プロフェッショナルガイド
杉戸繁伸の
琵琶湖ガイド情報 特別編

Vol.388

杉戸繁伸の琵琶湖ガイド情報

Kota in Bassmaster Classic Vol.3
BASSメディアデー
08/02/22

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 現地スタッフより、生レポートでお送りします。

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 2月21日、バスマスタークラシックDay1前日となる今日、選手達には10:00から11:00に行われるESPN(テレビ局)絡みの説明会と、12:30から15:30までBASS Media Dayとの二つの仕事が課せられた。

 局の説明会は、関係者とアングラーのみの参加となったため、どんな様子だったのかはお知らせすることはできないが、終了の11:00になるやいなや、桐山は最終調整のためボートヤードに向かった。

 ボートヤードで彼は、昨日行われたオフィシャルプラでの要素を考えながら、10本のタックルの最終選考をしていた。彼の心境や明日の考え方など聞き出そうといろいろと話しかけてはみたが、この時点での彼には何か別のスイッチが入っているらしく、あまり多くを語ってはくれなかった。

 12:30からのメディアデーには、彼の友人ということで潜入することができた。中に入ると、有名なアングラー達はもちろん、マイクを持ったインタビュアーやカメラマン、スーツを着た偉そうな人達でひしめき合い、会場は今まで感じてきた「やわらかアメリカンムード」に多量のスパイスを投じたような雰囲気だった。

 彼も多くのメディアに話しかけられ、また、サインを求められることも多く、本場アメリカでの彼の人気の高さを目の当たりにした印象が強く残った。

 これが終わると、彼はまたボートヤードに向かった。彼なりの目的がそれなりに存在していたはずだが、第三者的にはそれが明確には見えなかった。時間がたつにつれ、いたたまれないような気分に追い込まれているのかもしれない。

 ボートヤードのすぐ向かいにある「キャロライナ・ファースト・センター」という会場では、「バスマスタークラシック・アウトドアーズ・エクスポ」、いわゆる日本のフィッシングショーが開催される。クラッシック出場選手には、小さなブースを無償で使用する権利が与えられ、彼は「ニンジャ・タックルボックス・コム」というウェブサイトを立ち上げ、そのサイトの宣伝のためにブースを出展している。

 また、彼のスポンサーでもあるジャッカルが出展することもあり、ボートヤードから真っ直ぐエクスポ会場に向かった。まだ設営中の会場ではあったが、日本のフィッシングショーと比較すると、釣り具業界だけではなく、自動車メーカー、フィッシングボートメーカー、ボートエンジンメーカー、キャンプ道具メーカー、衣類メーカー、お酒のメーカー?・・・などなど、その名の通りアウトドアに関する出展者がとても多く見受けられる。きっと、釣りという遊びに関する基本的な考え方が、日本とは大きくかけ離れているのだろう。

 この会場の中で彼は、自分のお世話になっているスポンサー企業をはじめ、いろんな人々と会話を楽しんでいた。接する人々からは、クラッシク出場の祝福と、明日以降の戦いのエールが送られていた。明日から始まる決戦を目前に控えた桐山にとって、接する人々の暖かな笑顔は、彼の気持ちを落ち着かせる緩和剤になったのかもしれない。

 この会場を後にした17:00過ぎ、予報通り外では雨が降り始めていた。気温はおよそ6度。明日の朝は今にも増して、かなり冷え込むらしい。

 少し早めの夕食を終え、彼は明日への抱負をこう語ってくれた。

 「とにかく、釣りを楽しみたい!」

※写真・文 伊藤健一郎さん

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杉戸繁伸(すぎと・しげのぶ)

1970年生まれ。滋賀県大津市在住。週末及び休日主体のパートタイムフィッシングガイドとして大津市今堅田のリブレに所属。琵琶湖では15年以上のキャリアを持ち、ラバージグ、ジグヘッドリグ、バイブレーションプラグなどを使った沖のウィードエリアや浚渫エリアでの釣りを得意としている。元JBマスタープロとして94年4月に河口湖で開催されたJBプロトーナメントで、発売3日後のベビーシャッドを使って優勝したことはあまりにも有名。

S. Sugito
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