プロフェッショナルガイド
杉戸繁伸の
琵琶湖ガイド情報

Vol.396

杉戸繁伸の琵琶湖ガイド情報

巻き物がだめならライトリグがあるさ
08/04/12-13

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 数年前は三井寺などに夜桜を見に行く余裕もありましたが、今年もあっと言う間に過ぎ去り、まともにサクラなんぞ見ておりません。マリーナに行く途中にある、真野川沿いのサクラを見るのが精いっぱいでした。でも時期が短いからこそ、価値があるのでしょうね。それにくらべると、バスのスーポンは長いのでチャンスは十分あるって感じですね〜!!

 ということで、先週の報告といきましょうか。先週末のゲストは関東からお越しの水谷さんと細沼さん。いつも来られるときは2日間リブレ宿泊コースで、もちろん今回もこのコースです。いつもながら1週間前からゲストさんのテンションはドンドン上がっていきますが、私は日々天気図を見るだけ。水曜の夜に降り始めた雨がまる1日振り続き、結構寒くなり、まわりの川もかなり濁っている状況。ゲストさんのテンションとは裏腹に私は戦略を立てるのにかなり頭が痛い感じとなりました。


 そして当日4月12日(土)、とりあえず生きている水を確認しながら広くエリアをチェックしながら釣っていくことに。まずは定番のウィードフラットをルドラ攻めから入るも、何か違う感じですぐにパス。やはり濁りと水温変化よりていねいにいくべきと早々に判断して、ライトリグで釣っていきます。リグはマイブームのスイングヘッド&シャッドインパクト。


 すると、ポツポツながらもバイトが出だし、くればまずまずのサイズ。エリア的にはスポーンエリアの沖で、水深3m前後。バイト的には春特有のじわ〜と重たいバイトです。そしてライトリグの合間にマキラバを試すと、細沼さんのロッドがぶち曲がりますが、これがかなりロングキャストした先で食ってきたので、ファイトが最高。横で見ていても楽しめました。なんせこの日のために購入されたFH-PV-172MH & MgDC7 & マキラバ12gですから、これで気持ちよく入魂完了です。


 その後も、またまた細沼さんのロッドがぶち曲がり、なんとこれまたこの日のために購入したFD-TS-272L & NEWツインパワー2500がすぐさま入魂完了。その引き味を味わうには十分な魚で、54cm、2700g。本日も気分的にはもう終了です。

 しかし、さらに50UPを追加し、水谷さんとの人間関係に亀裂が入ったのは横から見てて笑えましたね〜!! 昼からは、最近定番の強風が吹くも、魚の活性はかわらずで、ライトリグ強し。私もゲストもライトリグを堪能した日となりました。


土曜日の水揚げ 54cm、50cm、47〜41cm×8本、その他多数(データ)

 


 翌13日(日)、4月の日曜日となるともう船の数はハンパではない今の琵琶湖。午後から天気が崩れる予報だったので、まずは手堅くライトリグでサイズUPを狙う戦略で釣っていくと、やはり昨日とは違う感じ。まあ毎日かわるのがバス釣りなので、ここまでは予想通りです。


 しかし、同じルアーでも少し動かし方をかえるとバイトの出方が確実にかわり、アジャストは案外容易でした。それからは飽きない程度に反応があり、48cmクラスまではよい感じで釣れてきます。ちなみにワームはお決まりのシャッドインパクト。ゲストもこればっかりになってました。


 午後からは予報通りローライト気味になるも巻き物で釣れることはなく、そうなればライトリグでもいいからせめて一発記録級を狙うも49cmまで。結果的にこの日もライトリグを堪能する日となりました。

日曜日の水揚げ 49cm、48cm×3本47〜45cm×4本、その他多数(データ)


 ということで、私にとっても、ゲストにとっても春の琵琶湖ガイドでここまでライトリグをやったことはまったくなく、ゲストにとっては少し???だったかもしれませんが、私にとっては新鮮でした。水谷さん、細沼さん、2日間お疲れ様でした。今回反応がよかった例のリグ、地元のフィールドでも試してみてくださいね。


■使用タックル
マキラバ
ロッド シマノ・ファイナルディメンションFH-PV-172MH
リール シマノ・メタニウムMgDC7(左)
ライン サンライン・FCスナイパー14lb
ルアー シマノ・マキラバ12g & ワンナップシャッド5in
ライトリグ
ロッド シマノ・ファイナルディメンションTS-264UL
リール シマノ・ステラ2500
ライン サンライン・FCスナイパー5lb
ジグへッド カルティバ・スィングヘッド1.4g
ワーム ケイテック・シャッドインパクト4in


■船長の独り言


 ガイド時からどうも微熱がある感じでしたが、無事終わったとたん、悪化。医者に行くと耳下腺炎らしく、今この原稿を書いている木曜日の夜の時点でやっと回復の兆しが見えてきた状態です。病気になろうとも身体を休める時間は取れず、気が付くともう週末。明日にはガイドの用意をしないとね〜!!


 しかし、私のところに来るゲストさんはほとんどが常連さんで、気心が知れている人が多いのでこちらも楽しめることが多い。古い人はもう10年以上来ていただいていることになるわけで、早いもんです。いつもこの時期に来るから、こちらから空けて待っていると、予想通り電話がかかってくる。こういう関係っていいもんですね〜!! 釣りは私が教える立場ですが、人生においてはこちらが勉強させてもらう立場。ガイドしてもらっています。


 ということで、今週末のガイドも頑張りますよ〜!! もう毎日のようにメールが入ってきており、ゲストのテンションは爆発寸前みたいです。私はあいかわらず天気予報を見てるだけですけどね〜!!

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杉戸繁伸(すぎと・しげのぶ)

1970年生まれ。滋賀県大津市在住。週末及び休日主体のパートタイムフィッシングガイドとして大津市今堅田のリブレに所属。琵琶湖では15年以上のキャリアを持ち、ラバージグ、ジグヘッドリグ、バイブレーションプラグなどを使った沖のウィードエリアや浚渫エリアでの釣りを得意としている。元JBマスタープロとして94年4月に河口湖で開催されたJBプロトーナメントで、発売3日後のベビーシャッドを使って優勝したことはあまりにも有名。

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