、8月の台風のほうが怖かった」と振り返る。
 一方、蒲生地区では警戒中の消防団員(42)が困惑していた。アメダスは当時同14・5ミリを計測。「『記録的』と言うほど降ってなく、対応に困った。情報はありがたいが、もっと地域を細かく発表できないか」
 記録的短時間大雨情報は、雨量計の実測値と、5キロ四方を格子状にレーダー解析して実測値で補正する解析雨量の2種類あり、ともに基準値を超えた場合に発表する。都道府県で基準値は異なり、滋賀は90ミリ。19号では鈴鹿山脈の一部で解析雨量が90ミリに達した。解析雨量は原則、観測地点を市町付近としか明示しないため、「東近江市付近」とだけ発表されたという。
 大気が不安定だった9月6日に「甲賀市付近で1時間に約100ミリ」の同大雨情報が出た時も、同市甲賀町小佐治の県観測所で最多の同56ミリを実測したが、市内の他7地点では1〜8ミリの降雨しかなかった。
 気象情報の発表範囲をめぐっては、昨年9月に初めて京滋に出た特別警報について、滋賀県や三重県が、県単位ではなく、地域を細分化して発表するよう気象庁に改善を求めている。
 他府県の気象台では、記録的短時間大雨情報について独自の判断で市域を細かく示すケースもある。京都では、6町が合併した京丹後市を旧町単位で発表し、近年合併のない綾部市も2分割している。岐阜も同様に、日本一広い高山市を13地区に分ける。気象庁天気相談所は「自治体の合併時に要望を受けて対応を検討する場合がある」とする。
 滋賀の場合は、大津市のみ南部と北部に分けられている。東近江市は1市6町の合併で東西約33キロに市域が広がっており、村井康弘総務部長は「細分化してもらえるならば、市民にわかりやすい」と話す。彦根地方気象台の阪口芳敬観測予報管理官は「今のところ自治体から要望はないが、あれば対応を検討したい」としている。

■好みの音楽満喫! 大津ジャズフェスティバル(産経ニュース)
 大津市の中心部が音楽でにぎわう「大津ジャズフェスティバル」が19日、市内の商店街やJR大津駅前などで行われた。各会場は無料で観覧でき、訪れた人たちは、ジャズやロック、クラシックなど、好みの音楽を求めて会場を訪ね歩いて演奏を楽しんでいた。フェスは18日と2日間にわたって行われた。
 市民ボランティアらでつくる実行委が企画。今年で6回目の開催で、大津の秋の風物詩として定着している。大津港近くの琵琶湖岸にある「おまつり広場」をメーン会場に、2日間約30カ所で約160団体、1100人が演奏を披露した。
 「おまつり広場」では、地元・大津を拠点とする社会人バンドや、世界の音楽祭に出演した経験を持つビッグバンドなど8団体が、ジャズやポップスなどを演奏し、会場を沸かせていた。
 大津市茶戸町の林恵美子さん(67)は「会場を回りながら元気な曲から落ち着いた曲まで、さまざまな曲を楽しめた」と満足そうな様子で話していた。

14/10/19

■東軍勝利、天下を制す 大津で「勢多唐橋東西大綱引合戦」(京都新聞電子版)
 歴史上、数々の戦いの舞台となり「唐橋を制する者は天下を制する」と言われた大津市の「瀬田の唐橋」で19日、橋上で約100人ずつに分かれて対決する「勢多唐橋東西大綱引合戦」があった。
 橋の大規模改修が2012年に完了したのを記念に、地元の瀬田川流域観光協会や自治会などが実行委員会をつくり、昨年から始めた。「綱武士」と名付けた引き手は地元住民を中心に大阪や兵庫など近隣府県からも集まり、東軍と西軍108人ずつに分かれた。
 東軍は建部大社で、西軍は石山寺でそれぞれ必勝祈願した後、橋の両岸のたもとに並んで向き合った。甲胄(かっちゅう)の絵をデザインしたそろいのTシャツに笠(かさ)をかぶり、「エイエイオー」と声を合わせて勝負に臨んだ。
 橋上で約2千人の観客が見守る中、合図の直後から東軍が勢いよく引き続け、勝ちが決まると大きな歓声が上がった。
 東軍の大将を務め、甲胄姿で臨んだ瀬田南学区自治連合会事務局長の木村武史さん(60)は「ぶっつけ本番だったが引き始めから気持ちが一致していた。勢いで勝てた」と喜んでいた。

14/10/18

■琵琶湖岸覆う外来水草「コカナダモ」大量発生 漁業者苦慮「船出せない」(Yahoo!JAPANニュース)
県除去作業「例年の10倍以上の量
 滋賀県の琵琶湖で外来種の水草「コカナダモ」が大量に発生し、地元の漁業者が船を出せない状況に追い込まれている。漁獲量が半減したうえ、湖岸に悪臭を放つなど被害は深刻。県は除去に乗り出したが、「例年の10倍以上の量」(漁業者)というコカナダモのちぎれた塊が次々と湖岸へ漂着する事態に作業が追いつかず、漁業者は対応に苦慮している。
◆漁獲量半減
 「シジミを取るどころか船も動かせない。最悪の事態だ」
 琵琶湖から流れ出る唯一の河川、瀬田川でシジミ漁を営む瀬田町漁協組合長の吉田守さん(69)は足元の川面に目をやり、険しい表情を浮かべた。そこには、緑色をした直径10メートルほどのコカナダモの「島」がいくつも浮かんでいた。
 異変が起きたのは7月中旬。琵琶湖南部の南湖で大量繁殖したコカナダモの葉がちぎれて漂流し、瀬田川に押し寄せた。船を出そうとしても水面を埋め尽くすコカナダモがスクリューに絡まり、動きが取れない状態に。出漁回数は激減し、同漁協がまとめた今年のシジミの漁獲量は9月末までで例年同時期の半分以下の約2トンにとどまる。
◆条件そろう
 コカナダモは北米原産の外来種で、昭和初期に実験用の材料として米国から輸入され、国内に広がった。琵琶湖では昭和36年に野生化が確認され、特に南湖で目立つといい、毎年5月ごろに芽を出し、7月中旬に一部がちぎれて水中を漂う。その規模が「今年は爆発的に増えている」と県琵琶湖環境科学研究センターの担当者。
 異常発生の理由について県琵琶湖政策課は「コカナダモが成長する梅雨時に少雨だった影響で湖内の濁りが少なく、日照時間も長かったため、生育しやすい条件がそろったのではないか」と推測する。
◆悪臭に苦情
 県が平成24年度に策定した琵琶湖の水草対策計画は、南湖での水草の繁茂面積について、良好な環境だった戦前の20〜30平方キロメートル程度を目標に掲げる。だが現状はコカナダモを含めて40平方キロメートル台で推移し、目標にはほど遠い。
 さらに、湖岸に漂着したコカナダモは腐敗し、悪臭を放つことから、例年数件程度という県への苦情が今年はすでに80件以上に上っている。
 こうした状況を打開するため、県は7月末から漁業者と連携してコカナダモの除去作業を始めた。しかし依然、コカナダモの大量漂流は続いており、吉田さんは「漂着量は例年の10倍以上ありそう。いくら除去しても追いつかない。抜本的な解決策が必要だ」と訴えている。

■“雨の魚”産卵へ跳ね 滋賀・犬上川でビワマス遡上(京都新聞電子版)
 琵琶湖の固有種ビワマスが産卵期を迎え、滋賀県北部の川で遡上(そじょう)を始めた。多賀町と甲良町にまたがる犬上川では、群れが力を振り絞って上流を目指している。
 ビワマスはこの時期、大雨で増水した川を上るため「雨(あめ)の魚(いお)」と呼ばれる。県水産試験場によると、漁獲量は1960年ごろに一時期減少したが、稚魚の放流などで近年は回復してきた。一方で地元漁協は「11月末までの禁漁期間に密漁が後を絶たない」と懸念する。
 多賀町富之尾では、桃色のしま模様を帯びた体長30〜40センチの成魚が水しぶきを上げ、高さ1メートルほどの堰(せき)を跳ね上がる姿が見られる。来年の梅雨前には稚魚たちが琵琶湖に帰って行く。

■滋賀、湖上に田んぼ浮かぶ?(謎解きクルーズ)(日本経済新聞Web刊)
「権座」に舟で通い 酒米に愛注ぐ 先人耕した地、次代へ
 観光船や漁船が行き交う滋賀県の琵琶湖に、農作業用の舟が浮かんでいた。何のためかと思ったら、舟でしか通えない田んぼがあるからという。湖上に浮かぶ田んぼとはいったいどのようなものだろう。
 まず湖にある4つの島のうち最大の沖島(近江八幡市)に見当を付けた。唯一人が住む島だからだ。「きっと島民のための田畑があるだろう」と思い、滋賀県庁を訪ねた。
 市町振興課の南里明日香課長は「淡水漁業の島で、耕作地はほとんどありません。庭先で自家栽培をしたり、対岸の田んぼで農作業をしたりする家庭はある」との答えだった。
 沖島の住民が舟で対岸に出向いている可能性はあるが、逆に岸から島にある田んぼに向かう人はいないのだろうか。考えていると、南里課長が「田んぼが湖上にあるのなら権座(ごんざ)でしょう」と教えてくれた。
   ◎ ◎ ◎
 近江八幡市にある「権座・水郷を守り育てる会」事務局長の大西実さんを訪ねる。権座とは聞き慣れない言葉だが、「地名で、住所の小字(こあざ)にあたる部分です」と説明してくれた。琵琶湖のすぐそばにある西の湖に、周囲を石垣で囲まれた島状の土地があるという。
 内湖(ないこ)と呼ばれる琵琶湖周辺に残る湖の一つ。水深が浅く、ヨシ帯が広がり、魚の産卵場や渡り鳥の休憩場になっている。県によると、かつて内湖は100近くあったが、戦後の食糧難を解消するための農地確保で干拓が進み、今や23に減った。
 「島状の田んぼは周辺に7つあって、それぞれに権座のような住所が付いていた」と大西さん。1960年代の干拓事業で6つは消滅したという。現在の地図や写真を見ると、ほかにも島のような部分があるが「ヨシの原野と化していて農耕はできません」。
 近江八幡市に尋ねると、江戸時代には権座があったとの記録が残っているそう。島の広さは2.5ヘクタール。国が洪水防止で堤を建設しようと1ヘクタールを先行買収したが、計画は中止。国有地はそのまま残っており、農地は1.5ヘクタール。地権者は十数人いて、皆、対岸部にも農地を所有する農家だ。
 島ではどのように農作業をするか、大西さんに聞く。田に水を張り、水位を保つ時期には1日数回、舟に乗って島に渡ることもある。通常の陸地にある田んぼと比べて、田植えや収穫の作業は大がかりだ。3〜4隻の舟を並べて横板を渡し農業機械を運ぶ。
   ◎ ◎ ◎
 かつては通常の食用米を作っていたが、今は「滋賀渡船6号」という酒米を育てる。滋賀県農業技術振興センターが改良を重ねた品種で「舟で渡る権座にはぴったりの名前ということで6年前、栽培が決まった」。今では、一升瓶にして年間3000本ほどしか造れない純米吟醸酒「権座」を心待ちにする人も多いという。
 田んぼは、カギ型や扇状をしており、昔からの不整形地だ。大西さんは「昔の人たちが石垣を積み、湖底から泥や水草をすくって堆積させ、ようやく作り上げた農耕地」と振り返る。先人の努力に敬意を払い、あえて昔のままを保っているという。
 「滋賀県は祖先からの土地を守り抜こうという気持ちが強い土地柄」と県農政水産部の青木洋部長は話す。農地を守るには、手を入れ続けなければならない。人手が離れると次第に荒れ、農地に戻すのは難しくなる。舟で渡るため普通の田んぼより手間も時間もかかるが、代々の土地を残そうという思いが保存活動として結実した。
 権座には琵琶湖の原風景がある。農業体験希望者を呼び込み、イベントを開いて人々に価値を語り継ぐ。2006年には国の重要文化的景観に選定。14年2月には日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産」に登録されるなど、外部からの評価も高まっている。
 「農家が減って大規模化、効率化が求められる時代には逆行しているかもしれない。でも各地で棚田が見直されているように、次の世代に伝えたいんです」と大西さん。それは地区全体の思いだ。地域の誇りとして、滋賀の農業のシンボルとして権座は湖上に浮かぶ。また実りの秋がやってきた。(大津支局長 蓮田善郎)

■幻の魚 食卓へ ホンモロコあすから販売(YomiuriOnLine滋賀)
 草津市の「草津ホンモロコ生産組合」(下村修一代表)が復活を目指す琵琶湖固有種のホンモロコが、19日から市内のイベント会場で販売される。漁獲量が20年前の5%にまで減った“幻の魚”の養殖を始めてから7年。今秋も冬場にかけて脂ののりが増す湖国の味が楽しめそうだ。(藤井浩)
 同組合は、市内の休耕田を利用した養殖で、昔から食卓を彩ってきたホンモロコを増やそうと、2007年に農家ら16人が発足させた。
 県水産試験場の元職員らの指導を受け、冬に育てた親魚から春先に採卵し、養殖池で7か月ほど育成。08年度から水揚げし、市内のイベントで売り出した。
 同年度は13人が1万2225平方メートルの池で2520キロを漁獲し、うち1030キロを販売したが、大型の養殖池を持つ生産者が亡くなるなどして年々数が減少。13年度は10人が8922平方メートルで育て、漁獲量は340キロ、販売量も126キロと6年前の1割余りとなった。
 それでも復活を期す組合員らの思いは今も熱い。減反施策を受けて初年度から始めた同市支那中町の保田彌壽雄(やすお)さん(70)は二つの池で、今年から餌のやり方を変えるなど、工夫を重ねて取り組む。14日の初水揚げでは体長6〜7センチに育ち、ピチピチとはねる姿に目を細め、「子どもの頃は当たり前のように食卓に並んでいた。漁獲量は減っているが、生臭くなく、子どもから大人までおいしく食べられるのが魅力」と笑顔で語った。
 今季は計200キロの漁獲を予定。500グラム(約60匹、1500円)からの販売で、常盤市民センターで開かれる「ふれあいまつり」(19日)に続き、他の3市民センター(11月2日)、道の駅草津(同22日、12月6日)などでも並ぶ予定だ。
 組合員たちは「これから12月にかけて旬を迎える。脂がのってやわらかいホンモロコを数多く届けたい」と意気込んでいる。
 問い合わせは、市農林水産課(077・561・2455)。
 ◆ホンモロコ コイ科で体長8〜12センチ。湖国の伝統食で、飴煮や空揚げなどで重宝される。県によると、琵琶湖では外来魚による捕食や産卵場所の減少で、近年の漁獲量は1994年の246トンをピークに2010年は10トンに落ち込んでいる。

14/10/16

■ガソリン13週連続値下がり 165円台、原油相場が下落(47NEWS)
 経済産業省資源エネルギー庁が16日発表した14日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、6日の前回調査と比べ70銭安い165円30銭で、13週続けての値下がりとなった。
 調査した石油情報センターによると、欧州や中国の景気低迷を背景に、原油の国際相場が下落しているのが主な要因だ。同センターは来週に関しても「さらに値下がりするだろう」と予想している。
 地域別では、横ばいとなった高知県を除く46都道府県で値下がりした。下落幅が最も大きかったのは島根の1円40銭で、これに神奈川、福岡の1円30銭、石川の1円20銭が続いた。

■レギュラーガソリン、13週連続値下がり…前週比0.7円安の165.3円(Responce)
資源エネルギー庁が10月16日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、10月14日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は前週から0.7円下落し、1リットル当たり165.3円となった。
レギュラーガソリンの価格は、13週連続で値下がりとなった。
地域別では、中国で1.0円、関東と九州・沖縄で0.8円、近畿で0.7円、中部で0.6円、東北と北海道で0.5円、四国で0.2円、全エリアで下落した。
ハイオクガソリンは前週比0.7円安の176.1円、軽油は同0.6円安の143.8円だった。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、10月16日のレギュラーガソリンの全国平均価格は156.0円/リットル、ハイオクは167.3円/リットル、軽油は132.5円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどを「e燃費」で確認することができる。
e燃費 URL http://e-nenpi.com/

■「夢風車」1年半動かず 滋賀・草津市、管理業者処分で(京都新聞電子版)
 滋賀県草津市のランドマークとして知られる琵琶湖岸の風力発電機「くさつ夢風車」(同市下物町)が、昨年4月から停止したままになっている。京都府伊根町などの事故を受けた安全点検に加えて、保守管理業者が指名停止処分を受け、修繕工事が進まないためだ。管理する市の担当者は「早く動かしたいが問題が相次ぎ、再稼働のめどは立っていない」と頭を抱えている。
 昨年3月以降、伊根町や北海道、三重県で風力発電機の事故が相次いだため、経済産業省が全国の施設に一斉点検するよう通知した。くさつ夢風車も同年4月16日に停止。国が事故防止対策をまとめた12月から本格的な点検作業に入り、当初は今年4月の再稼働を目指していた。
 しかし2、3月の調査で、ブレード(羽根)の先端にある避雷器3個がすべて焼け焦げていたことが分かった。東京電力グループの電気設備会社「関電工」(東京都)に修繕工事を発注しようとしたが、同社は送電ケーブル工事に関する独占禁止法違反で4月25日から60日間、国土交通省から営業停止処分を受けた。市も5月22日から6カ月間、指名停止処分にした。
 関電工は、夢風車の建設工事に関わり、以降も随意契約で保守管理を請け負っている。市は別の業者に委託することも検討したが、「ドイツ製で特殊な機器のため、管理は同じ業者が継続した方がいい」(市環境課)と判断した。
 今後、関電工の指名停止の解除を受けて、修繕の見積もりや工事に取りかかる。ただ海外の技術者に依頼する可能性もあり、工期の見通しは立っていない。本年度当初予算で修繕費680万円を計上している。
 市環境課は「何とかしたいが、公園近くの立地で観光客も多いため、安全確認は慎重に行いたい」としている。

■放射性物質汚染の木くず不法投棄 経営コンサル会社社長を起訴 滋賀(産経ニュース)
 滋賀高島市の鴨川河川敷に、放射性物質に汚染された木くずが不法投棄された事件で、大津地検は15日、廃棄物処理法違反罪で東京都中野区の経営コンサルタント会社社長、田中良拓容疑者(42)を起訴した。
 田中被告は、河川法違反容疑でも送検されていたが、地検は「廃棄物処理法違反罪の起訴だけで目的は達せられる」として、河川法違反容疑については同日、不起訴とした。
 また、田中被告と共謀し、県の許可を得ずに木くずを鴨川河川敷に捨てたなどとして同容疑で書類送検されていた男性2人についても、地検は「田中被告の単独犯行と認定した」として、同日不起訴とした。起訴状によると、田中被告は昨年3月中旬から4月下旬にかけ、高島市安曇川町下小川の鴨川河川敷に、東京電力福島第1原発事故による放射性物質に汚染され、福島県の製材業者から排出されたとみられる木くず約310立方メートルを、別の業者に委託して捨てたとしている。

■ふなずし 起源は? なれずしか江戸期発祥か(YomiuriOnLine滋賀)
◇来月フォーラム
 湖国を代表する伝統食ふなずしの起源とは――。製法を巡って古代からのなれずしの流れか江戸時代の発祥か、二十年来の議論を肴(さかな)に、琵琶湖を遊覧するビアンカの船上でふなずしや地酒に舌鼓を打つ「湖上フォーラム みんなで語る『ふなずし』の歴史」が、11月8日に開かれる。(小野圭二郎)
 ふなずしは、琵琶湖でとれるニゴロブナなどを使い、現在はフナ1匹を丸ごと夏場に漬け込んで発酵させる製法が一般的だ。なれずしの代表格と目されており、米に魚を漬け込み発酵させる製法は東南アジアの発祥とされ、古代中国を経て日本に伝来。握りずしも生魚をご飯に載せる形へとなれずしが発展したものとされる。ふなずしは奈良時代や平安時代の資料にも散見され、日本のすしのルーツにあたると見なされてきた。
 一方、1990年代半ば、日比野光敏・名古屋経済大短期大学部教授が、夏場に漬け込む製法は江戸時代に確立され、それより以前は冬場の寒仕込みだったとして、定説に異議を唱えた。以来、ふなずし史を巡る議論は熱を帯びている。
 フォーラムは議論もきっかけに、湖魚料理に親しんでもらおうと、県立琵琶湖博物館などが企画。日比野教授や、桜井信也・大谷大非常勤講師ら4人が順に講演する。続いて、ふなずしほか琵琶湖に特徴的な魚介8種を集めた「琵琶湖八珍」の料理などを味わい、実際にふなずしを漬けている地元民も加わって討論する。
 講師も務める橋本道範・同館専門学芸員は「色々な楽しみ方があることを気楽に学んで」としている。
 午前9時30分に大津港集合。午前10時出港、午後3時30分帰港。先着120人。参加料8000円。問い合わせは琵琶湖汽船(077・524・5000)へ。

14/10/15

■なるほドリ:琵琶湖大橋は無料化されるの?(毎日jp滋賀)
記者 琵琶湖大橋を巡っては2008、13年度の包括外部監査で、管理・運営する県道路公社が「料金徴収を続ける意義は乏しい」と指摘されました。琵琶湖大橋の建設費は348億8000万円。建設費の償還に必要な期間を計算し、2021年9月まで料金徴収が...

■県の防災HP、一時閲覧不可に アクセス集中か(ChunichiWeb滋賀)
 日本列島を縦断し、各地に被害をもたらした台風19号。県内では人的被害はなかったものの、河川の水位や土砂災害情報を載せる県ホームページ(HP)「土木防災情報システム」が一時、閲覧できなくなるトラブルがあった。システムは過去にも不具合が多発し、改善を求める声があっただけに、早急な対策が求められそうだ。
 県流域政策局によると、閲覧不可になったのは十三日午後八時から一時間ほど。システムには行政機関向けと一般向けの二つのHPがあり、一般向けのHPが表示されなくなった。
 直前に東近江市付近に猛烈な大雨が降ったとして、彦根地方気象台が記録的短時間大雨情報を出したのを受け、アクセスが集中したのがきっかけとみられる。
 システムは県が防災情報を発信する主要手段の一つ。県議会九月定例会議で三日月大造知事が大雨への警戒が必要な七〜九月の三カ月間で六度の不具合があったと明かし、改善を報告していた。本紙の取材に流域政策局の担当者は「県議会で報告したのとは別物。原因を早急に調査して対策する」と話した。
 一方、台風接近に伴い、県内では収穫前のリンゴが落下するなど甲賀、東近江、高島の各市で計一七・八五ヘクタールの農業被害があった。学校施設では八幡商業高校(近江八幡市)の校舎ドアシャッターが壊れたり、虎姫高校(長浜市)のアーチェリー場のネットが破れたりした。
 また十三日午後以降、大雨や強風の影響で鉄道各線では運休や遅れが頻発。この影響で十四日は大津市小松小学校が臨時休校した。県内では他に、小学校三校、中学校一校、高校三校でも始業時間を遅らせた。(山内晴信)

14/10/14

■台風19号でアクセス急増 滋賀県HPに閲覧障害(京都新聞電子版)
 滋賀県がホームページで県内主要河川の水位や雨量情報などを公開している「県土木防災情報システム」が、台風19号の接近に伴うアクセス数の増加で13日午後8時すぎから閲覧しにくい状況が1時間近く続いた。昨年の台風18号時にも障害が起き、県はサーバーを増強していたが「急激に閲覧が集中したことが要因とみられる」としている。
 県流域治水政策室によると、19号による大雨で彦根地方気象台が13日午後7時55分に東近江市付近で約90ミリの雨が降ったとする記録的短時間大雨情報を発表した直後からアクセス数が急増。5分間で5千件と許容量の上限に達した。このため、同8時すぎからパソコンやスマートフォン向けホームページが閲覧しにくくなり、同室に「ホームページが見られない」などと苦情が相次いだ。同8時55分から文字情報に絞った一般携帯電話用のホームページに切り替える措置をとった。
 情報システムには一般向けのほかに市町など行政向けのホームページがあるが、行政向けに異常はなかったという。一般携帯電話用ホームページへの切り替えは14日午前零時半まで続けた。
 昨年9月の台風18号時にもアクセスが集中し閲覧しにくい状態が続いたため、県はサーバーの台数を1台から3台に増やし、許容量を1時間あたり1万件から6万件に増強していた。今回の障害について流域治水政策室は「閲覧の6〜7割がスマートフォンで、一時的な閲覧数の集中に追いついていない。原因を詳しく調査し、ホームページの情報量を落とすなどの対策を考えたい」としている。

14/10/13

■東近江で90ミリの記録的大雨(京都新聞電子版)
 彦根地方気象台は13日午後7時55分、記録的短時間大雨情報を発表した。午後7時30分ごろ、滋賀県東近江市付近で約90ミリの記録的大雨を観測した。

■冬の使者コハクチョウ飛来 滋賀・長浜に7羽(京都新聞電子版)
 冬の使者とされるコハクチョウが12日、琵琶湖に今季、初飛来した。湖北野鳥センター(滋賀県長浜市湖北町今西)によると、昨年よりは3日早く、平年並みの飛来という。
 同日午前6時45分ごろ、同センター前の琵琶湖岸に成鳥4羽、幼鳥3羽がいるのを同センターの職員が確認。その後も場所を移しながら水草などの餌をついばむ姿が見られている。
 飛来のピークは来年1月半ばごろと見込まれ、琵琶湖全体では最大で400〜600羽程度が見られるという。3月上旬から中旬にはシベリア方面へ飛び立つ。

■コハクチョウが琵琶湖岸に今季初飛来(産経ニュース)
 冬の使者、コハクチョウが12日、長浜市湖北町今西の琵琶湖岸に今季初飛来した。近くにある湖北野鳥センターの職員が確認。昨年より1日早く、例年並みだという。
 飛来の時期を迎え、職員が早朝から観察していたところ、午前6時45分ごろにセンター前の湖岸に成鳥4羽と幼鳥3羽の計7羽がいるのを見つけた。7羽は湖岸で羽を休めたり、エサを探したりしている。コハクチョウは、シベリア方面から飛来。琵琶湖周辺への渡りは、1月中旬から2月上旬にかけてピークを迎え、最盛期には400〜600羽が越冬。昨シーズンは最も多い時で443羽の越冬が確認された。2月中旬以降、北帰行が始まる。

■コハクチョウ、湖岸に初飛来 長浜(ChunichiWeb滋賀)
 コハクチョウが十二日、長浜市湖北町今西の湖北野鳥センター前の琵琶湖岸に今秋初飛来した。
 同センターによると昨年より三日早い。センター職員が午前六時四十五分ごろ、七羽のコハクチョウを確認した。
 これから徐々に増え、来年一月中旬から二月上旬をピークに四百〜六百羽ほどが、シベリアから飛来して越冬するという。センター職員の植田潤さんは「初飛来の時期は例年並み。無事来てくれてよかった」と話した。
 三月上旬に再びシベリアに向けて飛び立つまで、湖で羽を休めたり、水草をついばんだりする姿が見られる。(田中浩一郎)

■コハクチョウ 湖北に飛来(YomiuriOnLine滋賀)
 長浜市湖北町の琵琶湖に12日、コハクチョウ7羽が飛来した。琵琶湖での確認は今季初めてで、昨年より1日早いという。
 カモ科で、成鳥は体長1・2メートル、羽を広げると1・8メートル。ロシア・シベリア東北部から毎年400〜600羽が琵琶湖に飛来し、翌年3月上旬まで越冬する。
 今年は12日午前6時45分頃、湖北野鳥センター前の湖岸で、職員が成鳥4羽と幼鳥3羽を確認。親子とみられ、長旅の疲れを癒やすように、水面に揺られながらエサの水草をついばんでいた。(黒川武士)

■コハクチョウが初飛来 長浜市沖の琵琶湖(asahi.com滋賀)
 シベリアからの冬の使者・コハクチョウが12日、長浜市湖北町の琵琶湖に初飛来した。午前6時45分ごろ、同町今西の湖北野鳥センター前に7羽が飛来したのをセンター職員が確認した。昨年に比べて3日早い。
 7羽は、センター前から少し離れた湖岸で餌をとっていた。飛来のピークは1〜2月で、約500羽が越冬する見込みだという。

14/10/12

■外来魚を解剖し生態調査 長浜で子どもら(ChunichiWeb滋賀)
 長浜市湖北町の琵琶湖水鳥・湿地センターと湖北野鳥センターの「びわ湖復活プロジェクト」が十一日、琵琶湖水鳥・湿地センターであり、親子連れが琵琶湖で捕獲された外来魚を解剖し、生態を調査した。
 琵琶湖の自然環境を知り、外来生物との関わり方を考えてもらおうと八月に始まった企画。子どもたちは琵琶湖の生態系や、外来魚による在来種への影響などを学んできた。
 五回目のこの日は、ブラックバスを解剖。センターや大津市の自然産業研究所の職員の手ほどきを受けながら、はさみで身を切り、胃や肝臓などを取り出して調べた。
 速水小学校四年の松居伶君は、約十五センチのコイ科のカマツカと巻き貝の一種のカワニナを胃から発見すると、「そのままの形で出てきたのでびっくりした」と話していた。(田中浩一郎)

14/10/11

■ビワマス、必死に遡上 多賀・犬上川(asahi.com滋賀)
 多賀町富之尾の犬上川で、琵琶湖固有種のビワマスが、産卵のために群れになって遡上(そじょう)している。子孫を残すために流れに逆らって、取水施設にある魚道を目指して必死に泳ぐ姿を、橋の上から通行人が熱心に眺めていた。
 大滝漁協の藤内治組合長(73)によると、同漁協では毎年5〜6月にビワマスの稚魚を3万〜5万匹放流している。稚魚は琵琶湖で成長し、3年ほど後に川床に産卵するため、帰ってくる。産卵期の10〜11月は禁漁だが、密漁もあり、禁漁を知らせる旗を立てて警告しているという。

14/10/10

■滋賀県外にも汚染木くず廃棄か コンサル社長、容疑認める(京都新聞電子版)
 滋賀県高島市の河川敷に放射性セシウムに汚染された木くずが不法投棄された事件で、廃棄物処理法違反などの疑いで逮捕された東京のコンサルタント会社社長田中良拓容疑者(42)が関与した同様の木くずが、滋賀県以外の地域の山林などにも廃棄されたとみられることが9日、捜査関係者への取材で分かった。
 捜査関係者によると、田中容疑者は県警の調べに「違法とは知らなかった。全て私の責任」などと話し、滋賀県での投棄について容疑を認める供述を始めているという。
 山梨県富士河口湖町の民有地で3月、セシウムに汚染された木くずが見つかった。

■ぴちぴち元気いっぱい 東近江でホンモロコ水揚げ(ChunichiWeb滋賀)ぴ
 琵琶湖の固有種ホンモロコの漁や水揚げが旬を迎え、湖だけでなく養殖池でも日々慌ただしく立ち働く姿が見られる。
 東近江市百済寺本町で七年前から「山匠ホンモロコ養殖工房」を経営する山本哲夫社長(65)方では、朝から四人がかりで作業開始。水を抜いた池で泥まみれになりなりながら元気よくはねる魚たちををすくい上げていた。甘露煮や素焼きにして地元の道の駅やイベント会場などで販売するという。山本さんは「今年の魚は元気いっぱいで上出来」と満足げ。水揚げ作業は十二月いっぱいまで続く。(中村千春)

14/10/08

■レギュラーガソリン、12週連続値下がり…前週比0.3円安の166.0円(Responce)
資源エネルギー庁が10月8日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、10月6日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は前週から0.3円下落し、1リットル当たり166.0円となった。
レギュラーガソリンの価格は、12週連続の値下がり。11週間前の169.9円から3.9円低下した。
地域別では、九州・沖縄で0.6円、近畿で0.5円、中部と東北、関東、北海道、中国で0.4円下落。四国は2.4円上昇した。
ハイオクガソリンは前週比0.3円安の176.8円、軽油は同0.2円安の144.4円だった。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、10月8日のレギュラーガソリンの全国平均価格は157.0円/リットル、ハイオクは168.8円/リットル、軽油は132.8円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどを「e燃費」で確認することができる。
e燃費 URL http://e-nenpi.com/

■ガソリン価格12週連続下落 売れ行き悪く値下げの動き(47NEWS)
 経済産業省資源エネルギー庁が8日発表した6日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、9月29日の前回調査と比べ30銭安い166円ちょうどで、12週続けての値下がりとなった。
 調査した石油情報センターによると、ガソリンが依然として高値水準にあることから売れ行きが悪く、価格を引き下げる給油所が相次いだ。来週に関しても小幅な値下がりを予想している。
 地域別では45都道府県で値下がりした。下落幅が最も大きかったのは、宮崎の1円10銭。これに神奈川、長崎、鹿児島の90銭が続いた。福井は横ばいだった。値上がりは高知だけで上昇幅は11円40銭。

■ガソリン価格12週連続の値下がり 原油価格下落影響で(産経ニュース)
 経済産業省資源エネルギー庁が8日発表した6日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、前週(9月29日)と比べ30銭安い166円だった。値下がりは12週連続。都道府県別では、前週まで4週連続で最も安かった高知が11円40銭の大幅な値上がりとなり、トップの鹿児島(173円50銭)に次ぐ172円50銭となった。
 調査を行う石油情報センターによると、円安よりも、原油価格が下落した影響の方が強く、元売り各社による卸価格の引き下げが店頭価格に反映される動きが続いた。台風19号の上陸も需要低迷につながった。
 高知では9月に、ガソリンスタンド間の価格競争が原因とみられる値下がりが相次いでいた。同センターは「コスト割れになった結果、価格を大幅に引き上げたのではないか」と分析している。高知を除くと、45都道府県で値下がりし、値下がり幅は宮崎の1円10銭が最大。横ばいは、福井の1県だけだった。
 円安の進展が鈍化しているため、同センターは「来週は値下がり幅が1円にまで拡大する可能性もある」とみている。

■滋賀・高島汚染木くず投棄 容疑の2人書類送検(京都新聞電子版)
 高島市の鴨川河川敷に放射性セシウムに汚染された木くずが放置された問題で、滋賀県警生活環境課と高島署は7日までに、廃棄物処理法違反(不法投棄)と河川法違反(形状変更)の疑いで、近江八幡市の土木建設業者と、横浜市のNPO法人理事長を書類送検した。
 送検容疑は、同容疑で県警に逮捕された東京都中野区のコンサルタント会社社長田中良拓容疑者(42)と共謀し、昨年3月中旬から同年4月下旬にかけ、放射性セシウムに汚染された廃棄物の木くず約300立方メートルを県が管理する高島市安曇川町の鴨川河川敷約2千平方メートルに不法投棄し、土地の形状を変えた疑い。
 捜査関係者によると、2人は県警の任意の調べに対し、「田中容疑者の指示を受けてやった」などと供述しているという。書類送検は6日付。

■社長ら2人書類送検 高島の汚染チップ放置(ChunichiWeb滋賀)
 高島市の河川敷に放射性セシウムに汚染された木材チップが放置された事件で、県警生活環境課は六日、廃棄物処理法違反と河川法違反の疑いで、近江八幡市内の土木会社の男性社長と横浜市内のNPO法人の男性理事長の二人を書類送検した。
 県警は九月、二人と共謀して昨年三月中旬〜四月下旬ごろ、高島市安曇川町の河川敷二千平方メートルにわたり、福島第一原発事故で汚染された木材チップ三百立方メートルを知事の許可を得ないまま捨てたとして、東京の経営コンサルティング会社社長の田中良拓容疑者(42)を逮捕。
 捜査関係者によると、二人は県警の調べに「田中容疑者に指示されてやった」と話している。
 事件をめぐっては、市民団体が今年一月、送検された二人と田中容疑者をチップ搬入に関わったとして刑事告発し、三月には県も三人を告発。県警は三月に近江八幡市の土木業者事務所など関係先数十カ所を家宅捜索していた。

14/10/07

■琵琶湖博物館、バイカル博物館と協定 生物展示など交流(京都新聞電子版)
 滋賀県草津市の琵琶湖博物館は7日、世界最古のバイカル湖を研究するロシア科学アカデミーシベリア支部バイカル博物館と相互協力協定を結んだと発表した。バイカル湖を通して古代湖・琵琶湖の貴重さに光を当てる狙いで、アザラシでは唯一淡水で生きるバイカルアザラシなどの固有種の常設展示も計画している。
 9月25日にバイカル博物館で、ウラジミール・フィアルコフ館長と篠原徹館長が協定書に調印した。常設展示は2016年のリニューアル後に水族展示室に「古代湖の世界」をテーマにしたコーナーを新設し、バイカルアザラシのほか、ヨコエビ類や魚のカジカ類などを予定している。このほか出版物や標本の交換、職員の交流、共同研究などでも連携する。
 バイカル湖は約3千万年前にできたとされ、面積は約3万1500平方キロと琵琶湖の約47倍あり、水深や貯水量は世界最大。琵琶湖博物館は1996年にも企画展のためバイカル博物館と協定を結んでおり、「琵琶湖も約400万年前にできた古代湖であり、その価値を再認識したい」と継続的な交流を目指す。
 琵琶湖博物館が海外の施設と協定を結ぶのは、フランスの国立自然史博物館などに次いで4カ所目。

■映画:琵琶湖の環境、訴え 大津在住・島田監督、赤野井湾で撮影(毎日jp滋賀)
◇豊かな漁場も水質悪化、外来植物大繁殖
 琵琶湖で最も水質が悪化しているとされ、外来植物の大繁殖にも脅かされている赤野井湾(守山市)で、映画監督の島田耕さん(83)=大津市=が記録映画「赤野井湾から古代湖びわ湖の再生を考える」の撮影を進めている。かつて豊かな漁場だった赤野井湾の姿を、関係者の証言などから浮かび上がらせる。【石川勝義】
 島田さんは1951年から映画に携わっており、ドキュメンタリー作品...

■琵琶湖大橋:無料化影響は限定的 県が通行量試算(毎日jp滋賀)
 県は6日、大津、守山両市を結ぶ琵琶湖大橋を無料化した場合のシミュレーションを発表した。通行量は現在の約1・1倍に増えるが、近江大橋に比べると増加率は小さいという。
 県道路課によると、琵琶湖大橋と周辺道路の通行量について、2005年と2030年の予測を比較。現行と同じ200円を徴収▽年間維持管理料を通行台数で割った50円を徴収▽無料化−−の3パターンで予測し...

■学びの場は湖上に!能登川北小学校(滋賀報知新聞ネット版)
=琵琶湖の漁業と料理を学ぶ 地元魚協の協力で体験授業=
◇東近江
 東近江市立能登川北小学校の「琵琶湖の漁業と調理を学ぶ体験授業」がこのほど、琵琶湖につながる地元の伊庭内湖で開かれた。
 琵琶湖をより身近に感じてもらう県の事業「漁師と一緒に琵琶湖の恵みを食べようプロジェクト」の一環として、能登川漁業協同組合(組合長・伊関照男)の協力で、五年生十二人と六年生十一人が取り組んだ。
 刺網漁の見学では、能登川水車とカヌーランドから漁船に乗り込み、前日に網を仕掛けた場所に到着。長さ約三十メートルの網二枚が引き揚げられると、ギンブナやニゴロブナ、コイ、ブラックバスなど約五十匹の魚がかかっていて、予想以上の大漁に児童たちは驚きの表情を見せながら、漁師さんによる魚の説明に、熱心にメモを取るなどしていた。
 六年生の田井中蓮太くんと村林真稀斗くんは「はじめての体験で楽しかった」や「網だけで、あれだけいっぱい捕れるとは思ってなかった」と話し、目を丸くした。
学校へ戻って県水産課の三枝仁副主幹から、琵琶湖の魚の生態や漁業の方法のほか、ヨシ帯を作ることで産卵場所を増やすなどの年々減少する魚を増やすための取り組みが紹介されると、児童たちは真剣な表情で身近な琵琶湖の現状について学んでいた。
 次の料理教室では、伊関さんや三枝副主幹の指導を受けながら「コアユの佃煮」に挑戦。できた佃煮に「少し苦いけれど、おいしい」と笑顔を見せ、伝統の食文化を味わった。(古澤和也)

■総選挙1位は「カイツブリ」 滋賀・湖北野鳥センター(京都新聞電子版)
 湖北野鳥センター(滋賀県長浜市湖北町今西)はこのほど、恒例の野鳥人気投票「KBC48選抜総選挙」の結果をまとめた。第1位は滋賀県の県の鳥「カイツブリ」が選ばれた。
 これまでの総選挙では、湖北の野鳥やカモ類などと地域や種類を限定していたが、5回目を記念した今回は全国47都道府県(北海道は2種)ゆかりの野鳥が「立候補」した。
 1位は滋賀県代表のカイツブリで325ポイントを獲得。2位のハヤブサ(和歌山)の167ポイントを大きく引き離した。3位には栃木のオオルリ(123ポイント)、4位に北北海道のシマフクロウ(120ポイント)、5位に山形県のコハクチョウ(111ポイント)が入った。
 同野鳥センターは「地元滋賀のカイツブリは知名度抜群。終盤で2位以下を突き放した」と話していた。10月中旬までポスターで順位を紹介している。

■「菅浦の湖岸集落」、国の重文景観に選定 滋賀・長浜(京都新聞電子版)
 滋賀県長浜市西浅井町の「菅浦の湖岸集落景観」が6日、国の重要文化的景観として選定された。全国で44件目、県内では「近江八幡の水郷」(近江八幡市)などに次ぐ5件目。
 菅浦については6月、国の文化審議会が重要文化的景観に選定するよう文部科学大臣に答申。中世の「惣(そう)」から続く自治意識や時代に合わせた生業など人々の営み、惣村の様子を伝える重要文化財「菅浦文書」の存在などが高く評価された。
 地元では、住民有志が「菅浦『惣村』の会」を発足。来年4月からは予約制の有料ガイドを始めるなど、選定を生かした活動に取り組む。
 同会の島田均会長(64)は「来ていただく方に菅浦の良さを伝えたい」と思いを込める。長浜市の藤井勇治市長は「菅浦の文化的景観を次世代へ継承できるよう、さらなる取り組みを進めていきたい」とコメントした。

■菅浦の湖岸集落を選定 国の重要文化的景観(ChunichiWeb滋賀)
 長浜市西浅井町の「菅浦の湖岸集落景観」が六日、国の重要文化的景観に選定された。国の文化審議会が六月、文部科学大臣に答申していた。文化的景観の選定は県内で五件目、同市では初めてとなる。
 菅浦は琵琶湖最北部の葛籠(つづら)尾崎西側に位置し、独特の歴史と文化を残す地域。中世には「惣」と呼ばれる自治組織が発達し、現在も緩やかに変容しながらその伝統を継承する。鎌倉〜江戸時代の動向を伝える「菅浦文書」は村のおきてなどを伝え、貴重な資料となっている。
 文化的景観に選定された範囲は、陸地と湖沼を合わせた一五六八・四ヘクタール。集落の東西に残り、十五〜十六世紀の設置とされるかやぶきの門「四足門(しそくもん)」や須賀神社など七十六件を含む。
 菅浦の歴史文化の継承と文化的景観の保全に取り組む住民組織「菅浦『惣村』の会」代表の島田均さん(64)は「やっと認定してもらいほっとしている。長かった。古文書が多く残り、独特の文化で歩んできたことが評価されたと思う」と喜びを語った。(山中正義)

■水草の異常繁殖でセタシジミがピンチ 漁師が悲鳴(asahi.com滋賀)
 琵琶湖固有の貝類「セタシジミ」の漁場の一つ、大津市の瀬田川で在来種の「カワシオグサ」とみられる糸状藻類が異常繁殖し、漁に深刻な影響が出ている。地元漁師たちは「瀬田からシジミがいなくなってしまう」と危機感を募らせている。
 9月末、大津市玉野浦にある琵琶湖漕艇(そうてい)場沖合の船上。瀬田町漁業協同組合の吉田守組合長(68)が川底を滑らせた網を引き揚げると、深緑色の藻がずっしりとこびりついていた。
 網を船上でひっくり返すと、すでに息絶えてフタの開いたシジミが何枚か出てきた。綿のように重なり合った藻の中には、5ミリほどの稚貝がいくつも入り込んでいるのが見えた。「こいつがじゅうたんのように底一面に広がっている。川底の貝は呼吸できずに死んでしまう。もう仕事にならん。壊滅的や」。吉田さんは頭を抱えた。

14/10/06

■各地で道路通行止め 台風18号の被害相次ぐ 紀南地方(紀伊民報AGARA)
 大型で強い台風18号が接近した影響で和歌山県南部は5日から6日にかけ、風雨が強まり、串本町で女性が骨折したほか、各地で道路が崩土などにより通行止めになるなど被害が相次いだ。 
 和歌山地方気象台によると、5日の降り始めから6日午前9時までの県南部の積算雨量は、色川(那智勝浦町)が240ミリで最も多かった。次いで本宮(田辺市)207ミリ▽西川(古座川町)189・5ミリ▽新宮147ミリ▽日置川(白浜町)132ミリ▽護摩壇山(田辺市)129・5ミリ▽龍神(同)106・5ミリ▽潮岬(串本町)103ミリ▽栗栖川(田辺市)100・5ミリ▽南紀白浜84ミリ―だった。
 県南部すべてのアメダス観測地点で時間雨量が30ミリを超え、色川では6日午前2時27分までの1時間に61ミリという非常に激しい雨を観測した。この他の観測地点は、西川59・5ミリ▽本宮56・5ミリ▽栗栖川と日置川41・5ミリ▽龍神33・5ミリ▽新宮31・5ミリ▽南紀白浜31ミリ▽潮岬30・5ミリ▽護摩壇山30ミリ。
 最大瞬間風速は潮岬で6日午前3時12分に39メートルを観測した。県などによると、串本町で5日午後3時25分ごろ78歳の女性が強風にあおられ転倒し、右太ももを骨折した。同町では小学校舎の壁がはがれるなどの被害が出た。白浜町やみなべ町、那智勝浦町の漁協施設でも被害があった。
 6日午後1時現在、道路の通行止めも続いている。田辺市の虎ケ峰で復旧工事中の県道田辺龍神線が崩土のため、同市本宮町静川の県道静川請川線が崩土のため全面通行止め。新宮市熊野川町鎌塚の県道那智勝浦熊野川線が路肩崩壊のため、2トン車以上が通行止め。復旧は未定。
 古座川町長追の町道も倒木や崩土により全面通行止め。復旧は未定。幅員の拡幅工事をしている国道371号の迂回(うかい)路になっているため、復旧するまでの間は国道の時間制限通行止めを解除する。
 国道42号は、越波によりすさみ町口和深―串本町姫間の5カ所で一時全面通行止めになったが、6日午前9時までにすべて解除された。
 JR和歌山支社によると、紀勢線の普通、特急列車は6日の始発から運転を見合わせているが、普通は御坊―和歌山間が午後2時ごろ、田辺―御坊間が午後3時ごろ、新宮―田辺間が夕方以降に再開する。特急列車は新宮―白浜間を除き夕方から再開。
 南紀白浜空港によると、白浜発―羽田便は、6日午前9時50分、午後0時10分の2便は欠航した。午後6時15分の便については、午後3時半ごろ飛行するかどうか確定するという。
 関西電力によると、田辺市約230戸、白浜町約600戸、串本町1170戸、古座川町1020戸、那智勝浦町約10戸で停電した。順次復旧しているが、6日午前11時現在、田辺市で約20戸、那智勝浦町で約10戸が停電のままとなっている。
 新宮市の熊野川町(対象851世帯)、南桧杖(同21世帯)、高田・相賀(同189世帯)で避難勧告が発令されたが、6日午前6時半に解除された。

14/10/05

■台風18号:大鳥居湖上参拝、接近で延期−−高島(毎日jp滋賀)

14/10/04

■アオコ、今夏発生せず 琵琶湖30年ぶり「ゼロ年」か(京都新聞電子版)
 琵琶湖の湖面を緑色に覆うアオコが、今夏は一度も発生していない。春からお盆までの少雨で、原因となるプランクトンの増殖に必要な栄養素が少なかったことに加え、8月の大雨で湖水が入れ替わったことが主な要因とみられる。このまま今期の発生がなければ1984年度以来30年ぶりの「発生ゼロ年」になる。
 アオコは、浮遊性の植物プランクトンが異常繁殖して湖面が青緑色の粉をまいたような状態になることを指す。美観を損ねるだけでなく、水道水がカビくさくなる一因にもなっている。滋賀県は幅5メートル、長さ1メートル以上に広がった時点でアオコ発生としている。
 県琵琶湖政策課によると、83年度に南湖で初めて発生し、94年度には8カ所で計31日確認された。2013年度も8月2日以降3カ所で計21日確認されたが、14年度は現在まで発生していない。観測を始めた83年度以降でアオコの発生がなかったのは84年度だけという。
 アオコの原因プランクトンは水温20度以上で増えやすく、7月後半から9月の夏場に発生が多い。今夏の未発生について、県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)の藤原直樹専門員は「プランクトンの増殖期に雨が少なく、川から栄養素が流れ込む量が少なかった。さらに、8月中旬には大雨が続いて下流への湖水放流が多く、水が滞留しやすい湾内なども湖面が動いた」と分析。過去には10月初旬にも発生確認例があるが「ここ数日は急に気温が下がっており、発生はないのでは」とみる。
 アオコは富栄養化状態で発生しやすいため環境のバロメーターとも言われる。藤原専門員は「今年発生がなかったとしても、条件が重なったためで、来年も発生しないとはいえない」とし、県琵琶湖政策課も「継続的な環境対策が重要」としている。

■外来種「オオバナミズキンバイ」の駆除(滋賀県)(日テレNEWS24 14/10/04)
滋賀県守山市で、外来種の水草「オオバナミズキンバイ」の駆除作業が行われた。2009年に琵琶湖で初めて確認されて以来、繁殖力が強いため手を焼いていたが、今回は重機で広範囲に取り除いた。滋賀県では4300万円の予算を計上、更に駆除を徹底する。

14/10/03

■アユ:産卵数、回復の兆し 既に昨年上回る46億粒確認(毎日jp滋賀)
 調査は琵琶湖・北湖に注ぐ11河川で実施。毎年8月下旬から9月上旬に始め、ふ化のサイクルに合わせ2週間ごとに5、6回産卵状況を調べている。今年は9月1〜4日の1次調査で約6000粒、同16〜18日の2次調査で約36億粒を確認。同29日〜今月2日の3次調査で...

■イベント:湖上の大鳥居、船から参拝 ヒゲ自慢のコンテストも−−5日、高島(毎日jp滋賀)
琵琶湖上に建つ白鬚(しらひげ)神社(高島市鵜川)の大鳥居を観光客に船で参拝してもらうイベントが5日にある。神社名にちなんで「鬚コンテスト」も開かれる。神社北方約1キロの白ひげ浜キャンプ場が船の発着場と会場で、「レッツ エンジョイ シラヒゲ」を合言葉...

■コハクチョウいつ琵琶湖に? 初飛来クイズ(YomiuriOnLine滋賀)
 湖北野鳥センター(長浜市湖北町今西)は、シベリアから越冬のために飛来するコハクチョウが琵琶湖にいつ初飛来するのかを当てるクイズを実施している。
 湖北地域では例年、10月上旬から中旬にコハクチョウが越冬のため姿を現し、500羽程度が翌年3月頃まで過ごす。シベリアで繁殖期を過ごした後、約1か月かけて日本各地などに渡ってくる。
 過去4年の初飛来は、2010年が10月13日、11年10月11日、12年10月9日、13年10月15日だった。
 応募は初飛来日の前日締め切り。正解者には道の駅「湖北みずどりステーション」のペア食事券などを贈る(多数の場合は抽選)。
 また、今月11日午前10時からセンターなどで開く水生生物を観察するイベントの参加者を6日まで募集している。
 びわ湖復活プロジェクト「外来魚の体を調べてみよう!」と題して、ブラックバスなどの外来魚に触れたり、琵琶湖での暮らしぶりや体の仕組みを調べたりして、生態系を考えてどう接していくべきかを考える。対象は小学生で、定員40人。
 いずれも応募、問い合わせは〒529・0365長浜市湖北町今西、湖北野鳥センター(0749・79・1289)。クイズははがき、ファクス(0749・79・8022)、メール(nio@mx.biwa.ne.jp)で、イベントは電話とファクスで受け付けている。(黒川武士)

14/10/02

■下水熱、24年国体会場で活用検討 三日月知事(ChunichiWeb滋賀)
 県議会九月定例会議は一日、本会議を再開し、五議員が一般質問した。三日月大造知事は中沢議員に対し、下水処理施設「東北部浄化センター」(彦根市)で排出される下水の熱エネルギーが「一般家庭一万世帯分に相当する」と紹介した上で「最大限活用していく」との考えを表明した。二〇二四年に予定される国体の主会場彦根総合運動場での活用を検討する方針も示した。
 冬場は外気より温かく、夏は冷たいという下水の性質を活用。エアコンや給湯器などに必要になる熱量を抑制する。
 下水道課によると、一日平均九万立方メートルを処理する東北部浄化センターで仮に温度差が三度あれば、一日に二億七千万キロカロリー、年間九百九十億キロカロリーを生み出す計算になるという。県内四カ所の処理施設を合算すれば、四万世帯分以上の熱量になる。下水熱は国も積極的に利用を推奨し、二〇一二年には民間業者も下水を活用できるよう関連法が整備された。ただ普及は進んでおらず、県は処理した下水を放出する彦根城近くの川からパイプを延伸、隣接する国体会場で下水熱を活用することで注目を集めたいとしている。
◆太陽光発電装置の水上設置にも前向き
 太陽光発電装置を水上に設置する考え方について三日月知事は「積極的に検討したい。費用は地上式より高いが冷却効果で発電効率は10%ほど高まると聞く」と述べ、前向きな姿勢を示した。
 野田議員が「湖上などを活用しては」とただしたのに答えた。ただ湖上に並べる場合、規制が掛かる可能性があり、まずは農業水利施設の調整池などで検討し、他への導入も模索していきたいとの考えを明らかにした。地域エネルギー振興室によると、こうした設備は埼玉県桶川市の工業団地貯水池や兵庫県小野市の自治会ため池に例がある。大手メーカーの京セラは八月に参入を表明している。(井上靖史)

14/10/01

■レギュラーガソリン、11週連続値下がり…前週比0.4円安の166.3円(Responce)
資源エネルギー庁が10月1日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、9月29日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は前週から0.4円下落し、1リットル当たり166.3円となった。
レギュラーガソリンの価格は、11週連続の値下がり。11週間前の169.9円から3.6円低下した。
地域別では、中部と近畿で0.7円、東北で0.6円、関東で0.5円、北海道と中国で0.4円、四国と九州・沖縄0.3円、全エリアで下落した。
ハイオクガソリンは前週比0.5円安の177.1円、軽油は同0.4円安の144.6円だった。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、10月1日のレギュラーガソリンの全国平均価格は157.7円/リットル、ハイオクは167.8円/リットル、軽油は133.5円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどを「e燃費」で確認することができる。
e燃費 URL http://e-nenpi.com/

■ニゴロブナの稚魚 北之庄沢に1千匹放流(滋賀報知新聞ネット版)
=びわ湖の大切さ学ぶ 近江八幡ロータリークラブ=
◇近江八幡
 近江八幡市の西の湖とつながる北之庄沢(同市浅小井町)で先月二十八日、子どもたちが手こぎの和船に乗って、ニゴロブナの稚魚千匹を放流し、自然環境保全に取り組んだ。
 近江八幡ロータリークラブが、水草の繁茂をくい止め、子どもたちに水環境の大切さを知ってもらおうと企画。県水産試験場が稚魚を提供し、北之庄沢を守る会が和船を出すなど協力した。
 集合会場になったJAグリーン近江の育苗センターには、参加を呼びかけた市内の緑の少年団、在住外国人の子どもら約四十人が集まり、県水産試験場の桑原邦彦参事(53)から魚から見たびわ湖の役割や生息する魚類の種類、昭和三十年に比べ約十分の一に減った漁獲量の原因とその対策、びわ湖の恵みと保全などの話しを聞いて知識を深めたあと、和船四隻に分乗して北之庄沢に繰り出し、バケツに入れたニゴロブナの稚魚を放流した。
 放流を企画した同クラブの蔵立郁夫さん(78)は「地元の協力も頂き、たくさんの子どもたちが来てくれた。放流の体験がよい思い出となって、びわ湖の環境を守ることの大切さを考えてくれたらうれしい」と話している。(畑 多喜男)

■ビワパールのアクセサリー 静かな人気(asahi.com滋賀)
奥令
 生産が激減した「ビワパール」のアクセサリーが、静かな人気を呼んでいる。不ぞろいな形のイヤリング、薄いピンクのペンダント……。近江八幡市でアクセサリー店を営む夫婦が「滋賀のお土産になれば」と、約40年前にとれたパールに新たな命を吹き込む。
 ビワパールは琵琶湖の固有種・イケチョウガイを母貝にした、琵琶湖でとれる淡水真珠。一つ一つ形や色みが違うのが特徴だ。県水産課によると、1970年ごろの生産量は年間約6千キロにのぼり、独特のオレンジがかったピンク色が好評で海外にも輸出された。だが生産量は年々減り、2012年はわずか11キロ。水草が増えてイケチョウガイが成長しづらくなったことなどが原因とみられている。
 真珠を加工・販売しているのは、近江八幡市為心町元の「天然石のベル・クレール」だ。店内には天然石のブレスレットや置物とともに、直径5ミリ〜2センチの真珠がついたペンダント(3千〜4千円)、イヤリング(3千円前後)などが並び、週末には観光客が買い求めていく。「琵琶湖で真珠がとれると聞いて、驚く人も多いです」と店長の西谷彰二さん(58)は話す。

←Before          スクラップブックバックナンバー          Next→