プロフェッショナルガイド
杉戸繁伸の
琵琶湖ガイド情報

Vol.400

杉戸繁伸の琵琶湖ガイド情報

ガイド&テスト&取材の週末
08/05/05-18

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 ここ10年以上、ガソリンの値段はほとんど気にしたことはなかったのが、ここにきてさすがに気にするようになった。私の場合、マイレージを貯めるのが目的で現金はあまり使わない。基本はカードゆえにハワイへ2回行けるマイレージは貯まったが、今度は時間がない。うまくいかないもんです。


 さて琵琶湖ガイド情報もGW後半から、あっと言う間に時がたってしまいましたが、あいかわらず毎週釣りには出ております。そのもようをざ〜と振り返ってみますね!!


 まず家族Dayの翌5月5日(月祝)は岐阜からお越しの渡辺さんのガイドで湖に出ます。渡辺さんはリブレガイドがスタートしたときからのゲストですから、もうゲスト歴15年以上。吉積健司さんから私が引き継がせてもらいました。もうこのへんの話をすると付いて来れない人も多いでしょうね。


 ちなみに今回も癒し系コースなのでスタートも8時前、できるだけ近場での釣りをコンセプトにいろんな世間話をしながら釣りをする感じ。今の私にとってはかなり貴重なガイドです。


 ライトリグをやるとポツポツ反応はあるもデカイのが釣れず。このへんは今年の私のガイドのリズム。そこでマキラバ&スィングインパクト4.8を投入すると、ド〜ンと58cmが出ます。数は出ないもののくればデカイ。でも私に出たのでダメ船長ですけどね。


 そして6日(火祝)はロケで湖に出ますが、この日はかなり冷え込みが強く、マリーナまでの車は暖房を入れました。日が昇るにつれて暖かくはなりましたが、ピーカン、ベタナギ、普通にしていたら釣れない天気です。とは言っても昨日の58cmから、マキラバフィッシュは釣れるラインに変化はあるものの、まだ反応することを確信できたので、この日もやはりマキラバで広〜くチェックしていきます。


 午前中の早い段階ですでに南湖を1周した状態ですが、その中でマキラバゴールデンラインを発見。そうなると結構イージーなもので、同じラインを何回も流していき、大から小まで飽きない程度に釣ることができました。ちなみにそのラインですが、3m+ベイト、ウィードは程々です。そんなラインありそうでないものですね。


 そして連休も無事終了し、次に湖に出たのは5月10日(土)。この日は、ひさしぶりのシマノのテストDay。朝から雨具を着てのスタートとなったわけですが、まずはローライトなので、マキラバパターンから釣っていきます。すると、すぐさま反応があり、若い担当者にズドーンと53cm。まだまだ健在マキラバフィッシュからのスタートです。


 しかし、ここ数日間、非常に暑い日が続いていたこともあり、この日の寒さに油断しておりました。時間がたつにつれて、気温が下がっていき、なんと吐く息が白いではありませんか!! そうこうしているうちに手がかじかんで、ラインをうまく結べない状況。5月中旬とは思えない感じでした。


 こうなると、30歳超えた担当者と私は半分ギブアップ。20歳代担当者はまだまだいける感じ。このときばかりは、早く帰りたいと思ったかなり弱い船長でした。


 そして翌週17日(土)、この日もテストで湖に出ることに。ゲストの皆さんには非常に申しわけありませんが、一番よい4月をオールガイドで埋めたので、5月は他のお仕事が押している次第です。さて、この日は寒くもなく暑くもなく、非常に心地よい釣り日和。順調にテスト項目に従って、いろんなサンプルをテストしてきます。


 そんな中で、魚の反応はと言いますと、やはりジグヘッド強し。アフターの回遊狙いでいろんなエリアを回っていくと、35〜43cmまではポロポロと釣れ、特に35cm程度はジャンプはするわ〜、スピードあるわ〜で、ライトタックルでは最高に楽しかったです。


 ただ、回遊狙いですから、半分当てもんの世界。この日はデカイのは出ず、最大で47cm。テキサスリグでなんとか釣れた感じです。


 まあテスト的には十分OK。いつになくまじめに頑張った方です。へんにデカイのが獲れるパターンが丸見えになると、気持ち的にそれに合わないテストがやり難くなるものです。


 ちなみに、この日出て思ったのは、アフター回遊パターンは正直かなり信じ込んでいかんとできませんね〜。今年は、魚の反応のあるエリアがかなり限定されている感じで、さらに釣り方もそれ程幅があるわけではありません。タイミング次第ではありますが、今年は人の動きも早いので、釣り難いです。まあ毎年5月は難しいですけどね〜!!


■使用タックル
マキラバ
ロッド シマノ・ファーレンハイトPV-172MH、ファイナルデイメンションTS-172MHPF
リール シマノ・メタニウムMgDC7(左)
ライン サンライン・FCスナイパー14、16lb
ルアー シマノ・マキラバ11.5g
トレーラー ケイテック・スィングインパクト4.8(プロト)


■船長の独り言


 18日(日)は保育園の行事で大津っこ祭りに参加しており、もう暑いわ、人は多いわで、かなりお疲れモードです。でも子供は大喜び。いろんな遊びに参加している我が子を見ていると、その成長ぶりには本当にびっくりします。「お父さん、お父さん」とまだ膝に座ってくる間は、できるだけ一緒にいてやりたいと、今は心底思うようになっています。


 さて、その祭りも終わり、ある用事でマリーナに行ってみると、ケイテックチームが戻って来ており、今日の琵琶湖の様子を聞いてみます(一部ブログでも紹介ずみです)。すると、54cmを筆頭に50近い魚を数本ゲット、その他にもポロポロらしく、今年2回目の琵琶湖にしては立派なものです。

 ちなみにどんなパターンかと言いますと、やはりマキラバ&スィングインパクト4.8とスィングインパクト4.8のテキサスリグでほとんどの魚をゲットしたらしく、一番大きいのはマキラバセットとのこと。ただ、大きいのは馬路君が獲ったらしく、林さんは今一つだったので、「なんで俺には釣れないんだ〜!!」と真剣に悩んでいましたが、その光景を横で見ていて面白かったです。でも釣れない理由は、私には少しだけわかっているんですけどね。


 とは言うものの、今の琵琶湖は簡単ではありません。毎年のことですが、水が動けば状況も好転すると思いますが、今になってやっとコアユが見られるなど、毎年違うもんですね〜。他のフィールドでは、今になってようやくバスが釣れ始めたと聞くことも多くあるので、ある意味、琵琶湖だけが季節先取りで釣れまくった感じかもしれません。まあ今週末のビワコオープン第2戦、どんなパターンがはまるのか楽しみです。


 さて、ここでお知らせです。今年4月からスタートしたシマノムービー「伝家の宝刀」Vol.3が5月19日にUPされました。今回はストーリー的に前編、後編とあり、前編だけオンエアーしております。後編もできるだけ早くUPするのでご期待ください。

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杉戸繁伸(すぎと・しげのぶ)

1970年生まれ。滋賀県大津市在住。週末及び休日主体のパートタイムフィッシングガイドとして大津市今堅田のリブレに所属。琵琶湖では15年以上のキャリアを持ち、ラバージグ、ジグヘッドリグ、バイブレーションプラグなどを使った沖のウィードエリアや浚渫エリアでの釣りを得意としている。元JBマスタープロとして94年4月に河口湖で開催されたJBプロトーナメントで、発売3日後のベビーシャッドを使って優勝したことはあまりにも有名。

S. Sugito
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