プロフェッショナルガイド
杉戸繁伸の
琵琶湖ガイド情報 特別編

Vol.390

杉戸繁伸の琵琶湖ガイド情報

Kota in Bassmaster Classic Vol.5
ファイナル進出決定
08/02/24

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 現地スタッフより、生レポートでお送りしています。

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 2月23日、バスマスタークラッシック2日目、桐山選手は前日の順位を維持し、2日間トータル11位という結果で明日3日目のファイナル出場が決定した。

 本当におめでとう!

 Day1の結果によると、25位の選手のウエイトは12lb13oz。2日目、全員が同じような釣果を持って帰って来ると単純に考えた場合、3日目に残れるラインは約26lbという計算になる。この簡易想定を基にして計算すると、桐山選手が3日目に残るためには、最低10lbの釣果が必要だろう・・・。昨晩はそんなことを考えながら就寝した。

 明け方前から強い霧がかかっていたが、昨日とはうってかわって暖かな朝となった。朝7時前、ポートマンマリーナは前日をはるかに越える見物客で賑わい、また湖上には無数のボートが浮かび、上空にはヘリコプターが飛んでいた。お祭り好きなアメリカらしい光景だ。

 桐山の本日のボートナンバーは28番。要するに、前日の順番を逆にしてのフライトとなるわけだ。

 気温はかなり上昇したが、水温は昨日とほぼ同じ華氏49度(セ氏およそ9度)。桐山は前日とまったく同じポイントに入った。ベイトフィッシュを狙う鳥達が多く、魚の気配が感じられる。

 しかし、前日とはまったく違う朝を迎えることとなった。開始から30分ほどでキーパーを1尾キャッチするも、その後はアタリが途絶え、およそ2時間ノーフィッシュ。

 昨日と同じ流れでポイント移動を繰り返したが、11:00までの間、確認できた追加は1尾のみ・・・。かなりタフな状況だ。想定される10lbには程遠い・・・。そんな不安と嫌な予感を抱えながら、ウエイイン会場に向かった。こちらも、昨日を遥かに超える人出となっていた。

 明日への切符と栄光を賭けた運命のウエイインが始まった。状況的にかなりタフだったのだろう、他のアングラー達の釣果も芳しくない。キーパーをそろえられなかった選手が15人もいたほどだ。その中で桐山は、12lbの釣果を叩き出し、昨日と同じ順位となる11位で3日目へのチケットを手にした!

 何度もダメだと思いながらもあちこち動き魚を探しまわったらしく、疲れ果ててすぐに床に入ってしまった。

 そんな状況だったので、明日への話など、きっちりインタビューすることはできなかったが、「どうあがいても明日が最終日だから、状況にもよるけど、とりあえず獲れる魚は獲って、その上で勝負に出るかどうかを考える。頑張ります!」と話してくれた。

 しかし何と言っても、この結果を一番喜んでくれているのは、彼の勇姿を見ようと遠いアメリカの大地に応援に駆けつけている彼のご両親。お父さんは普段話をするのが困難になるほど声がかすれてしまっている・・・。

 現在、トップとの差は6lb5oz。決して届かない距離ではない。日本人アングラーの代表として、明日のファイナル、ぜひとも頑張ってもらいたい。

現在の詳細順位やウエイトは、下記HPをご参考に。

http://proxy.espn.go.com/outdoors/bassmaster/media/tournamentDaily?tournamentId=1194&maxTournamentDay=2

■P.S. バスマスタークラッシックに来た記念で、こんなもの買ってみました!

※写真・文 伊藤健一郎さん

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杉戸繁伸(すぎと・しげのぶ)

1970年生まれ。滋賀県大津市在住。週末及び休日主体のパートタイムフィッシングガイドとして大津市今堅田のリブレに所属。琵琶湖では15年以上のキャリアを持ち、ラバージグ、ジグヘッドリグ、バイブレーションプラグなどを使った沖のウィードエリアや浚渫エリアでの釣りを得意としている。元JBマスタープロとして94年4月に河口湖で開催されたJBプロトーナメントで、発売3日後のベビーシャッドを使って優勝したことはあまりにも有名。

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