プロフェッショナルガイド
杉戸繁伸の
琵琶湖ガイド情報

Vol.398

杉戸繁伸の琵琶湖ガイド情報

休んでられないゴールデンウィーク
08/04/26-29

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 最近、30歳代で会社を長期休職する人が急増しているらしい。現実、私のまわりでも多いかな!! 確かに、30歳後半になると20歳代にくらべて仕事量が倍以上に増えている。さらに責任は3倍以上になるから、精神的にはかなり追い込まれることも多くなった。私も体調を崩したときはさすがに弱気になるが、それ以外はなんとかモチベーションは保てている。


 「杉戸さん、よ〜頑張りますね〜!!」っと言われることが多いですが、本人はそれほど頑張っているわけではありません。基本は釣りが大好き。そして死ぬ時に後悔したくないだけ!! 子供を見ていていつも思う。こいつらが俺に歳になったとき、もう俺はいないかもしれない!! 現実、私の親はもういないからね〜!! そんなことを思ったら、弱っている時間はないでしょ!! そう思いませんか!!


 いつもながら釣りに関係ない話ですみません。では先週末の報告からいきましょうか!! 4月26日(土)、この日はシマノのムービー「伝家の宝刀」のロケ。後の予備日がまったくないので、何が何でもこの日で完結させなければなりません。しかし、なんと、そんな日に限ってカメラマンが寝坊で2時間の遅刻。これにはさすがに頭の線が数本切れた。しかし、ここで自分の丸さ、言いかえれば年を食ったと感じることができました。


 昔なら感情のままで暴走していますが、それをすることなく、ロケを行い、難しいながらもなんとかロケを完結させました。しかし、遅刻してきたカメラマンはさすがに顔色が悪く、「もう琵琶湖に沈められる!!」と思っていたそうです。ちなみに釣りの方ですが、この春発売したファイナルディメンションのNEWロッドがばっくりはまった釣りになったのでぜひ見てもらいたいですね〜!! ただいま編集作業に入っているのでお楽しみに!!


 そして翌日、4月27日(日)は愛知からお越しの北川さんとXさん。いつもながらサイズ狙いとのオファーで、朝から狙います。しかしピーカンベタナギで超苦戦。ライトリグで釣っていくとそれなりに釣れるが、なんとかゲストに49cmまではいくが、50UPがなかなか出ません。

 そして、少し風が吹いてきたので、そのタイミングでマキラバ勝負にいくと、北川さんのFD TS172Hがぶち曲がり、なんとか50UPをゲットすることに成功。ライトリグとマキラバ、この切り替えのタイミングが難しい1日でした。(データ)


 4月29日(火)祝日、ゲストは関東からお越しの関田さん。いつもながら新幹線での琵琶湖入りで、ロッドはオールレンタル。すべて船長セレクトのFDでご用意させていただきました。朝のうちはローライトだったので、まずはマキラバからスタート。関東のゲストにとってはこのマキラバはまだまだ未知の世界らしく、すべてをレクチャーしながらのスタートとなります。


 しかし、ローライトゆえ、意外にバイトが多く、ヒットが続きます。しかし最悪なことに私にばかりヒットが続き、さらに最悪な事に私に56cmがヒット。「これが〜マキラバや〜!!」と実演したのはよいが、ガイド的には最悪の展開。そうこうしているうちに、ピーカンベタナギとなり、また船団も形成され、否応なしにライトリグ合戦に突入しました。


 でもさすがライトリグ。するやいなやバイトがあり、私もゲストもくれば45UP、なんとかゲストにも49cmがヒットして、最悪の展開からはなんとか脱出することができます。


 しかし、やはりこのライトリグ合戦、どうもタイミングが合わないのか、我が船ではデカイのが出ません。このままではドンドン時間だけが過ぎてしまうので、思い切ってパターン変更。次なる手は、テキサスリグでのポスト狙い。いろんなスポットをランガンで回っていきます。釣り方は、ウィードに掛けて、置いておくだけ。だから、シンカーも風や水深で頻繁に使い分けしますが、このときは5gと7g。ロケのときは3.5gも使いました。


 そして、水深2.5m前後のウィードパッチを回っていくと、行く先々でバイトがあり、くれば45UP、それ以下のサイズも飽きない程度に釣れるなど、ゲストにとってはかなり熱い琵琶湖になってしまい、さらに57cmを追加するなど、ゲストにとっては自己記録更新になりました。このとき、メインに使用していたワームですが、私の定番でもあるパワーホッグ4インチ。これからの時期にはなくてはならないワームですね〜。


 ということで今年の4月も無事なんとか切り抜けることができました。ご利用いただきましたゲストの皆様、ありがとうございました。また一緒に釣りができる日を楽しみにしております。(データ)


■使用タックル
ライトテキサスリグ
ロッド シマノ・ファイナルディメンションTS-168MPF
リール シマノ・メタニュームMgDC7(レフト)
ライン サンライン・FCスナイパー14lb
フック カルティバ・スキニーリップ#3/0
ワーム ケイテック・ライブインパクト5in、バークレイ・パワーホッグ4in
マキラバ
ロッド シマノ・ファイナルディメンションTS-172MHPF
リール シマノ・メタニウムMgDC7(レフト)
ライン サンライン・FCスナイパー16lb
ルアー シマノ・マキラバ12g&ケイテック・スィングインパクト5in(プロト)


■船長の独り言


 もうすでに釣りまくって一段落した人も多いはず!! 私の連休は毎年ガイド情報で公開しておりますが、家族サービスの日々が多く、今年も同じです。なんせ4月はほとんど家にいないので、連休ぐらいは子供といっぱい遊んでやりたいと思っています。


 しかし、そんなことしていたらかわら版から追い出される日も近いかもしれませんね〜!! 最近見る見る間にガイド情報も充実して、週に1、2回しか出れない私にとってはもう名前すら出ない状態に置かれた感じです。つまりこれはガイドの成績表。観る人には、だれが一番で、だれが外したか!!という感じです。正直、最初はかなり嫌でしたが、これも時代です。かわら版がやらなくても、多くの人達が同じように見ているわけで、至って自然なことなんですね〜。


 どの世界でも、常に若い優秀な選手が出てきて、老いたプレイヤーはいずれ引退に追い込まれるのが普通。それは遅かれ早かれ順番です。そんな中で生き残ろうと思えば、自分のスタイルを確立させ、それに対して付加価値を持たせるしかありません。今の自分の条件でさらにどこまで進めるか、ない頭を使って頑張っていこうと思います。


 さて、前回も報告させていただきましたシマノムービー「伝家の宝刀」では、ただいま「これがマキラバだ」を公開しております。巻くだけではないマキラバ、ぜひ参考にしてください。また、次の放送分は連休明けになると思いますが、こちらもうま〜くアジャストいているので参考になるでしょう。では連休、気を付けて釣りを楽しんでください。

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杉戸繁伸(すぎと・しげのぶ)

1970年生まれ。滋賀県大津市在住。週末及び休日主体のパートタイムフィッシングガイドとして大津市今堅田のリブレに所属。琵琶湖では15年以上のキャリアを持ち、ラバージグ、ジグヘッドリグ、バイブレーションプラグなどを使った沖のウィードエリアや浚渫エリアでの釣りを得意としている。元JBマスタープロとして94年4月に河口湖で開催されたJBプロトーナメントで、発売3日後のベビーシャッドを使って優勝したことはあまりにも有名。

S. Sugito
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