プロフェッショナルガイド
杉戸繁伸の
琵琶湖ガイド情報 特別編

Vol.389

杉戸繁伸の琵琶湖ガイド情報

Kota in Bassmaster Classic Vol.4
初日11位の好スタート
08/02/23

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 現地スタッフより、生レポートでお送りしています。

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 2月22日、バスマスタークラシックDay1は予報通りの雨天で始まった。気温およそ1度、さらに雨は・・・こんな悪天候の中ではあったが、ポートマンマリーナには平日だということを忘れさせるほど多くの観戦客が訪れ、絶えず歓声が沸き起こっていた。

 アメリカ国歌が湖上に響き渡った後、選手を乗せたバスボートは一列に連なってデッドスローエリアを優雅に通過して行く。世界一を決定する栄誉ある戦いが、いよいよ始まった。

 桐山は、出発地点から程近いエリアを選択した。プラでも入っていたエリアではあるが、今まで狙っていなかったレンジを攻めているように見えた。沖のエリアで背中を丸め、魚探とにらめっこをしながらのドロップショット。プラでは一番多く見かけた景色だ。

 しかし、開始早々10分もしないうちにロッドがしなった。キーパーサイズのスポッツだ。予測不可能な幸先のよいスタートは、その後も見学者達の予測とは裏腹に、なんと同じエリアで1時間もたたないうちにリミットを揃えてしまった・・・。

 その後も彼は今までのエリアとは若干ズラしたエリアでの釣りを展開し、当方等が近くで見ていた10:30までの間に、2回の入れかえが行われた。4lb近い魚が混じっていはいたものの、この時点では恐らく12〜13ポンド程度ではなかったかと思う。

 ウエイインの会場は、グリーンビルにあるバイローセンター。開場30分前、外にはすでに多くの観客達が列を作って待っていた。3万人ほど収容出来そうな感じの会場だが、あっと言う間に半分ほどの席が埋まってしまった。まだ、今日はDay1、それも金曜日の平日。

 前日から行われていたWBT2日目のウエイインが終了すると、バスマスタークラシックDay1のウエイインが始まった。選手1人1人がトヨタのタンドラで牽引された自分のボートで現れ、観客の目の前で魚の重量を測定してゆく。ボートから魚を取り出す際には、赤いウエイイン専用バッグに釣った魚を入れて選手自ら司会者の元に運ぶ。

 ボートナンバー23番、桐山の順番がきた。彼はガッツポーズで現れた。ウエイトは16lb11oz。なんと、全選手50名の中で11位という好スタート。

 トップはおよそ21lb。2、3位が20lb台で、4〜14位は18〜15lbと僅差の状況。日本人として桐山の他にこのクラッシックに出場している大森貴弘選手は、およそ8ポンドに留まった。

 明日の天候は、予報によると晴れ。選手達も、今日の状況とはまた違った組み立てをせざるを得ない環境下におかれるのではないかと思う。明日の結果で25人にしぼられる。頑張れコータ!

※写真・文 伊藤健一郎さん

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杉戸繁伸(すぎと・しげのぶ)

1970年生まれ。滋賀県大津市在住。週末及び休日主体のパートタイムフィッシングガイドとして大津市今堅田のリブレに所属。琵琶湖では15年以上のキャリアを持ち、ラバージグ、ジグヘッドリグ、バイブレーションプラグなどを使った沖のウィードエリアや浚渫エリアでの釣りを得意としている。元JBマスタープロとして94年4月に河口湖で開催されたJBプロトーナメントで、発売3日後のベビーシャッドを使って優勝したことはあまりにも有名。

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